JPH1062010A - 空気調質装置 - Google Patents

空気調質装置

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JPH1062010A
JPH1062010A JP8219883A JP21988396A JPH1062010A JP H1062010 A JPH1062010 A JP H1062010A JP 8219883 A JP8219883 A JP 8219883A JP 21988396 A JP21988396 A JP 21988396A JP H1062010 A JPH1062010 A JP H1062010A
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air
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conditioning apparatus
chamber
peripheral wall
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Kanjiro Kinoshita
歓治郎 木下
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 低温あるいは常温時においても触媒を有効に
作用させて高い空気質の改質効果が得られる空気調質装
置を提供する。 【解決手段】 平板状の空気室1aを備え調整空気A2
が導入される空気層部材1と、平板状の充填室2a内に
微粒子触媒又は超微粒子触媒を担持体に担持固定せしめ
た充填体3を封入してなる空気質改質部材2とを、これ
らの板厚方向に対向させて配置して構成する。かかる構
成によれば、空気層部材1の空気室1aに導入された調
整空気A2がその外周壁1bから空気質改質部材2を通
過してその外周壁2bから外方へ放出される場合、上記
空気室1a及び上記空気質改質部材2の充填室2aが共
に平板状の形態を有し、上記調整空気A2が該空気室1
aの全域から上記充填室2aの全域に亙ってその厚さ方
向に流通することから、高い空気調質効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、空気質の改質を
行う空気調質装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、室内環境の改善という観点か
ら、例えば居室内の空気を浄化し、その脱臭、抗菌ある
いは有害物質の除去等を行うことで空気質を改質すると
いう要求があり、かかる空気質の改質を行うための空気
調質装置として従来より種々のものが提案されている。
【0003】例えば、特開平6−121914号公報に
は、有害物質、不快臭物質の除去機能をもつ微粒子触媒
又は超微粒子触媒をエレメントに担持させて有害物質除
去フィルターを構成し、これを空気調和機の室内機の吸
込口部分に配置し、室内機側に吸い込まれる室内空気が
上記有害物質除去フィルター部分を通過する際、該有害
物質除去フィルターにて室内空気中に含まれていた有害
物質を除去するようにしている。
【0004】また一方、特開平7−136460号公報
には、空気質の改質のひとつの項目である「脱臭」を行
うための脱臭装置が開示されている。この脱臭装置は、
触媒層を発熱体により加熱して触媒を活性化させ、空気
中の不快臭成分を除去するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者のもの
においては、室内空気を、室内機の吸込口部分に配置さ
れた有害物質除去フィルターを通過させて有害物質の除
去を行うものであるため、該有害物質除去フィルターを
通過する空気の流速は、空気調和機の暖房・冷房能力を
確保する必要上、例えば1m/s程度と速く、このた
め、該空気の上記有害物質除去フィルター内におれる滞
留時間が少なく、結果的に触媒による有害物質の除去作
用を十分に得ることが難しく、空気質の改質性能という
点において不満の残るものであった。
【0006】また、後者のものにおいては、触媒の活性
化のために発熱体を必要とすることから、装置の構造の
複雑化、運転コストが嵩むという問題がある。さらに、
上記触媒の活性化温度が250℃近傍と高温であること
