JP4572817B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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本発明は、車室内に吹き出す空気を浄化するためのフィルタ部材を備える車両用空調装置に関する。
従来技術として、下記特許文献1に開示された車両用空調装置がある。この車両用空調装置には、送風空気から塵や埃等を除去するためのフィルタが空調ダクト内に設けられている。そして、フィルタは、空調ダクトに設けられた挿入口から、空調ダクト内に挿設されるようになっている。
このフィルタは、凹部と凸部が交互に並ぶ波板状のろ材を外枠体が取り囲んでおり、この外枠体に形成した溝部や突起部により、空調ダクトに対する位置決めを行なうようになっている。
特開2001−63357号公報
しかしながら、上記従来技術の空調装置では、外枠体により誤組み付けを防止できるものの、外枠体を設ける必要があるためフィルタの構造や製造方法が複雑になるという問題がある。
これに対し、外枠体を廃止したシンプルなフィルタが採用されつつある。フィルタは、搭載性等より正方形もしくは矩形が好ましいが、外枠体のないフィルタは、縦横寸法、すなわち波板部を構成する凹部および凸部の延設方向寸法と凹部と凸部との並び方向寸法とが、同一もしくは近似していると、いずれの方向でも容易に組み付いてしまう。
そこで、外枠体を廃止したフィルタを採用し、周縁部に欠損部等を形成して外周に特徴形状部を設け、この部位により誤組み付けを防止する方法も考えられるが、この特徴形状部を設けるために、フィルタの構造や製造方法が複雑となってしまう。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、外枠体のないシンプルなフィルタであっても、フィルタの誤組み付けを防止することが可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
内部に、車室内に吹き出す空気を流通する空調ダクト(20)と、
凹部(52)と凸部(53)とが交互に並ぶように成形した波板部(51)を有し、空調ダクト(20)内に配置されて、空調ダクト(20)内を流通する空気を浄化するフィルタ部材(50)と、
空調ダクト(20)に設けられ、空調ダクト(20)内にフィルタ部材(50)を挿設するための挿設口(21)とを備える車両用空調装置において、
空調ダクト(20)に、挿設口(21)からフィルタ部材(50)を挿設するときに波板部(51)の凹部(52)内に嵌まり込むように突設され、フィルタ部材(50)の凹部延設方向(X)がフィルタ部材(50)挿設方向と一致するようにガイドするガイド部材(22)を備え、ガイド部材(22)は、外力の付勢に伴なう折り曲げの起点となる折曲起点部(22a、22b)を有することを特徴としている。
これによると、フィルタ部材(50)を挿設口(21)から空調ダクト(20)内に挿設するときには、ガイド部材(22)により、フィルタ部材(50)挿設方向をフィルタ部材(50)の凹部延設方向(X)とすることができる。すなわち、フィルタ部材(50)が凹部(52)と凸部(53)との並び方向に挿設されることを防止できる。したがって、外枠体のないシンプルなフィルタ部材(50)であっても、フィルタ部材(50)の誤組み付けを防止することが可能である。
また、ガイド部材(22)によるガイドを想定していない構造のフィルタ部材(60)を空調ダクト(20)内に挿設する必要が発生した場合には、ガイド部材(22)に外力を付勢して折曲起点部(22a、22b)から折り曲げ、ガイドを想定していない構造のフィルタ部材(60)を挿設することができる。
また、請求項2に記載の発明では、空調ダクト(20)は、フィルタ部材(50)に対し、ガイド部材(22)を設けた側とは反対側に、フィルタ部材(50)を支持する支持部材(23)を備えることを特徴としている。
これによると、フィルタ部材(50)は支持部材(23)に支持され、ガイド部材(23)から離れる方向に撓み難い。したがって、フィルタ部材(50)を挿設しているときに、ガイド部材(22)が波板部(51)の凹部(52)から外れ難い。このようにして、ガイド部材(22)により、フィルタ部材(50)の凹部延設方向(X)がフィルタ部材(50)挿設方向と一致するように確実にガイドすることができる。
また、請求項3に記載の発明では、ガイド部材(22)は、フィルタ部材(50)を挟んで、支持部材(23)の配設位置に対向する位置に設けられていることを特徴としている。
これによると、ガイド部材(22)に対向配置された支持部材(23)により、ガイド部材(22)が波板部(51)の凹部(52)から外れることを確実に防止することができる。
また、請求項4に記載の発明のように、ガイド部材(22)は、フィルタ部材(50)に対し、空調ダクト(20)内の空気流れ上流側に配設することができる。
