JP3514266B2 - 脱臭装置 - Google Patents

脱臭装置

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JP3514266B2
JP3514266B2 JP02822894A JP2822894A JP3514266B2 JP 3514266 B2 JP3514266 B2 JP 3514266B2 JP 02822894 A JP02822894 A JP 02822894A JP 2822894 A JP2822894 A JP 2822894A JP 3514266 B2 JP3514266 B2 JP 3514266B2
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  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばパチンコ店、飲
食店、集会場、喫煙場といった臭気(タバコ臭、香料・
香水臭、アルコール臭、体臭等)の強い場所に設置され
る脱臭装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】一般に、臭気の強い場所における空気管
理には冷暖房用の空気調整装置が用いられており、空気
の温度・湿度調整及びフィルタによる空気清浄が同時に
行われている。ところで、臭気の原因として代表的なタ
バコの煙は、白煙や紫煙として目視可能な0.01〜
0.5μm程度の微粒子と、目視不可能であり、臭いの
みが感じられる40〜100Å程度の超微粒子とが入り
混じったものであると言われているが、空気の清浄に利
用されるフィルタによって除去できる粒子の大きさは、
約0.1μm程度が限界であり、これよりも小さな臭気
の原因粒子を空気清浄用のフィルタで除去することは不
可能である。
【0003】一方、冷蔵庫等に設置されることが多い活
性炭吸着剤を主体とした脱臭装置によればタバコ煙やタ
バコ臭、香料・香水臭、アルコール臭、体臭等の様々な
臭気を効果的に脱臭できるが、活性炭吸着剤は臭気分を
一定量吸着すると急激に吸着能力が低下し、いわゆる活
性炭の破過現象により脱臭作用が消滅する。従って、頻
繁に活性炭を新炭に交換するか、若しくは頻繁に活性炭
を再生しなければならず、不便であり、かつ、交換や再
生費用も高く付くので経済的ではない。
【0004】又、オゾンを臭気の強い場所に直接供給
し、オゾンの酸化作用によって臭気分を分解する脱臭装
置も提案されているが、これは取り扱いが簡便で、アン
モニアを除く殆どの臭気の脱臭に有効であるものの、オ
ゾンの半減期は10時間以上と長く、酸化反応にもかな
りの時間が掛かるので、無人空間の脱臭以外に用途、例
えばパチンコ店等のように多くの人間が集まる場所での
使用は、未分解のオゾンが人体に取り込まれて気管支炎
等を引き起こす恐れがあるので難しく、設置場所を厳し
く制限されるといった問題があった。
【0005】本発明の目的は、臭気を効率良く、かつ、
確実に脱臭ると共に、設置場所限定されること無
く、しかもランニングコストは低廉であり、経済的に快
適な空気環境を維持することが可能な脱臭装置を提供す
ることである。この本発明の目的は、臭気の脱臭に用い
られる装置であって、臭気分を吸引する吸引手段と、
吸引手段の後段に設けられた濾過手段と、前記濾過手
段の後段に設けられたオゾン供給手段と、前記オゾン供
給手段の後段に設けられたオゾン分解手段と、前記オゾ
ン分解手段の後段に設けられた洗浄手段と、前記洗浄手
段の後段に設けられた吸着手段とを具備してなり、前記
オゾン供給手段は、周壁面に複数の孔が形成された管体
を有し、前記管体の孔からオゾンが臭気分の流動方向に
直交して吹き出されるよう構成されてなり、前記オゾン
分解手段は、ハニカム状若しくは粒状のオゾン分解触媒
と、このオゾン分解触媒を挟んで臭気分の流動方向に対
面するよう設けられた一対の網板と、前記オゾン分解触
媒を包囲するよう前記網板の周囲に設けられた枠板とを
有するものであり、前記吸引手段で送られる臭気分を前
記濾過手段で濾過し、この濾過工程を経た臭気分にオゾ
ンを前記オゾン供給手段により供給して反応・分解さ
せ、臭気分に未作用の残存オゾンを前記オゾン分解手段
