JP2008265436A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロータリ式内外気切替ダンパを容易に組み込むことができ、しかも内気または外気を確実にシールして空調性能への悪影響を排除できる車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 内外気切替ケース17と、ロータリ式内外気切替ダンパ18とから構成される内外気切替装置14を備えた車両用空気調和装置1において、内外気切替ケース17は、上部ケース17Aと下部ケース17Bとに分割され、下部ケース17Bには、外気導入口15または内気導入口16の少なくともいずれか一方の外側端部位シール面23が設けられ、ロータリ式内外気切替ダンパ18は、下部ケース17Bの外側端部位シール面23に対応して設けられる上部ケース17Aの分割面部から上部ケース17A内に組み込まれる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用空気調和装置の内外気切替装置に関し、特にロータリ式内外気切替ダンパを備えた内外気切替装置に関するものである。
従来の車両用空気調和装置では、車外からの外気または車室内からの内気のいずれかを選択的に切替導入する内外気切替装置の切替ダンパとして、平板状のドア形ダンパが広く採用されていた。しかるに、昨今の車両用空気調和装置においては、低騒音化、風量アップの要望が強くなっており、その対策として送風機の吸入損失を低減するため、内外気切替装置の内気導入口および外気導入口の開口面積が大きくされる傾向にある。また、これに合わせて、大形化する内外気切替ダンパの操作力を軽減するため、ドア形ダンパに代えてロータリ式の内外気切替ダンパが用いられつつある。
このロータリ式内外気切替ダンパは、回転方向に延びる外周壁面を有し、この外周壁面の軸方向両側部と回転軸との間を扇形状の側壁面で連結した形状とされ、両側部の回転軸が内外気切替ケースの両側面の軸受穴に回転自在に支持される。また、外周壁面と側壁面の回転方向の両側端部(周縁部)には、それぞれ弾性シール材が設けられ、該弾性シール材がダンパの回転により内外気切替ケース側に設けられている各側端部位および中間部位のシール面に当接されることによって、内気導入口および外気導入口を選択的に開閉できるように構成されている。
ところが、上記ロータリ式内外気切替ダンパは、回転軸部を含む全長が内外気切替ケースの幅方向寸法よりも大きくなるため、該内外気切替ダンパを上記シール面が内壁面に突設形成される一体成形の内外気切替ケース内に組み込むことが困難となる。
そこで、内気導入口と外気導入口との間の中間部位に突出形成されるシール面の内気導入口から離れる側の先端部に、ロータリ式内外気切替ダンパに設けられる弾性シール材の幅よりも大きな間隔を有する隙間を形成し、内気導入口から内外気切替ケース内に挿入されたロータリ式内外気切替ダンパの弾性シール材を、上記隙間を通して内気導入口側から外気導入口側へと移動させ、一体成形の内外気切替ケース内にロータリ式内外気切替ダンパを組み込み可能としたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−220818号公報
しかしながら、上記特許文献1に示すものは、ロータリ式内外気切替ダンパを、内気導入口から挿入し、シール面の先端部に形成される隙間を潜らせながら内外気切替ケース内に組み込むものであるため、シール面の先端部に隙間の形成が不可欠であり、シール面の欠落部分が拡大されることは避けられない。このため、内気導入時に車両走行によるラム圧の影響で外気が隙間部分を経て内外気切替ケース内に漏れ、冷房性能や暖房性能を悪化させることが懸念される。
また、ロータリ式内外気切替ダンパを、シール面の隙間に潜らせながら組み込まなければならないため、作業がし難く時間がかかる等、生産性が低下される
のみならず、弾性シール材がシール面のエッジ等に引っかかり損傷されるおそれがある。また、内気導入口からロータリ式内外気切替ダンパを挿入するため、内気導入口に異物侵入防止用の格子状リブを設置する場合、別部品として組み付け設置する必要が生じ、コストアップや組み立て性低下の要因ともなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、内外気切替ケース内にロータリ式内外気切替ダンパを容易に組み込むことができ、しかも内外気切替時に内気または外気を確実にシールして空調性能への悪影響を排除することができる車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用空気調和装置は