から、低温時あるいは常温時における運転開始直後には
触媒の活性化が不十分であり、従って、触媒による脱臭
効果を得ることができないという問題があった。
【0007】そこで本願発明は、低温あるいは常温時に
おいても触媒を有効に作用させて高い空気質の改質効果
が得られる空気調質装置を提供することを目的としてな
されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0009】本願の第1の発明では、通気性の外周壁1
bをもつ平板状の空気室1aを備えるとともに該空気室
1aには温度調整あるいは湿度制御等がなされた調整空
気A2を導入するための導入路4を設けてなる空気層部
材1と、通気性の外周壁2bをもつ平板状の充填室2a
内に微粒子触媒又は超微粒子触媒を担持体に担持固定せ
しめた充填体3を封入してなる空気質改質部材2とを、
これらの板厚方向に対向させて配置し、上記空気室1a
に導入された調整空気A2をその外周壁1bから上記空
気質改質部材2を通過させて該空気質改質部材2の外周
壁2bから外方へ放出させる如く構成したことを特徴と
する空気調質装置。
【0010】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる空気調質装置において、上記空気層部材1の上記
外周壁1bのうち、該空気層部材1の厚さ方向において
対向する両側壁部1c,1dのそれぞれが通気性を有す
るとともに、該両側壁部1c,1dの外側にそれぞれ上
記空気質改質部材2,2が配置されていることを特徴と
している。
【0011】本願の第3の発明では、上記第1の発明に
かかる空気調質装置において、上記空気層部材1の上記
外周壁1bのうち、該空気層部材1の厚さ方向において
対向する両側壁部1c,1dのうちのいずれか一方の側
壁部1cが通気性を有するとともに、該側壁部1cの外
側に上記空気質改質部材2が配置されていることを特徴
としている。
【0012】本願の第4の発明では、上記第1、第2又
は第3の発明にかかる空気調質装置において、上記充填
体3を、作用の異なる複数の微粒子触媒又は超微粒子触
媒を担持固定して構成したことを特徴としている。
【0013】本願の第5の発明では、上記第1、第2又
は第3の発明にかかる空気調質装置において、上記空気
層部材1の外周壁1b及び上記空気質改質部材2の外周
壁2bを、共に布状通気性材で構成したことを特徴とし
ている。
【0014】本願の第6の発明では、上記第1、第2、
第3、第4又は第5の発明にかかる空気調質装置におい
て、上記導入路4を、熱交換器35と該熱交換器35の
背後を吸込領域とする第1ファンユニット33とを内蔵
してなる空気調和機の室内機31における上記第1ファ
ンユニット33の吹出領域に対して、第2ファンユニッ
ト34を備えたダクトユニット32を介して接続したこ
とを特徴としている。
【0015】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0016】 本願の第1の発明にかかる空気調質装
置によれば、空気層部材1の空気室1aに導入された調
整空気A2がその外周壁1bから空気質改質部材2を通
過してその外周壁2bから外方へ放出される場合、上記
空気室1a及び上記空気質改質部材2の充填室2aが共
に平板状の形態を有し、上記調整空気A2が該空気室1
aの全域から上記充填室2aの全域に亙ってその厚さ方
向に流通することから、第1に、上記調整空気A2の流
路容積が大きくその流速が小ならしめられることで上記
空気質改質部材2における調整空気A2の滞留時間が長
くなり、第2に、該調整空気A2の流通に伴ってこれと
接触する上記空気質改質部材2の表面積が大きくなり、
これらの相乗効果として、上記充填室2a内に充填され
た充填体3による上記調整空気A2の空気質の改質作用
が効果的に行われ、高い空気調質効果が得られるもので
ある。
【0017】さらに、上記空気質改質部材2の充填室2
aに充填される充填体3が、表面積が大きく活性の強い
微粒子触媒又は超微粒子触媒を担持体に担持固定せしめ
て構成されているので、例え低温あるいは常温の雰囲気
中においても触媒が良好な活性度を示し、空気質の改質
効果が確実に得られるものである。また、従来のように
発熱体により触媒を活性化させる必要がないことから、
