JP3994618B2 - 手乾燥装置およびその殺菌方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄後の濡れた手を衛生的に乾燥させる手乾燥装置およびその殺菌方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような分野の技術としては、特開平7−136079号公報のものが知られている。この公報に記載された従来の手乾燥装置は、箱体の正面及び側面を開口して挿通自在に設けられた手挿入部と、前記手挿入部の上下面部に各々配設され、高圧空気を高速の風として噴出させる断面形状が三次曲線のノズル孔を有する吹出ノズルと、前記吹出ノズルに高圧空気を送る高圧空気発生部とを備えている。
【0003】
上記構成の手乾燥装置では、手挿入部に、高圧空気発生部により生成される高速空気流がノズルから噴出し、手挿入部に濡れた手をかざすように差し入れるだけで手に付着した水分は高速空気流により手から吹き飛ばされ、迅速に乾燥される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような構成では、乾燥中に手から吹き飛ばされた水滴が、箱体の手挿入部に付着し、水滴中の菌などが時間の経過と共に増殖して手挿入部表面が汚染され、乾燥中または乾燥後に手挿入部表面に触れると、手が汚染されるという問題があった。
【0005】
また、手挿入部を殺菌するには、定期的に消毒用アルコールなどの殺菌剤を用いて人為的に清掃しなければならず、手間がかかり問題であった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、使用者の手の衛生性を確保し、清掃者の手間を省くことのできる手乾燥装置および手乾燥装置の殺菌方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の手乾燥装置は、箱体に設けられ、手を収容させる手挿入部と、手挿入部に設けられ、手挿入部の内部に高速空気流を噴出させるノズルと、手挿入部の内部表面に殺菌剤を放出させる殺菌剤放出手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
また、殺菌剤放出手段は、箱体内に設けられ、殺菌剤を収容する収容ケースと、収容ケース内の殺菌剤を霧化状態にして手挿入部の内部表面に吹き出させる霧化器とを備えることが好ましい。
【0008】
さらに、殺菌剤放出手段は、箱体内に設けられ、異なる殺菌剤を収容する一対の収容ケースと、収容ケース内の殺菌剤を、手挿入部の上部より内部表面に沿って流れ落とす流出器とを備えることが好ましい。
【0009】
また、殺菌剤放出手段は、箱体外に設けられ、殺菌剤を収容する収容ケースと、収容ケース内の殺菌剤を霧化状態にして手挿入部の内部表面に吹き出させる霧化器とを備えることが好ましい。
【0010】
さらに、殺菌剤放出手段は、手挿入部表面の汚染量に応じて、収容ケースから放出させる殺菌剤の放出量と放出間隔との少なくとも一方を制御する制御部を更に備えることが好ましい。
【0011】
また、制御部は、手挿入部の表面が乾燥した後に殺菌剤を放出させるように制御することが好ましい。
【0012】
さらに、制御部は、手挿入部表面の汚染量を、使用人数と使用時間との少なくとも一方に基づいて判断することが好ましい。
【0013】
また、制御部は、使用温度に応じて、収容ケースから放出させる殺菌剤の放出量と放出間隔との少なくとも一方を制御することが好ましい。
【0014】
さらに、殺菌剤放出手段は、使用者の手に殺菌剤が放出しないように制御する制御部を更に備えることが好ましい。
【0015】
また、制御部は、箱体正面あるいは手挿入部に設けられた人体検知器の検知結果に基づいて、未使用中に殺菌剤を放出させるように制御することが好ましい。
【0016】
さらに、制御部は、箱体の正面に設けられた公知器を制御して、殺菌剤が放出中であることを公知することが好ましい。
【0017】
また、収容ケースに収容された殺菌剤は、揮発性殺菌剤と不揮発性殺菌剤とを混合させたものであることが好ましい。
【0018】
本発明の手乾燥装置の殺菌方法は、手を収容させるための手挿入部の内部表面に殺菌剤を放出させて、手挿入部の内部表面を殺菌することを特徴とする。
【0019】
また、手挿入部の内部表面に霧化状態にした殺菌剤を吹き出させることが好ましい。
【0020】
さらに、手挿入部の上部より内部表面に沿って殺菌剤を流れ落とすことが好ましい。
【0021】
また、手挿入部の内部表面の汚染量に応じて、殺菌剤の放出量と放出間隔との少なくとも一方を制御することが好ましい。
【0022】
さらに、手挿入部の表面が乾燥した後に殺菌剤を放出させるように制御することが好ましい。
【0023】
また、使用者の手に殺菌剤が放出しないように制御することが好ましい。
【0024】
