JP3700477B2 - 空気清浄器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内空気中に含まれる粉塵や臭気を捕集し、脱臭するための空気清浄器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
家庭内に発生する粉塵や臭気を捕集、脱臭するための空気清浄器において、表ケースと裏ケースとからなる本体ケースの一面に本体吸込口、他面に本体吐出口をそれぞれ設け、本体ケース内に表ケースと裏ケースとから突出した壁面により形成される複数の渦巻き形状の風洞を設け、各風洞は風洞吸込口と風洞吐出口とを有しており、各風洞内に送風する送風部が駆動用モーターと各風洞内に同一軸上に設置される複数のシロッコファンとを有すると共に、シロッコファンのファン吸込口を風洞吸込口に近接配置し、風洞吸込口と本体吸込口との間には送風部により吸い込まれた空気を浄化するためのフィルターを備えているものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のように複数のシロッコファンが同一軸上に設置されているものにあっては、ファンとファンとが互いに影響しあって、本体吐出口からの逆流や、ファンとファンとの間の空気の流れが乱れる混流が発生しており、このためファン吸込口への空気の流れがスムーズにならず、これが性能低減の要因となっている。また圧力損失が大きく、さらに大きな騒音が発生するという問題もある。
【0004】
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、複数のシロッコファンを同一軸上に設置した構造でありながら、ファンとファンとが互いに影響しあうことによる性能低減を防止でき、さらに圧力損失を抑えて、低騒音化を図ることができる空気清浄器を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、表ケース3と裏ケース4とからなる本体ケース2の一面に本体吸込口16、他面に本体吐出口17をそれぞれ設け、本体ケース2内に表ケース3と裏ケース4とから突出した壁面98により形成される複数の渦巻き形状の風洞5を設け、各風洞5は風洞吸込口18と風洞吐出口19とを有しており、本体ケース2内に空気を送るための送風部が駆動用モーター20と各風洞5内に同一軸上に設置される複数のシロッコファン6とを有していると共に、シロッコファン6のファン吸込口21が風洞吸込口18に近接しており、風洞吸込口18と本体吸込口16との間には送風部により吸い込まれた空気を浄化するためのフィルターを備えている空気清浄器において、複数のシロッコファン6のうちの少なくとも対向しているファン吸込口21a側の風洞吸込口18に、ベルマウス構造の空気導入部材7を配設し、空気導入部材7は、シロッコファン6のファン吸込口21aに空気を誘い込む筒状部8と、筒状部8の外径方向に延びて本体ケース2に対して位置規制される平板部9とで構成されていると共に、空気導入部材7の平板部9の外周側に、先端になる程風洞吸込口18側に向けて傾斜した誘い込み板10を突設し、この誘い込み板10の外周端を本体ケース2に設けた位置規制リブ14に位置規制してなることを特徴としており、このように構成することで、空気導入部材7によってファン吸込口21a内への空気の導入がスムーズになされ、本体吐出口17からの逆流や、ファンとファンとの間の空気の混流を減少させることができ、複数のシロッコファン6を同一軸上に設置した構造でありながら、ファンとファンとが互いに影響しあうことによる性能低減を防止できる。また上記空気導入部材7は、ファン吸込口21aに空気を誘い込む筒状部8と、筒状部8の外径方向に延びて本体ケース2に位置規制される平板部9とで構成されるので、空気導入部材7による性能の確保を図りながら、空気導入部材7を本体ケース2に対して容易に固定できる。また上記空気導入部材7の平板部9の外周側に、先端になる程風洞吸込口18側に向けて傾斜した誘い込み板10を突設し、誘い込み板10の外周端を本体ケース2に設けた位置規制リブ14に位置規制したので、誘い込み板10によって風洞流路幅eを広く確保できる。
【0006】
