JP3330265B2 - エアバッグ装置を備えた車輛用シート - Google Patents
エアバッグ装置を備えた車輛用シートInfo
- Publication number
- JP3330265B2 JP3330265B2 JP28278595A JP28278595A JP3330265B2 JP 3330265 B2 JP3330265 B2 JP 3330265B2 JP 28278595 A JP28278595 A JP 28278595A JP 28278595 A JP28278595 A JP 28278595A JP 3330265 B2 JP3330265 B2 JP 3330265B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- airbag
- covering
- cover
- sewn
- seat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/02—Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
- B60R21/16—Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
- B60R21/20—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
- B60R21/207—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in vehicle seats
Landscapes
- Air Bags (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は衝突時に乗員を側部
から保護する側部用のエアバッグ装置を備えた車輛用シ
ートに関するものである。
から保護する側部用のエアバッグ装置を備えた車輛用シ
ートに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】エアバッグ装置は、車両の衝突時にエア
バッグを膨張させて乗員を拘束する装置であり、一般に
ガス発生器であるインフレータと、インフレータのガス
により膨張するエアバッグと、これらエアバッグとイン
フレータを収納するエアバッグケースとを備えている。
そして、前記エアバッグ装置は乗員を前方から拘束する
ものに限らず、近年では特開平６−６４４９１号公報に
示されるように、側方から拘束するものも開発されてい
る。かかる側部用エアバッグ装置は、例えばシートの背
もたれのドア側等にエアバッグモジュールを埋設し、エ
アバッグケース開口部の近傍で、このエアバッグケース
開口部を被覆する表装材とシート表面を被覆する表装材
とを縫合し、この縫合部をエアバッグの所定の展開圧力
で破断することにより開裂せしめ、この開裂した隙間か
ら前記エアバッグを展開させている。
バッグを膨張させて乗員を拘束する装置であり、一般に
ガス発生器であるインフレータと、インフレータのガス
により膨張するエアバッグと、これらエアバッグとイン
フレータを収納するエアバッグケースとを備えている。
そして、前記エアバッグ装置は乗員を前方から拘束する
ものに限らず、近年では特開平６−６４４９１号公報に
示されるように、側方から拘束するものも開発されてい
る。かかる側部用エアバッグ装置は、例えばシートの背
もたれのドア側等にエアバッグモジュールを埋設し、エ
アバッグケース開口部の近傍で、このエアバッグケース
開口部を被覆する表装材とシート表面を被覆する表装材
とを縫合し、この縫合部をエアバッグの所定の展開圧力
で破断することにより開裂せしめ、この開裂した隙間か
ら前記エアバッグを展開させている。
【０００３】ところが、前記縫合部の破断は、主に表装
材の伸びと縫製糸の伸びの違いにより表装材のミシン
目、即ち表皮材自身が破断するものであるために、表装
材を低強度の材質とする必要があり、十分な乗降耐久性
が保証できないとともに一定の場所から破断せずエアバ
ッグの展開軌跡も安定しないという問題点や、縫製糸の
強度が表装材のミシン目間の強度より強くなければなら
ないという制約があり、表装材と縫製とに品質面と技術
面で高度なバランスを要求され生産性に劣るという問題
点があった。更には、エアバッグケースの開口部は開閉
自在なケース蓋で覆われた構造であり、該ケース蓋の組
付けなどの煩雑な作業が強いられるという問題点や、ケ
ース蓋で表皮材が傷付くため使用する表皮材の種類が限
定されてコスト面およびデザイン面で限定されるという
問題点もあった。