装置の簡略化及び低コスト化が図れるものである。
【0018】 本願の第2の発明にかかる空気調質装
置によれば、上記第1の発明にかかる空気調質装置にお
いて、上記空気層部材1の上記外周壁1bのうち、該空
気層部材1の厚さ方向において対向する両側壁部1c,
1dのそれぞれが通気性を有するとともに、該両側壁部
1c,1dの外側にそれぞれ上記空気質改質部材2,2
を配置しているので、上記空気層部材1をその厚さ方向
に挟んでその両面側にそれぞれ配置された空気質改質部
材2,2からそれぞれ改質空気A0が吹き出され、例え
ばこの空気調質装置を室内の中央寄り位置に設置するこ
とで、室内の比較的広い範囲における空気質の改質が可
能となるものである。
【0019】 本願の第3の発明にかかる空気調質装
置によれば、上記第1の発明にかかる空気調質装置にお
いて、上記空気層部材1の上記外周壁1bのうち、該空
気層部材1の厚さ方向において対向する両側壁部1c,
1dのうちのいずれか一方の側壁部1cが通気性を有す
るとともに、該側壁部1cの外側に上記空気質改質部材
2を配置しているので、空気質改質部材2が配置されて
いない側を室内壁面あるいは床面に衝合させて配置する
ことで該空気調質装置の壁掛け設置あるいは床面上設置
が可能となり、その設置自由度が向上する。
【0020】また、空気質の改質領域が比較的狭いこと
から、例えば室内居住者に近い領域だけの空気質をスポ
ット的に改質することも可能であり、例えば室内全域を
空気質改質の対象とする場合に比して、運転コストの低
廉化が図れることになる。
【0021】 本願の第4の発明にかかる空気調質装
置によれば、上記第1、第2又は第3の発明にかかる空
気調質装置において、上記充填体3を、作用の異なる複
数の微粒子触媒又は超微粒子触媒を担持固定して構成し
ているので、単一の空気調質装置の設置により、上記複
数の微粒子触媒又は超微粒子触媒のそれぞれの作用に対
応して、有害物質あるいは不快臭物質の除去作用と抗菌
作用等の複合的な空気質の改質効果が得られるものであ
る。
【0022】 本願の第5の発明にかかる空気調質装
置によれば、上記第1、第2又は第3の発明にかかる空
気調質装置において、上記空気層部材1の外周壁1b及
び上記空気質改質部材2の外周壁2bを、共に布状通気
性材で構成しているので、上記空気層部材1及び空気質
改質部材2が適度の可撓性をもつことになり、例えばこ
れらが剛性材で構成される場合に比して、その製作の容
易化あるいは低コスト化が図れるとともに、多様な用途
に供することができるものである。
【0023】 本願の第6の発明にかかる空気調質装
置によれば、上記第1、第2、第3、第4又は第5の発
明にかかる空気調質装置において、上記導入路4を、熱
交換器35と該熱交換器35の背後を吸込領域とする第
1ファンユニット33とを内蔵してなる空気調和機の室
内機31における上記第1ファンユニット33の吹出領
域に対して、第2ファンユニット34を備えたダクトユ
ニット32を介して接続しているので、例えば暖房運転
時で且つ低風速時には上記空気質改質部材2の充填体3
の温度が上昇し、該充填体3による室内の輻射暖房効果
が期待できるものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
A:第1の実施形態 図1には、本願発明の第1の実施形態にかかる空気調質
装置Zを空気調和機Xに接続した状態を、また図2及び
図3には上記空気調質装置Zの具体的構造を、それぞれ
示している。
【0025】上記空気調質装置Zは、図2及び図3に示
すように、次述する空気層部材1と空気質改質部材2と
の二重構造体である。
【0026】空気層部材1 空気層部材1は、例えば合成樹脂材等の素材を用いて中
空の矩形平板状に一体形成され且つその内部空間を空気
室1aとした内ケース21と、該内ケース21の一つの
縁部に沿って接続されその円周の一側において上記空気
室1aと連通せしめられた所定径の管体でなる導入路4
とを備えている。この導入路4の一端は、上記内ケース
21から外方へ延出した位置において開口せしめられて
おり、該開口端4aには、後述するダクトユニット32
の一端が接続される。
【0027】また、上記空気室1aをその厚さ方向に挟
んで対向する一対の壁部21a,21b(即ち、空気層
部材1の外周壁1bのうち、上記空気室1aの厚さ方向
