JPH06270420A - インクジェット記録装置のメインテナンス装置 - Google Patents

インクジェット記録装置のメインテナンス装置

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JPH06270420A
JPH06270420A JP8575393A JP8575393A JPH06270420A JP H06270420 A JPH06270420 A JP H06270420A JP 8575393 A JP8575393 A JP 8575393A JP 8575393 A JP8575393 A JP 8575393A JP H06270420 A JPH06270420 A JP H06270420A
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JP
Japan
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cap
nozzle
elastic cap
ink
wiping
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Application number
JP8575393A
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English (en)
Inventor
Seiichi Kato
誠一 加藤
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャッピング機構によるメインテナンスを実
現することができることは勿論のこと、インクジェット
ヘッドのノズル面の清掃性能を改善、向上させる。 【構成】 キャッピング機構の弾性キャップ2の姿勢を
傾動させて弾性キャップ2の一辺先端部をインクジェッ
トヘッド1のノズル1a面に弾接させるキャップ姿勢可
変手段5と、インクジェットヘッド1のノズル1a面に
沿って弾性キャップ2を相対的に移動させるワイピング
駆動手段6と、キャップ開閉駆動手段4にてインクジェ
ットヘッド1のノズル1aを弾性キャップ2により被覆
した状態で、負圧吸引回収手段3を作動させるキャッピ
ングメインテナンス制御手段7と、上記キャップ姿勢可
変手段5にて弾性キャップ2を傾動させた状態でワイピ
ング駆動手段6を動作させると共に、上記負圧吸引回収
手段3を作動させるワイピングメインテナンス制御手段
8とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、インクジェット記録
装置のインク吐出性能を回復させるために用いられるメ
インテナンス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェット記録装置は数十
μmの小さいノズルからインクを吐出させて記録を行な
うものであるが、ノズル目詰まり、ノズル面のインク付
着汚れ、ゴミ付着汚れが発生すると、インクの吐出動作
は不安定になり印字品質が低下するため、通常インクジ
ェット記録装置にはインク吐出性能を回復するためのメ
インテナンス装置が搭載されている。
【0003】従来この種のメインテナンス装置として
は、インクジェットヘッドのノズル内のゴミ等を吸引除
去したり、インクジェットヘッドのノズル面にゴミ等が
付着する事態を回避するキャッピング機構と、インクジ
ェットヘッドのノズル面を清掃するクリーニング機構と
を備えたものが知られている。この種のメインテナンス
装置のキャッピング機構は、例えば図8に示すように、
インク水分蒸発防止、ゴミ付着防止、インク吸引のため
のヘッドキャップ104をメインテナンス支持台103
に搭載し、このヘッドキャップ104を図示外の接続チ
ューブを介して図示外の負圧吸引ポンプに連通接続する
と共に、負圧吸引ポンプに排インクタンクを連通接続
し、図示外の駆動機構にて上記メンテナンス支持台10
3を進出させることにより、非印字時のインクジェット
ヘッド101のノズル102面をヘッドキャップ104
で塞ぎ、更に、インク吸引時には上記負圧吸引ポンプに
よる排インク回収処理を行なうようにしたものである。
一方、この種のメインテナンス装置のクリーニング機構
は、例えば図8に示すように、インクジェットヘッド1
01のノズル102面に付着したインク、ゴミをふき取
るためのブレード105を上記メインテナンス支持台1
03に搭載し、このメインテナンス支持台103を図示
外の駆動機構でインクジェットヘッド101方向に進出
