JP4580998B2 - 車両用エアバッグ装置のカバー体 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用エアバッグ装置のカバー体に関するものである。
車両用エアバッグ装置のカバー体には、皮革を用いた革張りエアバッグカバーがある。革張りエアバッグカバーは、折り畳まれたエアバッグを覆うように配設され、樹脂製のカバー本体に皮革を貼り付けたもので、皮革の裏面には、引っ張り強度を低下させた脆弱部が多数の切り込み(切欠き)を配設することで形成されている。この脆弱部によってカバー本体の破断時に円滑に皮革を破断することができるというものである(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−276680公報(第10頁、図1)
しかし、特許文献1の革張りエアバッグカバーでは、エアバッグの展開性能を向上させるためには、皮革の厚さや強度など特性の異なる皮革の管理が複雑になる。
言い換えると、脆弱部を形成するために切り込みを設けた皮革の厚さを0.6mm、ピッチを4mmに設定する必要があり、0.6mm超、4mm超の場合には、脆弱部の破断の抵抗力が大きくなるおそれがあるという問題がある。
本発明は、エアバッグの膨張・展開で皮革を開放する際の開放の抵抗力を減少させて、エアバッグの展開性能への悪影響を小さくした車両用エアバッグ装置のカバー体を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、エアバッグの膨張によって開放するリッドが、基材に形成された略矩形の開口部に配置されている車両用エアバッグ装置であって、リッド及び基材を接着層を介して覆っている表皮材と、表皮材が縫い合わされて、リッドの自由端と略一致するように配置されている縫製部と、自由端に重なる縫製部に設定されリッドの開放とともに開放する表皮開口部と、表皮開口部及び開口部の外側へ連なり、基材との接着力が小さくなるように調節された接着力調節部と、を備え、開口部の外側において、表皮開口部がエアバッグの膨張により自由端から外側に連続的に開放するとともに、接着力調節部が基材から剥離伸張することにより自由端の揺動を許容するよう構成され、接着力調節部は、平面視、三角領域内に設けられ、三角領域が、リッドの一端から所望の距離だけ離して縫製部の線上に設定した第1端点、リッドの一端近傍で且つリッドのヒンジ部から外方へ所望の距離だけ離した第2端点、リッドの一端と自由端とで形成される角に設定した第3端点を通る線分で形成され、表皮材と基材の間の接着剤の塗布面積を他の接着領域に比べ、減じていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、エアバッグの膨張によって開放するリッドが、基材に形成された略矩形の開口部に配置されている車両用エアバッグ装置であって、リッド及び基材を接着層を介して覆っている表皮材と、表皮材が縫い合わされて、リッドの自由端と略一致するように配置され、リッドの外側へ連なるように延出している縫製部と、自由端に重なる縫製部に設定されリッドの開放とともに自由端およびリッドの外側へ連なる領域の少なくとも一部を開放する表皮開口部と、開口部の外側へ連なり、基材との接着力が小さくなるように調節された接着力調節部と、を備え、開口部の外側において、表皮開口部がエアバッグの膨張により自由端から外側に連続的に開放するとともに、接着力調節部が基材から剥離伸張することにより自由端の揺動を許容するよう構成され、接着力調節部は、平面視、三角領域内に設けられ、三角領域が、リッドの一端から所望の距離だけ離して縫製部の線上に設定した第1端点、リッドの一端近傍で且つリッドのヒンジ部から外方へ所望の距離だけ離した第2端点、リッドの一端と自由端とで形成される角に設定した第3端点を通る線分で形成され、基材に凹凸部が形成され、凹凸部の凹凸によって接着層に対する基材の接触面積を減じていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