JPH0350924Y2 - - Google Patents

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JPH0350924Y2
JPH0350924Y2 JP1988167831U JP16783188U JPH0350924Y2 JP H0350924 Y2 JPH0350924 Y2 JP H0350924Y2 JP 1988167831 U JP1988167831 U JP 1988167831U JP 16783188 U JP16783188 U JP 16783188U JP H0350924 Y2 JPH0350924 Y2 JP H0350924Y2
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air
air purifier
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atomizing
room
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JP1988167831U
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は空気清浄器に係り、特に脱臭機能の向
上を計つた空気清浄器に関する。
〔従来の技術〕
空気清浄器の従来の脱臭方法としては、活性炭
等への吸着方法、霧状水分への吸収方法、または
オゾン等による化学的酸化方法等が知られてい
る。
また、実開昭63−3839号公報には、消臭剤等の
揮散液を霧化し、送風機により室内に拡散させる
とともにフイルタを設けて除塵する技術が開示さ
れている。さらに、特開昭61−122868号公報には
粉塵計もしくは微粒子測定機を備え、該測定器の
出力を霧化手段の制御に用いるようにした技術が
開示されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の公知技術にあ
つては、空気清浄器内を通過した汚染空気のみを
浄化する方式となつていたため、室内に広く拡散
した汚染空気の浄化を迅速に行うことが困難であ
り、迅速に浄化を行うため、空気清浄器の吸引性
能を上げると浄化性能が低下するので、迅速に浄
化を行うには空気清浄器を大型化する必要があつ
た。また、室内に広く拡散した汚染空気を均一に
浄化することができず、室内に付着した汚染空気
に対しても脱臭効果が限られていた。
また、前記実開昭63−3839号公報や特開昭61−
122868号公報に記載の技術は、消臭剤や芳香剤を
霧化して室内空気に拡散するので、長時間そのよ
うな雰囲気にいると不自然な感じがするのは避け
られなかつた。
本考案の課題は、室内の空気を迅速に脱臭する
にある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題は、脱臭液およびまたは芳香液を霧
化する霧化手段と、霧化された前記液体を空気に
混入して送風する送風手段とを備えた空気清浄器
に、前記霧化手段の上流側に配置された消臭フイ
ルタと、空気の汚染度を検出する検出手段と、該
検出手段の出力に基づいて前記霧化手段及びまた
は送風手段の動作を制御する制御手段とを備え、
該制御手段を、前記検出手段の出力が予め設定さ
れた値をこえると霧化手段及び送風手段を自動的
に起動するものとすることにより達成される。
〔作用〕
脱臭液およびまたは芳香液は、霧化手段で霧化
され、送風手段で作り出される空気の流れにのつ
て室内に、迅速、均一に拡散される。拡散された
脱臭液およびまたは芳香液は、空気中の悪臭物質
とともに臭覚に作用して臭気強度を低減させる
か、もしくは、悪臭物質と化学的に作用して悪臭
物質の空気中濃度を低減させる。同時に、室内空
気は送風手段に駆動されて消臭フイルタを通過
し、消臭される。
すなわち、空気中に霧化拡散された脱臭液およ
びまたは芳香液により臭気強度が感覚的に低減さ
れている間に、消臭フイルタにより室内空気の消
臭が行われる。
〔実施例〕
第1図は、本考案の一実施例を示し、容積約20
m3の部屋を対象としている。この空気清浄器は、
吸込口1Aと吐出し口1Bとを備えたケース1
と、吸込口1Aに装着されたプレフイルター2
