JPH06264719A - ディーゼルエンジンの排気後処理装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの排気後処理装置

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Publication number
JPH06264719A
JPH06264719A JP5049493A JP4949393A JPH06264719A JP H06264719 A JPH06264719 A JP H06264719A JP 5049493 A JP5049493 A JP 5049493A JP 4949393 A JP4949393 A JP 4949393A JP H06264719 A JPH06264719 A JP H06264719A
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JP
Japan
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time
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Application number
JP5049493A
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English (en)
Inventor
Manabu Hasegawa
学 長谷川
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06264719A publication Critical patent/JPH06264719A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

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  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルターの出口温度を測定し、その温度が
第1の所定値以上で時間を増す側に積算し、第2の所定
値以下で時間を減らす側に積算し、その積算値が所定値
以上になるまでは再生時期になっていても再生を行わな
いことにより、凝縮水の存在により再生が不十分にしか
行われないことを防止する。 【構成】 温度センサ26はフィルター22の出口温度
を検出する。このセンサ検出値が第1の所定値以上で時
間を増加する側に、また第1の所定値より小さな第2の
所定値以下で時間を減少する側に積算手段27がそれぞ
れ積算し、この積算値と所定値を比較手段28が比較す
る。この比較結果と再生時期判定手段25の判定結果よ
り、再生処理手段29が、再生時期でかつ積算値が所定
値を越えないときは再生を延長し、再生時期でかつ積算
値が所定値以上になるとヒーター23に通電しかつ排気
絞り装置24を作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はディーゼルエンジンの
排気後処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンから排出されるパー
ティキュレートを排気通路に設けたフィルターで捕集す
るものでは、このフィルターにパーティキュレートが堆
積するにつれ排気通路での圧力損失が増加し、加速時な
どの運転性に与える影響が大きくなるため、フィルター
の再生を行う装置が提案されている(SAEペーパー9
20139参照)。
【0003】これを説明すると、この装置では、ヒータ
ーにフィルター材としてのセラミック繊維をまいたヒー
ター一体型のフィルターと、弁座にオリフィスを有する
ポペット弁とが直列で排気通路に設けられ、再生時にな
ると、ヒーターに一定の時間通電するとともにポペット
弁を閉じることで、フィルターに堆積したパーティキュ
レートを燃焼温度にまで高め、フィルターを再生するよ
うにしている。
【0004】なお、排気通路は4つに分岐され、各分岐
通路ごとに上記のフィルターとポペット弁とが配設され
ている。再生するフィルターはたとえばそのうちの1つ
だけであり、そのフィルターの再生中にエンジンから排
出されるパーティキュレートは残りの3つのフィルター
で捕集されるわけである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、低速時や低
