JP3975566B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外気および内気を導入して空調を行なう車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、外気または内気を導入して送風機により車室内へ向かって送風する車両用空調装置において、市街地走行時のように、外気が悪臭成分を含むときは、内気モードに切り替えて室内への外気(悪臭成分)の侵入を抑制していた。ところが、この内気モードを長時間継続すると、乗員の吐き出す二酸化炭素等により室内に汚れた空気がこもり、生理的に好ましくない。
【0003】
そこで、本出願人においては、特願平9−21729号において、内外気切替箱に、第1外気導入口の他に、第2外気導入口を並列に設け、この第2外気導入口の外気通路に脱臭フィルタを設け、内気導入口から内気を導入すると同時に、第2外気導入口から、脱臭フィルタを通過して清浄化された清浄外気を導入する内外気混入モードを設定できるようにしたものを提案している。
【0004】
この先願の装置によれば、上記の内外気混入モードにおいては、内気に加えて清浄外気を同時に導入できるので、室内に汚れた空気がこもることはなく、車室内の清浄化を図ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、先願の装置によれば、清浄外気のみを導入する場合に比べて、脱臭フィルタを通過する外気量は少量であり、内気導入量が多いので、車室内への送風量全体としては脱臭フィルタの高圧損による風量低下を抑制できる。
しかし、脱臭フィルタは第2外気導入口の外気通路に固定されたままであるので、次のごとき不具合が残っている。
【0006】
すなわち、第1、第2外気導入口の両方から外気を導入する全外気モードを設定した際に、車両走行環境が例えば、郊外のように大気汚染のほとんどない良好な環境であっても、第2外気導入口側の外気は必ず脱臭フィルタを通過するので、脱臭フィルタの高圧損の影響で、第2外気導入口側の外気風量が減少してしまう。
【0007】
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、内外気混入モード時に清浄外気の導入により車室内空気の清浄化を図ることができるとともに、全外気モード時には脱臭フィルタの高圧損の影響を受けずに、外気風量を増加できる車両用空調装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項に記載の発明では、第1外気導入口(15)、第2外気導入口(16)および第1内気導入口(18)を有する内外気切替箱(12)内に、第1外気導入口(15)および第1内気導入口(18)を開閉する内外気切替ドア(20)を設けるとともに、
第2外気導入口(16)を開閉可能な開閉手段(21)を備え、
第2外気導入口(16)の外気通路に、外気中の悪臭成分を吸着する脱臭フィルタ(22)を変位可能に設け、
内外気切替箱(12)の出口部に、第1外気導入口(15)、第2外気導入口(16)および第1内気導入口(18)からの導入空気がすべて通過する除塵フィルタ(23)を配置し、
第1、第2外気導入口(15、16)または第1内気導入口(18)から吸入した空気を除塵フィルタ(23)通過後に車室内へ向けて送風する送風手段(13)を除塵フィルタ(23)の下流側に配置し
内外気切替ドア(20)により第1内気導入口(18)を開口するとともに、開閉手段(21)により第2外気導入口(16)を開口して、第1内気導入口(18)と第2外気導入口(16)の両方から内気と外気を同時に導入する内外気混入モードを設定するようになっており、
この内外気混入モードの設定時には、脱臭フィルタ(22)を第2外気導入口(16)の外気流れを横断する位置に変位させて、脱臭フィルタ(22)により外気中の悪臭成分を吸着し、
全内気モードの設定時には、内外気切替ドア(20)により第1内気導入口(18)を開口するとともに第1外気導入口(15)を閉塞し、かつ、開閉手段(21)により第2外気導入口(16)を閉塞し、
全外気モードの設定時には、内外気切替ドア(20)により第1内気導入口(18)を閉塞するとともに第1外気導入口(15)を開口し、かつ、開閉手段(21)により第2外気導入口(16)を開口し、脱臭フィルタ(22)を第2外気導入口(16)の外気通路を開く位置に変位させることを特徴としている。
【0009】
これによると、内外気混入モード時には、清浄外気の導入により外気の悪臭成分による不快感を抑制しながら、同時に、車室内の換気を行って、車室内空気の清浄化を図ることができる。
