JPH1157391A - 排気脱臭装置 - Google Patents

排気脱臭装置

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JPH1157391A
JPH1157391A JP9219647A JP21964797A JPH1157391A JP H1157391 A JPH1157391 A JP H1157391A JP 9219647 A JP9219647 A JP 9219647A JP 21964797 A JP21964797 A JP 21964797A JP H1157391 A JPH1157391 A JP H1157391A
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duct
exhaust gas
oil
fat
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JP9219647A
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Katsumi Takagi
克己 高木
Yoshihiro Takeno
芳廣 竹野
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Sanei Kogyo KK
Original Assignee
Sanei Kogyo KK
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】調理等に伴って出る排気中の油脂分を分解し、
且つその臭気を確実に消臭して外部に排出し、排気設備
に容易に取付け得る排気脱臭装置を提供する。 【解決手段】厨房設備1からレンジフード2を介して排
気ダクト10に送られる排気を消臭する装置であって、
油脂微細化成分α、油脂分解菌β、及び消臭成分λを混
合した薬液δをボックス21内の薬液タンク24に入
れ、この薬液δをポンプ28を介して上部の水槽30に
送給し、且つ水槽30から上方の噴霧機40により上記
薬液δを含むミストを枝ダクト49を介して、排気ダク
ト10内の専用ダクト12に接続した排気脱臭装置2
0。上記成分αや菌βにより、上記ダクト12内に付着
する油塵中の油脂を微細化して分解し、且つ上記成λに
よりその他臭気成分を消臭して、吐出ダクト19から無
臭の排気を排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば食堂等の業
務用厨房から排出される油脂分と臭気成分を含む排気等
を脱臭する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の調理を行う食堂やレストラン、或
いはファーストフード店等の厨房からは、調理に伴って
油脂分や食物等の臭気成分を含むガスが排気される。係
る排気は、通常調理台等の直上のレンジフードに吸い込
まれ、このフードにおいて大粒の油分がフィルターによ
りグリスとして回収される。そして、上記フードからダ
クト及びファンを経て屋外に排出されている。この排気
中には、上記油脂分や食物成分自体の臭気、或いは油脂
分等の分解や腐敗に伴う臭気が含まれている。従って、
係るダクト先端部の吐出部分の周囲に臭気を拡散し、場
合により付近の住民や通行者に不快感を与えることもあ
る。
【0003】また、デパートやスーパーマーケット等の
大規模なスペースを有する売場内には、簡単な調理を行
って食品を販売する食品売場を含んでいる場合がある。
係る各種の売場からの空調用の排気中に、上記食品売場
からの排気が混じったまま空調設備により空気調和され
て、再度各売場に送風循環される。すると、食品売場の
調理等に伴う油脂分や食物成分自体の臭気や、油脂分等
の分解や腐敗に伴う臭気が含まれた状態で空気が循環す
るため、売場内に臭気が染付いて顧客に不快感を与える
場合もある。
【0004】前記の業務用厨房からの排気による臭気を
防ぐため、近年、悪臭防止法が制定・改正されている。
これに対処するため、例えば前記調理台等の直上のレン
ジフード付近に消臭剤をセットして、排気中の油脂分や
食物成分自体の臭気や、これらの分解や腐敗に伴う臭気
を消す試みが行われている。この場合、消臭剤の種類や
成分によっては上記の臭気を消臭できない場合がある。
特に、油脂分等の分解や腐敗自体は防げないので、これ
らに伴う臭気に対しては効果が不十分である。しかも、
厨房内に専用の構造を有するレンジフードを設けたり、