、リッド及び基材を接着層を介して覆っている表皮材と、表皮材が縫い合わされて、リッドの自由端と略一致するように配置され、リッドの外側へ連なるように延出している縫製部と、自由端に重なる縫製部に設定されリッドの開放とともに自由端および前記リッドの外側へ連なる領域の少なくとも一部を開放する表皮開口部と、開口部の外側へ連なり、基材との接着力が小さくなるように調節された接着力調節部と、を備えたので、開口部の外側において、表皮開口部がエアバッグの膨張により自由端から外側に連続的に開放するとともに、接着力調節部が基材から剥離伸張することにより自由端の揺動を許容するよう構成され、接着力調節部は、平面視、三角領域内に設けられ、三角領域が、リッドの一端から所望の距離だけ離して縫製部の線上に設定した第1端点、リッドの一端近傍で且つリッドのヒンジ部から外方へ所望の距離だけ離した第2端点、リッドの一端と自由端とで形成される角に設定した第3端点を通る線分で形成され、表皮材と基材の間の接着剤の塗布面積を他の接着領域に比べ、減じているので、特殊な加工を用いずに、且つ、表皮を大きく破断させることなく、リッドの外側の表皮を、平面視、三角に剥離させることで、線状に口開きさせて、安定的に開放させることができ、外観上の影響も小さくなるいう利点がある。
請求項に係る発明では、接着力調節部は、表皮材と基材の間の接着剤の塗布面積を他の接着領域に比べ、減じているので、表皮開口部及び開口部の外側へ連なる表皮材は剥離しやすくなり、基材から剥離する表皮材の剥離の抵抗力を小さくすることができる。その結果、エアバッグの膨張・展開で皮革を開放する際の開放の抵抗力を減少させることができ、エアバッグの展開性能への悪影響を小さくすることができるという利点がある。
請求項に係る発明では、リッド及び基材を接着層を介して覆っている表皮材と、表皮材が縫い合わされて、リッドの自由端と略一致するように配置され、リッドの外側へ連なるように延出している縫製部と、自由端に重なる縫製部に設定されリッドの開放とともに自由端およびリッドの外側へ連なる領域の少なくとも一部を開放する表皮開口部と、開口部の外側へ連なり、基材との接着力が小さくなるように調節された接着力調節部と、を備え、開口部の外側において、表皮開口部がエアバッグの膨張により自由端から外側に連続的に開放するとともに、接着力調節部が基材から剥離伸張することにより自由端の揺動を許容するよう構成され、接着力調節部は、平面視、三角領域内に設けられ、三角領域が、リッドの一端から所望の距離だけ離して縫製部の線上に設定した第1端点、リッドの一端近傍で且つリッドのヒンジ部から外方へ所望の距離だけ離した第2端点、リッドの一端と自由端とで形成される角に設定した第3端点を通る線分で形成され、基材に凹凸部が形成され、凹凸部の凹凸によって接着層に対する基材の接触面積を減じているので、表皮開口部及び開口部の外側へ連なる表皮材は剥離しやすくなり、基材から剥離する表皮材の剥離の抵抗力を小さくすることができる。その結果、エアバッグの膨張・展開で皮革を開放する際の開放の抵抗力を減少させることができ、エアバッグの展開性能への悪影響を小さくすることができるという利点がある。
また、表皮材の全面に接着層を形成して、凹凸部に重ねて貼り付けることができ、接着作業は容易になる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は、本発明の車両用エアバッグ装置のカバー体(第1実施の形態)を採用した車室の斜視図である。
車両用エアバッグ装置のカバー体(第1実施の形態)11は、車両12の助手席13用のエアバッグ装置(車両用エアバッグ装置)14に採用されている。具体的には後述する。
車両12は、車体21、車室22、運転席23、助手席13、インストルメントパネル24、助手席13用のエアバッグ装置14や運転席23用のエアバッグ装置25を含むエアバッグユニット26を備える。
インストルメントパネル24には、皮革31が採用され、貼り付けられている。