しかも、全外気モード時には脱臭フィルタ(22)が第2外気導入口(16)の外気通路を開く位置に変位することにより、脱臭フィルタ(22)の高圧損の影響を受けずに、外気風量を増加できる。
また、送風手段(13)は常に、除塵フィルタ(23)により除塵した後の空気を車室内へ向けて送風できる。
【0010】
本発明では、具体的には、請求項2記載のように、内外気混入モードの設定時に、内外気切替ドア(20)により第1外気導入口(15)を閉塞する。これにより、脱臭フィルタ(22)を通過しない外気の導入を防止できる。
また、本発明では、請求項3記載のように、内外気切替箱(12)に内気を導入する第2内気導入口(19)を設け、全内気モードの設定時には第2内気導入口(19)を開閉手段(21)により開口し、全外気モードの設定時には第2内気導入口(19)を開閉手段(21)により閉塞し、さらに、内外気混入モードの設定時には第2内気導入口(19)を開閉手段(21)により閉塞するか、所定開度開くようにしてもよい。
【0011】
これによると、第2内気導入口(19)の追加により、全内気モード時の内気風量を増加できる。
請求項4に記載の発明では、外気を導入する第1外気導入口(15)および第2外気導入口(16)と内気を導入する第1内気導入口(18)および第2内気導入口(19)とを有する内外気切替箱(12)と、
前記内外気切替箱(12)内に設けられ、前記第1外気導入口(15)および前記第1内気導入口(18)を開閉する内外気切替ドア(20)と、
前記第2外気導入口(16)および前記第2内気導入口(19)を開閉する開閉手段(21)と、
前記第2外気導入口(16)の外気通路に変位可能に設けられ、外気中の悪臭成分を吸着する脱臭フィルタ(22)と、
前記第1、第2外気導入口(15、16)または前記第1内気導入口(18)から吸入した空気を車室内へ向けて送風する送風手段(13)とを備え、
前記内外気切替ドア(20)により前記第1内気導入口(18)を開口し、かつ、前記開閉手段(21)により前記第2外気導入口(16)を開口するとともに前記第2内気導入口(19)を所定開度開いて、前記第1内気導入口(18)および前記第2内気導入口(19)と前記第2外気導入口(16)の三箇所から内気と外気を同時に導入する内外気混入モードを設定するようになっており、
前記内外気混入モードの設定時には、前記脱臭フィルタ(22)を前記第2外気導入口(16)の外気流れを横断する位置に変位させて、前記脱臭フィルタ(22)により外気中の悪臭成分を吸着し、
全内気モードの設定時には、前記内外気切替ドア(20)により前記第1内気導入口(18)を開口するとともに前記第1外気導入口(15)を閉塞し、かつ、前記開閉手段(21)により前記第2外気導入口(16)を閉塞するとともに前記第2内気導入口(19)を開口し、
全外気モードの設定時には、前記内外気切替ドア(20)により前記第1内気導入口(18)を閉塞するとともに前記第1外気導入口(15)を開口し、かつ、前記開閉手段(21)により前記第2外気導入口(16)を開口するとともに前記第2内気導入口(19)を閉塞し、前記脱臭フィルタ(22)を前記第2外気導入口(16)の外気通路を開く位置に変位させることを特徴としている。
これによると、内外気混入モード時には、清浄外気の導入により外気の悪臭成分による不快感を抑制しながら、同時に、車室内の換気を行って、車室内空気の清浄化を図ることができる。
しかも、全外気モード時には脱臭フィルタ(22)が第2外気導入口(16)の外気通路を開く位置に変位することにより、脱臭フィルタ(22)の高圧損の影響を受けずに、外気風量を増加できる。
また、内外気混入モード時に第1内気導入口(18)および第2内気導入口(19)と第2外気導入口(16)の三箇所から内気と外気を同時に導入するから、内外気の導入量を増加できる。また、全内気モード時の内気風量も、第2内気導入口(19)の追加により増加できる。
請求項5に記載の発明のように、請求項4に記載の車両用空調装置において、内外気切替箱(12)の出口部に、第1外気導入口(15)、第2外気導入口(16)、第1内気導入口(18)および第2内気導入口(19)からの導入空気がすべて通過する除塵フィルタ(23)を配置し、
送風手段(13)は除塵フィルタ(23)の下流側に配置され、除塵フィルタ(23)通過後の空気を車室内へ向けて送風するようにしてもよい。
また、本発明では、請求項記載のように、内外気切替ドア(20)、開閉手段(21)および脱臭フィルタ(22)をいずれも回転軸(20a、21a、22b)により回動可能な構成とし、
