JPH06269863A - バーリング加工方法 - Google Patents
バーリング加工方法Info
- Publication number
- JPH06269863A JPH06269863A JP5082749A JP8274993A JPH06269863A JP H06269863 A JPH06269863 A JP H06269863A JP 5082749 A JP5082749 A JP 5082749A JP 8274993 A JP8274993 A JP 8274993A JP H06269863 A JPH06269863 A JP H06269863A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- burring
- work
- tubular portion
- die
- cushion pad
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 局部的な板厚減少を招くことなくバーリング
高さの拡大を図る。 【構成】 素材Wに下穴11を開けた後()、この下
穴11の周りを押込んで筒状部12を成形し()、次
に筒状部12の一部を拘束しつゝ、該筒状部の基端アー
ル部13とその周りの部分とをバーリング方向へ一様に
引き伸ばし、ストレート部14aと円錐形状部14bと
を備えた異形筒状部14を成形する()。
高さの拡大を図る。 【構成】 素材Wに下穴11を開けた後()、この下
穴11の周りを押込んで筒状部12を成形し()、次
に筒状部12の一部を拘束しつゝ、該筒状部の基端アー
ル部13とその周りの部分とをバーリング方向へ一様に
引き伸ばし、ストレート部14aと円錐形状部14bと
を備えた異形筒状部14を成形する()。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、穴の周縁に筒状部を突
出形成するバーリング加工方法に関する。
出形成するバーリング加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】伝統的なバーリング加工は、ワークに下
穴を開けた後、この下穴の周りの部分を押込んで筒状部
を成形する加工法であるが、加工中、その筒状部に周方
向の引張り応力が作用し、このため、該筒状部の先端部
に割れが発生し易く、得られる筒状部の高さ(バーリン
グ高さ)には一定の限界があるところとなっている。
穴を開けた後、この下穴の周りの部分を押込んで筒状部
を成形する加工法であるが、加工中、その筒状部に周方
向の引張り応力が作用し、このため、該筒状部の先端部
に割れが発生し易く、得られる筒状部の高さ(バーリン
グ高さ)には一定の限界があるところとなっている。
【0003】そこで最近、例えば図6に示すように、先
ず絞りまたは張出し加工を行ってワーク(素材)1に局
部的な膨出部2を形成し()、続いて前記膨出部2の
底面に下穴3を開け()、しかる後に前記下穴3の周
りの部分を押込んで筒状部4を成形する()加工方法
が確立され、これによってある程度バーリング高さを高
くできることが確認されている。なお、図6中、5は下
穴3の抜きによって排出されたスクラップを表す。
ず絞りまたは張出し加工を行ってワーク(素材)1に局
部的な膨出部2を形成し()、続いて前記膨出部2の
底面に下穴3を開け()、しかる後に前記下穴3の周
りの部分を押込んで筒状部4を成形する()加工方法
が確立され、これによってある程度バーリング高さを高
くできることが確認されている。なお、図6中、5は下
穴3の抜きによって排出されたスクラップを表す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した新
たなバーリング加工方法において、その絞りまたは張出
し加工は、一般に図7に示すように、穴6aを有するダ
イ6上にワークWを載置した後、上型台7を下降させ
て、先ず該上型台7に弾性部材8aを介して支持された
パッド8によりワークWをダイ6上に押え、続いて同じ
く上型ダイ6に支持されたポンチ9によりワークWをダ
イ6の穴6a内に局部的に膨出変形させるものである。
この場合、ポンチ9の肩アール部9aと接触するワーク
Wの底アール部Waに局部的な板厚減少が起こるため、
無理に絞り深さ(張出し深さ)を高めると該底アール部
