JPH09103471A - エアコン用消臭防カビ装置及びその制御方法 - Google Patents

エアコン用消臭防カビ装置及びその制御方法

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JPH09103471A
JPH09103471A JP7290401A JP29040195A JPH09103471A JP H09103471 A JPH09103471 A JP H09103471A JP 7290401 A JP7290401 A JP 7290401A JP 29040195 A JP29040195 A JP 29040195A JP H09103471 A JPH09103471 A JP H09103471A
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JP
Japan
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deodorant
air conditioner
pump
timer
antifungal
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Withdrawn
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JP7290401A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Matsuoka
秀幸 松岡
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MATSUOKA SEISAKUSHO KK
Original Assignee
MATSUOKA SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Publication of JPH09103471A publication Critical patent/JPH09103471A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 消臭防カビ剤や芳香剤を噴霧し、カビの発生
を抑え、長期的に車内等の消臭を行い、消臭防カビ及び
芳香効果に優れ、衛生的で保全性に優れたエアコン用消
臭防カビ装置及びその制御方法を提供することを目的と
する。 【解決手段】 溶液状の消臭防カビ剤を主成分とする薬
剤を貯える薬剤容器5と、薬剤容器5に導入管等を介し
て接続し薬剤を加圧,送出させるポンプ4と、ポンプ4
からの薬剤を搬送する屈曲自在のフレキシブル管3と、
フレキシブル管3の先端部に配設されポンプ4から加圧
された薬剤を噴霧するノズル2と、ポンプ4を自動的に
オンオフ制御するタイミング信号を生成するタイマー6
と、タイマー6を開始させる開始スイッチ7と、タイマ
ー6からのタイミング信号によりポンプ4をオンオフ制
御する制御部と、を備えることにより、消臭防カビ剤等
の効果の持続性を著しく向上させ、衛生的で保全性に優
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車内又
は室内のエアコンの消臭及び防カビを行い、環境を衛生
的に保つエアコン用消臭防カビ装置及びその制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境衛生の向上により、臭いに対
してより敏感になり、エアコン等の悪臭が指摘され、種
々の消臭及び芳香剤が市販されている。特に、梅雨前後
からの自動車等のエアコンを使用する際に、タバコ,カ
ビ,ほこり等の臭いが、エアコンの室内空気吹き出し口
から車内へと充満し、悪臭となって極めて不快感を与え
る。また、カビの菌,胞子等は、特に抵抗力の弱い乳児
や,老人,病人等に極めて悪影響を及ぼし衛生上の問題