さらに、手挿入部の表面に放出させる殺菌剤は、揮発性殺菌剤と不揮発性殺菌剤とを混合させたものであることが好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る手乾燥装置および手乾燥装置の殺菌方法の好適な実施の形態について添付図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る手乾燥装置の構成を示す断面図である。図1において、1は手乾燥装置の外殻をなす箱体であり、2は濡れた手を差し入れる手挿入部である。箱体1は、正面は前パネルと手挿入部1を形成する挿入部パネル、背面は背面板、両面は左右の側板で構成され、上面は上パネル、底部は門型のフレームにより構成され、箱体内には手の水分を吹き飛ばすのに十分な高圧の風を手挿入部2に送り込むための高圧空気発生装置3が組み込まれ、制御部10により動作制御される。
【0026】
手挿入部2は、箱体1の正面上部に、正面側と両側面側が開放し、奥側へ向かって斜めに下傾するU字状凹部として構成され、目視可能の状態で自由に手を抜き差しできる間口と高さ及び奥行きを有している。手挿入部2の奥側底部には、手から吹き飛ばされた水を排水させる排水口が形成され、この排水口には水路8を介して排水タンク9に接続されている。手挿入部2の入口側と奥側には手挿入部2への手の出入りを検知する人体検知センサ7が取り付けられ、発光側は下部側壁面に、受光側は上部側壁面にそれぞれ取り付けられている。16は箱体1の上パネルに設けられ、室温を測定する温度検知部である。
【0027】
高圧空気発生装置3は、DCブラシレスモータ(通常の整流子モータであってもよい)と、DCブラシレスモータによって回転するターボファンによりユニットととして構成され、箱体1の底部を構成するフレームの上面部に吸気口を下向きにして取り付けられている。吸気ダクト4は、箱体1の底部など(側面や天面や背面でも良い)に機外に開口した吸い込み口から、高圧空気発生装置3に空気を送り込むための空気通路である。
【0028】
高圧空気発生装置3の排気側には、排気ダクト5a,5bのそれぞれの一端が接続され、排気ダクト5a,5bの他端は扁平したラッパ状に拡開し、開口端には、高圧空気発生装置3から送られてくる高圧空気を吹き出す吹き出しノズル6a,6bが取り付けられている。吹き出しノズル6a,6bは、手の甲側と掌側の双方に風を同時に当てることができるように配設され、吹き出しノズル6aは手挿入部2の入口の上部に下向きに、吹き出しノズル6bは手挿入部2の入口の下部に上向きに取り付けられ、それぞれ、吹き出しノズル横方向に複数個のノズル穴が列をなして形成されている。
【0029】
箱体1の内部上方には、手挿入部2の表面を殺菌するための殺菌装置(殺菌剤放出手段)Aが設けられている。殺菌装置Aは、殺菌剤12を収容するための収容ケース11と、収容ケース11内の殺菌剤12を霧化状態にして手挿入部2に吹き出させる霧化器14と、収容ケース11と霧化器14とを接続するパイプを開閉するための電磁弁13とを備えている。
【0030】
霧化器14は、殺菌剤12を放出させる小型電動ポンプ(図示せず)と、手挿入部2の表面全面に均一に殺菌剤を吹き付けることができるように配設された噴霧口15とを備えている。また、収容ケース11は、パイプを介してワンタッチで霧化器14に接続することができ、収容ケース11の上面は殺菌剤12を補充するために開口可能となっている。但し、収容ケース11の上面は、殺菌剤12を出し入れする時以外は密閉されている。
【0031】
次に動作について図2を用いて説明する。図2は、実施の形態1の手乾燥装置の制御動作を示すフローチャートである。
まず、濡れた手が手挿入部2に挿入されると、人体検知センサ7は手の挿入を検知する(ステップ100)。手の挿入を検知した人体検知センサ7は制御部10に検知信号を伝送し、制御部10では高圧空気発生装置3を始動させる(ステップ101)。高圧空気発生装置3の始動によって吸気ダクト4から機外の空気が吸い込まれ高圧空気が形成される。この高圧空気は、高圧空気発生装置3の排気側から排気ダクト5a,5b内に送られ、手挿入部2のノズル6a,6bから所定の傾斜で、手の甲側と掌側の双方に同時に高速の風として吹き付けられる。
【0032】
手の水滴はこの高圧の風により、前方、すなわち、手挿入部2の奥側へ一気に吹き飛ばされる。一定時間経過後、濡れた手が乾燥して、手挿入部2から手が引き抜かれると、人体検知センサ7は手の不在を検知する(ステップ102)。手の不在を検知した人体検知センサ7は検知信号を制御部10に伝送し、制御部10では高圧空気発生装置3の駆動を停止させる(ステップ101)。処理後の風は手挿入部2の両側から外部に放出される。乾燥処理中に手から吹き飛ばされた水滴は、自重と風の力の双方により、手挿入部2の奥側底部の端に押しやられ、この部分に形成された排水口に流れ込む。排水口に流れ込んだ水は水路8を流下して、排水タンク9に溜められる。
【0033】