Waに割れが発生し、結果としてバーリング高さを思う
ように大きくできないという問題があった。特に最近の
ようにワークとして高張力鋼を用いることが多い場合
は、前記絞り深さ(張出し深さ)が大きく制限され、そ
の対策が望まれていた。
たなバーリング加工方法において、その絞りまたは張出
し加工は、一般に図7に示すように、穴6aを有するダ
イ6上にワークWを載置した後、上型台7を下降させ
て、先ず該上型台7に弾性部材8aを介して支持された
パッド8によりワークWをダイ6上に押え、続いて同じ
く上型ダイ6に支持されたポンチ9によりワークWをダ
イ6の穴6a内に局部的に膨出変形させるものである。
この場合、ポンチ9の肩アール部9aと接触するワーク
Wの底アール部Waに局部的な板厚減少が起こるため、
無理に絞り深さ(張出し深さ)を高めると該底アール部
Waに割れが発生し、結果としてバーリング高さを思う
ように大きくできないという問題があった。特に最近の
ようにワークとして高張力鋼を用いることが多い場合
は、前記絞り深さ(張出し深さ)が大きく制限され、そ
の対策が望まれていた。
【0005】なお、絞りまたは張出し加工の途中で歪取
りの焼なましを行うことにより、全体の絞り深さ(張出
し深さ)を高めることも可能であるが、この場合は、焼
なまし工程に加えて複数の絞りまたは張出し加工が必要
となり、コスト負担の増大が避けられないようになる。
また、例えば特開平2−52124号公報には、絞り加
工と同時にハーフシヤ加工を行って絞り部の底部に半ば
切断された突部を形成し、後にこの突部を押して分離し
ながら該突部の周りを伸びフランジ成形する加工方法が
提案されているが、この加工方法においてもバーリング
高さは最初の絞り深さに依存し、根本的な解決には至ら
ない。
りの焼なましを行うことにより、全体の絞り深さ(張出
し深さ)を高めることも可能であるが、この場合は、焼
なまし工程に加えて複数の絞りまたは張出し加工が必要
となり、コスト負担の増大が避けられないようになる。
また、例えば特開平2−52124号公報には、絞り加
工と同時にハーフシヤ加工を行って絞り部の底部に半ば
切断された突部を形成し、後にこの突部を押して分離し
ながら該突部の周りを伸びフランジ成形する加工方法が
提案されているが、この加工方法においてもバーリング
高さは最初の絞り深さに依存し、根本的な解決には至ら
ない。
【0006】本発明は、上記従来の問題点を解決するこ
とを課題としてなされたもので、その目的とするところ
は、局部的な板厚減少を招くことがなく、従来にも増し
てバーリング高さを高くすることができる新たなバーリ
ング加工方法を提供することにある。
とを課題としてなされたもので、その目的とするところ
は、局部的な板厚減少を招くことがなく、従来にも増し
てバーリング高さを高くすることができる新たなバーリ
ング加工方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、素材に下穴を開ける第一工程、前記下穴の
周りの部分を押込んで筒状部を成形する第二工程および
前記筒状部の一部を拘束しつゝ該筒状部の基端アール部
とその周りの部分とをバーリング方向へ引き伸ばす第三
工程からなるようにしたことを特徴とする。
成するため、素材に下穴を開ける第一工程、前記下穴の
周りの部分を押込んで筒状部を成形する第二工程および
前記筒状部の一部を拘束しつゝ該筒状部の基端アール部
とその周りの部分とをバーリング方向へ引き伸ばす第三
工程からなるようにしたことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記のように構成したバーリング加工方法にお
いては、第二工程に続く第三工程で、筒状部の一部を拘
束しつゝ該筒状部の基端アール部とその周りの部分とを
バーリング方向へ引き延ばすことにより、局部的な板厚
減少を起こすことなく、バーリング高さを拡大せしめる
ことができる。
いては、第二工程に続く第三工程で、筒状部の一部を拘
束しつゝ該筒状部の基端アール部とその周りの部分とを
バーリング方向へ引き延ばすことにより、局部的な板厚
減少を起こすことなく、バーリング高さを拡大せしめる
ことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面にもとづい
て説明する。
て説明する。
【0010】図1は、本発明にかゝるバーリング加工を
