JP2006256427A - 送風装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 濾過材を備えた送風装置において、ケーシング内の通気抵抗が増大するのを抑制しながら、濾過材がケーシングのフィルタ収容空間からずれるのを防止する。
【解決手段】 ケーシング20の内壁にフィルタ収容空間31へ向けて突出する左側リブ45及び右側リブ46を形成する。濾過材を成形してなるエレメント32と、このエレメント32をフィルタ収容空間31の内壁に保持する保持部材33とでフィルタ30を構成する。1本の金属線材を折り曲げて保持部材33を形成し、この保持部材33の上流側保持部34と下流側保持部35とでエレメント32を挟持する。下流側保持部35を左側リブ45及び右側リブ46に当接させることにより、フィルタ30が風圧により空気流れ方向下流側に移動するのを抑制する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば自動車に搭載される空調ユニットに空調用の空気を送風する送風装置に関し、特に、送風空気を濾過するためのフィルタを収容した構造の技術分野に属する。
従来より、この種の送風装置として、樹脂製のケーシング内に遠心式の送風ファン及びフィルタを収容し、送風ファンによりケーシングの空気導入口から該ケーシング内に導入した空気を上記フィルタにより濾過した後、ケーシングの空気導出口から導出するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1のフィルタは、濾過材を矩形板状に成形してなるものであり、ケーシングの内壁に該ケーシングを構成する樹脂材で一体成形されたフィルタ支持部により支持されている。上記フィルタ支持部は、フィルタの空気流れ方向下流側端面の対角線に沿って延びている。このフィルタ支持部により、フィルタが風圧によりフィルタ収容空間から空気流れ方向下流側へずれるのを防止することができる。
特開2000−280737号公報
ところが、特許文献1のようにフィルタ支持部を樹脂製のケーシングと一体成形した場合には、該フィルタ支持部が樹脂製になることから、周囲の温度が上昇した場合にも十分な剛性が得られるようにフィルタ支持部の形状を大きめにする必要がある。このようにフィルタ支持部の形状を大きめにすると、該支持部によりフィルタの下流側端面が対角線状に広く覆われてしまう。その結果、フィルタの有効通風面積が減少してケーシング内の通気抵抗が増大するので、大風量を確保するのが困難になるとともに、送風時の騒音が大きくなる。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、濾過材をケーシングに保持する構造に工夫を凝らし、ケーシング内の通気抵抗が増大するのを抑制しながら、濾過材がフィルタ収容空間からずれるのを防止することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、濾過材のみからなるエレメントを、金属線材からなる保持部材でケーシングの内壁に保持するようにした。
具体的には、請求項1の発明では、送風ファンと、空気濾過用のフィルタと、これら送風ファン及びフィルタを収容するとともに、空気導入口及び空気導出口が形成されたケーシングとを備え、上記送風ファンにより空気導入口からケーシング内に導入された空気を上記フィルタにより濾過し空気導出口から導出させるように構成された送風装置を対象とする。
そして、上記ケーシング内には、上記フィルタを収容するフィルタ収容空間が設けられ、上記フィルタは、濾過材で構成されたエレメントと、上記フィルタ収容空間を囲むケーシングの内壁に上記エレメントを保持する金属線材からなる保持部材とを備えている構成とする。
