JPH11347334A - 脱臭ユニットおよび脱臭装置 - Google Patents

脱臭ユニットおよび脱臭装置

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JPH11347334A
JPH11347334A JP10159590A JP15959098A JPH11347334A JP H11347334 A JPH11347334 A JP H11347334A JP 10159590 A JP10159590 A JP 10159590A JP 15959098 A JP15959098 A JP 15959098A JP H11347334 A JPH11347334 A JP H11347334A
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JP
Japan
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odor component
deodorizing unit
deodorizing
odor
component adsorption
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Pending
Application number
JP10159590A
Other languages
English (en)
Inventor
Teiichi Usami
禎一 宇佐見
Katsumi Mochizuki
克己 望月
Masato Uchiumi
正人 内海
Kanjiro Kinoshita
歓治郎 木下
Toru Iwata
透 岩田
Kenkichi Kagawa
謙吉 香川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
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Publication of JPH11347334A publication Critical patent/JPH11347334A/ja
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  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 臭気成分吸着手段を備えた脱臭ユニットおよ
び該脱臭ユニットを有する脱臭装置において、臭気成分
吸着手段の間欠的な再生を可能とする。 【解決手段】 複数枚の臭気成分吸着シート20,20
・・・、30,30・・・を展開および収納可能に並設
する一方、該複数枚の臭気成分吸着シート20,20・
・・、30,30・・・の両側に、該複数枚の臭気成分
吸着シート20,20・・・、30,30・・・を、相
互に嵌合することによって内部に収納することができる
対向面が開口した左右一対のシート収納ボックス21
L,21Rを設け、さらに該左右一対のシート収納ボッ
クス21L,21Rの何れか一方又は両方の内部に、上
記臭気成分吸着シート20,20・・・、30,30・
・・に吸着された臭気成分を脱離させる加熱ヒータ1
9,19・・および同臭気成分吸着シート20,20・
・・、30,30・・・から脱離した臭気成分を酸化分
解する酸化触媒を設けて、上記加熱脱離後の臭気成分を
確実に除去し得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、脱臭機能を有す
る脱臭ユニットおよび該脱臭ユニットを備えた脱臭装置
の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の人々の生活環境においては、例え
ばパーマ(美容院)臭、体臭、建築物(新築建築物にお
ける合板のVOC)臭、ペット臭、たばこ臭、生ゴミ
(台所)臭など、生活空間内の空気中に存在する悪臭や
有害ガス成分が問題とされることが多く、空気清浄機や
空気調和機などの空気調和装置においても、それら臭気
ガスや有害ガスの除去性能を備えた脱臭装置としての機
能が要求されてきている。
【0003】これらの除去対象となるガス成分には、例
えば暮らしの中の4大悪臭成分であるアンモニア、アセ
トアルデヒド、トリメチルアミン、メチルメルカプタン
をはじめとして、一酸化炭素やホルムアルデヒドのよう
な有害ガス成分も含まれている。
【0004】そこで、例えば従来の空気調和機におい
て、これら人間の快適環境生活に悪影響を及ぼす臭気ガ
スや有害ガス成分を除去する方法としては、一般にエア
フィルターに活性炭やゼオライトなどの吸着剤を組み合
わせたものが用いられているが、これは上記吸着した有
害ガス等の臭気成分を脱離処理できないために、使用寿
命に限界がある。
【0005】また、このような問題を解決するために、
例えば別付けまたは内蔵の換気扇により脱臭作用を実現
しようとすると、空調負荷が大きくなりすぎて、空調機
ランニングコストの増大、または、空調能力の不足など
を招いてしまう問題がある。
【0006】このような事情から、最近では例えば上記
吸着剤に吸着された臭気成分を加熱して脱離させる一
方、酸化触媒を利用して上記のようにして吸着剤から脱
離させた臭気成分を酸化分解させるようにすると、臭気
成分や有害ガスが無害な物質に分解されて除去されるこ
とから、該酸化触媒による臭気成分、有害ガスの処理方
法が好ましいクリーンな処理方法であり、かつ処理機能
も長寿命である点から注目されており、種々の検討が行
われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、該方法の場