負荷時のように排気温度の低い運転条件では排気中の水
分がフィルターケーシングによって冷却され、凝結する
ことによって液化する。特に外気温が低い条件において
連続運転を行うと、フィルター中に水分が密着し、場合
によってはケーシング中に水分が溜まり、フィルターの
熱容量が増大する。
【0006】しかしながら、従来の装置ではヒーターへ
の通電時間が一定であるため、低排気温度の運転条件に
なると、フィルターの熱容量の増加でフィルターが十分
に昇温せず、再生が不十分になったり再生ムラが生じる
ことがある。
【0007】これを避けるため、低排気温度の運転条件
にあわせて通電時間を長くすることも考えられるが、こ
れは、フィルターに凝縮水の存在しない運転条件で無駄
な電力を消費してしまうことになり、得策でない。
【0008】そこでこの発明は、フィルターの出口温度
を測定し、その温度が第1の所定値以上で時間を増す側
に積算し、第2の所定値以下で時間を減らす側に積算
し、その積算値が所定値以上になるまでは再生時期にな
っていても再生を行わないことにより、凝縮水の存在に
より再生が不十分にしか行われないことを防止すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図1に示
すように、排気通路21に介装されて排気中のパーティ
キュレートを捕集するフィルター22と、このフィルタ
ー22のすぐ上流に位置して通電信号を受けてフィルタ
ー22を加熱するヒーター23と、排気の流れを作動信
号を受けて絞る装置24と、運転条件信号(たとえばエ
ンジン回転数とアクセル開度)から前記フィルター22
の再生時期になったかどうかを判定する手段25と、前
記フィルター22の出口温度を検出するセンサ26と、
このセンサ検出値が第1の所定値以上で時間を増加する
側に積算し、第1の所定値より小さな第2の所定値以下
で時間を減少する側に積算する手段27と、この積算値
と所定値を比較する手段28と、この比較結果と前記判
定結果より再生時期でかつ積算値が所定値を越えないと
きは再生を延長し、再生時期でかつ積算値が所定値以上
になると前記ヒーター23に通電しかつ前記排気絞り装
置24を作動させる手段29とを設けた。
【0010】第2の発明は、第1の発明において、再生
が延長された場合に再生の延長時間を積算し、この積算
値が所定値に達したときヒーター23に通電して再生処
理を行う。
【0011】第3の発明は、第1の発明において、積算
値を前回のエンジン停止時に保持しておき、今回のエン
ジン始動時にこの保持値がプラスであるとき0を初期値
として積算を開始し、保持値がマイナスであるとそのマ
イナスの保持値から積算を開始する。
【0012】
【作用】第1の発明では、センサ検出値が第1の所定値
以上で時間を増加する側に積算され、第1の所定値より
小さな第2の所定値以下で時間を減少する側に積算され
ると、積算値でフィルターの凝縮水の量が見積もられ
る。センサ検出値が第1の所定値より高くなる領域での
運転(つまり高排気温度での運転)では積算値が大きく
なる方向に変化し、この逆に第2の所定値より低い領域
での運転(つまり低排気温度での運転)になると、積算
値が小さくなる方向に変化するわけで、積算値がマイナ
スに向かうほど凝縮水が多いと推定されるのである。
【0013】これより、再生時期になっても、この積算
値が所定値を越えないときは、低排気温度運転のために
フィルターに凝縮水がたまっている可能性が高いことか
ら、第1の発明で再生が延長され、凝縮水がなくなった
と判断される時点(つまり積算値が所定値に達する時
点)で再生処理が行われると、再生の不良や再生のムラ
が防がれる。
【0014】第2の発明で再生が延長された場合に再生
の延長時間が積算され、この値が所定値に達したときヒ
ーター23に通電され再生処理が行われると、フィルタ
ー出口温度のセンサ検出値と第1、第2の所定値との比
較結果による積算値がいっこうに所定値以上とならない
ことによるフィルターへの過度のパーティキュレートの
堆積が防止される。
【0015】第3の発明で、積算値が前回のエンジン停
止時に保持され、今回のエンジン始動時にこの保持値が
マイナスであるときそのマイナスの保持値から積算が開
始されると、前回のエンジン停止中にフィルターに溜ま
ったままとなる凝縮水についても今回の制御に反映され
ることになり、再生の信頼性が増す。
【0016】
【実施例】図2において、排気通路2が2つに分岐さ
れ、各分岐通路2A,2Bにエンジン1からのパーティ