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる車両用空気調和装置は、外気導入口と内気導入口とが隣接して設けられるとともに、その内壁面の前記外気導入口および前記内気導入口の各外側端部位と、前記外気導入口と前記内気導入口との間の中間部位とに各々シール面が設けられる内外気切替ケースと、該内外気切替ケース内に回動可能に設置され、前記各シール面と当接して前記外気導入口および内気導入口を切替開閉するロータリ式内外気切替ダンパとから構成される内外気切替装置を備え、該内外気切替装置より導入される外気または内気を該内外気切替装置に接続される送風機を介して下流側の空調ユニットに送風する車両用空気調和装置において、前記内外気切替ケースは、上部ケースと下部ケースとに分割され、前記下部ケースには、前記外気導入口または前記内気導入口の少なくともいずれか一方の前記外側端部位シール面が設けられ、前記ロータリ式内外気切替ダンパは、前記下部ケースの前記外側端部位シール面に対応して設けられる前記上部ケースの分割面部から前記上部ケース内に組み込まれることを特徴とする。
本発明によれば、内外気切替ケースが、上部ケースと下部ケースとに分割され、その下部ケース側に、外気導入口または内気導入口の少なくともいずれか一方の外側端部位シール面が設けられるので、上部ケース側には、外側端部位シール面が設けられていない分割面部が生じる。このため、下部ケースの外側端部位シール面に対応して設けられる上部ケースの分割面部から上部ケース内にロータリ式内外気切替ダンパを挿入し、一体成形される内外気切替ケース内にロータリ式内外気切替ダンパを容易に組み込むことができる。従って、内外気切替装置の組み立て性を改善し、生産性を高めることができる。また、内外気切替ケースの内壁面に設けられる中間部位シール面を、ロータリ式内外気切替ダンパの根元部近くまで設けることが可能となるため、外気導入口および内気導入口のシール性を向上させ、例えば内気導入時にラム圧により外気が漏れ、冷房性能や暖房性能が悪化される等の問題を解消することができる。また、ロータリ式内外気切替ダンパの内外気切替ケース内への挿入組み込みが容易となるため、ダンパ側に設けられるシール材が、組み込み時にシール面等と擦れることにより損傷し、シール性が低下されるのを防止することができる。
さらに、本発明の車両用空気調和装置は、上記した車両用空気調和装置において、前記下部ケースは、前記送風機の上部ケーシングと一体成形されることを特徴とする。
本発明によれば、下部ケースが、送風機の上部ケーシングと一体成形されるので、内外気切替ケースを上部ケースと下部ケースとに分割しても、下部ケースを元々上下に分割構成される送風機ケーシングの上部ケーシング側と一体に成形することができるため、部品数が増大されることはない。従って、構成の複雑化や組み立ての複雑化、あるいはコスト上昇を招くことはなく、内外気切替装置の組み立て性改善によって、生産性を向上させることができる。
さらに、本発明の車両用空気調和装置は、上述のいずれかの車両用空気調和装置において、前記下部ケース側に設けられる前記外気導入口または前記内気導入口の少なくともいずれか一方の前記外側端部位シール面は、前記下部ケースと一体成形されることを特徴とする。
本発明によれば、下部ケース側に設けられる外側端部位シール面が、下部ケースと一体成形されるため、外側端部位シール面を上部ケースから分離して下部ケース側に設けることによる組み立て性への影響は全くなく、外側端部位シール面として必要な強度および精度を確保することができる。
さらに、本発明の車両用空気調和装置は、上述のいずれかの車両用空気調和装置において、前記中間部位のシール面は、前記内外気切替ケースの内壁面から突出される先端部が曲面とされる板状リブの表裏面に形成されることを特徴とする。
本発明によれば、中間部位のシール面は、内外気切替ケースの内壁面から突出される先端部が曲面とされる板状リブの表裏面に形成されるため、特に中間部位のシール面を挟むようにして内外気切替ケース内に挿入され、組み込まれるロータリ式内外気切替ダンパのシール材が、突出板状リブの先端部と擦れることにより損傷されるのを確実に防止することができる。
さらに、本発明の車両用空気調和装置は、上述のいずれかの車両用空気調和装置において、前記上部ケースの前記内気導入口には、異物侵入防止用の格子状リブが一体成形されることを特徴とする。
本発明によれば、上部ケースの内気導入口に、異物侵入防止用の格子状リブが一体成形されるため、車室内において発生される紙くず等の異物が、内気導入口より内外気切替装置に吸い込まれるのを防止することができる。また、内気導入口に格子状リブを一体成形しても、ロータリ式内外気切替ダンパの組み込みに影響を及ぼすことはなく、異物侵入防止用格子状リブの設置を容易化することができる。