合、まず吸着剤からの臭気成分の脱離効率を如何にして
向上させるかが問題になるとともに、これまでの一般的
な酸化触媒による臭気成分の分解方法では、その酸化分
解速度に問題があり、多種類の臭気成分の酸化分解要求
に対して十分な除去機能を実現することができていな
い。
【0008】したがって、一定時間以上経過すると、上
記吸着剤を使用したフィルタ部材を必然的に交換する必
要があり、装置のランニングコスト(維持経費)が高く
なる問題があった。
【0009】本願発明は、このような問題を解決するた
めになされたもので、臭気成分吸着手段を備えた脱臭ユ
ニットおよび該脱臭ユニットを有する脱臭装置におい
て、臭気成分吸着手段を展開および収納可能に設ける一
方、該臭気成分吸着手段を収縮状態において内部に収納
することができる吸着手段収納ボックスを設け、さらに
該吸着手段収納ボックスの何れか一方又は両方の内部に
上記臭気成分吸着手段から臭気成分を脱離させる加熱ヒ
ータおよび該臭気成分吸着手段から脱離した臭気成分を
酸化分解する酸化触媒を設けて、加熱脱離後の臭気成分
を確実に除去し得るようにし、臭気成分吸着手段の間欠
的な再生を可能として、その交換を行わなくて済むよう
にした脱臭ユニットおよび脱臭装置を提供することを目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願各発明は、上記の目
的を達成するために、それぞれ次のような課題解決手段
を備えて構成されている。
【0011】(1) 請求項1の発明 この発明の脱臭ユニットは、複数枚の臭気成分吸着シー
ト20,20・・・、30,30・・・を展開および収
納可能に並設する一方、該複数枚の臭気成分吸着シート
20,20・・・、30,30・・・の両側に、該複数
枚の臭気成分吸着シート20,20・・・、30,30
・・・を、内部に収納することができる対向面が開口し
た左右一対のシート収納ボックス21L,21Rを設
け、さらに該左右一対のシート収納ボックス21L,2
1Rの何れか一方又は両方の内部に、上記臭気成分吸着
シート20,20・・・、30,30・・・に吸着され
た臭気成分を脱離させる加熱ヒータ19,19・・およ
び同臭気成分吸着シート20,20・・・、30,30
・・・から脱離した臭気成分を酸化分解する酸化触媒を
設けて、上記加熱脱離後の臭気成分を分解除去するよう
に構成されている。
【0012】したがって、この構成の脱臭ユニットによ
ると、臭気成分吸着シート20,20・・・、30,3
0・・・を展開した状態において飽和状態まで臭気成分
の吸着を行った後、同臭気成分吸着シート20,20・
・、30,30・・・を例えば収縮させ、上記左右一対
の収納ボックス21L,21Rを例えば嵌合することに
より、当該臭気成分吸着シート20,20・・、30,
30・・・をその中に略密閉状態で収納し、該状態で上
記加熱ヒータ19,19・・・に通電すると、上記臭気
成分吸着シート20,20・・、30,30・・・から
効率良く臭気成分が脱離するとともに該脱離した臭気成
分が上記酸化触媒を通して確実に酸化分解されることに
なる。
【0013】その結果、上記臭気成分吸着シート20,
20・・、30,30・・・を交換することなく、間欠
的に繰り返して再生使用することができるようになり、
メンテナンスが容易になるとともに製品のランニングコ
ストが低下する。
【0014】(2) 請求項2の発明 この発明の脱臭ユニットは、上記請求項1の発明の構成
における複数枚の臭気成分吸着シート20,20・・・
が、それぞれ波形にプリーツ加工された蛇腹構造に形成
されていて、左右一対のシート収納ボックス21L,2
1R間の上下方向に配設されて左右方向にアコーデオン
状に広がって展開され、また逆にアコーデオン状に収縮
して収納されるようになっている。
【0015】したがって、この構成の脱臭ユニットによ
ると、臭気成分吸着シート20,20・・・、30,3
0・・・をアコーデオン状に展開した状態において飽和
状態まで臭気成分の吸着を行った後、同臭気成分吸着シ
ート20,20・・、30,30・・・をアコーデオン
状に収縮させ、上記左右一対の収納ボックス21L,2
1Rを嵌合一体化することにより、当該臭気成分吸着シ
ート20,20・・、30,30・・・をその中に略密
閉状態で収納し、該状態で上記加熱ヒータ19,19・
・・に通電すると、上記臭気成分吸着シート20,20
・・、30,30・・・から効率良く臭気成分が脱離す
るとともに該脱離した臭気成分が上記酸化触媒を通して
確実に酸化分解されることになる。
【0016】その結果、上記臭気成分吸着シート20,
20・・、30,30・・・を交換することなく、間欠
的に繰り返して再生使用することができるようになり、
メンテナンスが容易になるとともに製品のランニングコ
ストが低下する。
【0017】(3) 請求項3の発明 この発明の脱臭ユニットは、上記請求項1の発明の構成
における複数枚の臭気成分吸着シート30,30・・・
が、それぞれ平板構造に形成され、左右一対のシート収
納ボックス21L,21R間の左右方向に平行移動可能
に並設されて展開および収納されるようになっている。
【0018】したがって、この構成の脱臭ユニットによ
ると、臭気成分吸着シート20,20・・・、30,3
0・・・を例えば左右両方向又はその何れか一方に平行
移動させることによって展開した状態において飽和状態
まで臭気成分の吸着を行った後、同臭気成分吸着シート
20,20・・、30,30・・・を中央方向又は左右
何れか一方に平行移動させて収縮させ、上記左右一対の
収納ボックス21L,21Rを嵌合一体化することによ