させてインクジェットヘッド101のノズル102面に
ブレード105を弾接させた後、水平方向に相対移動さ
せてノズル102面をこする(ワイピング)ことにより
インクジェットヘッド101のノズル102面を清潔に
保とうとするものである(特開平3−290259号公
報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなメインテナンス装置にあっては、ブレード105で
ワイピングを行ない、ノズル102面のインク120等
を除去する場合に、図9(a)〜(c)に示すように、
ブレード105がノズル102面から離れる勢いでイン
ク120aが飛散し、インクジェット記録装置内がイン
クで汚れ、ノズル102面にも拭き残したインク120
bが残留するという現象が見られた。また、ワイピング
時、ブレード105自体やノズル102面に付着したゴ
ミをノズル102内に押し込んでしまうという懸念もあ
った。
【0005】このような事態を解決する手段として、例
えばブレードを吸水性を有する部材で構成するようにし
たもの(例えば特開平1ー202453号)や、ブレー
ドを密閉キャップ内に設けるようにしたもの(例えば特
開平2ー155654号)や、ブレードにスリットを形
成し、表面張力によりインクを吸収するようにしたもの
(例えば特開平3ー19847号)が提供されている。
しかしながら、いずれのタイプも上述した技術的課題を
完全に解決する手段としては不十分なものであった。す
なわち、特開平1ー202453号のタイプにおいては
毛細管現象によるインクの自然吸引に頼っているため、
インク吸収速度が遅く、多量のインクがノズルに付着し
ている場合や、ワイピング速度が早い場合、インクの飛
散を十分に防止できない。また、特開平2ー15565
4号タイプにおいては、負圧によってワイピング動作を
行なうが、この負圧がノズルにも作用し、その結果イン
クがノズル102面にしみだしてしまうという事態が生
ずる。更に、特開平3ー19847においては、ブレー
ドに形成したスリットによるインク吸収能力は十分では
なかった。
【0006】このように、従来のメインテナンス装置に
あっては、ワイピング機構自体に上述した解決し難い技
術的課題があるほか、キャッピング機構及びワイピング
機構を個別に設けている分、装置構成が複雑化してしま
うという根本的な技術的課題もある。それゆえ、本件出
願人は、上述したワイピング機構をなくした新規なメイ
ンテナンス装置を既に提供した。これは、図10に示す
ように、インクジェットヘッド101のノズル102面
から微小な間隙を保持して吸引部材113を配置し、こ
の吸引部材113には負圧吸引ポンプ115に連通接続
される局部的な吸引開口114を設け、この局部的な吸
引開口114による吸引力によってノズル102内及び
102面に付着したインクを吸引し、インクトラップ部
116にて除去するようにしたものである(特願平4−
177706号)。このタイプにあっては、確かに、ワ
イピングせずにノズル102内及びノズル102面に付
着しているインクを吸引除去できるため、インクは飛散
せず、しかも、ゴミ等をノズル102内に押し込むとい
う懸念はなくなるが、ワイピング機構に比べて、ノズル
102面に固着した乾燥インクやゴミ等を除去し難いと
いう技術的課題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、以上の技術
的課題を解決するためになされたものであり、装置構成
の簡略化を図りながら、キャッピング機構によるメイン
テナンスを実現することができることは勿論のこと、イ
ンクジェットヘッドのノズル面清掃時において、インク
を飛散させたり、ゴミ等をノズル内へ押し込む事態を有
効に防止し、しかも、ノズル面に残留したインクやゴミ
等だけでなく、ノズル面に固着した乾燥インクやゴミ等
をも確実に除去してノズル面を常時清浄な状態に保つこ
とができるメインテナンス装置を提供するものである。
【0008】すなわち、この発明は、図1に示すよう
に、インクジェットヘッド1のノズル1a面が覆われる
大きさを有する弾性キャップ2と、この弾性キャップ2
に連通接続されて負圧にて排インクを回収する負圧吸引
回収手段3と、上記弾性キャップ2をインクジェットヘ
ッド1に対して相対移動させることにより弾性キャップ
2にてインクジェットヘッド1のノズル1a面を選択的
に開閉するキャップ開閉駆動手段4と、上記弾性キャッ
プ2の姿勢を傾動させて弾性キャップ2の一辺先端部を
インクジェットヘッド1のノズル1a面に弾接させるキ
