JPH06262998A - エアバッグ装置のパッド - Google Patents
エアバッグ装置のパッドInfo
- Publication number
- JPH06262998A JPH06262998A JP5052664A JP5266493A JPH06262998A JP H06262998 A JPH06262998 A JP H06262998A JP 5052664 A JP5052664 A JP 5052664A JP 5266493 A JP5266493 A JP 5266493A JP H06262998 A JPH06262998 A JP H06262998A
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- core
- leather
- slit
- pad
- airbag
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 皮張りであっても、エアバッグの膨張時に円
滑に破断予定部が破断して、蓋部が開き、また、蓋部に
おけるコーナ部の感触を良好にすることができるエアバ
ッグ装置のパッドを提供すること。 【構成】 パッド10は、コア16と皮革18とからな
って、中央線部位14aと側線部位14b・14c・1
4d・14eとから構成される破断予定部14を備え
る。中央線部位と側線部位とで囲まれた部位は、エアバ
ッグ1の膨張時に開く蓋部15・15となる。破断予定
部の部位のコアと皮革とには、破断可能な縫合糸20で
縫合されるスリット17・19が形成される。コアのス
リット周縁部位16aは、コアのスリットを経てコアの
外側面側から内側面側に挿入される皮革のスリット周縁
部位18aに、くるまれる。蓋部のコーナ部15a付近
のコアのスリット周縁部位16a端面には、軟質材21
が固着される。
滑に破断予定部が破断して、蓋部が開き、また、蓋部に
おけるコーナ部の感触を良好にすることができるエアバ
ッグ装置のパッドを提供すること。 【構成】 パッド10は、コア16と皮革18とからな
って、中央線部位14aと側線部位14b・14c・1
4d・14eとから構成される破断予定部14を備え
る。中央線部位と側線部位とで囲まれた部位は、エアバ
ッグ1の膨張時に開く蓋部15・15となる。破断予定
部の部位のコアと皮革とには、破断可能な縫合糸20で
縫合されるスリット17・19が形成される。コアのス
リット周縁部位16aは、コアのスリットを経てコアの
外側面側から内側面側に挿入される皮革のスリット周縁
部位18aに、くるまれる。蓋部のコーナ部15a付近
のコアのスリット周縁部位16a端面には、軟質材21
が固着される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車のステアリン
グホイールや助手席前方等に配置されるエアバッグ装置
において、エアバッグの周囲を覆い、エアバッグの膨張
時に破断して、エアバッグを大きく膨らませることがで
きるパッドに関する。
グホイールや助手席前方等に配置されるエアバッグ装置
において、エアバッグの周囲を覆い、エアバッグの膨張
時に破断して、エアバッグを大きく膨らませることがで
きるパッドに関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、この種のパッドは、ウ
レタン等の合成樹脂から射出成形等で形成されていた
(特開平3−189252号公報等参照)。
レタン等の合成樹脂から射出成形等で形成されていた
(特開平3−189252号公報等参照)。
【0003】しかしながら、パッドの高級化ニーズに対
応する場合には、表面に、貼着・縫着等を利用して、天
然皮革や合成皮革等の皮革を設けて対処することが考え
られる。
応する場合には、表面に、貼着・縫着等を利用して、天
然皮革や合成皮革等の皮革を設けて対処することが考え
られる。
【0004】その場合、この種のエアバッグを覆うパッ
ドは、エアバッグの膨張時にエアバッグを大きく膨らま
せることができるように、エアバッグの膨張時に破断し
易い破断予定部を設ける必要がある。
ドは、エアバッグの膨張時にエアバッグを大きく膨らま