り、当該臭気成分吸着シート20,20・・、30,3
0・・・をその中に収納し、該状態で上記加熱ヒータ1
9,19・・・に通電すると、上記臭気成分吸着シート
20,20・・、30,30・・・から効率良く臭気成
分が脱離するとともに該脱離した臭気成分が上記酸化触
媒を通して確実に酸化分解されることになる。
【0019】その結果、臭気成分吸着シート20,20
・・、30,30・・・を交換することなく、間欠的に
繰り返して再生使用することができるようになり、メン
テナンスが容易になるとともに製品のランニングコスト
が低下する。
【0020】(4) 請求項4の発明 この発明の脱臭ユニットは、上記請求項1,2又は3の
発明の構成における臭気成分吸着シート20,20・・
・、30,30・・・に吸着された臭気成分を脱離させ
る加熱ヒータ19,19・・が、シート収納ボックス2
1L,21Rの内壁面に設けられている。
【0021】したがって、上記略密閉状態に収納された
臭気成分吸着シート20,20・・・、30,30・・
・に対して周囲から均一かつ効率良く放射熱を作用させ
ることができるようになり、臭気成分の脱離効率が向上
する。
【0022】(5) 請求項5の発明 この発明の脱臭ユニットは、上記請求項1,2,3又は
4の発明の構成における臭気成分吸着シート20,20
・・・、30,30・・・から脱離した臭気成分を酸化
分解する酸化触媒が、シート収納ボックス21L,21
Rの内壁面に付着されて設けられている。
【0023】したがって、上記酸化触媒は、上記臭気成
分吸着シート20,20・・・、30,30・・・から
吸着された臭気成分を脱離させる加熱ヒータ19の熱を
有効に利用して加熱活性化させられ、それによって上記
脱離した臭気成分を確実に酸化分解することができる。
【0024】(6) 請求項6の発明 この発明の脱臭ユニットは、上記請求項1,2,3,4
又は5の発明の構成における臭気成分吸着シート20,
20・・・,30,30・・・から脱離した臭気成分を
酸化分解する酸化触媒が、フィン25,35,45を一
体化して形成された触媒活性化ヒータ26,36,46
のフィン25,35,45表面に酸化触媒を付着させた
酸化触媒ヒータ27よりなり、シート収納ボックス21
L,21Rの一部に形成した排気開口部24に対応して
設けられている。
【0025】したがって、上記のように臭気成分吸着シ
ート20,20・・・,30,30・・・を収納し、該
状態で上記酸化触媒ヒータ27の触媒活性化ヒータ2
6,36,46に通電すると、上記臭気成分吸着シート
20,20・・・,30,30・・・から脱離した臭気
成分が、加熱時の空気の膨張により上記酸化触媒ヒータ
27のフィン25,35,45部の酸化触媒を通して酸
化分解され、無害化された後に、排気口部24から外部
に放出される。
【0026】(7) 請求項7の発明 この発明の脱臭ユニットは、上記請求項1,2,3,
4,5又は6の発明の構成における臭気成分吸着シート
20,20・・・、30,30・・・が、耐熱性繊維と
臭気成分吸着剤とを耐熱性の高いバインダー材を介して
混合一体化して形成されている。
【0027】したがって、アコーデオン状に展開又は収
納し得、かつ通気性、可撓性を有した臭気成分吸着シー
トを実現するのに適したものとなる。
【0028】(8) 請求項8の発明 この発明の脱臭ユニットは、上記請求項7の発明の構成
における耐熱性繊維として、具体的にガラスファイバー
又はセラミックファイバーが採用されている。
【0029】(9) 請求項9の発明 この発明の脱臭ユニットは、上記請求項1,2,3,
4,5又は6の発明の構成における臭気成分吸着シート
30,30・・・が、例えばアルミフィンの表面に臭気
成分吸着剤を付着させて形成されている。
【0030】(10) 請求項10の発明 この発明の脱臭ユニットは、上記請求項7又は9の発明
の構成における臭気成分吸着剤が、例えば有害ガス吸着
性能の高いゼオライト又は活性炭の内の少くとも何れか
一方を有してなっている。
【0031】(11) 請求項11の発明 この発明の脱臭ユニットは、上記請求項7,8又は9の
発明の構成における平板構造の臭気成分吸着シート3
0,30・・・に、プリーツ加工が施され、表面積を拡
大し、かつ空気との接触効率が高くなるように形成され
ている。
【0032】(12) 請求項12の発明 この発明の脱臭ユニットは、上記請求項3,7,8又は
9の発明の構成における平板構造の臭気成分吸着シート
30,30・・・に、多孔加工が施され、表面積を拡大
し、かつ空気との接触効率が高くて圧損が小さくなるよ
うに形成されている。
【0033】(13) 請求項13の発明 この発明の脱臭ユニットは、上記請求項1,2,3,
4,5,6,7,8,9,10,11又は12の発明の
構成において、さらに駆動手段41を備え、該駆動手段
41により臭気成分吸着シート20,20・・・,3
0,30・・・の展開および収納動作が行われるように
なっている。
【0034】したがって、上述の臭気成分吸着シート2
0,20・・・,30,30・・・の展開又は収納が、
該駆動手段41を作動させることによって任意に実現さ
れる。
【0035】(14) 請求項14の発明 この発明の脱臭ユニットは、上記請求項1,2,3,
4,5,6,7,8,9,10,11又は12の発明の
構成における複数枚の臭気成分吸着シート30,30・
・・よりなる脱臭ユニット8のデバイス部分を相互に独
立した複数層8a,8b,8cに分割し、少なくとも空
気流最上流側脱臭デバイス8a部分の交換を可能として
いる。
【0036】このような構成にすると、間欠的に再生で
きるとは言え、長期の使用によって機能の低下度合いが
