JP2001170154A - 空気清浄機 - Google Patents

空気清浄機

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JP2001170154A
JP2001170154A JP35891199A JP35891199A JP2001170154A JP 2001170154 A JP2001170154 A JP 2001170154A JP 35891199 A JP35891199 A JP 35891199A JP 35891199 A JP35891199 A JP 35891199A JP 2001170154 A JP2001170154 A JP 2001170154A
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JP
Japan
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air
housing
air flow
opening
air purifier
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Application number
JP35891199A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Hiromi
勉 廣見
Takuya Sotozono
卓也 外薗
Katsushi Adachi
勝志 安達
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YUUSHIN ENG KK
Kokubu Denki Co Ltd
Original Assignee
YUUSHIN ENG KK
Kokubu Denki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置場所や取付スペースを多く必要とせずに
見栄えもよく、しかも対流効果を高めると同時に屋内部
分に露出するデザインの自由性が大きい空気清浄機を提
供する。 【解決手段】 開口を有する容器状のハウジング10内
部に仕切筒11を設けて、ハウジング10の開口周縁部
を吸込口12とし、ハウジング10の開口中央部を排出
口13とし、ハウジング10の内壁と仕切筒11の外壁
との間の空間を流入路14とし、仕切筒11の内側空間
を流出路15とし、仕切筒11の排出口13に、吸込口
12に流入する空気流と排出口13から流出する空気流
とを分離して案内する空気流ガイド17を設け、仕切筒
11の内側空間に、抗菌フィルタ20、集塵フィルタ3
0、ファン40、オゾン発生体50及び脱臭触媒部60
を上流側から下流側に順に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、様々な場所(特に
天井などの壁)に設置して、その空間の空気の清浄・脱
臭・殺菌を行う空気清浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、その種の空気清浄機としては、例
えば本願出願人の先願に係る特願平9−86179号:
「殺菌装置及び殺菌脱臭装置」がある。この殺菌脱臭装
置は、据え置き型のもので、ファン、オゾン発生手段、
フィルタ、オゾン脱臭触媒、酸性ガス吸着剤などを備え
る。一方、同じく先願に係る特願平8−137865
号:「空気清浄脱臭殺菌機」には、天井に埋め込む型の
もので同様の要素からなるものが記載されている。
【0003】これらの装置は、いずれもオゾンの持つ強
力な殺菌作用を利用するもので、このオゾンと、プレフ
ィルタ、オゾン脱臭触媒、酸性ガス吸着剤により、殺
菌、塵埃等の除去、脱臭、酸性ガスの除去を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
装置は、据え置き型であるため、サイズにもよるが或る
程度の設置場所を要し、場所によっては邪魔になること
があるし、設置に制約が多い。これに対し、後者の装置
は、天井埋め込み型であるため、邪魔になることはない
が、構造的に大型になり、埋め込みスペースを要する。
