JPH11216335A - 脱臭装置 - Google Patents
脱臭装置Info
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- JPH11216335A JPH11216335A JP10021902A JP2190298A JPH11216335A JP H11216335 A JPH11216335 A JP H11216335A JP 10021902 A JP10021902 A JP 10021902A JP 2190298 A JP2190298 A JP 2190298A JP H11216335 A JPH11216335 A JP H11216335A
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- fan
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Abstract
(57)【要約】
【課題】室内空気中の硫化水素、アンモニア、ホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒド、一酸化炭素、オゾン等の
悪臭ガス、有害ガスやＶＯＣのガスを簡便に除去するこ
とができ、かつコンパクトな脱臭装置を提供する。 【解決手段】ガス除去用ボードと、ガス除去用ボードを
支持する脚部と、ガス除去用ボードに沿って空気を流す
ファンと、ファンを駆動する電源部とからなる脱臭装
置。
ルデヒド、アセトアルデヒド、一酸化炭素、オゾン等の
悪臭ガス、有害ガスやＶＯＣのガスを簡便に除去するこ
とができ、かつコンパクトな脱臭装置を提供する。 【解決手段】ガス除去用ボードと、ガス除去用ボードを
支持する脚部と、ガス除去用ボードに沿って空気を流す
ファンと、ファンを駆動する電源部とからなる脱臭装
置。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用、事務所用
等の脱臭装置に関し、より詳細には、建築部材や室内の
空気に含まれるホルムアルデヒド、ＶＯＣ（揮発性有機
化合物）等のガスを除去するために用いられる脱臭装置
に関するものである。
等の脱臭装置に関し、より詳細には、建築部材や室内の
空気に含まれるホルムアルデヒド、ＶＯＣ（揮発性有機
化合物）等のガスを除去するために用いられる脱臭装置
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、住宅やオフィスビルの高気密、高
断熱化により、室内空気環境は汚染されてきており、特
に、新築の住宅やオフィスビル、増改築後の室内や新し
い家具の設置した室内での硫化水素、アンモニア、ホル
ムアルデヒド、アセトアルデヒド、一酸化炭素、オゾン
等の悪臭ガス、有害ガスや揮発性有機化合物（以下ＶＯ
Ｃという。）や、高齢化社会に伴う寝たきり老人の排泄
臭、あるいはペット臭等の空気汚染物質の室内への発散
が、人体に対して、アレルギー性疾患、化学物質過敏症
等の害を与えている。
断熱化により、室内空気環境は汚染されてきており、特
に、新築の住宅やオフィスビル、増改築後の室内や新し
い家具の設置した室内での硫化水素、アンモニア、ホル
ムアルデヒド、アセトアルデヒド、一酸化炭素、オゾン
等の悪臭ガス、有害ガスや揮発性有機化合物（以下ＶＯ
Ｃという。）や、高齢化社会に伴う寝たきり老人の排泄
臭、あるいはペット臭等の空気汚染物質の室内への発散
が、人体に対して、アレルギー性疾患、化学物質過敏症
等の害を与えている。
【０００３】そこで、このような室内空気汚染を除去す
るには、窓の開閉や換気扇で換気を行ったり、空気清浄
器を利用しているが、窓の開閉や換気扇だけではその室
内空気の汚染状況を客観的に判断して換気するには特殊
なガスセンサを用いた高価な装置を必要とする。一方、
従来の空気清浄器は、一般的には、図４に示すように、
吸気口７からファン３によって吸い込んだ空気を集塵フ
ィルター９でほこりやごみをキャッチし、脱臭部１０で
室内での硫化水素、アンモニア、ホルムアルデヒド、ア