図2は、図1の2矢視図である。
図3は、図1の3−3線断面図である。
助手席13用のエアバッグ装置14は、インストルメントパネル24のインストルメントパネル本体(基材)32に形成された略矩形の開口部33に配置され、車体21に取付けられているケース部材35と、ケース部材35内に配置したインフレータ(ガス発生装置)36と、エアバッグであるところのバッグ37と、ケース部材35の上に取付けた開放自在なリッド38と、リッド38及びインストルメントパネル24の基材(インストルメントパネル本体)32に貼り付けた表層部41と、基材(インストルメントパネル本体)32の開口部33に連ねて設けた接着力調節部42と、を備える。
リッド38は、ケース部材35に第1ヒンジ部44を介して形成した第1蓋部45と、ケース部材35に第2ヒンジ部47を介して形成した第2蓋部48と、第1蓋部45と第2蓋部48の裏にV溝状に彫り込んだティアライン51と、からなる。
ティアライン51は、リッド38の幅Wの中央(W×50%)に形成され第1蓋部45と第2蓋部48を分割するまっすぐな中央ティアライン52と、リッド38の長手方向(X軸方向)に設定したリッド38の全長Lをなす一端に形成した第1側部ティアライン53、他端に形成した第2側部ティアライン54と、からなる。そして、中央ティアライン52が破断することで、第1蓋部45の第1自由端56(図6参照)、第2蓋部48の第2自由端57(図6参照)が形成される。
ケース部材35には、インストルメントパネル24側に掛止する掛止凸部61が形成されている。
図4は、図3の4部詳細図である。図1〜図3を併用して説明する。
カバー体(第1実施の形態)11を主体に説明する。
カバー体(第1実施の形態)11は、リッド38と表層部41とからなり、表層部41は、リッド38上の表皮材接着層63と、表皮材64と、接着力調節部42と、からなる。
表皮材64は、皮革31に皮革接着層65で貼ったスペースファブリック66を有する。
スペースファブリック66は、例えば、布材や布材に樹脂を複合したもので、皮革31の縫製部68を収納するために、縫製収納空間部71が裏の中央ティアライン52に略一致させて表に設けられている。
皮革31は、人工皮革又は天然皮革で、第1皮革73に第2皮革74を縫製することで縫製部68が形成され、縫製部68に沿って近傍にステッチ75を設け、縫製部68をリッド38の裏の中央ティアライン52に略一致させて中央ティアライン52の上方に配置したものである。
そして、リッド38上に位置している縫製部68の糸76の破断で表皮開口部77(図6参照)が形成され、表皮開口部77のうちリッド38の一端(第3端点)86から所定の距離Lsまでが縫製部68の第1表皮剥離部81で、表皮開口部77のうちリッド38の他方の端点(第3端点)86から所定の距離Lsまでが縫製部68の第2表皮剥離部82である。
なお、「表皮材64の剥離」とは、皮革31にスペースファブリック66を含めて、基材(インストルメントパネル本体)32から皮革31とスペースファブリック66との2層が一体となって剥離すること、つまり、基材(インストルメントパネル本体)32からスペースファブリック66が剥離することとする。
図2に示している距離Lsは、接着力調節部42の長さでもあり、リッド38の幅Wの約1.2倍に設定している。
接着力調節部42は、リッド38の一端の外方(矢印a1の方向)及びリッド38の他端の外方(矢印a2の方向)に形成したもので、対称軸線Cを基準に略対称である。
一端の外方には、平面視、第1端点84、第2端点85、第3端点86を通る線分で形成された三角領域内の部位に設けられ、三角領域内に弱接着層87が形成されている。
第1端点84は、リッド38の一端(第1側部ティアライン53)から外側(矢印a1の方向)へ距離Lsだけ離した端点である。
第2端点85は、第1ヒンジ部44の一端部から外側(矢印a3の方向)へ距離L1だけ離した端点、及び第2ヒンジ部47の一端部から外側(矢印a4の方向)へ距離L1だけ離した端点である。