せることができるように、エアバッグの膨張時に破断し
易い破断予定部を設ける必要がある。
【0005】そのため、単に、パッドの形状保持を図る
コアに、皮革を貼着若しくは縫着等して設けても、エア
バッグの膨張時に、皮革が邪魔をして、パッドが円滑に
破断しない場合が生じてしまう。
コアに、皮革を貼着若しくは縫着等して設けても、エア
バッグの膨張時に、皮革が邪魔をして、パッドが円滑に
破断しない場合が生じてしまう。
【0006】さらに、破断予定部は、既述の公報にも記
載されているように、平面視の状態で、中央線部位と、
中央線部位の両端からそれぞれ屈曲して延びる側線部位
と、から構成されて、通常、平面視の状態でH字形状に
形成されている。
載されているように、平面視の状態で、中央線部位と、
中央線部位の両端からそれぞれ屈曲して延びる側線部位
と、から構成されて、通常、平面視の状態でH字形状に
形成されている。
【0007】すなわち、中央線部位と側線部位とで囲ま
れた部位を、エアバッグが膨らんだ際の蓋部とし、その
蓋部が、観音扉が開くような態様となるように、破断予
定部が形成されていた。
れた部位を、エアバッグが膨らんだ際の蓋部とし、その
蓋部が、観音扉が開くような態様となるように、破断予
定部が形成されていた。
【0008】しかしながら、破断予定部の中央線部位と
側線部位とが直交していることから、エアバッグが膨張
して、蓋部が開くと、その蓋部のコーナ部が、直角の角
部となって、感触を悪くさせてしまう。特に、皮張りの
パッドであっても、皮革の内側には、形状保持性を有す
るコアが配設されているため、その感触悪化を助長して
しまう。
側線部位とが直交していることから、エアバッグが膨張
して、蓋部が開くと、その蓋部のコーナ部が、直角の角
部となって、感触を悪くさせてしまう。特に、皮張りの
パッドであっても、皮革の内側には、形状保持性を有す
るコアが配設されているため、その感触悪化を助長して
しまう。
【0009】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、皮張りのパッドであっても、エアバッグの膨張時
に円滑に破断予定部が破断して、蓋部が開き、また、蓋
部におけるコーナ部の感触を良好にすることができるエ
アバッグ装置のパッドを提供することを目的とする。
あり、皮張りのパッドであっても、エアバッグの膨張時
に円滑に破断予定部が破断して、蓋部が開き、また、蓋
部におけるコーナ部の感触を良好にすることができるエ
アバッグ装置のパッドを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るパッド
は、エアバッグの周囲を覆って、合成樹脂からなるコア
と、該コアの外側面を覆う皮革と、からなり、前記エア
バッグの膨張時に破断する破断予定部を備え、該破断予
定部が、平面視の状態で、中央線部位と、該中央線部位
の両端からそれぞれ屈曲して延びる側線部位と、から構
成され、前記中央線部位と側線部位とで囲まれた部位
を、前記エアバッグの膨張時に開く蓋部とするエアバッ
グ装置のパッドであって、前記破断予定部の部位の前記
コアと前記皮革とに、それぞれ、スリットが形成され、
前記コアのスリットの周縁部位が、前記コアのスリット
を経て前記コアの外側面側から内側面側に挿入される前
記皮革のスリットの周縁部位に、くるまれるとともに、
前記コアと皮革とのスリットが、破断可能な縫合糸で縫
合され、前記破断予定部の中央線部位と側線部位との交
差部における蓋部のコーナ部付近において、前記コアに
おけるスリットの周縁部位端面に、軟質材が固着されて
いることを特徴とする。
は、エアバッグの周囲を覆って、合成樹脂からなるコア
と、該コアの外側面を覆う皮革と、からなり、前記エア
バッグの膨張時に破断する破断予定部を備え、該破断予
定部が、平面視の状態で、中央線部位と、該中央線部位
の両端からそれぞれ屈曲して延びる側線部位と、から構
成され、前記中央線部位と側線部位とで囲まれた部位
を、前記エアバッグの膨張時に開く蓋部とするエアバッ
グ装置のパッドであって、前記破断予定部の部位の前記
コアと前記皮革とに、それぞれ、スリットが形成され、
前記コアのスリットの周縁部位が、前記コアのスリット