消臭器をレンジフード付近に取付けるため、コスト高を
招いたり、調理用のスペースを狭くするという問題もあ
った。
【0005】
【発明が解決すべき課題】本発明は、以上の従来の技術
における問題点を解決し、調理等に伴って排出される排
気中における油脂分や食物成分自体の臭気や、油脂分等
の分解や腐敗に伴う臭気を確実に消臭して外部に排出す
ると共に、既存の排気設備のダクトにも容易に取付けら
れる排気脱臭装置、或いは、適宜携帯して使用できる排
気脱臭装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、排気中の油脂分をバイオ菌により分解し
無臭・無害化し、且つ消臭成分により残る臭気成分を消
臭することに着想して成されたものである。即ち、本発
明の排気脱臭装置は、厨房等から排出される油脂分と臭
気成分を含む排気等を脱臭する装置であって、油脂微細
化成分、油脂分解菌、及び消臭成分とを混合した薬液を
噴霧手段に送給するポンプ等の送給手段と、送給された
上記薬液をミストと共に送気する噴霧手段と、上記排気
を外部に排出する排気ダクトの中間に、上記噴霧手段か
らの送気が流入するよう接続される枝ダクトと、を含む
ことを特徴とする。
【0007】この装置によれば、予め排気源ごとの排気
成分に応じて上記各成分と上記菌とを所要の割合に調整
・混合して単一の薬液を用意し、この薬液をポンプ等に
て噴霧機等に送給し、上記菌を活性に保つミストと共に
噴霧機から枝ダクトを介して排気ダクトの中間に送気さ
れる。従って、排気中の油脂分は微細に分解され且つ上
記菌により無臭で無害な成分になる。且つ、残りの臭気
成分も消臭された上で外部に排出されるので、臭気の無
い排気に確実にすることができる。
【0008】また、本発明の他の排気脱臭装置は、厨房
等から排出される油脂分と臭気成分を含む排気等を脱臭
する装置であって、油脂微細化成分、油脂分解菌、及び
消臭成分とを個別に又は2組に分けて送給し、且つ少な
くとも上記菌を噴霧手段に送給するポンプ等の送給手段
と、少なくとも上記菌をミストと共に送気する噴霧手段
と、上記排気を外部に排出する排気ダクトの中間に、上
記噴霧手段、及び/又は、送給手段からの送気が流入す
るよう接続される枝ダクトと、を含むことを特徴とす
る。この装置によれば、上記各成分をエアやミストと共
に個別に又は適宜組合わせて2組にして送給し、且つ上
記菌をミストと共に送給して、それらの各枝ダクトを個
別に排気ダクトに接続するか、各枝ダクトを途中で一つ
に合流させた枝ダクトを排気ダクトに接続することによ
り、前記同様にしてダクト内の排気を消臭することがで
きる。この場合、厨房等の排気源からの排気の種類や成
分が変更されても、新しい排気の性状に応じて上記成分
や上記菌の混合割合を調整することが、比較的容易に行
うことができる。
【0009】更に、本発明には、前記排気ダクトが複数
の排気源と単一の排気手段との間において並列するダク
ト部分を有し、これら複数の各ダクト部分にそれぞれ前
記枝ダクトを介して前記噴霧手段、及び/又は、前記送
給手段を接続した排気脱臭装置も含まれる。この装置に
よれば、複数の排気源からの専用ダクト部分に予め前記
各成分と菌を専用に混合してミストと共に枝ダクトから
送給したり、或いは各排気源からの専用ダクト部分に前
記各成分をエアやミストと共に個別に送給し、且つ上記
菌をミストと共に送給することができる。従って、各種
の排気に対し排気ダクトの各専用ダクト部分で個別に油
脂分解と消臭を行い、無臭にして外部に排出できる。勿
論、複数の排気源から同種の排気が各ダクト部分に送ら
れる場合には、それらの排気ダクトの合流部分である下
流側に枝ダクトを接続して、一つの本排気脱臭装置のみ
を接続すれば良いことは明らかである。
【0010】更に、本発明の別の排気脱臭装置は、厨房
等から排出される油脂分と臭気成分を含む排気等を脱臭
する装置であって、油脂微細化成分、油脂分解菌、及び
消臭成分とを含んだ薬液を溜める携帯可能な薬液タンク
と、上記薬液を霧化して送給する送風器等の送給手段
と、この霧化された薬液をミスト状(シャワー状も含む)
に噴霧する噴霧手段と、を含むことを特徴とする。この
排気脱臭装置によれば、携帯式のため定期的に又は適宜
必要に応じて厨房のレンジフード等の排気源、排気ダク
トの入り口、吐出口等、又は空調設備の周囲、或いは建
物の室内・外壁、天井、床等に対して、薬液をミスト状
等にして噴射でき、前記と同様の油脂分解と脱臭を自在
且つ簡単に行うことが可能となる。
【0011】
