JP5393262B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空調用空気を濾過するためのフィルタを備えた車両用空調装置に関するものである。
従来から、空調用空気を濾過するためのフィルタを備えた車両用空調装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のフィルタは、送風ファンを収容するケーシング内に配設されている。ケーシング内には、フィルタの周縁部を支持する支持部が設けられており、フィルタは支持部に支持された状態で空気の濾過を行っている。
特開2007−145076号公報
ところで、一般にフィルタは不織布等の柔軟な材料で構成されているので、特に送風量の多いときには風圧により風下側へ撓むように変形することが考えられる。また、フィルタは経年変化等によっても変形してしまう虞れがある。フィルタが変形すると、ケーシングの支持部から外れて不具合を引き起こす原因となる。このことに対し、フィルタの外れを抑止する構造をフィルタやケーシングに設けることが考えられる。ところが、そのような構造をフィルタやケーシングにわざわざ設けると、コストの高騰を招くことになる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、空調装置に一般に設けられているダンパの回動軸を利用してフィルタの外れを抑止できるようにすることで、低コストでフィルタの外れを抑止できるようにすることにある。
第1の発明は、空調用機器を収容するとともに、空調用空気が流れる空気流路を有するケーシングと、上記ケーシング内の空気流路に配置され、空調用空気を濾過するフィルタと、上記空気流路を開閉するダンパとを備えた車両用空調装置において、上記ケーシングには、上記フィルタの周縁部を支持するケーシング側フィルタ支持部が設けられ、上記ダンパには、空気流路を閉塞するための閉塞部と、該閉塞部を回動させるための回動軸とが設けられ、上記回動軸は、上記ケーシング側フィルタ支持部に支持されたフィルタの風下側に配置され、風下側から見て該フィルタを横切るように延びるとともに、風下側へ変形したフィルタを該フィルタの風下側から支持するように形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、フィルタが送風時の風圧を受けたり、経年変化を起こして風下側へ変形した場合に、ダンパの回動軸によって風下側から支持される。
第2の発明は、第1の発明において、ダンパの閉塞部は板状に形成され、該閉塞部の回動軸方向両側には該閉塞部から突出するように延びる側板部が設けられ、回動軸は該側板部の先端側に設けられ、フィルタは、上記閉塞部と上記回動軸との間に配置されることを特徴とするものである。
この構成によれば、ダンパの閉塞部と回動軸との間に空間が形成される。この空間にフィルタが配置されることになるので、ダンパに形成される空間を有効に利用することが可能になる。
第3の発明は、第1または2の発明において、ダンパの回動軸は、フィルタの風下側の面における中央寄りに対応するように位置付けられていることを特徴とするものである。
すなわち、フィルタはその周縁部がケーシング側フィルタ支持部に支持されているので、中央寄りの部分が周縁部に比べて変形し易い。この構成では、ダンパの回動軸をフィルタの中央寄りの部分に対応するように位置付けているので、フィルタの中央部分ないし中央部分近傍を回動軸によって支持することが可能になる。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、フィルタは、連続する波形をなすように折り曲げ成形された濾過材を備えており、ダンパの回動軸は、上記濾過材の波形が連続する方向に延びていることを特徴とするものである。
すなわち、濾過材を波形にして濾過面積を広くした場合には、濾過材のうち、波形を構成する山や谷の部分が大きく撓むように変形することが考えられる。この部分を1本の回動軸で支持して変形量を小さくすることが可能になる。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、回動軸には、径方向に突出するダンパ側フィルタ支持部が設けられていることを特徴とするものである。
第6の発明は、第1から5のいずれか1つの発明において、回動軸におけるフィルタの風下側に対向する部分は、径方向に屈曲していることを特徴とするものである。
第5及び第6の発明によれば、フィルタの広い範囲を回動軸によって支持することが可能になる。
第1の発明によれば、ダンパの回動軸をフィルタの風下側に配置し、この回動軸によってフィルタを支持できるので、フィルタの外れを抑止する構造をフィルタやケーシングに設けることなく、ダンパを利用してフィルタの外れを抑止できる。これにより、フィルタの外れを低コストで抑止できる。
第2の発明によれば、ダンパの閉塞部と回動軸との間に形成される空間にフィルタを配置するようにしたので、フィルタを有する空調装置をコンパクトにまとめることができる。