となっている。カビ等の発生の主たる原因としては、エ
バポレータが空気を冷却する際に冷媒の気化熱で空気中
の水蒸気を凝縮するため、特にエバポレータ内に水滴が
発生し常に湿った状態にあり、カビが発生、繁殖し易い
環境にあるためである。このため、エアコンの始動時、
エバポレータ等に強固に繁殖したカビ等に起因する悪臭
を伴った空気が送風される。このエバポレータのカビの
発生を防止するため、エバポレータに直接消臭防カビ剤
を噴霧する方法が種々開発されている。例えば、特開
昭59−45213号公報には自動車内の空調装置のエ
バポレータの近接位置に防カビ剤を吹き出すノズルを配
設し、このノズルにエンジンルーム内に配置した防カビ
剤を貯えるタンクを連通させ、防カビ剤をノズルに供給
するポンプを備えることにより、エバポレータに繁殖す
るカビ等の微生物を殺菌して消臭を行う自動車用空調装
置が開示されている。 特開昭60−263043号公報には特に細長い管状
のノズルを備え、僅かな隙間から奥に向かって自動車内
の空調装置のエバポレータに防カビ剤を直接噴霧するエ
アコンのカビ発生防止方法が開示されている。 特開平4−31128号公報には空調ケースに散布口
を形成し、この散布口に該空調ケース内に消臭剤を散布
するためのノズルを設け、このノズルにスプレ缶を挿着
してエバポレータ等に直接散布する自動車用空調装置の
消臭剤散布装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、以下の要求がなされている。すなわち、 (1)特開昭59−45213号公報の空調装置では、
狭いエンジンルーム内に装置を配設する必要上、空調装
置が複雑化し、汎用性に欠けるという問題点を有してい
た。 (2)特開昭60−263043号公報のエアコンのカ
ビ発生防止方法では、LPGまたはフロンを用いて噴霧
するため、エアコン装置の深部まで噴出でき難く、ま
た、細いノズルを用いるため、カビ等の発生している箇
所に万遍なく噴霧することが困難で、極めて手間がかか
るため、操作性の向上が要求されている。また、自動車
の空調装置の場合、消臭防カビ剤を噴霧した後は、カビ
等の臭いが消されて効果を有するが、逆にエンジンの燃
焼やエンジンオイル等の臭いが浮き立ち、不快感を与え
るという結果から、防カビ剤に芳香剤を混入して噴霧す
る方法が開示されているが、防カビ剤に芳香剤を混入し
ているため、各効果が生かされず、この結果、消臭防カ
ビ効果の操作性の向上に加えて芳香剤の効果的噴霧が要
求されている。 (3)特開平4−31128号公報の自動車用空調装置
の消臭剤散布装置においても、空調装置に予め散布口等
を形成する必要があり、汎用性が要求されている。特
に、エバポレータ付近に噴霧するため、エンジンのトラ
ンク等を空け、エンジンを止めて噴霧する必要がある。
更に、手で頭部を押すスプレー式のため、手間がかか
り、噴霧位置が局所的で、かつ噴霧量のコントロールが
困難であるため、噴霧効果が一定でなく、作業能率及び
信頼性の改善が要求されている。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、消臭防カビ剤や芳香剤を噴霧を行い、特にエバポレ
ータ等のカビの発生を抑え、車内または室内の消臭を長
期的に持続させる消臭防カビ及び芳香効果に優れ、衛生
的で操作性及び保全性に優れたエアコン用消臭防カビ装
置、及び、消臭防カビ剤や芳香剤の噴霧を自動的に行
い、消臭防カビ及び芳香効果に優れたエアコン用消臭防
カビ装置の制御方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のエアコン用消臭防カビ装置は、溶液状の消臭
防カビ剤を主成分とする薬剤を貯える薬剤容器と、薬剤
容器に導入管等を介して接続し薬剤を加圧,送出させる
ポンプと、ポンプからの薬剤を搬送する屈曲自在のフレ
キシブル管と、フレキシブル管の先端部に配設されポン
プから加圧された薬剤を噴霧するノズルと、ポンプを自