工程順に示したもので、素材(ワーク)Wに下穴11を
開ける第一工程()、この下穴11の周りを押込んで
筒状部12を成形する第二工程()およびこの筒状部
12の一部を拘束しつゝ該筒状部の基端アール部13と
その周りの部分とをバーリング方向へ引き伸ばす第三工
程()からなっている。前記第一工程および第二工程
は、従来一般のバーリング加工法をそのまゝ踏襲したも
ので、第二工程ではバーリング高さH0 を最大限に確保
するように加工を行う。また第三工程は、第二工程で成
形された筒状部12の一部を後述する成形装置で拘束し
つゝ、該筒状部12の基端アール部13とその周りの部
分とをバーリング方向へ引き伸ばすようにする。これに
より筒状部12の基端側が円錐形に膨出変形し、先端側
のストレート部14aと基端側の円錐形状部14bとを
有する異形筒状部14が成形される。しかして、この成
形に際しては、円錐形状部13bがフリーの状態で引き
伸ばされるので、局部的な板厚減少は起こらず、したが
って異形筒状部14の高さすなわち全バーリング高さH
を従来にも増して拡大せしめることが可能になる。
工程順に示したもので、素材(ワーク)Wに下穴11を
開ける第一工程()、この下穴11の周りを押込んで
筒状部12を成形する第二工程()およびこの筒状部
12の一部を拘束しつゝ該筒状部の基端アール部13と
その周りの部分とをバーリング方向へ引き伸ばす第三工
程()からなっている。前記第一工程および第二工程
は、従来一般のバーリング加工法をそのまゝ踏襲したも
ので、第二工程ではバーリング高さH0 を最大限に確保
するように加工を行う。また第三工程は、第二工程で成
形された筒状部12の一部を後述する成形装置で拘束し
つゝ、該筒状部12の基端アール部13とその周りの部
分とをバーリング方向へ引き伸ばすようにする。これに
より筒状部12の基端側が円錐形に膨出変形し、先端側
のストレート部14aと基端側の円錐形状部14bとを
有する異形筒状部14が成形される。しかして、この成
形に際しては、円錐形状部13bがフリーの状態で引き
伸ばされるので、局部的な板厚減少は起こらず、したが
って異形筒状部14の高さすなわち全バーリング高さH
を従来にも増して拡大せしめることが可能になる。
【0011】図2は、上記バーリング加工における第三
工程を実行するための成形装置を示したものである。同
図において、15は下型台、16は下型台15にボルト
17を用いて固定されたダイであり、下型台15および
ダイ16のそれぞれにはほヾ同径の孔15a、16aが
同心に設けられている。ダイ16の孔16a内には、上
部側中央に凹穴18aを有するクッションパッド18が
摺動可能に配置されている。このクッションパッド18
は、下型台15の下方に配置したクッション(図示略)
から延ばしたクッションピン19に支持されて、常時は
上方へ付勢されている。
工程を実行するための成形装置を示したものである。同
図において、15は下型台、16は下型台15にボルト
17を用いて固定されたダイであり、下型台15および
ダイ16のそれぞれにはほヾ同径の孔15a、16aが
同心に設けられている。ダイ16の孔16a内には、上
部側中央に凹穴18aを有するクッションパッド18が
摺動可能に配置されている。このクッションパッド18
は、下型台15の下方に配置したクッション(図示略)
から延ばしたクッションピン19に支持されて、常時は
上方へ付勢されている。
【0012】上記クッションパッド18の凹穴18a
は、上記第二工程で成形された筒状部12の外径よりわ
ずか大きな口径を有し、該筒状部12を受入れ可能とな
っている。また、クッションパッド18は、常時はその
上端をダイ16の上面より所定距離δだけ下方に位置さ
せる上昇端に位置決めされている。しかして、前記距離
(段差)δは、第二工程を終えたワークWをダイ16上
に載置した際、その筒状部12の基端アール部13に対
しクッションパッド18が干渉しない大きさとされてい
る。これにより該ワークWは、ダイ16上に載置された
状態においてその筒状部12のストレート部分がクッシ
ョンパッド18の凹穴18aにガイドされ、かつその筒
状部12の基端アール部13とその周りの部分とがダイ
16とクッションパッド18との双方から遊離するよう
になる。なお、クッションパッド18の凹穴18aの口
縁には、筒状部12の基端アール部13の曲率半径より