【実施の形態】以下において本発明の実施に好適な形態
を図面と共に説明する。図1は本発明の排気脱臭装置2
0を用いた排気設備の概略図を示す。図中で下方に示す
ガスレンジフライヤー等の厨房設備1の真上には、レン
ジフード2が取付けられている。このフード2内には、
グリスフィルタ4が設けられ、調理による排気中から比
較的大粒の油分を除去して、グリス回収容器6内に収容
する。また、レンジフード2の上部には、ファイヤーダ
ンパ8を介して一端(下端)が連通する排気ダクト10が
接続されている。この排気ダクト10は、上記フード2
からの排気を流す専用ダクト(ダクト部分)12と、図中
右方に位置する図示しない別の厨房設備1からの排気を
流す専用ダクトとを合流して送気するメインダクト16
を含む。
【0012】上記専用ダクト12は曲り部13を下方に
有し、この曲り部13に前記排気脱臭装置20から延び
る枝ダクト49の先端が接続される。また、専用ダクト
12の上方の途中には、サンクションダクト14が接続
され、外気を流入可能としている。更に、この専用ダク
ト12の上端とメインダクト16の合流部分には、風量
調整用ダンパ15が取付けらている。一方、複数の専用
ダクト12を合流したメインダクト16には、伸縮式の
継手17を介して排風器(排気手段)18が取付けられ、
この排風器18の反対側に接続した吐出ダクト19から
無臭化した排気を外部に排出する。
【0013】図2に開閉扉を省略して拡大して示すよう
に、排気脱臭装置20は、ボックス21内に取替え可能
にセットした薬液タンク24と、このタンク24の底部
から送液管26を経て上方の水槽30に薬液δを送液す
るポンプ28と、水槽30の上に取付けた噴霧機40
と、この噴霧機40の上部と前記専用ダクト12の曲り
部13とを接続する枝ダクト49を有する。上記薬液タ
ンク24には、油脂微細化成分α、油脂分解菌β、及び
消臭成分λを前記厨房設備1からの排気に応じて予め所
要の割合にて混合した薬液δが注入されている。上記油
脂微細化成分αには例えば米国サンシャイン社製の商品
名;シンプルグリーンが、上記油脂分解菌βには例えば
明治製菓(株)製の商品名;スーパーBNCが、更に上記
消臭成分λには例えばフランスのバイオ・DM社製の商
品名;BIO−DM(登録商標)が使用される。これらは
液状等で用いられる。尚、ボックス21の側面には、上
記ポンプ28や後述する噴霧機40のモータ46の駆動
を制御する制御盤25が固定されている。
【0014】また、上記水槽30はボックス21の天板
22に明けた開口部23に周辺が支持される丸いトレイ
状を呈し、弁34を介して給水管32から水が供給され
る。この給水管32には水槽30内に位置する図示しな
い給水調整用フロートが取付けてあるので、水槽30内
の給水レベルは常に一定に保たれる。また、水槽30内
の水面の上方には、前記送液管26の注液部27が位置
する。更に、水槽30内の水量を一定に維持するため、
過剰となった水をオーバーフローさせる排水口36が水
槽30の側面に設けられている。この排水口36から出
た過剰な水は、排水管37及び弁38を経て出水口39
より排水される。
【0015】更に、水槽30の上方には噴霧機40が取
付けられる。この噴霧機40は、上下に開口部を有する
やや円錐形状のガイド41と、このガイド41内に同心
状に設けられる略たまご型のモータユニット44を有す
る。上記ガイド41は、前記水槽30の周辺から複数の
L型金具43によって、水槽30と略同心の位置に固定
され、上記ユニット44もその下部から放射状に延びる
複数の水平片45に、上記金具43を貫通するボルト4
5aを螺入することで固定される。このガイド41とモ
ータユニット44との間には円錐形状の通気路Sが形成
される。尚、ガイド41の上端には、柔軟性を有する前
記枝ダクト49の下端が接続される。上記ガイド41の
上側には水平方向に沿って複数の通風孔42が穿設さ
れ、且つ上記通気路Sの中間に連通する。また、モータ
ユニット44内にはモータ46が内蔵され、その回転軸
の上端には該ユニット44の上方に位置するジェットフ
ァン48が固定されている。更に、モータ46の回転軸
の下端には、水槽30内の水中に先端(下端)が進入する
コーン47が固定されている。
【0016】ここで、この排気脱臭装置20の作用につ
いて説明する。先ず、弁34を開いて給水管32から水
槽30内に一定量の水を給水する。次に、前記制御盤2
5を操作してポンプ28をそのモータを回転させて駆動
し、薬液タンク24から薬液δを送液管26を介してそ
の注液部27から一定量ずつ水槽30内の水に注液す