動的にオンオフ制御するタイミング信号を生成するタイ
マーと、タイマーを開始させる開始スイッチと、タイマ
ーからのタイミング信号によりポンプのオンオフ制御を
行う制御部と、を備えるように構成したものである。こ
れにより、フレキシブル管の先端部にあるノズルが、悪
臭及び不衛生等の原因となる箇所に極めて効果的に消臭
防カビ剤を噴霧することができる。特に、エアコン等の
装置に特別な機構を必要とせず、あらゆる自動車等に適
応でき、汎用性を向上させることができる。また、ポン
プを用いて噴霧するため、ノズルにより自動的に消臭防
カビ剤を微粒子化し、勢い良く広角に噴霧することがで
きるため、広範囲に消臭防カビ剤を行き渡らせることが
できる。更に、タイマーを用いて噴霧時間を設定できる
ので、エアコンを動作させながら、自動的に室内の空気
を循環させることができ、車内及び室内に消臭防カビ剤
を行き渡らせることができ、消臭防カビ剤を確実に極め
て効果的に作用させ、衛生的である。この結果、消臭防
カビ剤の効果を著しく継続でき、操作性及び保全性を向
上させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のエアコ
ン用消臭防カビ装置は、溶液状の消臭防カビ剤を主成分
とする薬剤を貯える薬剤容器と、薬剤容器に導入管等を
介して接続し薬剤を加圧,送出させるポンプと、ポンプ
からの薬剤を搬送する屈曲自在のフレキシブル管と、フ
レキシブル管の先端部に配設されポンプから加圧された
薬剤を噴霧するノズルと、ポンプを自動的にオンオフ制
御するタイミング信号を生成するタイマーと、タイマー
を開始させる開始スイッチと、タイマーからのタイミン
グ信号によりポンプのオンオフ制御を行う制御部と、を
備えたものであり、フレキシブル管の先端部にあるノズ
ルが、室内空気取り入れ口等からエバポレータ等に向け
て挿入可能で、エアコン等に特別な機構を必要とせず、
あらゆる自動車等に適応でき汎用性を向上させることが
できる。特に、ノズルをフレキシブル管によりエバポレ
ータに近づけることにより、カビが強固に発生している
箇所に消臭防カビ剤を直接かつ効果的に作用させること
ができ、汎用性を向上させることができる。また、ポン
プを用いて噴霧するため、ノズルにより自動的に消臭防
カビ剤が微細化され、勢い良く広角に噴霧されるため、
広範囲にかつ隅々まで消臭防カビ剤を行き渡らせること
ができる。更に、タイマーを用いて噴霧時間を自由に設
定できるので、エアコンを動作させながら、自動的に室
内の空気を循環させることができ、車内又は室内に消臭
防カビ剤を行き渡らせることができ、消臭防カビ剤を極
めて効果的に働かせるという作用を有する。この結果、
消臭防カビ剤の効果を著しく長く継続でき、操作性及び
保全性を向上させることができる。請求項2に記載のエ
アコン用消臭防カビ装置は、請求項1において、薬剤
が、天然植物から採取されるフィトンチッドを含む樹脂
を主成分とする消臭防カビ剤からなる構成を有している
ので、森林浴的な効果が得られるとともに、フィトンチ
ッドの強い消臭及び殺菌作用で、消臭防カビを極めて効
果的に行うことができる。また、フィトンチッドは、檜
等の樹の香りにより芳香剤の効果も兼ね備え、薬剤を一
液で済ますことができ、装置を簡単にすることができる
という作用を有する。請求項3に記載のエアコン用消臭
防カビ装置は、請求項1又は2の内いずれか1におい
て、溶液状芳香剤を貯える芳香剤容器と、ポンプの上流
側に配設された薬剤容器と芳香剤容器の各導入管に接続
され導入液の切替えを行う電磁バルブ等からなる液流切
替部と、を備えたものであり、薬剤を分けて管理するこ
とができるとともに、カビ等の発生状態や嗜好に応じて
薬剤を分けて噴霧することができるという作用を有す
る。請求項4に記載されたエアコン用消臭防カビ装置
は、請求項3において、制御部が、タイマーから得られ
る時間情報をもとに液流切替部の接続切替えを行う構成
を有しているので、薬剤を時間的に分けて噴霧すること