ャップ姿勢可変手段5と、インクジェットヘッド1のノ
ズル1a面に沿って弾性キャップ2を相対的に移動させ
るワイピング駆動手段6と、上記キャップ開閉駆動手段
4にてインクジェットヘッド1のノズル1aを弾性キャ
ップ2により被覆した状態で、負圧吸引回収手段3を作
動させるキャッピングメインテナンス制御手段7と、上
記キャップ姿勢可変手段5にて弾性キャップ2を傾動さ
せた状態でワイピング駆動手段6を動作させると共に、
上記負圧吸引回収手段3を作動させるワイピングメイン
テナンス制御手段8とを備えたことを特徴とする。
【0009】このような技術的手段において、キャップ
姿勢可変手段5としては、弾性キャップ2の姿勢を傾動
させるものであれば、カム機構等適宜選定して差し支え
ないが、少なくとも、キャップ開閉駆動手段4にて弾性
キャップ2を開放している状態においてキャップ開閉駆
動手段4と干渉することなく弾性キャップ2の姿勢を傾
動し得るように設計することが必要である。また、弾性
キャップ2を傾動させてその一辺先端部をインクジェッ
トヘッド1のノズル1a面に弾接させる際の傾き角は、
弾性キャップ2の材質(硬度)や寸法、ノズル1a面の
クリーニング性及びインク吸引性能により適宜決定され
る。この場合において、傾き角の小さい方がワイピング
時のインク吸収性は高くなるが、あまり小さいと、ノズ
ル1a面上のインクにより弾性キャップ2の外側にイン
クが付着する懸念があるため、通常5゜〜60゜の範囲
に設定するのが望ましい。更に、ワイピング駆動手段6
はインクジェットヘッド1及び弾性キャップ2のいずれ
を駆動してもよい。更にまた、ワイピング動作時におけ
る負圧吸引回収手段3の負圧吸引力については適宜選定
して差し支えないが、インクジェットヘッド1のノズル
1a面の清浄性をより高めるという観点からすれば、キ
ャッピング時にインクを吸引する場合よりも大きくする
ことが好ましい。
【0010】
【作用】図1(a)(b)において、インクジェット記
録装置のキャッピングメインテナンス時には、キャッピ
ングメインテナンス制御手段7はキャップ開閉駆動手段
4を動作させて弾性キャップ2を前進させ、ホームポジ
ションにあるインクジェットヘッド1のノズル1a面を
弾性キャップ2で覆う。この状態で、キャッピングメイ
ンテナンス制御手段7は負圧吸引回収手段3を動作させ
て閉じた弾性キャップ2内に負圧を作用させる。この負
圧によって、インクジェットヘッド1のノズル1aから
インクが吸い出され、それと共にノズル1a内にあった
ゴミや気泡等が吸い出される。吸い出されたインク、ゴ
ミ、気泡等は負圧吸引回収手段3に吸引回収される。
【0011】また、図1(a)(c)において、インク
ジェット記録装置のワイピングメインテナンス時には、
ワイピングメインテナンス制御手段8は、弾性キャップ
2がインクジェットヘッド1のノズル1a面から後退し
た位置にある状態で、キャップ姿勢可変手段5を動作さ
せて弾性キャップ2の一辺先端部がインクジェットヘッ
ド1のノズル1a面に弾接するように弾性キャップ2を
傾ける。続いて、ワイピングメインテナンス制御手段8
はワイピング駆動手段6を動作させて、ノズル1a面に
弾接した弾性キャップ2の一辺先端部がノズル1a面を
拭き取りながら移動するように、インクジェットヘッド
1を弾性キャップ2に対して相対移動させる。この間、
ワイピングメインテナンス制御手段8は負圧吸引回収手
段3を動作させ続け、弾性キャップ2の一辺先端部によ
るワイピング動作で取り除かれたインクやゴミは負圧吸
引回収手段3に吸引回収される。ワイピング動作中、負
圧はノズル1aに対しても作用しているので、ゴミはノ
ズル内に押し込まれる事はなく、逆に、ノズル1a内の
ゴミ、増粘インク、気泡が負圧によって吸い出される。
また、弾性キャップ2がノズル1a面から離れる瞬間で
も吸引し続けているので、ノズル1a面の端部に残った
インクや弾性キャップ2先端内部に付着しているインク
を完全に吸引する。従って、弾性キャップ2がノズル1
a面から離れる瞬間にはインクは吸収されていて、弾性
キャップ2がノズル1a面から離れてもインクは飛散し
ない。
【0012】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいてこの
発明を詳細に説明する。図2はこの発明が適用されたイ
ンクジェット記録装置のメインテナンス装置の一実施例
を示す。同図において、30はインクジェット記録装置
のインクジェットヘッドでノズル31からインクを吐出
して印字を行なうものであり、このインクジェットヘッ
ド30に対向してメインテナンス装置が配設されてい