【0005】従って、本発明は、そのような問題に鑑み
てなされたもので、設置場所や取付スペースを多く必要
とせずに見栄えもよく、しかも対流効果を高めると同時
に屋内部分に露出するデザインの自由性が大きい空気清
浄機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の空気清浄機は、開口を有す
る容器状のハウジングの開口に、外部空気を吸い込むた
めの吸込口とハウジングの内部空気を排出するための排
出口とを分離して設けると共に、吸込口から排出口に至
る空気流路をハウジング内部に設け、更に吸込口に流入
する空気流と排出口から流出する空気流とを分離して案
内する空気流ガイドを設け、空気流路に空気を吸込口か
ら排出口に導くファンと空気浄化手段を配置したことを
特徴とする。
【0007】この空気清浄機では、開口を有する容器状
のハウジングを用い、そのハウジングの開口に、空気流
路で連通された吸込口と排出口を分離して設けると共
に、吸込口に流入する空気流と排出口から流出する空気
流とを分離して案内する空気流ガイドを設け、空気流路
にファンと空気浄化手段を配置してあるので、構造的に
小型にできる上に、体裁も良くすることができる。ま
た、吸込口と排出口をハウジングの開口に隣接して設け
ても、吸込口に進入する空気流と排出口から出る空気流
が、空気流ガイドにより互いに邪魔し合わずにスムーズ
に流れる。
【0008】空気清浄機に設ける空気浄化手段は、吸塵
・脱臭・殺菌・酸性ガス吸着などを行えるものであれば
特定されないが、例えば空気流路の上流側に配置された
抗菌フィルタ部と、この抗菌フィルタ部よりも下流側に
任意の順で配置された集塵フィルタ部と、オゾン発生部
と、脱臭触媒部と、酸性ガス吸着部とで構成されるも
の、或いは抗菌フィルタ部よりも下流側に任意の順で配
置された集塵フィルタ部と、オゾン発生部と、脱臭触媒
部とで構成されるものである。
【0009】これら各要素の作用は概ね次のとおりであ
る。抗菌フィルタ部は、ファンの作動によって吸込口か
ら吸い込まれた空気中の微粒子を捕捉し、同時に大腸菌
や一般細菌類を死滅させる。集塵フィルタ部は、例えば
0.8μm以下の微粒子を捕捉する。オゾン発生部は、
このオゾン発生部により発生したオゾンを空気と十分に
混合してオゾン気相反応を行う。
【0010】脱臭触媒部は、オゾン反応させた空気の酸
化・還元反応を表面上で繰り返し、脱臭を行う。特に後
述するように、オゾンと脱臭触媒を組合せることで、脱
臭能力を飛躍的に向上させている。酸性ガス吸着部は、
脱臭触媒部を通過した空気中のNOx 等の酸性ガスを吸
着除去する。そして、清浄化された空気が排出口から排
出される。
【0011】これらの要素からなる空気浄化手段を用い
れば、殺菌、塵埃等の除去、脱臭、酸性ガスの除去を行
うことができ、汚染空気は、吸込口から入って排出口か
ら出るときには安全に蘇生化されている。従って、空気
中の種々の汚染物質を殆ど除去することができ、極めて
自然で綺麗な空気を周囲環境に放出することができる。
【0012】なお、吸込口と排出口を連通する空気流路
は、どのような経路であってもよいが、吸込口に連通す
ると共にハウジングの開口側とは反対側に延びる流入路
と、この流入路に開口側とは反対側で連通すると共に排
出口に通じるように開口側に延びる流出路とからなるの
が、容器状のハウジングの容積を有効利用できるのでよ
い。この場合、例えば流入路をハウジングの内壁に沿っ
て設け、これに対応して吸込口をハウジングの開口周縁
部に沿って設け、流出路をハウジングの中央部に設け、
これに対応して排出口をハウジングの開口中央部に設け
るのが好ましい。更に、その場合、ハウジングを円筒状
のものとし、流入路及び流出路を円筒状のハウジングの
内部に同心上に設ければ、流路抵抗が少なくなり、空気
が吸込口から排出口までスムーズに流れるので好ましい
態様となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に基づい
て説明する。その第1の実施形態に係る空気清浄機の内
部構造を図1(一部省略縦断面図)、図2(一部省略縦
断面図)、及び図3(天井に埋め込んだ状態の側面図)
に示す。ここに示す空気清浄機1Aは、天井などの壁に
