JPH06264957A - 液体封入式防振装置 - Google Patents

液体封入式防振装置

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JPH06264957A
JPH06264957A JP5074993A JP5074993A JPH06264957A JP H06264957 A JPH06264957 A JP H06264957A JP 5074993 A JP5074993 A JP 5074993A JP 5074993 A JP5074993 A JP 5074993A JP H06264957 A JPH06264957 A JP H06264957A
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JP
Japan
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vibration
air chamber
liquid
outer cylinder
chamber
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JP5074993A
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Inventor
Hiroshi Kojima
宏 小島
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開閉が確実であると共に構成が簡単で、かつ
信頼性に優れた制限通路開閉機構を有する液体封入式防
振装置を提供すること。 【構成】 ケーシング74の内部を挟持板56と弾性膜
62とで、第1の空気室78と第2の空気室76とに区
画し、挟持板56を弁棒52を介してアイドルオリフィ
ス48の開口部分を閉塞する弁体54に連結する。ま
た、開口部分にはオーリング66を設ける。シェイク振
動時には、第2の空気室76を負圧にすることにより挟
持板56が移動し、オーリング66に弁体54が密着す
るためアイドルオリフィス48が確実に閉止され、シェ
イク用オリフィス34に流れる液体の作用によってシェ
イク振動が吸収される。アイドル振動時には第2の空気
室76内を大気と連通させことによって、弁体54がオ
ーリング66から離間して、液体がアイドルオリフィス
48を行き来して、アイドル振動が吸収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動発生部からの振動
を吸収する液体封入式防振装置に係り、特に液体の連通
する通路を開閉するための弁体を設けた液体封入式防振
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両には、エンジンマウン
ト、キャブマウント、ボデーマウントとして振装置が用
いられている。自動車等の車両の振動には低周波の振動
や高周波の振動がある。これら高低両方の振動を吸収す
る防振装置として液体封入式の防振装置が提案されてい
る(特願平3−28810号、特願平2−244881
号等)。
【0003】この液体封入式防振装置は受圧液室と副液
室とを備えており、受圧液室と副液室とは、径が比較的
小さく長さの長い低周波用オリフィスと、径が比較的大
きく長さの短い高周波用オリフィスとで連結されてい
る。高周波用オリフィスには、液体の連通を遮断できる
バルブが設けられており、低周波振動入力時には、この
バルブが閉じられて低周波用オリフィスのみで液体が行
き来するようになっている。高周波振動入力時には低周
波用オリフィスが目詰まりをするので、バルブが開けら
れて高周波用オリフィスによって液体が行き来するよう
になっている。これによって、液体が高周波用オリフィ
ス内で液柱共振して防振装置の動ばね定数が低減され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このバルブ
はモーターを駆動源として開閉されるようになってお
り、このモーターが防振装置のコストを高くする要因と
なっている。すなわち、バルブの開閉を正確に行うため
にモーターの回転を正確に制御しなくてはならず、回転
制御装置等の付属構成品が必要である。また、モーター
軸の回転数を減速するための減速装置も必要であり、構
造が複雑となっている。
【0005】バルブとしてロータリー弁を用いるもので
は、弁座と回転する弁体との隙間を大きくすると漏れが
発生して低周波用オリフィス内を行き来する液体の量が
減少して液体の受ける通過抵抗が減少して振動の減衰力
が低下する。
【0006】一方、隙間を狭くすると弁体がスムーズに
回転されない恐れがある。このため、バルブに高い工作
精度が要求され製造コストが高く付く。さらに、回転す
る弁体の軸心と弁体を回転させる弁棒の軸心と弁座の挿