また上記空気導入部材7の平板部9に段差部11を設け、表ケース3と裏ケース4に段差部11を挟持して位置規制する位置規制部a1,a2,b1,b2を設けてなることを特徴としており、このように構成することで、本体ケース2の組み立て時に段差部11を挟持して位置規制することで空気導入部材7を簡単に固定でき、固定用リブなど複雑な構造のものを本体ケース2に別に設ける必要がなくなる。
【0007】
また上記空気導入部材7に、一端が筒状部8の内側に開口し、他端が平板部9の外側に開口したスリット孔12を形成し、スリット孔12内にシロッコファン6の軸31を通すことで空気導入部材7を風洞吸込口18に設置できるようにし且つこの設置状態でスリット孔12が閉じられるように構成されているのが好ましく、この場合、空気導入部材7を本体ケース2の風洞5内に組み込むにあたって、先に複数のシロッコファン6と軸31とが先に本体ケース2内に組み込まれている場合にあっても、スリット孔12内にシロッコファン6の軸31を通すことで空気導入部材7を後から設置することができる。また、空気導入部材7を設置した時にスリット孔12が閉じられるので、スリット孔12に空気が通過して騒音の要因になる可能性がなくなる。
【0008】
また上記空気導入部材7を本体ケース2に設けた位置規制リブ14に嵌合させると共に、空気導入部材7のリブ嵌合面13に誘い込み用の傾斜面13aを設けるのが好ましく、この場合、空気導入部材7を本体ケース2内に装着した時に空気導入部材7のリブ嵌合面13が位置規制リブ14により位置規制されて、スリット孔12が密着した状態となり、スリット孔12での騒音の発生を効果的に抑えることができる。
【0009】
また上記平板部9のスリット孔12をシロッコファン6のファン吐出口に直接対向しない位置に設けるのが好ましく、この場合、仮にスリット孔12で騒音が発生したときでも、その騒音は本体吐出口17から遠い位置で発生するために、ファン回転時のスリット孔12での騒音が外部に漏れるのを有効に防止できる。
【0010】
また上記空気導入部材7を弾性体で構成したので、空気導入部材7の本体ケース2への組込時において弾性のたわみを利用することができるので、空気導入部材7の取り付け作業が容易にできる。
【0011】
また上記シロッコファン6のファン吸込口21a側の羽根側面22aと空気導入部材7とを一体に構成するのが好ましく、この場合、空気導入部材7をシロッコファン6とは別部品で構成する必要がなくなる。
【0012】
また上記空気導入部材7の外径寸法を羽根22の外径寸法よりも大きくして、空気導入部材7の外周部7aを風洞5内壁と重なる位置に配置するのが好ましく、この場合、風洞5内壁と空気導入部材7の外周部7aとをオーバーラップさせることができ、シロッコファン6からの吐出風とシロッコファン6ヘの吸込風とを分離することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0014】
図1〜図7は本発明の基本概念の説明図である。
【0015】
空気清浄器1は、図2〜図4に示すように、前面が開口した箱状の本体ケース2が表ケース3と裏ケース4とで構成されている。本体ケース2の前面及び下面には本体吸込口16、上面には本体吐出口17がそれぞれ設けられている。本体ケース2の前面開口部は前カバー44により閉じられる。本体ケース2内における本体吸込口16と風洞吸込口18との間には、プレフィルタ41と、電気的に粉塵を捕集する放電極ブロック42と、機械的に粉塵を捕集する集塵フィルタ43とがそれぞれ収納されており、図4の矢印に示すように本体吸込口16から流入した室内空気はプレフィルタ41、放電極ブロック42、集塵フィルタ43を順に通過して除塵、脱臭され、送風部を通過して浄化された空気が本体吐出口17から流出するようになっている。
【0016】
本体ケース2内には、図3に示すように、表ケース3と裏ケース4とから突出した壁面98(図1)により形成される渦巻き形状の風洞5が2つ設けられている。各風洞5はそれぞれ風洞吸込口18と風洞吐出口19とを有している。本例では風洞吐出口19は本体吐出口17(図4)と同一となっている。
【0017】