この構成によれば、送風ファンが回転すると、ケーシングの空気導入口から該ケーシング内に導入された空気がフィルタ収容空間に収容されたエレメントを通過して濾過され、ケーシングの空気導出口から導出されて送風される。上記空気を濾過する際、エレメントは風圧により空気流れ方向の下流側へ移動しようとするとするが、該エレメントは保持部材でケーシングの内壁に保持されているので、エレメントがフィルタ収容空間からずれるのが防止される。このとき、保持部材が、樹脂材よりも高い剛性が得やすく、かつその剛性が周囲の温度変化によって低下しにくい金属線材で構成されているので、細い金属線材を用いながら保持部材の剛性を確保することが可能になる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、ケーシング内には、フィルタ収容空間の空気流れ方向下流側に配設された送風ファンを収容するファン収容空間と、該ファン収容空間及び上記フィルタ収容空間を仕切る仕切壁とが設けられ、上記送風ファンは、遠心式ファンであり、回転軸がフィルタ収容空間及びファン収容空間の並ぶ方向に延びるように配置され、上記仕切壁には、上記フィルタ収容空間内の空気を上記ファン収容空間に吸入させる吸入口が設けられ、フィルタの保持部材を構成する金属線材は、空気流れ方向に見て上記吸入口と重複しないように配置されている構成とする。
この構成によれば、送風ファンが回転してケーシング内に導入された空気はエレメントにより濾過された後、吸入口からファン収容空間に吸い込まれる。このとき、保持部材を構成する金属線材が吸入口と重複していないので、該金属線材は空気の流れを殆ど阻害しない。
請求項3の発明では、請求項1または2の発明において、フィルタの保持部材には、金属線材が有する弾性力によりケーシングの内壁に圧接する圧接部が設けられている構成とする。
この構成によれば、保持部材の圧接部が金属線材の弾性力によりケーシングの内壁に圧接することにより、エレメントの位置ずれが抑制されるとともに、保持部材のがたつきが抑制される。
請求項4の発明では、請求項1〜3のいずれか1つの発明において、ケーシングのフィルタ収容空間を囲む部位には、フィルタを挿入するためのフィルタ挿入孔が設けられ、上記ケーシングの内壁には、上記フィルタの空気流れ方向の下流側端面に沿って該フィルタの挿入方向に延びる挿入ガイド部が設けられている構成とする。
この構成によれば、フィルタが使用限度に達したときに、フィルタ挿入孔から古いフィルタを取り出した後、新しいフィルタをフィルタ挿入孔からフィルタ収容空間に収容することが可能になる。このフィルタを収容する際には、フィルタ挿入孔から挿入したフィルタが挿入ガイド部によりフィルタ収容空間の所定位置に導かれる。
請求項5の発明では、請求項4の発明において、挿入ガイド部には、フィルタが完全に挿入された状態で保持部材に係合する係合部が設けられている構成とする。
この構成によれば、フィルタがフィルタ収容空間に収容されると、挿入ガイド部の係合部が保持部材に係合し、該保持部材の位置ずれが抑制される。
請求項6の発明では、請求項1〜5のいずれか1つの発明において、フィルタの保持部材には、ケーシングの内壁に当接してエレメントを所定位置に位置決めする当接部が設けられている構成とする。
この構成によれば、フィルタをフィルタ収容空間に収容することにより、保持部材の当接部がケーシングの内壁に当接してエレメントが所定位置に位置決めされる。
請求項1の発明によれば、濾過材で構成されたエレメントを保持部材でケーシングの内壁に保持することにより、エレメントがフィルタ収容空間からずれるのを防止することができる。そして、従来のケーシングに一体成形した樹脂製のフィルタ支持部よりも細くすることができる金属線材で保持部材を構成したので、該保持部材を設けたことによってケーシング内の通気抵抗が増大するのを抑制することができて、大風量を確保することができるとともに、低騒音化を図ることができる。
請求項2の発明によれば、ケーシング内のファン収容空間に遠心式ファンを収容し、このファン収容空間とフィルタ収容空間との間の仕切壁に空気の吸入口を設け、空気流れ方向に見て、吸入口と保持部材の金属線材とが重複しないようにしたので、フィルタ収容空間内の空気を吸入口からファン収容空間へスムーズに吸入させることができる。
請求項3の発明によれば、保持部材にケーシングの内壁に圧接する圧接部を設けたので、エレメントを所定位置に保持することができるとともに、保持部材のがたつきを抑制してケーシングと別体の保持部材を設けたことによる異音の発生を回避することができる。