ができ,自動化を実現することができるという作用を有
し、操作性を向上させることができる。請求項5に記載
されたエアコン用消臭防カビ装置は、請求項3又は4の
内いずれか1に記載のエアコン用消臭防カビ装置の制御
方法であって、タイマーにより設定された設定時間の間
消臭防カビ剤をポンプに供給するように液流切替部を切
替えノズルから消臭防カビ剤を噴霧する消臭防カビ剤噴
霧工程と、消臭防カビ剤噴霧工程後、タイマーにより設
定された設定時間の間芳香剤をポンプに供給するように
液流切替部を切替えノズルから芳香剤を噴霧する芳香剤
噴霧工程と、を備えたものであり、カビ等の臭いを消し
た後のエンジンの燃焼やエンジンオイル等の臭いを更に
芳香剤により消すことができ、各薬剤を効果的に働かせ
るという作用を有する。
【0007】以下本発明の実施の形態について、図1か
ら図6を参照しながら説明する。 (実施形態1)図1は本発明の第1実施形態におけるエ
アコン用消臭防カビ装置の構成を示すブロック図であ
り、図2は本発明の第1実施形態におけるエアコン用消
臭防カビ装置の構成を示す平面模式図である。図1及び
図2において、1Aは本発明の第1実施形態のエアコン
用消臭防カビ装置である。2は消臭防カビ剤を微粒子化
して円錐状に噴霧するノズルであり、悪臭等を発するカ
ビ等が強固に発生している箇所に消臭防カビ剤を直接作
用させることができる。3は後述のポンプ4からの薬剤
を搬送する先端部にノズル2を有する屈曲自在のフレキ
シブル管、4は消臭防カビ剤剤を送出させノズル2から
消臭防カビ剤を勢いよく噴霧するために加圧を行うポン
プであり、ノズル2により自動的に消臭防カビ剤が微粒
子化され勢い良く広角に噴霧されるため、広範囲に消臭
消臭カビ液を行き渡らせることができるという作用を有
する。5は溶液状からなる消臭防カビ剤を貯える薬剤容
器であり、消臭防カビ剤としては、芳香作用も有する天
然植物から採取された溶液状のフィトンチッドを含む樹
脂からなるものを用いた。6は消臭防カビ剤を噴霧する
時間を設定管理するためのポンプ4を自動的にオンオフ
制御するタイミング信号を生成するタイマー、7は消臭
防カビ剤の噴霧を開始しタイマー6を起動させるための
開始スイッチ、8は開始スイッチ7とタイマー6とによ
りポンプ4の作動・停止を制御するリレー、9はタイマ
ー6からのタイミング信号によりリレー8の制御を行い
ポンプ4のオンオフを管理する制御部、10はポンプ
4,タイマー6及び制御部9等を動作させる電源を供給
するための電圧変換を行うトランスである。
【0008】以上のように構成された本発明の第1実施
形態のエアコン用消臭防カビ装置1Aについて、以下そ
の動作について説明する。まず、薬剤容器5に消臭防カ
ビ剤が充填されているとする。ここで、エアコン用消臭
防カビ装置1Aの電源コンセントを商用電源の100V
のプラグに接続する。トランス10により、タイマー6
や制御部9等を動作させるのに必要な5Vやポンプ4を
動作させるために必要な12V等の電圧に変換される。
次に、消臭防カビ剤を噴霧する時間をタイマー6を用い
て設定し、開始スイッチ7を押すことにより、タイマー
6が計時を開始するとともに制御部9がリレー8に制御
信号を送りポンプ4を作動させ、薬剤容器5の消臭防カ
ビ剤がフレキシブル管3を通して先端部のノズル2から
勢い良く広角に噴霧される。タイマー6が設定した時間
になると、タイミング信号が制御部9に伝えられ、制御
部9によりリレー8が連動してポンプ4が停止され、消
臭防カビ剤の噴霧が自動的に止まる。
【0009】以上のように動作する本発明の第1実施形
態のエアコン用消臭防カビ装置1Aの自動車での使用方
法について、以下に説明する。図3は自動車の空調装置
の構成を示す模式図である。図3において、21aは室
内の空気を取り入れる室内空気取り入れ口、21bは外
気を取り入れる外気取り入れ口、22はブロアモータに
よる送風機、23は熱交換を行うエバポレータ、24は
ヒーターユニット、25は送風ダクト、26は室内への