と、該プレフイルタ2の下流側に隣接して前記ケ
ース1内に設けられた活性炭フイルタ3と、該活
性炭フイルタ3に隣接して設けられた送風手段で
あるシロツコフアン4と、該シロツコフアン4に
隣接して設けられた霧化手段である超音波霧化装
置5と、該霧化装置5に隣接して設けられた脱臭
液タンク6と、該ケース1の外部に突出して設け
られた空気汚染度の検出手段である空気汚れセン
サユニツト7と、前記ケース1の外面に装着され
たコントロールスイツチ9と、前記ケース1の内
部に前記シロツコフアン4、超音波霧化装置5、
前記センサユニツト7、およびコントロールスイ
ツチ9に接続して設けられた制御手段であるコン
トロール部8と、を備えている。吐出し口の大き
さは、約〓15m×〓05mである。
プレフイルタ2は、不織布シートからなり、ご
み、ほこり等を除去する除塵フイルタである。活
性炭フイルタ3はいやな臭いを吸着により緩和す
る消臭フイルタである。シロツコフアン4は、2
〜3m3/minの流量で室内空気を吸込口1Aから
吸引し、吐出し口1Bから排出する。超音波霧化
装置5は、脱臭液タンク6内の液体を水の場合約
〓7MHzの周波数で、脱臭液の場合約〓8MHzの周
波数で、3〜5ml/minの割合で霧化させるもの
である。空気汚れセンサユニツト7は、6畳間で
タバコを1本喫つた場合の空気の汚れを検知する
能力を有するSnO2系半導体センサで検知結果を
信号としてコントロール部8に出力する。コント
ロール部8は、前記空気汚れセンサユニツト7、
コントロールスイツチ9からの入力等にもとずい
て前記シロツコフアン4および超音波霧化装置の
動作5を制御する。
上記構成の空気清浄器の動作を横軸に時間T、
縦軸にセンサ出力Vおよびシロツコフアンと霧化
装置の状態をとつた第2図により説明する。空気
汚れセンサユニツト7は、室内空気の汚れ度合を
検知し、結果を電気信号10として、コントロー
ル部8へ出力する。電気信号10の値が設定レベ
ルを越えると、コントロール部8は、通常時は停
止しているシロツコフアン4と超音波霧化装置5
を同時に起動する。シロツコフアン4は、室内の
空気をプレフイルタ2、活性炭フイルタ3を通し
て吸引し、前記両フイルタで浄化された空気に前
記超音波霧化装置5で霧化された脱臭液を混入し
て吐出口1Bから室内に送り出す。浄化された空
気と共に室内に送り出された霧状の脱臭液は、シ
ロツコフアンから送り出される空気の流れに乗つ
て室内に速やかに拡散し、室内の臭いを分解及
び/又はマスキングする。第2図に示されるよう
に、容積約20m3のの部屋の場合、超音波霧化装置
5の運転時間は15〜30秒間であり、室内へ送り出
される脱臭液の量は約1〜2mlである。脱臭液の
室内の拡散は、室内容積の約1/2が循環する空気
の動きがあればよく、シロツコフアン4は、起動
後5〜10分間継続して運転され、室内空気を攪拌
して霧状の脱臭液の室内での拡散を促進するとと
もに、脱臭液で浄化できない粉塵や臭いがプレフ
イルタ2および活性炭フイルタ3で除去される。
脱臭液としては、植物性精油を用いた、例え
ば、アビエス油、ビータアーモンド油、ゲラニウ
ム油、ライム油、ラベンダー油、オリガナム油、
ペパーミント油等が使用可能であり、脱臭しよう
とする臭気の種類により、効果も異なる。悪臭物
質との混合により、悪臭物質自体の濃度変化はな
いが、感覚上の中和(相殺)効果のみ示す場合、
悪臭物質を中和し、悪臭物質濃度を低減させる場
合、および精油のもつ香気で悪臭をマスキングす
る場合がある。
脱臭液タンク6に脱臭液のかわりに水を入れて
おき、この水を超音波霧化してシロツコフアンに
より室内におくり出すと、シロツコフアンから送
り出される空気流により迅速、均一な室内の加湿
が可能である。もちろん水専用の容器を別に設け
ておき、状況に応じて加湿と脱臭を切りかえても
よい。
第3図、第4図に縦軸に臭気強度S,横軸に空
気清浄器の運転時間Tをとつてタバコ臭に対する
浄化性能を示す。第3図は、容積約60m3(約18畳
相当)の室内でタバコ5本喫煙後、第1図に示す
空気清浄器を動作させた結果bおよび、従来市販
されている集塵機能付吸着フイルタタイプの空気
清浄器(以下、従来型空気清浄器という)を動作
させた結果cを示す。臭気強度はペネラーによる
測定方法で測定した。本考案による空気清浄器