本体ケース2内に空気を送るための送風部は、駆動用モーター20と、各風洞5内に同一軸上に設置される2つのシロッコファン6とからなる。シロッコファン6のファン吸込口は風洞吸込口18に近接して配置されている。図3の例では、シロッコファン6の各ファン吸込口のうち、対向するファン吸込口を21aで示し、他のファン吸込口を21で示している。なお図3では空気導入部材7の図示を省略している。
【0018】
上記同一軸上に設置される2つのシロッコファン6は、駆動用モーター20の回転軸45にカップリング46を介して連結された1つの軸31に対して所定の間隔をあけて並べて固着されており、これら2つのシロッコファン6を囲むようにして渦巻き形状の風洞5がそれぞれ形成されている。なお軸31の先端はベアリング47を介して本体ケース2に回転自在に支持されている。
【0019】
上記シロッコファン6のファン吸込口21(21a)側の風洞吸込口18には、図1、図7に示すように、ベルマウス構造の空気導入部材7が設置されている。この空気導入部材7は、シロッコファン6のファン吸込口21に空気を誘い込む筒状部8と、筒状部8の外径方向に延びた平板部9とで構成されている。一方、裏ケース4には誘い込み形状をした位置規制リブ14が設けられており、平板部9を位置規制リブ14に挿入して位置規制することで空気導入部材7を本体ケース2に対して固定できるようになっている。空気導入部材7は、本体吐出口17からの逆流やファンとファンとの間に起こる混流を減少させて性能を確保する働きをする。なお、空気導入部材7は、性能確保を狙って2つのシロッコファン6の少なくとも対向するファン吸込口21a側(図3)の風洞吸込口18に設置されればよい。もちろん、他のファン吸込口21を含むすべてのファン吸込口に設置してもよいものである。
【0020】
しかして、シロッコファン6の少なくとも対向するファン吸込口21a側の風洞吸込口18に、ベルマウス構造の空気導入部材7を設けることで、2つのシロッコファン6を同一軸上に設置した構造でありながら、ファンとファンとが互いに影響しあうことによる性能低減を防止できる。つまり、2つのシロッコファン6の少なくとも対向するファン吸込口21a側は、本体吐出口17からの逆流や、ファンとファンとの間の空気の混流が生じやすい部分であり、この部分にベルマウス構造の空気導入部材7を設けることで、ファン吸込口21aへの空気の流れがスムーズとなり、空気清浄器1の性能向上が図られると共に、ロスの低減と騒音の低減とが図られる。また空気導入部材7はファン吸込口21に空気を誘い込む筒状部8と、筒状部8の外径方向に延びて本体ケース2に対して位置規制される平板部9とで構成されているので、空気導入部材7が本体ケース2に対して容易に固定され、組み立て性が向上する。
【0021】
ここで、図5、図6は本発明のベルマウス構造の空気導入部材7の有無による性能を比較したものである。ここでは、外径114.0mm、内径81.5mmのシロッコファン6に対して、外径78.5mm、内径76.5mmの空気導入部材7を風洞吸込口18に設置した時のデータを示している。図5は、回転数1950rpmにおけるP(圧力)−Q(風量)特性であり、横軸が風量、縦軸が静圧になっている。本発明のベルマウス構造の空気導入部材7を設置することで約1〜1.5mmAq程静圧が大きくなり、より圧力損失に強い静圧型になっていることが判る。また、図6は、風量に対する騒音の関係であり、ベルマウス構造の空気導入部材7を設置することで、同一風量で約1〜2dB下がっていることが判る。
【0022】
ところで、図1のように空気導入部材7の位置規制を裏ケース4の風洞5の側面において行うと、風洞5側からの誘い込み形状を形成しにくくなる。つまり、図1の幅イの分だけ風洞流路幅e(図10)を狭くしなければならず、この風洞流路幅eが狭くなることで性能の確保が困難になる。そこで、本発明の一実施形態として、図8に示すように、空気導入部材7の平板部9の外周側に、先端になる程風洞吸込口18側に向けて傾斜した誘い込み板10を突設し、この誘い込み板10の先端10aを図9に示すように、本体ケース2に設けた位置規制リブ14に位置規制する。誘い込み板10は筒状部8とは反対側に延びており、誘い込み板10の先端10aが裏ケース4の誘い込み形状をした位置規制リブ14に挟まれることによって、空気導入部材7を固定できると共に、空気導入部材7を風洞5側面(図1の壁面98)から離した位置で固定することができるものである。つまり、風洞流路幅e(図10)が図1の幅イと図9の幅ロとの差の分だけ広がることで、風洞5の流路を確保できるようになる。しかも誘い込み板10によって空気導入部材7全体がベルマウス構造を有する誘い込み形状となるので、空気導入部材7本来の目的である誘い込み性能の向上を図ることができる。