る。この際、薬液δは水中で所定の割合に希釈される。
更に、噴霧機40のモータ46を駆動すると、その回転
軸と共に回転するコーン47により、水槽30内の水は
その水面の上方の周囲側に渦状に吹き上げられる。同時
に、モータ46により上記ファン48も回転するため、
薬液δを含んだ水は細かいミスト(霧)となって上記円錐
状の通気路Sを通り、枝ダクト49内に送気される。
尚、係るミストが通気路Sを通る際に、ガイド41の各
通風孔42からもエアが巻き込まれ、ジェットファン4
8による送風量を一層高める。
【0017】上記薬液δを含んだミストは、枝ダクト4
9を経て前記図1に示した排気ダクト10の専用ダクト
12内に送気される。すると、ミストに含まれる薬液δ
中の油脂微細化成分αが、先ず上記ダクト12の内面に
薄く付着した排気からの油塵に多数の隙孔を形成する。
次に、この油塵の各隙孔内に、薬液δ中の油脂分解菌β
が浸透し、酵素(リパーゼ)を輩出すると共に、この酵素
が残った油脂を水と炭酸ガス等の無臭で無害な成分に分
解する。この際、上記油塵は凹凸面状になる。係る凹凸
面が油塵に形成されると、油脂分解菌βの接触面積が増
えるため、上記酵素の輩出と油脂の分解が一層促進され
る。係る反応を数時間程行うと、油脂分は上記ダクト1
2の内面から除去される。更に、薬液δを含んだミスト
を供給すると、上記ダクト12の内面には、油脂分解菌
β自体の薄い皮膜が形成される。従って、これ以降は厨
房設備1からの排気が送給されても、上記ダクト12の
内面には油塵自体が付着しなくなる。
【0018】しかも、上記ミストに含まれる薬液δ中の
消臭成分λが、油塵中に含まれる微細な食物成分等の臭
気を消臭する。従って、上記専用ダクト12からメイン
ダクト16に送気される排気は、油脂分と臭気の無い状
態にされて吐出ダクト19から外部に排出される。この
結果、吐出ダクト19の周囲に臭いが出ず、且つその周
囲や付近に油膜等が付着しないので、環境衛生上や美観
上からも良好な状態にすることができる。尚、長年使用
してきた排気ダクト10に初めて本排気脱臭装置20を
使用する場合には、予め各ダクト12,16内を高圧水
で洗浄すると、それまでに約数ミリ程に厚く付着した油
塵が除去でき、上記作用を確実に行わせることができ
る。
【0019】ところで、本排気脱臭装置20が、前記各
成分α,λと油脂分解菌βとをミストと共に送給するの
は、油脂分解菌βを活性な状態に維持しつつ排気ダクト
10内に送り込むためである。即ち、少なくとも油脂分
解菌βのみを前記噴霧機40を用いてミストと共に排気
ダクト10に送給し、その他の各成分α,λはそのまま
或いは希釈化して別々に送給しても、前記の排気脱臭装
置20と同様の効果を得ることが可能である。例えば、
図3は上記排気脱臭装置20と同じ構造のミスト送給装
置20′の他に、油脂微細化成分αと消臭成分λとを個
別に排気ダクト10(12)に送る送給装置50,50′
を別個に取付けた排気脱臭装置60の概略を示す。
【0020】即ち、上記送給装置50,50′はボック
ス52内に上記各成分α,λを溜めるタンク54と、こ
のタンク54から各成分α,λを送風器56にて吸引し
たエアと共にミスト状にして、それぞれの枝ダクト58,
59に噴射するものである。この場合、油脂微細化成分
αを送給する装置50の枝ダクト58は、油脂分解菌β
をミストと共に送給するミスト送給装置20′の枝ダク
ト49よりも、専用ダクト12の上流側に接続すること
が必要である。前述したように、油脂微細化成分αが上
記ダクト12内に付着した油塵を微細化した後で、油脂
分解菌βが各油脂分を分解する為である。また、消臭成
分λを送る送給装置50′の枝ダクト59は、上記ダク
ト12において比較的下流側に接続することで、油脂分
が分解された後に残る臭気成分のみを消臭するだけで良
く、最も効果的な使用形態となる。係る排気脱臭装置6
0によれば、各厨房設備2から排出される排気の種類や
成分が途中で変っても、ミスト送給装置20′と各送給
装置50,50′毎に上記各成分α,λと菌βの供給量
を容易に変更・調整することができ、常に吐出ダクト1
9からは無臭で無害な排気を出させることができる。
【0021】尚、油脂微細化成分αと油脂分解菌βのみ
を予め混合して薬液δとし、上記ミスト送給装置20′
を用いて前記同様ミストと共に専用ダクト12に送給
し、消臭成分λのみを別途送給装置50′を用いるよう
にしても良い。この場合、消臭成分λを送る送給装置5
0′の枝ダクト59は、メインダクト16に接続するこ