キュレートを捕集するフィルター3A,3Bが配置され
る。このフィルター3A,3Bはヒーター一体型のもの
で、円筒状の各ケーシング17A,17B内ではヒータ
ーにフィルター材としてのセラミック繊維がまかれて全
体として円柱状に形成されており、これらが排気流れに
直交する部材18A,18Bでケーシング17A,17
Bに支持されている。
【0017】後述する絞り弁を閉じてヒーターがONに
されると、フィルター3Aに堆積したパーティキュレー
トが燃焼できる温度にまでフィルター3Aが加熱され
る。ヒーターをフィルターの前面に設けたものでもかま
わない。
【0018】分岐通路2Aにはまた、フィルター3Aの
後流にバタフライ型の絞り弁4Aが設けられ、この絞り
弁4Aは駆動装置5Aにより開閉される。駆動装置5A
は、たとえば絞り弁4Aと連結されるダイヤフラムアク
チュエータと、このダイヤフラムアクチュエータへの制
御圧力を切換える三方電磁弁とからなり、電磁弁がOF
Fの状態では絞り弁4Aが全開位置にあるが、電磁弁を
OFFからONにすると、ダイヤフラムアクチュエータ
の圧力室に大気圧に代えて一定圧の負圧が導入され、わ
ずかな流量だけを流す所定位置まで絞り弁4Aが閉じら
れる。絞り弁の弁座にオリフィスを設けておき、絞り弁
を全閉位置まで閉じるようにすることもできる。
【0019】同様にして、残りの分岐通路2Bの側に
も、絞り弁4B、絞り弁4Bの駆動装置5Bが設けら
れ、絞り弁4A,4Bの下流で2つの分岐通路2A,2
Bが合流されている。
【0020】さて、低排気温度の運転条件ではフィルタ
ー中に水分がたまったり、フィルターケーシング内に水
分がたまったりして、フィルターの熱容量が増大するた
め、これらの凝縮水がないときと同じヒーター通電時間
にすると、フィルターが十分に昇温せず、再生が不十分
になることがある。
【0021】これに対処するため、コントロールユニッ
ト15では、フィルターの出口温度を測定し、その温度
が第1の所定値以上であるとき時間を増加する方向に積
算し、第1の所定値より小さな第2の所定値以下になる
と時間を減少する方向に積算し、その積算値が所定値以
上になるまで再生を延長する。
【0022】このため、フィルター3A,3Bと絞り弁
4A,4Bの間に各フィルター3A,3Bの出口温度を
検出するセンサ13A,13Bがそれぞれが設けられ、
これら温度センサ13A,13Bからの信号が、エンジ
ンの回転数を検出するセンサ11、アクセル開度(エン
ジン負荷相当量)を検出するアクセルセンサ12からの
信号とともにマイクロコンピュータからなるコントロー
ルユニット15に入力されている。
【0023】コントロールユニット15では図3、図
4、図5、図6、図7に示すところにしたがって、2つ
の駆動装置5A,5Bに駆動信号(三方電磁弁へのO
N、OFF信号)を、フィルター3A,3Bの各ヒータ
ーに通電信号を出力する。
【0024】図3は再生時期の判定と再生処理の内容を
示すフローチャートで、一定周期(たとえば10mse
cごと)で実行する。
【0025】まず、エンジン回転数とアクセル開度にも
とづいて公知の方法でフィルターの再生時期であるかど
うかをみる(図3のステップ1)。
【0026】再生時期であれば凝縮水フラグをみる(図
3のステップ2)。凝縮水フラグはフィルター3A,3
B中やフィルターケーシング17A,17B内に凝縮水
が存在するかどうかを指示するフラグで、凝縮水フラグ
がONであるときは、凝縮水の存在で、凝縮水のないと
きと同じ電力量ではフィルターの再生が十分に行われな
いと判断し、再生延期カウンタの値を1だけ進め(図3
のステップ2,3)、再生延期カウンタの値が所定値
(一定時間T0に相当する値)以内のときは、再生を行
わない。
【0027】ただし、再生延期カウンタの値が所定値を
越えると、再生条件を補正してフィルターの再生処理を
行う(図3のステップ4,5)。再生時期にきているの
に低排気温度の運転が続くからといって再生を延期し続
けると、フィルターにパーティキュレートが過度に堆積
し、その堆積したパーティキュレートがその後の再生時
に一気に燃焼することによってフィルターが溶損しない
ともかぎらないので、これを避けるためである。
【0028】後処理として再生時期カウンタを初期値の
0に戻す(図3のステップ6)。
【0029】一方、再生時期でも凝縮水フラグがOFF
であるときはフィルターに凝縮水がないと判断してフィ
ルターの正規の再生処理を行う(図3のステップ1,
2,7,8)。