【0023】
空気導入部材7の位置規制のための他の例を図11に示す。本例では空気導入部材7の平板部9に、風洞吸込口18の内径寸法と略同寸法の段差部11を設け、表ケース3と裏ケース4に段差部11を挟持して位置規制するための位置規制部a1,a2,b1,b2とを設け、本体ケース2の組み立て時に段差部11を位置規制部a1,a2,b1,b2により挟み込むことで、空気導入部材7を位置規制するものである。しかして、段差部11を本体ケース2の位置規制部a1,a2,b1,b2にて挟み込むことで、空気導入部材7を本体ケース2に対して容易に位置規制できるので、固定用リブなど複雑な構造のものを別に設ける必要がなくなり、構造の簡略化が可能になり、組立性を向上させることができる。
【0024】
図12は更に他の実施形態を示している。ちなみに、空気導入部材7を本体ケース2の風洞5内に組み込むにあたって、先に駆動用モーター20の回転軸に連結される軸31と複数のシロッコファン6とが本体ケース2内に先に組み込まれている場合にあっては、空気導入部材7をシロッコファン6の軸31に通すことができず、空気導入部材7を組み込むことができないという問題がある。そこで、本例では図12に示すように、空気導入部材7に一端が筒状部8の内側に開口し、他端が平板部9の外側に開口したスリット孔12を形成してある。このスリット孔12内にシロッコファン6の軸31を通すことで空気導入部材7を風洞吸込口18に設置できるものとなる。つまりシロッコファン6が同一軸上に複数ある場合において、シロッコファン6と駆動用モーター20の軸31とが本体ケース2内に先に組み込んであっても、空気導入部材7に設けたスリット孔12に軸31を通すようにすることで、後から空気導入部材7を組み込むことができ、組立性が良くなる。
【0025】
図13は更に他の実施形態を示している。図12のように空気導入部材7にスリット孔12を形成すると、ファン回転時において、スリット孔12に空気が通過する時に、ピー音などの耳障りな音の発生原因になる可能性が考えられる。そのために、空気導入部材7の設置時にはスリット孔12を塞ぐ必要がある。そこで本例では、図13に示すように、表ケース3の風洞5側面に係止リブ15を突設させ、空気導入部材7の両側の下部側面にリブ嵌合面13をそれぞれ設けることで、空気導入部材7を本体ケース2内に装着した時に空気導入部材7のリブ嵌合面13が位置規制リブ14により位置規制されて、スリット孔12が密着した状態となり、ピー音などの耳障りな音の発生が抑えられるようになっている。このようにスリット孔12を設けた構造でありながら、性能の確保が容易となる。
【0026】
図14は、空気導入部材7が係止リブ15に誘い込みやすくなるように、空気導入部材7のリブ嵌合面13には下端になる程内側に傾斜した傾斜面13aを設けた場合を示している。これにより、空気導入部材7が係止リブ15間にスムーズに係止されることとなり、しかも空気導入部材7を風洞吸込口18に設置しただけでスリット孔12が閉じられるようになり、組立性を向上させることができる。
【0027】
なお、スリット孔12を塞がずに騒音低下を図る方法として、図15に示すように、平板部9のスリット孔12をシロッコファン6のファン吐出口に直接対向しない位置に設けるようにしてもよい。この例では、裏ケース4の本体吐出口17から最も遠い位置に空気導入部材7のスリット孔12を位置させているので、仮にスリット孔12でピー音などの耳障りな音が発生した場合においても、その音は本体吐出口17から遠い位置で発生する為に、ファン回転時のスリット孔12での騒音を減少できる。
【0028】