小さな曲率半径を有する内周アール部20が設けられて
いる。
は、上記第二工程で成形された筒状部12の外径よりわ
ずか大きな口径を有し、該筒状部12を受入れ可能とな
っている。また、クッションパッド18は、常時はその
上端をダイ16の上面より所定距離δだけ下方に位置さ
せる上昇端に位置決めされている。しかして、前記距離
(段差)δは、第二工程を終えたワークWをダイ16上
に載置した際、その筒状部12の基端アール部13に対
しクッションパッド18が干渉しない大きさとされてい
る。これにより該ワークWは、ダイ16上に載置された
状態においてその筒状部12のストレート部分がクッシ
ョンパッド18の凹穴18aにガイドされ、かつその筒
状部12の基端アール部13とその周りの部分とがダイ
16とクッションパッド18との双方から遊離するよう
になる。なお、クッションパッド18の凹穴18aの口
縁には、筒状部12の基端アール部13の曲率半径より
小さな曲率半径を有する内周アール部20が設けられて
いる。
【0013】一方、下型台15の上方には、プレス上ラ
ム(図示略)により昇降駆動される上型台21が配設さ
れ、この上型台21にはボルト22を用いてポンチ23
が固定されている。ポンチ23は、その基部側が大径部
23aとされると共に、その先端側が小径部23bとさ
れており、前記クッションパッド18の凹穴18aと同
心となるように位置決めされている。ポンチ23の小径
部23bはクッションパッド18の凹穴18aに対して
所定のクリアランスを有する大きさに形成されている。
このクリアランスはワークWの板厚よりわずかに大きい
値とするのが望ましく、これによりダイ16上に第二工
程を終えたワークWをセットした後、上型台21を下降
させると、ポンチ23の小径部23bがワークWの筒状
部12内に嵌入され、該筒状部12のストレート部はク
ッションパッド18の凹穴18aとポンチ小径部23b
とによりガイドされるようになる。
ム(図示略)により昇降駆動される上型台21が配設さ
れ、この上型台21にはボルト22を用いてポンチ23
が固定されている。ポンチ23は、その基部側が大径部
23aとされると共に、その先端側が小径部23bとさ
れており、前記クッションパッド18の凹穴18aと同
心となるように位置決めされている。ポンチ23の小径
部23bはクッションパッド18の凹穴18aに対して
所定のクリアランスを有する大きさに形成されている。
このクリアランスはワークWの板厚よりわずかに大きい
値とするのが望ましく、これによりダイ16上に第二工
程を終えたワークWをセットした後、上型台21を下降
させると、ポンチ23の小径部23bがワークWの筒状
部12内に嵌入され、該筒状部12のストレート部はク
ッションパッド18の凹穴18aとポンチ小径部23b
とによりガイドされるようになる。
【0014】また、ポンチ23は、その大径部23aと
小径部23bとの間をテーパ面23cで接続すると共
に、そのテーパ面23c内に所定の曲率半径を有する肩
アール部24を設けている。この肩アール部24は、上
型台21の下降すなわちポンチ23の下降に応じて、ダ
イ16上にセットしたワークWの筒状部12の基端アー
ル部13に接触し、クッションパッド18の内周アール
部20に対してワークWを押圧する。これによりワーク
Wの筒状部12は部分的に拘束されるようになる。な
お、25はダイ16上にワークWを押えるためのワーク
押え用パッドであり、弾性部材26を介して上型台21
に支持されている。
小径部23bとの間をテーパ面23cで接続すると共
に、そのテーパ面23c内に所定の曲率半径を有する肩
アール部24を設けている。この肩アール部24は、上
型台21の下降すなわちポンチ23の下降に応じて、ダ
イ16上にセットしたワークWの筒状部12の基端アー
ル部13に接触し、クッションパッド18の内周アール
部20に対してワークWを押圧する。これによりワーク
Wの筒状部12は部分的に拘束されるようになる。な
お、25はダイ16上にワークWを押えるためのワーク
押え用パッドであり、弾性部材26を介して上型台21
に支持されている。
【0015】以下、上記装置を用いて行うバーリング加
工の第三工程を図3〜5も参照して説明する。
工の第三工程を図3〜5も参照して説明する。
【0016】第二工程を終えたワークWを、その筒状部
12をクッションパッド18の凹穴18aに嵌入させつ