入される孔の軸心とが一致しないと、弁体が孔に対して
偏心することになり、バルブの開閉に支障をきたす恐れ
もある。
【0007】一方、バルブとしてピストン弁を用いるも
のでは、モーターの回転運動をギヤー、リンク機構等に
よって直線運動に変換しなければならず、構造が更に複
雑になると共に回転直線変換機構のコストが余計にかか
る。
【0008】なお、バルブの開閉に油圧シリンダー等を
使用することも考えられるが、シリンダーは伸縮方向の
寸法が長く、取付場所の制約が多い。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、開閉が確実で
あると共に構成が簡単で、かつ信頼性に優れた制限通路
開閉機構を有する液体封入式防振装置を提供することが
目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、振動発生部及
び振動受部の一方へ連結される外筒と、振動発生部及び
振動受部の他方へ連結され前記外筒の内側に配設される
内筒と、前記外筒と前記内筒との間に設けられ振動発生
時に変形する弾性体と、前記弾性体を少なくとも隔壁の
一部として形成された受圧液室と、前記受圧液室と隔離
された少なくとも1個の副液室と、前記受圧液室と前記
副液室とを互いに連通する複数個の連通路を形成する制
限通路構成部材と、を備えた液体封入式防振装置であっ
て、前記連通路の受圧液室側の開口部に当接して前記連
通路を閉塞する閉塞部材と、前記外筒の外周に設けら
れ、内部に空気室を備えたケーシングと、前記空気室
を、大気に連通する第1の空気室とエンジンの吸入負圧
が導入される第2の空気室とに分割し、周縁部分が弾性
膜でケーシングの内周壁に支持されて前記第1の空気室
と前記第2の空気室とを結ぶ方向に移動可能とされた移
動仕切り部材と、前記外筒及び前記制限通路構成部材を
貫通し、前記閉塞部材が前記開口部を開閉する方向と前
記移動仕切り部材の移動方向とが一致するように前記移
動仕切り部材と前記閉塞部材とを連結する連結シャフト
と、前記制限通路構成部材及び又は前記外筒と前記連結
シャフトとの間に設けられて前記外筒外方への液体の流
出を阻止するシール部材と、前記ケーシング内に設けら
れ、前記移動仕切り部材を前記ケーシング内の所定位置
に支持する弾性支持部材と、を備えたことを特徴として
いる。
【0011】
【作用】本発明の液体封入式防振装置によれば、例え
ば、外筒をエンジン等の振動発生部へ連結し内筒を車体
等の振動受部へ連結することにより、エンジン等の振動
は外筒から弾性体、内筒を介して車体等の振動受部へ支
持される。この振動は、弾性体の内部摩擦に基づく抵抗
で吸収される他、受圧液室と副液室との間の連通路で生
じる液体の通過抵抗及び液柱共振によって吸収される。
この液体封入式防振装置では、制限通路を夫々大きさを
異なるものに設定し、所定の制限通路以外の制限通路の
開口部を振動の周波数に対応して閉塞部材で閉塞するこ
とによって、所定の制限通路での液体の液柱共振により
所定の周波数の振動を吸収することができる。
【0012】ここで、制限通路を開閉する場合には、第
2の空気室の内部をエンジンの吸入負圧による負圧状態
または大気圧とに切り替える。これによって、第1の空
気室の内部圧力と第2の空気室の内部圧力とが相対的に
変化し、第2の空気室が負圧となった場合には、第2の
空気室側へ移動仕切り部材が移動して、連結シャフトを
介して連結された閉塞部材が開口部を閉止できる。
【0013】また、第2の空気室の内部を大気圧にする
ことにより、移動仕切り部材は弾性支持部材の弾性力を
得てケーシング内の元の位置に戻ることができる。
【0014】さらに、制限通路構成部材及び又は外筒と
連結シャフトとの間にシール部材が設けられているの
で、内部の液体が連結シャフトの貫通している部分から
外部へ漏れることがない。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例を図1乃至図3にしたがっ
て説明する。
【0016】図2に示すように、本実施例の防振装置1
0は、外筒14を備えており、外筒14は図示しない車
体に取り付けるためのブラケット15へ挿入されてい
る。
【0017】外筒14の内側には薄肉ゴム層16が加硫
接着されている。図1及び図2に示すように、この薄肉
ゴム層16の一部は外筒14の内周面から離れたダイヤ
フラム18とされている。ダイヤフラム18と外筒14
との間は空気室20とされて必要に応じて外部と連通さ
れる。
【0018】外筒14内には中間ブロック22及び制限
通路形成部材24が挿入されている。制限通路構成部材
24は外筒14の軸方向から見て略半円形のブロック形
状とされており、外周面が薄肉ゴム層16の内周面へ密
着している。
【0019】一方、中間ブロック22は軸方向両端部に
一対のフランジ部22Aが形成されており、フランジ部
22Aの間に制限通路構成部材24が配設されている。