【0030】図4は図3のステップ5の内容を示すサブ
ルーチン、図5は図3のステップ7の内容を示すサブル
ーチンである。
【0031】図5を先に参照して正規の再生処理を述べ
ると、これは、通電時間カウンタを初期値の0として再
生処理を開始し(分岐通路2Aの側が再生側であれば絞
り弁4Aを閉じかつフィルター3A内のヒーターに通電
を開始する)、通電時間カウンタの値が所定値(一定時
間Ts相当の値)を越えると、再生処理を終了する(絞
り弁4Aを開き、ヒーターへの通電を終了する)もので
ある(図5のステップ14〜20)。
【0032】これに対して、再生条件を補正しての再生
処理(つまり正規でない再生処理)では図4で示したよ
うに、通電時間カウンタ用の所定値を増量補正する。こ
の所定値に通電時間の延期量を加えた値をあらためて通
電時間カウンタ用の所定値とするわけである(図4のス
テップ13)。
【0033】通電時間の延期量は、凝縮水カウンタの値
から図8を内容とするテーブルを参照して求める(図4
のステップ11,12)。後述するように、凝縮水カウ
ンタの値がマイナスで大きくなるほどフィルター中に含
まれる水分やフィルターケーシング内に溜まる水分が多
くなるので、図8では凝縮水カウンタの値がマイナスで
大きくなるほど延期量を大きくしている。
【0034】図6は凝縮水カウンタの設定を示すフロー
チャートで、一定周期で実行する。いずれのフィルター
3A,3Bの側も同様であるため、フィルター3Aの側
で代表させて述べると、温度センサ13Aからのフィル
ター出口温度を読み込み、これが40℃(第2の所定
値)以下であるときは、排気中に含まれる水分が冷却さ
れ凝縮すると判断し、フィルター3A側の凝縮水カウン
タを1だけ減少する(図6のステップ31,32,3
3)。図9に示したように、40℃以下の斜線部分で凝
縮水カウンタがマイナス側に積算されるわけである。し
たがって、凝縮水カウンタの値がマイナスである場合は
低排気温度運転を長時間継続した条件に相当し、フィル
ター3A中もしくはフィルターケーシング17A内部に
凝縮水をためている可能性が高いことになる。この状態
ではフィルター3Aの熱容量が非常に大きいため凝縮水
のないときと同じ条件でフィルター3Aの再生ができる
とは限らず、場合によっては再生不良、再生ムラが生じ
る可能性が非常に高いのである。
【0035】これとは反対に、フィルター出口温度が1
00℃(第1の所定値)以上であるときは、フィルター
3A中に含まれた水分もしくはフィルターケーシング1
7A内に溜まった水分が昇温され、分岐通路2Aの下流
に吹き飛ばされると判断し、フィルター3A側の凝縮水
カウンタを1だけ増加する(図6のステップ31,3
2,34,35)。図9においては、100℃以上の斜
線部分で凝縮水カウンタがプラス側に積算される。
【0036】さらに、凝縮水カウンタの値がプラスでか
つ所定値A0を上回ったときにはフィルター3A中もし
くはフィルターケーシング17A中の水分が十分除去さ
れていると判断でき、フィルター3A側の再生を行って
もなんら問題を生じないため、凝縮水カウンタが所定値
を上回った時点で凝縮水フラグをOFFにする(図6の
ステップ36,37)。
【0037】凝縮水カウンタの値はエンジンの停止後も
保持しておく。
【0038】図7は初期設定のフローチャートで、エン
ジンの始動時にだけ実行する。ここでもいずれのフィル
ター3A,3Bの側も同様であるため、フィルター3A
の側で代表させて述べると、イグニッションスイッチが
ONとなり、エンジン回転数が完爆の回転数に達した時
点でフィルター3A側の凝縮水フラグをONにセットす
る(図7のステップ41,42,45)。
【0039】凝縮水カウンタは、エンジンの停止時に保
持した値がプラスであるときはフィルター3Aが十分昇
温された状態(つまり凝縮水はない)にあると判断して
初期値の0に設定し(図7のステップ43,44)、保
持値がマイナスであるとその値をそのまま保持する。停
止時のフィルター3A側の凝縮水カウンタの値がマイナ
スのときは、エンジンの停止中にフィルター3A側に凝
縮水が溜まったままとなり、外気温が低いと少量の水分
によってフィルター3Aが凍結してしまうおそれがある
ので、次回の始動時にそのマイナスの値を初期値として
フィルター3A側の凝縮水カウンタの増減を始めるので
ある。
【0040】ここで、この例の作用を図10を参照しな
がら説明すると、図10はエンジン始動からの凝縮水カ
ウンタの変化を示している。いずれのフィルター3A,
3Bでもよいが、ここでもフィルター3Aの側で述べ