は、脱臭液として植物性精油を使用し、霧化装置
を約30秒、シロツコフアンを2m3/minで約10分
間運転した。従来型空気清浄器の運転時間は3
m3/minで約30分間とした。本考案の空気清浄器
を動作させた場合は、動作開始後、直ちに植物性
精油の感覚的中和によりタバコ臭がほとんど感じ
られなくなつたが、従来型空気清浄器を動作させ
た場合は、臭気強度の低下が遅く、30分間運転後
も臭気強度は放置したときの臭気強度aより低く
はならなかつた。
第4図は、同じく容積約60m3の室内でタバコ15
本喫煙後、当該室を密閉状態で約2時間放置し、
室内に付着したタバコ臭を従来型空気清浄器を動
作させて除去した結果cと、本考案による空気清
浄器を動作させて除去した結果bを示す。空気清
浄器の出力動作時間は、従来型空気清浄器、本考
案の空気清浄器とも、第3図の場合と同じとし
た。図から分るように、従来型空気清浄器の場合
は、30分間運転後も清浄効果が見られないのに対
し、本考案の空気清浄器の場合は、空気清浄器動
作開始後、直ちに臭気強度が低下している。これ
は超音波霧化され、室内に拡散された植物性精油
の感覚的中和の効果が発揮されたものである。こ
の感覚的中和により臭気強度が低減している間
に、消臭フイルタによる室内空気の消臭が行われ
るので、霧化された芳香液がなくなつたあとも臭
気強度が上昇することがない。
また、消臭フイルタにより、空気中に拡散され
た芳香液も吸収されるので、室内空気中の芳香に
よる不自然感が長時間持続することがない。
尚、前記実施例においては、送風手段としてシ
ロツコフアンを用いたが、他の形式の送風機、例
えば、軸流型や渦巻型であつてもよく、その容量
は当該空気清浄器が設置される部屋の容積に基づ
いて定めればよい。又、脱臭液の霧化手段とし
て、超音波霧化装置を用いたが、例えば圧縮空気
を用いた霧吹き式の霧化装置としてもよい。
〔考案の効果〕
本考案によれば、脱臭液が霧化手段により霧化
され、送風手段により室内に送り出されると共に
室内空気が消臭手段により消臭されるので、脱臭
液の室内各部への均一、迅速な拡散が可能となる
とともに、室内空気の感覚的臭気強度を速やかに
低減させてその間に室内空気を消臭することが可
能となり、芳香液の不自然感をすみやかになくす
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る空気清浄器の一実施例を
示す平面図、第2図は本考案に係る空気清浄器の
動作状態の一例を示すタイムチヤート図、第3図
はタバコ臭に対する浄化性能の例を示すグラフで
あり、第4図はタバコ付着臭に対する浄化性能の
例を示すグラフである。 2……除塵フイルタ(プレフイルタ)、3……
消臭フイルタ(活性炭フイルタ)、4……送風手
段(シロツコフアン)、5……霧化手段(超音波
霧化装置)、6……容器(脱臭液タンク)、7……
検出手段(空気汚れセンサユニツト)、8……制
御手段(コントロール部)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 脱臭液およびまたは芳香液を霧化する霧化手段
    と、霧化された前記液体を空気に混入して送風す
    る送風手段とを備えた空気清浄器において、前記
    霧化手段の上流側に配置された消臭フイルタと、
    空気の汚染度を検出する検出手段と、該検出手段
    の出力に基づいて前記霧化手段及びまたは送風手
    段の動作を制御する制御手段とを備えてなり、該
    制御手段は、前記検出手段の出力が予め設定され
    た値をこえると霧化手段及び送風手段を自動的に
    起動するものであることを特徴とする空気清浄
    器。
JP1988167831U 1988-12-26 1988-12-26 Expired JPH0350924Y2 (ja)

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JPH0286550U JPH0286550U (ja) 1990-07-09
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Citations (2)

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