JPH06262937A - 自動車用空調装置のエバポレータユニット - Google Patents

自動車用空調装置のエバポレータユニット

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JPH06262937A
JPH06262937A JP7893293A JP7893293A JPH06262937A JP H06262937 A JPH06262937 A JP H06262937A JP 7893293 A JP7893293 A JP 7893293A JP 7893293 A JP7893293 A JP 7893293A JP H06262937 A JPH06262937 A JP H06262937A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
evaporator
air conditioner
antibacterial
unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP7893293A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Okuhara
伸二 奥原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Publication of JPH06262937A publication Critical patent/JPH06262937A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エバポレータの殺菌を効率良く長時間に渡っ
て実行することができると共に、空調装置の悪臭を防止
する。 【構成】 エバポレータユニットを構成する部材の少な
くとも一つが抗菌性セラミックスを含有するために、こ
の抗菌性セラミックスの有する抗菌性金属の触媒作用に
より、エバポレータ付近の抗菌、脱臭効果を永続するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用空調装置の
悪臭を防止する処理が施されたエバポレータユニットに
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空調装置のエバポレータの表面
には、細菌、カビ、酵母等の微生物が繁殖しやすいこと
は公知である。これらの微生物はその生理作用により、
様々な代謝物を生成し、この代謝物は、空調装置の悪臭
の主原因となっている。
【0003】このために、エバポレータの殺菌技術とし
て、従来より殺菌灯の設置(実公昭62−87923号
公報)、エバポレータ表面の抗菌処理(特開昭64−1
0072号公報)、及び抗菌剤又は熱水での洗浄(特開
昭57−45213号公報)等の方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの引例
は、光の到達する範囲しか殺菌しない、抗菌剤が流出す
ると効果がなくなる、また寿命が短い、装置が大がかり
となる等の欠点を有している。
【0005】このために、この発明は、エバポレータの
殺菌を効率良く長時間に渡って実行し、空調装置の悪臭
を防止することのできる自動車用空調装置のエバポレー
タユニットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するために手段】しかして、この発明は、
空調ダクトの一部を構成し、少なくとも通過する空気を
冷却するエバポレータを内設する自動車用空調装置のエ
バポレータユニットにおいて、前記エバポレータユニッ
トを構成する部材の少なくとも一つが、抗菌性セラミッ
クスを含有することにある。
【0007】
【作用】したがって、この発明においては、エバポレー
タユニットを構成する部材の少なくとも一つが抗菌性セ
ラミックスを含有するために、この抗菌性セラミックス
の有する抗菌性金属の触媒作用により、エバポレータ付
近の抗菌、脱臭効果を永続することができ、上記課題を
達成できるものである。
【0008】
【実施例】図1で示す車両用空調装置1は、インテーク
ユニット2、ブロアユニット3、エバポレータユニット
4、及びヒータユニット5によって基本的に構成されて
いる。インテークユニット2は、この空調装置1の最上
流側に位置し、内気導入口7、外気導入口8、及びこの
内気導入口7及び外気導入口8とを適宜選択的に開口す
るインテークドア9を有する。
【0009】ブロアユニット3は、送風機10の回転に
よって前記インテークユニット2から吸入した空気を下
流側に送り込むものである。このブロアユニット3の下
流側に配されたエバポレータユニット4には、内部に図
示しない冷房サイクルの一部を構成するエバポレータ1
1がウレタンフォーム12を介して保持されており、ブ
ロアユニット3から送られてきた空気を冷却する。
【0010】エバポレータユニット4の下流側には、ヒ
ータコア13と、このヒータコア13を通過する空気の
量を調節するエアミックスドア14を有するヒータユニ
ット5が設けられている。このヒータユニット5の下流
端には、デフ吹出口15、ベント吹出口16及びフット
吹出口17が開口し、モードドア18によって適宜選択
されて開口されるものである。
【0011】以上の構成の車両用空調装置1において、
送風機10の稼働によって吸入された内気若しくは外気
は、エバポレータ11を通過することによって冷却され
る。この冷却された空気は、エアミックスドア14の開
度によってヒータコア13を通過する空気とバイパスす
る空気に分けられ、ヒータコア13の下流側において、
ヒータコア13を通過して加熱された空気と、ヒータコ
ア13をバイパスした冷却されたままの空気とが混合さ
れ、所望の温度に温調された空気が得られ、モードドア
18によって選択された吹出口から車室内に吹き出し
て、車室内を温調する。
【0012】この発明の第1の実施例は、前記エバポレ
ータユニット4の外殻となるケース19を、抗菌性セラ
ミックスを練り込んだプラスチックによって成形するこ
とにある。この抗菌性セラミックスは、抗菌性金属(A
g,Cu)を担持したシリカ・アルミナの微粒子(平均
粒径10μ以下)で、この抗菌性セラミックスを練り込
んだプラスチックにより成形されたケース19の表面に
は抗菌性セラミックスの超微粒子が露出することとな
る。
【0013】この抗菌性セラミックスは、担持された抗
