JPH0123697B2

JPH0123697B2 -

Info

Publication number: JPH0123697B2
Application number: JP60059705A
Authority: JP
Inventors: Jii Haginzu Richaado
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1984-05-24
Filing date: 1985-03-26
Publication date: 1989-05-08
Also published as: GB2160640A; GB8512784D0; US4601886A; GB2160640B; JPS60251326A

Description

【発明の詳細な説明】技術的分野本発明は、指定された空間に揮発物を分散する
ことに関し、より詳細には指定空間の空気中の物
質を消散するために、既存のエアーコンデイシヨ
ニング装置と組み合わせて用いられる空気処理装
置に関する。

発明の背景狭い区域内でのエアーコンデイシヨニング装置
（以下、空調装置と言う）を使用することは周知
である。空調装置は、集中設置型ユニツトないし
窓設置型ユニツトの両方が家庭やオフイス内で使
用されている。さらに、空調装置は、車内でも使
用されている。

空調装置の中には、狭い区域の内部から（また
は周囲から）空気を取り入れて、フイルターとコ
イルを通して空気を冷やすか暖め、再びもとの狭
い区域に放出するフアンのような空気移動装置を
用いるものがある。大部分の空調装置の基本的な
設計事項には、暖房、冷房、加湿、空気の浄化が
含まれる。空気の浄化は、タバコの煙や典型的な
空気中に住むバクテリアやビールスなどのサブミ
クロンサイズの粒子に加えて、道端や家の中のち
り、ほこりなどの大きな粒子を取りのぞくための
フイルターを通してなされる。

しかし、現時点では、大部分の空調装置は、空
気の質の問題、つまり日常の生活環境にて発生す
る不快な匂いを無視している。既存の空調装置を
用いれば、今の建物や自動車は、冬季には暖か
く、夏期には涼しく、常に理想的な湿度が得られ
て、実際上ほこり、花粉、煙、昆虫、騒音がない
状態でいられるが、いまだに不快な匂いで充満し
ている。典型的な家庭内の不快な匂いは、料理の
匂い、床のワツクス、壁紙、たれ布、煙草の煙、
排出口、ごみ箱などである。

ひとつの狭い区域内にいると、人間は一般の家
庭内臭のような低レベルの臭気に鈍感になつてし
まう。その臭気に継続的にさらされていると、人
は家（または車）が臭気のない状態であると錯覚
する。このため、そのような家に入つた他人は即
座に臭気の存在を感じ、その臭気を不快に感ず
る。

通常の家庭内の臭気を取りのぞくには、空気清
浄器を使うのが普通である。広く使われている空
気清浄器はエアロゾル容器で、家、オフイスの部
屋に、また車内や他の狭い区域内にスプレーす
る。この種の空気清浄剤は一般的に芳香剤と消臭
剤の２種類がある。しかし、両方とも狭い区域内
で使用される空調装置となんら関連がない。

一種の空気清浄手段を空調装置に内蔵しようと
する試みがあつた。この装置では、空気清浄用の
化学物質をフイルターに供給し、空調装置のフイ
ルターを空気が通過する時に、この空気清浄剤を
自動的に空気の流れに噴射する。しかし、残念な
がら、この種の装置では、空気中に噴射される空
気清浄剤の量、または噴射時間をほとんど、もし
くはまつたく制御できなかつた。家庭用の空調装
置に装着して、ゲルを用いたものも同様であつ
た。これらの基本的システムは調節できる空気清
浄剤ユニツトを有していなかつた。

発明の概要本発明の目的は、狭い区域内の空気に添加物を
噴射する際にその制御を行うことである。この制
御は、物質が空気中に噴射される量だけでなく時
間にも関係している。さらに、物質が噴射される
量と間隔との両方を、個人の好みによつて調節可
能にすることが望ましい。

本発明の他の目的は、使用者が種々の空気処理
剤を選択できるようにすることである。換言すれ
ば、使用者は、ある時には、休日の時に適当と思
われる松の葉の香りがする処理剤を選択でき、夏
期のような時には、潮風の香りがする処理剤を選
択できる。種々の香りを使用者が選択できるよう
にすることを目的とする本発明の他の目的は、空気処理装置を、健康に
よい環境を作り出すために使用することである。
ぜんそく、肺気腫などの健康でない人々は、空気
中に噴射される処理剤に、ある種の薬剤を混合す
れば、薬になると思われる。薬剤だけでなく、風
邪や流行性感冒にかかつている人々の治療用に、
湿度を上昇させるため、水蒸気も空気中に混合す
るとができる。