請求項4の発明によれば、ケーシングにフィルタ挿入孔を設け、該ケーシングの内壁にフィルタの挿入方向に延びる挿入ガイド部を設けたので、フィルタの交換時、フィルタの挿入作業を容易にすることができる。
請求項5の発明によれば、保持部材に係合する係合部を挿入ガイド部に設けたので、エレメントがフィルタ収容空間からずれるのを確実に防止することができる。また、フィルタの交換作業を行っている者は、保持部材が係合部に係合したことによりフィルタがフィルタ収容空間に完全に挿入されたことを確認できるので、交換作業を確実に行うことができる。
請求項6の発明によれば、ケーシングの内壁に当接する当接部を保持部材に設けたので、フィルタをフィルタ収容空間に収容するだけで、エレメントを所定位置に容易に位置決めすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る送風装置を示し、この実施形態の説明では、送風装置が図2に示す自動車用空調装置1の送風ユニット3である場合について説明する。
まず、上記送風ユニット3の構造を説明する前に自動車用空調装置1の全体構成について説明する。該空調装置1は、自動車の車室に配設されているインストルメントパネル(図示せず)の内方に収容されている。この空調装置1が搭載された自動車は、運転席及び助手席がそれぞれ車体右側及び左側に設けられている、いわゆる右ハンドル車である。尚、この明細書では、空調装置1の車体前側及び車体後側を、それぞれ単に前側及び後側と呼び、また、空調装置1の車体左側及び車体右側を、それぞれ単に左側及び右側と呼ぶものとする。
上記空調装置1は、上記送風ユニット3と、該送風ユニット3からの空気を冷却した後、温度調節して車室へ供給する空調ユニット4と、これら送風ユニット3の内部と空調ユニット4の内部とを連通させる中間ダクト5とを備えている。空調ユニット4は車幅方向の略中央部に配置される一方、送風ユニット3は該空調ユニット4の車体左側、即ち助手席の前方に配置されている。また、該送風ユニット3の下端は、空調ユニット4の下端よりも上方に位置付けられていて、助手席乗員の足元スペースを広く確保している。
上記空調ユニット4は、上記送風ユニット3よりも大型の矩形箱状に形成された樹脂製のケーシング10を備えている。このケーシング10の内部には、図示しないが、上記中間ダクト5が接続される空気導入口よりも上方に冷凍サイクルの一要素であるエバポレータが配設され、さらにその上方にはヒータコアが配設されている。
上記空調ユニット4へ導入された空気は、まず、上記エバポレータを通過する。このエバポレータは、送風ユニット3からの空気を冷却するチューブアンドフィンタイプの熱交換器である。このエバポレータのチューブ内には、冷凍サイクルにより生成される低温の冷媒が循環している。また、上記ヒータコアは、エバポレータを通過した空気を加熱するチューブアンドフィンタイプの熱交換器である。このヒータコアのチューブ内にはエンジンの冷却水が循環している。
上記エバポレータとヒータコアとの間には、調和空気の温度を調節するためのエアミックスダンパ(図示せず)が設けられている。このエアミックスダンパによる温度調節は、エバポレータを通過した空気のうち、ヒータコアを通過する空気量と該ヒータコアをバイパスさせるバイパス通路(図示せず)を通過する空気量との比率を変更することによって行われる。
上記空調ユニット4のケーシング10の上部には、後側の傾斜した部分にベント吹出口11が形成され、その前側の略水平な部分にデフロスト吹出口12が形成されている。また、該ケーシング10の上部における左側壁部及び右側壁部には、それぞれフット吹出口(図示せず)が形成されている。また、上記空調ユニット4のケーシング10内部には、上記吹出口11、12を開閉して調和空気の吹出方向を変更する吹出方向切替ダンパ(図示せず)が設けられている。