これらの回転軸(20a、21a、22b)をすべて同一方向に向くように配置すれば、これらの部材(20、21、22)を回転駆動するためのサーボモータのような駆動手段の駆動力を一方向に統一することができ、これらの部材(20、21、22)を適宜のレバーリンク機構を介して単一の駆動手段でもって駆動することが可能となる。
【0012】
また、本発明では、請求項記載のように、脱臭フィルタ(22)を回転軸(22b)により回動可能な略直方体に構成することができる
【0013】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態を示すもので、車両用空調装置は、送風機ユニット10と、送風機ユニット10の送風空気を温度調整する空調ユニット11とに大別される。送風機ユニット10は、通常、車室内計器盤の下方部で、助手席側前方(本実施形態では右ハンドル車に適用するため、車両幅方向の左側)に配設され、空調ユニット11は、車室内計器盤の下方部で、車両幅方向の略中央に配設される。
【0015】
送風機ユニット10は、上部に配置した内外気切替箱12と、内外気切替箱12の下部に配置した送風機(送風手段)13とから構成されている。内外気切替箱12は樹脂(例えばポリプロピレン)にて成形され、内気(車室内空気)または外気(車室外空気)を切替導入するためのものである。そのため、内外気切替箱12には車両側の外気導入通路に接続される外気導入口14が上面部に開口している。
【0016】
そして、内外気切替箱12の内部には、この外気導入口14からの外気が流入する第1外気導入口15と第2外気導入口16が車両幅方向に並列配置されている。17は内外気切替箱12に備えられた仕切り壁で、第1外気導入口15と第2外気導入口16を仕切るとともに後述するドアのシール面(当たり面)の役割を果たす。
【0017】
また、内外気切替箱12の車両右側の側面部に内気を導入する第1内気導入口18が開口しており、内外気切替箱12の車両左側の側面部には内気を導入する第2内気導入口19が開口している。第1外気導入口15と第1内気導入口18は第1内外気切替ドア20により開閉される。
この第1内外気切替ドア20は回転軸20aを中心として回動可能に内外気切替箱12の壁面に支持されている。また、第1内外気切替ドア20は内外気切替箱12の内壁面近傍に位置する扇形の側面板20bを回転軸20aの軸方向両端に設け、この軸方向両端の側面板20bの外周部を外周壁部20cにより連結した形状となっている。
【0018】
これらの部分(20a〜20c)は樹脂により一体成形でき、さらに、側面板20bおよび外周壁部20cには弾性体(エラストマ)によりリップシール状に成形されたシール材20dが一体に固着されている。第1内外気切替ドア20は上記のような扇形の側面板20bの外周部を外周壁部20cにより連結した、回動可能な形状であるため、一般にロータリドアと称されている。
【0019】
本例であると、ドア20がこのようなロータリドア構造であるため、第1内気導入口18を第1内外気切替ドア20の外周壁部20cだけでなく、側面板20bによっても閉塞可能な湾曲形状とすることができ、第1内気導入口18の開口面積の増大(内気導入量の増加)を実現できる。
第2外気導入口16と第2内気導入口19は第2内外気切替ドア21により開閉される。この第2内外気切替ドア21は第2外気導入口16を開閉する本発明の開閉手段を構成するもので、本例では、回転軸21aを中心として回動可能な平板状のドアにより構成されている。
【0020】
次に、第2外気導入口16を通過する外気通路には、外気中の悪臭成分(例えば、アセトアルデヒドのようなディーゼル排ガス臭気成分)を脱臭可能な脱臭フィルタ22が配置されている。この脱臭フィルタ22は、概略直方体状の枠形状に成形された樹脂製のフィルタ保持部材22aを有し、このフィルタ保持部材22aにより脱臭フィルタ材を保持する構造になっている。
【0021】
ここで、脱臭フィルタ材は具体的には、外気中の悪臭成分を吸着する脱臭材(活性炭等)をウレタンフォームのような多孔質フィルタ基材に適宜のバインダーにより担持させたものである。また、この脱臭材を担持したフィルタ基材をコルゲート状(波状)に襞折り加工することによりフィルタ面積を増大している。
次に、脱臭フィルタ22の配置形態について詳述すると、脱臭フィルタ22は、樹脂製のフィルタ保持部材22aに一体成形された回転軸22bを有しており、この回転軸22bはフィルタ保持部材22aの両側面から内外気切替箱12の壁面に向かって突出され、この回転軸22bにより脱臭フィルタ22は内外気切替箱12の壁面に回動可能に支持されている。
【0022】
