JP3774946B2 - 空気調質装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、空気質の改質を行う空気調質装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、室内環境の改善という観点から、例えば居室内の空気を浄化し、その脱臭、抗菌あるいは有害物質の除去等を行うことで空気質を改質するという要求があり、かかる空気質の改質を行うための空気調質装置として従来より種々のものが提案されている。
【0003】
例えば、特開平6−121914号公報には、有害物質、不快臭物質の除去機能をもつ微粒子触媒又は超微粒子触媒をエレメントに担持させて有害物質除去フィルターを構成し、これを空気調和機の室内機の吸込口部分に配置し、室内機側に吸い込まれる室内空気が上記有害物質除去フィルター部分を通過する際、該有害物質除去フィルターにて室内空気中に含まれていた有害物質を除去するようにしている。
【0004】
また一方、特開平7−136460号公報には、空気質の改質のひとつの項目である「脱臭」を行うための脱臭装置が開示されている。この脱臭装置は、触媒層を発熱体により加熱して触媒を活性化させ、空気中の不快臭成分を除去するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前者のものにおいては、室内空気を、室内機の吸込口部分に配置された有害物質除去フィルターを通過させて有害物質の除去を行うものであるため、該有害物質除去フィルターを通過する空気の流速は、空気調和機の暖房・冷房能力を確保する必要上、例えば1m/s程度と速く、このため、該空気の上記有害物質除去フィルター内におれる滞留時間が少なく、結果的に触媒による有害物質の除去作用を十分に得ることが難しく、空気質の改質性能という点において不満の残るものであった。
【0006】
また、後者のものにおいては、触媒の活性化のために発熱体を必要とすることから、装置の構造の複雑化、運転コストが嵩むという問題がある。さらに、上記触媒の活性化温度が250℃近傍と高温であることから、低温時あるいは常温時における運転開始直後には触媒の活性化が不十分であり、従って、触媒による脱臭効果を得ることができないという問題があった。
【0007】
そこで本願発明は、低温あるいは常温時においても触媒を有効に作用させて高い空気質の改質効果が得られる空気調質装置を提供することを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
【0009】
本願の第1の発明では、通気性の外周壁1bをもつ平板状の空気室1aを備えるとともに該空気室1aには温度調整あるいは湿度制御等がなされた調整空気A2を導入するための導入路4を設けてなる空気層部材1と、通気性の外周壁2bをもつ平板状の充填室2a内に微粒子触媒又は超微粒子触媒を担持体に担持固定せしめた充填体3を封入してなる空気質改質部材2とを、これらの板厚方向に対向させて配置し、上記空気室1aに導入された調整空気A2をその外周壁1bから上記空気質改質部材2を通過させて該空気質改質部材2の外周壁2bから外方へ放出させる如く構成したことを特徴とする空気調質装置。
【0010】
本願の第2の発明では、上記第1の発明にかかる空気調質装置において、上記空気層部材1の上記外周壁1bのうち、該空気層部材1の厚さ方向において対向する両側壁部1c,1dのそれぞれが通気性を有するとともに、該両側壁部1c,1dの外側にそれぞれ上記空気質改質部材2,2が配置されていることを特徴としている。
【0011】
本願の第3の発明では、上記第1の発明にかかる空気調質装置において、上記空気層部材1の上記外周壁1bのうち、該空気層部材1の厚さ方向において対向する両側壁部1c,1dのうちのいずれか一方の側壁部1cが通気性を有するとともに、該側壁部1cの外側に上記空気質改質部材2が配置されていることを特徴としている。
【0012】
本願の第4の発明では、上記第1、第2又は第3の発明にかかる空気調質装置において、上記充填体3を、作用の異なる複数の微粒子触媒又は超微粒子触媒を担持固定して構成したことを特徴としている。
【0013】
本願の第5の発明では、上記第1、第2又は第3の発明にかかる空気調質装置において、上記空気層部材1の外周壁1b及び上記空気質改質部材2の外周壁2bを、共に布状通気性材で構成したことを特徴としている。
【0014】