を経て前記コアの外側面側から内側面側に挿入される前
記皮革のスリットの周縁部位に、くるまれるとともに、
前記コアと皮革とのスリットが、破断可能な縫合糸で縫
合され、前記破断予定部の中央線部位と側線部位との交
差部における蓋部のコーナ部付近において、前記コアに
おけるスリットの周縁部位端面に、軟質材が固着されて
いることを特徴とする。
【0011】
【発明の作用・効果】この発明に係るパッドでは、破断
予定部の部位のコアと皮革とのスリットが、破断可能な
縫合糸によって縫合されている。
予定部の部位のコアと皮革とのスリットが、破断可能な
縫合糸によって縫合されている。
【0012】そのため、エアバッグが膨張した際には、
縫合糸が破断し、コアと皮革とのスリットが開口するこ
ととなって、破断予定部が円滑に破断する態様となる。
縫合糸が破断し、コアと皮革とのスリットが開口するこ
ととなって、破断予定部が円滑に破断する態様となる。
【0013】そして、この発明に係るパッドでは、縫合
糸の引張強度を調整すれば、不要時に破断予定部を破断
させずに、エアバッグの膨張時に円滑に破断予定部を破
断させることができるような、破断予定部の適切な破断
強度を容易に確保することができる。
糸の引張強度を調整すれば、不要時に破断予定部を破断
させずに、エアバッグの膨張時に円滑に破断予定部を破
断させることができるような、破断予定部の適切な破断
強度を容易に確保することができる。
【0014】また、この発明に係るパッドでは、破断予
定部が破断して蓋部が開いても、蓋部における破断予定
部の中央線部位と側線部位との交差部における蓋部のコ
ーナ部付近において、コアのスリット周縁部位の端面に
軟質材が配設されているため、感触の悪化を防止でき
る。
定部が破断して蓋部が開いても、蓋部における破断予定
部の中央線部位と側線部位との交差部における蓋部のコ
ーナ部付近において、コアのスリット周縁部位の端面に
軟質材が配設されているため、感触の悪化を防止でき
る。
【0015】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。
説明する。
【0016】実施例のパッド10が使用されるエアバッ
グ装置Mは、図1に示すように、折り畳んだエアバッグ
1と、エアバッグ1の周囲を覆うパッド10と、エアバ
ッグ10にガスを供給して膨らませるインフレーター2
と、エアバッグ1・パッド10・インフレーター2を保
持するバッグホルダ3と、から構成されている。
グ装置Mは、図1に示すように、折り畳んだエアバッグ
1と、エアバッグ1の周囲を覆うパッド10と、エアバ
ッグ10にガスを供給して膨らませるインフレーター2
と、エアバッグ1・パッド10・インフレーター2を保
持するバッグホルダ3と、から構成されている。
【0017】なお、エアバッグ1・インフレーター2・
バッグホルダ3は、エアバッグ1の下部における円形の
開口部1aの周縁に円環状のリテーナ4を配置させ、リ
テーナ4に一体化された図示しないボルトを、開口部1
a周縁、バッグホルダ3、及び、インフレーター2のフ
ランジ部2aを貫通させてナット止めすることにより、
組み付けられている。
バッグホルダ3は、エアバッグ1の下部における円形の
開口部1aの周縁に円環状のリテーナ4を配置させ、リ
テーナ4に一体化された図示しないボルトを、開口部1
a周縁、バッグホルダ3、及び、インフレーター2のフ
ランジ部2aを貫通させてナット止めすることにより、
組み付けられている。
【0018】そして、実施例のパッド10は、図1・2
に示すように、略四角板形状の天井部11と、天井部1
1周縁から下方へ略四角筒形状に延びる側壁部12と、
側壁部12の下端から下方へ延び、リベット5と当板6
とを利用して、バッグホルダ3の側壁部3aにパッド1
0を取り付ける取付片部13と、を備えて構成されてい
る。取付片部13には、所定位置に、バッグホルダ3の
側壁部3aに形成された取付孔3bに対応して、リベッ
ト5を挿入させる取付孔13aが形成されている。
に示すように、略四角板形状の天井部11と、天井部1
1周縁から下方へ略四角筒形状に延びる側壁部12と、
側壁部12の下端から下方へ延び、リベット5と当板6