埋め込むもので、開口を有する容器状のハウジング10
を有する。ハウジング10は円筒状を呈し、内部に同じ
く円筒状の仕切筒11が同心上に配置され、仕切筒11
内に抗菌フィルタ(抗菌フィルタ部)20、集塵フィル
タ(集塵フィルタ部)30、ファン40、オゾン発生体
(オゾン発生部)50、及び脱臭触媒部60が上流側か
ら下流側に順に配置されている。
【0014】ここでは、ハウジング10の環状の開口周
縁部が吸込口12になり、ハウジング10の円形状の開
口中央部(仕切筒11の下流側の開口)が排出口13に
なり、ハウジング10の内壁と仕切筒11の外壁との間
の空間が、吸込口12に連通すると共に開口側とは反対
側に延びる流入路14で、仕切筒11の内側空間が、流
入路14に開口側とは反対側で連通すると共に排出口1
3に通じるように開口側に延びる流出路15となり、吸
込口12及び排出口13と流入路14及び流出路15と
で、空気流路が形成される。従って、空気は吸込口1
2、流入路14、流出路15の順に流れ、清浄・脱臭・
殺菌されて排出口13から放出される。
【0015】また、仕切筒11の排出口13には、排出
口13から出る空気をスムーズに拡散するための部材1
7aを有する空気流ガイド17が取付けられている。空
気流ガイド17は、排出口13から吸込口12をオーバ
ーラップするように拡開している。この空気流ガイド1
7を設けることで、吸込口12と排出口13をハウジン
グ10の開口に隣接して設けても、吸込口12に進入す
る空気流と排出口13から出る空気流が、互いに邪魔し
合わずにスムーズに流れるようになる。更に、ハウジン
グ10の開口側とは反対側には、カバー18が着脱可能
に取付けられている。
【0016】仕切筒11の内側空間において、抗菌フィ
ルタ20は仕切筒11の上流側の開口を塞ぐように取付
けられている。抗菌フィルタ20は、例えば1000メ
ッシュを有すると共に抗菌処理が施されたもので、微粒
子を補足し、同時に大腸菌や一般細菌類を死滅させる。
つまり、空気中の微生物が抗菌フィルタ20に接触する
ことで破壊される。なお、細菌が自身の構造を変えたり
抗菌材に対して耐性を持つようなことはない。従って、
空中に浮遊する微生物を、抗菌フィルタ20により86
%以上減少させることができる。
【0017】但し、濃度0.6ppmの気相オゾンを空
気中に均一に放散させれば、細菌類の約90%は死滅す
る。そのオゾンの能力を利用すれば、特に抗菌フィルタ
20を用いなくても、表面を殺菌しただけ(抗菌処理な
し)の通常の非抗菌フィルタでも細菌類を死滅させると
いう目的は達成できる。しかし、オゾン発生体50によ
るオゾン殺菌と抗菌フィルタ20とを組合せることで、
微生物を均一的に殺菌し、より強力な殺菌効果が得られ
る。
【0018】抗菌フィルタ20の次に配置される集塵フ
ィルタ30は、例えば0.8μm以下の微粒子に対する
集塵率D.O.P.が96%の能力を有するガラス繊維フィル
タであり、従来から市販されている化学繊維のフィルタ
に比べて、面積負荷1.5倍の集塵保持能力を有してい
る。上記のようなガラス繊維フィルタは、室内の分煙対
策においても、タバコの煙粒子の補足に優れ、また病院
においては、院内感染症の原因といわれるM.R.S.A.(メ
チシリン耐性黄色ブドウ球菌)の1.0〜10μmの粒
子を99%で補足できるし、高湿度空間においても使用
に耐える。
【0019】ファン40は、空気を吸込口12から排出
口13に導くためのもので、モータと羽根で構成され
る。ファン40による風量は、例えば0.5〜100m
3 /分であり、これは機種のサイズや種類等に応じて適
宜設定すればよい。オゾン発生体50は、発生したオゾ
ンを拡散する拡散板を備えるもので、例えばファインセ
ラミック沿面放電体を用いる。この放電体は、アルミナ
で形成されるオーバーコート層と誘電体層からなり、特
にオーバーコート層と誘電体層の厚み比をほぼ1:3〜
1:4とすることにより、低電圧でのオゾン発生が容易
になる。ファインセラミック沿面放電体は、等価的にコ
ンデンサと考えられ、このコンデンサに蓄積されたエネ
ルギーが放出されたときに放電が行われる。放電体への
印加電圧をV、放電体の等価容量をCとすると、放電体