高い空気流最上流の脱臭ユニットデバイス8aのみを低
コストに交換することができるようになり、長期に亘っ
て使用した場合にも十分に高い脱臭機能を維持し得るよ
うになる。
【0037】(15) 請求項15の発明 この発明の脱臭ユニットは、上記請求項1,2,3,
4,5,6,7,8,9,10,11,12,13又は
14の発明の脱臭ユニット8を通風路途中に組込んで、
送風機を有する脱臭装置が形成されており、該脱臭装置
において、上述のような各作用が実現される。
【0038】(16) 請求項16の発明 この発明の脱臭ユニットは、上記請求項1,2、3,
4,5,6,7,8,9,10,11,12,13又は
14の発明の脱臭ユニット8を通風路途中に組込んで、
送風機15,42,51および熱交換器15,41を備
えた空気調和機能を有する脱臭装置が形成されており、
該空気調和機能を有する脱臭装置において、上述のよう
な各作用が実現される。
【0039】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の脱臭ユニットお
よび脱臭装置によると、臭気成分吸着手段の間欠的な再
生が可能となり、長期に亘って、その交換を行うことな
く高い脱臭性能を維持できるようになるので、装置のラ
ンニングが低下する。
【0040】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)先ず図1〜図8
は、本願発明の実施の形態1に係る脱臭ユニットおよび
該脱臭ユニットを適用して構成された脱臭装置の一例と
しての空気調和機の構成を示している。
【0041】図1中、先ず符号2は、上記脱臭装置の一
例である例えば天井埋込型空気調和機1のカセット型の
本体ケーシングである。該本体ケーシング2は、その吸
気・吹出パネル部(下面パネル部)4が天井3と略同一
平面状に連続するようにして、天井3内に埋設されてい
る。
【0042】そして、上記本体ケーシング2の上記吸気
・吹出パネル部4には、中央部に空気吸込グリル5が設
けられ、さらに、その内側に位置してプレフィルタ7
a、光触媒フィルタ7b、脱臭ユニット8が順次空気流
上流側から下流側方向に並設されている。
【0043】また、上記吸気・吹出パネル部4の上記空
気吸込グリル5の外周部4方位置には所定の幅の空気吹
出口9,9・・が設けられている。
【0044】そして、以上の構成により上記本体ケーシ
ング2内には上記空気吸込グリル5からプレフィルタ7
a、光触媒フィルタ7b、脱臭ユニット8を経て上記空
気吹出口9に到る通風路10が形成されており、該通風
路10の上記脱臭ユニット8の背後(図示上部)に位置
して例えば斜流ファン11がファンモータ11aを介し
て上記本体ケーシング2の天井パネル部12に吊設され
ている。
【0045】また、上記斜流ファン11の外周囲には蒸
発器(又は凝縮器)等の空調用熱交換器15が、さらに
上記空気吹出口9,9・・には、風向ガイド板14,1
4・・が所定の吹出方向への傾斜角を有して設けられて
いる。
【0046】以上のように、本実施の形態に係る空気調
和機では、そのカセット型本体ケーシング2の下面部側
吸気・吹出パネル部4中央に方形の空気吸込グリル5
を、また該空気吸込グリル5の外周囲に外周方向に所定
角傾斜した空気吹出口9,9・・を各々設けるととも
に、上記空気吸込グリル5から空気吹出口9,9・・に
到る環流型の通風路10を形成し、該通風路10の中央
に斜流ファン11を、その外周囲に熱交換器15を各々
介設することによって、上記空気吸込グリル5から吸込
んだ空気を上記プレフィルタ7a、光触媒フィルタ7
b、脱臭ユニット8、熱交換器15を介して集塵、脱
臭、熱交換した上で上記空気吹出口9から室内の下方側
床面方向に所定の吹出角度で吹き出すようになってい
る。
【0047】ところで、上述の脱臭ユニット8は、例え
ば図2〜図6に示すように構成されている。
【0048】すなわち、該脱臭ユニット8は、まず上下
方向に所定の間隔を保って並設された複数枚の波形形状
の臭気成分吸着シート20,20・・と、該複数枚の臭
気成分吸着シート20,20・・の両側に設けられた左
右一対のシート収納ボックス21L,21Rと、該シー
ト収納ボックス21L,21Rの一方側(右側)シート
収納ボックス21R内に設けられた酸化触媒ヒータ27
とから構成されている。
【0049】上記臭気成分吸着シート20,20・・
は、それぞれ例えば耐熱基材であるセラミックファイバ
ーと臭気成分吸着剤であるゼオライトとを耐熱性の高い
バインダー材を介して混合一体化して形成した臭気成分
吸着シートを蛇腹構造にプリーツ加工し、図4および図
5に示すように、その前後両端側に各々形成した長穴2
0a,20a・・を介し各々2本の伸縮可能なガイド軸
23,23に貫挿させてスライド自在に支持することに
より、全体としてアコーデオン状に伸縮できるように構
成されている(図2の矢印A,B参照)。上記ガイド軸
23は、例えば図6に示すように、相互に径を異にして
スライド自在に連結された複数本のガイドパイプ23
a,23b,23c,23d・・・よりなる釣竿のよう
な継穂構造に形成されており、少なくとも図2、図3の
ような上記臭気成分吸着シート20,20・・・を展開
させた伸張状態と図7のような上記左右のシート収納ボ
ックス21L,21Rが相互に嵌合一体化され、上記臭
気成分吸着シート20,20・・・が収縮収納された収
縮状態との2つの状態の間で自由に伸縮できる組合せ長
さに構成されている。
【0050】一方、上記シート収納ボックス21L,2
1Rは、例えば断熱材により形成され、相互に対向する
面が開口されたものとなっているとともに、その内側対