とを利用して、バッグホルダ3の側壁部3aにパッド1
0を取り付ける取付片部13と、を備えて構成されてい
る。取付片部13には、所定位置に、バッグホルダ3の
側壁部3aに形成された取付孔3bに対応して、リベッ
ト5を挿入させる取付孔13aが形成されている。
【0019】さらに、このパッド10は、図1〜3に示
すように、形状保持性を有するウレタンやスチレン系・
ポリエステル系の熱可塑性エラストマー等の合成樹脂か
らなり、天井部11・側壁部12・及び取付片部13を
構成するコア16と、天井部11と側壁部12とのコア
16の外側面を覆う天然皮革若しくは合成皮革からなる
皮革18と、を備えて構成されている。実施例の場合、
皮革18は、所定の接着剤を利用して、コア16に貼着
されて配設されている。
すように、形状保持性を有するウレタンやスチレン系・
ポリエステル系の熱可塑性エラストマー等の合成樹脂か
らなり、天井部11・側壁部12・及び取付片部13を
構成するコア16と、天井部11と側壁部12とのコア
16の外側面を覆う天然皮革若しくは合成皮革からなる
皮革18と、を備えて構成されている。実施例の場合、
皮革18は、所定の接着剤を利用して、コア16に貼着
されて配設されている。
【0020】そして、パッド10の天井部11には、エ
アバッグ1が膨張して膨らむ際、観音扉のように、蓋部
15・15が開くように、破断予定部14が形成されて
いる。この破断予定部14は、中央線部位14aと、中
央線部位14aの両端から屈曲して延びる4つの側線部
位14b・14c・14d・14eと、から構成され、
パッド10の平面視の状態で、略H字形状に形成されて
いる。そして、中央線部位14aと側線部位14b・1
4c・14d・14eとで囲まれた部位が、エアバッグ
1が膨らんだ際に開く蓋部15・15となる。
アバッグ1が膨張して膨らむ際、観音扉のように、蓋部
15・15が開くように、破断予定部14が形成されて
いる。この破断予定部14は、中央線部位14aと、中
央線部位14aの両端から屈曲して延びる4つの側線部
位14b・14c・14d・14eと、から構成され、
パッド10の平面視の状態で、略H字形状に形成されて
いる。そして、中央線部位14aと側線部位14b・1
4c・14d・14eとで囲まれた部位が、エアバッグ
1が膨らんだ際に開く蓋部15・15となる。
【0021】この破断予定部14のコア16の部位に
は、上面から見て、略H字形状にスリット17が形成さ
れている。また、破断予定部14の皮革18の部位に
も、同様に、上面から見た展開状態で、略H字形状にス
リット19が形成されている。なお、これらのスリット
17・19は、後述するように、ステッチ糸20aとか
がり糸20bとからなる2種類の縫合糸20で縫合され
るものである。
は、上面から見て、略H字形状にスリット17が形成さ
れている。また、破断予定部14の皮革18の部位に
も、同様に、上面から見た展開状態で、略H字形状にス
リット19が形成されている。なお、これらのスリット
17・19は、後述するように、ステッチ糸20aとか
がり糸20bとからなる2種類の縫合糸20で縫合され
るものである。
【0022】そして、皮革18のスリット19の周縁部
位18aが引っ張られ、コア16のスリット17を経
て、コア16の外側面側から内側面側に挿入されて、コ
ア16のスリット17の周縁部位16aをくるむように
折り曲げられている。なお、皮革18のスリット周縁部
位18aをコア16の内側面側に挿入し難い場合には、
皮革18を適宜分割した皮革片から構成しても良い。
位18aが引っ張られ、コア16のスリット17を経
て、コア16の外側面側から内側面側に挿入されて、コ
ア16のスリット17の周縁部位16aをくるむように
折り曲げられている。なお、皮革18のスリット周縁部
位18aをコア16の内側面側に挿入し難い場合には、
皮革18を適宜分割した皮革片から構成しても良い。
【0023】さらに、破断予定部14の中央線部位14
aと、側線部位14b・14c・14d・14eの中央
線部位14aとの交差部付近、すなわち、蓋部15・1
5のコーナ部15a付近と、において、コア16におけ
るスリット周縁部位16aの端面に、スリット周縁部位