乾燥動作が繰り返されると、手挿入部2には、排水タンク9に流れないで残っている水滴が多数付着し、細菌などの微生物が繁殖する。このため、一定時間経過後(ステップ104)、殺菌装置Aの電磁弁13を開放して(ステップ105)、人体検知センサ7でカウントした使用人数が一定人数以上の場合には(ステップ106)、噴霧量が多く且つ噴霧時間が長くなるように制御部10で調整して、噴霧口15から殺菌剤12を噴霧させる(ステップ107)。
【0034】
また、人体検知センサ7でカウントした使用人数が一定人数より少ない場合には(ステップ106)、噴霧量が少なく且つ噴霧時間が短くなるように制御部10で調整して、噴霧口15から殺菌剤12を噴霧させる(ステップ108)。噴霧口15から噴霧された殺菌剤12は、図1に示す破線に沿って、手挿入部2の表面全面に拡散する。そして、ステップ107,108の処理が終了後、殺菌装置の電磁弁13を閉動作させる(ステップ109)。
【0035】
なお、ステップ107では、噴霧量が多く且つ噴霧時間が長くなるように制御部10で調整しているが、噴霧量と噴霧時間のいずれか一方のみを調整してもよい。同様に、ステップ108では、噴霧量が少なく且つ噴霧時間が短くなるように制御部10で調整しているが、噴霧量と噴霧時間のいずれか一方のみを調整してもよい。
【0036】
さらに、ステップ106では、使用人数に基づいて手挿入部2表面の汚染量を判断しているが、使用時間に基づいて手挿入部2表面の汚染量を判断してもよい。この場合は、ステップ104とステップ106の処理を以下の処理に変更することによって実現される。
まず、ステップ104で一定人数が使用したか否かを判定し、一定人数に達した場合にステップ105以降に処理を移し、ステップ106で一定人数に達するまでの使用時間が一定時間以上か否かを判断する。そして、使用時間が一定時間以上の場合はステップ107の処理を行い、使用時間が一定時間未満の場合はステップ108の処理を行う。その結果、制御部10では、使用時間に基づいて殺菌剤12の噴霧量と噴霧時間のいずれか一方を制御することが可能となる。
【0037】
水道基準から水道水には100個/ml以下、人間の手指には1E+05〜1E+07個の一般菌が存在している。このため、排水タンク9に流れず手挿入部2に残った水滴は、高濃度の菌を含んでいる。例えば、手挿入部に付着する水の菌濃度は、1E+02〜1E+04個/ml である。さらに、皮脂などの脂肪分も含んでおり、手挿入部2に付着後、菌は十分に繁殖できる条件にある。
【0038】
図3および図4は、手挿入部2を2時間おきに殺菌した場合の手挿入部2に付着した菌の増殖・殺菌曲線である。図3は、菌の倍加時間を30分として、2時間の間に本装置を100人が使用し、図4は、2時間の間に本装置を50人が使用した場合である。
図3および図4より、手挿入部2には、100人で約4E+05個、50人で約2E+05個の菌が存在し、使用人数で菌数が変わるため、使用人数に応じて殺菌剤噴霧量と噴霧時間のいずれか一方を変える必要がある。また、使用時間によって、菌数も変化するため、使用時間に応じた殺菌剤噴霧量と噴霧時間のいずれか一方の制御が必要である。
【0039】
本実施の形態では、使用人数或いは使用時間によって手挿入部2表面の汚染量を判断し、手挿入部2表面の汚染量に基づいて殺菌剤12の噴霧量と噴霧時間のいずれか一方を制御部10が制御している。その結果、手挿入部2表面の汚染量を推算することができ、効果的に殺菌することができる。また、殺菌剤12の無駄を防止することができる。
【0040】
図5は、手挿入部2に付着した菌の温度による増殖シュミレーションである。実線は、春秋時、点線は真夏時である。真夏時は、2時間時点を変曲点として増殖曲線を描くため、2時間ごとの殺菌が必要となるが、春秋時は4時間おきの殺菌でも十分に除菌できる。このように、菌の増殖スピード(倍加時間)は、温度依存性が高い。
【0041】
そこで、ステップ106の処理を以下のように変更して、殺菌剤12の噴霧間隔と噴霧量との少なくとも一方を温度で制御することにより、効果的に殺菌することができる。即ち、ステップ106では、温度検知部16で検知した本装置の周囲温度が一定温度以上か否かを判断する。そして、本装置の周囲温度が一定温度以上の場合はステップ107の処理を行い、周囲温度が一定温度未満の場合はステップ108の処理を行う。
【0042】
このように、周囲温度に基づいて、殺菌剤12の噴霧間隔と噴霧量との少なくとも一方を制御部10で制御しているので、温度依存性の高い手挿入部2表面の汚染量を正確に推算することができ、効果的に殺菌することができる。また、殺菌剤12の使用量を節約でき、補充の手間を簡易にすることができる。
【0043】
図6は、揮発性殺菌剤である消毒用エタノール(80%)のみを殺菌剤として使用した場合と、不揮発性であるグルコン酸クロルヘキシジン0.5%と揮発性であるエタノール83%の混合液を殺菌剤として使用した場合とでの菌数減少の違いを示した図である。混合液のメリットは、エタノールの持つ即効性と、グルコン酸クロルヘキシジンが持つ持続性の合わせ効果をもたらすことである。1cm2当たり1E+04個存在する菌に対して、殺菌剤を2mg/cm2噴霧した場合、消毒用エタノールでは0.5桁、グルコン酸クロルヘキシジン+エタノールでは、4桁菌数が減少する。