とで、互いに平行する複数の専用ダクト12から合流し
た排気中の臭気成分のみ消臭することができ、排気ダク
ト10内全体における消臭を効果的に行うことも可能で
ある。また、前記排気脱臭装置60において、各成分
α,λにもそれぞれ専用のミスト送給装置20′を用い
て、ミストと共に送給することも可能である。
【0022】本発明は、以上の各形態に限定されるもの
ではない。例えば、図1において、排気脱臭装置20の
枝ダクト49をメインダクト16の前記ダンパ15と継
手17との間に接続することも可能である。即ち、厨房
設備1が少数で各専用ダクト12の数も少ない場合に
は、これらからの各排気が合流するメインダクト16の
下流側に枝ダクト49を接続しても、油脂分の微細化と
分解、及び臭気成分の消臭を吐出ダクト19のすぐ上流
側で集中的に行え、該ダクト19の周囲には臭気や油分
等を排出しない。従って、係る構成にすることにより、
最も簡単な設備構造にて油脂分解と消臭を効果的に行う
ことができる。
【0023】また、図2の排気脱臭装置20において、
前記油脂微細化成分α、油脂分解菌β、及び消臭成分λ
を予め所定の割合で混合して薬液タンク24内に貯留す
るとしたが、これらの各成分α,λと菌βをそれぞれ別
の専用の容器(図示せず)内に収容し、各容器から弁を介
して上記薬液タンク24内に逐次注入させることもでき
る。これにより、排気の変化や気温、或いは季節等に応
じて各成分α,λと菌βとの混合割合を適宜調整するこ
とが容易となる。更に、以上の各形態において前記薬液
タンク24は必須ではなく、各成分α,λと菌βをそれ
ぞれ専用の容器からポンプ等により直に前記水槽30に
平行して送給することもできる。
【0024】図4は本発明の携帯式の排気脱臭装置70
を示す。前記同様の各成分α,λと菌β及び希釈水から
なる薬液δは、予め混合されるか又は所定の割合により
それぞれ注入されることにより、図中の薬液タンク71
内に貯溜される。この薬液タンク71は、図示しない取
手又は肩掛けベルトにより、作業者が携帯して持ち運び
可能とされている。この薬液タンク71の天板72には
注入口73と、送風器(送給手段)75とが設けられてい
る。この送風器75からタンク71内には細い給液管7
4が垂下する。そして、薬液δは送風器75に吸い上げ
られ、その吸気口77から吸い込まれたエアにより薬液
δが霧化される。霧化された薬液δは、フレキシブルな
ホース78を通って噴霧器80に送給される。
【0025】この噴霧器80は、スイッチ84を有する
持ち手部82と、直管86の先端にネジ込んで取付けた
噴霧用の円錐ノズル88を有する。従って、スイッチ8
4により送風器75のモータ76を駆動させると、薬液
δは上記給液管74を通り、送風器75において霧化さ
れ、ホース78及び直管86を経て、上記円錐ノズル8
8の吐出孔89からミスト状乃至シャワー状となって外
部に噴射される。従って、この排気脱臭装置70によれ
ば、前記のような枝ダクトの接続工事も不要で、排気設
備や空調設備の適所に対し、定期的に又は随時必要によ
り薬液δを噴射して散布でき、前記同様の油脂分解と消
臭を手軽に行える。また、携帯式のため、レンジフード
や吐出ダクトの周辺、或いは室内・外の壁面や天井、或
いは床面に対しても、容易に噴射して散布できる。しか
も、散布の後は、無害で無臭な状態になるので、環境衛
生上の点からも支障がない。尚、上記ノズル88の種類
により、薬液δを含むミストを円錐状や、薄膜状に噴射
することもできる。
【0026】尚、本発明の送給手段は、前記ポンプ28
や送風器56,75に限らず、液体や気体、或いは両者
を共に送ることができる、例えばスクリューやファン等
を用いる各種の流体圧送装置を用いることが可能であ
る。また、噴霧手段は前記噴霧機や噴霧器、或いは送風
器に限らず、例えば霧吹き方式等種々の方式のものを用
いることもできる。更に、本排気脱臭装置は、厨房や食
品売場、或いは食品加工場等の調理を伴う排気源に限ら
ず、理容・美容業等の油分と香料等を併用する施設や化
学処理を行う工場、或いは病院等の空調設備に対しても
適用することもできる。
【0027】
【発明の効果】以上において説明した本発明の排気脱臭
装置によれば、各種の排気設備等に適用して、調理等に
伴う排気中の油脂分を微細化し分解することで無臭・無
害化し、且つその他の臭気成分についても確実に消臭で
きる。従って、排気ダクトの吐出口の周囲に臭気や油脂
分が拡散することを防止できる。また、排気ダクト内の
油塵も除去できるので、環境衛生上からも好ましくなる