セトアルデヒド、一酸化炭素、オゾン等の悪臭ガス、有
害ガスやＶＯＣを吸着し、清浄になった空気をファンで
排気口８から排気するものである。
るには、窓の開閉や換気扇で換気を行ったり、空気清浄
器を利用しているが、窓の開閉や換気扇だけではその室
内空気の汚染状況を客観的に判断して換気するには特殊
なガスセンサを用いた高価な装置を必要とする。一方、
従来の空気清浄器は、一般的には、図４に示すように、
吸気口７からファン３によって吸い込んだ空気を集塵フ
ィルター９でほこりやごみをキャッチし、脱臭部１０で
室内での硫化水素、アンモニア、ホルムアルデヒド、ア
セトアルデヒド、一酸化炭素、オゾン等の悪臭ガス、有
害ガスやＶＯＣを吸着し、清浄になった空気をファンで
排気口８から排気するものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この方法で
は、集塵フィルター９が汚れてくると、空気清浄器の風
量が落ち、空気清浄器としての脱臭性能が低下するとい
う課題がある。また、脱臭部１０には、硫化水素、アン
モニア、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、一酸化
炭素、オゾン等の悪臭ガス、有害ガスやＶＯＣのガス除
去用として占有容積の大きな重ね合わせ段ボール状フィ
ルターやハニカムフィルターを設ける必要があり、装置
が大きくなるという課題がある。さらにまた、集塵フィ
ルターや脱臭部に空気を通すための風量を必要とするの
で、ファンも大きくする必要があり、装置がさらに大き
くなるという課題がある。
は、集塵フィルター９が汚れてくると、空気清浄器の風
量が落ち、空気清浄器としての脱臭性能が低下するとい
う課題がある。また、脱臭部１０には、硫化水素、アン
モニア、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、一酸化
炭素、オゾン等の悪臭ガス、有害ガスやＶＯＣのガス除
去用として占有容積の大きな重ね合わせ段ボール状フィ
ルターやハニカムフィルターを設ける必要があり、装置
が大きくなるという課題がある。さらにまた、集塵フィ
ルターや脱臭部に空気を通すための風量を必要とするの
で、ファンも大きくする必要があり、装置がさらに大き
くなるという課題がある。
【０００５】本発明は、室内空気中の硫化水素、アンモ
ニア、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、一酸化炭
素、オゾン等の悪臭ガス、有害ガスやＶＯＣのガスを簡
便に除去することができ、かつコンパクトな脱臭装置を
提供することを目的とするものである。
ニア、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、一酸化炭
素、オゾン等の悪臭ガス、有害ガスやＶＯＣのガスを簡
便に除去することができ、かつコンパクトな脱臭装置を
提供することを目的とするものである。
【０００６】
【０００７】本発明の脱臭装置は、ガス除去用ボード
と、ガス除去用ボードを支持する脚部と、ガス除去用ボ
ードに沿って空気を流すファンと、ファンを駆動する電
源部とからなることを特徴とする。
と、ガス除去用ボードを支持する脚部と、ガス除去用ボ
ードに沿って空気を流すファンと、ファンを駆動する電
源部とからなることを特徴とする。
【０００８】ガス除去用ボードを、複数平行に設けるこ
とが、ガス除去の効率を高め好ましい。
とが、ガス除去の効率を高め好ましい。
【０００９】ガス除去用ボードには、ａ．金属及び／又
は金属酸化物粒子、ｂ．吸着粒子、ｃ．熱可塑性樹脂粒
子、及びｄ．繊維状基材からなるものを用いることが好
ましい。
は金属酸化物粒子、ｂ．吸着粒子、ｃ．熱可塑性樹脂粒
子、及びｄ．繊維状基材からなるものを用いることが好
ましい。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明に用いる、ガス除去ボード
は、図３に示すように、金属及び／又は金属酸化物粒子
ａ、吸着粒子ｂ、熱可塑性樹脂粒子ｃ及び繊維状基材ｄ