また、中間ブロック22は、外周面が薄肉ゴム層16へ
密着している。
【0020】この中間ブロック22には、軸方向に貫通
する大径貫通孔22Bが形成されており、この大径貫通
孔22Bの内側に内筒12が所定間隔おいて平行軸的に
配設されている。また、中間ブロック22は、フランジ
部22Aとフランジ部22Aとの間が小径に形成されて
おり、小径部分の下側に切欠22Cが形成されている。
【0021】内筒12と中間ブロック22との間には弾
性体としての本体ゴム26が掛け渡されており、本体ゴ
ム26の一部は、フランジ部22Aの間の小径部分の外
周にも薄肉状に延設されている。
【0022】図1に示すように、本体ゴム26には、制
限通路構成部材24側に凹部26Aが形成されており、
この凹部26Aは、制限通路構成部材24との間に受圧
液室28を形成している。
【0023】一方、中間ブロック22と外筒14との間
には、フランジ部22A、中間ブロック22の小径部
分、薄肉ゴム層16、ダイヤフラム18及び制限通路構
成部材24の端部によって囲まれて副液室30が形成さ
れている。
【0024】これら受圧液室28、副液室30には、
水、オイル等の液体が充填されている。
【0025】図1乃至図3に示すように、制限通路構成
部材24の外周面には、U字状の細溝32が形成されて
いる。細溝32は外筒14によって囲まれてシェイク用
オリフィス34の一部を構成している。この細溝32の
一端部は副液室30と連通しており、他端部が制限通路
構成部材24を上下(矢印B方向及び矢印B方向とは反
対方向)に貫通しシェイク用オリフィス34の他の一部
を構成する貫通孔36を介して受圧液室28と連通して
いる。
【0026】制限通路構成部材24の軸方向中央部に
は、平面部24A側の中央部に段付きの円柱穴38が形
成されている。さらに、制限通路構成部材24には、矢
印A方向側の外周から内筒12の軸線方向(矢印C方
向)と直交する穴40が形成されており、この穴40の
先端部は円柱穴38の外周壁に開口している。
【0027】制限通路構成部材24の矢印A方向の外周
には、細溝42の直線部分の間に周方向に延びる幅広溝
44が形成されている。図1に示すように、幅広溝44
は、一端が制限通路構成部材24の端部に開口して副液
室46と連結され、他端が穴40に連結している。幅広
溝44は外筒14によって囲まれて、穴40、円柱穴3
8と共にアイドルオリフィス48を形成している。な
お、アイドルオリフィス48は、通路断面積がシェイク
用オリフィス34の通路断面積よりも小さくされてお
り、長手寸法が短くされている。
【0028】図1及び図3に示すように、制限通路構成
部材24には、円柱穴38の底部に制限通路構成部材2
4の外周へ貫通する貫通孔50が同軸的に形成されてお
り、この貫通孔50に連結シャフトとしての弁棒52が
軸方向に移動可能に挿入されている。
【0029】弁棒52の受圧液室28側の一端部には、
円柱穴38の大径部39内に配設される開閉部材として
の弁体54が取り付けられている。弁体54は、円盤状
形状であり、外径が大径部39の内径よりも所定寸法小
さく形成されている。
【0030】大径部39の底部39Aには、オーリング
溝(図示省略)が形成されており、このオーリング溝に
シール用弾性体としてのオーリング66が固着されてい
る。なお、このオーリング66は上部が底部39Aより
も突出しており、弁体54が密着できるようになってい
る。
【0031】なお、円柱穴38の開口部分には、環状の
凹部38Aが形成されている。この凹部38Aには、孔
68の形成されたストッパーとしての蓋板70が固定さ
れており、平面部分と蓋板70とは面一となっている。
なお、この孔68の内径は、弁体54の外径よりも所定
寸法小さく設定されている。
【0032】また、弁棒52は、中間部が薄肉ゴム層1
6、外筒14、ブラケット15を貫通しており、他端部
がブラケット15の外方に突出して移動仕切り部材とし
ての2枚の挟持板56が固着されている。
【0033】なお、貫通孔50の中間部分には、液漏れ
を防ぐシール部材としてのオーリング58を備えたオー
リング溝(図示省略)が設けられている。
【0034】2枚の挟持板56の間には、円形の弾性膜
62の中央部分が挟持されている。弾性膜62の周縁部
は、支持円筒72の内周面に加硫接着されている。
【0035】この支持円筒72は、ブラケット15の外
周に取付けられたケーシング74の円筒部74Aに挿入
され固定されている。
【0036】円筒部74Aは、一方にフランジ74Aが
形成されてブラケット15の外周に密着して取付けられ
ており、他方が底板74Bによって閉塞されている。前
記弾性膜62は円筒部74A内部を軸方向に独立した2
室に区画しており、外筒14側が第1の空気室78、底
部74B側が第2の空気室76とされている。
【0037】なお、第1の空気室78は、ケーシング7