空気の吹き出しを行うデフロスタを有する室内空気吹き
出し口である。次に、本発明の第1実施形態のエアコン
用消臭防カビ装置1Aの使用手順を以下に示す。 (1)先ず、エアコン用消臭防カビ装置1Aを自動車の
前席の床上に置き、ノズル2を有するフレキシブル管3
を室内空気取り入れ口21aに挿入する。 (2)次に、自動車のエンジンを始動し、エアコンの風
量を最大にする。また、エアコンの空気取り入れを車内
循環にし、室内空気取り入れ口21aを有効にする。 (3)次に、エアコン用消臭防カビ装置1Aの電源を入
れ、タイマー6を規定値(例えば60秒から150秒)
に設定し、開始ボタン7を押して噴霧を開始する。この
際、効果を更に上げるため、窓ガラス等は全て閉めてお
く。そのままの状態で、5分から10分エアコンを動作
させたまま放置しておく。 (4)最後に、エアコン及びエンジンを止める。ここ
で、更に室内等に浮遊している未反応の消臭液を完全に
反応させるために、窓を閉めたままで、更に30分程放
置しておくことが好ましい。 上記噴霧作業は、約2〜3カ月の間、防カビの効果が持
続し、消臭殺菌の効果を得ることができる。
【0010】ここで、消臭防カビ剤として用いた溶液状
のフィトンチッドとしては、天然植物を真空乾留した
後、真空蒸溜すること等により得ることができる。これ
により、森林浴的な効果で消臭及び殺菌を行い防カビを
行うことができるとともに、檜等の樹の香りにより芳香
剤の効果も兼ね備え、薬剤を一液で済ますことができ、
装置を簡単に構成することができる。消臭防カビ剤の希
釈剤としては、特に限定はされないが、水,エタノー
ル,エチレングリコール,ポリエチレングリコール,ミ
ネラルスピリット等及びそれらの混合物が用いられる。
ノズル2としては、円錐状で放射角度が60度〜150
度に霧状に噴射するものを用いることが好ましい。これ
により、広範囲に消臭防カビ剤を噴霧することができる
ととももに、エアコンを同時に作動させておくことによ
り、空気流により細部まで消臭防カビ剤を行き渡らせる
ことができ、極めて効果的である。フレキシブル管3と
しては、ステンレス鋼またはりん青銅の細長いベロー管
の外側を弾力性に富んだ銅鋼等で被膜し補強した管,金
属製線材や炭素線維を複合した屈曲自在性の合成樹脂管
等が用いられる。これにより、曲がった箇所等に自由に
挿入することができ、局所的に薬剤を効果的に噴霧する
ことができるとともに、汎用性を得ることができる。ポ
ンプ4としては、小型の電動ポンプ等が用いられる。こ
れにより、ノズルから薬剤を霧状に微粒子化し勢いよく
噴出することができ、薬剤を細部まで行き渡らせること
ができる。
【0011】以上のように本実施形態によれば、フレキ
シブル管の先端部にあるノズルが、自動車の室内空気取
り入れ口の先から挿入することができるので、エアコン
等に特別な機構を設ける必要がなく、あらゆる自動車に
適応でき、汎用性を向上させることができる。また、ポ
ンプを用いて噴霧を行うため、ノズルにより自動的に消
臭防カビ剤を微粒子化し、勢い良く広角に噴霧させるた
め、広範囲に消臭防カビ液を行き渡らせることができ
る。特に、室内空気取り入れ口の先に送風機等がある場
合、ノズルから噴霧された微細化状の消臭防カビ剤が送
風機の空気流によりさらに微細化され、消臭防カビ剤を
カビ等が強固に発生するエバポレータ等に極めて効果的
に作用させ、優れた消臭防カビ効果を得ることができ
る。更に、タイマーを用いて噴霧時間を設定できるの
で、エアコンを動作させながら、自動的に室内の空気を
循環させることができ、室内に消臭防カビ剤を行き渡ら
せることができ、消臭防カビ剤を極めて効果的に作用さ
せ、衛生的である。この結果、消臭防カビ剤の効果を著
しく長く継続でき、持続性を向上させることができる。
【0012】(実施形態2)図4は本発明の第2実施形
態におけるエアコン用消臭防カビ装置の構成を示すブロ
ック図であり、図5は本発明の第2実施形態におけるエ
アコン用消臭防カビ装置の構成を示す平面模式図であ