に蓄えられるエネルギー量Wは、 W=(1/2)CV2 ・・・・・・・・・・・(1) となる。又、放電体の等価容量Cは、 C=ε0 εs (S/T) ・・・・・・・・・・(2) となる。但し、ε0 (真空の誘電率)=8.85×10
-12 、εs は誘電体層の比誘電率、Tは電極間隔(誘電
体層の厚み)、Sは電極面積である。式(1),(2)
より、エネルギーWは、 W=(1/2)ε0 εs (S/T)V2 ・・・(3) となる。
【0020】一方、絶縁破壊電圧Vr は、Vr =ATn
(n=0.3〜1)の関係式がある。沿面放電は、誘電
体と空気の関係のため誘電体厚さを薄くすると誘電体の
破壊電圧が下がるが、同時に空気の絶縁破壊厚、即ち放
電量も下がることになる。従って、上記式(2)の関係
より、放電量を小さくし、放電電圧も下げる条件とし
て、誘電体厚Tr を薄くし、放電電圧Vr を下げ、面積
Sも小さくし、放電エネルギーWを低くすれば良いこと
になる。
【0021】又、気体中での放電開始時の電界強度は、
大気中で33KV/cm、酸素中で27KV/cm、窒
素中で35.4KV/cmと差があるため、放電電圧が
下がるほど、窒素酸化物NOx の生成が低減される。こ
こでは、以上の条件に基づいて、オーバーコート層の厚
さを30μm、誘電体層の厚さを90μmとしたファイ
ンセラミック沿面放電体を使用することとした。このオ
ゾン発生体50で発生したオゾンは、拡散板によって拡
散される。
【0022】オゾンの酸化力により、臭いの原因となる
二重結合が速やかに分解され、炭化水素及び誘導体〔炭
化水素{RH}、アルコール{ROH}、アルデヒド
{RCOH}、有機酸{R(COO)}〕、硫黄化合物
〔硫化水素{H2S}、メチルメルカプタン{CH3
H}、硫化メチル{(CH3)2S}、二硫化メチル
{(CH3)22 }、二酸化イオウ{SO2 }〕、窒素
化合物〔トルメチルアミン{(CH3)3N}、アンモニ
ア{NH3 }〕等が、次の脱臭触媒部60の表面で効率
良く分解脱臭される。
【0023】例えば、シックハウス症候群の原因とされ
るホルムアルデヒド(HCHO)は、オゾンにより次の
ように分解脱臭される。 3HCHO + 2O3 → 3CO2 + 3H2O このオゾン脱臭に加えて、オゾン触媒表面で空気中の浮
遊菌を殺菌できるだけでなく、細菌を構造的に破壊でき
るので、殺菌やウイルスを不活性化することができる。
【0024】なお、自然界のオゾン濃度が0.02〜
0.08ppmであることから、この清浄機1Aから放
出されるオゾンの濃度は0.05ppmを超えないよう
に制御される。脱臭触媒部60は、オゾン反応を促進さ
せるためのもので、例えば二酸化チタン、二酸化マンガ
ンを主成分とするマンガン系触媒であり、オゾンを用い
た脱臭用触媒として使用されているもので、オゾンの吸
着分解を通じて脱臭を行うものである。脱臭触媒部60
はハニカム構造を有しており、ハニカム構造を採用する
ことで、構造が堅牢になると共に脱臭効率が良くなる。
なお、オゾン脱臭触媒としてのマンガン結晶構造には
α、β、γがあり、各結晶構造により臭気分解特性が微
妙に異なるが、使用に際しての効果には大差はない。
【0025】この脱臭触媒部60の表面で酸化・還元反
応が繰り返され、脱臭が行われる。オゾンと脱臭触媒部
60とを組合せることで、通常の脱臭技術に比べ約50
倍以上も脱臭能力が向上し、化学脱臭が円滑化される。
因みに、マンガン系触媒の表面で約2000倍の活性度
となる。特に、気相濃度0.6ppm以上のオゾンを反
応させれば、約90%以上の殺菌効果が得られる。
【0026】上記抗菌フィルタ20、集塵フィルタ30
及び脱臭触媒部60(及び下記の酸性ガス吸着部70)
は、ハウジング10、即ち仕切筒11から取り出せるよ
うになっており、掃除・交換等のメンテナンスを容易に
行うことができる。一方、ハウジング10内の流入路1
4には、電源や動作制御用の各種電子部品を搭載した回
路基板80が配置され、ファン40のモータやオゾン発
生体50が回路基板80に電気的に接続されている。
【0027】このように構成された空気清浄機1Aは、
例えばハウジング10の開口縁部に突設されたフランジ
とボルト等を利用して、天井100に埋め込んだ状態で