で分解した後、これを前記洗浄手段に送って洗浄し、こ
の洗浄工程を経た後に前記吸着手段により吸着脱臭処理
を施し、排出するよう構成されたことを特徴とする脱臭
装置によって達成される。
【0006】尚、濾過手段は、フィルタと、このフィル
タを支持する為の固定支持枠とを有し、前記フィルタが
前記固定支持枠から着脱自在であるよう構成されてなる
ことが好ましく、これによって点検や交換が容易なもの
となる。又、オゾン供給手段は、周壁面に複数の孔が形
成された管体を有し、オゾン発生器から供給されるオゾ
ンが前記管体の孔から臭気分に吹き付けられるよう構成
されてなることが好ましく、特にオゾン供給手段の管体
は、周壁面における臭気分の流動方向に直交する位置に
複数の孔が形成されてなることが好ましく、これによっ
て一層効率良くオゾンが臭気分に混合されるようにな
る。
【0007】又、オゾン分解手段に至る直前でのオゾン
濃度が1〜50ppmであるようオゾン供給手段によっ
てオゾンが供給されるよう構成されてなることが好まし
く、更に望ましくは10〜30ppmであることが良
い。又、オゾン分解手段は、ハニカム状若しくは粒状の
オゾン分解触媒と、このオゾン分解触媒を挟んで臭気分
の流動方向に対面するよう設けられた一対の網板と、前
記オゾン分解触媒を包囲するよう前記網板の周囲に設け
られた枠板とを有することが好ましい。
【0008】又、洗浄手段は、流動する臭気分が接触す
る固形状物質を備えた気液接触部と、この気液接触部の
上方に設けられ前記固形状物質に脱臭液を散布する脱臭
液散布機構と、この脱臭液散布機構の上方に設けられた
液滴飛散防止機構とを有することが好ましく、特に脱臭
液散布機構により散布された脱臭液が前記気液接触部を
通過した後、前記気液接触部の下方に設けられた脱臭液
タンクに戻り、この脱臭液タンクから再び前記脱臭液散
布機構に送られるよう構成されてなることが好ましい。
【0009】又、吸着手段は、吸着剤と、この吸着剤を
挟んで臭気分の流動方向に対面するよう設けられた一対
の網板と、前記吸着剤を包囲するよう前記網板の周囲に
設けられた枠板と、この枠板が組み付けられる固定支持
枠とを有し、前記吸着剤が前記固定支持枠から着脱自在
であるよう構成されてなることが好ましい。即ち、上記
の如く構成してなる脱臭装置では、タバコ臭等の臭気分
を吸引すると、先ず濾過手段により約0.1μm以上の
チリや臭気分が除去され、次にオゾン供給手段によって
オゾンが臭気分中に均一混合させられ、このオゾン供給
手段によるオゾンの作用によって臭気分は酸化分解され
て無臭な物質に変化する。
【0010】例えば、タバコ臭の主な成分であるニコチ
ンは、オゾンとの酸化反応により、その殆どが(1) 式に
示す如くの酸化分解反応によって無臭の炭酸ガス、水、
窒素ガスに分解される。 C10142 +27O3 → 10 CO2 +7 H2 O+N2 +27O2 (1) 但し、(1) 式から判るようにニコチン1モルに対するオ
ゾンの反応当量は27モルであり、ニコチン1モルが完
全に分解されると炭酸ガスが10モル、水が7モル、窒
素が1モル、酸素が27モル生成されるが、ニコチン濃
度が高く、オゾンの供給量が反応当量未満である場合に
はアセトアルデヒドや酢酸等の中間生成物が生じ、更に
これらの物質もオゾンの作用によって以下の(2),(3),
(4) 式に示す如く炭酸ガスや水に酸化分解される。
【0011】 C10142 +9.5 O3 → 3.5CH3 CHO+3 CO2 +N2 +9.5 O2 (2) CH3 CHO+O3 →CH3 COOH+O2 (3) CH3 COOH+4 O3 → 2CO2 +2 H2 O+4 O2 (4) 尚、オゾンの供給量は臭気分の質や量によって異なる
が、タバコ臭の場合には、上述した如く、濃度が1〜5
0ppm、特に10〜30ppmとなるように調節して
いる。これは、オゾンの供給量が少ない条件ではアセト
アルデヒドや酢酸等の悪臭成分が生成され、逆にオゾン
の供給量が多い条件では、脱臭効率が高くなるが、オゾ
ン分解手段からの排気に未分解のオゾンが含まれること
もあり、又、オゾン分解触媒の性能劣化が引き起こされ
るといった問題が生じる為である。