第3端点86は、第1自由端56又は第2自由端57の一端角部に設定した端点である。
このような三角領域内には、表皮材接着層63と同じ接着剤を用いるが、塗布の形態が異なる弱接着層87を形成している。
表皮開口部77の長さLeは、Le=L+2×Lsであり、具体的には、リッド38の全長Lと第1表皮剥離部81の長さLsと第2表皮剥離部82の長さLsを加算した長さであり、また、接着力調節部42の範囲の第1端点84間の長さである。
縫製部68の長さLm(図1参照)は、Lm>Leで、表皮開口部77の長さLeより長く、インストルメントパネル24の中央24aから左端24bまでの長さである。
図5は、図2の5−5線断面図である。図2を併用して説明する。
弱接着層87は、接着剤を、リッド38の両端(第1側部ティアライン53)に略平行にピッチP、幅Wsで配列したもので、接着剤の塗布面積を他の接着領域(表皮材接着層63)に比べ、減じているので、表皮材接着層63に比べ、単位面積当たりの接着力が小さいものである。列の長さは前述の三角領域内で、端が線分S1、S2に達している。
「他の接着領域」とは、三角領域を除いた表皮材接着層63で接着している部位である。
なお、ピッチP、幅Wsは目安であり、所望の範囲(公差)であればよい。
次に、カバー体の形成要領の一例を簡単に説明する。
まず、基材(インストルメントパネル本体)32を治具で支持し、基材(インストルメントパネル本体)32に形成した開口部33に助手席13用のエアバッグ装置14を嵌合する。その次に、基材(インストルメントパネル本体)32に、接着力調節部42を除いて、全面に接着剤を塗布することで表皮材接着層63を形成する。続けて、接着力調節部42を設ける三角領域内に塗布治具を載せ塗布治具の上に接着剤を塗布し、塗布治具を取り外すことで、配列した弱接着層87を形成する。
所定の時間後、塗布済みの基材32にスペースファブリック66を重ねて貼り付ける。その際、裏の中央ティアライン52に略一致させて表に縫製収納空間部71を形成するようにスペースファブリック66の縁88を離し溝を形成する。
その次に、予め縫製した皮革31を貼り付ける。すなわち、スペースファブリック66の全面に接着剤を塗布することで、皮革接着層65を形成する。引き続き、縫製収納空間部71に縫製部68を嵌め込み、皮革接着層65を形成したスペースファブリック66に残りの皮革31を重ねて貼り付ける。これでカバー体形成工程は完了する。
次に、本発明の車両用エアバッグ装置のカバー体の作用を説明する。
図6は、カバー体の開放の機構を説明する図である。図1〜図5を併用して説明する。
車両用エアバッグ装置(助手席用のエアバッグ装置)14は、車両前面に衝撃が加わると、前面衝撃情報に基づいて、情報が処理された後、インフレータ作動情報に基づいてインフレータ(ガス発生装置)36が作動する。
インフレータ(ガス発生装置)36によってバッグ37は膨脹を開始するので、バッグ37の膨脹する力によって、中央ティアライン52に破断が起き、この破断を起点に中央ティアライン52は両端(第3端点86に相当)まで引き裂かれる。
その際、縫製部68の表皮開口部77に位置する糸76もほぼ同時に破断するので、表皮開口部77が開き始める。
両端(第3端点86に相当)まで引き裂かれると、バッグ37の膨脹による力によって、さらに中央ティアライン52を分岐するようにして第1側部ティアライン53、第2側部ティアライン54が破断し始める。
その際、接着力調節部42の基材(インストルメントパネル本体)32から表皮材64が剥離し始め、縫製部68の第1表皮剥離部81の糸が破断し、第2表皮剥離部82の糸が破断するので、第1表皮剥離部81及び第2表皮剥離部82が矢印a6のように開き始める。
つまり、接着力調節部42で表皮材64の剥離が起きる。
接着力調節部42では、接着剤を、所定のピッチP、幅Wsで糸状に配列したので、接着力が小さく、表皮材64を剥離・開放する際の抵抗力を減少させることができる。従って、バッグ37の展開性能への悪影響を小さくすることができる。