向壁21a,21b間には上記各臭気成分吸着シート2
0,20・・に対応した伸縮可能なガイド軸23,2
3、23,23、23,23が上下方向に所定の間隔を
保って連結支持されている。
【0051】また、上記右側シート収納ボックス21R
の上記対向壁21b中央には、外部への排気開口24が
形成され、該排気開口24の内側には、例えば図8に示
すような、複数枚の波形にプリーツ加工された伝熱性の
高いアルミフィン25,25・・の表面に酸化触媒を塗
布し、それらの積層体の中央に加熱活性化手段としての
シーズヒータ26,26を貫通させて全体をヒータ構造
にした酸化触媒ヒータ27が通電可能な状態で設けられ
ている。さらに、上記シート収納ボックス21L,21
Rの内壁面には、上記臭気成分吸着シート20,20・
・に吸着された臭気成分を脱離させるための加熱手段で
ある加熱ヒータ19,19・・・が設けられている。
【0052】したがって、以上の構成の脱臭ユニット8
によると、例えば図2および図3に示すような臭気成分
吸着シート20,20・・・の展開状態(ガイド軸2
3,23の伸張状態)において、上記斜流ファン11を
駆動し、飽和状態まで臭気成分の吸着を行った後、同臭
気成分吸着シート20,20・・、ガイド軸23,23
・・を中央又は左右の何れか一方側に収縮させて例えば
図7のように上記左右一対の収納ボックス21L,21
Rを嵌合一体化することにより、上記臭気成分吸着シー
ト20,20・・を略密閉状態に収納し、該状態で上記
加熱ヒータ19,19・・・および酸化触媒ヒータ27
のシーズヒータ26,26に通電すると、その効率の良
い加熱作用によって上記臭気成分吸着シート20,20
・・から臭気成分が効率良く脱離するとともに、該脱離
した臭気成分が空気の膨張により上記酸化触媒ヒータ2
7のアルミフィン25,25・・・表面の酸化触媒を通
して酸化分解された後、排気口24を介して外部に除去
されることになる。
【0053】その結果、以上の構成によると、臭気成分
吸着シート20,20・・を交換することなく、間欠的
に繰り返して再生使用することができるようになり、メ
ンテナンスが容易になるとともに製品のランニングコス
トが低下する。
【0054】(変形例1)なお、以上の構成において採
用される臭気成分吸着シート20,20・・には、上述
の構成のものの他にも次のようなものの採用が可能であ
る。
【0055】(1) セラミックファイバーとゼオライ
トからなる吸着シートに多数の小孔を形成し、空気圧損
を低減する。
【0056】(2) セラミックファイバーとゼオライ
トからなる臭気成分吸着シート上に脱離した臭気成分を
酸化分解する酸化触媒を塗布する。
【0057】(3) セラミックファイバーとゼオライ
トに、脱離した臭気成分を酸化分解する酸化触媒を混合
して、臭気成分吸着シートを形成する。
【0058】(4) セラミックファイバーに代えて、
ガラスファイバーを用いる。
【0059】(5) ゼオライトに代えて、活性炭を用
いる。
【0060】(6) ゼオライトと活性炭を組合わせて
用いる。
【0061】(変形例2)また、以上の構成における酸
化触媒ヒータ27は、上述のようなアルミフィン25,
25・・をプリーツ加工して積層し、シーズヒータ2
6,26と一体化したもの(図8)に限らず、例えば図
9に示すように、枠型のヒータプレート36に酸化触媒
を塗布した平板状のアルミフィン35,35・・・を並
設一体化して全体をヒータ構造としたものでも良い。
【0062】(変形例3)さらに、上記酸化触媒ヒータ
27に代えて、又はそれに加えて各シート収納ボックス
21L,21Rの内壁面に酸化触媒を付着させることも
可能である。その場合にも、上記加熱ヒータ19,19
・・・によって十分に酸化触媒は加熱活性化される。
【0063】(実施の形態2)次に図10〜図15は、
上記と同様の空気調和機に適用される本願発明の実施の
形態2に係る脱臭ユニットの構成を示している。
【0064】すなわち、該脱臭ユニット8は、先ず左右
方向に所定の間隔を保って並設された複数枚の平板形状
の臭気成分吸着シート30,30・・と、該複数枚の臭
気成分吸着シート30,30・・の両側に設けられた左
右一対のシート収納ボックス21L,21Rと、該シー
ト収納ボックス21L,21Rの一方側(右側)シート
収納ボックス21R内に設けられた酸化触媒ヒータ27
とから構成されている。
【0065】上記臭気成分吸着シート30,30・・
は、それぞれ例えば前述のようなセラミックファイバー
とゼオライト、バインダー材からなる平板形状の臭気成
分吸着シートを、例えば図15に示すように幅方向に細
かくプリーツ加工し、さらに図12に示すように、その
前後両端側に各々形成した長穴30a,30a・・を介
して各々前後2本のガイド板34,34に貫挿させてス
ライド自在に支持することにより、全体として平行に移
動できるように構成されている。
【0066】上記ガイド板34,34は、例えば図13
に示すように、その一端が上記左側のシート収納ボック
ス21Lの対向壁21aに固定されている一方、他端が
上記右側の収納ボックス21Rの対向壁21bの前後両
端側に形成されたガイド穴34a,34bに遊嵌されて
突出可能となっており、少なくとも図10のようなシー
ト収納ボックス21L,21Rの離間状態と図13のよ
うなシート収納ボックス21L,21R嵌合状態との2
つの状態の間で右側シート収納ボックス21Rを図10
の矢印c又はd方向に自由にスライドさせることができ
る長さに構成されている。
【0067】一方、シート収納ボックス21L,21R
は、例えば断熱材により形成され、相互に対向する面が
開口されたものとなっており、それらの間に上記各臭気