【0012】そして、オゾン分解手段におけるオゾン分
解触媒の容量は、臭気分に対するSV値で10000〜
30000hr-1であることが好ましく、又、オゾン分
解触媒の空塔流速は、0.5〜3.0m /sec であるこ
とが好ましい。オゾン供給手段及びオゾン分解手段を経
ると、洗浄手段に送られる。この洗浄手段では、前段階
で生じるアセトアルデヒド等の中間生成物において未分
解のものを含む臭気分が脱臭液と気液接触させられ、例
えば脱臭液として水を用いた場合は物理吸収による洗浄
脱臭が、又、脱臭液として両性高分子脱臭液を用いた場
合は、高分子化合物内の陽性荷電部分に酸性の臭気分が
吸引されると共に陰性荷電部分に塩基性の臭気分が吸引
され、中和脱臭されるようになる。特に、臭気分にオゾ
ンによる酸化脱臭が不可能なアンモニアが含まれる場合
にあっては、この洗浄手段によって完全に脱臭されるよ
うになる。
【0013】次に、洗浄手段によって処理された臭気分
は吸着手段に送られ、オゾン分解手段で完全に分解され
ないで残る未分解オゾンや洗浄手段で完全に脱臭できな
かった臭気分が吸着剤に吸着されて脱臭されるようにな
る。尚、吸着剤としては、粒状活性炭が好ましく、その
他にも添着炭、ゼオライト等の吸着剤、あるいはこれら
の混合物を用いることができる。
【0014】つまり、本発明の脱臭装置によれば、タバ
コ臭等を含む臭気においてμmオーダーの大きさの臭気
分はフィルタによって除去され、又、Åオーダーの大き
さのの臭気分はオゾンの酸化反応によって分解・脱臭さ
れ、更にオゾンの酸化反応に伴って生成する臭気性中間
生成物は脱臭液によって脱臭され、そして粒状活性炭等
の吸着剤の吸着作用により未分解オゾンや残存臭気分が
吸着脱臭されるので、効率良く臭気の完全脱臭が可能と
なり、しかもオゾン漏れがなく設置場所を限定されるこ
とが無く、同時に臭気分が分別除去されるので個々の脱
臭処理手段への負担は最小限であり、従ってメンテナン
スに掛かる手間も軽微なものとなり、ランニングコスト
は低廉で、経済的に快適な空気環境を維持することが可
能となる。
【0015】以下、本発明の脱臭装置について実施例を
用いて詳細に説明する。
【0016】
【実施例】図1〜図12は本発明に係る脱臭装置の一実
施例を示すもので、図1は脱臭装置の断面図、図2は脱
臭装置の正面図、図3は脱臭装置におけるフィルタ部の
正面図、図4は脱臭装置におけるフィルタ部の断面図、
図5は脱臭装置におけるオゾン分散部の正面図、図6は
脱臭装置におけるオゾン分散部の断面図、図7は脱臭装
置におけるオゾン分解触媒部の正面図、図8はオゾン分
解触媒部の断面図、図9は脱臭装置における洗浄脱臭部
の正面図、図10は脱臭装置における洗浄脱臭部の断面
図、図11は脱臭装置における吸着脱臭部の正面図、図
12は脱臭装置における吸着脱臭部の断面図である。
【0017】各図中、Aは脱臭装置の上部に連設された
臭気分を含む空気の流入管、1は装置の外板、2は装置
の上面に設けられた吸引口、3は仕切板である。Bは外
板1及び仕切板3によって囲まれる空間内に設けられた
吸引部であり、吸引ファン4を図2に示す如く2基備え
ている。尚、吸引ファン4の基数は適宜増減することが
できる。
【0018】Cは吸引部Bから続くフィルタ部、5はフ
ィルタ本体、6は仕切板、7は扉、8は蝶番、9は扉7
の表面に取り付けられた把手、10は矩形状の固定枠で
あり、図3及び図4に示す如く、固定枠10によってフ
ィルタ本体5は装置内部に着脱自在であるよう支持され
ている。そして、フィルタ部Cに面する扉7は、閉状態
において高い気密性が得られるよう構成されており、捕
捉された粒子によってフィルタ本体5の能力が低下した
ときには、扉7を開けてフィルタ本体5を新しいものと
交換できるようになっている。
【0019】尚、本実施例ではフィルタ本体5としてH
EPAフィルタを用いており、これによって0.1μm
程度の粒子の除去を可能としているが、これ以外のエア
フィルタの利用も可能である。Dはフィルタ部Cから続
くオゾン分散部であり、外板1、仕切板3,6等によっ
て囲まれる空間内に設けられている。
【0020】11は、図5に示す如く、数段に分岐した
オゾン分散管、12はオゾン発生器であり、オゾン発生