次に、上記送風ユニット3について説明する。この送風ユニット3は、図1及び図2に示すように、樹脂製のケーシング20を備えている。該ケーシング20は、その車幅方向の略中央部において左右に2つに分割されており、それらはファスナ等を用いて一体化されている。そのケーシング20の上側には、該ケーシング20内へ空気を導入するための空気導入部21が設けられる一方、下側には導入した空気を上記空調ユニット4へ送風するための送風部22が設けられている。空気導入部21の上部には、図示しないダクトを介して車室外の空気を導入するための外気導入口23と、車室内の空気を導入するための内気導入口24とが形成されている。この空気導入部21の内部には、内外気切替ダンパ(図示せず)が設けられている。
詳しくは、上記空気導入部21の上部は、前後に隣接する2つの矩形状の傾斜面が互いに差し掛けられた屋根のような形状をなし、その前面部が後側ほど上方に位置し、また、後面部は前側ほど上方に位置し、それらの上縁同士が連繋していて、車幅方向から見て、略三角形の断面を有するように形成されている。上記前面部及び後面部にそれぞれ上記外気導入口23及び内気導入口24が矩形状に開口していて、さらに内気導入口24にはグリル25が一体成形されている。一方、上記空気導入部21の側面部は、前面部及び後面部の対応する側縁同士を連繋するように設けられている。上記内外気切替ダンパは、各導入口23、24よりも大きい矩形状とされていて、その上縁に車幅方向に延びる軸を有し、この両端がそれぞれ上記空気導入部21の一対の側面部の上端側に支持されている。
上記内外気切替ダンパの右端部には、空気導入部21の側面部に取り付けられたアクチュエータ26の出力軸が連結されるように、該側面部を貫通する連結部(図示せず)が設けられている。また、該側面部には、アクチュエータ26をねじ等により締結するためのボス部27が一体成形されている。該アクチュエータ26は、車体に配設されている空調制御部(図示せず)からの信号を受けて作動するように構成されている。
そして、上記アクチュエータ26によって内外気切替ダンパがその軸周りに回動されて、外気導入口23を全開とする位置にされると内気導入口24が全閉とされて、外気のみを導入する外気導入モードとなる。一方、該内外気切替ダンパが外気導入モードとされている状態から逆方向に回動されて、外気導入口23を全閉とする位置にされると、内気導入口24が全開とされて、内気循環モードとなる。
上記ケーシング20内の内外気切替ダンパよりも下方には、該ケーシング20内に導入した空気を濾過するためのフィルタ30が収容されるフィルタ収容空間31が設けられている。該フィルタ30は、図3に示すように、濾紙等の濾過材からなるエレメント32と、該エレメント32をケーシング20に保持する保持部材33とで構成されている。エレメント32は、濾過材を所定の形状に裁断して、それを波状に連続的に折り曲げて成形され、全体として厚肉の板状をなしている。このエレメント32の厚さ寸法は波状部の高さ方向の寸法であり、また、エレメント32の空気通過面は波状部分が連続する方向に延び、空気はエレメント32の厚み方向に通過するようになっている。そして、上記フィルタ30は、フィルタ収容空間31内で空気通過面が略水平になり、かつ、波状部分が連続する方向を車幅方向に向けて配置されている。
上記保持部材33は、例えばステンレス鋼等の弾性を有する金属線材を折り曲げて構成されており、エレメント32の空気流れ方向上流側端面32aを保持する一対の上流側保持部34と、エレメント32の空気流れ方向下流側端面32bを保持する一対の下流側保持部35と、上流側保持部34と下流側保持部35とに連続しエレメント32の側面を保持する側面保持部36とを備えている。これら上流側保持部34、下流側保持部35及び側面保持部36は一体に形成されている。
また、保持部材33を構成する金属線材は、直径が0.5mm以上1.5mm以下とされていて、十分に細いものである。