に対向する一対の側壁部1c,1d)は、多数の孔1
1,11,・・が形成されることで通気性を有してい
る。さらに、上記空気室1aの内部には、上記導入路4
に対して略直交する方向へ延びる補強ステー5,5が設
けられ、該空気室1aはこの補強ステー5,5により、
上記導入路4の軸方向に向かって三つの部屋1a1,1
2,1a3に分割されている。
【0028】従って、上記導入路4の開口端4aから導
入される空気は、図2に矢印で示すよう下流側へ流れる
に伴って、順次上記各部屋1a1,1a2,1a3に分流
して導入されるとともに、該各部屋1a1,1a2,1a
3に対応する上記側壁部1c,1dの各孔11,11,
・・を通って該側壁部1c,1dの全域から外部へ吹き
出されることになる。
【0029】空気質改質部材2 空気質改質部材2は、上記空気層部材1の外側を所定の
間隔をもって囲繞する如く、中空の矩形平板状に一体形
成された外ケース22を備えている。そして、この外ケ
ース22の厚さ方向に対向する一対の壁部22a,22
b(即ち、空気質改質部材2の外周壁2bのうち、厚さ
方向に対向する一対の側壁部2c,2d)は、多数の孔
12,12,・・が形成されることで通気性を有してい
る。
【0030】また、この一対の側壁部2c,2dは、そ
れぞれ上記空気層部材1の側壁部1c,1dに対して所
定の間隔をもって対向せしめられており、この対向空間
をそれぞれ充填室2a,2aとしている。そして、この
各充填室2a,2a内には、それぞれ次述の充填体3が
充填収容されている。
【0031】充填体3 充填体3は、粒径0.1〜数μm程度の微粒子触媒あるい
は粒径0.1μm以下の超微粒子触媒を担持体に担持固定
させて構成される。
【0032】担持体としては、フッ素樹脂等の樹脂材、
金属材、セラミック材を素材とし、これを布状、綿状あ
るいは短冊状に成形したものが好適である。
【0033】この担持体への触媒の担持方法としては、
液相法によって担持体の表面に触媒を強固に付着させる
方法、気相法によって担持体の表面に触媒を打ち込む方
法、あるいは担持体の内部に触媒を練り込む方法等が適
用できる。
【0034】担持体の構造としては、例えば一つの担持
体に、作用の異なる複数種類の触媒を担持させた複合体
構造とか、一つの担持体に一種類の触媒を担持させたも
のを複数種類組み合わせた複合体構造とかが好適であ
る。
【0035】触媒としては、白金、酸化マンガン系、鉄
系、酸化鉄系と酸化タングステンの複合体、ロジウム、
酸化チタン、銀とかが有用である。
【0036】ここで、白金触媒では、有害物質としての
CO、NOXの除去作用と、不快臭物質であるトリメチ
ルアミンの浄化作用とが得られる。また、酸化マンガン
系触媒及び鉄系触媒も、白金触媒の場合と同様である。
【0037】酸化鉄系と酸化タングステンの複合触媒で
は、CO2の分解作用が得られる。
【0038】ロジウム触媒では、CHX、CO、NOX
除去作用が得られる。
【0039】酸化チタン触媒では、脱臭、抗菌、抗菌作
用、及びNOX、SOXの除去作用が得られる。
【0040】銀触媒では、抗菌作用が得られる。
【0041】以上の如き構成の充填体3を上記充填室2
aに充填収容することで上記空気質改質部材2が構成さ
れ、結果的に該空気質改質部材2と上記空気層部材1と
の組み合わせにかかる空気調質装置Zが得られるもので
ある。
【0042】空気調質装置Zの空気調和機Xへの接続 上述の如く構成された空気調質装置Zは、例えば空気調
和機Xの室内機31に接続して使用され、空調が行われ
ている室内の空気質を改質して空気質環境の改善を行
う。
【0043】上記空気調和機Xの室内機31は、吸込口
に臨んでプレフィルター36と熱交換器35とを配置す
るとともに、この熱交換器35の背後を吸込領域とする
第1ファンユニット33を配置して構成される。そし
て、この室内機31の第1ファンユニット33の背後の
吹出領域と、上記空気調質装置Zの上記導入路4の開口
端4aとを、その通路途中に第2ファンユニット34を
備えたダクトユニット32を介して接続する。尚、この
第2ファンユニット34には、小風量高静圧型のファン
が採用される。
【0044】作用効果の説明 室内機31が運転されると、室内空気は第1ファンユニ
ット33により吸い込まれ、熱交換器35において熱交