からなり、吸着粒子ｂが、その形状（図では球形で示さ
れている）を保ったまま、熱可塑性樹脂粒子ｃ表面に粒
子同士の接触部分で結合し、熱可塑性樹脂粒子ｃ同士は
それぞれの接触部分で結合すると共に繊維状基材ｄの繊
維に結合し、これらが３次元的広がりをもつ多孔性構造
体を形成しているものが好ましい。
は、図３に示すように、金属及び／又は金属酸化物粒子
ａ、吸着粒子ｂ、熱可塑性樹脂粒子ｃ及び繊維状基材ｄ
からなり、吸着粒子ｂが、その形状（図では球形で示さ
れている）を保ったまま、熱可塑性樹脂粒子ｃ表面に粒
子同士の接触部分で結合し、熱可塑性樹脂粒子ｃ同士は
それぞれの接触部分で結合すると共に繊維状基材ｄの繊
維に結合し、これらが３次元的広がりをもつ多孔性構造
体を形成しているものが好ましい。
【００１１】ガス除去用ボードにおける金属及び／又は
金属酸化物粒子ａとしては、マンガン、銅、亜鉛、鉄、
バナジウム、ニッケル、マグネシウム、アルミニウム、
チタン、パラジウム、白金、セリウム、ケイ素、及びそ
れらの酸化物の粒子、これら金属の複合酸化物の粒子を
用いることができ、マンガン酸化物としては、Ｍｎ
Ｏ2、ＭｎＯ、Ｍｎ3Ｏ4、Ｍｎ2Ｏ3、及びＭｎ2Ｏ7等が
あり、中でもＭｎＯ2が好ましく用いられ、銅酸化物と
しは、ＣｕＯ、Ｃｕ2Ｏ及びＣｕ4Ｏ等があり、中でもＣ
ｕＯが好ましく用いられる。これらの金属及び／又は金
属酸化物粒子は１種のみ用いることもできるが、多種の
有害物質を浄化する機能をもたせるためには、２種以上
を用いることが好ましく、例えば、二酸化マンガン粒子
と酸化第二銅粒子とを組み合わせることができる。金属
及び／又は金属酸化物粒子ａの大きさは、平均粒径で
０．１〜１０μｍのものであることが好ましく、０．１
μｍ未満では、粒子が凝集し均一に分散させることが困
難になり、１０μｍを超えると、比表面積が小さくな
り、反応触媒能が低下する。
金属酸化物粒子ａとしては、マンガン、銅、亜鉛、鉄、
バナジウム、ニッケル、マグネシウム、アルミニウム、
チタン、パラジウム、白金、セリウム、ケイ素、及びそ
れらの酸化物の粒子、これら金属の複合酸化物の粒子を
用いることができ、マンガン酸化物としては、Ｍｎ
Ｏ2、ＭｎＯ、Ｍｎ3Ｏ4、Ｍｎ2Ｏ3、及びＭｎ2Ｏ7等が
あり、中でもＭｎＯ2が好ましく用いられ、銅酸化物と
しは、ＣｕＯ、Ｃｕ2Ｏ及びＣｕ4Ｏ等があり、中でもＣ
ｕＯが好ましく用いられる。これらの金属及び／又は金
属酸化物粒子は１種のみ用いることもできるが、多種の
有害物質を浄化する機能をもたせるためには、２種以上
を用いることが好ましく、例えば、二酸化マンガン粒子
と酸化第二銅粒子とを組み合わせることができる。金属
及び／又は金属酸化物粒子ａの大きさは、平均粒径で
０．１〜１０μｍのものであることが好ましく、０．１
μｍ未満では、粒子が凝集し均一に分散させることが困
難になり、１０μｍを超えると、比表面積が小さくな
り、反応触媒能が低下する。
【００１２】吸着粒子ｂとしては、活性炭、ゼオライ
ト、シリカゲル、セピオライト、活性アルミナ及び活性
白土等を用いることができ、これらに、硫酸アルミニウ
ム、ヨウ素、硫酸第一鉄、燐酸カルシウム、炭酸ナトリ
ウム、珪酸マグネシウム、ほう酸、リン酸、アスコルビ
ン酸、酒石酸、シュウ酸、タンニン酸、没食子酸等を担
持させたものも用いることができる。この吸着粒子には
１種でも、又は２種以上を用いてもよい。活性炭には、
植物性炭素質（ヤシ殻、アーモンド殻等）、木炭、瀝青
炭等のほか、合成樹脂炭素質（フェノール樹脂他）等が
使用できる。吸着粒子ｂの大きさは、ふるい目開き４８
メッシュ（粒径としては３００μｍ）を通過する粒子
が、重量で吸着粒子ｂの５０％以上を占める大きさのも
のが好ましく、粒径が３００μｍ未満の吸着粒子ｂが５
０重量％未満である（ふるい目開き４８メッシュを通過
しない粒子が５０重量％を超える）と、比表面積が小さ
くなり、吸着能が低下するので好ましくない。
ト、シリカゲル、セピオライト、活性アルミナ及び活性
白土等を用いることができ、これらに、硫酸アルミニウ
ム、ヨウ素、硫酸第一鉄、燐酸カルシウム、炭酸ナトリ