材の伸びと縫製糸の伸びの違いにより表装材のミシン
目、即ち表皮材自身が破断するものであるために、表装
材を低強度の材質とする必要があり、十分な乗降耐久性
が保証できないとともに一定の場所から破断せずエアバ
ッグの展開軌跡も安定しないという問題点や、縫製糸の
強度が表装材のミシン目間の強度より強くなければなら
ないという制約があり、表装材と縫製とに品質面と技術
面で高度なバランスを要求され生産性に劣るという問題
点があった。更には、エアバッグケースの開口部は開閉
自在なケース蓋で覆われた構造であり、該ケース蓋の組
付けなどの煩雑な作業が強いられるという問題点や、ケ
ース蓋で表皮材が傷付くため使用する表皮材の種類が限
定されてコスト面およびデザイン面で限定されるという
問題点もあった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
従来の問題点を解決して、従来の表皮材自身を破断させ
るのではなく、エアバッグケース開口部を被覆する表装
材とシート表面を被覆する表装材とを縫合する縫製糸の
破断にきっかけを作る新規な構成とすることにより、該
縫製糸をエアバッグ作動初期のエアバッグのわずかな展
開圧力で確実かつ迅速に破断して縫合部を容易に開裂さ
せることができるとともに、破断箇所を常に一定にして
エアバッグの展開軌跡を安定させることができ、また表
装材と縫製糸との強度のバランスも簡単にとれるうえに
組付作業性にも優れていて生産性を大幅に向上させるこ
とができ、更には使用する表皮材の種類の限定もなくコ
スト面およびデザイン面でも有利であるエアバッグ装置
を備えた車輛用シートを提供することを目的として完成
されたものである。
従来の問題点を解決して、従来の表皮材自身を破断させ
るのではなく、エアバッグケース開口部を被覆する表装
材とシート表面を被覆する表装材とを縫合する縫製糸の
破断にきっかけを作る新規な構成とすることにより、該
縫製糸をエアバッグ作動初期のエアバッグのわずかな展
開圧力で確実かつ迅速に破断して縫合部を容易に開裂さ
せることができるとともに、破断箇所を常に一定にして
エアバッグの展開軌跡を安定させることができ、また表
装材と縫製糸との強度のバランスも簡単にとれるうえに
組付作業性にも優れていて生産性を大幅に向上させるこ
とができ、更には使用する表皮材の種類の限定もなくコ
スト面およびデザイン面でも有利であるエアバッグ装置
を備えた車輛用シートを提供することを目的として完成
されたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めになされた本発明のエアバッグ装置を備えた車輛用シ
ートは、シートバックフレームを被覆するシートカバー
の一部をシートバックフレームの側面にエアバッグケー
スが埋設されたエアバッグ装置から膨出するエアバッグ
の展開圧力により破断して乗員を側方から膨出したエア
バッグにより拘束するようにしたエアバッグ装置を備え
た車輛用シートにおいて、前記シートカバーのカマチ被
覆部をシート表面被覆部に直接縫合することなく、シー
ト表面被覆部に縫合部をもって縫合されてエアバッグケ
ースの開口部を覆っているカバー材に縫合部をもって縫
合し、このカバー材にエアバッグケースの開口部から膨
出するエアバッグの膨出方向を規制するエアバックガイ
ド部を設けて作動初期にエアバックガイド部により方向
が規制されつつ外側へ膨出するエアバッグの展開圧力で
前記カバー材とカマチ被覆部との縫合部に応力集中さ
せ、カバー材をカマチ被覆部との縫合部におけるカバー
材自身の破断または縫合部(7b)の糸自身の破断により迅
速に開裂させてカマチ被覆部が開かれるようにしたこと
を特徴とするものである。
めになされた本発明のエアバッグ装置を備えた車輛用シ
ートは、シートバックフレームを被覆するシートカバー
の一部をシートバックフレームの側面にエアバッグケー
スが埋設されたエアバッグ装置から膨出するエアバッグ
の展開圧力により破断して乗員を側方から膨出したエア
バッグにより拘束するようにしたエアバッグ装置を備え
た車輛用シートにおいて、前記シートカバーのカマチ被
覆部をシート表面被覆部に直接縫合することなく、シー
ト表面被覆部に縫合部をもって縫合されてエアバッグケ
ースの開口部を覆っているカバー材に縫合部をもって縫
合し、このカバー材にエアバッグケースの開口部から膨
出するエアバッグの膨出方向を規制するエアバックガイ
ド部を設けて作動初期にエアバックガイド部により方向
が規制されつつ外側へ膨出するエアバッグの展開圧力で
前記カバー材とカマチ被覆部との縫合部に応力集中さ
せ、カバー材をカマチ被覆部との縫合部におけるカバー
材自身の破断または縫合部(7b)の糸自身の破断により迅