引き続き、バッグ37の展開に伴う膨脹する力で第1側部ティアライン53、第2側部ティアライン54が破断を続けるのと同時に、第1ヒンジ部44、第2ヒンジ部47をそれぞれ回動の支点軸として第1蓋部45、第2蓋部48は矢印a6のように回動し、開かれる。
その際、前述のように、接着力調節部42で表皮材64の剥離が続くが、接着力調節部42では、接着剤を、所定のピッチP、幅Wsで糸状に配列したので、接着力が小さく、表皮材64を剥離・開放する際の抵抗力を減少させることができる。従って、バッグ37の展開性能への悪影響を小さくすることができる。
次に、別の実施の形態を説明する。
図7は、第2実施の形態を説明する図であり、図6に対応している。上記図1〜図6に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
第2実施の形態の車両用エアバッグ装置のカバー体11Bは、接着力調節部42Bを備えていることを特徴とする。
接着力調節部42Bには、三角領域内に弱接着層87Bが形成され、弱接着層87Bは、接着剤がピッチP1で点状に配置されていることを特徴とする。
第2実施の形態の車両用エアバッグ装置のカバー体11Bでは、第1実施の形態の車両用エアバッグ装置のカバー体11と同様の作用、効果を発揮する。つまり、バッグ37の展開性能への悪影響を小さくすることができる。
図8(a)、(b)は、第3実施の形態を説明する図であり、図5に対応している。上記図1〜図6に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
第3実施の形態の車両用エアバッグ装置のカバー体11Cは、接着力調節部42Cを備えていることを特徴とする。
接着力調節部42Cは、三角領域内のインストルメントパネル本体(基材)32に凹凸部91が形成されていることを特徴とする。そして、接着層93が表皮材接着層63と同様に形成されている。
凹凸部91は、リッド38の両端に略平行にピッチP3、深さEで溝部92をまっすぐに形成したもので、長さは前述の三角領域内で、端が線分S1、S2に達している。
第3実施の形態の車両用エアバッグ装置のカバー体11Cでは、第1実施の形態の車両用エアバッグ装置のカバー体11と同様の作用、効果を発揮する。つまり、バッグ37の展開性能への悪影響を小さくすることができる。
また、第3実施の形態では、スペースファブリック66の全面に表皮材接着層63と同様の接着層93を形成して、凹凸部91に重ねて貼り付けることができ、第1実施の形態に比べ、接着作業は容易になる。
尚、本発明の車両用エアバッグ装置のカバー体は、実施の形態ではインストルメントパネルに採用した皮革に対応させたが、インストルメントパネル以外にも皮革で覆った部位に採用可能である。
リッド38の中央ティアライン52は、まっすぐに形成したが、曲線でもよい。その際には縫製部も曲線に略一致させた曲線とする。
接着力調節部42では、接着剤を幅Wsで、リッド38の両端(第1側部ティアライン53、第2側部ティアライン54に相当)に略平行にピッチPで配置したが、90°向きを変更してリッド38の第1自由端56(又は中央ティアライン52)の延長線に略平行に配置してもよく、45°向きを変更して第1自由端56の延長線に交差するように配置してもよい。
第3実施の形態では、凹凸部91の長さ(三角領域の線分S1、S2間)をピッチP1で複数に分割してもよい。
本発明の車両用エアバッグ装置のカバー体は、エアバッグを皮革で覆うものに好適である。
本発明の車両用エアバッグ装置のカバー体(第1実施の形態)を採用した車室の斜視図である。 図1の2矢視図である。 図1の3−3線断面図である。 図3の4部詳細図である。 図2の5−5線断面図である。 カバー体の開放の機構を説明する図である。 第2実施の形態を説明する図である。 第3実施の形態を説明する図である。
符号の説明