ここで、脱臭フィルタ22は内外気切替箱12の内部で、第2外気導入口16の直前位置に配置され、第2外気導入口16の開口面積より若干量大きい平面面積を有しているので、図1の実線位置では脱臭フィルタ22により第2外気導入口16の全体を覆うことができる。従って、この操作位置では、脱臭フィルタ22は第2外気導入口16の外気流れを横断することになる。
【0023】
これに対して、図1の破線に示すように脱臭フィルタ22が内外気切替箱12の壁面近傍に沿った位置に回動されると、脱臭フィルタ22は第2外気導入口16の外気通路を開く状態となり、外気は脱臭フィルタ22と平行に流れる。また、脱臭フィルタ22が破線位置に回動されたときは、脱臭フィルタ22が外気導入口14の開口面積の外側に位置することにより、脱臭フィルタ22が外気導入口14の開口面積を減少させることがない。
【0024】
また、上記した第1、第2内外気切替ドア20、21および脱臭フィルタ22の回転軸20a、21a、22bはいずれも同一方向(車両前後方向)に向くように配置してある。そのため、これらの部材(20、21、22)を回転駆動するためのサーボモータのような駆動手段の駆動力の方向をすべて車両幅方向に統一できるので、これらの部材(20、21、22)を適宜のレバーリンク機構を介して単一の駆動手段でもって駆動することが可能となる。
【0025】
また、内外気切替箱12のうち、第1、第2外気導入口15、16および第1、第2内気導入口18、19からの導入空気がすべて通過する出口部位に、空気中の塵埃等を除去可能な除塵フィルタ23が全面的に配設されている。この除塵フィルタ23は濾紙等の濾材をコルゲート状(波状)襞折り加工して、樹脂製の枠体からなるフィルタ保持部材23aにより保持したものである。除塵フィルタ23は内外気切替箱12の出口部の壁面に脱着可能に保持固定される。ここで、除塵フィルタ23は脱臭剤を持たないため、上記した脱臭フィルタ22に比べて通風抵抗は大幅に小さくすることができる。
【0026】
送風機13は、遠心式多翼ファン(送風ファン)24と、このファン24を回転軸25aを介して回転駆動する電動モータ25と、ファン24を収容する樹脂製のスクロールケーシング26とを備えている。スクロールケーシング26には、内外気切替箱12の出口部から吸入する空気をファン24へ案内するベルマウス状の吸込口26aが形成されている。
【0027】
スクロールケーシング26の出口部には空調ユニット11の空調ケース27の入口部が接続され、この空調ケース27の内部には、周知のように、空気最上流側に、空気を冷却する冷媒蒸発器(冷却用熱交換器)28が配設され、この冷媒蒸発器28の空気下流側には、空気を加熱する温水式ヒータコア(加熱用熱交換器)29が配設されている。
【0028】
空調ケース27内で、ヒータコア29に隣接してバイパス通路30が形成されており、このバイパス通路30を通過する冷風の風量とヒータコア29を通過する温風の風量とを板状のエアミックスドア31により調整して、車室内への吹出空気温度を調節するようになっている。この温度調整された空気が図示しない吹出モード切替部を介して車室内へ吹出す。
【0029】
次に、本実施形態の作動を説明すると、図2(a)は全外気モードの状態を示しており、第1内外気切替ドア20により第1内気導入口18を閉塞するとともに第1外気導入口15を開口する。これと同時に、第2内外気切替ドア21により第2外気導入口16を開口するとともに第2内気導入口19を閉塞する。また、脱臭フィルタ22を第2外気導入口16の外気通路を開く位置に変位させる。
【0030】
以上により、送風機13を作動させると、外気導入口14からの外気が矢印Aのごとく第1外気導入口15を通過して流れるとともに矢印Bのごとく第2外気導入口16を通過して流れる。従って、外気流れの通路面積を拡大できるとともに、脱臭フィルタ22による通風抵抗もほとんど発生しないから、外気風量を増加できる。
【0031】
次に、図2(b)は内外気混入モードの状態を示しており、第1内外気切替ドア20により第1内気導入口18を開口するとともに第1外気導入口15を閉塞する。これと同時に、第2内外気切替ドア21により第2外気導入口16を開口するとともに第2内気導入口19を閉塞する。また、脱臭フィルタ22を第2外気導入口16の外気流れを横断する位置に変位させる。
【0032】
以上により、第1内気導入口18からの内気が矢印Cのごとく流れるとともに、外気導入口14からの外気が矢印Dのごとく脱臭フィルタ22および第2外気導入口16を通過して流れる。従って、外気中の悪臭成分を脱臭フィルタ22により吸着して清浄化できる。