ゝダイ16上にセットし、続いて図示を略すプレス上ラ
ムの駆動により上型台21を下降させる。すると、図2
に示すように先ずワーク押え用パッド25がワークWに
接触し、該パッド25を介して弾性部材26の弾発力が
ワークWに加えられ、ワークWはダイ16上に強固に保
持される。さらに上型台21が下降すると、図3に示す
ようにポンチ23の先端の小径部23bがワークの筒状
部12内に嵌入し、筒状部12のストレート部がクッシ
ョンパッド18の凹穴18aとポンチ小径部23bとに
よりガイドされる。
12をクッションパッド18の凹穴18aに嵌入させつ
ゝダイ16上にセットし、続いて図示を略すプレス上ラ
ムの駆動により上型台21を下降させる。すると、図2
に示すように先ずワーク押え用パッド25がワークWに
接触し、該パッド25を介して弾性部材26の弾発力が
ワークWに加えられ、ワークWはダイ16上に強固に保
持される。さらに上型台21が下降すると、図3に示す
ようにポンチ23の先端の小径部23bがワークの筒状
部12内に嵌入し、筒状部12のストレート部がクッシ
ョンパッド18の凹穴18aとポンチ小径部23bとに
よりガイドされる。
【0017】その後、さらに上型台21が下降すると、
ポンチ23の肩アール部24がワークWの筒状部12の
基端アール部13をクッションパッド18の内周アール
部20に対して押圧し、その押圧力によりクッションパ
ッド18が下降を開始する。クッションパッド18が下
降すると、該クッションパッド18とポンチ23に挾持
されながら筒状部12の先端側も下降し、図4に示すよ
うにワークWの筒状部12の基端アール部13の一部と
その周りの部分とがポンチ23の下降方向、すなわちバ
ーリング方向へ引き伸ばされる。この時、筒状部12の
基端アール部13の一部とその周りの部分は、ダイ1
6、クッションパッド18、ポンチ23等から遊離して
フリーの状態となっているので、局部的に板厚減少する
ことなく一様に延ばされる。すなわち、局部的な板厚減
少が起こらないので、ワークに割れが発生し難くなり、
その分、伸び量(変形量)を増大せしめることがことが
できる。
ポンチ23の肩アール部24がワークWの筒状部12の
基端アール部13をクッションパッド18の内周アール
部20に対して押圧し、その押圧力によりクッションパ
ッド18が下降を開始する。クッションパッド18が下
降すると、該クッションパッド18とポンチ23に挾持
されながら筒状部12の先端側も下降し、図4に示すよ
うにワークWの筒状部12の基端アール部13の一部と
その周りの部分とがポンチ23の下降方向、すなわちバ
ーリング方向へ引き伸ばされる。この時、筒状部12の
基端アール部13の一部とその周りの部分は、ダイ1
6、クッションパッド18、ポンチ23等から遊離して
フリーの状態となっているので、局部的に板厚減少する
ことなく一様に延ばされる。すなわち、局部的な板厚減
少が起こらないので、ワークに割れが発生し難くなり、
その分、伸び量(変形量)を増大せしめることがことが
できる。
【0018】そして、遂にはプレス上ラムが下死点に到
達し、この最終段階では、図5に示すように肩アール部
24を含むポンチ23の傾斜面23cの全面がワークW
の上面を押え、これにより形状が整えられ、ストレート
部14aと基端側の円錐形状部14bとを有する異形筒
状部14が成形される。なお、この最終段階では、クッ
ションパッド18の凹穴18a内に存在する筒状部12
のストレート部分の材料が上方へ流動するが、その量は
わずかであり、全体としてのバーリング高さHは上記筒
状部12の基端アール部13の一部とその周りの部分と
の伸び量に依存し、従来にも増してバーリング高さの大
きい製品を得ることができる。
達し、この最終段階では、図5に示すように肩アール部
24を含むポンチ23の傾斜面23cの全面がワークW
の上面を押え、これにより形状が整えられ、ストレート
部14aと基端側の円錐形状部14bとを有する異形筒
状部14が成形される。なお、この最終段階では、クッ
ションパッド18の凹穴18a内に存在する筒状部12
のストレート部分の材料が上方へ流動するが、その量は
わずかであり、全体としてのバーリング高さHは上記筒
状部12の基端アール部13の一部とその周りの部分と
の伸び量に依存し、従来にも増してバーリング高さの大
きい製品を得ることができる。