本願の第6の発明では、上記第1、第2、第3、第4又は第5の発明にかかる空気調質装置において、上記導入路4を、熱交換器35と該熱交換器35の背後を吸込領域とする第1ファンユニット33とを内蔵してなる空気調和機の室内機31における上記第1ファンユニット33の吹出領域に対して、第2ファンユニット34を備えたダクトユニット32を介して接続したことを特徴としている。
【0015】
【発明の効果】
本願発明ではかかる構成とすることにより次のような効果が得られる。
【0016】
▲1▼ 本願の第1の発明にかかる空気調質装置によれば、空気層部材1の空気室1aに導入された調整空気A2がその外周壁1bから空気質改質部材2を通過してその外周壁2bから外方へ放出される場合、上記空気室1a及び上記空気質改質部材2の充填室2aが共に平板状の形態を有し、上記調整空気A2が該空気室1aの全域から上記充填室2aの全域に亙ってその厚さ方向に流通することから、第1に、上記調整空気A2の流路容積が大きくその流速が小ならしめられることで上記空気質改質部材2における調整空気A2の滞留時間が長くなり、第2に、該調整空気A2の流通に伴ってこれと接触する上記空気質改質部材2の表面積が大きくなり、これらの相乗効果として、上記充填室2a内に充填された充填体3による上記調整空気A2の空気質の改質作用が効果的に行われ、高い空気調質効果が得られるものである。
【0017】
さらに、上記空気質改質部材2の充填室2aに充填される充填体3が、表面積が大きく活性の強い微粒子触媒又は超微粒子触媒を担持体に担持固定せしめて構成されているので、例え低温あるいは常温の雰囲気中においても触媒が良好な活性度を示し、空気質の改質効果が確実に得られるものである。また、従来のように発熱体により触媒を活性化させる必要がないことから、装置の簡略化及び低コスト化が図れるものである。
【0018】
▲2▼ 本願の第2の発明にかかる空気調質装置によれば、上記第1の発明にかかる空気調質装置において、上記空気層部材1の上記外周壁1bのうち、該空気層部材1の厚さ方向において対向する両側壁部1c,1dのそれぞれが通気性を有するとともに、該両側壁部1c,1dの外側にそれぞれ上記空気質改質部材2,2を配置しているので、上記空気層部材1をその厚さ方向に挟んでその両面側にそれぞれ配置された空気質改質部材2,2からそれぞれ改質空気A0が吹き出され、例えばこの空気調質装置を室内の中央寄り位置に設置することで、室内の比較的広い範囲における空気質の改質が可能となるものである。
【0019】
▲3▼ 本願の第3の発明にかかる空気調質装置によれば、上記第1の発明にかかる空気調質装置において、上記空気層部材1の上記外周壁1bのうち、該空気層部材1の厚さ方向において対向する両側壁部1c,1dのうちのいずれか一方の側壁部1cが通気性を有するとともに、該側壁部1cの外側に上記空気質改質部材2を配置しているので、空気質改質部材2が配置されていない側を室内壁面あるいは床面に衝合させて配置することで該空気調質装置の壁掛け設置あるいは床面上設置が可能となり、その設置自由度が向上する。
【0020】
また、空気質の改質領域が比較的狭いことから、例えば室内居住者に近い領域だけの空気質をスポット的に改質することも可能であり、例えば室内全域を空気質改質の対象とする場合に比して、運転コストの低廉化が図れることになる。
【0021】
▲4▼ 本願の第4の発明にかかる空気調質装置によれば、上記第1、第2又は第3の発明にかかる空気調質装置において、上記充填体3を、作用の異なる複数の微粒子触媒又は超微粒子触媒を担持固定して構成しているので、単一の空気調質装置の設置により、上記複数の微粒子触媒又は超微粒子触媒のそれぞれの作用に対応して、有害物質あるいは不快臭物質の除去作用と抗菌作用等の複合的な空気質の改質効果が得られるものである。
【0022】
▲5▼ 本願の第5の発明にかかる空気調質装置によれば、上記第1、第2又は第3の発明にかかる空気調質装置において、上記空気層部材1の外周壁1b及び上記空気質改質部材2の外周壁2bを、共に布状通気性材で構成しているので、上記空気層部材1及び空気質改質部材2が適度の可撓性をもつことになり、例えばこれらが剛性材で構成される場合に比して、その製作の容易化あるいは低コスト化が図れるとともに、多様な用途に供することができるものである。
【0023】