る。このメインテナンス装置は、インクジェットヘッド
30がホームポジションにある時にそれに対向する前面
部位に弾性キャップ41を有するもので、この弾性キャ
ップ41はメインテナンス支持台42に一体的に固定さ
れている。そして、この弾性キャップ41は、図2
(a)に示すように、図示外の進退駆動機構にてインク
ジェットヘッド30のノズル31面を被覆するキャッピ
ング位置とノズル31面から離間した待機位置との間を
進退するようになっている一方、図2(b)に示すよう
に、図示外の傾斜駆動機構にて弾性キャップ41の一辺
先端部がインクジェットヘッド30のノズル31面に弾
接する傾斜姿勢位置を採り得るようになっている。
【0013】そして、この実施例では、上記メンテナン
ス支持台42は、例えば図3に示すように、回転軸44
で回転自在な回転ホルダ43を介してベース支持台45
に取り付けられており、また、ベース支持台45はガイ
ド46に沿ってインクジェットヘッド30のノズル31
面に対して進退自在に支持されている。
【0014】この実施例で用いられる進退駆動機構50
は、例えば図3に示すように、上記ベース支持台45の
背面に偏心カム51を配設し、スプリング52にてベー
ス支持台45を偏心カム51面側へ常時付勢させ、上記
偏心カム51を第一の駆動モータ(図中M1で示す)5
3で適宜位置に回転させるようになっている。
【0015】一方、この実施例で用いられる傾斜駆動機
構60は、上記回転ホルダ43の回転自由端側に一方の
リンクアーム61の一端を取り付け、このリンクアーム
61の他端にはスプリング62を介して他方のリンクア
ーム63の一端を取り付け、この他方のリンクアーム6
3の他端をベース支持台45に回転支持された円形カム
64の中心から偏心した箇所に取り付け、この円形カム
64を第二の駆動モータ(図中M2で示す)65で適宜
位置に回転させるようになっている。この場合におい
て、上記スプリング62は弾性キャップ41を傾動させ
て弾性キャップ41の一辺先端部をインクジェットヘッ
ド30のノズル面31に押し当てる力を調整設定するた
めのもので、弾性キャップ41が十分な弾性を有する材
質で形成される場合には使用する必要はない。
【0016】更に、この実施例では、弾性キャップ41
及びメインテナンス支持台42にはそれらの底部を貫通
するインク排出口71が設けられており、負圧吸引ポン
プ72及び排インクタンク73にチューブ74を介して
連通接続されている。
【0017】そして、この実施例では、コントローラ8
0は、キャッピングモード(以下この実施例ではAモー
ドという)、ワイピングモード(以下この実施例ではB
モードという)及びインク吸引モード(以下この実施例
ではCモードという)に応じて各駆動モータ53,65
及び負圧吸引ポンプ72を駆動制御するようになってい
る。より具体的に述べると、Aモード選択時には、コン
トローラ80は駆動モータ53を適宜回転させ、偏心カ
ム51を図3の状態から図4(a)の状態に回転移動さ
せ、スプリング52の付勢力に抗してベース支持台45
をインクジェットヘッド30側へ進出させ、インクジェ
ットヘッド30のノズル31面に弾性キャップ41開口
周縁全体を弾接させて当該ノズル31面を密閉する。
尚、Aモード解除時には、コントローラ80は弾性キャ
ップ41を待機位置に復帰させる。また、Bモード選択
時には、コントローラ80は、駆動モータ65を適宜回
転させ、カム51を図3の状態から図4(b)の状態に
回転移動させ、リンクアーム61,63及びスプリング
62からなるリンク機構を介して上記弾性キャップ41
を回転軸44を回転中心として所定角度傾斜させ、弾性
キャップ41の一辺先端部をインクジェットヘッド30
のノズル31面に弾接させ、この後、インクジェットヘ
ッド30をそのノズル31面に沿った方向へ移動させる
ことによりノズル31面に沿って弾性キャップ41の一
辺先端部を摺動させる。尚、Bモード解除時には、コン
トローラ80は弾性キャップ41を水平姿勢位置に復帰
させる。更に、Cモード選択時には、コントローラ80
は、Aモードを選択している条件下において、弾性キャ
ップ41でインクジェットヘッド30のノズル31面を
被覆した後に、負圧吸引ポンプ72を所定時間吸引動作
させ、又は、Bモードを選択している条件(この実施例
では、Bモード選択時にはCモードが自動的に選択され
るようになっている)下において、弾性キャップ41が
インクジェットヘッド30のノズル31面に傾動弾接し
た後に、負圧吸引ポンプ72を所定時間吸引動作させ
る。