その結果、市街地走行時のように外気が悪臭成分を含むときでも、悪臭成分を吸着した清浄外気により車室内の換気を行うことができる。それ故、外気の悪臭による不快感の抑制と、車室内の換気という相反する2つの機能を両立できる。
【0033】
また、図2(b)の内外気混入モードでは、第2外気導入口16側の外気通路長さが元々、長いのに加えて脱臭フィルタ22の通風抵抗が加わるので、第2外気導入口16側の通風抵抗が第1内気導入口18側の通風抵抗に比してはるかに大きい。従って、外気風量に比して内気風量がはるかに大きいことになる。つまり、図2(b)の内外気混入モードは、換言すると、「外気を一部混入する内気モード」ということができる。そして、このように内気を主体的に導入して車室内の空調を行うことにより、空調負荷を軽減できるとともに、脱臭フィルタ22の高圧損による風量低下の影響を最小限にとどめることができる。
【0034】
次に、図2(c)は全内気モードの状態を示しており、第1内外気切替ドア20により第1内気導入口18を開口するとともに第1外気導入口15を閉塞する。これと同時に、第2内外気切替ドア21により第2外気導入口16を閉塞するとともに第2内気導入口19を開口する。
以上により、第1内気導入口18からの内気が矢印Cのごとく流れるとともに、第2内気導入口19からの内気が矢印Eのごとく流れる。これにより、第1、第2内気導入口18、19から、同時に内気を導入できるので、内気風量を増加できるとともに、内気再循環により空調負荷を軽減でき、空調能力を最大に発揮できる。
【0035】
(他の実施形態)
なお、上記実施形態では、第1内外気切替ドア20として、扇形の側面板20bの外周部を外周壁部20cにより連結した形状からなるロータリドアを用いているが、第1内外気切替ドア20として第2内外気切替ドア21のような平板状のドアを用いることができる。逆に、第2内外気切替ドア21としてロータリドアを用いこともできる。
【0036】
また、上記実施形態では、図2(b)の内外気混入モードにおいて、第2内外気切替ドア21により第2内気導入口19を閉塞しているが、第2内外気切替ドア21により第2内気導入口19を適宜の開度だけ開口して、第2内気導入口19からも内気を導入するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における車両用空調装置の送風機ユニット部の縦断面図である。
【図2】図1の内外気切替箱部分の作動説明図である。
【符号の説明】
10…送風機ユニット、12…内外気切替箱、13…送風機、
15…第1外気導入口、16…第2外気導入口、18…第1内気導入口、
19…第2内気導入口、20…第1内外気切替ドア、
21…第2内外気切替ドア(開閉手段)、22…脱臭フィルタ、
20a、21a、22b…回転軸。

Claims (7)

  1. 外気を導入する第1外気導入口(15)および第2外気導入口(16)と内気を導入する第1内気導入口(18)とを有する内外気切替箱(12)と、
    前記内外気切替箱(12)内に設けられ、前記第1外気導入口(15)および前記第1内気導入口(18)を開閉する内外気切替ドア(20)と、
    前記第2外気導入口(16)を開閉可能な開閉手段(21)と、
    前記第2外気導入口(16)の外気通路に変位可能に設けられ、外気中の悪臭成分を吸着する脱臭フィルタ(22)と、
    前記内外気切替箱(12)の出口部に配置され、前記第1外気導入口(15)、前記第2外気導入口(16)および前記第1内気導入口(18)からの導入空気がすべて通過する除塵フィルタ(23)と、
    前記除塵フィルタ(23)の下流側に配置され、前記第1、第2外気導入口(15、16)または前記第1内気導入口(18)から吸入した空気を前記除塵フィルタ(23)通過後に車室内へ向けて送風する送風手段(13)とを備え、
    前記内外気切替ドア(20)により前記第1内気導入口(18)を開口するとともに、前記開閉手段(21)により前記第2外気導入口(16)を開口して、前記第1内気導入口(18)と前記第2外気導入口(16)の両方から内気と外気を同時に導入する内外気混入モードを設定するようになっており、
    前記内外気混入モードの設定時には、前記脱臭フィルタ(22)を前記第2外気導入口(16)の外気流れを横断する位置に変位させて、前記脱臭フィルタ(22)により外気中の悪臭成分を吸着し、
    全内気モードの設定時には、前記内外気切替ドア(20)により前記第1内気導入口(18)を開口するとともに前記第1外気導入口(15)を閉塞し、かつ、前記開閉手段(21)により前記第2外気導入口(16)を閉塞し、