▲6▼ 本願の第6の発明にかかる空気調質装置によれば、上記第1、第2、第3、第4又は第5の発明にかかる空気調質装置において、上記導入路4を、熱交換器35と該熱交換器35の背後を吸込領域とする第1ファンユニット33とを内蔵してなる空気調和機の室内機31における上記第1ファンユニット33の吹出領域に対して、第2ファンユニット34を備えたダクトユニット32を介して接続しているので、例えば暖房運転時で且つ低風速時には上記空気質改質部材2の充填体3の温度が上昇し、該充填体3による室内の輻射暖房効果が期待できるものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
A:第1の実施形態
図1には、本願発明の第1の実施形態にかかる空気調質装置Zを空気調和機Xに接続した状態を、また図2及び図3には上記空気調質装置Zの具体的構造を、それぞれ示している。
【0025】
上記空気調質装置Zは、図2及び図3に示すように、次述する空気層部材1と空気質改質部材2との二重構造体である。
【0026】
空気層部材1
空気層部材1は、例えば合成樹脂材等の素材を用いて中空の矩形平板状に一体形成され且つその内部空間を空気室1aとした内ケース21と、該内ケース21の一つの縁部に沿って接続されその円周の一側において上記空気室1aと連通せしめられた所定径の管体でなる導入路4とを備えている。この導入路4の一端は、上記内ケース21から外方へ延出した位置において開口せしめられており、該開口端4aには、後述するダクトユニット32の一端が接続される。
【0027】
また、上記空気室1aをその厚さ方向に挟んで対向する一対の壁部21a,21b(即ち、空気層部材1の外周壁1bのうち、上記空気室1aの厚さ方向に対向する一対の側壁部1c,1d)は、多数の孔11,11,・・が形成されることで通気性を有している。さらに、上記空気室1aの内部には、上記導入路4に対して略直交する方向へ延びる補強ステー5,5が設けられ、該空気室1aはこの補強ステー5,5により、上記導入路4の軸方向に向かって三つの部屋1a1,1a2,1a3に分割されている。
【0028】
従って、上記導入路4の開口端4aから導入される空気は、図2に矢印で示すよう下流側へ流れるに伴って、順次上記各部屋1a1,1a2,1a3に分流して導入されるとともに、該各部屋1a1,1a2,1a3に対応する上記側壁部1c,1dの各孔11,11,・・を通って該側壁部1c,1dの全域から外部へ吹き出されることになる。
【0029】
空気質改質部材2
空気質改質部材2は、上記空気層部材1の外側を所定の間隔をもって囲繞する如く、中空の矩形平板状に一体形成された外ケース22を備えている。そして、この外ケース22の厚さ方向に対向する一対の壁部22a,22b(即ち、空気質改質部材2の外周壁2bのうち、厚さ方向に対向する一対の側壁部2c,2d)は、多数の孔12,12,・・が形成されることで通気性を有している。
【0030】
また、この一対の側壁部2c,2dは、それぞれ上記空気層部材1の側壁部1c,1dに対して所定の間隔をもって対向せしめられており、この対向空間をそれぞれ充填室2a,2aとしている。そして、この各充填室2a,2a内には、それぞれ次述の充填体3が充填収容されている。
【0031】
充填体3
充填体3は、粒径0.1〜数μm程度の微粒子触媒あるいは粒径0.1μm以下の超微粒子触媒を担持体に担持固定させて構成される。
【0032】
担持体としては、フッ素樹脂等の樹脂材、金属材、セラミック材を素材とし、これを布状、綿状あるいは短冊状に成形したものが好適である。
【0033】
この担持体への触媒の担持方法としては、液相法によって担持体の表面に触媒を強固に付着させる方法、気相法によって担持体の表面に触媒を打ち込む方法、あるいは担持体の内部に触媒を練り込む方法等が適用できる。
【0034】
担持体の構造としては、例えば一つの担持体に、作用の異なる複数種類の触媒を担持させた複合体構造とか、一つの担持体に一種類の触媒を担持させたものを複数種類組み合わせた複合体構造とかが好適である。
【0035】
触媒としては、白金、酸化マンガン系、鉄系、酸化鉄系と酸化タングステンの複合体、ロジウム、酸化チタン、銀とかが有用である。
【0036】
ここで、白金触媒では、有害物質としてのCO、NOXの除去作用と、不快臭物質であるトリメチルアミンの浄化作用とが得られる。また、酸化マンガン系触媒及び鉄系触媒も、白金触媒の場合と同様である。
【0037】
酸化鉄系と酸化タングステンの複合触媒では、CO2の分解作用が得られる。
【0038】
ロジウム触媒では、CHX、CO、NOXの除去作用が得られる。
【0039】
酸化チタン触媒では、脱臭、抗菌、抗菌作用、及びNOX、SOXの除去作用が得られる。