また、請求項2もしくは請求項3に記載の車両用空調装置において、請求項4に記載の発明のように、ガイド部材(22)を、フィルタ部材(50)に対し空調ダクト(20)内の空気流れ上流側に配設した場合には、支持部材(23)は、フィルタ部材(50)に対し空調ダクト(20)内の空気流れ下流側に配設されている。したがって、支持部材(23)は、フィルタ部材(50)挿設時に、ガイド部材(22)が波板部(51)の凹部(52)から外れることを防止することができることに加えて、空調ダクト(20)内通風時に、フィルタ部材(50)が空気流れに押されて撓むことを防止することができる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の発明において、フィルタ部材(50)は、波板部(51)の周囲に、波板部(51)に結合した鍔状部(54)を備え、この鍔状部(54)は、波板部(51)の空気流れ最下流側部位に結合していることを特徴としている。
これによると、波板部(51)の周囲に鍔状部(54)を設けても、フィルタ部材(50)挿設時に、ガイド部材(22)が鍔状部(54)に干渉することを防止することができる。
また、請求項6に記載の発明では、ガイド部材(22)は、フィルタ部材(50)挿設方向の長さ(L1)が、フィルタ部材(50)の凹部延設長さ(L)より短く形成されていることを特徴としている。
これによると、ガイド部材(22)の形成が容易である。
また、請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の車両用空調装置において、ガイド部材(22)は、空調ダクト(20)内のフィルタ部材(50)波板部(51)配設領域のうち、最も挿設口(21)側に設けられていることを特徴としている。
これによると、フィルタ部材(50)を挿設口(21)から挿設するときに、フィルタ部材(50)波板部(51)の挿設時先端部が波板部(51)配設領域内に進入した時点から、フィルタ部材(50)波板部(51)が波板部(51)配設領域に配設完了するまで、ガイド部材(22)がフィルタ部材(50)をガイドすることができる。
また、請求項8に記載の発明では、フィルタ部材(50)は、空調ダクト(20)内に空気を導入する空気導入口(4、5)の直後に配設されていることを特徴としている。
これによると、フィルタ部材(50)により空調ダクト(20)に導入された直後の空気から塵埃等を除去することができる。したがって、車室内に吹き出す空気を清浄化できるとともに、空調ダクト(20)内に配置された機能部品への塵埃等の付着を防止することができる。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した一実施形態における車両用空調装置の構成を概略的に示す模式構成図である。
図1に示すように、空調ダクト20内には、ブロワモータ11によって駆動され空調ダクト20内に空気流を発生させるファンであるブロワ10が配設されている。ここでブロワモータ11とブロワ10とで送風機を構成している。ブロワ10の下流部には、空調ダクト20を塞ぐように冷却用熱交換器であるエバポレータ12が配設され、エバポレータ12はブロワ10が吹き出す空気流を冷却するようになっている。
またエバポレータ12の下流部には、空調ダクト20を約半分塞ぐように加熱用熱交換器であるヒータコア13が配設され、ヒータコア13はエバポレータ12を通過した冷風を再加熱するようになっている。
ヒータコア13の上流部には、ヒータコア13を通る空気(温風)と、ヒータコア13をバイパスするバイパス通路14を通る空気(冷風)の風量割合を切り替えて車室内へ吹き出す空気の温度を調節するエアミックスドア15が配設されている。
エアミックスドア15は、図示しないリンク機構を介して駆動手段(例えば、サーボモータもしくは手動操作レバー等)により開閉動作するようになっている。
空調ダクト20の最上流部は内外気切替箱3となっている。内外気切替箱3には、車室内の空気(内気)を取り込む内気吸入口4と車室外の空気(外気)を取り込む外気吸入口5とが設けられ、内気と外気との取り込む割合を切り替える内外気切替ドア6が配設されている。
空調ダクト20内において、内外気切替箱3の下流側、かつブロワ10の上流側には、内外気切替箱3にて取り込んだ内気もしくは外気から塵埃等を除去して、下流側に送る空気を清浄化するためのフィルタ部材であるエアフィルタ50が配設されている。なお、このエアフィルタ50装着部位は、本発明を適用した要部であるので、後で詳述する。
一方、空調ダクト20の最下流には、ヒータコア13を通過した温風とバイパス通路14を通過した冷風とが混合された空気を、フロントガラス内側へ向かって吹き出すデフロスタ吹出口30に送り出すデフロスタ吐出口36、車室内乗員の上半身へ向かって吹き出すフェイス吹出口31に送り出すフェイス吐出口37、および車室内乗員の足元へ向かって吹き出すフット吹出口32に送り出すフット吐出口38がそれぞれ設けられている。