成分吸着シート30,30・・が収納されるようになっ
ている。
【0068】また、それらの内の上記右側のシート収納
ボックス21Rの上記対向壁21b中央には、さらに外
部への排気開口24が形成され、該排気開口24の内側
には、例えば図14に示すような、枠体47によって囲
まれたハニカム構造のアルミフィン45,45・・の表
面に酸化触媒を塗布し、それらの中央に加熱活性化手段
としてのヒータプレート46,46を一体化して設けた
酸化触媒ヒータ27が通電可能な状態で設けられてい
る。さらに、上記シート収納ボックス21L,21Rの
内壁面には、上記臭気成分吸着シート30,30・・に
吸着された臭気成分を脱離させるための加熱手段である
加熱ヒータ19,19・・・(図示省略)が設けられて
いる。
【0069】そして、上記左側のシート収納ボックス2
1Lは固定されている一方、右側のシート収納ボックス
21Rは上記のように前後2本のガイド板34,34に
沿ってスライド自在に設けられ、例えば連結片40を介
して連結された伸縮シリンダ41のロッド41aを介し
て図11のように矢印c又はd方向に駆動されるように
なっている。
【0070】また、上記各臭気成分吸着シート30,3
0・・・は、左右一対のシート収納ボックス21L,2
1Rの係止部材31a,31b、33a,33b間に張
設されたスパン線32a,32bにより、展開状態では
相互に一定の間隔が保たれるように連接されている。
【0071】したがって、以上の構成の脱臭ユニット8
によると、例えば上記シリンダ41を引張作動させて上
記左右一対のシート収納ボックス21L,21Rを相互
に離艦させた図9および図10に示すような臭気成分吸
着シート30,30・・・の展開状態において、飽和状
態まで臭気成分の吸着を行った後、上記シリンダ41を
押圧作動させることにより同臭気成分吸着シート30,
30・・および右側のシート収納ボックス21Rを、ガ
イド板34,34に沿って矢印d方向に平行移動させ
て、例えば図13のように上記左右一対の収納ボックス
21L,21Rを嵌合一体化することにより、上記臭気
成分吸着シート30,30・・を当該シート収納ボック
ス21L,21R内に略密閉状態で収納する。そして、
該状態で上記加熱ヒータ19,19・・・および酸化触
媒ヒータ27のヒータプレート46,46に通電する
と、上記臭気成分吸着シート30,30・・から臭気成
分が効率良く脱離するとともに、該脱離した臭気成分
が、空気の膨張により上記酸化触媒ヒータ27のアルミ
フィン45,45・・・表面の酸化触媒を通して酸化分
解された後、排気口24を介して外部に除去されること
になる。
【0072】その結果、以上の構成によると、臭気成分
吸着シート30,30・・を交換することなく、間欠的
に繰り返して再生使用することができるようになり、メ
ンテナンスが容易になるとともに製品のランニングコス
トが低下する。
【0073】(変形例1)なお、以上の構成において採
用される臭気成分吸着シート20,20・・には、上述
の構成のものの他にも次のようなものの採用が可能であ
る。
【0074】(1) セラミックファイバーとゼオライ
トからなる臭気成分吸着シート30に、例えば図16に
示すように多数の小孔30b,30b・・・を形成し、
圧損を低減するとともに臭気成分の吸着・脱離を容易に
する。
【0075】(2) セラミックファイバーとゼオライ
トから、例えば図17に示すようなプリーツ加工のない
平板状の臭気成分吸着シートを形成する。
【0076】(3) アルミフィンとゼオライトから、
図18に示すようなプリーツ加工のない平板状の臭気成
分吸着シートを形成する。
【0077】(4) 上記実施の形態におけるセラミッ
クファイバーとゼオライトからなる臭気成分吸着シート
上又は上記(1)〜(3)の臭気成分吸着シート上に各
々脱離した臭気成分を酸化分解する酸化触媒を塗布す
る。
【0078】(5) セラミックファイバーとゼオライ
トに、脱離した臭気成分を酸化分解する酸化触媒を混合
して、臭気成分吸着シートを形成する。
【0079】(6) セラミックファイバーに代えてガ
ラスファイバーを用いる。
【0080】(7) ゼオライトに代えて活性炭を用い
る。
【0081】(8) ゼオライトと活性炭を組合わせて
用いる。
【0082】(実施の形態3)次に図19は、本願発明
の実施の形態3に係る脱臭装置の一例としての空気調和
機の構成を示している。
【0083】この実施の形態のものは、図示のような床
置き型の空気調和機40において、その通風路途中に例
えば実施の形態1又は実施の形態2のものと同様の脱臭
ユニット8を組込んで脱臭装置としての機能を付加した
ものである。
【0084】図中、符号7cは静電式の電気集塵器、7
dはプリーツ構造のヤニ取りフィルタ、8は縦方向に設
置された図2又は図10のものと同様の脱臭ユニット、
41は蒸発器又は凝縮器等の熱交換器、42は多翼送風
機である。
【0085】(実施の形態4)次に図20は、本願発明
の実施の形態4に係る脱臭装置の一例としての空気調和
機の構成を示している。
【0086】この実施の形態のものは、上記実施の形態
3のものと同様の床置き型の空気調和機40において、
その通風路途中に例えば上記実施の形態2のものと略同
様の平板状の臭気成分吸着シート30,30・・・より
なる脱臭ユニット8を組込んで脱臭装置としての機能を
付加したものであるが、臭気成分吸着シート(デバイ
ス)30,30・・・として前述の図15のようなプリ
ーツ加工されたものを採用し、しかも、それらを空気流
上流側から下流側にかけて、第1層8a、第2層8b、
第3層8cの相互に分割された3層に構造にして並設し
たことを特徴とするものである。