る。図4及び図5において、1Bは本発明の第2実施形
態のエアコン用消臭防カビ装置である。2はノズル、3
はフレキシブル管、4はポンプ、7は開始スイッチ、8
はリレー、10はトランスである。これらは、実施形態
1と同様なものなので同一の符号を付して説明を省略す
る。本発明の第2実施形態におけるエアコン用消臭防カ
ビ装置1Bが実施形態1と異なるのは、2つの薬剤容器
5a,5bを備え、液状容器5aに消臭防カビ剤が、液
状容器5bに芳香剤が貯えられている点である。更に、
2つの薬剤容器5a,5bのいずれか1の薬剤がポンプ
4に供給されるように切替え接続を行う電磁バルブ等か
らなる液流切替部11と、薬剤容器5aの消臭防カビ剤
を噴霧する時間を設定するタイマー6aと、薬剤容器5
bの芳香剤を噴霧する時間を設定するタイマー6bと、
を備え、制御部9aが、タイマー6a,6bから得られ
るタイミング信号をもとに液流切替部11の接続切替え
を行う構成を有している点である。
【0013】以上のように構成された本発明の第2実施
形態のエアコン用消臭防カビ装置1Bについて、以下そ
の動作について説明する。図6は本発明の第2実施形態
のエアコン用消臭防カビ装置の制御方法における処理工
程図である。まず、薬剤容器5aに消臭防カビ剤が、薬
剤容器5bに芳香剤が充填されているとする。次に、消
臭防カビ剤を噴霧する時間をタイマー6aに、芳香剤を
噴霧する時間をタイマー6bに設定する。次に、開始ス
イッチ7を押すことにより、消臭防カビ剤噴霧工程とし
て、タイマー6aが計時を開始するとともに制御部9a
が液流切替部11の電磁バルブを薬剤容器5a側に切替
え、リレー8に制御信号を送りポンプ4を作動させる。
これにより、薬剤容器5aの消臭防カビ剤がフレキシブ
ル管3を通して先端部のノズル2から噴霧される。タイ
マー6aが設定した時間に達すると、制御部9aはリレ
ー8に制御信号を送りポンプ4を停止させる。次に、芳
香剤剤噴霧工程として、制御部9aが、タイマー6bの
計時を開始させるとともに、制御部9aが液流切替部1
1の電磁バルブを薬剤容器5b側に切替え、リレー8に
制御信号を送りポンプ4を作動させる。これにより、薬
剤容器5bの芳香剤がノズル2から噴霧される。タイマ
ー6bが設定した時間に達すると、制御部9aがリレー
8に制御信号を送りポンプを停止させる。ここで、上述
の動作において、薬剤容器5aから薬剤容器5bへと薬
剤を切替える際に、さらにタイマー等を用いて、所定の
時間を空ける噴霧休止工程を設けてもよい。これによ
り、消臭防カビ剤をエバポレータ等のカビ等に浸透さ
せ、消臭防カビ剤の混入を避ける時間を設けることがで
きる。
【0014】ここで、消臭防カビ剤を消臭剤及び防カビ
剤に分け、別の薬剤容器に入れて用いてもよい。その
際、消臭剤としては、植物精油,アビエチン酸,安定化
二酸化塩素,シリノール酸亜鉛等を用いることができ、
防カビ剤としては、2−(4−チアゾリル)ベンズイミ
ダゾール,オルソフェニルフェノール,パラオキシ安息
香酸エステル等が用いられる。芳香剤としては、特に限
定されないが、複数の薬剤容器を設け、異なる芳香剤を
薬剤容器に収容することにより、嗜好に応じて芳香剤を
選択することができ、利便性を向上させることができ
る。液流切替部11としては、電磁バルブ等を用いるこ
とが好ましい。これにより、タイマーからのタイミング
信号等により、自動的に薬剤を切替え噴霧することがで
きる。
【0015】以上のように本実施形態によれば、薬剤容
器が消臭防カビ剤を貯える薬剤容器と、芳香剤を貯える
薬剤容器からなり、薬剤容器のいずれか1の薬剤がポン
プに供給されるように切替え接続する電磁バルブ等から
なる液流切替部と、を備えたので、薬剤を分けて管理す
ることができ、カビ等の臭いを消した後のエンジンの燃
焼やエンジンオイル等の臭いを更に芳香剤により消すこ
とができ、各薬剤を効果的に作用させることができる。
更に、制御部が、消臭防カビ剤噴霧工程と芳香剤噴霧工