4の空気孔80を介して常に外気と連通している。
【0038】一方、第2の空気室76は、パイプ82を
介して3ポート2位置切換弁84に連結されている。3
ポート2位置切換弁84は図示しないエンジンのインテ
ークマニホールド86と連通する接続パイプ87と外気
連通パイプ88とに接続されている。3ポート2位置切
換弁84はいわゆる電磁弁となっており、車両の運転状
況を判断する制御装置90によって切り換えが制御され
る。なお、制御装置90には車両の運転状況を判断する
センサーとして、少なくともエンジン回転センサー92
と車速検出サンサー94とが接続されている。
【0039】第2の空気室76内には、弾性支持部材と
してのコイルスプリング96が弁棒52と同軸的に配設
されている。コイルスプリング96は、挟持板56を底
板74B側から離間する方向に付勢するようになってい
る。なお、第2の空気室76が大気圧と同圧の場合に
は、図1に示すように、弁体54がオーリング66と蓋
板70との中間に位置してアイドルオリフィス48が受
圧液室28と副液室30とを連通することができ、第2
の空気室76が大気圧に対して負圧の場合には、弾性膜
62及び挟持板56が底板74B側に移動しコイルスプ
リングを圧縮し、弁体54がオーリング66に密着して
アイドルオリフィス48が閉止される。
【0040】次に、本実施例の作用を説明する。図示し
ない車両のエンジンを始動すると、インテークマニホー
ルド86内が負圧となる。
【0041】車両が、例えば70〜80Km/h以上の速度
で走行すると、シェイク振動が生じる。制御装置90が
振動はシェイク振動であると判断すると、3ポート2位
置切換弁84を切り換えて第2の空気室76内を負圧に
する。これによって、図4に示すように、弁体54がオ
ーリング66に当接して、アイドルオリフィス48が閉
止され、シェイク用オリフィス34内を液体が行き来し
て通過抵抗を受け、または液柱共振することによってシ
ェイク振動が吸収される。
【0042】この場合、底部39Aに設けられたオーリ
ング66に弁体54が密着するためアイドルオリフィス
48が確実に閉止される。即ち、エンジン振動及びエン
ジンの大きな揺れ(悪路走行、急旋回等)によって受圧
液室28内の圧力が正方向に非常に大きくなる場合があ
るが、この場合、圧力が正に大きくなる程オーリング6
6は強く押圧されるので、シール性は増す。なお、これ
とは逆に受圧液室28内の圧力が低くなる場合、圧力の
実際値としては圧力零(真空)以下は有り得ないので、
弁体54が受ける圧力差は最大でも1気圧程度しかない
のでシール性は良好に保たれる。また、制限通路構成部
材24には弁棒52との間にオーリング58が設けられ
ているので、内部の液体が貫通孔50から外部へ漏れる
ことがない。したがって、本実施例の液体封入式10で
は、低周波の振動吸収時にアイドルオリフィス48へ液
体が流れて、シェイク用オリフィス34内の液体流量が
減少して特性が劣化する不具合が起こらない。
【0043】また、内外筒の相対変位が過大となった場
合、受圧液室28の隔壁を構成する本体ゴム26が大き
く弁体54に接近する方向へ変形する場合があるが、蓋
板70が弁体54との接触を阻止するため、弁体54に
よる本体ゴム26の損傷が防止される。
【0044】一方、振動の周波数が高い場合には(例え
ば、アイドル振動やこもり音の原因となる高周波振
動)、シェイク用オリフィス34が目詰まり状態とな
る。このときには、制御装置90は3ポート2位置切換
弁84を切り換えて第2の空気室76内を大気と連通さ
せる。
【0045】これによって、第2の空気室76内が大気
圧と同圧となり、図1に示すように、挟持板56がコイ
ルスプリング96に押圧されて弁体54がオーリング6
6から離間して、液体がアイドルオリフィス48を行き
来することができる。これによって、アイドルオリフィ
ス48内で液体が液柱共振して防振装置10の動ばね定
数が低減され、高周波数の振動が吸収される。
【0046】このように、本実施例の防振装置10では
弁体54の駆動用としてエンジンのインテークマニホー
ルド86に発生する吸入負圧を利用し、3ポート2位置
切換弁84で切替えを行うという簡単な構成であり、モ
ータ等を使用して開閉弁の駆動を行う構成に比較して低
コストである。
【0047】また、挟持板56、弾性膜62は厚さ寸法
が薄いため、ケーシング74の寸法も弁体54の移動寸
法(挟持板56、弾性膜62の移動寸法と同等)と、若
干の余裕寸法とを有するのみで済み、シリンダ機構を利
用した開閉弁の駆動機構に比べても短寸法である。
【0048】なお、本実施例では、弾性膜62の外周を
支持円筒72の内周面に加硫し、この支持円筒72をケ
ーシング74の円筒部74Aに挿入する構成としたが、
本発明はこれに限らず、図5に示すように、支持円筒7
2を除き、弾性膜62の外周縁部を軸方向に2分割され
たケーシング74の中間部分で挟持固定する構成として