【0087】このような構成にすると、間欠的に再生で
きるとは言え、長期の使用によって機能の低下度合いが
高い第1層8aの脱臭ユニットデバイスのみを低コスト
に交換することができるようになり、長期に亘って使用
した場合にも十分に高い脱臭機能を維持し得るようにな
る。
【0088】なお図中、符号7cは静電式の電気集塵
器、7dはプリーツ構造のヤニ取りフィルタ、8は縦方
向に設置された図2又は図10のものと同様の脱臭ユニ
ット、41は蒸発器又は凝縮器等の熱交換器、42は多
翼送風機である。
【0089】(実施の形態5)以上の各実施の形態で
は、その何れにあっても、脱臭装置として熱交換機能を
有する空気調和機を対象として構成したが、本願発明の
脱臭ユニットが適用される脱臭装置は、何も熱交換機能
を有する必要はなく、例えば図21に示されるような脱
臭機能単体の脱臭装置であっても良いことは言うまでも
ない。
【0090】図21では、例えば床置き型の脱臭装置と
して構成されており、脱臭ユニットとしては実施の形態
2のものと同様のものが採用されている。
【0091】図中、符号60は床置き型の脱臭装置本体
ケーシング、61は同本体ケーシング60の下部の空気
吸込口62から吸い込んだ空気を光触媒フィルタ7b、
脱臭ユニット8を通して集塵、脱臭した後に、上記本体
ケーシング60上部の空気吹出口63から吹き出す多翼
送風機である。
【0092】(その他の実施の形態)なお、上記各実施
の形態における脱臭ユニット8は、さらに例えば全体と
して自由に取り出し又は収納可能なカセット型に構成さ
れ、必要に応じて空気調和機又は脱臭機本体から任意に
取り出すことができるように構成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る脱臭装置の一例
である空気調和機の断面図である。
【図2】同脱臭装置の脱臭ユニット部の展開状態の斜視
図である。
【図3】同脱臭ユニット部の展開状態の断面図である。
【図4】同脱臭ユニットの要部の拡大断面図である。
【図5】同脱臭ユニットの要部の拡大斜視図である。
【図6】同脱臭ユニットの要部の拡大断面図である。
【図7】同脱臭ユニットの臭気成分脱離状態の斜視図で
ある。
【図8】同脱臭ユニットの酸化触媒ヒータの拡大斜視図
である。
【図9】同酸化触媒ヒータの他の例の斜視図である。
【図10】本願発明の実施の形態2に係る脱臭装置の脱
臭ユニット部の展開状態の斜視図である。
【図11】同脱臭ユニット部の図10と同様の展開状態
の全体斜視図である。
【図12】同脱臭ユニット部の要部の拡大斜視図であ
る。
【図13】同脱臭ユニット部の要部の作用を示す拡大斜
視図である。
【図14】同脱臭ユニット部の酸化触媒ヒータの拡大斜
視図である。
【図15】同脱臭ユニット部の臭気成分吸着シートの正
面図である。
【図16】同臭気成分吸着シートの変形例の正面図であ
る。
【図17】同臭気成分吸着シートの他の変形例の正面図
である。
【図18】同臭気成分吸着シートのさらに他の変形例の
正面図である。
【図19】本願発明の実施の形態3に係る脱臭装置の断
面図である。
【図20】本願発明の実施の形態4に係る脱臭装置の断
面図である。
【図21】本願発明の実施の形態5に係る脱臭装置の断
面図である。
【符号の説明】
1は空気調和機、8は脱臭ユニット、20は臭気成分吸
着シート、21L,21Rはシート収納ボックス、23
はガイド軸、27は酸化触媒ヒータ、30は臭気成分吸
着シート、34はガイド板である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内海 正人 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 木下 歓治郎 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 岩田 透 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 香川 謙吉 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の臭気成分吸着シート(20,2
    0・・・),(30,30・・・)を展開および収納可
    能に並設する一方、該複数枚の臭気成分吸着シート(2
    0,20・・・),(30,30・・・)の両側に、該
    複数枚の臭気成分吸着シート(20,20・・・),
    (30,30・・・)を、内部に収納することができる
    対向面が開口した左右一対のシート収納ボックス(21
    L),(21R)を設け、さらに該左右一対のシート収
    納ボックス(21L),(21R)の何れか一方又は両
    方の内部に、上記臭気成分吸着シート(20,20・・
    ・),(30,30・・・)に吸着された臭気成分を脱
    離させる加熱ヒータ(19,19・・)および同臭気成
    分吸着シート(20,20・・・),(30,30・・
    ・)から脱離した臭気成分を酸化分解する酸化触媒を設
    けて、上記加熱脱離後の臭気成分を分解除去するように
    してなる脱臭ユニット。
  2. 【請求項2】 複数枚の臭気成分吸着シート(20,2
    0・・・)は、それぞれ波形にプリーツ加工された蛇腹
    構造に形成され、左右一対のシート収納ボックス(21
    L),(21R)間の上下方向に配設されて左右方向に
    アコーデオン状に展開および収納されるようになってい
    ることを特徴とする請求項1記載の脱臭ユニット。
  3. 【請求項3】 複数枚の臭気成分吸着シート(30,3