16aの端部をくるむようにして、軟質材21が配設さ
れている。この軟質材21は、CR・PE等の発泡シー
ト等から形成されている。
aと、側線部位14b・14c・14d・14eの中央
線部位14aとの交差部付近、すなわち、蓋部15・1
5のコーナ部15a付近と、において、コア16におけ
るスリット周縁部位16aの端面に、スリット周縁部位
16aの端部をくるむようにして、軟質材21が配設さ
れている。この軟質材21は、CR・PE等の発泡シー
ト等から形成されている。
【0024】そして、コア16のスリット周縁部位16
aが、折り曲げられた皮革18のスリット周縁部位18
aごと、スリット17に沿って縫われるステッチ糸20
aでステッチされている。なお、軟質材21が配設され
ている部位にも、ステッチ糸20aが縫われ、実施例の
場合、軟質材21は、このステッチ糸20aによってコ
ア16に固着されることとなる。
aが、折り曲げられた皮革18のスリット周縁部位18
aごと、スリット17に沿って縫われるステッチ糸20
aでステッチされている。なお、軟質材21が配設され
ている部位にも、ステッチ糸20aが縫われ、実施例の
場合、軟質材21は、このステッチ糸20aによってコ
ア16に固着されることとなる。
【0025】さらに、コア16の内側面側では、コア1
6のスリット17を間にするステッチ糸20aが、図1
・4に示すように、かがり糸20bでかがられて、コア
16と皮革18とのスリット17・19が閉塞されてい
る。
6のスリット17を間にするステッチ糸20aが、図1
・4に示すように、かがり糸20bでかがられて、コア
16と皮革18とのスリット17・19が閉塞されてい
る。
【0026】なお、実施例の場合、ステッチ糸20aと
かがり糸20bとは、ポリエステル糸等からなり、ステ
ッチ糸20aは、その引張強度をかがり糸20bより強
くしている。
かがり糸20bとは、ポリエステル糸等からなり、ステ
ッチ糸20aは、その引張強度をかがり糸20bより強
くしている。
【0027】この実施例のパッド10では、エアバッグ
1が膨張すると、かがり糸20bが破断されて、コア1
6と皮革18とのスリット17・19が開口することと
なり、破断予定部14の中央線部位14aと側線部位1
4b・14c・14d・14eとが円滑に破断する態様
となる。そして、蓋部15・15が開き、その開口部位
からエアバッグ1が飛び出して大きく膨らむこととな
る。
1が膨張すると、かがり糸20bが破断されて、コア1
6と皮革18とのスリット17・19が開口することと
なり、破断予定部14の中央線部位14aと側線部位1
4b・14c・14d・14eとが円滑に破断する態様
となる。そして、蓋部15・15が開き、その開口部位
からエアバッグ1が飛び出して大きく膨らむこととな
る。
【0028】その際、実施例のパッド10では、蓋部1
5・15が開いても、蓋部15・15のコーナ部15a
には、コア16におけるスリット周縁部位16aの端面
に、軟質材21が配設されているため、感触の悪化を防
止できる。
5・15が開いても、蓋部15・15のコーナ部15a
には、コア16におけるスリット周縁部位16aの端面
に、軟質材21が配設されているため、感触の悪化を防
止できる。
【0029】また、この実施例のパッド10では、皮革
18のスリット周縁部位18aが、コア16のスリット
周縁部位16aに対してステッチ糸20aで縫合されて
おり、エアバッグ1の膨張時には、かがり糸20bだけ
の切断で、破断予定部14を破断させることができ、か
がり糸20bの引張強度を考慮するだけで、破断予定部
14の破断強度を容易に設定することができる。
18のスリット周縁部位18aが、コア16のスリット
周縁部位16aに対してステッチ糸20aで縫合されて
おり、エアバッグ1の膨張時には、かがり糸20bだけ
の切断で、破断予定部14を破断させることができ、か
がり糸20bの引張強度を考慮するだけで、破断予定部
14の破断強度を容易に設定することができる。
【0030】勿論、ステッチ糸20aの引張強度を、か
がり糸20bの引張強度と等しくしたり、あるいは、低
くしたりして、エアバッグ1の膨張時に、ステッチ糸2
0aをかがり糸20bと共に切断させたり、あるいは、