本実施の形態では、グルコン酸クロルヘキシジン+エタノールの混合液を殺菌剤12として使用しているので、高い殺菌効果を得ることができ、気温、使用人数を問わず、本装置を利用することができる。
【0044】
また、消毒用エタノールを殺菌剤12として使用してもよい。この場合には、真夏でも気温が低く、使用人数が少ない場所において、殺菌剤噴霧直前の菌数が1E+01個/cm2以下の挿入部2の殺菌に使用すると効果的である。また、消毒用エタノールの殺菌効果は、40%以上の濃度が必要であるため、噴霧ミスト径を手挿入部2に付着する水滴径以上の大きさにすることにより、殺菌効果を高めることができる。
ここで、殺菌剤12としてグルコン酸クロルヘキシジン0.5%+エタノール83%の混合剤あるいは消毒用エタノール(80%)を用いれば、オゾンなどの気体と異なり、手挿入部2に残存するため、時間を掛けて手挿入部2を殺菌することができる。
【0045】
更に、本実施の形態では、殺菌剤12としてグルコン酸クロルヘキシジン0.5%+エタノール83%の混合剤を用いた場合、および消毒用エタノール(80%)を用いた場合について説明したが、他の揮発性のアルコール系、不揮発性の第四アンモニウム塩系、ビグアナイド系、ヨウ素系、フェノ―ル系、塩素系、アルデヒド系、両性界面活性剤系のいずれか一つ、或いは混合させたものを殺菌剤12として使用してもよく、手消毒・器具殺菌として、一般的に使用されている濃度の殺菌剤であればよい。
【0046】
実施の形態2.
次に、実施の形態2に係る手乾燥装置を説明する。図7は、実施の形態2に係る手乾燥装置の制御動作を示すフローチャートである。この実施の形態2が図1に示す実施の形態1と異なるのは、制御部10において、殺菌剤12の殺菌効果を高め、噴霧量を低減するために、殺菌剤12を噴霧する前に手挿入部2を乾燥させる制御を行っている点である。その他の構成については実施の形態1と同一又は同等である。従って、基本構成及び濡れた手の乾燥動作(ステップ100〜ステップ104)の説明は省略する。
【0047】
図7に示すように、ステップ100〜ステップ104の乾燥動作が繰り返されると、手挿入部2には排水タンク9に流れないで残っている水滴が多数付着し、細菌などの微生物が繁殖する。一定時間経過後、制御部10の制御の下で高圧空気発生装置3が駆動を開始し(ステップ111)、ノズル6a,6bから手挿入部2に対して高速の風を吹き出させる。この高圧の風によって手挿入部2の表面が乾燥する。一定時間経過後(ステップ112)、高圧空気発生装置3は駆動を停止して(ステップ113)、人体検知センサ7でカウントした使用人数が一定人数以上の場合には(ステップ114)、殺菌装置Aの電磁弁13を開放させる(ステップ115)。電磁弁13の開放によって、手挿入部2の表面全面に向かって噴霧口15から殺菌剤12が噴霧され、一定時間経過後(ステップ116)、殺菌装置Aの電磁弁13を閉動作させる(ステップ117)。
【0048】
一般的に、菌の生存・増殖と水分は密接な関係にあり、大腸菌などの乾燥に弱い菌種は死滅し、比較的乾燥に強い菌種も活性が落ち、増殖スピードが低下するものや、殺菌剤に対する抵抗性が弱くなるものが多い。
また、殺菌剤の殺菌効果は、一定以上の殺菌剤濃度が保たれなければ得られない。例えば、エタノールでは70〜80%で最大の効果を示すが、40%を下回るに従い、殺菌効果は激減していく。従って、手挿入部2に水滴が残っている状態で殺菌剤12を噴霧した場合、水により希釈され、期待する殺菌効果が得られないことがある。
このため、本実施の形態のように噴霧前に水滴を完全に乾燥させることにより、手挿入部2に付着した菌などを完全に死滅させることができるため、少量の殺菌剤12で効果的に殺菌することができる。
【0049】
図8は乾燥による一般菌と大腸菌の菌数減少を示す図である。大腸菌は乾燥により死滅し、一般菌においても2桁菌数が減少し、その後、消毒用アルコールを2mg/cm2噴霧することで4桁殺菌が可能となる。これにより、消毒用アルコールを効果的に使用することができ、使用環境を選ばず、どこででも利用でき、噴霧間隔及び噴霧量を低減させることができる。
また、使用人数が少なく、または、使用時間が短い場合、または、手挿入部の付着菌が1E+02個/cm2以下の場合は、乾燥のみで殺菌剤を噴霧しなくても良い。
【0050】
さらに、本実施の形態では、殺菌剤が消毒用エタノール(80%)の場合を説明したが、他の揮発性のアルコール系、不揮発性の第四アンモニウム塩系、ビグアナイド系、ヨウ素系、フェノ―ル系、塩素系、アルデヒド系、両性界面活性剤系のいずれか一つ、または、混合させたものでもよく、手消毒・器具殺菌として、一般的に使用されている濃度の殺菌剤であればよい。
【0051】
実施の形態3.