ウム、珪酸マグネシウム、ほう酸、リン酸、アスコルビ
ン酸、酒石酸、シュウ酸、タンニン酸、没食子酸等を担
持させたものも用いることができる。この吸着粒子には
１種でも、又は２種以上を用いてもよい。活性炭には、
植物性炭素質（ヤシ殻、アーモンド殻等）、木炭、瀝青
炭等のほか、合成樹脂炭素質（フェノール樹脂他）等が
使用できる。吸着粒子ｂの大きさは、ふるい目開き４８
メッシュ（粒径としては３００μｍ）を通過する粒子
が、重量で吸着粒子ｂの５０％以上を占める大きさのも
のが好ましく、粒径が３００μｍ未満の吸着粒子ｂが５
０重量％未満である（ふるい目開き４８メッシュを通過
しない粒子が５０重量％を超える）と、比表面積が小さ
くなり、吸着能が低下するので好ましくない。
【００１３】熱可塑性樹脂粒子ｃとしては、超高分子量
ポリエチレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリ
アミド、ＡＢＳ樹脂、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ポ
リスルホン、ポリスチレン、ポリプロピレン、酢酸セル
ロース等から選択して用いることができ、この熱可塑性
樹脂粒子は、金属及び／又は金属酸化物粒子ａと吸着粒
子ｂを、熱可塑性樹脂層で被覆させることなく熱可塑性
樹脂粒子ｃ表面に、粒子同士の接触部分で結合させる結
合剤としての役割をもっている。この熱可塑性樹脂粒子
ｃには、分子量が粘度法による１，０００，０００〜
９，０００，０００の超高分子量ポリエチレンを用いる
のが好ましい。熱可塑性樹脂粒子ｃの大きさは、平均粒
径で２０〜１５０μｍのものが好ましく、２０μｍ未満
では、熱可塑性樹脂粒子の製造が困難であり、１５０μ
ｍを超えると、ガス除去用ボードの強度が低下し好まし
くない。
ポリエチレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリ
アミド、ＡＢＳ樹脂、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ポ
リスルホン、ポリスチレン、ポリプロピレン、酢酸セル
ロース等から選択して用いることができ、この熱可塑性
樹脂粒子は、金属及び／又は金属酸化物粒子ａと吸着粒
子ｂを、熱可塑性樹脂層で被覆させることなく熱可塑性
樹脂粒子ｃ表面に、粒子同士の接触部分で結合させる結
合剤としての役割をもっている。この熱可塑性樹脂粒子
ｃには、分子量が粘度法による１，０００，０００〜
９，０００，０００の超高分子量ポリエチレンを用いる
のが好ましい。熱可塑性樹脂粒子ｃの大きさは、平均粒
径で２０〜１５０μｍのものが好ましく、２０μｍ未満
では、熱可塑性樹脂粒子の製造が困難であり、１５０μ
ｍを超えると、ガス除去用ボードの強度が低下し好まし
くない。
【００１４】繊維状基材ｄとしては、空隙率が６０％〜
９９％の繊維状基材を用い、このような繊維状基材とし
ては、例えば、ガラス織布・不織布、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリアミド、ポリエステル等のプラスチ
ック織布・不織布、紙等がある。ガス除去用ボードは、
金属及び／又は金属酸化物粒子ａ、吸着粒子ｂ、熱可塑
性樹脂粒子ｃ、吸水性樹脂、及び水、を混ぜて均一に分
散した懸濁液をつくり、この懸濁液の所定量を、繊維状
基材ｄに保持させ、前記熱可塑性樹脂の融点や軟化点、
熱分解温度の範囲の温度で加熱し、水分を除去しなが
ら、金属及び／又は金属酸化物粒子ａと吸着粒子ｂを、
熱可塑性樹脂粒子ｃを介して繊維状基材ｄに結合させる
ことにより製造することができる。吸水性樹脂を加える
理由は、金属及び／又は金属酸化物粒子ａ、吸着粒子ｂ
及び熱可塑性樹脂粒子ｃの混合粒子の水懸濁液を均一に
分散させるためであり、吸水性樹脂を加えると、吸水性
樹脂が吸水して粘度が上昇し、混合粒子の懸濁液は均一
に分散された状態となり、しかも、その均一分散の状態
は安定に長時間維持されるからである。このガス除去用
ボードは、空隙率が５０％以上、好ましくは６０％以
上、その比表面積は２０ｍ2／ｇ以上であることが好ま