第3の発明によれば、ダンパの回動軸を、フィルタの風下側の面における中央寄りに対応するように位置付けたので、フィルタの変形し易い部分を効果的に支持してフィルタの外れを未然に防止できる。
第4の発明によれば、波形の濾過材を備えたフィルタの変形量をダンパの1本の回動軸によって小さく抑えることができる。
第5及び第6の発明によれば、フィルタの広い範囲をダンパの回動軸で支持でき、フィルタの外れを未然に防止できる。
実施形態に係る車両用空調装置を車両後側から見た図である。 蓋部材を取り外した状態の送風ユニットを車両後側から見た図である。 図2におけるIII−III線断面図である。 ファン及びモーターを省略した送風ユニットの分解斜視図である。 ロータリーダンパを閉塞板部側から見た斜視図である。 ロータリーダンパを回動軸側から見た斜視図である。 図3におけるVII−VII線に相当する断面図である。 変形例1に係る図6相当図である。 変形例2に係る図6相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態1に係る車両用空調装置1を車両後側から見た図を示す。この空調装置1が配設される自動車は、運転席及び助手席がそれぞれ車両右側及び左側に設けられた、いわゆる右ハンドル車である。この実施形態の説明では、説明の便宜を図るため、車幅方向左側を単に「左」といい、また、車幅方向右側を単に「右」というものとする。
上記空調装置1は、空調用空気を送風する送風ユニット3と、この送風ユニット3から送風された空気を導入して調和空気とする空調ユニット4と、この空調ユニット4に送風ユニット3から送風された空調用空気を送るための中間ダクト5とを備えている。
上記空調ユニット4は、車室のインストルメントパネル(図示せず)内の左右方向略中央部に配置されている一方、上記送風ユニット3は空調ユニット4に対して左側へ離間して助手席の前方に配置されている。
上記送風ユニット3は、空調用機器としてのファン47(図3に示す)を収容するケーシング6を備えている。図2にも示すように、このケーシング6の上側部分は、送風ユニット3内へ空調用空気を取り入れるための空気取入部7とされている一方、下側部分は、その取り入れた空気を上記空調ユニット4へ送風するための送風部8とされている。また、ケーシング6の空気取入部7と送風部8との間の部分は、フィルタ40(図3や図4に示す)を収容するためのフィルタ収容部30とされている。フィルタ40は、略矩形の厚肉板状に形成され、空気通過面が略水平に延びるように配置されている。尚、図1の符号19,19は送風ユニット3を車体に固定するための脚部である。
図3に示すように、ケーシング6内には、空気取入部7から送風部8へ延びる空気流路Sが設けられており、空気取入部7から導入された空調用空気が空気流路Sを流通するようになっている。
空気取入部7の上部の車両前側には、車室外の空気を取り入れるための外気取入口10が形成され、車両後側には、車室内の空気を取り入れるための内気取入口11が形成されている。外気取入口10及び内気取入口11は、空気流路Sの上流端を構成している。外気取入口10と内気取入口11とは、略同じ矩形状である。外気取入口10の周縁部には、ケーシング6の外方へ延びるダクト12が形成されている。ダクト12の先端部分は、車両のダッシュパネル(図示せず)に形成された開口部(図示せず)を介して室外と連通するようになっている。また、図1や図2に示すように、ケーシング6には、内気取入口11を覆う格子状のグリル14が設けられている。
図3に示すように、ケーシング6の内部には、外気取入口10及び内気取入口11の周縁部にシール板部6aが形成されている。シール板部6aは、ケーシング6の内方へ突出し、かつ、取入口10、11の全周に亘って連続して延びている。
ケーシング6の内部には、ロータリーダンパ20が配設されている。ロータリーダンパ20は、外気取入口10と内気取入口11とが並ぶ方向(前後方向)に回動して外気取入口10と内気取入口11とを選択的に開閉するように構成されている。具体的には、図5及び図6に示すように、ロータリーダンパ20は、閉塞板部(閉塞部)21と、閉塞板部21の左右方向両端にそれぞれ連なる三角形状の左側板部22及び右側板部23と、左右の両側板部22、23を連結するように左右方向に延びる回動軸24とを備えている。閉塞板21は、外気取入口10と内気取入口11とのうち、いずれかを閉塞するためのものであり、左右方向に長い矩形状をなしている。左側板部22及び右側板部23は、閉塞板21に対し略垂直に突出するように延びている。左側板部22と右側板部23とは略平行である。
回動軸24は、左側板部22の先端部と右側板部23の先端部とを連結するように、閉塞板部21と略平行に直線状に延びている。回動軸24の左端部は、左側壁部22から左側へ突出し、回動軸24の右端部は、右側壁部23から右側へ突出している。図7に示すように、回動軸24と閉塞板21との間隔は、後述するフィルタ40を配設するための空間Wが形成されるように十分に確保されている。
