JPH06265710A - 回折格子 - Google Patents
回折格子Info
- Publication number
- JPH06265710A JPH06265710A JP362394A JP362394A JPH06265710A JP H06265710 A JPH06265710 A JP H06265710A JP 362394 A JP362394 A JP 362394A JP 362394 A JP362394 A JP 362394A JP H06265710 A JPH06265710 A JP H06265710A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin layer
- acrylate
- meth
- diffraction grating
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
Abstract
の生じない、耐久性に優れた回折格子を提供する。 【構成】 100℃のヤング率が、20℃のヤング率の
2%以上である樹脂層を基体上に設けると共に、前記樹
脂層がくり返し形状を有する回折格子。
Description
スケール、色分解位相格子、ビームスプリッター等に用
いられる回折格子に関する。
基体上に形成した回折格子が知られている。このような
樹脂層を有する回折格子は、型により容易に所望の表面
形状を形成でき、非常に有効なものである。
ついては、従来より多くの提案がなされている。例え
ば、特開昭62−258401号公報には、2〜4官能
ウレタン変性ポリエステル(メタ)アクリレートと、3
官能(メタ)アクリレートと、単官能(メタ)アクリレ
ートと、光重合開始剤とを含有する紫外線硬化型樹脂組
成及びこの樹脂組成物を表面に用いた光学レンズが記載
されている。
上に形成した回折格子については、米国特許第4,23
5,654号に記載されている。
01号公報に記載された光硬化型樹脂組成物は、耐久性
に優れたものであるが、より厳しい環境の中でも表面に
キズやクラック、更には歪みの発生しない、耐久性の更
に優れた回折格子が望まれていた。
るいは反射層を施す場合が多いが、表面樹脂層に歪みが
生ずると反射防止層あるいは反射層にクラックが発生し
たり、反射防止層あるいは反射層が剥離する場合があっ
た。
更には歪み等の生じない、耐久性に優れた回折格子を提
供することを目的とする。
00℃のヤング率が、20℃のヤング率の2%以上であ
る樹脂層を基体上に設けると共に、前記樹脂層がくり返
し形状を有するものである。
樹脂組成物を硬化させたものを用いる。そして、この光
硬化型樹脂組成物には、(A)ポリエステルオリゴマー
に、ウレタン結合を介して(メタ)アクリル基が結合し
た、数平均分子量700以上の多官能ウレタン変性ポリ
エステル(メタ)アクリレートと、(B)数平均分子量
が700よりも小さい多官能(メタ)アクリレートと、
(C)単官能アクリレートと、(D)光重合開始剤と、
を含有するものを用いる。
形状を有する樹脂層を基体上に設けたものである。図1
に示す回折格子は、光学式ロータリーエンコーダーディ
スクとして使用するもので、円形の基体1上にくり返し
形状を有する樹脂層2が形成されている。樹脂層2には
必要に応じ反射防止層または反射層を設ける。樹脂層2
は、100℃のヤング率が20℃のヤング率の2%以上
のものである。100℃のヤング率は、20℃のヤング
率と同じであることが好ましいが、実際にはそのような
ことは望めず、2〜90%が好ましい範囲である。
ク社製の固体粘弾性測定機RSA−2を用いて測定し
た。測定に使用した試料としては、樹脂組成物を10ジ
ュール/cm2 以上の光で硬化したものを用いた。試料
の形状は、JISK7113の2号ダンベル形状とし
た。この試料を、測定機の2個のチャック(スパン長2
3mm)に固定し、0.1%の引張り歪みを3.5Hz
の周期で与えてヤング率を測定した。昇温速度は3℃/
min.とした。
に紫外線により硬化して形成される。基体1はガラスが
好ましいが、場合により樹脂でもかまわない。
(A)ポリエステルオリゴマーに、ウレタン結合を介し
て(メタ)アクリル基が結合した、数平均分子量700
以上の多官能ウレタン変性ポリエステル(メタ)アクリ
レートと、(B)数平均分子量が700よりも小さい多
官能(メタ)アクリレートと、(C)単官能アクリレー
トと、(D)光重合開始剤と、を含有する。
以上の多官能ウレタン変性ポリエステル(メタ)アクリ
レートは、多塩基酸と多価アルコールとから合成される
ポリエステルオリゴマーを主鎖骨格とするもので、例え
ば、このポリエステルオリゴマーの主鎖及び側鎖の末端
部分のヒドロキシル基に、ジイソシアネートの一端のイ
ソシアネート基が結合し、該ジイソシアネートのもう一
端のイソシアネート基に、ヒドロキシル基を分子中に有
する(メタ)アクリレートが結合して合成される。多官
能ウレタン変性ポリエステル(メタ)アクリレートとし
ては、2〜4官能のものが好ましい。ポリエステルオリ
ゴマーを合成する多塩基酸及び多価アルコールは、いず
れも2〜4価のものが好ましい。
ト酸、2,3,3′,4−ビフェニルテトラカルボン
酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸、ビス(3,4−
ジカルボキシフェニル)メタン等の4塩基酸及びそれら
の酸無水物が好ましい。