換され、その大部分は温風あるいは冷風の調整空気A1
として室内にそのまま吹き出されるが、その一部は調整
空気A2として室内ダクトユニット32を介して第2フ
ァンユニット34により上記空気調質装置Z側に送り込
まれる。
【0045】室内機31側から空気調質装置Z側に送り
込まれた調整空気A2は、図2に示すように、上記導入
路4から上記空気層部材1における上記空気室1aの各
部屋1a1,1a2,1a3内に順次導入され、該各部屋
1a1,1a2,1a3内をその下流側に流れながら、該
空気層部材1の外周壁1bの側壁部1c,1dにそれぞ
れ設けた孔11,11,・・を通ってその外側の空気質
改質部材2,2側へ流出する。
【0046】この空気層部材1側から空気質改質部材
2,2側への流出空気は、該各空気質改質部材2,2の
充填体3,3を通過する際に、該充填体3を構成する微
粒子触媒あるいは超微粒子触媒により有害物質の除去、
不快臭成分の除去、あるいは抗菌等の各作用を受けて浄
化され、該空気質改質部材2の側壁部2c,2dに設け
た上記各孔12,12,・・を通って改質空気A0とし
て室内へ吹き出され、これにより室内の空気質環境の改
善が図られるものである。
【0047】この場合、この実施形態の空気調質装置Z
によれば、上記空気室1a及び上記空気質改質部材2の
充填室2aが共に平板状の形態を有し、上記調整空気A
2が該空気室1aの全域から上記充填室2aの全域に亙
ってその厚さ方向に流通することから、第1に、上記調
整空気A2の流路容積が大きくその流速が小ならしめら
れることで上記空気質改質部材2における調整空気A2
の滞留時間が長くなり、第2に、該調整空気A2の流通
に伴ってこれと接触する上記充填体3の表面積が大きく
なり、これらの相乗効果として、上記充填室2a内に充
填された充填体3による上記調整空気A2の空気質の改
質作用がより一層効果的に行われ、高い空気調質効果が
得られるものである。
【0048】さらに、上記充填体3が、表面積が大きく
活性の強い微粒子触媒又は超微粒子触媒を担持体に担持
固定せしめて構成されているので、例え低温あるいは常
温の雰囲気中においても触媒が良好な活性度を示す。こ
のため、低温あるいは常温の雰囲気中においても高い空
気質の改質効果が得られるものである。また、従来のよ
うに発熱体により触媒を活性化させる必要がないことか
ら、装置の簡略化及び低コスト化が図れるものである。
【0049】尚、この実施形態の如く、上記空気層部材
1をその厚さ方向に挟んでその両面側にそれぞれ空気質
改質部材2,2を配置し、該各空気質改質部材2,2か
らそれぞれ改質空気A0を吹き出すように構成した場合
には、例えばこの空気調質装置Zを室内の中央寄り位置
に設置することで、室内の比較的広い範囲における空気
質の改質が可能となり、特に室内全域の空気質改善を目
的とする場合に好適である。
【0050】また、この実施形態のように、上記空気調
質装置Zをダクトユニット32を介して空気調和機Xの
室内機31に接続すると、特に空気調和機Xが暖房運転
される場合で且つ低風速時には、上記空気質改質部材2
における上記充填体3の温度が上昇し、空気質の改質作
用の他に、該充填体3による室内の輻射暖房効果が期待
できるものである。
【0051】B:第2の実施形態 図4には、本願発明の第2の実施形態にかかる空気調質
装置Zの構造を示している。この実施形態の空気調質装
置Zは、上記第1の実施形態にかかる空気調質装置Zが
上記空気層部材1の両面側にそれぞれ空気質改質部材
2,2を配置していたのに対して、該空気層部材1の一
方の側面側にのみ空気質改質部材2を配置し、該空気質
改質部材2のみから改質空気A0を室内側に吹き出すよ
うにしたものである。このため、構造上においては、空
気質改質部材2の外周壁2bのうち、厚さ方向に対向す
る上記空気層部材1の一対の側壁部1c,1dのうちの
一方の側壁部1cのみに孔11,11,・・を設けて通
気性を持たせるようにしている。
【0052】かかる構造の空気調質装置Zによれば、該
空気調質装置Zの室内への設置に際して、上記空気質改
質部材2が配置されていない側の面を室内壁面あるいは
床面に衝合させて配置することで、該空気調質装置Zの
壁掛け設置あるいは床面上設置が可能となり、それだけ
該空気調質装置Zの設置上における自由度が向上するこ
とになる。