速に開裂させてカマチ被覆部が開かれるようにしたこと
を特徴とするものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好ましい実施の
形態を図面を参照しつつ示す。１はエアバッグ装置であ
って、このエアバッグ装置１は図示しないインフレータ
とエアバッグ２とを外側面が開口部４とされたエアバッ
グケース３に収納したもので、このエアバッグ装置は図
１、図３に示すように、車輛のシートバックフレーム５
の側壁に埋設されて常時はシートバックフレーム５に被
装されたシートカバー６により隠蔽されているが、緊急
時にはインフレータの作動で乗員と車室壁との間にエア
バッグ２がエアバッグケース３の開口部より膨出してシ
ートカバー６の側面を破断し、この膨出するエアバッグ
２により側方からの衝突に対して乗員を保護するもので
ある。
形態を図面を参照しつつ示す。１はエアバッグ装置であ
って、このエアバッグ装置１は図示しないインフレータ
とエアバッグ２とを外側面が開口部４とされたエアバッ
グケース３に収納したもので、このエアバッグ装置は図
１、図３に示すように、車輛のシートバックフレーム５
の側壁に埋設されて常時はシートバックフレーム５に被
装されたシートカバー６により隠蔽されているが、緊急
時にはインフレータの作動で乗員と車室壁との間にエア
バッグ２がエアバッグケース３の開口部より膨出してシ
ートカバー６の側面を破断し、この膨出するエアバッグ
２により側方からの衝突に対して乗員を保護するもので
ある。
【０００７】前記シートカバー６は、シート表面被覆部
６ａと、カマチ被覆部６ｂと、シート背面被覆部６ｃと
よりなるものであるが、本発明においては前記シート表
面被覆部６ａとカマチ被覆部６ｂとは従来のように直接
縫合されたものではなく、図３に示されるように、シー
ト表面被覆部６ａに前端が縫合部７ａとして縫合されて
エアバッグケース３の開口部４を覆ったうえ後端をエア
バッグケース３などに固定してある帯状レザー地などの
カバー材１０の前記開口部４から遠くない縫合部７ａよ
り少し後方位置を縫合部７ｂとしてカマチ被覆部６ｂの
前方位置を縫合し、この縫合部７ｂより前方部分をシー
ト表面被覆部６ａの端縁とカバー材１０との隙間に挿入
したものとしてある。そして、このカバー材１０の前記
エアバッグケース３の開口部４が臨む位置には該開口部
４から膨出するエアバッグ２の膨出方向を規制するエア
バックガイド部１１が設けられている。なお、図示する
ようにカマチ被覆部６ｂとシート背面被覆部６ｃとは従
来通り縫合部７ｃで縫合してある。
６ａと、カマチ被覆部６ｂと、シート背面被覆部６ｃと
よりなるものであるが、本発明においては前記シート表
面被覆部６ａとカマチ被覆部６ｂとは従来のように直接
縫合されたものではなく、図３に示されるように、シー
ト表面被覆部６ａに前端が縫合部７ａとして縫合されて
エアバッグケース３の開口部４を覆ったうえ後端をエア
バッグケース３などに固定してある帯状レザー地などの
カバー材１０の前記開口部４から遠くない縫合部７ａよ
り少し後方位置を縫合部７ｂとしてカマチ被覆部６ｂの
前方位置を縫合し、この縫合部７ｂより前方部分をシー
ト表面被覆部６ａの端縁とカバー材１０との隙間に挿入
したものとしてある。そして、このカバー材１０の前記
エアバッグケース３の開口部４が臨む位置には該開口部
４から膨出するエアバッグ２の膨出方向を規制するエア
バックガイド部１１が設けられている。なお、図示する
ようにカマチ被覆部６ｂとシート背面被覆部６ｃとは従
来通り縫合部７ｃで縫合してある。
【０００８】エアバッグケース３の開口部４から膨出す
るエアバッグ２の膨出方向を規制する前記したエアバッ
クガイド部１１は、図２などで図示するようにカバー材
１０にコ字状のスリットを設けて形成する外、容易に切
断可能なミシン目等をカバー材１０に形成したものとし
ておき、エアバッグ２がこのエアバックガイド部１１よ
り膨出する初期には、図４に示すようにスリットなどで
囲まれてそれまで開口部４を閉塞していたヒレ状部材１
０ａを押し出しつつこのエアバックガイド部１１により
方向規制されて図５に示すように外部へ展開されるよう
構成されている。
るエアバッグ２の膨出方向を規制する前記したエアバッ
クガイド部１１は、図２などで図示するようにカバー材
１０にコ字状のスリットを設けて形成する外、容易に切
断可能なミシン目等をカバー材１０に形成したものとし
ておき、エアバッグ２がこのエアバックガイド部１１よ
り膨出する初期には、図４に示すようにスリットなどで
囲まれてそれまで開口部４を閉塞していたヒレ状部材１
０ａを押し出しつつこのエアバックガイド部１１により