上記両上流側保持部34は、エレメント32の波状部分が連続する方向の両端部にそれぞれ位置している。各上流側保持部34は、エレメント32の空気流れ方向の上流側端面32aに沿って波状部分が連続する方向と略直交する方向に延びている。上流側保持部34の両端部は、該上流側保持部34が平面視でコ字状をなすようにエレメント32の外縁部へ向かって延びている。上記側面保持部36は、上流側保持部34の両端部から空気流れ方向下流側に延びている。上記両下流側保持部35は、エレメント32の空気通過面における波状部分が連続する方向と直交する方向の両端部にそれぞれ位置している。各下流側保持部35は、エレメント32の空気流れ方向の下流側端面に沿って波状部分が連続する方向に延びている。
上記上流側保持部34と下流側保持部35とによりエレメント32が厚み方向に挟持される。従って、上流側保持部34及び下流側保持部35により、エレメント32が保持部材33に対し該エレメント32の厚み方向に変位しないようになっている。
また、図4に示すように、側面保持部36は、上流側保持部34側へ行くほどエレメント32の側面から離れるように傾いて延びている。このため、保持部材33の下流側保持部35が延びる方向の寸法は、空気流れ方向上流側へ行くほど長くなっている。この側面保持部36の空気流れ方向上流側が、後述するケーシング20の内壁に圧接する圧接部37とされている。
図1及び図5に示すように、上記ケーシング20におけるフィルタ収容空間31の後側に位置する部位には、上記フィルタ30をフィルタ収容空間31に挿入するための矩形のフィルタ挿入孔40が形成されている。このケーシング20の外面には、フィルタ挿入孔40の開口部の下縁に沿って、該開口部と連なるように凹部41が形成されている。
上記凹部41は、上記フィルタ挿入孔40の車幅方向全体に亘って形成されていて、車体後側が開放した略コ字状断面を有している。すなわち、ケーシング20のフィルタ挿入孔40の下縁から下方へ離れた部位に、そこから前方へ略水平に延びる下壁部42が設けられ、この下壁部42の前縁から上方へ略鉛直に延びる縦壁部43が設けられていて、この上縁が上記フィルタ挿入孔40の開口部の下縁に対応している。さらに、この縦壁部43の上縁から後方へ略水平に延びる上壁部44が設けられていて、これら下壁部42、縦壁部43及び上壁部44によって凹部41が形成されている。また、該上壁部44の前後方向の寸法は、下壁部42よりも短くされていて、該上壁部44の後縁はフィルタ収容空間31の内方に位置付けられている。このことで、フィルタ収容空間31に収容されたフィルタ30の下面における後端部は、上記上壁部44の後縁よりも後方に位置し、凹部41内に臨むようになる。
また、上記ケーシング20におけるフィルタ収容空間31の左側の内壁及び右側の内壁には、それぞれ上記凹部41の上壁部44の車幅方向両端と連続して、前方へ略水平に延びる下部左側リブ45及び下部右側リブ46が形成されている。挿入時のフィルタ30がこれら左側リブ45及び右側リブ46の上面に摺接してフィルタ収容空間31に導かれるようになっている。つまり、下部左側リブ45及び下部右側リブ46は本発明の挿入ガイド部を構成している。
上記下部左側リブ45及び下部右側リブ46の各々の上面には、後端側と前端側とに前側突起47と後側突起48とがそれぞれ突設されている。これら前側突起47と後側突起48とは、図5(b)に示すように、フィルタ30をフィルタ収容空間31に完全に収容した状態で、保持部材33の下流側保持部35が乗り越えて係合するように形成されている。つまり、前側突起47及び後側突起48は、本発明の係合部を構成している。また、ケーシング20におけるフィルタ収容空間31の前側の内壁には凸部49が後方へ突設されている。フィルタ収容空間31に完全に挿入された状態のフィルタ30の前端面が、上記凸部49に当接してフィルタ30の挿入位置が決定されるようになっている。
図1に示すように、ケーシング20におけるフィルタ収容空間31の前側の内壁には、上記下部左側リブ45及び下部右側リブ46の前端同士を連繋するように略水平に延びる前側リブ50が形成されている。上記凹部41の上壁部44と、左側及び右側リブ45、46と、前側リブ50とは、略同一面上で矩形の枠状をなしており、空気流れ方向に見て、上記フィルタ30の周縁部と重複している。