程とを、タイマーから得られるタイミング信号である時
間情報をもとに液流切替部を制御するので、薬剤の噴霧
時間を時系列に分けて噴霧することができ自動化を実現
することができるとともに、操作を容易にすることがで
きる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、消臭防カ
ビ剤を噴霧し、エバポレータ等のカビの発生を抑え、自
動車等の車内又は室内の消臭を長期的に持続させ、衛生
的で、操作性及び保全性に優れたエアコン用消臭防カビ
装置、及び、消臭防カビ剤の噴霧後に芳香剤の散布を自
動的に行い、消臭防カビ及び芳香効果に優れたエアコン
用消臭防カビ装置の制御方法を実現することができると
いう有利な効果が得られる。すなわち、 (1)フレキシブル管の先端部にあるノズルが、室内空
気取り入れ口からエバポレータ等に向けて挿入可能で、
カビが強固に発生している箇所に消臭防カビ剤を直接か
つ効果的に作用させることができとともに、エアコン等
に特別な機構を設ける必要がなく、あらゆる自動車等に
適応でき、汎用性に優れる。また、ポンプを用いて噴霧
するため、ノズルにより自動的に消臭防カビ剤を微粒子
化し、勢い良く広角に噴霧させるため、広範囲に消臭防
カビ剤を行き渡らせ、消臭防カビ効果に極めて優れる。
更に、タイマーを用いて噴霧時間を設定できるので、エ
アコンを動作させながら、自動的に室内の空気を循環さ
せることができるので、車内に消臭防カビ剤を行き渡ら
せることができ、消臭防カビ剤が極めて効果的に作用し
衛生的である。この結果、消臭防カビ剤の効果の持続性
を著しく向上させることができる。 (2)消臭防カビ剤として液状のフィトンチッドを含む
樹脂を用いることにより、森林浴的な効果で消臭及び殺
菌を行い防カビに優れるとともに、檜等の樹の香りによ
り芳香剤の効果を兼ね備え、薬剤を一液で済ますことが
でき、装置が簡単になり作業性に優れる。 (3)薬剤容器が複数からなり、薬剤容器のいずれか1
の薬剤がポンプに供給されるように切替え接続する電磁
バルブ等からなる液流切替部と、を備えることにより、
薬剤を分けて管理することができ、操作性及び利便性に
優れる。又、複数の薬剤容器として、消臭防カビ剤を貯
える薬剤容器と、芳香剤を貯える薬剤容器と、備えるこ
とにより、カビ等の臭いを消した後のエンジンの燃焼や
エンジンオイル等の臭いを更に芳香剤により確実に消す
ことができ、各薬剤を効果的に作用させることができ
る。 (4)制御部が、タイマーから得られる時間情報をもと
に液流切替部を制御して、薬剤容器のいずれか1の薬剤
がポンプに供給されるように切替え接続することによ
り、自動的に薬剤を時間的に分けて噴霧することがで
き、各薬剤の効果を引出すことができ、薬剤効果の向上
とともに操作性に優れる。 (5)タイマーにより設定さた設定時間の間消臭防カビ
剤をポンプに供給するように電磁バルブを切替えノズル
から消臭防カビ剤を噴霧する消臭防カビ剤噴霧工程と、
消臭防カビ剤噴霧工程後、タイマーにより設定さた設定
時間の間芳香剤をポンプに供給するように電磁バルブを
切替えノズルから芳香剤を噴霧する芳香剤噴霧工程と、
を備えたので、カビ等の臭いを消した後のエンジンの燃
焼やエンジンオイル等の臭いを更に芳香剤により確実に
消すことができ、各薬剤を効果的に作用させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるエアコン用消臭
防カビ装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1実施形態におけるエアコン用消臭
防カビ装置の構成を示す平面模式図
【図3】自動車の空調装置の構成を示す模式図
【図4】本発明の第2実施形態におけるエアコン用消臭
防カビ装置の構成を示すブロック図
【図5】本発明の第2実施形態におけるエアコン用消臭
防カビ装置の構成を示す平面模式図
【図6】本発明の第2実施形態のエアコン用消臭防カビ