方向規制されて図５に示すように外部へ展開されるよう
構成されている。
【０００９】前記したカバー材１０としては、例えばナ
イロンやポリエステルなどのシート触感に影響を与える
ことのないうえに伸びが少ない合成樹脂レザー地や合成
繊維布よりなるものとしてエアバッグ２の展開圧力が前
記カマチ被覆部６ｂとの縫合部７ｂに集中し易いように
するのが好ましいが、シート触感を度外視すれば合成樹
脂板や合成繊維布としてもよく、また、高級感のある意
匠的効果の優れたシートを得たいときには図６に示され
るように、カバー材１０とカマチ被覆部６ｂとの隙間に
玉縁１２が配置されるように縫合部６ｂに共縫いしてお
く。なお、前記カバー材１０としてビニル樹脂やレザー
等の縫合部７ｂの糸よりも引張強度の小さいものを用い
た場合には、エアバッグ作動時における開裂は縫合部７
ｂ部分のカバー材自身が破断することにより行なわれ、
一方、カバー材１０として合成樹脂板や合成繊維布等の
縫合部７ｂの糸よりも引張強度の大きいものを用いた場
合には、エアバッグ作動時における開裂は縫合部７ｂの
糸自身の破断により行なわれることとなる。
イロンやポリエステルなどのシート触感に影響を与える
ことのないうえに伸びが少ない合成樹脂レザー地や合成
繊維布よりなるものとしてエアバッグ２の展開圧力が前
記カマチ被覆部６ｂとの縫合部７ｂに集中し易いように
するのが好ましいが、シート触感を度外視すれば合成樹
脂板や合成繊維布としてもよく、また、高級感のある意
匠的効果の優れたシートを得たいときには図６に示され
るように、カバー材１０とカマチ被覆部６ｂとの隙間に
玉縁１２が配置されるように縫合部６ｂに共縫いしてお
く。なお、前記カバー材１０としてビニル樹脂やレザー
等の縫合部７ｂの糸よりも引張強度の小さいものを用い
た場合には、エアバッグ作動時における開裂は縫合部７
ｂ部分のカバー材自身が破断することにより行なわれ、
一方、カバー材１０として合成樹脂板や合成繊維布等の
縫合部７ｂの糸よりも引張強度の大きいものを用いた場
合には、エアバッグ作動時における開裂は縫合部７ｂの
糸自身の破断により行なわれることとなる。
【００１０】このように構成されたものは、エアバッグ
装置１のインフレーターが作動した初期の段階で、先ず
エアバッグ２がわずかに膨らむと、図４に示すようにそ
の展開圧力によってエアバッグケース３の開口部４を塞
いでいるカバー材１０のうち前記開口部４に対応する位
置に形成してあるコ字状のスリットやミシン目で囲まれ
たヒレ状部材１０ａが押し上げられて膨出初期にエアバ
ッグケース３の開口部４から膨出するエアバッグ２の膨
出方向を規制するエアバックガイド部１１から方向規制
されつつ外側へエアバッグ２が膨出しはじめ、図５に示
すように更にエアバッグ２が膨んでエアバックガイド部
１１により方向規制されつつエアバッグ２の展開圧力は
カバー材１０とカマチ被覆部６ｂとの縫合部７ｂに集中
する。そして、この応力集中によってカバー材１０はカ
マチ被覆部６ｂとの縫合部７ｂより容易に破断されるか
ら、シート表面被覆部６ａと直接縫合されることのない
カマチ被覆部６ｂは全体的に押し出され、即座にエアバ
ッグ２が乗員の側面に向け膨出することとなる。なお、
カバー材１０としてビニル樹脂やレザー等を用いた場合
には、エアバッグ作動時における開裂は縫合部７ｂ部分
のカバー材自身が破断することにより行なわれるのは、
前述のとおりである。
装置１のインフレーターが作動した初期の段階で、先ず
エアバッグ２がわずかに膨らむと、図４に示すようにそ
の展開圧力によってエアバッグケース３の開口部４を塞
いでいるカバー材１０のうち前記開口部４に対応する位
置に形成してあるコ字状のスリットやミシン目で囲まれ
たヒレ状部材１０ａが押し上げられて膨出初期にエアバ
ッグケース３の開口部４から膨出するエアバッグ２の膨
出方向を規制するエアバックガイド部１１から方向規制
されつつ外側へエアバッグ２が膨出しはじめ、図５に示
すように更にエアバッグ２が膨んでエアバックガイド部
１１により方向規制されつつエアバッグ２の展開圧力は
カバー材１０とカマチ被覆部６ｂとの縫合部７ｂに集中
する。そして、この応力集中によってカバー材１０はカ
マチ被覆部６ｂとの縫合部７ｂより容易に破断されるか
ら、シート表面被覆部６ａと直接縫合されることのない
カマチ被覆部６ｂは全体的に押し出され、即座にエアバ
ッグ２が乗員の側面に向け膨出することとなる。なお、
カバー材１０としてビニル樹脂やレザー等を用いた場合
には、エアバッグ作動時における開裂は縫合部７ｂ部分
のカバー材自身が破断することにより行なわれるのは、
前述のとおりである。
【００１１】このようにカバー材１０のエアバックガイ