そしてこれらの各吐出口から送り出される風量は、デフロスタドア33、フェイスドア34およびフットドア35によってそれぞれ調節される。デフロスタドア33、フェイスドア34およびフットドア35は、吹き出しモードドアであり、図示しないリンク機構を介して共通の駆動手段(例えば、サーボモータもしくは手動操作レバー等)により開閉動作するようになっている。
次に、エアフィルタ50装着部位の構成について説明する。図2は、エアフィルタ50装着部位の構成を示す正面図であり、図3は、図2におけるA−A線断面図である。また、図4は、エアフィルタ50の斜視図であり、図5は、図3におけるB−B線断面図である。
図2に示すように、エアフィルタ50の装着位置は、空調ダクト20の最上流部をなす内外気切替箱3と、内外気切替箱3の下流側に接続する上部ブロワケース7(送風機ケーシングの吸い込み側ケース)との間となっている。すなわち、エアフィルタ50は、空調ダクト20内に空気を導入する空気導入口である内気吸入口4および外気吸入口5の直後に配設されている。
これによると、エアフィルタ50により空調ダクト20に導入された直後の空気から塵埃等を除去することができる。したがって、車室内に吹き出す空気を清浄化できるとともに、空調ダクト20内に配置された送風機、熱交換器、ドア等の機能部品への塵埃等の付着も防止することができる。
図4に示すように、エアフィルタ50は、合成樹脂繊維の不織布を成形してなり、不織布の形態を残し塵埃等を捕集するろ材として機能する波板部51と、波板部51の周囲に張り出したシート状をなす鍔状部54とが一体的に形成されている。
波板部51は、凹部52と凸部53とが交互に並ぶように成形されており、凹部52および凸部53のそれぞれの延設方向である第1の方向Xの長さLと、凹部52および凸部53の並び方向である第2の方向Yの長さWとが近似したものとしている。すなわち、波板部51は、第1の方向Xの寸法Lと第1の方向Xに直交する第2の方向Yの寸法Wとが近似した矩形状に形成されている。
そして、この波板部51の全周にわたり略均一幅のフランジ状の鍔状部54が形成されている。この鍔状部54は、波板部51の厚さ方向(第1の方向Xおよび第2の方向Yのいずれにも直交する方向)の一端部側(図4図示下方端部側)に形成されている。すなわち、鍔状部54は、波板部51の厚さ方向において、波板部51の凹部52の底面部位と略同一高さにある。
このように、エアフィルタ50は、波板部51および鍔状部54からなる全体構成においても、第1の方向Xの寸法と第2の方向Yの寸法とが近似した矩形状に形成している。これにより、略円柱形状に形成されたブロワケース7の軸方向に搭載しても、ブロワケース7の投影範囲内に収まり易くしている。
図2および図3に示すように、エアフィルタ50は、内外気切替箱3の側方部位に設けられた挿設口21から空調ダクト20内に挿設され、上部ブロワケース7に立設された支持部材である支持壁(支持リブ)23上に載置される。なお、図2および図3では、挿設口21を覆うカバー部材および内外気切替ドアの図示を省略している。
エアフィルタ50は、鍔状部54が波板部51に対し空気流れ最下流側となるように載置される。したがって、図2および図3から明らかなように、支持壁23は、空調ダクト20内の空気流れ下流側から、エアフィルタ50の凹部52や鍔状部54を支持するようになっている。
内外気切替箱3の挿設口21の内側には、挿設口21に直交する方向、すなわちエアフィルタ50が挿設される方向に延びるように立設されたガイド部材であるガイド壁(ガイドリブ)22が形成されている。
このガイド壁22は、図2および図3から明らかなように、空調ダクト20内の空気流れ上流側から立設されている。そして、挿設口21からエアフィルタ50を挿設するときには、このガイド壁22が波板部51の凹部52内に嵌まり込んで、エアフィルタ50の凹部延設方向(第1の方向)Xがエアフィルタ50の挿設方向と一致するようにガイドするようになっている。
上述したように、支持壁23は空気流れ下流側からエアフィルタ50を支持し、ガイド壁22は空気流れ上流側からエアフィルタ50をガイドするようになっている。そして、
ガイド壁22は、エアフィルタ50を挟んで、支持壁23の配設位置に対向する位置に設けられている。
また、図3から明らかなように、ガイド壁22は、エアフィルタ50挿設方向(図3図示左右方向)の長さL1が、エアフィルタ50の凹部52延設長さ(第1の方向Xの寸法)L(図4参照)より短く形成されている。さらに、ガイド壁22は、空調ダクト20内のエアフィルタ50波板部51配設領域のうち、最も挿設口21側に位置するように設けられている。
上述した構成に基づき空調ダクト20内へのエアフィルタ50の装着動作について説明する。