しく、この範囲以下であると、脱臭の効果を得ることが
困難である。このガス除去用ボードを、表面の汚損や破
損を防止するために、通気性を有するカバーで覆うこと
が好ましい。
９９％の繊維状基材を用い、このような繊維状基材とし
ては、例えば、ガラス織布・不織布、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリアミド、ポリエステル等のプラスチ
ック織布・不織布、紙等がある。ガス除去用ボードは、
金属及び／又は金属酸化物粒子ａ、吸着粒子ｂ、熱可塑
性樹脂粒子ｃ、吸水性樹脂、及び水、を混ぜて均一に分
散した懸濁液をつくり、この懸濁液の所定量を、繊維状
基材ｄに保持させ、前記熱可塑性樹脂の融点や軟化点、
熱分解温度の範囲の温度で加熱し、水分を除去しなが
ら、金属及び／又は金属酸化物粒子ａと吸着粒子ｂを、
熱可塑性樹脂粒子ｃを介して繊維状基材ｄに結合させる
ことにより製造することができる。吸水性樹脂を加える
理由は、金属及び／又は金属酸化物粒子ａ、吸着粒子ｂ
及び熱可塑性樹脂粒子ｃの混合粒子の水懸濁液を均一に
分散させるためであり、吸水性樹脂を加えると、吸水性
樹脂が吸水して粘度が上昇し、混合粒子の懸濁液は均一
に分散された状態となり、しかも、その均一分散の状態
は安定に長時間維持されるからである。このガス除去用
ボードは、空隙率が５０％以上、好ましくは６０％以
上、その比表面積は２０ｍ2／ｇ以上であることが好ま
しく、この範囲以下であると、脱臭の効果を得ることが
困難である。このガス除去用ボードを、表面の汚損や破
損を防止するために、通気性を有するカバーで覆うこと
が好ましい。
【００１５】本発明のファンには、シロッコファンを用
いることが好ましいが、小型のものであれば特にこだわ
らない。ガス除去用ボードへの空気の流れは、その風速
が０．１ｍ／ｓ〜１０ｍ／ｓとなるように調節すること
が好ましく、特に０．５ｍ／ｓ位が好ましい。０．１ｍ
／ｓ未満であると、ガス除去用ボード全体に均一な気流
をあてることが困難になり、１０ｍ／ｓを超えると、吸
着できなくなる。このファンを駆動する電源部は、通常
の商用電源でもよいが、上記の風速を得るためには、乾
電池、太陽電池でも充分に使用することができる。
いることが好ましいが、小型のものであれば特にこだわ
らない。ガス除去用ボードへの空気の流れは、その風速
が０．１ｍ／ｓ〜１０ｍ／ｓとなるように調節すること
が好ましく、特に０．５ｍ／ｓ位が好ましい。０．１ｍ
／ｓ未満であると、ガス除去用ボード全体に均一な気流
をあてることが困難になり、１０ｍ／ｓを超えると、吸
着できなくなる。このファンを駆動する電源部は、通常
の商用電源でもよいが、上記の風速を得るためには、乾
電池、太陽電池でも充分に使用することができる。
【００１６】
【実施例】実施例１ 二酸化マンガン（平均粒径：２．０μｍ）２０ｇ、酸化
第二銅（平均粒径：１．９μｍ）２５ｇ、及び活性炭
（粒径：４８メッシュ（３００μｍ）パス）５５ｇを予
め、ボールミル内で混合した。２リットルの容器に、水
１リットル、吸水性樹脂である酢酸ビニル−アクリル酸
エステル共重合ケン化物のスミカゲル（住友化学工業株
式会社製、商品名）２ｇを加え、よく攪拌した後、粘度
法による分子量が２，０００，０００、粒径が２０〜１
５０μｍ（平均粒径は３５μｍ）の超高分子量ポリエチ
レン粒子２０ｇを加えて更によく混合し、粒子懸濁液を
調製した。この粒子懸濁液を、大きさ５０ｃｍ×５０ｃ
ｍで厚さ０．３ｍｍ（４０ｇ／ｍ2）のガラス不織布に
ディップ浸漬法で塗布含浸した後、１７５℃に加熱・乾
燥し、シート状物を得た。このシート状物の比表面積は
３３ｍ2／ｇ、空隙率は９１％であった。さらにこのシ
ート状物を１０枚積層し、加熱、加圧することによりガ
ス除去ボードを作製した。厚さは、１．３ｍｍであっ
た。本実施例の脱臭装置は、図１（ａ）に示すように、
ファン電源部４である乾電池ケースを一体構造とするプ
ラスチック製の脚部２の内部に、図１（ｂ）に示すよう
に、ファン３を２つ設け、その排気口８の近傍に前述の
ガス除去用ボード１を、脚部２に一体成形したガス除去