器12によって生成したオゾンは、オゾン供給管13を
経てオゾン分散管11に送られ、このオゾン分散管11
の周壁面に形成された多数の孔14から噴出させられる
よう構成されている。尚、孔14はオゾン分散管11の
上下端に形成されており、従ってオゾンは、図6に示す
如く、臭気分の流動方向に対して直交するように噴出さ
せられ、効率良く均一分散させられるようになってい
る。
【0021】Eはオゾン分散部Dから続くオゾン分解触
媒部、15は矩形状の枠板、16は臭気の流動方向に面
するよう対向状態で設けられた一対の網板であり、この
枠板15と網板16とから構成される空間内にオゾン分
解触媒がハニカム体に設けられたオゾン分解触媒体17
が収納されている。18は矩形状の固定枠であり、枠板
15や網板16に覆われたオゾン分解触媒体17が固定
枠18によって、図7及び図8に示す如く支持されてい
る。
【0022】Fはオゾン分解触媒部Eから続く洗浄脱臭
部、19は臭気分をオゾン分解触媒部Eから洗浄脱臭部
Fに導く流路、20,21は仕切板、22は網板であ
り、外板1、仕切板20,21及び網板22によって囲
まれる空間内には充填物23が収納されている。24は
T形の脱臭液供給管であり、図9に示す如く、垂直部が
網板22を貫通した状態で取り付けられており、その水
平部には略等間隔で脱臭液ノズル25が設けられてい
る。
【0023】26は、脱臭液ノズル25から散布される
脱臭液の飛散を防止する為のデミスタである。Gは洗浄
脱臭部Fの下方に設けられた脱臭液タンク部、27,2
8は仕切板、29は脱臭液吸引管、30は脱臭液供給管
24の下端部に連接されたポンプであり、即ち脱臭液は
ポンプ30によって脱臭液タンク部Gから脱臭液吸引管
29を経て脱臭液供給管24に送られ、そして脱臭液ノ
ズル25から充填物23に噴霧された後、充填物23の
表面を伝って脱臭液タンク部Gに戻り、再循環させられ
るよう構成されている。
【0024】尚、本実施例では洗浄脱臭部Fのガス流量
速度を2000〜10000kg/m2 hrに、又、脱
臭液供給速度を5000〜50000kg/m2 hr
に、そして充填物23の充填高さを150〜500mm
としている。又、脱臭液としては両性界面活性剤のよう
な高分子脱臭液を用いており、この高分子脱臭液は化合
物内に陽性の荷電と陰性の荷電とを有しているので、特
に陽性の荷電を有している部分によって硫化水素やメチ
ルメルカプタン、酪酸、酢酸等の酸性の悪臭物が吸引・
中和され、又、陰性の荷電を有している部分によってア
ンモニアやメチルアミン等の塩基性の悪臭物質が吸引・
中和されて消臭する。但し、脱臭液としては両性高分子
脱臭液の他にも水や市販の脱臭液等を利用することがで
きる。
【0025】更に、充填物23としては、ラシヒリン
グ、テラレット、ハイレックス等を用いている。31は
排液バルブであり、臭気分を十分に吸収した使用済の脱
臭液は、この排液バルブ31を開けることによって外部
に排出される。32は新しい脱臭液の供給に用いられる
給液管であり、この給液管32の一端は外部に開口した
状態で外板1に固定され、又、他端は脱臭液タンク部G
の下方に伸び、脱臭液中に浸漬させられている。
【0026】Hは洗浄脱臭部Fから続く吸着脱臭部、3
3は仕切板、34は矩形状の枠板、35は臭気分の流動
方向に面するよう対向状態で設けられた一対の網板、3
6は枠板34や網板35によって囲まれる空間内に充填
された粒状吸着剤(活性炭)、37は矩形状の固定枠で
あり、図11及び図12に示す如く配される粒状吸着剤
36は固定枠37からの着脱が自在であるよう構成され
ている。
【0027】38は粒状吸着剤36を出し入れする為に
枠板34の上面に設けられた開口を塞ぐ蓋である。尚、
本実施例の脱臭装置では、粒状吸着剤としてオゾン吸着
性能に優れたガス吸着用粒状活性炭を用いているが、こ
の他にもハニカム型に構成された活性炭、あるいは繊維
状活性炭を用いることができ、又、添着炭、ゼオライト
等の吸着剤や、これらの混合物を用いることもできる。
【0028】Iは吸着脱臭部Hから続く排気部、39は
整流用の排気グリル、40はベース枠である。上記の如
く構成した本実施例の脱臭装置にあっては、先ず吸引部
Bの作用によって流入管Aから装置内部に臭気分が吸引