次に、実施の形態3に係る手乾燥装置を説明する。図9は、実施の形態3に係る手乾燥装置の外観を示す斜視図である。また、図10は、実施の形態3に係る手乾燥装置の制御動作を示すフローチャートである。この実施の形態3が図1に示す実施の形態1と異なるのは、制御部10において、使用者の手に対して殺菌剤が放出しないように制御している点と、誰からも判別できる正面の位置に公知手段17が設けられている点である。その他の構成については実施の形態1と同一又は同等である。従って、基本構成及び濡れた手の乾燥動作(ステップ100〜ステップ104)の説明は省略する。
【0052】
図10に示すように、ステップ100〜ステップ104の乾燥動作が繰り返され、一定時間経過後、制御部10の制御によって公知手段17が点灯し(ステップ118)、殺菌装置Aの電磁弁13が開放される(ステップ119)。電磁弁13の開放によって、手挿入部2の表面全面に向かって噴霧口15から殺菌剤12が噴霧され、一定時間経過後(ステップ120)、殺菌装置Aの電磁弁13を閉動作させる(ステップ121)。その後、制御部10の制御によって公知手段17が消灯される(ステップ122)。
その結果、誤って手に殺菌剤を噴霧することが防止され、特に、手に傷口がある場合でも殺菌剤によって炎症を起こすことなく、本装置を安全に使用することができる。
【0053】
実施の形態4.
次に、実施の形態4に係る手乾燥装置を説明する。図11は、実施の形態4に係る手乾燥装置の制御動作を示すフローチャートである。この実施の形態4が図1に示す実施の形態1と異なるのは、人体検知センサ7の検知信号に基づいて、制御部10が電磁弁13の開閉動作を制御している点である。その他の構成については実施の形態1と同一又は同等である。従って、基本構成及び濡れた手の乾燥動作(ステップ100〜ステップ104)の説明は省略する。
【0054】
図10に示すように、ステップ100〜ステップ104の乾燥動作が繰り返され、一定時間経過後、濡れた手が乾燥して、手挿入部2から手が引き抜かれると、人体検知センサ7は手の不在を検知する(ステップ123)。手の不在を検知した人体検知センサ7は検知信号を制御部10に伝送し、制御部10では殺菌装置Aの電磁弁13を開放させる(ステップ124)。電磁弁13の開放によって、手挿入部2の表面全面に向かって噴霧口15から殺菌剤12が噴霧され、一定時間経過後(ステップ125)、殺菌装置Aの電磁弁13を閉動作させる(ステップ126)。
【0055】
噴霧口15から殺菌剤12が噴霧する時間は数秒間であるが、噴霧中に誤って使用者が手挿入部2に手を差し入れた場合でも、人体検知センサ7が手の差し入れを検知して、直ちに電磁弁13を閉動作させる。この動作によって人体への殺菌剤12の噴霧を確実に防止でき、新たに公知手段を設けることなく、人体への安全性を確保することができる。
【0056】
実施の形態5.