一方、上記ケーシング20におけるフィルタ収容空間31の左側の内壁及び右側の内壁には、上記下部左側リブ45及び下部右側リブ46から上方へ離れた部位に、これらと略平行に延びる左側面部55及び右側面部56がそれぞれ形成されている。図5に示すように、この左側面部55及び右側面部56の各々の下面には、後端側と前端側とに前側突起57と後側突起58とがそれぞれ下方へ突設されている。これら前側突起57と後側突起58とは、フィルタ30をフィルタ収容空間31に完全に収容した状態で保持部材33の上流側保持部34が乗り越えて係合するように形成されている。
上記保持部材33の下流側保持部35の両端部が、上記下部左側リブ45及び下部右側リブ46の上面に当接してフィルタ30が下方へ移動するのが規制される。さらに、保持部材33の上流側保持部34の両端部が、上記左側面部55及び右側面部56に当接してフィルタ30が上方へ移動するのが規制される。
また、上記ケーシング20には、上記フィルタ挿入孔40を塞ぐ矩形の蓋部材60(図2にのみ示す)が着脱可能に取り付けられている。
次に、上記フィルタ30の装着について説明すると、まず、図1及び図5(a)に示すようにフィルタ30の前端部をフィルタ挿入孔40の後側に位置付けた後、該フィルタ30を同図に矢印Yで示す方向に移動させて挿入を開始する。こうすると、該フィルタ30の前端部の下面が上記凹部41の上壁部44に支持され、その後、上記したように前後方向、即ち、フィルタ30の挿入方向に延びる上記左側及び右側のリブ45、46によって、該フィルタ30下面の左右両端側が支持された状態でフィルタ収容空間31内に案内されて挿入を完了する。このように、上壁部44及び左右のリブ45、46によって挿入時のフィルタ30の下面が支えられてスムーズに挿入されるので、装着作業を容易にできてフィルタ収容空間31に確実に収容できる。
また、フィルタ30を挿入すると、図4に示すように、側面保持部36は、圧接部37がケーシング20の内壁に圧接してエレメント32側に変位した状態となる。これにより、保持部材33がケーシング20内でがたつくのが抑制される。この側面保持部36の変形により、上流側保持部34がエレメント32を空気流れ上流側から押さえ付けるように変位し、エレメント32が保持部材33から離脱するのが確実に回避される。その後、上記蓋部材60をケーシング20に取り付けて、フィルタ挿入孔40を塞ぐ。
一方、上記フィルタ30を交換するためにフィルタ収容空間31から取り出す際には、まず、上記蓋部材60をケーシング20から取り外し、その後、フィルタ30の後端部を掴んで後方へ引き出す。この際、上記の如くフィルタ30の下面における後端部は凹部41内に臨んでいるので、その凹部41に指を挿入することでフィルタ30の後端部を掴むことができ、フィルタ30の取り出しを容易に行うことができる。
上記フィルタ30によって濾過された空気は、ケーシング20内のフィルタ収容空間31よりも下方に設けられたファン収容空間61に導入される。このファン収容空間61には、送風ファン62(図6に仮想線で示す)である遠心式多翼ファンがその回転軸を上下方向に向けて配設され、さらにこの送風ファン62の下方にファン駆動モータ63が配設されている。
図1に示すように、ケーシング20内には、上記フィルタ収容空間31とファン収容空間61とを仕切るように延びる仕切壁64が設けられている。この仕切壁64には、フィルタ収容空間31の空気をファン収容空間61に吸入させる吸入口65がベルマウス状に形成されている。図6に示すように、この吸入口65は、送風ファン62の回転軸と略同心上に位置し、かつ、空気流れ方向に見て保持部材33と重複しないように形成されている。
上記仕切壁64の下方には、送風ファン62からの空気を中間ダクト5へ流出させる空気流出通路66が送風ファン62を囲むように形成されている。この空気流出通路66は、その上流側が送風ファン62の右側における前後方向の略中央部に対応する部分に位置付けられ、ここから送風ファン62の前側、左側へと順に回り込んで、該送風ファン62の後側で空調ユニット4側へ略直線的に延びていて、その上流側から下流側へ向かって徐々に断面積が大きくなる渦巻き状の通路である。また、空気流出通路66の下流端は、ケーシング20の右側壁部の後側に空気導出口(図示せず)として開口していて、ここに上記中間ダクト5の左端部が接続されている。そして、上記送風ユニット3から送風された空気は、中間ダクト5を通って空調ユニット4に流入する。