さらに、本発明の車両用空気調和装置は、上述のいずれかの車両用空気調和装置において、前記下部ケースには、フィルタ収容部が設けられ、該フィルタ収容部に空気濾過用フィルタが着脱自在に挿入設置されることを特徴とする。
本発明によれば、下部ケースにフィルタ収容部が設けられ、空気濾過用フィルタが着脱自在に挿入設置されるため、このフィルタより内外気切替装置内に導入された外気または内気を濾過し、濾過後の空気を内外気切替装置に接続される送風機へと吸い込ませることができる。従って、送風機への異物、塵埃の吸い込みを防止することができるとともに、車室内に吹き出される温調空気の質を向上させることができる。
さらに、本発明の車両用空気調和装置は、上記の車両用空気調和装置において、前記下部ケースに一体成形される前記外側端部位シール面を構成する壁部の一部は、前記空気濾過用フィルタの挿入ガイドに兼用されることを特徴とする。
本発明によれば、下部ケースに一体成形される外側端部位シール面を構成する壁部の一部が、空気濾過用フィルタの挿入ガイドに兼用されるので、それぞれを別々に成形する場合に比べケース構造を簡素化し、コスト低減を図ることができる。
本発明によると、下部ケースの外側端部位シール面に対応して設けられる上部ケースの分割面部から上部ケース内にロータリ式内外気切替ダンパを挿入し、一体成形の内外気切替ケース内にロータリ式内外気切替ダンパを容易に組み込むことができるため、組み立て性を改善し、生産性を高めることができる。また、内外気切替ケースの内壁に設けるシール面を、ロータリ式内外気切替ダンパの根元部まで設けることができるため、シール性を向上させ、例えば内気導入時にラム圧により外気が漏れ、冷房性能や暖房性能が悪化される等の問題を解消することができる。また、ロータリ式内外気切替ダンパの挿入組み込みが容易となるため、ダンパ側に設けられるシール材が、組み込み時にシール面等と擦れることにより損傷し、シール性が低下されるのを防止することができる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図4を用いて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態にかかる車両用空気調和装置1の外観斜視図が示されている。車両用空気調和装置1は、車外からの外気または車室内からの内気を吸い込んで下流側に送風する送風ユニット2と、送風ユニット2の下流側に接続され、送風ユニット2から送風される空気を設定温度に温調し、車室内に吹き出す空調ユニット(HVACユニット)3とから構成される。
空調ユニット(HVACユニット)3は、複数に分割されて構成されるユニットケーシング4を備え、このユニットケーシング4内に、公知の如く図示省略のエバポレータ、ヒータコア、エアミックスダンパ、複数の吹き出しモード切替ダンパ等の空調用機器を収容した後、ユニットケーシング4を一体に組み付けることにより構成される。空調ユニット3には、フェース吹き出し口5、デフ吹き出し口6、フット吹き出し口7、および後席用ダクト8等が設けられ、これら吹き出し口5,6,7およびダクト8が、互いに連動して作動される複数の吹き出しモード切替ダンパにより選択的に開閉されることにより、選択された吹き出し口から温調風が車室内に向け吹き出される構成とされる。
送風ユニット2は、スクロールケーシング10内にモータ11により駆動される羽根車12が設けられた構成の遠心送風機9と、スクロールケーシング10の空気吸い込み口13側に接続配置される内外気切替装置14とから構成される。内外気切替装置14は、図2に示されるように、上面に開口される外気導入口15および該外気導入口15に隣接して側面に開口される内気導入口16を有する内外気切替ケース17と、該内外気切替ケース17内に設けられるロータリ式内外気切替ダンパ18とから構成され、車外からの外気または車室内からの内気のいずれかが選択的に導入可能とされている。
内外気切替ケース17は、外気導入口15および内気導入口16が設けられる上部ケース17Aと、下部ケース17Bとに分割形成される。上部ケース17Aには、上記外気導入口15および内気導入口16の他、内壁面における外気導入口15と内気導入口16との間の中間部位には、外気導入口15側の中間シール面20と内気導入口16側の中間シール面22とが表裏面に形成される板状リブ19が突出形成され、外気導入口15の外側端部位には、外気導入口15側の外側端シール面21が形成される。さらに、上部ケース17Aには、内気導入口16に異物侵入防止用の格子状リブ24が一体に成形されるとともに、分割面部にロータリ式内外気切替ダンパ18を支持する軸受穴25の一部が形成される。上記板状リブ19の先端部19Aは、エッジのない曲面とされる。