ロータリーダンパ20の周縁部には、シール部材25が配設されている。シール部材25は、発泡樹脂材等の弾性材で構成されている。シール部材25は、ケーシング6のシール板部6aに接触するようになっている。
回動軸24の左端部は、ケーシング6の左壁部に回動可能に支持されている。また、回動軸24の右端部は、ケーシング6の右壁部に回動可能に支持され、該右壁部からケーシング6の外方へ突出している。
ケーシング6の右壁部には、ロータリーダンパ20を回動させるための内外気切替用モータアクチュエータ(図示せず)及び内外気切替用リンク機構(図示せず)が配設されている。上記内外気切替用モータアクチュエータは、ケーシング6の右側壁部に突設されたボス(図示せず)に締結固定されている。また、上記内外気切替用リンク機構は、内外気切替用モータアクチュエータの出力軸が連結される駆動リンクと、ロータリーダンパ20の回動軸24が連結される駆動アームとで構成されており、これらは互いに係合している。
上記内外気切替用モータアクチュエータによる操作力が駆動リンク及び駆動アームを介してロータリーダンパ20に伝達されると、ロータリーダンパ20が回動軸24周りに回動する。
図3に示すように、ロータリーダンパ20を前方へ回動させると、閉止板部21が外気取入口10を閉塞する位置となり、内気取入口11が開放される。また、ロータリーダンパ20のシール部材25は、ケーシング6の外気取入口10周りのシール板部6aに当接して外気取入口10の周縁部がシールされる。これにより、ケーシング6の空気流路Sには、車室内の空気のみが導入される内気導入モードとなる。
一方、ロータリーダンパ20を後方へ回動させると、閉止板部21が内気取入口11を閉塞する位置となり、外気取入口10が開放される。また、ロータリーダンパ20のシール部材25は、ケーシング6の内気取入口11周りのシール板部6aに当接して内気取入口11の周縁部がシールされる。これにより、ケーシング6の空気流路Sには、車室外の空気のみが導入される外気導入モードとなる。
フィルタ収容部30は、フィルタ40を囲むように形成されている。ここに収容されるフィルタ40は、図4や図7に示すように、濾過材を所定方向に連続する波形をなすように折り曲げ成形してなるフィルタ本体41と、フィルタ本体41の周縁部を囲むように形成された枠部42とを備えている。フィルタ本体41と枠部42とは一体化されており、一緒に交換されるものである。フィルタ40は、フィルタ収容部30に収容された状態で、フィルタ本体41の波形が連続する方向が左右方向となるように設定されている。
図2に示すように、フィルタ収容部30の後壁部には、フィルタ40の交換作業時に該フィルタ40を脱着するための脱着孔31が形成されている。脱着孔31は、フィルタ40の形状に対応して左右方向に長い矩形状となっている。図1に示すように、ケーシング6には、脱着孔31を閉塞する蓋部材32が取り付けられている。蓋部材32は、脱着孔31に対応した矩形板状とされている。蓋部材32の周縁部には、脱着孔31の周縁部に係合する爪(図示せず)が形成されている。
図3に示すように、フィルタ収容部30には、フィルタ40の周縁部を風下側から支持する支持板部(ケーシング側支持部)33が形成されている。支持板部33は、フィルタ収容部30の内面からケーシング6の内方へ向けて突出して周方向に延びている。支持板部33は、ロータリーダンパ20の回動軸24よりも上方で、かつ、閉塞板部21よりも下方に位置している。これにより、図7にも示すように、支持板部33に支持されたフィルタ40は、ロータリーダンパ20の回動軸24と閉塞板部21との間に位置付けられ、回動軸24は、支持板部33に支持されたフィルタ40の風下側に配置されることになる。また、ロータリーダンパ20の回動軸24の延びる方向は左右方向であるため、回動軸24の延びる方向と、フィルタ本体41の波形が連続する方向とが略一致している。
また、回動軸24は、フィルタ40の風下側の面(下面)における前後方向中央寄りに対応するように位置付けられており、空気流れ方向に沿って見たときに、フィルタ40の前後方向中央部近傍を回動軸24が横切るように延びている。
図3及び図7に示すように、フィルタ40の風下側の面は、ロータリーダンパ20の回動軸24から上方に離れている。フィルタ40の風下側の面と回動軸24との離間寸法h(図7に示す)は、後述する送風時にフィルタ本体41が変形しても、フィルタ40が支持板部33から外れることなく、回動軸24に支持された状態を維持できる程度であり、例えば、約5mm〜10mmに設定されている。
また、ロータリーダンパ20が前側へ回動した状態、及び後側へ回動した状態で該ロータリーダンパ20の閉塞板部21やシール部材25がフィルタ40の風上側の面である上面から離れるように、各部の寸法及びロータリーダンパ20の回動範囲が設定されている。従って、ロータリーダンパ20は、フィルタ40に接触することなく回動する。