上記のように構成された送風ユニット3では、送風ファン62が回転すると、外気導入口23または内気導入口24からケーシング20内に導入された空気は下方へ流れてフィルタ収容空間31に流入し、該フィルタ30のエレメント32を通過して濾過される。この空気を濾過する際、エレメント32は風圧により空気流れ方向の下流側へ移動しようとするが、該エレメント32は保持部材33でケーシング20の内壁に保持されているので、エレメント32がフィルタ収容空間31からずれるのが防止される。このとき、保持部材33が、樹脂材よりも高い剛性が得やすく、かつその剛性が周囲の温度変化によって低下しにくい金属線材で構成されているので、細い金属線材を用いながら保持部材33の剛性を確保することが可能になる。
このように、従来のケーシングに一体成形した樹脂製のフィルタ支持部よりも細くすることができる金属線材で保持部材33を構成したことにより、該保持部材33を設けたことによってケーシング20内の通気抵抗が増大するのを抑制することができて、大風量を確保することができるとともに、低騒音化を図ることができる。
また、仕切壁64の吸入口65と保持部材33を構成する金属線材とが、空気流れ方向に見て重複しないようにしているので、保持部材33は空気の流れを殆ど阻害せず、フィルタ収容空間31内の空気を吸入口65からファン収容空間61へスムーズに吸入させることができる。
また、保持部材33の圧接部37を金属線材の弾性力によりケーシング20の内壁に圧接させるようにしているので、エレメント32の位置ずれを抑制して該エレメント32を所定位置に保持できるとともに、保持部材33のがたつきを抑制してケーシング20と別体の保持部材33を設けたことによる異音の発生を回避することができる。
また、ケーシング20の内壁に下部左側リブ45及び下部右側リブ46を設けたので、フィルタ30の交換時、該フィルタ30の挿入作業を容易にすることができる。そして、これら下部左側リブ45及び下部右側リブ46には、保持部材33に係合する前側突起47及び後側突起48を突設したので、エレメント32がフィルタ収容空間31からずれるのを確実に防止することができる。加えて、フィルタ30の交換作業を行っている者は、保持部材33が突起47、48に係合したことによりフィルタ30がフィルタ収容空間31に完全に挿入されたことを確認できるので、交換作業を確実に行うことができる。
また、保持部材33は、1本の金属線材を折り曲げて構成することにより、部品点数の増加を抑制することができる。
尚、上記実施形態では、保持部材33の下流側保持部35を直線状に形成しているが、下流側保持部35の形状は、図7、8にそれぞれ示す変形例1、2のように湾曲させたり屈曲させたりしてもよい。
変形例1では、下流側保持部35の両端側が側面保持部36からエレメント32の中心に向けてそれぞれ延びており、中間部はエレメント32の外縁へ向かって湾曲している。このように下流側保持部35の両端側をエレメント32の中心に向けて延びるように形成することで、エレメント32が風圧により変形するのを抑制することができる。また、下流側保持部35の中間部を湾曲させることで、空気流れ方向に見て仕切壁64の吸入口65と下流側保持部35とが重複しないようになる。これにより、フィルタ収容空間31内の空気を吸入口65からファン収容空間61へスムーズに吸入させることができる。
また、変形例2では、一方の下流側保持部35の中間部に、エレメント32の外縁へ向けて突出し先端がケーシング20の内壁に当接する一対の当接部70を形成している。これら当接部70は、下流側支持部35の長手方向に離れている。この当接部70がケーシング20の内壁に当接することにより、エレメント32がフィルタ収容空間31の所定位置に位置決めされる。従って、この変形例2では、フィルタ30をフィルタ収容空間31に収容する作業を行うだけで、エレメント32を所定位置に容易に位置決めすることができる。