下部ケース17Bには、分割面部に内気導入口16側の外側端シール面23が形成されるとともに、ロータリ式内外気切替ダンパ18を支持する軸受穴25の残りの一部が形成される。この下部ケース17Bは、上部ケーシング10Aと下部ケーシング10Bとに分割されて構成される遠心送風機9のスクロールケーシング10の上部ケーシング10Aと一体に成形させる。また、下部ケース17Bには、外側端シール面23の下方と空気吸い込み口13との中間位置に、フィルタ収容部26が設けられる。
フィルタ収容部26は、下部ケース17Bの内壁面に、上下方向に所定間隔を隔ててフィルタ挿入ガイド27A,27Bが設けられることによって形成される。このフィルタ挿入ガイド27A,27Bに沿って下部ケース17Bの側面に設けられるフィルタ挿入口28から空気濾過用フィルタ29を挿入することにより、空気濾過用フィルタ29が着脱自在に設置されるようになっている。空気濾過用フィルタ29は、遠心送風機9の空気吸い込み流路中に介装され、内外気切替装置14内に導入された外気または内気を濾過し、遠心送風機9に異物、塵埃等が吸い込まれないように機能する。上記フィルタ挿入ガイド27Aの一部は、図3に示されるように、下部ケース17Bに設けられる外側端シール面23を形成する壁部23Aの一部を兼用して形成される。
ロータリ式内外気切替ダンパ18は、回転方向に延びる外周壁面30を有し、この外周壁面30の軸方向両側部と回転軸32との間が扇形状の側壁面31により連結された形状とされ、両側部の回転軸32が内外気切替ケース17の両側面に設けられる軸受穴25に回転自在に支持されるようになっている。また、外周壁面30と側壁面31の回転方向の両側端部(周縁部)には、それぞれ弾性シール材33A,33B,34A,34Bが設けられ、該弾性シール材33A,33B,34A,34Bがダンパの回転により内外気切替ケース17(17A,17B)側に設けられている各外側端部位および中間部位のシール面20,21,22,23に当接されることによって、外気導入口15および内気導入口16が選択的に開閉されるように構成されている。
つまり、ロータリ式内外気切替ダンパ18は、その両側端部に設けられる弾性シール材33A,33Bと弾性シール材34A,34Bとが、内外気切替ケース17側に設けられる中間部位の中間シール面20,22を跨ぐように、上部ケース17Aの外側端シール面が設けられていない分割面部分から上部ケース17A内に挿入され、回転軸32が軸受穴25に支持されるように組み込まれる。
このロータリ式内外気切替ダンパ18は、回転軸32を中心にして外気導入口15側または内気導入口16側に回転自在とされ、外気導入口15側に回転されて弾性シール材33Aが外側端シール面21に当接されるとともに、弾性シール材34Bが中間シール面22に当接されることにより、外気導入口15を閉、内気導入口16を開とする。また、内気導入口16側に回転されて弾性シール材34Aが外側端シール面23に当接されるとともに、弾性シール材33Bが中間シール面20に当接されることにより、内気導入口16を閉、外気導入口15を開とするように構成される。
上記ロータリ式内外気切替ダンパ18の外周壁面30には、図4に示されるように、ロータリ式内外気切替ダンパ18の強度を確保するため、対角方向に交差して補強リブ35が一体に成形されている。
なお、上記弾性シール材33A,33B,34A,34Bは、ロータリ式内外気切替ダンパ18と一体成形(二層成形)されたもの、あるいは発泡タイプのインシュレーション材が貼り付け構成されたもののいずれであってもよい。
以上に説明の本実施形態によると、以下の作用効果を奏する。
図示省略のアクチュエータ等によりロータリ式内外気切替ダンパ18が外気導入位置に回転されると、弾性シール材34Aが外側端シール面23に当接されるとともに、弾性シール材33Bが中間シール面20に当接され、外気導入口15が開、内気導入口16が閉とされる。これによって、外気導入口15から車外の外気が内外気切替装置14内に導入され、この外気は、フィルタ29で濾過された後、空気吸い込み口13から遠心送風機9に吸い込まれ、羽根車12により付勢されて、空調ユニット(HVACユニット)3へと送風される。空調ユニット3内で設定温度に温調された空気は、互いに連動して作動される複数の吹き出しモード切替ダンパにより選択的に開閉される吹き出し口5,6,7およびダクト8から車室内に向け吹き出され、車室内の空調に供される。
一方、ロータリ式内外気切替ダンパ18が内気導入位置に回転されると、弾性シール材34Bが中間シール面22に当接されるとともに、弾性シール材33Aが外側端シール面21に当接され、内気導入口16が開、外気導入口15が閉とされる。これによって、内気導入口16から車室内の内気が内外気切替装置14内に導入され、この内気が上記と同様にして温調された後、車室内に向け吹き出され、車室内の空調に供される。