また、図3に示すように、フィルタ収容部30の前壁部の内面には、フィルタ40の前端面に当接する2本の突条部34が上下方向に間隔をあけて形成されている。これら突条部34は、左右方向に延びている。
フィルタ収容部30と送風部8との間には、隔壁45が形成されている。隔壁45には、ベルマウス形状の孔部46が形成されている。孔部46は、空気流路Sの一部を構成している。送風部8内における孔部46の下方には、遠心式多翼ファン47が、その回転軸を上下方向に向けた状態で配設されている。送風部8の下壁部には、ファン47を回転させるモーター48が取り付けられている。
送風部8内におけるファン47の周囲には、ファン47から吹き出した空気が集合する空気流出路49が形成されている。送風部8の右側壁には、図示しないが、空気流出路49の下流端が開口しており、この下流端開口に中間ダクト5の左端部が接続されている。
また、図1に示すように、空調ユニット4のケーシング30は、全体として上下方向に長く、送風ユニット3のケーシング6よりも大型に形成されている。ケーシング30の左側壁には、導入口25が形成されており、この導入口25に中間ダクト8の右端部が接続されている。
ケーシング30内には、導入口25から上方へ延びる空気流路Rが設けられている。空気流路Rには、冷却用熱交換器としてのエバポレータ(空調用機器)34と、加熱用熱交換器としてのヒータコア43とが配置されている。エバポレータ34を通過した空気と、ヒータコア43を通過した空気とを混合させることにより、調和空気が生成されるようになっている。ケーシング30には、フェイス吹出口66、フット吹出口(図示せず)及びデフロスタ吹出口(図示せず)が形成されている。これら吹出口は、ケーシング30の内部に配設された吹出方向切替ダンパ(図示せず)により開閉されるようになっている。
次に、上記のように構成された空調装置1の動作について説明する。図3に示すように、送風ユニット3のロータリーダンパ20が前方へ回動して内気取入モードとされている状態でファン47が回転すると、内気取入口11から車室内の空気が空気流路Sに流入する。空気流路Sに流入した空気は、フィルタ40を通過して濾過される。このとき、送風量が多いと、フィルタ40は風圧によって下向きの力を大きく受け、図7に仮想線で示すように、柔軟なフィルタ本体41は下方へ撓むように変形することがある。フィルタ本体41の下方には、ロータリーダンパ20の回動軸24が位置しているので、下方へ変形したフィルタ本体41は回動軸24に接し、該回動軸24により支持される。これにより、フィルタ本体41の変形量が小さく抑えられ、フィルタ40が支持板部33から外れるのが抑止される。また、これによりフィルタ40がファン47に巻き込まれるようになるのも抑止される。
フィルタ40で濾過された空気は、空気流出路49を通り、中間ダクト5を流れて空調ユニット30の空気流路Rに流入し、温度調節された後、各吹出口から車室内に供給される。
また、空調装置1を長期間使用している場合に、フィルタ本体41が下方へ撓むように変形することがある。この場合にも、フィルタ本体41がロータリーダンパ20の回動軸24によって支持されるので、フィルタ40が支持板部33から外れるのが抑止される。
以上説明したように、この実施形態に係る空調装置1によれば、ロータリーダンパ20の回動軸24をフィルタ40の風下側に配置し、フィルタ本体41が風下側へ変形したときに、該回動軸24によってフィルタ本体41を支持することができるので、フィルタ40の外れを抑止する構造をフィルタ40やケーシング6に設けることなく、内外気切替用のロータリーダンパ20の回動軸24を利用してフィルタ40の外れを低コストで抑止できる。
また、ロータリーダンパ20の閉塞板部21と回動軸24との間に形成される空間にフィルタ40を配置するようにしたので、フィルタ40を有する空調装置1をコンパクトにまとめることができる。
また、ロータリーダンパ20の回動軸24を、フィルタ40の風下側の面における中央寄りに対応するように位置付けたので、フィルタ40の変形し易い部分を効果的に支持してフィルタ40の外れを未然に防止できる。
また、フィルタ40は、連続する波形をなすように折り曲げ成形されたフィルタ本体41を備えているので濾過面積を広く確保できる。フィルタ本体41をこのように折り曲げ成形すると、図7に仮想線で示すようにフィルタ本体41の山や谷の部分が大きく撓むように変形し易くなることが考えられる。この場合に、ロータリーダンパ20の回動軸24がフィルタ本体41の波形が連続する方向に延びるように配置されているので、1本の回動軸24でフィルタ本体41の変形し易い部分を支持でき、フィルタ本体41の変形量を小さく抑えることができる。