    全外気モードの設定時には、前記内外気切替ドア(20)により前記第1内気導入口(18)を閉塞するとともに前記第1外気導入口(15)を開口し、かつ、前記開閉手段(21)により前記第2外気導入口(16)を開口し、前記脱臭フィルタ(22)を前記第2外気導入口(16)の外気通路を開く位置に変位させることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記内外気混入モードの設定時には、前記内外気切替ドア(20)により前記第1外気導入口(15)を閉塞することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記内外気切替箱(12)に内気を導入する第2内気導入口(19)を設け、前記全内気モードの設定時には前記第2内気導入口(19)を前記開閉手段(21)により開口し、前記全外気モードの設定時には前記第2内気導入口(19)を前記開閉手段(21)により閉塞し、さらに、前記内外気混入モードの設定時には前記第2内気導入口(19)を前記開閉手段(21)により閉塞するか、所定開度開くことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 外気を導入する第1外気導入口(15)および第2外気導入口(16)と内気を導入する第1内気導入口(18)および第2内気導入口(19)とを有する内外気切替箱(12)と、
    前記内外気切替箱(12)内に設けられ、前記第1外気導入口(15)および前記第1内気導入口(18)を開閉する内外気切替ドア(20)と、
    前記第2外気導入口(16)および前記第2内気導入口(19)を開閉する開閉手段(21)と、
    前記第2外気導入口(16)の外気通路に変位可能に設けられ、外気中の悪臭成分を吸着する脱臭フィルタ(22)と、
    前記第1、第2外気導入口(15、16)または前記第1内気導入口(18)から吸入した空気を車室内へ向けて送風する送風手段(13)とを備え、
    前記内外気切替ドア(20)により前記第1内気導入口(18)を開口し、かつ、前記開閉手段(21)により前記第2外気導入口(16)を開口するとともに前記第2内気導入口(19)を所定開度開いて、前記第1内気導入口(18)および前記第2内気導入口(19)と前記第2外気導入口(16)の三箇所から内気と外気を同時に導入する内外気混入モードを設定するようになっており、
    前記内外気混入モードの設定時には、前記脱臭フィルタ(22)を前記第2外気導入口(16)の外気流れを横断する位置に変位させて、前記脱臭フィルタ(22)により外気中の悪臭成分を吸着し、
    全内気モードの設定時には、前記内外気切替ドア(20)により前記第1内気導入口(18)を開口するとともに前記第1外気導入口(15)を閉塞し、かつ、前記開閉手段(21)により前記第2外気導入口(16)を閉塞するとともに前記第2内気導入口(19)を開口し、
    全外気モードの設定時には、前記内外気切替ドア(20)により前記第1内気導入口(18)を閉塞するとともに前記第1外気導入口(15)を開口し、かつ、前記開閉手段(21)により前記第2外気導入口(16)を開口するとともに前記第2内気導入口(19)を閉塞し、前記脱臭フィルタ(22)を前記第2外気導入口(16)の外気通路を開く位置に変位させることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 前記内外気切替箱(12)の出口部に、前記第1外気導入口(15)、前記第2外気導入口(16)、前記第1内気導入口(18)および前記第2内気導入口(19)からの導入空気がすべて通過する除塵フィルタ(23)が配置され、
    前記送風手段(13)は前記除塵フィルタ(23)の下流側に配置され、前記除塵フィルタ(23)通過後の空気を車室内へ向けて送風することを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装置。
  6. 前記内外気切替ドア(20)、前記開閉手段(21)および前記脱臭フィルタ(22)をいずれも回転軸(20a、21a、22b)により回動可能な構成とし、これらの回転軸(20a、21a、22b)をすべて同一方向に向くように配置したことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  7. 前記脱臭フィルタ(22)を前記回転軸(22b)により回動可能な略直方体に構成したことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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