る。
【0041】図のaはエンジン始動のすぐ後から高負荷
運転(高排気温度運転)を継続した場合のものである。
この場合は、フィルター3Aの出口温度が100℃を越
えつづけるため、凝縮水カウンタの値がプラスで増加し
所定値A0を越えた時点で凝縮水フラグがOFFにされ
る。なお、前回のエンジン停止時に凝縮水カウンタがプ
ラスで保持されたため、凝縮水カウンタは0から始まっ
ている。
【0042】一方、始動後TRの時点でエンジン回転数
とアクセル開度から再生時期になったことが判定される
と、その手前で凝縮水フラグはOFFになっていること
から正規の再生処理が行われる。
【0043】図2のように、分岐通路2A,2Bに各フ
ィルター3A,3Bを配置しているものでは、一方のフ
ィルター(たとえば3A)について再生処理が行われ、
このフィルター3Aの再生中にエンジンから排出される
パーティキュレートは残りのフィルター3Bで捕集され
る。
【0044】図10のbは再生時期が判定されるTR
時点でも凝縮水カウンタの値が所定値A0に達すること
がなく、凝縮水フラグがONのままとなっている場合で
ある。この場合には再生時期の判定後も再生が延期さ
れ、その後に高負荷運転により高温のガスが十分流れた
ことより凝縮水カウンタの値が所定値A0になった時点
で正規の再生処理が行われる。
【0045】再生時期の判定時点での凝縮水カウンタの
値が所定値A0に達していなければ、フィルター3A中
もしくはフィルターケーシング17A内部に凝縮水がた
まっている可能性が高く、このときも凝縮水のないとき
と同じ条件でフィルターの再生を行ったのでは、再生不
良や再生ムラが生じることがあるので、凝縮水がなくな
ったと判断される時点(つまり凝縮水カウンタの値が所
定値A0に達する時点)まで再生を禁止することで、再
生不良や再生ムラを防ぎ、再生の信頼性を増すのであ
る。
【0046】図10のcもbと同様に、再生時期が判定
されるTRの時点でも凝縮水カウンタの値が所定値A0
達することがなく凝縮水フラグがONのままとなってい
る場合であるが、cはさらにその後も高排気温度での運
転がほとんど行われることがなく、TRから一定時間T0
を経過した時点でも、bと相違してまだ凝縮水カウンタ
の値が所定値A0に達していない場合である。この場合
にはTRに一定時間T0を加えた時点(TR+T0の時点)
で再生延期が解除され再生処理が行われる。再生時期に
なっているのに低排気温度での運転が連続するからとい
って再生を延期し続けると、フィルターにパーティキュ
レートが過度に堆積し、この堆積したパーティキュレー
トがその後の再生時に一気に燃焼することによってフィ
ルターが溶損するおそれがあるので、再生を延期する時
間が一定時間T0になると再生処理を行うことで、フィ
ルターの溶損が防止されるのである。
【0047】ただし、この場合のヒーター通電時間(再
生時間)は、図8より凝縮水カウンタの値がマイナスで
大きいほど長くされることから、凝縮水カウンタの値が
マイナスで大きいときとマイナスで小さいときとで同じ
に再生を行うことができる。また、図10でbとcは前
回のエンジン停止時に凝縮水カウンタの値がマイナス保
持された場合のもので、今回のエンジン始動時にそのマ
イナス保持値から凝縮水カウンタの値の増減が開始され
ると、前回のエンジン停止中にフィルター3Aに溜まっ
たままとなる凝縮水についても今回の制御に反映される
ことになり、再生の信頼性が一段と増す。
【0048】実施例では、ヒーター通電時間の延期量を
凝縮水カウンタの値に応じて設定したが、正規の再生時
におけるパーティキュレートの捕集量と再生を延期した
後の捕集量の比に応じて通電時間を延長し、または正規
の再生時のヒーター通電時間より一定時間(たとえば約
2分)だけ延長するようにすることもできる。
【0049】図6のステップ36,37では凝縮水カウ
ンタの値を用いて凝縮水フラグをOFFとしたが、この
代わりに、フィルター出口温度から所定温度(100℃
または40℃)を差し引いた値を積算し、その積算値が
所定値に達したとき凝縮水フラグをOFFとしてもかま
わない。
【0050】
【発明の効果】第1の発明では、フィルターの出口温度
を検出するセンサを設け、このセンサ検出値が第1の所
定値以上で時間を増加する側に積算し、第1の所定値よ
り小さな第2の所定値以下で時間を減少する側に積算
し、この積算値と所定値との比較結果とフィルターの再
生時期の判定結果より再生時期でかつ積算値が所定値を
越えないときは再生を延長し、再生時期でかつ積算値が