尚、上記実施形態では、ロータリーダンパ20の回動軸24を直線状に形成しているが、これに限らず、例えば、図8に示す変形例1のように、回動軸24におけるフィルタ40の風下側に対向する部分に、径方向に屈曲させた屈曲部24a、24aを設けてもよい。この変形例1では、屈曲部24aにより、フィルタ40の広い範囲が支持されることになるので、フィルタ40が支持板部33から外れるのを未然に防止できる。また、屈曲部24a、24aは回動軸24の径方向に突出する形状となっており、その突出方向は、ロータリーダンパ20がどの回動位置にあるときも、屈曲部24a、24aがフィルタ40の下面に接触しないように設定されている。屈曲部24aの数は、1つであってもよい。屈曲部24aは、ロータリーダンパ20の回動時にフィルタ40に接触しないように形状設定されている。
また、図9に示す変形例2のように、ロータリーダンパ20の回動軸24には、径方向へ突出する複数の板部(ダンパ側フィルタ支持部)24b、24bを軸方向に間隔をあけて設けるようにしてもよい。これら板部24b、24bは、回動軸24の径方向に突出している。板部24b、24bの突出方向は、ロータリーダンパ20がどの回動位置にあるときも、板部24b、24bがフィルタ40の下面に接触しないように設定されている。この変形例2によっても、変形例1と同様に、フィルタ40の広い範囲を支持できるので、フィルタ40が支持板部33から外れるのを未然に防止できる。板部24bの数は、1つであってもよい。また、変形例2の回動軸24に変形例1のような板部24bを設けてもよい。
また、上記実施形態では、空調装置1が送風ユニット3と空調ユニット4とに分割されているセミセンタタイプに本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、例えば、送風ファン47、エバポレータ34及びヒータコア43を1つのケーシングに収容したフルセンタタイプにも本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では、フィルタ40の空気通過面が略水平である場合について説明したが、これに限らず、例えば、フィルタ40の空気通過面が略鉛直である場合や、傾斜している場合にも本発明を適用することが可能である。
また、フィルタ40の構造は、枠部42を省略した構造であってもよい。また、フィルタ40は、複数に分割されていてもよい。
以上説明したように、本発明は、フィルタを備えた車両用空調装置に適用することができる。
1 車両用空調装置
6 ケーシング
20 ロータリーダンパ
21 閉塞板部(閉塞部)
22 左側板部
23 右側板部
24 回動軸
24a 屈曲部
24b 板部(ダンパ側フィルタ支持部)
33 支持板部(ケーシング側フィルタ支持部)
40 フィルタ
41 フィルタ本体(濾過材)
47 ファン(空調用機器)
S 空気流路

Claims (6)

  1. 空調用機器を収容するとともに、空調用空気が流れる空気流路を有するケーシングと、
    上記ケーシング内の空気流路に配置され、空調用空気を濾過するフィルタと、
    上記空気流路を開閉するダンパとを備えた車両用空調装置において、
    上記ケーシングには、上記フィルタの周縁部を支持するケーシング側フィルタ支持部が設けられ、
    上記ダンパには、空気流路を閉塞するための閉塞部と、該閉塞部を回動させるための回動軸とが設けられ、
    上記回動軸は、上記ケーシング側フィルタ支持部に支持されたフィルタの風下側に配置され、風下側から見て該フィルタを横切るように延びるとともに、風下側へ変形したフィルタを該フィルタの風下側から支持するように形成されていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1に記載の車両用空調装置において、
    ダンパの閉塞部は板状に形成され、該閉塞部の回動軸方向両側には該閉塞部から突出するように延びる側板部が設けられ、回動軸は該側板部の先端側に設けられ、
    フィルタは、上記閉塞部と上記回動軸との間に配置されることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用空調装置において、
    ダンパの回動軸は、フィルタの風下側の面における中央寄りに対応するように位置付けられていることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、
    フィルタは、連続する波形をなすように折り曲げ成形された濾過材を備えており、
    ダンパの回動軸は、上記濾過材の波形が連続する方向に延びていることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、
    回動軸には、径方向に突出するダンパ側フィルタ支持部が設けられていることを特徴とする車両用空調装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、
    回動軸におけるフィルタの風下側に対向する部分は、径方向に屈曲していることを特徴とする車両用空調装置。
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