と共に、上記油塵の付着・堆積に伴うダクト火災も予防
することもできる。更に、枝ダクトのみを排気ダクトの
適所に接続すれば設置できるため、厨房等の排気源にお
ける作業スペース等を取らず、既存の排気設備や空調設
備にも容易に取付けることができる。一方、請求項4の
発明によれば、上記ダクト工事も必要なく、排気設備や
空調設備、或いは建物内外の適所に簡単に持ち運べ、必
要な程度に応じて排気や周辺の雰囲気中の油脂分解と消
臭を簡便、且つ安価に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気脱臭装置を用いた排気設備を示す
概略図。
【図2】図1にて用いた排気脱臭装置を示す一部断面を
含む拡大概略図。
【図3】異なる形態の排気脱臭装置を用いた排気設備を
示す概略図。
【図4】本発明の更に異なる形態の排気脱臭装置を示す
一部断面を含む概略斜視図。
【符号の説明】
1…………………厨房設備 10………………排気ダクト 12………………専用ダクト(ダクト部分) 18………………排風器(排気手段) 20,60,70…排気脱臭装置 20′……………ミスト送給装置 28………………ポンプ(送給手段) 40………………噴霧機(噴霧手段) 49,58,59…枝ダクト 50,50′……送給装置 56,75………送風器(送給手段) 71………………薬液タンク 80………………噴霧器(噴霧手段) α…………………油脂微細化成分 β…………………油脂分解菌 λ…………………消臭成分 δ…………………薬液

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厨房等から排出される油脂分と臭気成分を
    含む排気等を脱臭する装置であって、 油脂微細化成分、油脂分解菌、及び消臭成分とを混合し
    た薬液を噴霧手段に送給するポンプ等の送給手段と、 送給された上記薬液をミストと共に送気する噴霧手段
    と、 上記排気を外部に排出する排気ダクトの中間に、上記噴
    霧手段からの送気が流入するよう接続される枝ダクト
    と、 を含むことを特徴とする排気脱臭装置。
  2. 【請求項2】厨房等から排出される油脂分と臭気成分を
    含む排気等を脱臭する装置であって、 油脂微細化成分、油脂分解菌、及び消臭成分とを個別に
    又は2組に分けて送給し、且つ少なくとも上記菌を噴霧
    手段に送給するポンプ等の送給手段と、 少なくとも上記菌をミストと共に送気する噴霧手段と、 上記排気を外部に排出する排気ダクトの中間に、上記噴
    霧手段、及び/又は、送給手段からの送気が流入するよ
    う接続される枝ダクトと、 を含むことを特徴とする排気脱臭装置。
  3. 【請求項3】前記排気ダクトが複数の排気源と単一の排
    気手段との間において並列するダクト部分を有し、これ
    ら複数の各ダクト部分にそれぞれ前記枝ダクトを介して
    前記噴霧手段、及び/又は、前記送給手段を接続した、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の排気脱臭装
    置。
  4. 【請求項4】厨房等から排出される油脂分と臭気成分を
    含む排気等を脱臭する装置であって、 油脂微細化成分、油脂分解菌、及び消臭成分とを含んだ
    薬液を溜める携帯可能な薬液タンクと、 上記薬液を霧化して送給する送風器等の送給手段と、こ
    の霧化された薬液をミスト状に噴霧する噴霧手段と、を
    含むことを特徴とする排気脱臭装置。
JP9219647A 1997-08-14 1997-08-14 排気脱臭装置 Withdrawn JPH1157391A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6511844B1 (en) * 2000-02-11 2003-01-28 Michael A. Smith Air purification system and method of using the same
JP2003514623A (ja) * 1999-11-24 2003-04-22 ユニケアー リミテッド 抗菌その他の処理のための方法と装置
JP2007190518A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Yamatoyo Sangyo Kk エアフィルター

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