本発明の主要な目的は、家、オフイス、車内な
どの狭い区域に空気を供給する強制換気システム
と空気処理装置を合体することである。本発明の
他の目的は、強制換気システムと空気処理装置の
制御部を直接合体し、その制御を狭い区域の使用
者が行えるようにすることである。

本発明の構造は、カセツト式のモジユールの概
念を含む。各カセツトはチヤンバーを含み、チヤ
ンバー内には液状物質が入つている。液状物質
は、あらゆる芳香剤に加えて、薬剤、水でも構わ
ない。このカセツトは、既存の空調装置ハウジン
グに関連したカセツト用チヤンバーと取り外し可
能に結合している。また、空調装置ハウジングに
は、ポンプと管が装着されている。管は複数のオ
リフイスを含む。

さらに、空気処理装置には、電気的な操作制御
パネルが装着されている。操作者は、制御パネル
の適当なボタンを押すことによつて、ポンプを駆
動してカセツトから管へ液体を移動させ、これに
より、その液体は管の噴射口から細い霧またはス
プレー状に噴射される。操作者はボタンを選択す
ることにより、管から空気中への物質の噴射を手
動で行うか、自動で行うか選択できる。さらに、
自動噴射の場合、一定の時間ごとに（例、15分
毎、30分毎、60分毎）繰り返し動作するよう制御
することが可能である。

第１図には、従来の空調装置１０が示されてい
る。本発明の説明のために、一般に窓設置型ユニ
ツトと呼ばれている空調装置が示されている。し
かし、本発明の装置は、家庭用またはオフイス用
の集中型ユニツト空調装置、移動住宅用空調装
置、自動車またはトラツク用空調装置などの、あ
らゆる空調装置に装着可能である。さらに、フア
ンや加湿機などのあらゆる型の空気移動装置と結
合して用いられる。

空調装置１０はハウジング１２とフアン１４な
どの空気移動装置を含む。空調装置１０は、さら
にダクト１６を含む。フアン１４から出た空気は
そのダクトを通つて導かれ、機構１２の正面に設
置された格子１８を通過する。格子１８を通過し
た空気は、家の中などの狭い区域に導かれる。空
調装置には、従来の圧縮機２０と特に本発明の一
部として考えられない他の必要器具が含まれてい
る。圧縮機２０とフアン１４は、電気などの従来
のエネルギー源で動作する。

ハウジング１２の正面に装着されているのは、
カセツト出入チヤンバー２２である。カセツト出
入チヤンバー２２は通常、ハウジング１２の正面
にあるヒンジ付き扉２４で覆われている。ヒンジ
付き扉２４が開いた状態では、カセツト２６をカ
セツト受けチヤンバー２２に入れることができ
る。

カセツト２６は、基本的には長方形で、箱型シ
ート構造となつており、内部チヤンバー２８を含
んでいる。内部チヤンバー２８内には、液状物質
３０が入つている。管３２は、カセツト内部チヤ
ンバー２８内に配置され、その一端が開いており
カセツト２６の底壁に対向している。その他端は
カセツト２６の上壁に隣接している。管３２の、
カセツト２６の上壁に隣接している部分は、弁組
み立て体３４を含んでいる。弁３４は、出口管３
８の雄部３６に結合している。出口管３８は、ポ
ンプ４０と結合している。排出管４２はポンプ４
０と噴射管４４を接続している。噴射管４４はハ
ウジング１２の内部に固定されている。管４４は
一列の噴射口４６を含んでいる。管４４は、ダク
ト１６内に配置され、空気通路と接続している。
噴射口４６は、空気がダクト１６を通過する時
に、液状物質３０を細いスプレー状にして下方向
に噴射できるよう位置付けられている。

ポンプ４０は、フアン１４及び圧縮機２０の電
源と同じ電源により動作する。ポンプ４０を動作
させると、少量の液状物質３０が管３２さらに出
口管３８を介して排出管４２へ流れ、噴射管４４
の噴射口４６から噴射される。ポンプ４０が動作
している時にのみ、噴射口から処理剤が噴射され
る。ポンプ４０は、瞬時に、さらにはたびたび作
動させたりその作動を停止させても、損傷を被ら
ない型のものである。これは、選択された各時間
間隔に３、４回の短い噴射で、処理剤３０が噴射
口から噴射される。３、４回の短噴射を行う理想
的な時間間隔は、15分毎、30分毎、60分毎であ
る。４８，５０，５２のボタンの中から適当なボ
タンを押せば、使用者は、好みに合わせて噴射の
時間間隔を選択できる。ボタン４８，５０，５２
は、ハウジング１２の前端内の制御バネル５４内
に設置されている。