所定値以上になるとフィルターを加熱するヒーターに通
電しかつ排気絞り装置を作動させるように構成したた
め、凝縮水による再生の不良や再生のムラを防ぐことが
でき、再生の信頼性が増す。
【0051】第2の発明は、再生が延長された場合に再
生の延長時間を積算し、この積算値が所定値に達したと
きヒーターに通電して再生処理を行うため、第1の発明
の効果に加えて、フィルター出口温度のセンサ検出値と
第1、第2所定値との比較による積算値がいっこうに所
定値以上とならないことによるフィルターへの過度のパ
ーティキュレートの堆積を防止することができる。
【0052】第3の発明は、積算値を前回のエンジン停
止時に保持しておき、今回のエンジン始動時にこの保持
値がプラスであるとき0を初期値として積算を開始し、
保持値がマイナスであるとそのマイナスの保持値から積
算を開始するため、第1の発明の効果に加えて、前回の
エンジン停止中に溜まったままとなる凝縮水についても
今回の制御に反映されることになり、再生の信頼性が一
段と増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレーム対応図である。
【図2】一実施例のシステム図である。
【図3】再生処理を説明するための流れ図である。
【図4】図3のうちの再生条件を補正しての再生処理を
説明するための流れ図である。
【図5】図3のうちの通常の再生処理を説明するための
流れ図である。
【図6】凝縮水カウンタの設定を説明するための流れ図
である。
【図7】エンジン始動時の初期設定を説明するための流
れ図である。
【図8】通電時間延期量のテーブル内容を示す特性図で
ある。
【図9】凝縮水カウンタの作用を説明するための波形図
である。
【図10】前記実施例の作用を説明するための波形図で
ある。
【符号の説明】
2 排気通路 2A,2B 分岐通路 3A,3B ヒーター一体型フィルター 4A,4B 絞り弁 5A,5B 駆動装置 11 エンジン回転数センサ 12 アクセルセンサ(エンジン負荷センサ) 13A,13B 温度センサ 15 コントロールユニット 21 排気通路 22 フィルター 23 ヒーター 24 排気絞り装置 25 再生時期判定手段 26 温度センサ 27 時間積算手段 28 比較手段 29 再生処理手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気通路に介装されて排気中のパーティ
    キュレートを捕集するフィルターと、このフィルターの
    すぐ上流に位置して通電信号を受けてフィルターを加熱
    するヒーターと、排気の流れを作動信号を受けて絞る装
    置と、運転条件信号から前記フィルターの再生時期にな
    ったかどうかを判定する手段と、前記フィルターの出口
    温度を検出するセンサと、このセンサ検出値が第1の所
    定値以上で時間を増加する側に積算し、第1の所定値よ
    り小さな第2の所定値以下で時間を減少する側に積算す
    る手段と、この積算値と所定値を比較する手段と、この
    比較結果と前記判定結果より再生時期でかつ積算値が所
    定値を越えないときは再生を延長し、再生時期でかつ積
    算値が所定値以上になると前記ヒーターに通電しかつ前
    記排気絞り装置を作動させる手段とを設けたことを特徴
    とするディーゼルエンジンの排気後処理装置。
  2. 【請求項2】 再生が延長された場合に再生の延長時間
    を積算し、この積算値が所定値に達したときヒーターに
    通電して再生処理を行うことを特徴とする請求項1に記
    載のディーゼルエンジンの排気後処理装置。
  3. 【請求項3】 積算値を前回のエンジン停止時に保持し
    ておき、今回のエンジン始動時にこの保持値がプラスで
    あるとき0を初期値として積算を開始し、保持値がマイ
    ナスであるとそのマイナスの保持値から積算を開始する
    ことを特徴とする請求項1に記載のディーゼルエンジン
    の排気後処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013256912A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Fuji Heavy Ind Ltd 排気ガス還流装置のフィルタ装置

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