ド部１１により方向が規制されつつエアバッグ２が外側
へ展開されてゆくので、従来に比べてより速くかつ所定
方向へエアバッグ２の展開を行うことができるととも
に、カマチ被覆部６ｂの内部でエアバッグ２が膨らみす
ぎないように制御されるので安定したエアバッグ２の展
開軌跡が保証できることとなる。さらに、従来のように
エアバッグケース３の開口部をケース蓋で覆わないた
め、ケース蓋で表皮材が傷付くことがなくなり、このた
め、使用する表皮材の種類が限定されることがなくなっ
てコスト面およびデザイン面で有利なものとなり、ま
た、通常の使用時においてもカマチ被覆部６ｂに異物感
がなく心地よいシート感が得られることとなる。
ド部１１により方向が規制されつつエアバッグ２が外側
へ展開されてゆくので、従来に比べてより速くかつ所定
方向へエアバッグ２の展開を行うことができるととも
に、カマチ被覆部６ｂの内部でエアバッグ２が膨らみす
ぎないように制御されるので安定したエアバッグ２の展
開軌跡が保証できることとなる。さらに、従来のように
エアバッグケース３の開口部をケース蓋で覆わないた
め、ケース蓋で表皮材が傷付くことがなくなり、このた
め、使用する表皮材の種類が限定されることがなくなっ
てコスト面およびデザイン面で有利なものとなり、ま
た、通常の使用時においてもカマチ被覆部６ｂに異物感
がなく心地よいシート感が得られることとなる。
【００１２】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は従来の表皮材自身を破断させるのではなく、エアバ
ッグケース開口部を被覆する表装材とシート表面を被覆
する表装材とを縫合する縫製糸の破断にきっかけを作る
新規な構成とすることにより、該縫製糸をエアバッグ作
動初期のエアバッグのわずかな展開圧力で確実かつ迅速
に破断して縫合部を容易に開裂させることができるとと
もに、破断箇所を常に一定にしてエアバッグの展開軌跡
を安定させることができ、また、表装材と縫製糸との強
度のバランスも簡単にとれるうえに組付作業性にも優れ
ていて生産性を大幅に向上させることができ、更には使
用する表皮材の種類の限定もなくコスト面およびデザイ
ン面でも有利であるという利点も有するものである。よ
って本発明は従来の問題点を一掃した側方からの衝突に
対して乗員を保護するエアバッグ装置を備えた車輛用シ
ートとして、産業の発展に寄与するところは極めて大き
いものである。
明は従来の表皮材自身を破断させるのではなく、エアバ
ッグケース開口部を被覆する表装材とシート表面を被覆
する表装材とを縫合する縫製糸の破断にきっかけを作る
新規な構成とすることにより、該縫製糸をエアバッグ作
動初期のエアバッグのわずかな展開圧力で確実かつ迅速
に破断して縫合部を容易に開裂させることができるとと
もに、破断箇所を常に一定にしてエアバッグの展開軌跡
を安定させることができ、また、表装材と縫製糸との強
度のバランスも簡単にとれるうえに組付作業性にも優れ
ていて生産性を大幅に向上させることができ、更には使
用する表皮材の種類の限定もなくコスト面およびデザイ
ン面でも有利であるという利点も有するものである。よ
って本発明は従来の問題点を一掃した側方からの衝突に
対して乗員を保護するエアバッグ装置を備えた車輛用シ
ートとして、産業の発展に寄与するところは極めて大き
いものである。
【図１】本発明の１実施形態の要部を示す一部切欠斜視
図である。
図である。
【図２】本発明の１実施形態におけるカバー材の正面図
である。
である。
【図３】本発明の１実施形態の要部を示す断面図であ
る。
る。
【図４】本発明におけるエアバッグ装置の初期の作動状
態を示す説明図である。
態を示す説明図である。
【図５】本発明におけるエアバッグ装置のエアバッグが
膨出した状態を示す説明図である。
膨出した状態を示す説明図である。
【図６】本発明のその他の実施例を示す断面図である。
１ エアバッグ装置 ２ エアバッグ ３ エアバッグケース ４ 開口部 ５ シートバックフレーム ６ シートカバー 6a シート表面被覆部 6b カマチ被覆部 7a 縫合部 7b 縫合部 10 カバー材 11 エアバックガイド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B60R 21/16 - 21/32 B60N 2/42
Claims (1)
- 【請求項１】 シートバックフレーム(5) を被覆するシ
ートカバー(6) の一部をシートバックフレーム(5) の側
面にエアバッグケース(3) が埋設されたエアバッグ装置
(1) から膨出するエアバッグ(2) の展開圧力により破断
して乗員を側方から膨出したエアバッグ(2) により拘束