ト酸等の3塩基酸、またはピロメリット酸、2,3,
3′,4−ビフェニルテトラカルボン酸、ベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸、ビス(3,4−ジカルボキシフェ
ニル)メタン等の4塩基酸を部分エステル化して得た3
塩基酸及びそれらの酸無水物が好ましい。
イソフタル酸、テレフタル酸、(無水)コハク酸、アジ
ピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、テトラヒドロ無水
フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸、等が好ましい。
例えばグリセリン、トリメチロールメタン、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トールモノアリルエーテル、あるいはペンタエリスリト
ール等が好ましい。
グリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリ
コール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、水素化ビスフェノールA、2,2′−ジ(4−ヒド
ロキシプロポキシフェニル)プロパン、1,3−ブタン
ジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、トリメチレング
リコール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリト
ールジアリルエーテル等が好ましい。
リレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート、リジンジイソシアネート、水添キシレンジイソシ
アネート、等が好ましい。
タ)アクリレートとしては、例えば2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)
アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)ア
クリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)ア
クリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、グ
リセリンジ(メタ)アクリレート等が好ましい。
とを縮合反応させてポリエステルオリゴマーを得、続い
てジイソシアネートを付加反応させ、さらに(メタ)ア
クリレートを付加反応させて得られるが、下記一般式で
表される、不飽和基を有するイソシアネート類を使用す
ることも可能で、この場合は、前記ポリエステルオリゴ
マーの主鎖及び側鎖の末端部分のヒドロキシル基に、イ
ソシアネート基を反応させることにより、ウレタン変性
ポリエステル(メタ)アクリレートが得られる。
COOCnH2n−(nは1〜8の整数)を示す)。
しては、例えば、イソシアネートメチル(メタ)アクリ
レート、イソシアネートエチル(メタ)アクリレート、
イソシアネートプロピル(メタ)アクリレート、イソシ
アネートオクチル(メタ)アクリレート、p−メタクリ
ロキシ−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート、m
−アクリロキシ−α,α−ジメチルベンジルイソシアネ
ート等が挙げられる。
時の縮合反応は、公知の方法で加熱反応させれば良く、
例えば原料仕込み後150〜250℃で攪拌下に反応さ
せ、酸価が目標値になったところで、反応を終了させ
る。ここで用いられる酸価とは、ポリエステルオリゴマ
ーの−COOH基の反応系中の量を示す指標であり、中
和するのに必要な水酸化カリウムのmg数をいう。一般
的に下式、
下になったところで反応を終了させれば、端末基に−O
H(ヒドロキシル基)のついた、所望のポリエステルオ
リゴマーが得られる。
は、従って多価アルコールが過剰でなければならず、当
量比で100:105〜300が好ましい。ここで多価
アルコールの当量比が105に近ければ、高分子量のポ
リエステルオリゴマーが得られ、300に近ければ、低
分子量のものが得られ、量比の決定は経験的に求めら
れ、従ってあらかじめ、少量の当り実験により確認して
おくことが望ましい。
ある。数平均分子量が700よりも小さいと、硬化する
際に大きく収縮し、生産物の形状精度が悪くなる。成分
(A)のより好ましい数平均分子量は、700〜500
0、特に700〜3000である。
多価アルコール及びジイソシアネートの選択、ポリエス
テルオリゴマーの重合度により調節することができる。
機として日本ミリポアリミテッド社製M−600を用い
てGPC法により測定した。GPC法による測定は、溶
媒としてテトラヒドロフランを用い、試料濃度を0.1
重量%とした。
りも小さい多官能(メタ)アクリレートとしては、例え
ばヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアク
リレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプ
ロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−
ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチル
グリコールのジ(メタ)アクリレート、ビスフェノール
Aのエチレンオキシド付加物のジ(メタ)アクリレー
ト、ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加物のジ
(メタ)アクリレート、2,2′−ジ(ヒドロキシプロ
ポキシフェニル)プロパンのジ(メタ)アクリレート、
2,2′−ジ(ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン
のジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロ
ールのジ(メタ)アクリレート、2,2′−ジ(グリシ
ジルオキシフェニル)プロパンのジ(メタ)アクリル酸
付加物、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
ト、テトラメチロールメタトリ(メタ)アクリレート、
テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、
トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのト
リ(メタ)アクリレート、トリス(ヒドロキシプロピ
ル)イソシアヌレートのトリ(メタ)アクリレート、ト
リメリット酸のトリ(メタ)アクリレート、等の1種又
は2種以上を使用することができる。成分(B)として
は、2〜4官能のものが特に好ましい。
なると、硬化物の熱変形が大きくなる。成分(B)の、
より好ましい数平均分子量は100〜650である。
トとしては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アク
リレート、ジシクロペンチル(メタ)アクリレート、イ
ソボロニル(メタ)アクリレート、ボロニル(メタ)ア
クリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、α−ナフチル(メタ)アクリレ
ート、β−ナフチル(メタ)アクリレート、ジシクロペ
ンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げら
れる。
ばベンゾフェノン及びヒドロキシベンゾフェノンメタン
スルフォネートエステル、o−ベンゾイルメチルベンゾ
ネート、p−ジメチルアミンベンゾフェノン等のベンゾ
フェノンの置換誘導体、ベンゾイン及びベンゾインアリ
ルエーテル、アルキル基がメチル、エチル、イソブチ
ル、イソプロピル等であるベンゾインアルキルエーテル
等のベンゾインの置換誘導体、アセトフェノン及びジエ
トキシアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトン、ベンジルメチルケタール、2−ヒドロ
キシ−2−メチルプロピオフェノン、1−(4−イソプ
ロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピ
オフェノン等のアセトフェノンの置換誘導体、ベンジル
及び1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−o−
ベンゾイルオキシム等のオキシム系化合物、等から選択
された1種または2種以上を用いることができる。
は、必要に応じて公知の重合促進剤、重合防止剤、離型
剤、表面平滑剤、消泡剤等を添加することもできる。
る耐久性を向上させる。
と共に熱変形を減少させる。本発明の樹脂層2は、温度
上昇に伴うヤング率の低下量が少なく、熱変形が少な
い。このため、本発明の回折格子は、表面に反射防止層
または反射層を施しても、温度変化によって反射防止層
または反射層が割れたり、剥離したりすることがない。
は粘度を適度なものにする。
(C)の合計を100重量%として(以下、同様)、1
0〜90重量%、更には25〜70重量%が好ましい。
含有量が10重量%未満では耐久性が低下し、90重量
%よりも多いと組成物の粘度が著しく高くなる。
が好ましい。含有量が30重量%未満では、樹脂層の熱
変形が大きくなる。また70重量%よりも多いと、樹脂
層が脆くなったり、硬化する際に大きく収縮する。
%、更には25〜70重量%が好ましい。
が好ましい。
率が20℃のヤング率の10〜90%であることが好ま
しく、このヤング率比を達成するためには、成分(A)
の含有量を25〜45重量%、成分(B)の含有量を3
1〜50重量%、更に成分(C)の含有量を5〜44重
量%とするのが好ましい。
iO、MgF2 、TiO2 、TiO2 O3 、Al2 O
3 、CeO2 、La2 O3 、Y2 O3 、ZrO2 等の薄
膜を、一層または多層に積層したものを使用することが
できる。反射層としては、例えばAl、Cu、Ag、A
u、Cr等の薄膜を、一層または多層に積層したものを
使用することができる。反射防止層または反射層は、例
えば真空蒸着、スパッタリングあるいはイオプレーティ
ングにより形成することができる。
好ましい。反射防止層及び反射層の厚みは0.05〜
1.0μmが好ましい。
の例で、図2に示す回折格子は長方形の基体11上に、
くり返し形状を有する樹脂層12及び反射防止層13を
順に積層して光学式リニアエンコーダースケールとした
ものである。
上に階段状のくり返し形状を有する樹脂層22及び反射
防止層23を順に積層したものである。
上に正弦波状の樹脂層32及び反射防止層33を順に積
層したものである。