ここで、前記各実施形態において、空気導入部材7は軟質合成樹脂などの弾性体で構成されているのが望ましい。弾性体で構成することで、空気導入部材7の組込時に弾性のたわみを利用することができ、しかも空気導入部材7の取り付け作業が容易となり、組立性の向上を図ることができる。
【0029】
また、前記各実施形態では、空気導入部材7を別部材で構成したが、シロッコファン6と一体型にしてもよい。その一例を図16、図17に示す。図16は、シロッコファン6のファン吸込口21側の羽根側面22aと空気導入部材7とを一体に構成してある。これにより空気導入部材7を別部品で構成する必要がなく、しかも空気導入部材7を本体ケース2に固定するための位置規制リブなどを設ける必要もないので、部品点数の削減と組立性の向上とを図ることができる。また図17に示すように、空気導入部材7の外径寸法を羽根22の外径寸法よりも大きくして、空気導入部材7の外周部7aを風洞5内壁と重なる位置に配置するのが好ましい。この場合、シロッコファン6と一体型の空気導入部材7を風洞5内壁とオーバーラップさせることができて、空気導入部材7の外周部7aを利用して空気のリーク防止を図ることができる上に、ファンからの吐出風とファンヘの吸込風を空気導入部材7を利用して分離できるようになるので、ロスの低減効果と騒音減少効果に一層有効となる。
【0030】
前記各実施形態では、2つのシロッコファン6を同一軸上に設置した構造を例示したが、もちろん、シロッコファン6の数は3つ以上であってもよいものである。
【0031】
【発明の効果】
上述のように請求項1記載の発明にあっては、表ケースと裏ケースとからなる本体ケースの一面に本体吸込口、他面に本体吐出口をそれぞれ設け、本体ケース内に表ケースと裏ケースとから突出した壁面により形成される複数の渦巻き形状の風洞を設け、各風洞は風洞吸込口と風洞吐出口とを有しており、本体ケース内に空気を送るための送風部が駆動用モーターと各風洞内に同一軸上に設置される複数のシロッコファンとを有していると共に、シロッコファンのファン吸込口が風洞吸込口に近接しており、風洞吸込口と本体吸込口との間には送風部により吸い込まれた空気を浄化するためのフィルターを備えている空気清浄器において、複数のシロッコファンのうちの少なくとも対向しているファン吸込口側の風洞吸込口に、ベルマウス構造の空気導入部材を配設してなるので、空気導入部材によってファン吸込口内への空気の導入がスムーズになされ、本体吐出口からの逆流や、ファンとファンとの間の空気の混流を減少させることができる。従って、複数のシロッコファンを同一軸上に設置した構造でありながら、ファンとファンとが互いに影響しあうことによる性能低減を防止でき、さらに圧力損失の低減と騒音の低減とを図ることができる結果、空気清浄器の性能向上が図られる。また上記空気導入部材は、シロッコファンのファン吸込口に空気を誘い込む筒状部と、筒状部の外径方向に延びて本体ケースに対して位置規制される平板部とで構成されているので、空気導入部材による性能の確保を図りながら、空気導入部材を本体ケースに対して容易に固定でき、組立性を向上させることができる。また上記空気導入部材の平板部の外周側に、先端になる程風洞吸込口側に向けて傾斜した誘い込み板を突設し、この誘い込み板の外周端を本体ケースに設けた位置規制リブに位置規制してなるので、本体ケースの位置規制リブによって風洞流路幅が狭くなるのを、誘い込み板によって防止できる。従って、風洞流路幅を広く確保して空気導入部材の本来の目的である誘い込み機能を向上させることができる。
【0032】
また請求項2記載の発明は、空気導入部材の平板部に段差部を設け、表ケースと裏ケースに段差部を挟持して位置規制する位置規制部を設けてなるので、本体ケースの組み立て時に段差部を挟持して位置規制することで空気導入部材を簡単に固定できる。従って、固定用リブなど複雑な構造のものを本体ケースに別に設ける必要がなくなり、構造の簡略化が可能になり、組立性を一層向上させることができる。
【0033】