ステッチ糸20aだけを破断させるようにしても良い。
がり糸20bの引張強度と等しくしたり、あるいは、低
くしたりして、エアバッグ1の膨張時に、ステッチ糸2
0aをかがり糸20bと共に切断させたり、あるいは、
ステッチ糸20aだけを破断させるようにしても良い。
【0031】なお、実施例では、軟質材21を破断予定
部14の中央線部位14aの全長にわたって配設させた
が、勿論、図5に示すように、破断予定部14の中央線
部位14aと側線部位14b・14c・14d・14e
との交差部における蓋部15・15のコーナ部15a付
近だけの、コア16のスリット周縁部位16aの端面
に、軟質材21を配設させても良い。
部14の中央線部位14aの全長にわたって配設させた
が、勿論、図5に示すように、破断予定部14の中央線
部位14aと側線部位14b・14c・14d・14e
との交差部における蓋部15・15のコーナ部15a付
近だけの、コア16のスリット周縁部位16aの端面
に、軟質材21を配設させても良い。
【0032】また、実施例では、ステッチ糸20aを利
用して、軟質材21をコア16に固着させた場合を示し
たが、図6に示すように、軟質材21をコア16のスリ
ット周縁部位16aに接着させても良い。この場合、予
め、コア16のスリット周縁部位16aにステッチ糸2
0aを縫い付けておき、皮革18のスリット周縁部位1
8aをコア16のスリット周縁部位16aに接着させ、
コア16の内側面側で、ステッチ糸20aをかがり糸2
0bでかがって、スリット17・19を閉塞するように
すれば、パッド10の外側面側に、糸20a・20bの
縫目が表れず、パッド10の外観を良好にすることがで
きる。
用して、軟質材21をコア16に固着させた場合を示し
たが、図6に示すように、軟質材21をコア16のスリ
ット周縁部位16aに接着させても良い。この場合、予
め、コア16のスリット周縁部位16aにステッチ糸2
0aを縫い付けておき、皮革18のスリット周縁部位1
8aをコア16のスリット周縁部位16aに接着させ、
コア16の内側面側で、ステッチ糸20aをかがり糸2
0bでかがって、スリット17・19を閉塞するように
すれば、パッド10の外側面側に、糸20a・20bの
縫目が表れず、パッド10の外観を良好にすることがで
きる。
【0033】さらに、実施例のパッド10では、コア1
6と皮革18とのスリット17・19とを、ステッチ糸
20aとかがり糸20bとの2種類の縫合糸20で縫合
した場合を示したが、勿論、1本の縫合糸を使用した千
鳥縫い等によって、スリット17・19を一括して縫合
しても良い。
6と皮革18とのスリット17・19とを、ステッチ糸
20aとかがり糸20bとの2種類の縫合糸20で縫合
した場合を示したが、勿論、1本の縫合糸を使用した千
鳥縫い等によって、スリット17・19を一括して縫合
しても良い。
【図1】この発明の実施例のパッドの使用態様を示す概
略断面図であり、図2のI−I部位に対応する。
略断面図であり、図2のI−I部位に対応する。
【図2】同実施例の平面図である。
【図3】同実施例の平面図であり、軟質材を描かない状
態の平面図である。
態の平面図である。
【図4】同実施例のパッドの内側面側におけるかがり糸
のかがり状態を示す図である。
のかがり状態を示す図である。
【図5】他の実施例を示す平面図である。
【図6】さらに他の実施例を示す平面図である。
1…エアバッグ、 10…パッド、 14…破断予定部、 14a…中央線部位、 14b・14c・14d・14e…側線部位、 15…蓋部、 15a…コーナ部、 16…コア、 16a…スリット周縁部位、 17…スリット、 18…皮革、 18a…スリット周縁部位、 19…スリット、 20…縫合糸、 20a…ステッチ糸、 20b…かがり糸、 21…軟質材、 M…エアバッグ装置。
Claims (1)
- 【請求項1】 エアバッグの周囲を覆って、合成樹脂か
らなるコアと、該コアの外側面を覆う皮革と、からな
り、 前記エアバッグの膨張時に破断する破断予定部を備え、 該破断予定部が、平面視の状態で、中央線部位と、該中
央線部位の両端からそれぞれ屈曲して延びる側線部位
と、から構成され、 前記中央線部位と側線部位とで囲まれた部位を、前記エ