次に、実施の形態5に係る手乾燥装置を説明する。図12は、実施の形態5に係る手乾燥装置の構成を示す断面図である。この実施の形態5が図1に示す実施の形態1と異なるのは、殺菌装置Aの代わりに、殺菌剤19a,19bを手挿入部2の上方から表面に沿って流れ落とす殺菌装置Bが設けられている点である。その他の構成については実施の形態1と同一又は同等である。従って、実施の形態1のものと同一部分の説明は、図に同一符号を付し、それらの説明は省略する。
【0057】
殺菌装置Bは、箱体1の背面側上部及び正面側上部にそれぞれに設けられ、殺菌剤19a,19bを収容するための収容ケース18a,18bと、収容ケース18a,18b内の殺菌剤19a,19bを手挿入部2の上方から表面に沿って流れ落とす流出器21a,21bと、収容ケース18a,18bと流出器21a,21bとを接続するパイプを開閉するための電磁弁20a,20bとを備えている。
【0058】
霧化器21a,21bは、殺菌剤19a,19bを放出させる小型電動ポンプ(図示せず)と、手挿入部2の表面全面に均一に殺菌剤を流すことができるように配設された流出口22a,22bとを備えている。また、収容ケース18a,18bは、パイプを介してワンタッチで流出器21a,21bに接続することができ、収容ケース18a,18bの上面は殺菌剤19a,19bを補充するために開口可能となっている。但し、収容ケース18a,18bの上面は、殺菌剤19a,19bを出し入れする時以外は密閉されている。また、殺菌剤19a,19bは、異なる成分の殺菌剤であるものとする。
【0059】
次に動作について説明する。乾燥動作が繰り返され、一定時間経過後、殺菌装置Bの電磁弁20a,20bが同時に開放される。電磁弁20a,20bの開放によって手挿入部2の表面全面に対して、流出口22a,22bから殺菌剤19a,19bが流出され、一定時間経過後、殺菌装置の電磁弁20a,20bが同時に閉動作される。これにより、手挿入部2の全面に殺菌剤19a,19bが流れ落ちるため、確実に手挿入部2上の菌と接触し、さらに、手挿入部2に水滴として残存しているものを物理的に一気に流し落とすことができ、手挿入部2の菌数を減少させることができる。
【0060】
また、殺菌剤19a,19bを異なる成分の殺菌剤とすることにより、広い殺菌スペクトルを得ることができ、また、補充の際、収容ケース18a,18bを付け替えることにより、耐性菌の防止にもなる。
さらに、殺菌剤19a,19bが手挿入部2の表面に沿って、流れ落ちるため、本装置使用中の場合も、殺菌剤19a,19bが使用者の手に直接降り掛けられることがなく、人体への安全性も確保できる。
【0061】
実施の形態6.
次に、実施の形態6に係る手乾燥装置を説明する。図13は、実施の形態6に係る手乾燥装置の構成を示す断面図である。この実施の形態6が図1に示す実施の形態1と異なるのは、殺菌装置Aの代わりに、箱体外に設けられた殺菌装置Cが設けられている点である。その他の構成については実施の形態1と同一又は同等である。従って、実施の形態1のものと同一部分の説明は、図に同一符号を付し、それらの説明は省略する。
【0062】
殺菌装置Cは、本体23と、殺菌剤25を収容するための収容ケース24と、収容ケース24内の殺菌剤25を手挿入部2の表面に向かって、均一に噴霧する霧化器27と、収容ケース24と霧化器27とを接続するパイプを開閉するための電磁弁26とを備えている。霧化器27は、殺菌剤25を放出させる小型電動ポンプ(図示せず)と、手挿入部2の表面全面に均一に殺菌剤を吹き付けることができるように配設された噴霧口28とを備えている。また、収容ケース24は、パイプを介してワンタッチで霧化器27に接続することができ、収容ケース24の上面は殺菌剤25を補充するために開口可能となっている。但し、収容ケース24の上面は、殺菌剤25を出し入れする時以外は密閉されている。
【0063】
次に動作について説明する。乾燥動作が繰り返され、一定時間経過後、殺菌装置の電磁弁26が開放される。電磁弁26の開放によって手挿入部2の表面全面に対して、噴霧口28から殺菌剤25が噴霧され、一定時間経過後、殺菌装置の電磁弁26が閉動作される。殺菌装置を箱外に設けることにより、既存の手乾燥装置に対しても、容易に取り付け利用することができる。また、噴霧の状態を明らかに認めることができるため、簡単な注意書き程度で、使用者の使用を防止することができる。
【0064】
【発明の効果】
本発明に係る手乾燥装置は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
即ち、箱体に設けられ、手を収容させる手挿入部と、手挿入部に設けられ、手挿入部の内部に高速空気流を噴出させるノズルと、手挿入部の内部表面に殺菌剤を放出させる殺菌剤放出手段とを設けたため、手挿入部の衛生性を確保することができ、手乾燥中に万一、手挿入部に手が接触した場合も、手を汚染することがなく、安心して使用することができる。
【0065】
また、殺菌剤放出手段は、箱体内に設けられ、殺菌剤を収容する収容ケースと、収容ケース内の殺菌剤を霧化状態にして手挿入部の内部表面に吹き出させる霧化器とを備えることが望ましく、この場合には、手挿入部全面に均一に殺菌剤を噴霧することができ、手挿入部全面の衛生性が向上する。