するようにしたエアバッグ装置を備えた車輛用シートに
おいて、前記シートカバー(6) のカマチ被覆部(6b)をシ
ート表面被覆部(6a)に直接縫合することなく、シート表
面被覆部(6a)に縫合部(7a)をもって縫合されてエアバッ
グケース(3) の開口部(4) を覆っているカバー材(10)に
縫合部(7b)をもって縫合し、このカバー材(10)にエアバ
ッグケース(3) の開口部(4) から膨出するエアバッグ
(2) の膨出方向を規制するエアバックガイド部(11)を設
けて作動初期にエアバックガイド部(11)により方向が規
制されつつ外側へ膨出するエアバッグ(2) の展開圧力で
前記カバー材(10)とカマチ被覆部(6b)との縫合部(7b)に
応力集中させ、カバー材(10)をカマチ被覆部(6b)との縫
合部(7b)におけるカバー材自身の破断または縫合部(7b)
の糸自身の破断により迅速に開裂してカマチ被覆部(6b)
が開かれるようにしたことを特徴とするエアバッグ装置
を備えた車輛用シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28278595A JP3330265B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | エアバッグ装置を備えた車輛用シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28278595A JP3330265B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | エアバッグ装置を備えた車輛用シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09123861A JPH09123861A (ja) | 1997-05-13 |
| JP3330265B2 true JP3330265B2 (ja) | 2002-09-30 |
Family
ID=17657058
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28278595A Expired - Lifetime JP3330265B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | エアバッグ装置を備えた車輛用シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3330265B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5906390A (en) * | 1997-05-19 | 1999-05-25 | Trw Vehicle Safety Systems Inc. | Vehicle occupant protection apparatus |
| JP4560659B2 (ja) * | 2000-06-02 | 2010-10-13 | テイ・エス テック株式会社 | サイドエアーバッグ装置装備シート |
| DE10321459A1 (de) * | 2003-05-13 | 2004-12-02 | Trw Occupant Restraint Systems Gmbh & Co. Kg | Sitzintegriertes Fahrzeuginsassen-Rückhaltesystem |
| DE10334644B4 (de) | 2003-07-28 | 2008-04-30 | Johnson Controls Gmbh | Verfahren zur Verarbeitung eines textilen Flächengebildes, textiles Flächengebilde, Bezug und Vorrichtung, insbesondere Fahrzeugsitz |
| US7530595B2 (en) | 2004-09-21 | 2009-05-12 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Rear seat side airbag device |
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1995
- 1995-10-31 JP JP28278595A patent/JP3330265B2/ja not_active Expired - Lifetime
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