用ボード支持部材５で支持するようにしたものである。
気流６は、脚部２の側面に設けられた吸気口７から吸入
した空気が、ファン３によって、２つの向き合った排気
口８から吐き出されるので、その両方の吐き出された空
気が排気口８の近傍に支持されたガス除去用ボード１に
当たり、ガス除去用ボード１に沿って流れるようにな
る。このようにして作製した脱臭装置は、単２の乾電池
２個で、ファンの風量が２リットル／ｓであり、ガス除
去用ボード１のほぼ中心で０．３ｍ／ｓ位であった。こ
の装置を用いて、容積２０ｍ3の閉じたプレハブ製室内
に、０．５ｍｌのアンモニアガスを放散し、２時間脱臭
した結果、空気中のアンモニアガスは検出されなかっ
た。
第二銅（平均粒径：１．９μｍ）２５ｇ、及び活性炭
（粒径：４８メッシュ（３００μｍ）パス）５５ｇを予
め、ボールミル内で混合した。２リットルの容器に、水
１リットル、吸水性樹脂である酢酸ビニル−アクリル酸
エステル共重合ケン化物のスミカゲル（住友化学工業株
式会社製、商品名）２ｇを加え、よく攪拌した後、粘度
法による分子量が２，０００，０００、粒径が２０〜１
５０μｍ（平均粒径は３５μｍ）の超高分子量ポリエチ
レン粒子２０ｇを加えて更によく混合し、粒子懸濁液を
調製した。この粒子懸濁液を、大きさ５０ｃｍ×５０ｃ
ｍで厚さ０．３ｍｍ（４０ｇ／ｍ2）のガラス不織布に
ディップ浸漬法で塗布含浸した後、１７５℃に加熱・乾
燥し、シート状物を得た。このシート状物の比表面積は
３３ｍ2／ｇ、空隙率は９１％であった。さらにこのシ
ート状物を１０枚積層し、加熱、加圧することによりガ
ス除去ボードを作製した。厚さは、１．３ｍｍであっ
た。本実施例の脱臭装置は、図１（ａ）に示すように、
ファン電源部４である乾電池ケースを一体構造とするプ
ラスチック製の脚部２の内部に、図１（ｂ）に示すよう
に、ファン３を２つ設け、その排気口８の近傍に前述の
ガス除去用ボード１を、脚部２に一体成形したガス除去
用ボード支持部材５で支持するようにしたものである。
気流６は、脚部２の側面に設けられた吸気口７から吸入
した空気が、ファン３によって、２つの向き合った排気
口８から吐き出されるので、その両方の吐き出された空
気が排気口８の近傍に支持されたガス除去用ボード１に
当たり、ガス除去用ボード１に沿って流れるようにな
る。このようにして作製した脱臭装置は、単２の乾電池
２個で、ファンの風量が２リットル／ｓであり、ガス除
去用ボード１のほぼ中心で０．３ｍ／ｓ位であった。こ
の装置を用いて、容積２０ｍ3の閉じたプレハブ製室内
に、０．５ｍｌのアンモニアガスを放散し、２時間脱臭
した結果、空気中のアンモニアガスは検出されなかっ
た。
【００１７】実施例２ 図２に示すように、ガス除去用ボード１を２枚用い、平
行に約４ｃｍ離して支持するようにし、その外側を通気
性のカバー１１を金網で作製し、その２枚のガス除去用
ボード１の支持された脚部２の内部にもファン３を設
け、電池を単１に変更した以外は、実施例１と同様にし
て脱臭装置を作製した。このようにして作製した脱臭装
置は、ファンの風量が５リットル／ｓであり、ガス除去
用ボード１のほぼ中心で０．５ｍ／ｓ位であった。この
装置を用いて、容積２０ｍ3の閉じたプレハブ製室内
に、０．５ｍｌのアンモニアガスを放散し、１．５時間
脱臭した結果、空気中のアンモニアガスは検出されなか
った。
行に約４ｃｍ離して支持するようにし、その外側を通気
性のカバー１１を金網で作製し、その２枚のガス除去用
ボード１の支持された脚部２の内部にもファン３を設
け、電池を単１に変更した以外は、実施例１と同様にし
て脱臭装置を作製した。このようにして作製した脱臭装
置は、ファンの風量が５リットル／ｓであり、ガス除去
用ボード１のほぼ中心で０．５ｍ／ｓ位であった。この
装置を用いて、容積２０ｍ3の閉じたプレハブ製室内
に、０．５ｍｌのアンモニアガスを放散し、１．５時間
脱臭した結果、空気中のアンモニアガスは検出されなか
った。
【００１８】空気の流れはガス除去用ボードの表面に沿
って流れるため、圧力損失が発生せず、また、ガスはガ
ス拡散速度が、例えば、アンモニアのガス拡散速度が、