【0019】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
かゝるバーリング加工方法によれば、一般のバーリング
加工方法により一旦筒状部を成形した後、この筒状部の
一部を拘束しつゝ該筒状部の基端アール部とその周りの
部分とをバーリング方向へ引き伸ばすようにしたので、
局部的な板厚減少を起こすことなくバーリング高さを拡
大せしめることが可能となり、高張力鋼を対象にバーリ
ング高さの大きい製品を得ることがきることはもちろ
ん、加工の繰返しによるコスト増加を回避することがで
き、その利用価値は大なるものがある。
かゝるバーリング加工方法によれば、一般のバーリング
加工方法により一旦筒状部を成形した後、この筒状部の
一部を拘束しつゝ該筒状部の基端アール部とその周りの
部分とをバーリング方向へ引き伸ばすようにしたので、
局部的な板厚減少を起こすことなくバーリング高さを拡
大せしめることが可能となり、高張力鋼を対象にバーリ
ング高さの大きい製品を得ることがきることはもちろ
ん、加工の繰返しによるコスト増加を回避することがで
き、その利用価値は大なるものがある。
【図1】本発明にかゝるバーリング加工方法を工程順に
示す模式図である。
示す模式図である。
【図2】本バーリング加工方法を実行する成形装置の構
造を示す断面図である。
造を示す断面図である。
【図3】図2に示した成形装置の使用態様を示す断面図
である。
である。
【図4】図2に示した成形装置の使用態様を示す断面図
である。
である。
【図5】図2に示した成形装置の使用態様を示す断面図
である。
である。
【図6】従来のバーリング加工方法を工程順に示す模式
図である。
図である。
【図7】従来のバーリング加工方法を実行する成形装置
の構造を示す断面図である。
の構造を示す断面図である。
11 下穴 12 筒状部 13 基端アール部 14 異形筒状部 15 下型台 16 ダイ 18 クッションパッド 21 上型台 23 ポンチ W ワーク
Claims (1)
- 【請求項1】 素材に下穴を開ける第一工程、前記下穴
の周りの部分を押込んで筒状部を成形する第二工程およ
び前記筒状部の一部を拘束しつゝ該筒状部の基端アール
部とその周りの部分とをバーリング方向へ引き伸ばす第
三工程からなることを特徴とするバーリング加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08274993A JP3153042B2 (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | バーリング加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08274993A JP3153042B2 (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | バーリング加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06269863A true JPH06269863A (ja) | 1994-09-27 |
JP3153042B2 JP3153042B2 (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=13783083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08274993A Expired - Fee Related JP3153042B2 (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | バーリング加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3153042B2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-17 JP JP08274993A patent/JP3153042B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3153042B2 (ja) | 2001-04-03 |
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