アバッグの膨張時に開く蓋部とするエアバッグ装置のパ
ッドであって、 前記破断予定部の部位の前記コアと前記皮革とに、それ
ぞれ、スリットが形成され、 前記コアのスリットの周縁部位が、前記コアのスリット
を経て前記コアの外側面側から内側面側に挿入される前
記皮革のスリットの周縁部位に、くるまれるとともに、 前記コアと皮革とのスリットが、破断可能な縫合糸で縫
合され、 前記破断予定部の中央線部位と側線部位との交差部にお
ける蓋部のコーナ部付近において、前記コアにおけるス
リットの周縁部位端面に、軟質材が固着されていること
を特徴とするエアバッグ装置のパッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5052664A JPH06262998A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | エアバッグ装置のパッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5052664A JPH06262998A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | エアバッグ装置のパッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06262998A true JPH06262998A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=12921142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5052664A Withdrawn JPH06262998A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | エアバッグ装置のパッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06262998A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009011083A1 (ja) * | 2007-07-13 | 2009-01-22 | Autoliv Development Ab | エアバッグ装置用パッドの革製カバーの製造方法、および革製カバーのエアバッグ装置用パッドへの取付方法 |
JP2009220633A (ja) * | 2008-03-13 | 2009-10-01 | Honda Motor Co Ltd | 車両用エアバッグ装置のカバー体 |
JP2010158913A (ja) * | 2007-07-13 | 2010-07-22 | Autoliv Development Ab | エアバッグ装置用パッドの革製カバーの製造方法 |
JP2017177929A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 日本プラスト株式会社 | エアバッグ装置のカバー体 |
-
1993
- 1993-03-12 JP JP5052664A patent/JPH06262998A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2009220633A (ja) * | 2008-03-13 | 2009-10-01 | Honda Motor Co Ltd | 車両用エアバッグ装置のカバー体 |
JP4580998B2 (ja) * | 2008-03-13 | 2010-11-17 | 本田技研工業株式会社 | 車両用エアバッグ装置のカバー体 |
JP2017177929A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 日本プラスト株式会社 | エアバッグ装置のカバー体 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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