２５℃、１気圧で、０．２３ｃｍ2／ｓであるように、
大きいので、空隙率の高いガス除去用ボード１を排気口
８の近傍に配置するだけで十分な除去効果が得られる。
って流れるため、圧力損失が発生せず、また、ガスはガ
ス拡散速度が、例えば、アンモニアのガス拡散速度が、
２５℃、１気圧で、０．２３ｃｍ2／ｓであるように、
大きいので、空隙率の高いガス除去用ボード１を排気口
８の近傍に配置するだけで十分な除去効果が得られる。
【００１９】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明により、
室内空気中のガスを簡便に除去することができ、かつコ
ンパクトな脱臭装置を提供することができた。
室内空気中のガスを簡便に除去することができ、かつコ
ンパクトな脱臭装置を提供することができた。
【図１】（ａ）は、本発明の一実施例を示す斜視図であ
り、（ｂ）はそのＡ視断面図である。
り、（ｂ）はそのＡ視断面図である。
【図２】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図３】本発明の一実施例に用いたガス除去用ボードの
構造を説明するための模式図である。
構造を説明するための模式図である。
【図４】従来例を示す模式断面図である。
１．ガス除去用ボード ２．脚部 ３．ファン ４．ファン電
源部 ５．ガス除去用ボード支持部材 ６．気流 ７．吸気口 ８．排気口 ９．集塵フィルター １０．脱臭部 １１．通気性のカバー ａ．金属及び／又は金属酸化物粒子 ｂ．吸着粒子 ｃ．熱可塑性樹脂粒子 ｄ．繊維状基
材
源部 ５．ガス除去用ボード支持部材 ６．気流 ７．吸気口 ８．排気口 ９．集塵フィルター １０．脱臭部 １１．通気性のカバー ａ．金属及び／又は金属酸化物粒子 ｂ．吸着粒子 ｃ．熱可塑性樹脂粒子 ｄ．繊維状基
材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ // Ｆ２４Ｆ 3/16 Ｂ０１Ｄ 53/34 １１６Ｊ 7/00 (72)発明者 関根 嘉香 茨城県つくば市和台48 日立化成工業株式 会社筑波開発研究所内 (72)発明者 宮寺 康夫 茨城県つくば市和台48 日立化成工業株式 会社筑波開発研究所内
Claims (3)
- 【請求項１】ガス除去用ボードと、ガス除去用ボードを
支持する脚部と、ガス除去用ボードに沿って空気を流す
ファンと、ファンを駆動する電源部とからなることを特
徴とする脱臭装置。 - 【請求項２】ガス除去用ボードが、複数平行に設けられ
たことを特徴とする請求項１に記載の脱臭装置。 - 【請求項３】ガス除去用ボードが、ａ．金属及び／又は
金属酸化物粒子、ｂ．吸着粒子、ｃ．熱可塑性樹脂粒
子、及びｄ．繊維状基材からなることを特徴とする請求
項１または請求項２に記載の脱臭装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10021902A JPH11216335A (ja) | 1998-02-03 | 1998-02-03 | 脱臭装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10021902A JPH11216335A (ja) | 1998-02-03 | 1998-02-03 | 脱臭装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11216335A true JPH11216335A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=12068048
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10021902A Pending JPH11216335A (ja) | 1998-02-03 | 1998-02-03 | 脱臭装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11216335A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006212509A (ja) * | 2005-02-02 | 2006-08-17 | Nichias Corp | エアフィルタ用シート及びその製造方法並びにエアフィルタ |