上に、くり返し形状を有する下引き層44、樹脂層42
及び反射防止層43を順に積層したものである。下引き
層44は、接着力を向上させるもので、例えばシランカ
ップリング剤が使用できる。
を施した透過型回折格子の例を述べたが、反射防止層の
代わりに反射層を設けて反射型回折格子としても良い。
また、場合によっては反射防止層及び反射層を設けなく
ても良い。
法により製造することができる。即ち、まず図6に示す
ように、くり返し形状を有する型3上に樹脂組成物4を
供給する。次に、図7に示すように、基体11を型3か
ら一定の間隔を離して保持する。このとき、基体11側
から樹脂組成物に対して紫外線を照射する。最後に、図
8に示すように、基体11を型3から離して本発明の回
折格子が得られる。必要に応じ、樹脂層12上に反射防
止層あるいは反射層を形成する。
じて機械切削加工、フォトリソグラフィー加工等の方法
によりあらかじめ製作されたものであり、材質はガラ
ス、金属、プラスチック等のいずれでも良い。また型が
透明である場合は、紫外線を型側から照射しても良い。
用する光源としては、例えばケミカルランプ、低圧水銀
灯、高圧水銀灯、カーボンアーク、キセノンランプ、水
銀キセノンランプ等が使用される。
説明する。
けた4つ口フラスコに無水フタル酸49g、プロピレン
グリコール114gを仕込み、窒素雰囲気下で加熱攪拌
した。150℃まで昇温後2時間保持し、その後徐々に
昇温して230℃で反応を進め、酸価が5以下となった
ところで、反応を終了した。室温まで冷却後、1,4−
シクロヘキシレンジイソシアネート166g、2−ヒド
ロキシエチルアクリレート174g、ジブチル錫ジラウ
レート0.11gを添加して反応系の温度が80℃を越
えないように穏やかに加熱させながら3時間反応後、1
00℃まで1時間かけて昇温後、3時間反応させて数平
均分子量860のウレタン変性ポリエステルアクリレー
ト(I)を得た。
酸89gを、多価アルコールとして、プロピレングリコ
ール182gとを、製造例Iと同様な実験器具を用い
て、同様な反応条件で反応を終了させた。室温まで冷却
後イソホロンジイソシアネート265g、2−ヒドロキ
シエチルアクリレート186g、ジブチル錫ジウラレー
ト0.16gを添加して、製造例Iと同様な反応条件で
反応させ、数平均分子量1500のウレタン変性ポリエ
ステルアクリレート(II)を得た。
価アルコールとしてトリメチロールプロパン40gと
1,3−ブチレングリコール97gとを、製造例Iと同
様な実験器具を用いて、同様な条件で反応を行った。室
温まで冷却後イソホロンジイソシアネート177g、3
−ヒドロキシプロピルアクリレート143g、ジブチル
錫ジウラレート0.12gを添加して、製造例Iと同様
な条件で反応を行い、数平均分子量1400のウレタン
変性ポリエステルアクリレート(III)を得た。
として1,4−ブタンジオール930gを、更に触媒と
してパラトルエンスルホン酸0.5gを製造例Iと同様
な実験器具を用いて、同様な条件で反応を行い、次いで
過剰の1,4−ブタンジオールを減圧して留去した後、
反応を終了した。室温まで冷却後、イソホロンジイソシ
アネート398g、2−ヒドロキシエチルアクリレート
232g、ジブチル錫ラウレート2gを添加して製造例
Iと同様な条件で反応を行い、数平均分子量3000の
ウレタン変性ポリエステルアクリレート(IV)を得
た。
ルとしてプロピレングリコール91gとを製造例Iと同
様な実験器具を用いて同様な条件で反応を行った。室温
まで冷却後、2−イソシアネートエチルアクリレート1
69g、ジブチル錫ラウレート0.08gを添加して、
製造例Iと同様な条件で反応を行い、数平均分子量51
0のウレタン変性ポリエステルアクリレート(V)を得
た。
〜(V)を成分(A)として、この成分(A)と表1に
示した成分(B)〜(D)とを、表1に示した混合割合
で混合して6種類の光硬化型樹脂組成物を作成した。
い、図1に示す光学式ロータリーエンコーダーディスク
(実施例1〜3)及び図2に示す光学式リニアエンコー
ダースケール(実施例4、5及び比較例1)を作成し
た。光硬化型樹脂組成物の硬化は、50mWの水銀キセ
ノンランプで2分間照射することにより行った。
は、直径5mmの貫通孔を中心に有する、外径30mm
の白板ガラスを用いた。この白板ガラスの、樹脂層を形
成する側の面精度は、ニュートンリング3本の面精度と
した。この白板ガラス上に、図1に示すように扇状の溝
を放射状に複数有する樹脂層を、石英ガラスのドライエ
ッチング型を用いて形成した。溝は、基体の外縁から中
心に向って10mmの範囲に形成した。また、基体の中
心から半径9.5mmで離れた位置での溝のピッチは
3.2μmで、その位置での溝の幅は1.6μmであっ
た。溝の深さは0.5μmであった。樹脂層の凸部の厚
みは20μmであった。樹脂層の形成後、樹脂層上に反
射防止層を設けて光学式ロータリーエンコーダーとし
た。
iO2 層及びSiO2 層を順に積層して形成した。各層
の厚みは、SiO層300nm、TiO2 層250n
m、SiO2 層125nmで、反射防止層の各層は真空
蒸着法で形成した。
の基体には、幅20mm、長さ60mm、厚さ3mmの
白板ガラスを用いた。この白板ガラスの、樹脂層を形成
する側の面精度は、ニュートンリング3本の面精度とし
た。この白板ガラス上に、図2に示すように複数の溝を
有する樹脂層を、石英ガラスのドライエッチング型を用
いて形成した。溝のピッチは3.2μmで、幅1.6μ