また請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の効果に加えて、空気導入部材に、一端が筒状部の内側に開口し、他端が平板部の外側に開口したスリット孔を形成し、スリット孔内にシロッコファンの軸を通すことで空気導入部材を風洞吸込口に設置できるようにし且つこの設置状態でスリット孔が閉じられるように構成されているので、空気導入部材を本体ケースの風洞内に組み込むにあたって、先に複数のシロッコファンと軸とが先に本体ケース内に組み込まれている場合にあっても、スリット孔内にシロッコファンの軸を通すことで空気導入部材を後から設置することができ、組立性が良くなる。また、空気導入部材を設置した時にスリット孔が閉じられるので、スリット孔に空気が通過して騒音の要因になる可能性がなくなり、スリット孔での騒音発生を抑えることができる。
【0034】
また請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の効果に加えて、空気導入部材を本体ケースに設けた位置規制リブに嵌合させると共に、空気導入部材のリブ嵌合面に誘い込み用の傾斜面を設けたので、空気導入部材を本体ケース内に装着した時に空気導入部材のリブ嵌合面が位置規制リブにより位置規制されて、スリット孔が密着した状態となるので、スリット孔を設けた構造でありながら、空気導入部材の性能を確保でき、しかも、スリット孔に空気が通過する時の騒音の発生は、係止リブにてスリット孔を側面から規制して密着させることで解決でき、スリット孔での騒音の発生を効果的に抑えることができるものである。
【0035】
また請求項5記載の発明は、請求項3記載の効果に加えて、平板部のスリット孔をシロッコファンのファン吐出口に直接対向しない位置に設けたので、仮にスリット孔で騒音が発生したときでも、その騒音は本体吐出口から遠い位置で発生するために、ファン回転時のスリット孔での騒音が外部に漏れるのを有効に防止できる。
【0036】
また請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の効果に加えて、空気導入部材を弾性体で構成したので、空気導入部材の本体ケースへの組込時において弾性のたわみを利用することができるので、空気導入部材の取り付け作業が容易にでき、組立性の向上を図ることができる。
【0037】
また請求項7記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、シロッコファンのファン吸込口側の羽根側面と空気導入部材とを一体に構成したので、空気導入部材をシロッコファンとは別部品で構成する必要がなく、また空気導入部材を本体ケースに固定するための部品を設ける必要もなくなり、部品点数の削減と組立性の向上とを図ることができる。
【0038】
また請求項8記載の発明は、請求項7記載の効果に加えて、空気導入部材の外径寸法を羽根の外径寸法よりも大きくして、空気導入部材の外周部を風洞内壁と重なる位置に配置したので、風洞内壁と空気導入部材の外周部とをオーバーラップさせることができ、リーク防止に役立つ上に、シロッコファンからの吐出風とシロッコファンヘの吸込風とを分離することができるので、ロスの低減と騒音減少とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本概念を説明する断面図である。
【図2】 同上の空気清浄器の分解斜視図である。
【図3】 同上の2つのシロッコファンを同一軸上に設置した状態の説明図である。
【図4】 同上の空気清浄器の空気の流れを説明する断面図である。
【図5】 同上の風量と静圧との関係を示すグラフである。
【図6】 同上の風量と騒音との関係を示すグラフである。
【図7】 (a)(b)は同上の空気導入部材の基本概念を説明する正面図及び側面図である。
【図8】 (a)(b)は本発明の一実施形態の空気導入部材を示す正面図及び側面図である。
【図9】 同上の空気導入部材の取り付け状態の一例を示す断面図である。
【図10】 本発明の他の実施形態の断面図である。
【図11】 更に他の実施形態の断面図である。
【図12】 (a)(b)は同上の空気導入部材の更に他例を示す正面図及び側面図である。
【図13】 図12の空気導入部材の取り付け状態を説明する断面図である。
【図14】 同上の空気導入部材の更に他例を示す正面図である。
【図15】 更に他の実施形態の断面図である。
【図16】 (a)は更に他の実施形態の断面図、(b)は(a)の一部正面図である。
【図17】 更に他の実施形態の断面図である。