【0018】次に、この実施例に係るメインテナンス装
置の作動について説明する。先ず、インクジェットヘッ
ド30のノズル31内の目詰まりを防止するためのメイ
ンテナンス(以下キャッピングメインテナンスという)
を行なう場合には、コントローラ80にAモード及びC
モード選択信号を与えるようにすればよい。すると、図
5(a)(b)に示すように、弾性キャップ41がイン
クジェットヘッド30のノズル31面を被覆した後に、
負圧吸引ポンプ72によってノズル31面に所定の負圧
力が作用する。このとき、ノズル31内からゴミ、増粘
インク、気泡が排インクと共に負圧吸引ポンプ72側へ
吸引され、排インクタンク73へ回収される。そして、
キャッピングメインテナンスに必要な時間が経過する
と、上記Aモード選択信号及びCモード選択信号が自動
的にオフになり、負圧吸引ポンプ72の負圧吸引動作が
停止すると共に、図示外の大気解放弁にて弾性キャップ
41内が大気解放された後に弾性キャップ41が待機位
置に復帰し、インクジェットヘッド30のノズル31面
に対するキャッピング動作が解除される。
【0019】また、インクジェットヘッド30のノズル
31面を清掃するためのメインテナンス(以下ワイピン
グメインテナンスという)を行なう場合には、コントロ
ーラ80にBモード及びCモード選択信号を与えるよう
にすればよい。すると、図6(a)に示すように、弾性
キャップ41が回転軸44を回転中心として傾動し、弾
性キャップ41の一辺先端部がインクジェットヘッド3
0のノズル31面に弾接する。そして、図示外の大気解
放弁が閉じ、負圧吸引ポンプ72による負圧吸引動作が
開始すると共に、インクジェットヘッド30が図6
(a)中右方向へ移動する。このとき、図6(b)
(c)に示すように、弾性キャップ41の一辺部がワイ
パブレードとして機能しノズル31面をワイピングする
が、ワイピング時においてノズル31面から除去された
付着インク32や乾燥インク、ゴミ等は負圧吸引ポンプ
72による吸引力によって負圧吸引ポンプ72側へ吸引
除去されるので、インク等が飛散することなく、ノズル
31面が清浄になる。また、弾性キャップ41の一辺部
自体がインクに触れる部分は内部のみであるため、ノズ
ル31面に対する傾動押し当てを解除した後も、負圧吸
引ポンプ72による吸引動作を引き続き一定時間継続す
るようにすれば、弾性キャップ41内部に付着している
インク等も効果的に吸引回収されることになり、弾性キ
ャップ41内部も容易に清浄になる。そして、ワイピン
グメインテナンスが必要な時間経過すると、上記Bモー
ド選択信号及びCモード選択信号が自動的にオフにな
り、負圧吸引ポンプ72の負圧吸引動作が停止すると共
に、傾いた姿勢の弾性キャップ41を回転軸13を中心
に前回とは逆方向に一旦回動させて弾性キャップ41を
インクジェットヘッド30のノズル面31に対して平行
に対向する位置まで退却させた後に、インクジェットヘ
ッド30を図6(c)中左方向に移動させる。
【0020】このようなメインテナンス動作を例えば以
下のような条件で行なったところ、キャッピングメイン
テナンスは勿論のこと、ワイピングメインテナンスにつ
いても極めて良好な結果が確認された。すなわち、本実
施例では、弾性キャップ41はシリコーンゴム製で、ゴ
ム硬度/ショアA20度から50度のものを用いた。
尚、この実施例のように、メインテナンス支持台42の
駆動部にスプリング62を用いる場合には弾性キャップ
41に樹脂板を用いることも可能である。また、本実施
例に用いた弾性キャップ41の寸法および傾き角度を図
7に示す。同図において、弾性キャップ41の一辺部の
高さHは2mm、幅Wは0.5mm、傾き角度Rは15
°とした。更に、本実施例ではキャッピング時にインク
を吸引する力を170g/cm、ワイピング時の吸引力
をその1.5倍の255g/cmに設定した。
【0021】尚、本実施例では、進退駆動機構50は偏
心カム51を用いたものであるが、これに限られるもの
ではなく、例えば電磁石及びストッパにて構成するよう
にしてもよい。また、本実施例では、インクジェットヘ
ッド30を図中右方向に動かすことでワイピング動作を
行なっているが、インクジェットヘッド30を固定して
弾性キャップ41を図6中左方向に動かすようにしても
よい。また、弾性キャップ41の図6中右側をノズル3
1面に押し当てたが、左側を押し当てる場合には、イン
クジェットヘッド30と弾性キャップ41の移動方向は
上記とは逆になる。また、ワイピング方向はノズル配列
方向でも良いし、ノズル配列と直角方向でも良い。