【0040】
銀触媒では、抗菌作用が得られる。
【0041】
以上の如き構成の充填体3を上記充填室2aに充填収容することで上記空気質改質部材2が構成され、結果的に該空気質改質部材2と上記空気層部材1との組み合わせにかかる空気調質装置Zが得られるものである。
【0042】
空気調質装置Zの空気調和機Xへの接続
上述の如く構成された空気調質装置Zは、例えば空気調和機Xの室内機31に接続して使用され、空調が行われている室内の空気質を改質して空気質環境の改善を行う。
【0043】
上記空気調和機Xの室内機31は、吸込口に臨んでプレフィルター36と熱交換器35とを配置するとともに、この熱交換器35の背後を吸込領域とする第1ファンユニット33を配置して構成される。そして、この室内機31の第1ファンユニット33の背後の吹出領域と、上記空気調質装置Zの上記導入路4の開口端4aとを、その通路途中に第2ファンユニット34を備えたダクトユニット32を介して接続する。尚、この第2ファンユニット34には、小風量高静圧型のファンが採用される。
【0044】
作用効果の説明
室内機31が運転されると、室内空気は第1ファンユニット33により吸い込まれ、熱交換器35において熱交換され、その大部分は温風あるいは冷風の調整空気A1として室内にそのまま吹き出されるが、その一部は調整空気A2として室内ダクトユニット32を介して第2ファンユニット34により上記空気調質装置Z側に送り込まれる。
【0045】
室内機31側から空気調質装置Z側に送り込まれた調整空気A2は、図2に示すように、上記導入路4から上記空気層部材1における上記空気室1aの各部屋1a1,1a2,1a3内に順次導入され、該各部屋1a1,1a2,1a3内をその下流側に流れながら、該空気層部材1の外周壁1bの側壁部1c,1dにそれぞれ設けた孔11,11,・・を通ってその外側の空気質改質部材2,2側へ流出する。
【0046】
この空気層部材1側から空気質改質部材2,2側への流出空気は、該各空気質改質部材2,2の充填体3,3を通過する際に、該充填体3を構成する微粒子触媒あるいは超微粒子触媒により有害物質の除去、不快臭成分の除去、あるいは抗菌等の各作用を受けて浄化され、該空気質改質部材2の側壁部2c,2dに設けた上記各孔12,12,・・を通って改質空気A0として室内へ吹き出され、これにより室内の空気質環境の改善が図られるものである。
【0047】
この場合、この実施形態の空気調質装置Zによれば、上記空気室1a及び上記空気質改質部材2の充填室2aが共に平板状の形態を有し、上記調整空気A2が該空気室1aの全域から上記充填室2aの全域に亙ってその厚さ方向に流通することから、第1に、上記調整空気A2の流路容積が大きくその流速が小ならしめられることで上記空気質改質部材2における調整空気A2の滞留時間が長くなり、第2に、該調整空気A2の流通に伴ってこれと接触する上記充填体3の表面積が大きくなり、これらの相乗効果として、上記充填室2a内に充填された充填体3による上記調整空気A2の空気質の改質作用がより一層効果的に行われ、高い空気調質効果が得られるものである。
【0048】
さらに、上記充填体3が、表面積が大きく活性の強い微粒子触媒又は超微粒子触媒を担持体に担持固定せしめて構成されているので、例え低温あるいは常温の雰囲気中においても触媒が良好な活性度を示す。このため、低温あるいは常温の雰囲気中においても高い空気質の改質効果が得られるものである。また、従来のように発熱体により触媒を活性化させる必要がないことから、装置の簡略化及び低コスト化が図れるものである。
【0049】
尚、この実施形態の如く、上記空気層部材1をその厚さ方向に挟んでその両面側にそれぞれ空気質改質部材2,2を配置し、該各空気質改質部材2,2からそれぞれ改質空気A0を吹き出すように構成した場合には、例えばこの空気調質装置Zを室内の中央寄り位置に設置することで、室内の比較的広い範囲における空気質の改質が可能となり、特に室内全域の空気質改善を目的とする場合に好適である。
【0050】
また、この実施形態のように、上記空気調質装置Zをダクトユニット32を介して空気調和機Xの室内機31に接続すると、特に空気調和機Xが暖房運転される場合で且つ低風速時には、上記空気質改質部材2における上記充填体3の温度が上昇し、空気質の改質作用の他に、該充填体3による室内の輻射暖房効果が期待できるものである。
【0051】
B:第2の実施形態