このような内外気切替装置14において、内外気切替ケース17が、上部ケース17Aと下部ケース17Bとに分割され、その下部ケース17B側に、ロータリ式内外気切替ダンパ18が当接する内気導入口16側の外側端シール面23が設けられるので、上部ケース17A側には、外側端シール面の設けられていない部分ができる。この下部ケース17Bの外側端部位シール面23に対応して設けられる上部ケース17Aの分割面部からロータリ式内外気切替ダンパ18を、弾性シール材33A,33Bと弾性シール材34A,34Bとが中間シール面20,22の形成される板状リブ19を跨ぐように、上部ケース17A内に挿入することによって、一体成形される内外気切替ケース17(上部ケース17A)内に、ロータリ式内外気切替ダンパ18を容易に組み込むことができる。
従って、内外気切替装置14の組み立て性を改善し、生産性を高めることができる。この場合、内外気切替ケース17が、上部ケース17Aと下部ケース17Bとに分割構成されても、下部ケース17Bは、遠心送風機9のスクロールケーシング10の上部ケーシング10Bと一体に成形されるため、特に部品点数が増大されることはない。従って、構成の複雑化や組み立ての複雑化、あるいはコスト上昇を招くことはなく、内外気切替装置14の組み立て性改善によって、生産性を向上させることができる。また、分割された下部ケース17B側に外側端シール面23が設けられるが、この外側端シール面23は、下部ケース17Bと一体成形されるため、組み立て性に影響を及ぼすことはなく、かつ外側端シール面23として必要な強度および精度を確保することができる。
また、内外気切替ケース17(上部ケース17A)の内壁面に設けられる板状リブ19の表裏に形成される中間シール面20,22は、ロータリ式内外気切替ダンパ18の根元部近くまで目一杯接近して設けることが可能となるため、外気導入口15および内気導入口16のシール性を向上させることができる。これにより、例えば内気導入時にラム圧によって外気が漏れ、この外気が冷房性能や暖房性能が悪化される等の問題を解消することができる。また、ロータリ式内外気切替ダンパ18の内外気切替ケース17内への挿入組み込みが容易となるため、ダンパ18側に設けられる弾性シール材33A,33B,34A,34Bが、組み込み時に中間シール面20,22や外側端シール面21等と擦れることにより損傷し、シール性が低下されるのを防止することができる。特に、中間シール面20,22が形成される板状リブ19の先端部19Aが曲面とされているため、弾性シール材33A,33B,34A,34Bが、突出板状リブ19の先端部19Aと擦れることにより損傷されるのを確実に防止することができる。
また、内外気切替ケース17(上部ケース17A)の内気導入口16に、異物侵入防止用の格子状リブ24が一体成形されているため、車室内において発生されるティシュペーパや紙くず等の異物が、内気導入口16より内外気切替装置14に吸い込まれるのを防止することができる。また、このような格子状リブ24を内気導入口16に一体成形した場合でも、ロータリ式内外気切替ダンパ18の組み込みに何ら影響を及ぼすことはなく、異物侵入防止用格子状リブ24の設置を容易化することができる。
さらに、下部ケース17Bには、フィルタ収容部26が一体形成され、このフィルタ収容部26に空気濾過用フィルタ29が着脱自在に挿入設置されるため、フィルタ29より内外気切替装置14内に導入される外気または内気を濾過し、濾過後の清浄空気を内外気切替装置14に接続される遠心送風機9に吸入させることができる。従って、遠心送風機9への異物、塵埃等の吸い込みを防止することができるとともに、車室内に吹き出される温調空気の質を向上させることができる。また、フィルタ29を下部ケース17B内に挿入するフィルタ挿入ガイド27Aの一部と、下部ケース17Bに一体成形される外側端シール面23を構成する壁部の一部とが兼用されるため、それぞれを別々に成形する場合に比べケース構造を簡素化し、コスト低減を図ることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、下部ケース17B側に設けられる外側端シール面が異なっている。その他の点については第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
本実施形態は、内気導入口16側の外側端シール面23に代えて、外気導入口15側の外側端シール面21を、分割される下部ケース17B側に一体に設け、内気導入口16側の外側端シール面23を上部ケース17A側に設ける構成とするものである。