11…カバー体、32…基材(インストルメントパネル本体)、33…開口部、37…エアバッグ(バッグ)、38…リッド、42…接着力調節部、56…第1自由端、57…第2自由端、63…表皮材接着層、64…表皮材、68…縫製部、77…表皮開口部、91…凹凸部。

Claims (2)

  1. エアバッグ(37)の膨張によって開放するリッド(38)が、基材(32)に形成された略矩形の開口部(33)に配置されている車両用エアバッグ装置であって、
    前記リッド(38)及び前記基材(32)を接着層(63)を介して覆っている表皮材(64)と、該表皮材(64)が縫い合わされて、前記リッド(38)の自由端(56、57)と略一致するように配置され、前記リッド(38)の外側へ連なるように延出している縫製部(68)と、前記自由端(56、57)に重なる前記縫製部(68)に設定され前記リッド(38)の開放とともに前記自由端(56、57)および前記リッド(38)の外側へ連なる領域の少なくとも一部を開放する表皮開口部(77)と、前記開口部(33)の外側へ連なり、前記基材(32)との接着力が小さくなるように調節された接着力調節部(42)と、を備え、前記開口部(33)の外側において、前記表皮開口部(77)がエアバッグ(37)の膨張により前記自由端(56、57)から外側に連続的に開放するとともに、前記接着力調節部(42)が基材(32)から剥離伸張することにより前記自由端(56、57)の揺動を許容するよう構成され
    前記接着力調節部(42)は、平面視、三角領域内に設けられ、前記三角領域が、前記リッド(38)の一端から所望の距離だけ離して前記縫製部(68)の線上に設定した第1端点(84)、前記リッド(38)の前記一端近傍で且つ前記リッド(38)のヒンジ部(44)から外方へ所望の距離だけ離した第2端点(85)、前記リッド(38)の前記一端と前記自由端(56、57)とで形成される角に設定した第3端点(86)を通る線分で形成され、
    前記表皮材(64)と前記基材(32)の間の接着剤の塗布面積を他の接着領域に比べ、減じていることを特徴とする車両用エアバッグ装置のカバー体。
  2. エアバッグ(37)の膨張によって開放するリッド(38)が、基材(32)に形成された略矩形の開口部(33)に配置されている車両用エアバッグ装置であって、
    前記リッド(38)及び前記基材(32)を接着層(63)を介して覆っている表皮材(64)と、該表皮材(64)が縫い合わされて、前記リッド(38)の自由端(56、57)と略一致するように配置され、前記リッド(38)の外側へ連なるように延出している縫製部(68)と、前記自由端(56、57)に重なる前記縫製部(68)に設定され前記リッド(38)の開放とともに前記自由端(56、57)および前記リッド(38)の外側へ連なる領域の少なくとも一部を開放する表皮開口部(77)と、前記開口部(33)の外側へ連なり、前記基材(32)との接着力が小さくなるように調節された接着力調節部(42)と、を備え、前記開口部(33)の外側において、前記表皮開口部(77)がエアバッグ(37)の膨張により前記自由端(56、57)から外側に連続的に開放するとともに、前記接着力調節部(42)が基材(32)から剥離伸張することにより前記自由端(56、57)の揺動を許容するよう構成され、
    前記接着力調節部(42)は、平面視、三角領域内に設けられ、前記三角領域が、前記リッド(38)の一端から所望の距離だけ離して前記縫製部(68)の線上に設定した第1端点(84)、前記リッド(38)の前記一端近傍で且つ前記リッド(38)のヒンジ部(44)から外方へ所望の距離だけ離した第2端点(85)、前記リッド(38)の前記一端と前記自由端(56、57)とで形成される角に設定した第3端点(86)を通る線分で形成され、
    前記基材(32)に凹凸部(91)が形成され、該凹凸部(91)の凹凸によって接着層(93)に対する前記基材(32)の接触面積を減じていることを特徴とす車両用エアバッグ装置のカバー体。
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