菌性金属(Ag,Cu)の触媒機能によりあらゆる細菌
(病原菌)、真菌(白癬菌など)、微生物に対し下記の
表1に示すように強力な抗菌力を示す。尚、触媒機能と
は、接触する空気中の酸素をイオン化させ活性酸素にす
ることである。これによって、ケース19の内側面に付
着する細菌、微生物等を殺菌することができる。また、
この抗菌性セラミックスは、触媒機能による活性酸素に
より、悪臭の元となる低級脂肪酸、脂肪族アミン類、脂
肪族ケトン類、脂肪族アルデヒド類、フェノール等を酸
化分解することができる。この脱臭効果については、表
2に示すように悪臭の元としてのアンモニアを使用して
その脱臭効果を確認した。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】また、抗菌性セラミックスは高硬度で耐傷
性に優れており、この抗菌性セラミックスを練り込んだ
プラスチックによってケース19を形成することによっ
て、ケース自体の強度を向上させることができるという
効果も奏する。
【0017】この発明の第2の実施例は、抗菌性セラミ
ックスを塗料若しくは表面処理剤と混合して用いること
にある。この場合、抗菌性セラミックスと塗料を混合し
たものは、ケース19の内壁面に塗布し、抗菌性セラミ
ックスと表面処理剤と混合したものは、エバポレータ1
1に塗布する。
【0018】この場合、抗菌性セラミックスは、微粒子
であるため、塗料若しくは表面処理剤に分散しやすく塗
布範囲に均等に広がるために、抗菌、防臭効果のムラを
防止でき、また従来の抗菌剤に比して揮発することもな
いために効果を長く持続することができる。
【0019】また第3の実施例は、エバポレータ11を
保持するウレタンフォーム12に抗菌性セラミックスを
含浸させることにある。ウレタンフォーム12は、エバ
ポレータ11を通過するときに結露して発生した水滴が
溜まるところであり、細菌や微生物の巣窟となるところ
で、ここに抗菌性セラミックスを含浸させることによっ
て、効率の良い殺菌、臭気物質の分解を行うことができ
る。
【0020】さらに、以上説明した実施例を複数実施す
ることによってさらに効果的な殺菌防臭を可能とするこ
とができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、エバポレータユニットを構成する部材の少なくとも
一つが、抗菌性セラミックスを含有するようにしたこと
によって、抗菌性セラミックスに含まれる抗菌性金属の
触媒作用によって抗菌、脱臭を効果的に行うことができ
る。また、抗菌性セラミックスを練り込んだプラスチッ
クによってエバポレータのケースを成形した場合には、
ケース自体の強度を向上させることができる。さらに、
抗菌性セラミックスを塗料や表面処理剤と混合したもの
を塗布した場合には、塗布領域に均等に抗菌性セラミッ
クスを分散させることができ、抗菌、防臭効果のムラを
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る車両用空調装置の略構成
図である。
【符号の説明】
1 車両用空調装置 2 インテークユニット 3 ブロアユニット 4 エバポレータユニット 5 ヒータユニット 11 エバポレータ 12 ウレタンフォーム 19 ケース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調ダクトの一部を構成し、少なくとも
    通過する空気を冷却するエバポレータを内設する自動車
    用空調装置のエバポレータユニットにおいて、 前記エバポレータユニットを構成する部材の少なくとも
    一つが、抗菌性セラミックスを含有することを特徴とす
    る自動車用空調装置のエバポレータユニット。
JP7893293A 1993-03-12 1993-03-12 自動車用空調装置のエバポレータユニット Pending JPH06262937A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7893293A JPH06262937A (ja) 1993-03-12 1993-03-12 自動車用空調装置のエバポレータユニット

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JP7893293A JPH06262937A (ja) 1993-03-12 1993-03-12 自動車用空調装置のエバポレータユニット

Publications (1)

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JPH06262937A true JPH06262937A (ja) 1994-09-20

Family

ID=13675650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7893293A Pending JPH06262937A (ja) 1993-03-12 1993-03-12 自動車用空調装置のエバポレータユニット

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JP (1) JPH06262937A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999059832A1 (fr) * 1998-05-15 1999-11-25 Zexel Corporation Systeme de conditionnement d'air pour automobile
WO2005009493A1 (en) * 2003-07-24 2005-02-03 Valeo Systemes Thermiques Air conditioner and antibacterial case
US20130104588A1 (en) * 2010-03-30 2013-05-02 Sanden Corporation Heat Exchanger

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005009493A1 (en) * 2003-07-24 2005-02-03 Valeo Systemes Thermiques Air conditioner and antibacterial case
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