図示しないカバー部材を取り外した状態の空調ダクト20の挿設口21から、エアフィルタ装着領域にエアフィルタ50の一端側を進入させる。このとき、エアフィルタ50を、第1の方向Xの一端側から、支持壁23の上方側に進入させる。
これにより、エアフィルタ50の進入方向先端部は、図3に二点鎖線で示すエアフィルタ50A位置にまで進む。ガイド壁22は、エアフィルタ波板部配設領域(最終的に装着される領域)のうち最も挿設口21側に形成されているので、この二点鎖線で示す50Aの状態において、ガイド壁22は、図2に示すように、既に波板部51の凹部52の1つに嵌まり込んでいる。
なお、上述の構成では説明を省略したが、図2に示すように、内外気切替箱3に設けた一対のガイド壁(ガイドリブ)25が波板部51の図示左右両端部を規制し、ガイド壁22は所定の凹部52(本例では中央の凹部52)に嵌まり込むようになっている。
この位置から、エアフィルタ50を、支持壁23上をスライドさせて押し込むと、図5に示すように、凹部52に嵌まり込んだガイド壁22に案内されて、エアフィルタ50は図3図示実線位置に装着される。
エアフィルタ50を挿設口21から挿設して支持壁23上に一端を掛けた時点から、エアフィルタ50の装着を完了するまで、ガイド壁22がエアフィルタ50をガイドする。すなわち、ガイド壁22は、エアフィルタ50波板部51の挿設時先端部が波板部51配設領域内に進入した時点から、エアフィルタ50波板部51が波板部51配設領域に配設完了するまで、エアフィルタ50の凹部52をガイドする。
上述の構成および装着方法によれば、エアフィルタ50を挿設口21から空調ダクト20内に挿設するときには、ガイド壁22により、エアフィルタ50挿設方向をエアフィルタ50の凹部延設方向Xとすることができる。すなわち、エアフィルタ50が凹部52と凸部53との並び方向Yに挿設されることを防止できる。したがって、外枠体がなく矩形状をなす比較的安価でシンプルなエアフィルタ50であっても、誤組み付けを防止することができる。
また、ガイド壁22は、エアフィルタ50に対し、空気流れ上流側に配設され、支持壁23は、空気流れ下流側に配設されている。さらに、ガイド壁22は、支持壁23に対向する位置に設けられている。
したがって、エアフィルタ50を挿設するときに、エアフィルタ50が空気流れ下流側に撓んでガイド壁22が波板部51の凹部52から外れることを防止できる。これにより、ガイド壁22が、エアフィルタ50の凹部延設方向Xがエアフィルタ50挿設方向と一致するように確実にガイドすることができる。これに加えて、空調ダクト20内通風時に、エアフィルタ50が空気流れに押されて撓むことも防止することができる。
また、エアフィルタ50では、鍔状部54が波板部51の空気流れ最下流側に一体成形されている。したがって、図5に示すように、波板部51の凹部52に嵌まり込むガイド壁22を比較的図示下方側にまで延設して、安定したガイドを行なうことが可能である。
また、ガイド壁22は、エアフィルタ50挿設方向の長さL1が、エアフィルタ50の凹部延設長さLより短く形成されている。これによると、ガイド壁を凹部延設方向全域に設ける場合よりガイド壁22の形成が容易である。
上述の構成では説明を省略したが、図5に示すように、ガイド壁22には、エアフィルタ50の波板部51の凸部53より図示上方側に、薄肉部22aを設けている。この薄肉部22aは、ガイド壁22に外力を付勢されたときに折り曲げの起点となる折曲起点部である。
本実施形態の空調ダクト20内に、ガイド壁22によるガイドを想定していない構造のエアフィルタ(例えば外枠体を備えたエアフィルタ)60を挿設する必要が発生した場合には、図6に示すように、ガイド壁22に外力を付勢して薄肉部22aで折り曲げ、ガイドを想定していない構造のエアフィルタ60を挿設することができるようにしている。
(他の実施形態)
上記一実施形態では、ガイド壁22に折曲起点部として薄肉部22aを設けていたが、折曲起点部はこれに限定されるものではなく、外力の付勢により応力集中が発生し折り曲げの起点となる構造であればよい。例えば、図7に示すように、ガイド壁22の肉厚を途中から変更した段差部22bを設けて折曲起点部とするものであってもよい。
また、他の構造のエアフィルタの挿設を考慮する必要がない場合には、ガイド壁22に折曲起点部を設けないものであってもよい。
また、上記一実施形態では、エアフィルタ50挿設をガイドするガイド部材はガイド壁22であったが、ガイド部材はガイド壁に限定されるものではない。例えば、複数のガイドピンを並設したものであってもよい。
また、ガイド部材は、1つの凹部52のみに嵌まり込むものでなく、複数の凹部52に嵌まり込むものであってもよい。
また、上記一実施形態では、ガイド壁22と支持壁23とは、エアフィルタ50を挟んで対向配置されていたが、ガイド壁22による安定したガイドが可能ならば、ガイド壁22と支持壁23とは、エアフィルタ50を挟んで反対側に設けていれば、対向していなくてもかまわない。