【0066】
さらに、殺菌剤放出手段は、箱体内に設けられ、異なる殺菌剤を収容する一対の収容ケースと、収容ケース内の殺菌剤を、手挿入部の上部より内部表面に沿って流れ落とす流出器とを備えることが望ましく、この場合には、手挿入部全面に殺菌剤が流れ落ちるため、確実に手挿入部上の菌と接触でき、さらに、手挿入部に水滴として残存しているものを物理的に一気に流し落とすことができ、手挿入部の衛生性が向上する。
【0067】
また、異なる成分の殺菌剤を各収容ケースに収めることにより、広い殺菌スペクトルを得ることができる。さらに、収容ケースを付け替えることにより、耐性菌を防止することができる。また、殺菌剤が手挿入部の内部表面に沿って、流れ落ちるため、手乾燥装置使用中の場合も、使用者の手に直接ふりかけられることなく、人体への安全性も確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る手乾燥装置の構成を示す断面図である。
【図2】 実施の形態1に係る手乾燥装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図3】 手挿入部における菌増殖・殺菌曲線である。
【図4】 手挿入部における菌増殖・殺菌曲線である。
【図5】 手挿入部における温度による菌増殖シュミレーション図である。
【図6】 殺菌剤噴霧時の殺菌効果を示した図である。
【図7】 実施の形態2に係る手乾燥装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図8】 乾燥による殺菌効果を示した図である。
【図9】 実施の形態3に係る手乾燥装置の外観を示す斜視図である。
【図10】 実施の形態3に係る手乾燥装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図11】 実施の形態4に係る手乾燥装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図12】 実施の形態5に係る手乾燥装置の構成を示す断面図である。
【図13】 実施の形態6に係る手乾燥装置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1…箱体、2…手挿入部、3…高圧空気発生装置、4…吸気ダクト、5a,5b…排気ダクト、6a,6b…吹き出しノズル、7…人体検知センサ(人体検知器)、8…水路、9…排水タンク、10…制御部、11…収容ケース、12…殺菌剤、13…電磁弁、14…霧化器、15…噴霧口、16…温度検知部、17…公知燈(公知器)、18a,18b…収容ケース、19a…殺菌剤、19b…殺菌剤、20a,20b…電磁弁、21a,21b…流出器、22a,22b…流出口、23…本体、24…収容ケース、25…殺菌剤、26…電磁弁、27…霧化器、28…噴霧口、A,B,C…殺菌装置(殺菌剤放出手段)。

Claims (20)

  1. 箱体に設けられ、手を収容させる手挿入部と、
    前記手挿入部に設けられ、前記手挿入部の内部に高速空気流を噴出させるノズルと、
    前記手挿入部の内部表面に殺菌剤を放出させる殺菌剤放出手段とを備え、
    前記殺菌剤放出手段は、前記箱体内に設けられ、殺菌剤を収容する収容ケースと、
    前記収容ケース内の殺菌剤を霧化状態にして前記手挿入部の内部表面に吹き出させる霧化器とを備え、
    前記殺菌剤放出手段は、前記手挿入部表面の汚染量に応じて、前記収容ケースから放出させる殺菌剤の放出量と放出間隔との少なくとも一方を制御する制御部を更に備え、
    前記制御部は、前記手挿入部の表面が乾燥した後に殺菌剤を放出させるように制御することを特徴とする手乾燥装置。
  2. 箱体に設けられ、手を収容させる手挿入部と、
    前記手挿入部に設けられ、前記手挿入部の内部に高速空気流を噴出させるノズルと、
    前記手挿入部の内部表面に殺菌剤を放出させる殺菌剤放出手段とを備え、
    前記殺菌剤放出手段は、前記箱体内に設けられ、異なる殺菌剤を収容する一対の収容ケースと、
    前記収容ケース内の殺菌剤を、前記手挿入部の上部より内部表面に沿って流れ落とす流出器と
    前記殺菌剤放出手段は、前記手挿入部表面の汚染量に応じて、前記収容ケースから放出させる殺菌剤の放出量と放出間隔との少なくとも一方を制御する制御部を更に備え、
    前記制御部は、前記手挿入部の表面が乾燥した後に殺菌剤を放出させるように制御することを特徴とする手乾燥装置。
  3. 箱体に設けられ、手を収容させる手挿入部と、
    前記手挿入部に設けられ、前記手挿入部の内部に高速空気流を噴出させるノズルと、
    前記手挿入部の内部表面に殺菌剤を放出させる殺菌剤放出手段とを備え、
    前記殺菌剤放出手段は、前記箱体外に設けられ、殺菌剤を収容する収容ケースと、
    前記収容ケース内の殺菌剤を霧化状態にして前記手挿入部の内部表面に吹き出させる霧化器と