もよい。
【0049】また、前記実施例では、第1の空気室78
を常に大気に連通し、第2の空気室76をインテークマ
ニホールド側に選択的に連結できるように構成したが、
これとは逆に、第2の空気室76を大気に常に連通し、
第1の空気室78をインテークマニホールド側に選択的
に連結できるように構成してもよい。この場合には、コ
イルスプリング96を挟持板56の外筒14側に設けて
弁体54をオーリング66に押圧するように構成し、ア
イドル振動時に第2の空気室76を負圧として弁体54
をオーリング66から離間させ、シェイク振動時には第
2の空気室76を大気圧としてコイルスプリング96に
よって弁体54をオーリング66に押圧すればよい。
【0050】なお、本実施例では、主としてシェイク振
動とアイドル振動を効果的に吸収するようにオリフィス
がチューニングされているが、各オリフィスのチューニ
ングはこれらに限らず、例えばアイドル振動とこもり音
の原因となる高周波振動とを吸収するように各オリフィ
スをチューニングしてもよいのは勿論である。
【0051】
【発明の効果】以上説明した如く本発明の液体封入式防
振装置は上記構成としたので、簡単な構成で信頼性に優
れ、かつ確実に制限通路を開閉できるという優れた効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る防振装置の軸線に直角
な断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る防振装置の分解斜視図
である。
【図3】図2に示す制限通路構成部材の一部を断面にし
た斜視図である。
【図4】シェイク振動時の弁体の位置を示す防振装置の
断面図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る防振装置の軸線に直
角な断面図である。
【符号の説明】
10 液体封入式防振装置 12 内筒 14 外筒 24 制限通路構成部材 26 本体ゴム(弾性体) 28 受圧液室 30 副液室 52 弁棒(連結シャフト) 54 弁体(閉塞部材) 56 挟持板(移動仕切り部材) 58 オーリング(シール部材) 62 弾性膜 66 オーリング(シール用弾性体) 70 蓋板(ストッパー) 74 ケーシング 76 第1の空気室 78 第2の空気室 96 コイルスプリング(弾性支持部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部及び振動受部の一方へ連結さ
    れる外筒と、 振動発生部及び振動受部の他方へ連結され前記外筒の内
    側に配設される内筒と、 前記外筒と前記内筒との間に設けられ振動発生時に変形
    する弾性体と、 前記弾性体を少なくとも隔壁の一部として形成された受
    圧液室と、 前記受圧液室と隔離された少なくとも1個の副液室と、 前記受圧液室と前記副液室とを互いに連通する複数個の
    連通路を形成する制限通路構成部材と、 を備えた液体封入式防振装置であって、 前記連通路の受圧液室側の開口部に当接して前記連通路
    を閉塞する閉塞部材と、 前記外筒の外周に設けられ、内部に空気室を備えたケー
    シングと、 前記空気室を、大気に連通する第1の空気室とエンジン
    の吸入負圧が導入される第2の空気室とに分割し、周縁
    部分が弾性膜でケーシングの内周壁に支持されて前記第
    1の空気室と前記第2の空気室とを結ぶ方向に移動可能
    とされた移動仕切り部材と、 前記外筒及び前記制限通路構成部材を貫通し、前記閉塞
    部材が前記開口部を開閉する方向と前記移動仕切り部材
    の移動方向とが一致するように前記移動仕切り部材と前
    記閉塞部材とを連結する連結シャフトと、 前記制限通路構成部材及び又は前記外筒と前記連結シャ
    フトとの間に設けられて前記外筒外方への液体の流出を
    阻止するシール部材と、 前記ケーシング内に設けられ、前記移動仕切り部材を前
    記ケーシング内の所定位置に支持する弾性支持部材と、 を備えたことを特徴とした液体封入式防振装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112078353A (zh) * 2019-06-12 2020-12-15 现代自动车株式会社 流体封闭的发动机悬置

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CN112078353A (zh) * 2019-06-12 2020-12-15 现代自动车株式会社 流体封闭的发动机悬置
CN112078353B (zh) * 2019-06-12 2024-05-03 现代自动车株式会社 流体封闭的发动机悬置

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