図4には、本願発明の第2の実施形態にかかる空気調質装置Zの構造を示している。この実施形態の空気調質装置Zは、上記第1の実施形態にかかる空気調質装置Zが上記空気層部材1の両面側にそれぞれ空気質改質部材2,2を配置していたのに対して、該空気層部材1の一方の側面側にのみ空気質改質部材2を配置し、該空気質改質部材2のみから改質空気A0を室内側に吹き出すようにしたものである。このため、構造上においては、空気質改質部材2の外周壁2bのうち、厚さ方向に対向する上記空気層部材1の一対の側壁部1c,1dのうちの一方の側壁部1cのみに孔11,11,・・を設けて通気性を持たせるようにしている。
【0052】
かかる構造の空気調質装置Zによれば、該空気調質装置Zの室内への設置に際して、上記空気質改質部材2が配置されていない側の面を室内壁面あるいは床面に衝合させて配置することで、該空気調質装置Zの壁掛け設置あるいは床面上設置が可能となり、それだけ該空気調質装置Zの設置上における自由度が向上することになる。
【0053】
また、一方の側面のみから改質空気A0を吹き出す構成であることから、空気質の改質領域が比較的狭く、このため、例えば室内居住者に近い領域だけの空気質をスポット的に改質することも可能であり、例えば室内全域を空気質改質の対象とする場合に比して、運転コストの低廉化が図れることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態にかかる空気調質装置を空気調和装置に接続した状態を示す正面図である。
【図2】図1のII-II矢視図である。
【図3】図2のIII-III断面図である。
【図4】本願発明の第2の実施形態にかかる空気調質装置の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1は空気層部材、2は空気質改質部材、3は充填体、4は導入路、5は補強ステー、11及び12は孔、21は内ケース、22は外ケース、31は室内機、32はダクトユニット、33は第1ファンユニット、34は第2ファンユニット、35は熱交換器、36はプレフィルター、Xは空気調和機、Zは空気調質装置である。

Claims (6)

  1. 通気性の外周壁(1b)をもつ平板状の空気室(1a)を備えるとともに該空気室(1a)には温度調整あるいは湿度制御等がなされた調整空気A2を導入するための導入路(4)を設けてなる空気層部材(1)と、
    通気性の外周壁(2b)をもつ平板状の充填室(2a)内に微粒子触媒又は超微粒子触媒を担持体に担持固定せしめた充填体(3)を封入してなる空気質改質部材(2)とを、
    これらの板厚方向に対向させて配置し、
    上記空気室(1a)に導入された調整空気(A2)をその外周壁(1b)から上記空気質改質部材(2)を通過させて該空気質改質部材(2)の外周壁(2b)から外方へ放出させる如く構成したことを特徴とする空気調質装置。
  2. 請求項1において、
    上記空気層部材(1)の上記外周壁(1b)のうち、該空気層部材(1)の厚さ方向において対向する両側壁部(1c),(1d)のそれぞれが通気性を有するとともに、該両側壁部(1c),(1d)の外側にそれぞれ上記空気質改質部材(2),(2)が配置されていることを特徴とする空気調質装置。
  3. 請求項1において、
    上記空気層部材(1)の上記外周壁(1b)のうち、該空気層部材(1)の厚さ方向において対向する両側壁部(1c),(1d)のうちのいずれか一方の側壁部(1c)が通気性を有するとともに、該側壁部(1c)の外側に上記空気質改質部材(2)が配置されていることを特徴とする空気調質装置。
  4. 請求項1,2又は3において、
    上記充填体(3)が、作用の異なる複数の微粒子触媒又は超微粒子触媒を担持固定して構成されていることを特徴とする空気調質装置。
  5. 請求項1,2又は3において、
    上記空気層部材(1)の外周壁(1b)及び上記空気質改質部材(2)の外周壁(2b)が、共に布状通気性材で構成されていることを特徴とする空気調質装置。
  6. 請求項1,2,3,4又は5において、
    上記導入路(4)が、
    熱交換器(35)と該熱交換器(35)の背後を吸込領域とする第1ファンユニット(33)とを内蔵してなる空気調和機の室内機(31)における上記第1ファンユニット(33)の吹出領域に対して、
    第2ファンユニット(34)を備えたダクトユニット(32)を介して接続されていることを特徴とする空気調質装置。
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