また、上記一実施形態では、ガイド壁22を空気流れ上流側に配設していたが、下流側に設けるものであってもよい。ただし、この場合には、空気流れ上流側にフィルタ挿設時のフィルタ支持部材を設け、空気流れ下流側に通風時のフィルタ支持部材を設けることが好ましい。上記一実施形態のように、ガイド部材を空気流れ上流側に設け、支持部材を空気流れ下流側に設けると、共通の支持部材によりフィルタ挿設時および通風時のいずれにおいてもフィルタを支持することが可能である。
また、上記一実施形態では、エアフィルタ50は波板部51と鍔状部54とからなるものであったが、凹部と凸部とが並んだ波板部を有するものであれば、これに限定されるものではない。
また、上記一実施形態では、エアフィルタ50は、内気吸入口4および外気吸入口5の下流側、かつブロワ10の上流側に装着されるものであったが、空調ダクト20のいずれの部位に装着されるものであっても、本発明を適用して有効である。
本発明を適用した一実施形態における車両用空調装置の構成を概略的に示す模式構成図である。 エアフィルタ50装着部位を示す正面図である。 図2におけるA−A線断面図である。 エアフィルタ50の構成を示す斜視図である。 図3におけるB−B線断面図である。 ガイド壁22を折り曲げた状態を示す要部断面図である。 他の実施形態における要部断面図である。
符号の説明
4 内気吸入口(空気導入口)
5 外気吸入口(空気導入口)
20 空調ダクト
21 挿設口
22 ガイド壁(ガイド部材)
22a 薄肉部(折曲起点部)
23 支持壁(支持部材)
50 エアフィルタ(フィルタ部材)
51 波板部
52 凹部
53 凸部
54 鍔状部

Claims (8)

  1. 内部に、車室内に吹き出す空気を流通する空調ダクト(20)と、
    凹部(52)と凸部(53)とが交互に並ぶように成形された波板部(51)を有し、前記空調ダクト(20)内に配置されて、前記空調ダクト(20)内を流通する空気を浄化するフィルタ部材(50)と、
    前記空調ダクト(20)に設けられ、前記空調ダクト(20)内に前記フィルタ部材(50)を挿設するための挿設口(21)とを備える車両用空調装置において、
    前記空調ダクト(20)に、前記挿設口(21)から前記フィルタ部材(50)を挿設するときに前記凹部(52)内に嵌まり込むように突設され、前記フィルタ部材(50)の凹部延設方向(X)が挿設方向と一致するようにガイドするガイド部材(22)を備え、
    前記ガイド部材(22)は、外力の付勢に伴なう折り曲げの起点となる折曲起点部(22a、22b)を有することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記空調ダクト(20)は、前記フィルタ部材(50)に対し、前記ガイド部材(22)を設けた側とは反対側に、前記フィルタ部材(50)を支持する支持部材(23)を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記ガイド部材(22)は、前記フィルタ部材(50)を挟んで、前記支持部材(23)の配設位置に対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記ガイド部材(22)は、前記フィルタ部材(50)に対し、前記空調ダクト(20)内の空気流れ上流側に配設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  5. 前記フィルタ部材(50)は、前記波板部(51)の周囲に、前記波板部(51)に結合した鍔状部(54)を備え、
    前記鍔状部(54)は、前記波板部(51)の前記空気流れ最下流側部位に結合していることを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装置。
  6. 前記ガイド部材(22)は、前記フィルタ部材(50)挿設方向の長さ(L1)が、前記フィルタ部材(50)の凹部延設長さ(L)より短く形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  7. 前記ガイド部材(22)は、前記空調ダクト(20)内の前記波板部(51)配設領域のうち、最も前記挿設口(21)側に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の車両用空調装置。
  8. 前記フィルタ部材(50)は、前記空調ダクト(20)内に空気を導入する空気導入口(4、5)の直後に配設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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