m、深さ0.5μmであった。樹脂層の凸部の厚みは
2.0μmであった。樹脂層の形成後、樹脂層上にロー
タリーエンコーダーのときと同様の反射防止層を設けて
光学式リニアエンコーダーとした。
て、以下に示す2種類の耐久試験を行った。回折格子は
1種類に付き複数個用意し、以下に示す耐久試験はいず
れも新しい回折格子を用いて行った。
槽中で500時間放置する。
後、60℃、60%RHの高温高湿下に2時間放置する
操作を20回くり返す。
す項目について評価した。評価結果を表1に示した。
著しい色変化が認められるかどうかを目視により観察し
た。
を300gの荷重で10回こすり、外観を目視で観察し
た。変化のないものを良好とした。
クリーニング用シルボン紙により反射防止層表面を30
0gの荷重で10回こすり、外観を目視で観察した。変
化のないものを良好とした。
面に接着して剥離する操作を3回くり返し、外観を目視
で観察した。変化のないものを良好とした。
mの半導体レーザービームを照射し、透過回折光をセン
サーにて受光し、回折光強度を電気的に測定した。レー
ザービームを、ロータリーエンコーダーの中心から9.
5mm離れた円上をスキャンしたとき、あるいはリニア
エンコーダーの長手方向60mm全長にわたってスキャ
ンした時、得られた回折光強度の平均値を基準とし、こ
の平均値からの回折光強度の変動率(百分率)を回折効
率変動とした。
脂組成物について、20℃のヤング率と100℃のヤン
グ率との比を求め、表1に示した。
は、いずれも良好な結果が得られたが、比較例1では耐
久試験後の形状精度が悪く、光学レンズとして使用でき
ないものであった。
る。
る。
る。
る。
に光硬化型樹脂組成物を供給する工程を示す図である。
と基体との間の光硬化型樹脂組成物を光で硬化する工程
を示す図である。
を型から剥離する工程を示す図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 100℃のヤング率が、20℃のヤング
率の2%以上である樹脂層を基体上に設けると共に、前
記樹脂層がくり返し形状を有することを特徴とする回折
格子。 - 【請求項2】 前記樹脂層上に、反射層を設けた請求項
1記載の回折格子。 - 【請求項3】 前記樹脂層上に、反射防止層を設けた請
求項1記載の回折格子。 - 【請求項4】 前記樹脂層が、光硬化型樹脂組成物によ
るものである請求項1記載の回折格子。 - 【請求項5】 (A)ポリエステルオリゴマーに、ウレ
タン結合を介して(メタ)アクリル基が結合した、数平
均分子量700以上の多官能ウレタン変性ポリエステル
(メタ)アクリレートと、 (B)数平均分子量が700よりも小さい多官能(メ
タ)アクリレートと、 (C)単官能アクリレートと、 (D)光重合開始剤と、 を含有する光硬化型樹脂組成物による樹脂層を、基体上
に設けると共に、前記樹脂層がくり返し形状を有するこ
とを特徴とする回折格子。 - 【請求項6】 前記樹脂層上に、反射層を設けた請求項
5記載の回折格子。 - 【請求項7】 前記樹脂層上に、反射防止層を設けた請
求項5記載の回折格子。 - 【請求項8】 前記樹脂層の100℃におけるヤング率
が、20℃のヤング率の10〜90%である請求項5記
載の回折格子。 - 【請求項9】 前記樹脂層を構成する成分(A)の含有
量が25〜45重量%、成分(B)の含有量が31〜5
0重量%、更に成分(C)の含有量が5〜44重量%で
ある請求項8記載の回折格子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00362394A JP3186006B2 (ja) | 1993-01-18 | 1994-01-18 | 回折格子 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP597193 | 1993-01-18 | ||
JP5-5971 | 1993-01-18 | ||
JP00362394A JP3186006B2 (ja) | 1993-01-18 | 1994-01-18 | 回折格子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06265710A true JPH06265710A (ja) | 1994-09-22 |
JP3186006B2 JP3186006B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=26337251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00362394A Expired - Lifetime JP3186006B2 (ja) | 1993-01-18 | 1994-01-18 | 回折格子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3186006B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013210680A (ja) * | 2007-11-06 | 2013-10-10 | Seiko Epson Corp | 回折光学素子とその製造方法、及びレーザー加工方法 |
JP2016118805A (ja) * | 2008-05-15 | 2016-06-30 | ノースロップ グラマン システムズ コーポレイションNorthrop Grumman Systems Corporation | 回折光学部材 |