固定され、ハウジング10の外壁に周設された支持片1
9により安定支持される。この空気清浄機1Aが設置さ
れた室内の空気は、ファン40の作動により吸込口12
から流入路14を経て流出路15に流入し、抗菌フィル
タ20、集塵フィルタ30、脱臭触媒部60を順に通過
し、排出口13から室内に流出する。その過程で殺菌、
塵埃等の除去、脱臭が行われ、汚染空気は安全な蘇生化
空気として室内に排出される。
【0028】この空気清浄機1Aによると、容器状のハ
ウジング10の開口に吸込口12と排出口13を設け、
この吸込口12と排出口13を連通する空気流路、即ち
仕切筒11の内側空間に抗菌フィルタ20、集塵フィル
タ30、ファン40、オゾン発生体50及び脱臭触媒部
60を配置してあるので、構造的にすっきりとまとめる
ことができ、小型化が可能となり、設置作業も楽にな
る。また、例えば天井100に埋め込んだ場合、天井に
設けられた通常の空調用送風口と見た目が変わらず、体
裁が良くなる。
【0029】第2の実施形態に係る空気清浄機1Bを図
4(一部省略縦断面図)に示す。但し、同じ要素には同
一符号を付してある。この空気清浄機1Bでは、2つの
脱臭触媒部60a,60bが設けられていることと、仕
切筒11の排出口13側に酸性ガス吸着部70が配置さ
れていることが、上記清浄機1Aに比べて異なる点であ
る。上記清浄機1Aでは、脱臭触媒部60は例えば厚さ
が10mmのものであるが、この清浄機1Bでは、厚さ
が10mmのものが2個並設されている。
【0030】酸性ガス吸着部70は、例えば厚さが20
mmのもので、具体的には酸性ガス吸着剤として例えば
硝石灰、活性炭、炭酸カリウム、水酸化カルシウムの成
分を混練焼成し石膏で固めたハニカム構造体や、コルゲ
ート紙に活性炭粉末を数回貼着し、水酸化カリウム等の
アルカリ剤を含浸させて乾燥させたハニカム構造体等を
使用する。これら特定構造の酸性ガス吸着部70は、常
温常圧下において酸性ガスを除去する画期的なものであ
る。酸性ガス吸着部70のアルカリ成分と活性炭で余分
なオゾンが分解されると共に、NO2 、SO2 等の有害
な酸性ガスが活性炭で効率良く吸収され、アルカリ成分
との中和反応により吸収浄化される。
【0031】ところで、室内等の空気中のNOx はNO
とNO2 により構成されており、両者はほぼ1:1の比
率となっている。このうち、NOの有害性は低いが、N
2は水にも解け易く、酸性ガスとしての特徴を持つ有
害物質である。又、オゾンはNOと混合反応させると瞬
時にNO2 を生成する能力を有するため、オゾン発生機
能を有する装置では有害なNO2 比率を上昇させること
になる。このため、NO2 の濃度を抑制する意味から
も、酸性ガス吸着部70は重要である。
【0032】因みに、NO2 、SO2 の吸収反応式は、
次の通りである。 2NO2 +2KOH → KNO2 +KNO3 +H2O 4NO2 +2Ca(OH)2 → Ca(NO2)2 +Ca(NO3)2 +2H2O S O2 +2KOH → K2SO3 +H2O 更に第3の実施形態に係る空気清浄機1Cを図5に示
す。この空気清浄機1Cは、抗菌フィルタ20の次にフ
ァン40、オゾン発生体50及び集塵フィルタ30を順
に配置し、集塵フィルタ30の次に厚さが10mmの1
個の脱臭触媒部60と、厚さが10mmの酸性ガス吸着
部70を順に配置したものである。
【0033】更に図6に示す第4の実施形態に係る空気
清浄機1Dは、要素の配置順は清浄機1Cと同じである
が、酸性ガス吸着部70が厚さ20mmのものである点
が異なる。更に第5の実施形態に係る空気清浄機1E
は、抗菌フィルタ20の次に脱臭触媒部60、ファン4
0及びオゾン発生体50が順に配置されているが、酸性
ガス吸着部70は設けられていない。特にこの清浄機1
Eは、人気の無い空間を殺菌するように構成されたもの
で、室内照明用の蛍光灯の逆スイッチを利用し、例えば
蛍光灯を消す(スイッチOFF)と、オゾン発生体50
で発生したオゾンによる暴露殺菌が始まるようになって
いる。具体的には、室内が5ppm程度の気相オゾン濃
度に充満するように設定されている。オゾンは、回路基
板80に設けられたタイマーにより例えば5時間のみ暴
露され、5時間経過後はオゾン発生が停止し、ファン4