    前記殺菌剤放出手段は、前記手挿入部表面の汚染量に応じて、前記収容ケースから放出させる殺菌剤の放出量と放出間隔との少なくとも一方を制御する制御部を更に備え、
    前記制御部は、前記手挿入部の表面が乾燥した後に殺菌剤を放出させるように制御することを特徴とする手乾燥装置。
  4. 手を収容させるための手挿入部の内部表面に殺菌剤を放出させて、前記手挿入部の内部表面を殺菌し、
    前記手挿入部の内部表面に霧化状態にした殺菌剤を吹き出させ、
    前記手挿入部の内部表面の汚染量に応じて、殺菌剤の放出量と放出間隔との少なくとも一方を制御し、
    前記手挿入部の表面が乾燥した後に殺菌剤を放出させるように制御することを特徴とする手乾燥装置の殺菌方法。
  5. 手を収容させるための手挿入部の内部表面に殺菌剤を放出させて、前記手挿入部の内部表面を殺菌し、
    前記手挿入部の上部より内部表面に沿って殺菌剤を流れ落とし、
    前記手挿入部の内部表面の汚染量に応じて、殺菌剤の放出量と放出間隔との少なくとも一方を制御し、
    前記手挿入部の表面が乾燥した後に殺菌剤を放出させるように制御することを特徴とする手乾燥装置の殺菌方法。
  6. 箱体に設けられ、手を収容させる手挿入部と、
    前記手挿入部に設けられ、前記手挿入部の内部に高速空気流を噴出させるノズルと、
    前記手挿入部の内部表面に殺菌剤を放出させる殺菌剤放出手段と、殺菌剤を収容する収容ケースとを備え、
    前記殺菌剤放出手段は、前記手挿入部表面の汚染量に応じて、前記収容ケースから放出させる殺菌剤の放出量と放出間隔との少なくとも一方を制御する制御部を更に備えることを特徴とする手乾燥装置。
  7. 前記制御部は、前記手挿入部表面の汚染量を、使用人数と使用時間との少なくとも一方に基づいて判断することを特徴とする請求項6に記載の手乾燥装置。
  8. 前記制御部は、使用温度に応じて、前記収容ケースから放出させる殺菌剤の放出量と放出間隔との少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項6または7に記載の手乾燥装置。
  9. 箱体に設けられ、手を収容させる手挿入部と、
    前記手挿入部に設けられ、前記手挿入部の内部に高速空気流を噴出させるノズルと、
    前記手挿入部の内部表面に殺菌剤を放出させる殺菌剤放出手段とを備え、
    前記殺菌剤放出手段は、使用者の手に殺菌剤が放出しないように制御する制御部を更に備えることを特徴とする手乾燥装置。
  10. 前記制御部は、前記箱体正面あるいは前記手挿入部に設けられた人体検知器の検知結果に基づいて、未使用中に殺菌剤を放出させるように制御することを特徴とする請求項9に記載の手乾燥装置。
  11. 前記制御部は、前記箱体の正面に設けられた公知器を制御して、殺菌剤が放出中であることを公知することを特徴とする請求項9に記載の手乾燥装置。
  12. 前記収容ケースに収容された殺菌剤は、揮発性殺菌剤と不揮発性殺菌剤とを混合させたものであることを特徴とする請求項9から請求項11のいずれか一項に一項に記載の手乾燥装置。
  13. 前記殺菌剤放出手段は、前記箱体内に設けられ、
    前記収容ケース内の殺菌剤を霧化状態にして前記手挿入部の内部表面に吹き出させる霧化器とを備えることを特徴とする請求項6から請求項12のいずれか一項に記載の手乾燥装置。
  14. 前記殺菌剤放出手段は、前記箱体内に設けられ、前記収容ケースは、異なる殺菌剤を収容する一対の収容ケースより構成され、
    前記一対の収容ケース内の殺菌剤を、前記手挿入部の上部より内部表面に沿って流れ落とす流出器とを備えることを特徴とする請求項6から請求項12のいずれか一項に記載の手乾燥装置。
  15. 前記殺菌剤放出手段は、前記箱体外に設けられ、
    前記収容ケース内の殺菌剤を霧化状態にして前記手挿入部の内部表面に吹き出させる霧化器とを備えることを特徴とする請求項6から請求項12のいずれか一項に記載の手乾燥装置。
  16. 手を収容させるための手挿入部の内部表面に殺菌剤を放出させて、前記手挿入部の内部表面を殺菌し、
    前記手挿入部の内部表面の汚染量に応じて、殺菌剤の放出量と放出間隔との少なくとも一方を制御することを特徴とする手乾燥装置の殺菌方法。
  17. 手を収容させるための手挿入部の内部表面に殺菌剤を放出させて、前記手挿入部の内部表面を殺菌し、
    使用者の手に殺菌剤が放出しないように制御することを特徴とする手乾燥装置の殺菌方法。
  18. 前記手挿入部の内部表面に霧化状態にした殺菌剤を吹き出させることを特徴とする請求項16または17記載の手乾燥装置の殺菌方法。
  19. 前記手挿入部の上部より内部表面に沿って殺菌剤を流れ落とすことを特徴とする請求項16または17記載の手乾燥装置の殺菌方法。
  20. 前記手挿入部の表面に放出させる殺菌剤は、揮発性殺菌剤と不揮発性殺菌剤とを混合させたものであることを特徴とする請求項16または17記載の手乾燥装置の殺菌方法。
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