【符号の説明】
1 空気清浄器
2 本体ケース
3 表ケース
4 裏ケース
5 風洞
6 シロッコファン
7 空気導入部材
7a 外周部
8 筒状部
9 平板部
10 誘い込み板
11 段差部
12 スリット孔
13 傾斜面
14 位置規制リブ
16 本体吐出口
17 本体吸込口
18 風洞吸込口
19 風洞吐出口
20 駆動用モーター
21 ファン吸込口
22 羽根
22a 羽根側面
a1,a2,b1,b2 位置規制部
31 軸

Claims (8)

  1. 表ケースと裏ケースとからなる本体ケースの一面に本体吸込口、他面に本体吐出口をそれぞれ設け、本体ケース内に表ケースと裏ケースとから突出した壁面により形成される複数の渦巻き形状の風洞を設け、各風洞は風洞吸込口と風洞吐出口とを有しており、本体ケース内に空気を送るための送風部が駆動用モーターと各風洞内に同一軸上に設置される複数のシロッコファンとを有していると共に、シロッコファンのファン吸込口が風洞吸込口に近接しており、風洞吸込口と本体吸込口との間には送風部により吸い込まれた空気を浄化するためのフィルターを備えている空気清浄器において、複数のシロッコファンのうちの少なくとも対向しているファン吸込口側の風洞吸込口に、ベルマウス構造の空気導入部材を配設し、この空気導入部材は、シロッコファンのファン吸込口に空気を誘い込む筒状部と、筒状部の外径方向に延びて本体ケースに対して位置規制される平板部とで構成され、平板部の外周側に、先端になる程風洞吸込口側に向けて傾斜した誘い込み板を突設し、この誘い込み板の外周端を本体ケースに設けた位置規制リブに位置規制してなることを特徴とする空気清浄器。
  2. 表ケースと裏ケースとからなる本体ケースの一面に本体吸込口、他面に本体吐出口をそれぞれ設け、本体ケース内に表ケースと裏ケースとから突出した壁面により形成される複数の渦巻き形状の風洞を設け、各風洞は風洞吸込口と風洞吐出口とを有しており、本体ケース内に空気を送るための送風部が駆動用モーターと各風洞内に同一軸上に設置される複数のシロッコファンとを有していると共に、シロッコファンのファン吸込口が風洞吸込口に近接しており、風洞吸込口と本体吸込口との間には送風部により吸い込まれた空気を浄化するためのフィルターを備えている空気清浄器において、複数のシロッコファンのうちの少なくとも対向しているファン吸込口側の風洞吸込口に、ベルマウス構造の空気導入部材を配設し、この空気導入部材は、シロッコファンのファン吸込口に空気を誘い込む筒状部と、筒状部の外径方向に延びて本体ケースに対して位置規制される平板部とで構成され、平板部に段差部を設け、表ケースと裏ケースに段差部を挟持して位置規制する位置規制部を設けてなることを特徴とする空気清浄器。
  3. 空気導入部材に、一端が筒状部の内側に開口し、他端が平板部の外側に開口したスリット孔を形成し、スリット孔内にシロッコファンの軸を通すことで空気導入部材を風洞吸込口に設置できるようにし且つこの設置状態でスリット孔が閉じられるように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の空気清浄器。
  4. 空気導入部材を本体ケースに設けた位置規制リブに嵌合させると共に、空気導入部材のリブ嵌合面に誘い込み用の傾斜面を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の空気清浄器。
  5. 平板部のスリット孔をシロッコファンのファン吐出口に直接対向しない位置に設けたことを特徴とする請求項3記載の空気清浄器。
  6. 空気導入部材を弾性体で構成したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の空気清浄器。
  7. シロッコファンのファン吸込口側の羽根側面と空気導入部材とを一体に構成したことを特徴とする請求項1記載の空気清浄器。
  8. 空気導入部材の外径寸法を羽根の外径寸法よりも大きくして、空気導入部材の外周部を風洞内壁と重なる位置に配置したことを特徴とする請求項7記載の空気清浄器。
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