0のみが動作し、オゾン浄化(回収)が行われる。これ
らの全機能は、蛍光灯のスイッチがONになれば停止す
るように設定されている。
【0034】上記の空気清浄機1(A〜E)の設置場所
としては、衛生管理関連では、洋菓子・和菓子の製造工
場、製パン・製麺工場、食品保管庫、食肉加工場、レス
トラン、厨房、給食センタ、スーパーのバックヤード、
コンビニエンスストア等であり、病院では、診察室、オ
ペルーム、入院病棟、新生児室、老人介護室等である。
分煙対策関連では、会議室、応接室、コンピュータ室、
喫煙室、パチンコ店、麻雀店、ゲームセンタ、カラオケ
室、バー、スナック、理容・美容サロン、ホテル等であ
る。脱臭関連では、ゴミ保管庫、貸オムツ集積場、汚泥
脱水処理室、ペットショップ、痴呆性老人病棟、その他
の隔離病棟、公衆トイレ、発酵施設等である。
【0035】上記空気清浄機1(A〜E)は、上記場所
のいずれに設置してもよいが、前記したように仕切筒1
1内に配置する要素を変更してあるのは、それぞれの設
置場所に適した仕様にしてあるからである。つまり、清
浄機1Aは、特にオゾンの殺菌・脱臭機能を高めてある
ことから、食品を取り扱う場所に最適である。清浄機1
Bは、特に酸性ガスの除去能力を高めてあることから、
印刷現場、化学実験室、薬品保管庫などの作業環境を改
善するのに最適であり、シックハウス症候群などの化学
物質過敏症を引き起こす原因である化学物質、特に有機
溶剤(ベンゼン、トルエン、m−キシレン、スチレン、
酢酸エチル、Iso −ブタノール、メチルイソブチルケト
ンなど)、硫黄化合物、アミン類、アルデヒド類、低級
脂肪酸などを低濃度に除去するのに好都合である。
【0036】清浄機1C,1Dは、特に集塵・殺菌・脱
臭機能を高めてあることから、医療・福祉施設に最適で
ある。また、清浄機1Eは、オゾン暴露による殺菌効果
を高めてあることから、特に厨房用として最適である。
なお、上記実施形態では、空気清浄機を天井に埋め込む
こととしたが、室内の側壁に設置してもよいし、場合に
よっては床に設置してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空気清浄
機によれば、開口を有する容器状のハウジングを用い、
そのハウジングの開口に、空気流路で連通された吸込口
と排出口を分離して設けると共に、吸込口に流入する空
気流と排出口から流出する空気流とを分離して案内する
空気流ガイドを設け、空気流路にファンと空気浄化手段
を配置してあるので、構造的に小型にできる上に、体裁
も良くすることができ、特に屋内部分に露出するデザイ
ンの自由性が高い。また、吸込口と排出口をハウジング
の開口に隣接して設けても、吸込口に進入する空気流と
排出口から出る空気流が、空気流ガイドにより互いに邪
魔し合わずにスムーズに流れ、対流効果が高い。勿論、
空気中の種々の汚染物質を殆ど除去することができ、極
めて自然で綺麗な空気を周囲環境に放出することができ
る。
【0038】請求項4,5の構成とすれば、容器状のハ
ウジングの容積を有効利用できる。請求項6,7の構成
とすれば、流路抵抗が少なくなり、空気が吸込口から排
出口までスムーズに流れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る空気清浄機の一部省略縦
断面図である。
【図2】図1の清浄機の一部省略縦断面図である。
【図3】図1の清浄機を天井に埋め込んだ状態の側面図
である。
【図4】第2の実施形態に係る空気清浄機の一部省略縦
断面図である。
【図5】第3の実施形態に係る空気清浄機の一部省略縦
断面図である。
【図6】第4の実施形態に係る空気清浄機の一部省略縦
断面図である。
【図7】第5の実施形態に係る空気清浄機の一部省略縦
断面図である。
【符号の説明】