【0022】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、従前から用いられていたキャッピング機構の弾性
キャップの支持構造を工夫し、インクジェットヘッドの
ノズル面に対し弾性キャップを傾動させて弾性キャップ
の一辺先端部をノズル面に弾接させ、この状態で、負圧
吸引回収手段にて吸引しながらノズル面上の付着イン
ク、乾燥インク、ゴミ等を掻き取るようにワイピング動
作を行なうようにしたので、キャッピングメインテナン
スを実現できることは勿論のこと、ワイピング動作に伴
うインク等の飛散現象やゴミ等がノズル内に押し込まれ
るという事態を有効に回避しながら、ノズル面に残留し
たインクだけでなく固着した乾燥インクやゴミ等も確実
に除去することができ、ノズル面を常時清浄に保つこと
ができる。更に、ワイピング動作用に独立したブレード
を必要としないので、製造も容易になりコストの低減に
つながるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)はこの発明に係るインクジェット記録
装置のメインテナンス装置の構成を示す説明図、(b)
は(a)の装置構成にてキャッピングメインテナンスを
行なう作用状態を示す要部説明図、(c)は(a)の装
置構成にてワイピングメインテナンスを行なう際の作用
状態を示す要部説明図である。
【図2】 (a)はこの発明に係るインクジェット記録
装置のメインテナンス装置の一実施例を示す要部説明
図、(b)はワイピングメインテナンス時の作動状態を
示す要部説明図である。
【図3】 この実施例に係るメインテナンス装置の駆動
制御系を示す説明図である。
【図4】 (a)はキャッピング時におけるメインテナ
ンス装置の駆動制御系の作動状態を示す説明図、(b)
はワイピング時におけるメインテナンス装置の駆動制御
系の作動状態を示す説明図である。
【図5】 キャッピングメインテナンス時のメインテナ
ンス装置の作動状態を示す説明図である。
【図6】 ワイピングメインテナンス時のメインテナン
ス装置の作動状態を示す説明図である。
【図7】 (a)、(b)はキャッピング部材の寸法と
傾動角度を示す断面図である。
【図8】 従来のインクジェット記録装置のメインテナ
ンス装置を示す斜視説明図である。
【図9】 従来のメインテナンス装置におけるワイピン
グ動作を示す説明図である。
【図10】 従来のインクジェット記録装置のメインテ
ナンス装置の他の例を示す斜視説明図である。
【符号の説明】
1…インクジェットヘッド、1a…ノズル、2…弾性キ
ャップ、3…負圧吸引回収手段、4…キャップ開閉駆動
手段、5…キャップ姿勢可変手段、6…ワイピング駆動
手段、7…キャッピングメインテナンス制御手段、8…
ワイピングメインテナンス制御手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットヘッド(1)のノズル
    (1a)面が覆われる大きさを有する弾性キャップ
    (2)と、この弾性キャップ(2)に連通接続されて負
    圧にて排インクを回収する負圧吸引回収手段(3)と、
    上記弾性キャップ(2)をインクジェットヘッド(1)
    に対して相対移動させることにより弾性キャップ(2)
    にてインクジェットヘッド(1)のノズル(1a)面を
    選択的に開閉するキャップ開閉駆動手段(4)と、上記
    弾性キャップ(2)の姿勢を傾動させて弾性キャップ
    (2)の一辺先端部をインクジェットヘッド(1)のノ
    ズル(1a)面に弾接させるキャップ姿勢可変手段
    (5)と、インクジェットヘッド(1)のノズル(1
    a)面に沿って弾性キャップ(2)を相対的に移動させ
    るワイピング駆動手段(6)と、上記キャップ開閉駆動
    手段(4)にてインクジェットヘッド(1)のノズル
    (1a)面を弾性キャップ(2)により被覆した状態
    で、負圧吸引回収手段(3)を作動させるキャッピング
    メインテナンス制御手段(7)と、上記キャップ姿勢可
    変手段(5)にて弾性キャップ(2)を傾動させた状態
    でワイピング駆動手段(6)を作動させると共に、上記
    負圧吸引回収手段(3)を作動させるワイピングメイン
    テナンス制御手段(8)とを備えたことを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置のメインテナンス装置。
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