装置の制御方法における処理工程図
【符号の説明】
1A 本発明の第1実施形態におけるエアコン用消臭防
カビ装置 1B 本発明の第2実施形態におけるエアコン用消臭防
カビ装置 2 ノズル 3 フレキシブル管 4 ポンプ 5 薬剤溶液 5a,5b 薬剤溶液 6,6a,6b タイマー 7 開始スイッチ 8 リレー 9,9a 制御部 10 トランス 11 液流切替部 21a 室内空気取り入れ口 21b 外気取り入れ口 22 送風機 23 エバポレータ 24 ヒーターユニット 25 送風ダクト 26 室内空気吹き出し口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶液状の消臭防カビ剤を主成分とする薬
    剤を貯える薬剤容器と、前記薬剤容器に導入管等を介し
    て接続し前記薬剤を加圧,送出させるポンプと、前記ポ
    ンプからの前記薬剤を搬送する屈曲自在のフレキシブル
    管と、前記フレキシブル管の先端部に配設されポンプか
    ら加圧された薬剤を噴霧するノズルと、前記ポンプを自
    動的にオンオフ制御するタイミング信号を生成するタイ
    マーと、前記タイマーを開始させる開始スイッチと、前
    記タイマーからのタイミング信号により前記ポンプのオ
    ンオフ制御を行う制御部と、を備えていることを特徴と
    するエアコン用消臭防カビ装置。
  2. 【請求項2】 前記薬剤が、天然植物から採取されるフ
    ィトンチッドを含む樹脂を主成分とする消臭防カビ剤か
    らなることを特徴とする請求項1に記載のエアコン用消
    臭防カビ装置。
  3. 【請求項3】 溶液状芳香剤を貯える芳香剤容器と、前
    記ポンプの上流側に配設された前記薬剤容器と前記芳香
    剤容器の各導入管に接続され導入液の切替えを行う電磁
    バルブ等からなる液流切替部と、を備えていることを特
    徴とする請求項1又は2の内いずれか1に記載のエアコ
    ン用消臭防カビ装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部が、前記タイマーから得られ
    る時間情報をもとに前記液流切替部の接続切替えを行う
    ことを特徴とする請求項3に記載のエアコン用消臭防カ
    ビ装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4の内いずれか1に記載の
    エアコン用消臭防カビ装置の制御方法であって、前記タ
    イマーにより設定された設定時間の間前記消臭防カビ剤
    を前記ポンプに供給するように前記液流切替部を切替え
    前記ノズルから消臭防カビ剤を噴霧する消臭防カビ剤噴
    霧工程と、前記消臭防カビ剤噴霧工程後、前記タイマー
    により設定された設定時間の間前記芳香剤を前記ポンプ
    に供給するように前記液流切替部を切替え前記ノズルか
    ら前記芳香剤を噴霧する芳香剤噴霧工程と、を備えてい
    ることを特徴とするエアコン用消臭防カビ装置の制御方
    法。
JP7290401A 1995-10-11 1995-10-11 エアコン用消臭防カビ装置及びその制御方法 Withdrawn JPH09103471A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2190837A1 (es) * 2000-03-31 2003-08-16 Sansesan S L Dispositivo de desinfeccion por inmision aplicable sobre aparatos de aire acondicionado.
CN103100098A (zh) * 2011-11-14 2013-05-15 中国检验检疫科学研究院 空箱卫生处理系统和方法

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