1(A〜E) 空気清浄機 10 ハウジング 11 仕切筒 12 吸込口 13 排出口 14 流入路 15 流出路 17 空気流ガイド 20 抗菌フィルタ(抗菌フィルタ部) 30 集塵フィルタ(集塵フィルタ部) 40 ファン 50 オゾン発生体(オゾン発生部) 60 (a,b) 脱臭触媒部 70 酸性ガス吸着部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 7/00 F24F 7/00 A (72)発明者 安達 勝志 鹿児島県国分市重久4601番1 国分電機株 式会社内 Fターム(参考) 4C080 AA05 AA07 BB02 BB05 CC01 CC03 CC07 HH02 JJ01 JJ03 KK02 KK08 LL02 LL03 LL10 MM02 MM05 MM08 NN01 QQ17 4D058 JA12 JA14 JB50 KB11 LA01 QA01 QA03 QA11 QA15 QA17 QA21 SA01 TA02 TA06 TA07 TA08 4G042 CE02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口を有する容器状のハウジングの開口
    に、外部空気を吸い込むための吸込口とハウジングの内
    部空気を排出するための排出口とを分離して設けると共
    に、吸込口から排出口に至る空気流路をハウジング内部
    に設け、更に吸込口に流入する空気流と排出口から流出
    する空気流とを分離して案内する空気流ガイドを設け、
    空気流路に空気を吸込口から排出口に導くファンと空気
    浄化手段を配置したことを特徴とする空気清浄機。
  2. 【請求項2】前記空気浄化手段は、空気流路の上流側に
    配置された抗菌フィルタ部と、この抗菌フィルタ部より
    も下流側に任意の順で配置された集塵フィルタ部と、オ
    ゾン発生部と、脱臭触媒部と、酸性ガス吸着部とで構成
    されることを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
  3. 【請求項3】前記空気浄化手段は、空気流路の上流側に
    配置された抗菌フィルタ部と、この抗菌フィルタ部より
    も下流側に任意の順で配置された集塵フィルタ部と、オ
    ゾン発生部と、脱臭触媒部とで構成されることを特徴と
    する請求項1記載の空気清浄機。
  4. 【請求項4】前記空気流路は、吸込口に連通すると共に
    ハウジングの開口側とは反対側に延びる流入路と、この
    流入路に開口側とは反対側で連通すると共に排出口に通
    じるように開口側に延びる流出路とからなることを特徴
    とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の空気清浄
    機。
  5. 【請求項5】前記流入路はハウジングの内壁に沿って設
    けられ、これに対応して前記吸込口はハウジングの開口
    周縁部に沿って設けられ、前記流出路はハウジングの中
    央部に設けられ、これに対応して前記排出口はハウジン
    グの開口中央部に設けられていることを特徴とする請求
    項4記載の空気清浄機。
  6. 【請求項6】前記ハウジングは円筒状であり、前記流入
    路及び流出路は円筒状のハウジングの内部に同心上に設
    けられていることを特徴とする請求項5記載の空気清浄
    機。
  7. 【請求項7】前記空気流ガイドは、排出口から吸込口を
    オーバーラップするように拡開していることを特徴とす
    る請求項5又は請求項6記載の空気清浄機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007007151A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Hitachi Appliances Inc 空気清浄機
JP2018173236A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 日本無機株式会社 空気清浄化方法並びに空気清浄化装置
CN114060978A (zh) * 2021-10-20 2022-02-18 青岛海尔空调器有限总公司 一种空调扫地机及其控制方法
CN114060977A (zh) * 2021-10-20 2022-02-18 青岛海尔空调器有限总公司 一种空调扫地机及其控制方法

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