| JP2006255251A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 脱臭体および脱臭体を用いた脱臭装置 |
| JP2007228986A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-13 | Kyoto Institute Of Technology | 空気中の浮遊物質の除去装置 |
| EP1897460A1 (en) * | 2006-09-07 | 2008-03-12 | Wella Aktiengesellschaft | Method and device for the steam treatment of scalp hair |
| JP2011092751A (ja) * | 2010-12-20 | 2011-05-12 | Kyoto Institute Of Technology | 空気中の浮遊物質の除去装置 |
| US9867896B2 (en) | 2014-04-17 | 2018-01-16 | Caffco International Ltd. | Fragrance delivery system |
| US9968701B2 (en) | 2015-07-29 | 2018-05-15 | Caffco International Ltd. | Scented fan fragrance delivery system |
| US10383969B1 (en) | 2014-04-17 | 2019-08-20 | Rimports, LLC—A Sterno Group Company | Elements for dispersing fragrance |
-
1998
- 1998-02-03 JP JP10021902A patent/JPH11216335A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006212509A (ja) * | 2005-02-02 | 2006-08-17 | Nichias Corp | エアフィルタ用シート及びその製造方法並びにエアフィルタ |
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| WO2008029365A1 (en) * | 2006-09-07 | 2008-03-13 | The Procter & Gamble Company | Method and device for the steam treatment of scalp hair |
| JP2011092751A (ja) * | 2010-12-20 | 2011-05-12 | Kyoto Institute Of Technology | 空気中の浮遊物質の除去装置 |
| US9867896B2 (en) | 2014-04-17 | 2018-01-16 | Caffco International Ltd. | Fragrance delivery system |
| US10383969B1 (en) | 2014-04-17 | 2019-08-20 | Rimports, LLC—A Sterno Group Company | Elements for dispersing fragrance |
| US9968701B2 (en) | 2015-07-29 | 2018-05-15 | Caffco International Ltd. | Scented fan fragrance delivery system |
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