されると、フィルタ部Cを通過する際に比較的大きな粒
子がフィルタ本体5によって除去され、ここで除去でき
なかった微粒子を含む臭気分がオゾン分散部Dへと送ら
れる。
【0029】オゾン分散部Dではオゾン分散管11から
供給されるオゾンが臭気分に対して衝突させられ、これ
によって臭気の成分が反応し、分解される。尚、この反
応・分解によって生成した大部分のものは、無害・無臭
なものである。そして、オゾン分散管11から供給さ
れ、未反応のオゾンはオゾン分解触媒部Eに流れて行
き、ここで未反応オゾンは分解され、安全で、クリーン
な酸素に変わる。
【0030】又、臭気分からの分解物がアセトアルデヒ
ドや酢酸等の臭気性物質になった場合には、これらの成
分は洗浄脱臭部Fに送られ、充填物23の表面において
脱臭液と気液接触し、洗浄・脱臭される。又、アンモニ
ア等も洗浄脱臭部Fにおいて脱臭される。最後に、残存
臭気及び未分解オゾンが吸着脱臭部Hにおいて粒状吸着
剤により吸着され脱臭され、脱臭された清浄な空気のみ
が排気部Iから大気中に放出される。
【0031】次に、本発明の脱臭装置による脱臭効果を
調べる為に、タバコ煙を含む臭気を脱臭装置に通し、こ
の際の各脱臭処理部における臭気の強さを6段階式臭気
強度で測定した。これによれば、入口における臭気強度
が4.5の臭気は、フィルタ部Cによってμmオーダー
の臭気分粒子が除去され、臭気強度が4.1〜4.2程
度に低減された。
【0032】そして、オゾン分散部Dにおいて濃度が2
0ppmとなるようにオゾンを供給し、オゾンで処理し
た後には、臭気強度は3.1となり、更に洗浄脱臭部F
において水で1/300に希釈した両性高分子脱臭液に
よって洗浄した後には、臭気強度が2.5にまで低下し
ていた。最後に、吸着脱臭部Hにおいて粒状活性炭で臭
気を吸着脱臭させると、臭気強度は2.0以下となり、
未分解オゾン濃度は0.025ppm以下であった。
【0033】このように本発明の脱臭装置によれば、臭
気強度4.5(強い臭い)の臭気を臭気強度2.0以下
(通常感知できない臭い)にまで脱臭することができ、
しかもオゾンの漏れが殆ど無いので設置場所の制限を受
けず、更にはランニングコストも低廉であり、経済的に
良好な空気環境を維持できる。尚、本発明の脱臭装置に
あっては、オゾン分解触媒部Eとして、図13及び図1
4に示す如く粒状触媒を採用したものを用いることがで
きる。
【0034】ここで、図13はオゾン分解触媒部の正面
図、図14はオゾン分解触媒部の断面図であり、図13
及び図14中、41は矩形状の枠板、42は臭気分の流
動方向に面するよう対向状態で設けられた一対の網板で
あり、枠板41や網板42によって囲まれた空間内に
は、粒状のオゾン分解触媒43が充填されており、矩形
状の固定枠44によって装置内部に着脱自在に配されて
おり、先のハニカム状のもの同様、効果的な臭気の吸着
脱臭が可能である。
【0035】
【効果】本発明によれば、臭気を効率良く、確実に脱臭
できると共に設置場所を限定されることがなく、しかも
維持コストが低廉であり、経済的に快適な空気環境を維
持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る脱臭装置の断面図である。
【図2】本発明に係る脱臭装置の正面図である。
【図3】脱臭装置におけるフィルタ部の正面図である。
【図4】脱臭装置におけるフィルタ部の断面図である。
【図5】脱臭装置におけるオゾン分散部の正面図であ
る。
【図6】脱臭装置におけるオゾン分散部の断面図であ
る。
【図7】脱臭装置におけるオゾン分散触媒部の正面図で
ある。
【図8】脱臭装置におけるオゾン分解触媒部の断面図で
ある。
【図9】脱臭装置における洗浄脱臭部の正面図である。
【図10】脱臭装置における洗浄脱臭部の断面図であ
る。
【図11】脱臭装置における吸着脱臭部の正面図であ
る。
【図12】脱臭装置における吸着脱臭部の断面図であ
る。
【図13】脱臭装置におけるオゾン分解触媒部の他実施
例の正面図である。
【図14】脱臭装置におけるオゾン分解触媒部の他実施
例の断面図である。
【符号の説明】