【0053】また、一方の側面のみから改質空気A0
吹き出す構成であることから、空気質の改質領域が比較
的狭く、このため、例えば室内居住者に近い領域だけの
空気質をスポット的に改質することも可能であり、例え
ば室内全域を空気質改質の対象とする場合に比して、運
転コストの低廉化が図れることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態にかかる空気調質装
置を空気調和装置に接続した状態を示す正面図である。
【図2】図1のII-II矢視図である。
【図3】図2のIII-III断面図である。
【図4】本願発明の第2の実施形態にかかる空気調質装
置の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1は空気層部材、2は空気質改質部材、3は充填体、4
は導入路、5は補強ステー、11及び12は孔、21は
内ケース、22は外ケース、31は室内機、32はダク
トユニット、33は第1ファンユニット、34は第2フ
ァンユニット、35は熱交換器、36はプレフィルタ
ー、Xは空気調和機、Zは空気調質装置である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性の外周壁(1b)をもつ平板状の
    空気室(1a)を備えるとともに該空気室(1a)には
    温度調整あるいは湿度制御等がなされた調整空気A2
    導入するための導入路(4)を設けてなる空気層部材
    (1)と、 通気性の外周壁(2b)をもつ平板状の充填室(2a)
    内に微粒子触媒又は超微粒子触媒を担持体に担持固定せ
    しめた充填体(3)を封入してなる空気質改質部材
    (2)とを、これらの板厚方向に対向させて配置し、 上記空気室(1a)に導入された調整空気(A2)をそ
    の外周壁(1b)から上記空気質改質部材(2)を通過
    させて該空気質改質部材(2)の外周壁(2b)から外
    方へ放出させる如く構成したことを特徴とする空気調質
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記空気層部材(1)の上記外周壁(1b)のうち、該
    空気層部材(1)の厚さ方向において対向する両側壁部
    (1c),(1d)のそれぞれが通気性を有するととも
    に、該両側壁部(1c),(1d)の外側にそれぞれ上
    記空気質改質部材(2),(2)が配置されていること
    を特徴とする空気調質装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記空気層部材(1)の上記外周壁(1b)のうち、該
    空気層部材(1)の厚さ方向において対向する両側壁部
    (1c),(1d)のうちのいずれか一方の側壁部(1
    c)が通気性を有するとともに、該側壁部(1c)の外
    側に上記空気質改質部材(2)が配置されていることを
    特徴とする空気調質装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3において、 上記充填体(3)が、作用の異なる複数の微粒子触媒又
    は超微粒子触媒を担持固定して構成されていることを特
    徴とする空気調質装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2又は3において、 上記空気層部材(1)の外周壁(1b)及び上記空気質
    改質部材(2)の外周壁(2b)が、共に布状通気性材
    で構成されていることを特徴とする空気調質装置。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4又は5において、 上記導入路(4)が、 熱交換器(35)と該熱交換器(35)の背後を吸込領
    域とする第1ファンユニット(33)とを内蔵してなる
    空気調和機の室内機(31)における上記第1ファンユ
    ニット(33)の吹出領域に対して、 第2ファンユニット(34)を備えたダクトユニット
    (32)を介して接続されていることを特徴とする空気
    調質装置。
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