15分、30分、60分の理想的な時間間隔で、自動
的に処理剤の噴射を行うためには、使用者は、自
動と書かれているボタン５６をも押さなければな
らない。ボタン５６を押して、ボタン４８，５
０，５２のどれかを押すと、空調装置が動作可能
な限り、自動的に噴射口から処理剤が噴射され
る。

制御パネル５４には、ボタン５８，６０も含ま
れている。ボタン５８を押すと、動作モードが自
動モードから手動モードになる。手動モードの場
合、ボタン６０を押す度に、噴射口４６から処理
剤３０が噴射される。ボタン６０を押している限
り、ポンプ４０は動作され、噴射口４６から処理
剤が連続的に噴射される。

制御パネル５４には、ボタン６２も含まれてい
る。ボタン６２を押すと、本発明の空気処理装置
は停止する。空気処理装置を再び動作させたい時
は、ボタン６４を押すだけでよい。これにより、
空気処理装置は動作する。空気処理装置は、空調
装置１０が動作している時にのみ動作可能とな
る。

カセツト２６は空になれば捨てることになると
一般に考えられている。しかし、カセツトは詰め
替え可能であるということも、本発明の範囲内で
ある。

海や山のきれいな空気の香り、香水、新車の香
りなどの望ましい香りの液状物質など、あらゆる
種類の物質３０の使用が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の空気処理装置をその中に組
み込んだ従来の空調装置の一部破断の等面図であ
る。第２図は、第１図の線２−２に沿つた断面図
であり、本発明の空気処理装置の詳細を示す。第
３図は、第２図の線３−３に沿つた、本発明の空
気処理装置のハウジングと関連して取り付けられ
た電気制御パネルの正面図である。符号の説明、１０……空調装置、１２……ハウ
ジング、２２……カセツト受けチヤンバー、２６
……カセツト、３４……弁組み立て体、４０……
ポンプ、４４……噴射管、４６……噴射口、５４
……制御パネル。

Claims

【特許請求の範囲】１空調装置との組み合わせにおいて、上記空調
装置はハウジングと、該ハウジングに設置された
気流を発生する空気移動手段と、上記気流を結合
し、霧化された物質を上記気流に放出する空気処
理装置とを有し、上記空気処理装置は上記気流内に位置するオリフイス放出手段と、上記ハウジング内に形成されるカセツト受けチ
ヤンバーと、上記処理剤を液体状で含み、カセツトで構成さ
れ、該カセツトは弁組み立て体を有し、該弁組み
立て体は、上記カセツトが上記カセツト受けチヤ
ンバー内にある時出口管と結合し、上記カセツト
受けチヤンバー内に位置する時、上記カセツトは
接続手段により上記ハウジングに着脱可能に接続
されるソース手段と、ハウジング内に装着され、上記ソース手段と上
記オリフイス放出手段に接続され、さらに上記物
質は上記カセツトから弁組み立て体を通過させ上
記出口管に入れ、上記オリフイス放出手段へ向
け、そこより細いスプレー状にて放出されるよう
移動させるポンプ手段とで構成されていることを
特徴とする空気処理装置。２特許請求の範囲第１項に記載の上記ソース手
段は、複数の上記カセツトで構成され、上記カセ
ツトは、複数の異なつた種類の上記物質の一つを
含むことが可能であることを特徴とする空気処理
装置。３さらに電気制御手段を含み、該電気制御手段
は上記ポンプ手段に結合され、上記電気制御手段
は、上記ポンプ手段を手動的に駆動可能で、上記
電気制御手段は、複数の異なつた種類の時間間隔
から特定の所望な時間間隔を選択する時間間隔変
化手段を含み、この時間間隔では、上記ポンプ手
段が駆動され、上記霧化物質を上記気流内に放出
させることを特徴とする特許請求の範囲第２項に
記載の空気処理装置。４上記ポンプ手段が、あらかじめ選択された時
間間隔にて断続的に動作することを特徴とする特
許請求の範囲第２項に記載の空気処理装置。