A 流入管 B 吸引部 C フィルタ部 D オゾン分散部 E オゾン分解触媒部 F 洗浄脱臭部 G 脱臭液タンク部 H 吸着脱臭部 I 排気部 4 吸引ファン 5 フィルタ本体 11 オゾン供給管 14 孔 17 オゾン分解触媒体 23 充填物 24 脱臭液供給管 25 脱臭液ノズル 26 デミスタ 30 ポンプ 34 粒状吸着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C01B 13/10 ZAB (56)参考文献 実開 平2−133420(JP,U) 実開 昭53−110942(JP,U) 実公 昭53−46278(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 9/00 B01D 53/34

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 臭気の脱臭に用いられる装置であって、 臭気分を吸引する吸引手段と、前記 吸引手段の後段に設けられた濾過手段と、前記 濾過手段の後段に設けられたオゾン供給手段と、前記 オゾン供給手段の後段に設けられたオゾン分解手段
    と、前記 オゾン分解手段の後段に設けられた洗浄手段と、前記 洗浄手段の後段に設けられた吸着手段とを具備して
    なり、前記オゾン供給手段は、周壁面に複数の孔が形成された
    管体を有し、前記管体の孔からオゾンが臭気分の流動方
    向に直交して吹き出されるよう構成されてなり、 前記オゾン分解手段は、ハニカム状若しくは粒状のオゾ
    ン分解触媒と、このオゾン分解触媒を挟んで臭気分の流
    動方向に対面するよう設けられた一対の網板と、前記オ
    ゾン分解触媒を包囲するよう前記網板の周囲に設けられ
    た枠板とを有するものであり、 前記吸引手段で送られる臭気分を前記濾過手段で濾過
    し、この濾過工程を経た臭気分にオゾンを前記オゾン供
    給手段により供給して反応・分解させ、臭気分に未作用
    の残存オゾンを前記オゾン分解手段で分解した後、これ
    を前記洗浄手段に送って洗浄し、この洗浄工程を経た後
    に前記吸着手段により吸着脱臭処理を施し、排出するよ
    う構成されたことを特徴とする脱臭装置。
  2. 【請求項2】 濾過手段は、フィルタと、このフィルタ
    を支持する為の固定支持枠とを有し、 前記フィルタが前記固定支持枠から着脱自在であるよう
    構成されてなることを特徴とする請求項1の脱臭装置。
  3. 【請求項3】 オゾン分解手段に至る直前でのオゾン濃
    度が1〜50ppmであるようオゾン供給手段によって
    オゾンが供給されるよう構成されてなることを特徴とす
    る請求項1の脱臭装置。
  4. 【請求項4】 洗浄手段は、流動する臭気分が接触する
    固形状物質を備えた気液接触部と、この気液接触部の上
    方に設けられ前記固形状物質に脱臭液を散布する脱臭液
    散布機構と、この脱臭液散布機構の上方に設けられた液
    滴飛散防止機構とを有することを特徴とする請求項1の
    脱臭装置。
  5. 【請求項5】 洗浄手段は 流動する臭気分が接触する
    固形状物質を備えた気液接触部と、この気液接触部の上
    方に設けられ前記固形状物質に脱臭液を散布する脱臭液
    散布機構と、この脱臭液散布機構の上方に設けられた液
    滴飛散防止機構とを有し、 前記脱臭液散布機構により散布された脱臭液が前記気液
    接触部を通過した後、前記気液接触部の下方に設けられ
    た脱臭液タンクに戻り、この脱臭液タンクから再び前記
    脱臭液散布機構に送られるよう構成されてなる ことを特
    徴とする請求項1の脱臭装置。
  6. 【請求項6】 吸着手段は、吸着剤と、この吸着剤を挟
    んで臭気分の流動方向に対面するよう設けられた一対の
    網板と、前記吸着剤を包囲するよう前記網板の周囲に設
    けられた枠板と、この枠板が組み付けられる固定支持枠
    とを有し、 前記吸着剤が前記固定支持枠から着脱自在であるよう構
    成されてなる ことを特徴とする請求項1の脱臭装置。
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