また、上記実施形態では、保持部材33の上流側保持部34や側面支持部36を直線状に形成しているが、これら上流側支持部34や側面支持部36は、湾曲させてもよいし、屈曲させてもよい。
また、保持部材33は、ステンレス鋼以外にも弾性を有する金属線材で構成することができる。
また、本発明は、自動車の空調装置1の送風ユニット3以外にも適用することが可能である。
以上説明したように、本発明に係る送風装置は、例えば自動車の空調装置に用いることができる。
本発明の実施形態に係る送風ユニットの斜視図である。 空調装置を後側から見た斜視図である。 (a)はフィルタの斜視図であり、(b)はフィルタの側面図である。 フィルタの側部及びその近傍のケーシングを拡大して示す図である。 フィルタの挿入作業を説明する図であり、(a)はフィルタを挿入する前の状態を示す図であり、(b)はフィルタを挿入した状態を示す図である。 フィルタの平面図である。 実施形態の変形例1に係る図3相当図である。 実施形態の変形例2に係る図3相当図である。
符号の説明
3 送風ユニット(送風装置)
20 送風ユニットのケーシング
23 外気導入口(空気導入口)
24 内気導入口(空気導入口)
30 フィルタ
31 フィルタ収容空間
32 エレメント
33 保持部材
37 圧接部
45 下部左側リブ(挿入ガイド部)
46 下部右側リブ(挿入ガイド部)
47 前側突起(係合部)
48 後側突起(係合部)
61 ファン収容空間
62 送風ファン
64 仕切壁
65 吸入口
70 当接部

Claims (6)

  1. 送風ファンと、空気濾過用のフィルタと、これら送風ファン及びフィルタを収容するとともに、空気導入口及び空気導出口が形成されたケーシングとを備え、上記送風ファンにより空気導入口からケーシング内に導入された空気を上記フィルタにより濾過し空気導出口から導出させるように構成された送風装置であって、
    上記ケーシング内には、上記フィルタを収容するフィルタ収容空間が設けられ、
    上記フィルタは、濾過材で構成されたエレメントと、上記フィルタ収容空間を囲むケーシングの内壁に上記エレメントを保持する金属線材からなる保持部材とを備えていることを特徴とする送風装置。
  2. 請求項1に記載の送風装置において、
    ケーシング内には、フィルタ収容空間の空気流れ方向下流側に配設された送風ファンを収容するファン収容空間と、該ファン収容空間及び上記フィルタ収容空間を仕切る仕切壁とが設けられ、
    上記送風ファンは、遠心式ファンであり、回転軸がフィルタ収容空間及びファン収容空間の並ぶ方向に延びるように配置され、
    上記仕切壁には、上記フィルタ収容空間内の空気を上記ファン収容空間に吸入させる吸入口が設けられ、
    フィルタの保持部材を構成する金属線材は、空気流れ方向に見て上記吸入口と重複しないように配置されていることを特徴とする送風装置。
  3. 請求項1または2に記載の送風装置において、
    フィルタの保持部材には、金属線材が有する弾性力によりケーシングの内壁に圧接する圧接部が設けられていることを特徴とする送風装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の送風装置において、
    ケーシングのフィルタ収容空間を囲む部位には、フィルタを挿入するためのフィルタ挿入孔が設けられ、
    上記ケーシングの内壁には、上記フィルタの空気流れ方向の下流側端面に沿って該フィルタの挿入方向に延びる挿入ガイド部が設けられていることを特徴とする送風装置。
  5. 請求項4に記載の送風装置において、
    挿入ガイド部には、フィルタが完全に挿入された状態で保持部材に係合する係合部が設けられていることを特徴とする送風装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の送風装置において、
    フィルタの保持部材には、ケーシングの内壁に当接してエレメントを所定位置に位置決めする当接部が設けられていることを特徴とする送風装置。
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