このように、外気導入口15側の外側端シール面21を、分割される下部ケース17B側に一体に設けた構成とすることによっても、上記した第1実施形態と同様の作用効果が奏される。なお、この場合、外気導入口15および内気導入口16は、図2に示される位置と同一位置において上部ケース17Aに設けられる必要はなく、適宜位置、形状を変更して設けることができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、内外気切替ケース17は、水平面で上部ケース17Aと下部ケース17Bとに分割されているが、水平面である必要はなく、斜め面あるいは屈曲面で分割されてもよい。また、空気濾過用フィルタ29は、省略される場合もある。
本発明の第1実施形態にかかる車両用空気調和装置の外観斜視図である。 本発明の第1実施形態にかかる車両用空気調和装置における送風ユニット部の分解断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる車両用空気調和装置における送風ユニット部の一部を省略した図2の縦断面相当図である。 本発明の第1実施形態にかかる車両用空気調和装置におけるロータリ式内外気切替ダンパの側面図である。
符号の説明
1 車両用空気調和装置
2 送風ユニット
3 空調ユニット(HVACユニット)
9 遠心送風機
10 スクロールケーシング
10A 上部ケーシング
10B 下部ケーシング
14 内外気切替装置
15 外気導入口
16 内気導入口
17 内外気切替ケース
17A 上部ケース
17B 下部ケース
18 ロータリ式内外気切替ダンパ
19 板状リブ
19A 板状リブの先端部
20,22 中間シール面
21,23 外側端シール面
23A 壁部
24 格子状リブ
26 フィルタ収容部
27A,27B フィルタ挿入ガイド
29 フィルタ

Claims (7)

  1. 外気導入口と内気導入口とが隣接して設けられるとともに、その内壁面の前記外気導入口および前記内気導入口の各外側端部位と、前記外気導入口と前記内気導入口との間の中間部位とに各々シール面が設けられる内外気切替ケースと、該内外気切替ケース内に回動可能に設置され、前記各シール面と当接して前記外気導入口および内気導入口を切替開閉するロータリ式内外気切替ダンパとから構成される内外気切替装置を備え、
    該内外気切替装置より導入される外気または内気を該内外気切替装置に接続される送風機を介して下流側の空調ユニットに送風する車両用空気調和装置において、
    前記内外気切替ケースは、上部ケースと下部ケースとに分割され、
    前記下部ケースには、前記外気導入口または前記内気導入口の少なくともいずれか一方の前記外側端部位シール面が設けられ、
    前記ロータリ式内外気切替ダンパは、前記下部ケースの前記外側端部位シール面に対応して設けられる前記上部ケースの分割面部から前記上部ケース内に組み込まれることを特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 前記下部ケースは、前記送風機の上部ケーシングと一体成形されることを特徴とする請求項1に記載の車両用空気調和装置。
  3. 前記下部ケース側に設けられる前記外気導入口または前記内気導入口の少なくともいずれか一方の前記外側端部位シール面は、前記下部ケースと一体成形されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空気調和装置。
  4. 前記中間部位のシール面は、前記内外気切替ケースの内壁面から突出される先端部が曲面とされる板状リブの表裏面に形成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用空気調和装置。
  5. 前記上部ケースの前記内気導入口には、異物侵入防止用の格子状リブが一体成形されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の車両用空気調和装置。
  6. 前記下部ケースには、フィルタ収容部が設けられ、該フィルタ収容部に空気濾過用フィルタが着脱自在に挿入設置されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の車両用空気調和装置。
  7. 前記下部ケースに一体成形される前記外側端部位シール面を構成する壁部の一部は、前記空気濾過用フィルタの挿入ガイドに兼用されることを特徴とする請求項6に記載の車両用空気調和装置。

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