    0・・・)は、それぞれ平板構造に形成され、左右一対
    のシート収納ボックス(21L),(21R)間の左右
    方向に平行移動可能に並設されて展開および収納される
    ようになっていることを特徴とする請求項1記載の脱臭
    ユニット。
  4. 【請求項4】 臭気成分吸着シート(20,20・・
    ・),(30,30・・・)に吸着された臭気成分を脱
    離させる加熱ヒータ(19,19・・)は、シート収納
    ボックス(21L),(21R)の内壁面に設けられて
    いることを特徴とする請求項1,2又は3記載の脱臭ユ
    ニット。
  5. 【請求項5】 臭気成分吸着シート(20,20・・
    ・),(30,30・・・)から脱離した臭気成分を酸
    化分解する酸化触媒は、シート収納ボックス(21
    L),(21R)の内壁面に付着されて設けられている
    ことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の脱臭ユ
    ニット。
  6. 【請求項6】 臭気成分吸着シート(21L),(21
    R)から脱離した臭気成分を酸化分解する酸化触媒は、
    フィン(25),(35),(45)を一体化して形成
    された触媒加熱活性化ヒータのフィン(25),(3
    5),(45)の表面に酸化触媒を付着させた酸化触媒
    ヒータ(27)よりなり、シート収納ボックス(21
    L),(21R)の一部に形成した排気開口部(24)
    に対応して設けられていることを特徴とする請求項1,
    2,3,4又は5記載の脱臭ユニット。
  7. 【請求項7】 臭気成分吸着シート(20,20・・
    ・),(30,30・・・)は、耐熱性繊維と臭気成分
    吸着剤とを耐熱性の高いバインダー材を介して混合一体
    化して形成されていることを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5又は6記載の脱臭ユニット。
  8. 【請求項8】 耐熱性繊維は、ガラスファイバー又はセ
    ラミックファイバーであることを特徴とする請求項7記
    載の脱臭ユニット。
  9. 【請求項9】 臭気成分吸着シート(30,30・・
    ・)は、アルミフィンの表面に臭気成分吸着剤を付着さ
    せて形成されていることを特徴とする請求項1,3,
    4,5又は6記載の脱臭ユニット。
  10. 【請求項10】 臭気成分吸着剤は、ゼオライト又は活
    性炭の内の少くとも何れか一方を有してなることを特徴
    とする請求項7又は9記載の脱臭ユニット。
  11. 【請求項11】 平板構造の臭気成分吸着シート(3
    0,30・・・)には、プリーツ加工が施されているこ
    とを特徴とする請求項3,7,8又は9記載の脱臭ユニ
    ット。
  12. 【請求項12】 平板構造の臭気成分吸着シート(3
    0,30・・・)には、多孔加工が施されていることを
    特徴とする請求項3,7,8又は9記載の脱臭ユニッ
    ト。
  13. 【請求項13】 駆動手段(41)を備え、該駆動手段
    (41)により臭気成分吸着シートの展開および収納動
    作が行われるようになっていることを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11又は
    12記載の脱臭ユニット。
  14. 【請求項14】 複数枚の臭気成分吸着シート(30,
    30・・・)よりなる脱臭ユニット(8)の脱臭デバイ
    ス部分を相互に独立した複数のデバイス層(8a),
    (8b),(8c)に分割し、少なくとも空気流最上流
    側の脱臭デバイス層(8a)の交換を可能としたことを
    特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,
    9,10,11又は12記載の脱臭ユニット。
  15. 【請求項15】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10,11,12,13又は14記載の脱臭ユ
    ニット(8)を通風路途中に組込んだ、送風機を有する
    脱臭装置。
  16. 【請求項16】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10,11,12,13又は14記載の脱臭ユ
    ニット(8)を通風路途中に組込んだ、送風機(1
    5),(42),(51)および熱交換器(15),
    (41)を備え、空気調和機能を有する脱臭装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020033355A (ko) * 2000-10-31 2002-05-06 김동현 활성탄 흡착 장치
KR20020084932A (ko) * 2001-05-03 2002-11-16 주식회사 엔피아 농축에 의한 대기오염 방지 장치
JP2006280428A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Koha Co Ltd 除菌脱臭フィルタおよび除菌脱臭装置
KR101372827B1 (ko) * 2013-12-05 2014-03-11 씨에이엔지니어링(주) 수용성가스 처리용 바이오유니트 및 이를 이용한 복합 공조유니트

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