JP2019158710A (ja) * | 2018-03-15 | 2019-09-19 | セイコーエプソン株式会社 | エンコーダー用光学式スケールおよび光学式エンコーダー |
-
1994
- 1994-01-18 JP JP00362394A patent/JP3186006B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013210680A (ja) * | 2007-11-06 | 2013-10-10 | Seiko Epson Corp | 回折光学素子とその製造方法、及びレーザー加工方法 |
JP2016118805A (ja) * | 2008-05-15 | 2016-06-30 | ノースロップ グラマン システムズ コーポレイションNorthrop Grumman Systems Corporation | 回折光学部材 |
JP2019158710A (ja) * | 2018-03-15 | 2019-09-19 | セイコーエプソン株式会社 | エンコーダー用光学式スケールおよび光学式エンコーダー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3186006B2 (ja) | 2001-07-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5629804A (en) | Diffraction grating | |
KR930001944B1 (ko) | 불포화 폴리에스테르 및 적어도 2개의 비닐에테르 그룹을 함유하는 화합물을 기초로한 방사선 경화성 조성물 | |
US5566027A (en) | Photocurable resin composition and optical lens produced therefrom | |
WO2006049296A1 (ja) | 放射線硬化性組成物及びその硬化物、並びにその積層体 | |
JPH05262848A (ja) | 末端エチレン性基を有するウレタンオリゴマー、被覆光学繊維及びその製造方法 | |
JPWO2008136262A1 (ja) | (メタ)アクリレート化合物、それを含有する樹脂組成物及びその硬化物並びに光学レンズシート用エネルギー線硬化型樹脂組成物及びその硬化物 | |
TW200911926A (en) | Ultraviolet-curing composition for cover layer and optical disk | |
TW200906773A (en) | (Meth)acrylates, resin compositions containing the same, and products of curing of the compositions | |
EP0132451B1 (en) | Curable resin composition and its use | |
JP2009173888A (ja) | 積層シート及び光記録媒体 | |
JP3186006B2 (ja) | 回折格子 | |
JPH08157546A (ja) | 光学用紫外線硬化型樹脂組成物 | |
JPH06298886A (ja) | 光硬化型樹脂組成物及びこの光硬化型樹脂組成物を用いた光学レンズ | |
JP5744847B2 (ja) | 光学レンズシート用エネルギー線硬化型樹脂組成物及びその硬化物 | |
JPH0693043B2 (ja) | 非球面レンズ | |
JP2009173016A (ja) | 積層シート及び光記録媒体 | |
JP2010122633A (ja) | 光学レンズシート用エネルギー線硬化型樹脂組成物及び光学レンズシート | |
JP3092071B2 (ja) | 光学用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物およびこれを用いた複合型光学素子 | |
JPH107751A (ja) | 樹脂組成物、その硬化物及び物品 | |
JPH03273017A (ja) | 放射線硬化型樹脂及びその組成物 | |
JP2009256503A (ja) | 硬化性組成物及び光情報媒体 | |
EP0808823A1 (en) | Free-radical curable compositions | |
JP2005036184A (ja) | 放射線硬化性樹脂組成物及びその硬化物 | |
TWI362396B (en) | Radiation-curable unsaturated polyester urethane resin | |
JPH1160540A (ja) | 芳香族エステル(メタ)アクリレートデンドリマー及び硬化性樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090511 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 13 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140511 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |