JPH06261913A - 手術用顕微鏡の立体映像装置 - Google Patents

手術用顕微鏡の立体映像装置

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JPH06261913A
JPH06261913A JP5052073A JP5207393A JPH06261913A JP H06261913 A JPH06261913 A JP H06261913A JP 5052073 A JP5052073 A JP 5052073A JP 5207393 A JP5207393 A JP 5207393A JP H06261913 A JPH06261913 A JP H06261913A
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Masahiko Kinukawa
正彦 絹川
Hiroshi Fujiwara
宏 藤原
Takashi Shioda
敬司 塩田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】術者の観察方向と助手の介助方向のずれを迅速
且つ高精度に認識することができる安価な手術用顕微鏡
の立体映像装置を提供する。 【構成】第1及び第2のアーム4,6、鏡体アーム8を
介して架台2に3次元的に回動自在に枢支された鏡体1
0には、第1及び第2のTVカメラアダプタ12,14
を介して第1及び第2のTVカメラ16,18が取付け
られている。これらTVカメラは、第1及び第2のカメ
ラコントロールユニット20,22を介して3Dコンバ
ータ24に接続されており、第1及び第2のTVカメラ
によって撮像された患部の像は、3Dコンバータを介し
て3Dモニタ28上に写し出される。3Dコンバータ
は、液晶ドライバ30を介して円偏光形液晶偏光板32
を制御可能であると共に、スーパーインポーズ回路26
を介して3Dモニタ上に介助方向を示すカーソル表示を
スーパーインポーズ可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、医療分野にお
いて適用される手術用顕微鏡の立体映像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から手術用具や手術方法の発達に伴
い、微細な患部の手術であるいわゆるマイクロサージャ
リが盛んに行われている。
【0003】近年、マイクロサージャリー技術の発展や
その普及に伴って、脳神経外科手術や眼科手術等に例を
見るように、多くの医療分野において3次元空間を移動
可能に構成されたいわゆる手術用顕微鏡が適用されてい
る。
【0004】一般に、顕微鏡下での手術においては、術
者の他に助手が共同で手術を行う場合が多い。このよう
な手術では、術者と助手が同一患部を同時に観察しなが
ら手術を行う必要がある。このため、手術中において患
部の像を術者と助手が同時に観察可能な手術用顕微鏡が
適用されている。特開平4−40407号公報には、か
かる手術用顕微鏡の一例が開示されている(従来例
1)。
【0005】この従来例1の発明は、対象物を観察する
術者用光学系と、この術者用光学系の観察光路中に介装
されたビームスプリッタによって分光された患部の像を
助手が観察するための助手用光学系とを備えており、こ
のため、助手は、助手用光学系を介して術者が観察して
いる患部の像と同一の像を同時に観察可能に構成されて
いる。
【0006】また、最近では、観察者や助手等に対して
患部の立体映像を提供するための立体TVが注目を浴び
ており(特開平1−319721号公報参照)、1つの
モニタに左右の映像を時分割的に投影することによっ
て、観察者の左右の眼に切り替えて供給させる方法や、
左右各々の映像を2つのモニタに別々に供給し、それを
左右別々に観察する方法が一般的に知られている。。
【0007】特に、特開平4−231950号公報に開
示されたように、顕微鏡の左右に設けられたTVカメラ
を介して観察光路中を導光される患部の像をTVモニタ
上に立体映像として写し出すように構成された手術用顕
微鏡も知られている(従来例2)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来例1及び2におい
て、観察している患部に対するTVカメラの撮像方向
は、通常、術者の観察方向に一致している。ここで、例
えば、助手が術者に対して右側からTVモニタを観察し
つつ介助を行う場合において、助手がその左手(即ち、
術者側の手)を患部に接近させてゆくと、観察方向と介
助方向のずれによって、TVモニタ上には、助手自身の
左手が、あたかも自分の右側から延びてくるように写し
出されてしまう。このため、助手は、常に、観察方向と
介助方向のずれを考慮しつつ、術者に対する介助を行わ
なければならない。
【0009】また、例えば、手術中において、術者が観
察方向を変えたり、あるいは、助手自身が介助方向を変
えたりした場合、助手がTVモニタを介して観察方向と
介助方向のずれを即座に認識することは不可能である。
【0010】上述したような弊害を残した状態で手術を
続行すると、助手に対して多大な精神的疲労を与えるだ
けでなく、円滑な手術処理を行うことが困難となり、結
果、手術の長時間化を招くことになる。更に、出血等の
非常時に正しい介助が行えずに患者の生命を危険にさら
すことにもなりかねない。
【0011】本発明は、このような弊害を除去するため
になされ、その目的は、術者の観察方向と助手の介助方
向のずれを迅速且つ高精度に認識することができる安価
な手術用顕微鏡の立体映像装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、観察対象物を観察可能な鏡体の観
察光路上に配置された撮像手段と、この撮像手段を介し
て撮像された前記観察対象物の像を立体的に表示するモ
ニタとを有する手術用顕微鏡の立体映像装置において、
前記モニタを観察している観察者の前記鏡体に対する相
対位置を識別して、その相対位置識別信号を出力可能な
相対位置識別手段と、
【0013】この相対位置識別手段から出力された前記
相対位置識別信号に基づいて、前記鏡体に対する前記観
察者の相対位置を演算して、その演算結果信号を出力す
る相対位置演算手段と、
【0014】この相対位置演算手段から出力された前記
演算結果信号に基づいて、前記モニタ上に、前記鏡体に
対する前記観察者の相対位置を表示する相対位置表示手
段とを備えている。
【0015】
【作用】モニタには、撮像手段によって観察対象物の像
が立体的に表示されており、このモニタを観察している
観察者の鏡体に対する相対位置は、相対位置識別手段に
よって相対位置識別信号として出力される。
【0016】相対位置演算手段は、相対位置識別手段か
ら出力された相対位置識別信号に基づいて、鏡体に対す
る観察者の相対位置を演算して、その演算結果信号を出
力する。相対位置表示手段は、相対位置演算手段から出
力された演算結果信号に基づいて、モニタ上に、鏡体に
対する観察者の相対位置を表示する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例に係る手術用顕
微鏡の立体映像装置について、図1ないし図4を参照し
て説明する。
【0018】図1に示すように、架台2の上端には、第
1のアーム4が軸線Aを中心に回動自在に枢支されてい
る。この第1のアーム4には、第2のアーム6が軸線B
及びこの軸線Bに直交する軸線Cを中心に回動自在に枢
支されている。この第2のアーム6の先端には、鏡体ア
ーム8が軸線Dを中心に回動自在に枢支されている。こ
の鏡体アーム8には、患部(図示しない)を所定の倍率
で観察可能な鏡体10が空間内を3次元的に移動可能に
支持されている。鏡体10の両側には、第1及び第2の
TVカメラアダプタ12,14を介して第1及び第2の
TVカメラ16,18が取り付けられている。
【0019】第1及び第2のTVカメラ16,18は、
夫々対応する第1及び第2のカメラコントロールユニッ
ト20,22を介して3Dコンバータ24に接続されて
いる。このため、第1及び第2のTVカメラ16,18
を介して撮像された患部の像は、第1及び第2のカメラ
コントロールユニット20,22において映像信号に変
換された後、3Dコンバータ24に入力可能に構成され
ている。
【0020】3Dコンバータ24は、第1及び第2のカ
メラコントロールユニット20,22を介して出力され
た映像信号に基づいて、所定の立体映像信号を出力する
立体映像処理回路(図示しない)と、後述する円偏光形
液晶偏光板32の偏光方向を制御する液晶制御回路(図
示しない)とを備えている。
【0021】立体映像処理回路は、後述する機能を有す
るスーパーインポーズ回路26を介して3Dモニタ28
に接続されており、3Dモニタ28上に患部の像を表示
可能に構成されている。また、液晶制御回路は、液晶ド
ライバ30を介して円偏光形液晶偏光板32に接続され
ており、液晶偏光板32の偏光方向を制御可能に構成さ
れている。
【0022】なお、3Dコンバータ24は、VTR34
に接続されており、3Dコンバータ24を介して出力さ
れた立体映像信号を所定の記録媒体(図示しない)に記
録可能に構成されている。
【0023】図2には、一対の観察光学系を有する鏡体
10と、この鏡体10の両側に光学的に隣接された第1
及び第2のTVカメラアダプタ12,14と、これらカ
メラアダプタ12,14に光学的に隣接された第1及び
第2のTVカメラ16,18の光学的な内部構成が概略
的に示されている。
【0024】即ち、患部(P)から反射した反射光は、
対物レンズ36を介して第1及び第2の変倍レンズ3
8,40に導光される。第1及び第2の変倍レンズ3
8,40によって所定倍率に規制された反射光は、夫々
対応する第1及び第2のビームスプリッタ42,44に
照射されて、2方向に振り分けられる。
【0025】一方の反射光は、第1及び第2のビームス
プリッタ42,44を透過して左右眼用接眼レンズ46
に照射される。この結果、術者は、接眼レンズ46を介
して患部の像を立体的に目視観察することができる。他
方の反射光は、第1及び第2のビームスプリッタ42,
44から反射して、上述した第1及び第2のTVカメラ
アダプタ12,14内に導光される。
【0026】これらTVカメラアダプタ12,14に
は、夫々、レンズ48及びミラー50が内蔵されてお
り、第1及び第2のビームスプリッタ42,44から反
射した反射光は、レンズ48を経た後、ミラー50で反
射され、上述した第1及び第2のTVカメラ16,18
内に導光される。
【0027】これらTVカメラ16,18には、夫々、
撮像素子52が内蔵されており、ミラー50から反射し
た反射光は、撮像素子52の撮像面(図示しない)に結
像される。なお、このような鏡体10には、照明手段
(図示しない)が設けられている。
【0028】図3に示すように、鏡体10の外面には、
スイッチユニット54が設けられており、このスイッチ
ユニット54は、例えばテープスイッチ等の第1ないし
第7の接点部54a〜54gを備えている。これら第1
ないし第7の接点部54a〜54gは、位置検出回路5
6を介してスーパーインポーズ回路26(図1参照)に
接続されている。位置検出回路56は、鏡体10に対す
る助手の相対位置を検出して、その位置検出信号を出力
スーパーインポーズ回路26に出力する機能を有する。
【0029】このスーパーインポーズ回路26は、位置
検出回路56から出力された位置検出信号に基づいて、
3Dモニタ28(図1参照)上に図4に示すようなカー
ソル表示58をスーパーインポーズさせる機能を有す
る。なお、図3には、鏡体10の配置の関係上、第5な
いし第7の接点部54e〜54gは図示されていない。
次に、本実施例の動作について説明する。
【0030】患部(P)から反射した反射光は、対物レ
ンズ36を介して鏡体10内に導入された後、第1及び
第2のビームスプリッタ42,44によって2方向に振
り分けられる。その一方の反射光は、第1及び第2のビ
ームスプリッタ42,44を透過して左右眼用接眼レン
ズ46に照射される。
【0031】他方の反射光は、第1及び第2のビームス
プリッタ42,44から反射した後、レンズ48及びミ
ラー50を介して第1及び第2のTVカメラ16,18
の撮像素子52に結像される。
【0032】これら撮像素子52に結像した反射光は、
その光量に対応した電気信号に変換された後、夫々対応
する第1及び第2のカメラコントロールユニット20,
22に入力される。第1及び第2のカメラコントロール
ユニット20,22に入力された電気信号は、ここで映
像信号に変換された後、3Dコンバータ24に入力され
る。
【0033】3Dコンバータ24の立体映像処理回路に
入力された映像信号は、ここで所定の立体映像信号に変
換された後、スーパーインポーズ回路26を介して3D
モニタ28に入力される。この結果、3Dモニタ28上
には、第1及び第2のTVカメラ16,18を介して撮
像された患部の映像が、交互に写し出される。
【0034】一方、3Dコンバータ24の液晶制御回路
は、前記立体映像信号に基づいて、所定の駆動信号を液
晶ドライバ30に出力して、円偏光形液晶偏光板32の
偏光方向を制御する。
【0035】具体的には、液晶制御回路は、液晶ドライ
バ30を介して液晶偏光板32の偏光方向を3Dモニタ
28上に写し出される映像の切り替わるタイミングに整
合させて変化させている。
【0036】液晶偏光板32の偏光方向は、3Dモニタ
28が左眼用の映像を写し出している場合、3Dモニタ
28を観察する助手が装着する円偏光眼鏡(図示しな
い)の左眼用の円偏光板(図示しない)の偏光方向に一
致する。右眼についても同様である。このように、助手
は、左眼には左眼用の映像のみ、右眼には右眼用の映像
のみが観察されるため、立体感を有する患部の映像を観
察することになる。
【0037】いま、助手が術者に対して右隣に位置して
いると仮定すると、助手は、鏡体10に設けられている
スイッチユニット54の第3の接点部54cを押すこと
になる。位置検出回路56は、第3の接点部54cから
出力された信号に基づいて、所定の位置検出信号をスー
パーインポーズ回路26に出力する。スーパーインポー
ズ回路26は、位置検出信号に基づいて、3Dモニタ2
8上にカーソル表示58をスーパーインポーズさせる。
【0038】このとき、助手は、3Dモニタ28上に写
し出されている患部の立体映像と共に、この立体映像上
にスーパーインポーズされたカーソル表示58を観察可
能となる。
【0039】この結果、助手は、鏡体10に対する自己
の相対位置(即ち、介助方向)を3Dモニタ28上にス
ーパーインポーズされたカーソル表示58によって確認
することができる。
【0040】なお、第1ないし第7の接点部54a〜5
4gとカーソル表示58の位置との関係は、例えば、第
1の接点部54aが押された場合、カーソル表示58
は、3Dモニタ28の左下にスーパーインポーズされ、
また、第2の接点部54bが押された場合、カーソル表
示58は、3Dモニタ28の右下にスーパーインポーズ
され、第4の接点部54dが押された場合、カーソル表
示58は、3Dモニタ28の右上にスーパーインポーズ
される。
【0041】即ち、カーソル表示58は、術者が鏡体1
90を介して観察する観察方向(即ち、第1及び第2の
TVカメラ16,18の撮像方向)に対する第1ないし
第7の接点部54a〜54gの位置に対応した位置にス
ーパーインポーズされることになる。また、カーソル表
示58の矢印の指示方向は、3Dモニタ28の画面の中
央方向を向いている。
【0042】このように、本実施例の手術用顕微鏡の立
体映像装置は、介助を行う位置に対して最も近い位置に
ある接点部54a〜54gを押圧することによって、こ
の押圧された接点部の位置に対応して、3Dモニタ28
上にカーソル表示58をスーパーインポーズさせること
ができる。このため、助手は、スーパーインポーズされ
たカーソル表示を確認するだけで、術者に対する助手の
介助方向を簡単に認識することができる。
【0043】更に、カーソル表示58をスーパーインポ
ーズさせることによって、術者の観察方向と助手の介助
方向のずれを迅速且つ高精度に認識することができる。
このため、手術中において、常時、術者との相対位置関
係を意識している必要がなく、手術に集中することがで
き、結果、円滑且つ安全な介助を行うことが可能とな
る。
【0044】また更に、本実施例は、テープスイッチ等
の接点部54a〜54gが適用されているため、構造が
簡単且つ安価な手術用顕微鏡の立体映像装置を提供する
ことができる。次に、本発明の第2の実施例に係る手術
用顕微鏡の立体映像装置について、図5ないし図8を参
照して説明する。なお、本実施例の説明に際し、第1の
実施例と同様の構成には同一符号を付してその説明を省
略する。
【0045】図5及び図6に示すように、本実施例の装
置は、鏡体10と、この鏡体10上に隣設され且つ患部
(P)を立体的に撮像するための第1及び第2のTVカ
メラ16,18を内蔵した3DTVアダプタ60とを備
えている。また、3DTVアダプタ60には、鏡筒62
を介して左右眼用接眼レンズ46が取り付けられてい
る。
【0046】図5及び図6には、本実施例の装置に適用
された鏡体10と、この鏡体10に光学的に隣接した3
DTVアダプタ60の光学的な内部構成が概略的に示さ
れている。
【0047】即ち、第1の実施例と同様に、患部(P)
から反射した反射光は、対物レンズ36及び第1及び第
2の変倍レンズ38,40を介して対応する第1及び第
2のビームスプリッタ42,44に照射され、ここで2
方向に振り分けられる。
【0048】一方の反射光は、第1及び第2のビームス
プリッタ42,44から反射した後、特に図6に示すよ
うに、対応する第1及び第2のミラー(図6には、第1
のミラー64のみを示す)で再度反射された後、鏡筒6
2を介して接眼レンズ46に導光される。この結果、術
者は、接眼レンズ46を介して患部(P)の像を目視観
察可能となる。
【0049】なお、図6には、第1のビームスプリッタ
42と第1のミラー64と間の光学的関係のみが示され
ているが、第2のビームスプリッタ44と第2のミラー
(図示しない)との間も同様の関係にある。
【0050】他方の反射光は、第1及び第2のビームス
プリッタ42,44を透過した後、対応する第1及び第
2のTVカメラ16,18に結像されることになるが、
双方共同様の光学系を有している。このため、以下で
は、第1のビームスプリッタ42から第1のTVカメラ
16に至るまでの光学系のみを説明し、第2のビームス
プリッタ44から第2のTVカメラ18に至るまでの光
学系には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0051】即ち、他方の反射光は、第1のビームスプ
リッタ42を透過した後、第1のリレーレンズ66、プ
リズム68及び第2のリレーレンズ70を介して明るさ
絞り72に照射される。
【0052】明るさ絞り72は、制御回路(図示しな
い)が接続されており、第1のカメラコントロールユニ
ット20から出力された輝度信号に基づいて、第1のT
Vカメラ16の撮像素子(図2参照)に最適な光量の反
射光が結像されるように、その絞りの度合いが制御され
ている。
【0053】このような明るさ絞り72によって、その
光量が調整された反射光は、結像レンズ74を介して第
1のTVカメラ16の撮像素子(図2参照)に結像され
る。なお、第1及び第2のTVカメラ16,18は、夫
々、3DTVアダプタ60に設けられた第1及び第2の
マウント(図6には、第1のマウント76のみを示す)
を介して固定された状態で、その外部がカバー78で覆
われている。図7及び図8に示すように、鏡体10の外
面には、非接触形スイッチユニット80が設けられてい
る。
【0054】本実施例に適用された非接触形スイッチユ
ニット80は、第1ないし第7の光電反射形フォトスイ
ッチ82a〜82gを備えている。これら第1ないし第
7の光電反射形フォトスイッチ82a〜82gには、夫
々、所定の光を発光可能に構成された発光素子84と、
この発光素子84から発光された光を受光可能に構成さ
れた受光素子86とが設けられている。なお、図7に
は、鏡体10の配置の関係上、第5ないし第7の光電反
射形フォトスイッチ82e〜82gは図示されていな
い。発光素子84は、電源88に接続されており、ま
た、受光素子86は、信号処理回路90を介して位置検
出回路92に接続されている。
【0055】位置検出回路92は、信号処理回路90か
ら出力された所定の信号に基づいて、鏡体10に対する
助手の相対位置検出可能に構成されたロジック回路であ
り、その位置検出信号をスーパーインポーズ回路26に
出力可能に構成されている。
【0056】なお、上述した実施例と同様に、第1及び
第2のTVカメラ16,18を介して導光された患部の
像は、第1及び第2のカメラコントロールユニット2
0,22において映像信号に変換された後、3Dコンバ
ータ24に入力可能に構成されている。
【0057】3Dコンバータ24は、映像信号に基づい
て、所定の立体映像信号を出力する立体映像処理回路
(図示しない)と、円偏光形液晶偏光板32の偏光方向
を制御する液晶制御回路(図示しない)とを備えてい
る。
【0058】立体映像処理回路は、スーパーインポーズ
回路26を介して3Dモニタ28に接続されており、3
Dモニタ28上に患部の像を表示可能に構成されてい
る。また、液晶制御回路は、液晶ドライバ30を介して
円偏光形液晶偏光板32に接続されており、液晶偏光板
32の偏光方向を制御可能に構成されている。以下、本
実施例の主たる動作についてのみ説明する。
【0059】第1ないし第7の光電反射形フォトスイッ
チ82a〜82gに設けられた発光素子84は、電源8
8から出力される発光駆動信号に対応して発光して、そ
の前方に光を照射している。
【0060】このとき、助手(図示しない)が指94を
第1ないし第7の光電反射形フォトスイッチ82a〜8
2gのいずれかに接近させると、発光素子84から発光
している光は、その指先表面で反射して、受光素子86
に照射される。受光素子86によって受光された光は、
所定の電気信号に変換された後、信号処理回路90を介
して位置検出回路92に入力される。位置検出回路92
は、入力された電気信号に基づいて、所定の位置検出信
号をスーパーインポーズ回路26に出力する。スーパー
インポーズ回路26は、位置検出信号に基づいて、3D
モニタ28上にカーソル表示(図4参照)をスーパーイ
ンポーズさせる。
【0061】この結果、第1の実施例と同様に、助手
は、3Dモニタ28上にスーパーインポーズされたカー
ソル表示の位置を確認することによって簡単に鏡体10
に対する自己の相対位置を認識することができる。
【0062】ここで、例えば、助手が術者の右側から介
助を行う場合、助手は、鏡体10に設けられた第1ない
し第7の光電反射形フォトスイッチ82a〜82gのう
ち、助手から最も近い第3のフォトスイッチ82cに指
94を接近させる。
【0063】この第3のフォトスイッチ82cは、術者
の観察視野に対して右側に位置しているため、3Dモニ
タ28上には、その右側下部にカーソル表示がスーパー
インポーズされる。
【0064】従って、助手は、かかるカーソル表示の位
置を確認することによって、現在自分が術者に対してい
かなる方向から介助を行っているのかを簡単に認識する
ことができる。
【0065】本実施例には、非接触形スイッチユニット
80が適用されているため、鏡体10に触れることな
く、助手の介助方向を確認することができる。この結
果、術者が観察を行っている鏡体10に無用な振動を与
えて術部が観察視野からずれてしまうという弊害が未然
に防止されると共に、もし鏡体10が清潔状態にない場
合でも患部に対する衛生状態が維持できる。
【0066】更に、本実施例では、第1及び第2のTV
カメラ16,18は、共に3DTVアダプタ60内に内
蔵された状態にあるため、鏡体10に対する左右への突
出状態がなくなり、鏡体部分を小型化させることが可能
となる。この結果、顕微鏡下での作業スペースを広く確
保でき、作業効率を大幅に向上させることができる。ま
た、第1及び第2のTVカメラ16,18は、極めて高
精度に位置調節されているが、カバー78によって被覆
されているため、外部からの衝撃による心ずれ等を最小
限に押さえることが可能となる。次に、本発明の第3の
実施例に係る手術用顕微鏡の立体映像装置について、図
9ないし図13を参照して説明する。なお、本実施例の
説明に際し、上述した実施例と同様の構成には同一符号
を付してその説明を省略する。
【0067】図9及び図10に示すように、本実施例の
装置は、鏡体10と、この鏡体10上に隣設され且つ患
部(P)を立体的に撮像するための第1及び第2の撮像
部96,98が内蔵された3Dアダプタ100とを備え
ている。また、この3Dアダプタ100には、鏡筒62
を介して左右眼用接眼レンズ46が取り付けられてい
る。
【0068】図9及び図10には、本実施例の装置に適
用された鏡体10と、この鏡体10に光学的に隣接した
3Dアダプタ100の光学的な内部構成が概略的に示さ
れている。
【0069】即ち、患部(P)から反射した反射光は、
対物レンズ36及び第1及び第2の変倍レンズ38,4
0を介して対応する第1及び第2のビームスプリッタ1
02,104に照射され、2方向に振り分けられる。
【0070】一方の反射光は、第1及び第2のビームス
プリッタ102,104から反射した後、特に図9に示
すように、鏡筒62を介して接眼レンズ46に導光され
る。この結果、接眼レンズ46を介して患部(P)の像
を目視観察可能となる。
【0071】なお、図9には、第1のビームスプリッタ
102と一方の接眼レンズ46と間の光学的関係のみが
示されているが、第2のビームスプリッタ104と他方
の接眼レンズ46(図示しない)との間も同様の光学的
関係にある。
【0072】他方の反射光は、第1及び第2のビームス
プリッタ102,104を透過した後、対応する第1及
び第2の撮像部96,98に集光されることになるが、
双方共同様の光路構成を有している。このため、以下で
は、第1の撮像部96に至るまでの経路のみを説明し、
他方の光路構成には、同一符号を付してその説明を省略
する。即ち、他方の反射光は、第1のビームスプリッタ
102を透過した後、明るさ絞り106及び結像レンズ
108を介して第1の撮像部96に集光される。
【0073】なお、明るさ絞り106も、上述した実施
例と同様に、制御回路(図示しない)が接続されてお
り、第1の撮像部96に最適な光量の反射光が集光され
るように、その絞りの度合いが制御されている。
【0074】特に図9に示すように、第1の撮像部96
には、入射光をR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色
の成分に分割する3色分解光学系110が設けられてお
り、この3色分解光学系110によって分割された光路
上には、夫々、R画像撮像用撮像素子112と、G画像
撮像用撮像素子114と、B画像撮像用撮像素子116
とが設けられている。なお、第2の撮像部98も同様に
構成されている(図示しない)。
【0075】図11及び図13に示すように、第1及び
第2の撮像部96,98は、対応する第1及び第2のケ
ーブル118,120を介して対応する第1及び第2の
プロセッサ122,124に接続されている。
【0076】これら第1及び第2のプロセッサ122,
124は、夫々、第1及び第2の撮像部96,98及び
その映像信号出力を制御する駆動制御回路、増幅回路、
フィルタ回路及び映像プロセス回路を備えており(いず
れも図示しない)、第1及び第2の撮像部96,98か
ら出力された映像信号を3Dコンバータ126に出力可
能に構成されている。このような第1及び第2のプロセ
ッサ122,124は、3Dコンバータ126及びスー
パーインポーズ回路128に接続されている。
【0077】3Dコンバータ126には、第1及び第2
のプロセッサ122,124から出力された映像信号に
基づいて、所定の立体映像信号を出力可能な立体映像信
号回路(図示しない)と、液晶偏光板32の偏光方向を
制御する液晶制御回路(図示しない)とが設けられてい
る。
【0078】立体映像信号回路は、3Dモニタ28及び
VTR34に接続されており、立体映像信号を3Dモニ
タ28上に表示させ、また、立体映像信号をVTR34
に記録させるように構成されている。また、液晶制御回
路は、液晶ドライバ30を介して液晶偏光板32に接続
されており、液晶偏光板32の偏光方向を変化させるよ
うに構成されている。スーパーインポーズ回路128
は、送信器130及び後述する位置検出回路140に接
続されている。
【0079】送信器130は、第1及び第2のプロセッ
サ122,124から出力された映像信号を送信信号に
変換して、後述するヘッドマウントディスプレイ142
(図12参照)に対して送信可能に構成されている。
【0080】また、鏡体10は、その外面にスイッチユ
ニット132を備えており、このスイッチユニット13
2には、第1ないし第7の超音波受信部134a〜13
4gが設けられている。なお、図11には、鏡体10の
配置の関係上、第5ないし第7の超音波受信部134e
〜134gは図示されていない。
【0081】これら第1ないし第7の超音波受信部13
4a〜134gは、後述するヘッドマウントディスプレ
イ142(図12参照)から発信されている所定の超音
波を受信可能に構成されており、増幅回路136、A/
D変換回路138を介して位置検出回路140に接続さ
れている。
【0082】なお、図13には、第1及び第2の超音波
発信部134a,134bから位置検出回路140に至
る回路構成のみが示されているが、他の超音波発信部1
34c〜134gから位置検出回路140に至る回路構
成も同様の回路構成を有しているため図示しないことと
する。
【0083】位置検出回路140は、第1ないし第7の
超音波受信部134a〜134gから上記回路を経て入
力された信号に基づいて、上記スーパーインポーズ回路
128に位置検出信号を出力可能に構成されている。
【0084】スーパーインポーズ回路128は、位置検
出回路140から出力された位置検出信号に基づいて、
第1及び第2のプロセッサ122,124から出力され
た映像信号に介助方向をスーパーインポーズさせるよう
に構成されている。なお、かかる介助方向は、3Dモニ
タ28上にスーパーインポーズされたカーソル表示(図
4参照)の位置を確認することによって容易に認識でき
る。
【0085】図12に示すように、本実施例には、ヘッ
ドマウントディスプレイ142が適用されており、この
ヘッドマウントディスプレイ142は、頭部固定部材1
44を介して助手の頭部に搭載可能に構成されている。
【0086】ヘッドマウントディスプレイ142は、上
記送信器130を介して送信された送信信号を受信し、
所定の映像信号に変換して出力する受信器146と、こ
の受信器146から出力された映像信号に基づいて、所
定の立体映像(即ち、右眼には右眼用の映像、そして、
左眼には左眼用の映像)を液晶表示するLCDモニタ1
48(図面には、左眼用のLCDモニタ148のみを示
す)と、このLCDモニタ148に液晶表示された立体
映像を助手の左右眼150に導光する第1及び第2のミ
ラー152,154と、所定の超音波を常時発信してい
る超音波発信部156とを備えている。
【0087】なお、ヘッドマウントディスプレイ142
には、上述した構成部材を作動させるためのバッテリ
(図示しない)が設けられている。また、図12には、
助手の配置の関係上、助手の左右眼150のうち左側の
眼150に対応する部分のみを示す。以下、本実施例の
動作について説明する。
【0088】患部(P)から反射した反射光は、対物レ
ンズ36及び第1及び第2の変倍レンズ38,40を介
して対応する第1及び第2のビームスプリッタ42,4
4に照射され、ここで2方向に振り分けられる。
【0089】一方の反射光は、鏡筒62を介して接眼レ
ンズ46に導光され、他方の反射光は、第1及び第2の
ビームスプリッタ102,104を透過した後、対応す
る第1及び第2の撮像部96,98に集光される。
【0090】これら第1及び第2の撮像部96,98に
おいて、3色分解光学系110を介して3原色成分に分
割された反射光は、夫々対応するR,G,B画像撮像用
撮像素子112,114,116上に結像し、夫々R画
像、G画像、B画像として撮像される。
【0091】ここで、これらR画像、G画像、B画像
は、夫々対応した電気信号に変換された後、第1及び第
2のケーブル118,120を介して対応する第1及び
第2のプロセッサ122,124に出力される。
【0092】第1及び第2のプロセッサ122,124
は、夫々、入力した電気信号に基づいて、映像信号を3
Dコンバータ126及びスーパーインポーズ回路128
に出力する。
【0093】3Dコンバータ126において、立体映像
信号回路は、入力した映像信号に基づいて、所定の立体
映像信号を3Dモニタ28及びVTR34に出力する。
また、液晶制御回路は、入力した映像信号に基づいて、
液晶ドライバ30を制御する。
【0094】液晶ドライバ30は、上記立体映像信号に
基づいて3Dモニタ28上に表示された右目用又は左目
用の映像に対応させて、液晶偏光板32の偏光方向を変
化させる。
【0095】この結果、3Dモニタ28を観察している
者例えば助手は、円偏光用眼鏡をかけることによって、
右眼には右眼用の映像が、また、左眼には左眼用の映像
が投影されることになり、結果、患部(P)の立体映像
を目視観察することが可能となる。
【0096】助手の頭部に搭載されたヘッドマウントデ
ィスプレイ142の超音波発信部156は、常時、その
前方に向かって一定強度及び一定波長の超音波を発信さ
せている。
【0097】この超音波発信部156から発信した所定
の超音波は、鏡体10の外周面に設けられた第1ないし
第7の超音波受信部134a〜134g(図11には、
第5ないし第7の超音波受信部134e〜134gは図
示しない)によって受信され、所定の電気信号に変換さ
れる。
【0098】例えば、第1の超音波受信部134aから
出力された所定の電気信号は、増幅回路136を介して
所定量だけ増幅された後、そのピーク値がA/D変換回
路138によってデジタルデータに変換され、位置検出
回路140に入力される。第2ないし第7の超音波受信
部134b〜134gから夫々出力された所定の電気信
号も同様の演算処理が施された後、位置検出回路140
に入力される。
【0099】位置検出回路140は、第1ないし第7の
超音波受信部134a〜134gを介して入力された夫
々のデジタルデータを比較演算して、その強度が最も高
い超音波信号を受信した超音波受信部134b〜134
gの位置を検出する。位置検出回路140は、その位置
検出信号をスーパーインポーズ回路128に出力する。
【0100】スーパーインポーズ回路128は、入力し
た位置検出信号に基づいて、第1及び第2のプロセッサ
122,124から出力される映像信号に介助方向を示
すカーソル表示(図4参照)をスーパーインポーズさせ
る。カーソル表示がスーパーインポーズされた映像信号
は、送信器130を介してヘッドマウントディスプレイ
142の受信器146に送信される。受信器146によ
って受信された映像信号は、LCDモニタ148を介し
て表示される。
【0101】助手は、第1及び第2のミラー152,1
54を介して導光された左右眼に対応した映像(即ち、
カーソル表示がスーパーインポーズされた映像)を目視
観察することになる。
【0102】LCDモニタ148上のカーソル表示位置
は、例えば、第1の超音波受信部134aに受信された
超音波が最も強度が高い場合、LCDモニタ148の左
下に規定され、第2の超音波受信部134bが強い場
合、右下に規定される。即ち、カーソル表示位置は、鏡
筒10を介して患部(P)を観察している術者の観察方
向に対する相対位置に一致したものとなる。
【0103】従って、例えば、助手が術者に対して左側
から介助を行う場合、助手は、ヘッドマウントディスプ
レイ142を頭部に搭載して、そのLCDモニタ148
に表示される夫々の映像を観察しながら鏡体10の左側
に立つことになる。
【0104】このとき、助手が搭載しているヘッドマウ
ントディスプレイ142の前方に取り付けられた超音波
発信部156からは、常時、一定強度及び一定波長の超
音波が発信している。
【0105】この超音波発信部156から発信された超
音波は、第1ないし第7の超音波受信部134a〜13
4gにおいて受信されるが、超音波発信部156に対し
て最も近距離に位置する超音波受信部即ちかかる場合で
は符号134gの超音波受信部(図11には、鏡体10
の裏側に隠れているため、図示されていない)に最も強
い超音波が受信される。
【0106】この結果、位置検出回路140から出力さ
れた位置検出信号に基づいて、カーソル表示は、LCD
モニタ148の左側部分に重ね合わされて表示されるこ
とになる。
【0107】このように本実施例によれば、超音波によ
って自動的に助手の介助方向の入力が可能に構成されて
いるため、助手が介助方向を任意に変更した場合でも、
その都度介助方向をあらためて設定する手間を省くこと
ができる。この結果、迅速なる介助を行うことが可能と
なる。
【0108】また、3Dモニタ28とは別に、助手が搭
載したLCDモニタ148を介して助手の介助方向をカ
ーソル表示させるように構成したことによって、助手以
外の観察者に対しては、通常の立体映像を別に提供させ
ることができる。
【0109】更に、超音波の波長を複数バンド使用し
て、各波長に対してそれに対応する介助方向を対応する
LCDモニタ148に表示させるように構成したことに
よって、複数の助手が立体映像を観察しながら介助を行
う場合でも、夫々の助手に対して各介助方向を適格に表
示させることができる。
【0110】また更に、鏡体10の上方に第1及び第2
の撮像部96,98を内蔵させたことによって、鏡体1
0の側面部分が大幅に簡略化され、肉眼での患部(P)
の視認性の向上、鏡体10の軽量化、操作性の向上等の
効果が得られる。これは、術者のみならず助手に対して
も同様の効果を提供できる。
【0111】更に、第1及び第2の撮像部96,98
は、予め調整させた状態で3Dアダプタ100内に固定
させている関係上、外部からの衝撃等に起因する心ずれ
等の弊害を防止することが可能となる。
【0112】
【発明の効果】本発明は、観察対象物を観察可能な鏡体
の観察光路上に配置された撮像手段と、この撮像手段を
介して撮像された観察対象物の像を立体的に表示するモ
ニタとを有する手術用顕微鏡の立体映像装置に適用され
たものであり、モニタを観察している観察者の鏡体に対
する相対位置を識別して、その相対位置識別信号を出力
可能な相対位置識別手段と、この相対位置識別手段から
出力された相対位置識別信号に基づいて、鏡体に対する
観察者の相対位置を演算して、その演算結果信号を出力
する相対位置演算手段と、この相対位置演算手段から出
力された演算結果信号に基づいて、モニタ上に、鏡体に
対する観察者の相対位置を表示する相対位置表示手段と
を備えている。
【0113】このため、相対位置識別手段から出力され
た相対位置識別信号に基づいて、相対位置表示手段を作
動させることによって、観察対象物の立体映像が写し出
されているモニタ上に鏡体に対する観察者の相対位置を
表示させることができる。
【0114】この結果、観察者は、モニタ上に表示され
た鏡体に対する観察者の相対位置を確認するだけで、簡
単に、術者に対する介助方向を認識することができるた
め、迅速な介助を行うことが可能となると共に、観察方
向と介助方向のずれを迅速且つ高精度に認識することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る手術用顕微鏡の立
体映像装置の構成及びその回路構成を概略的に示す図。
【図2】図1に示す装置に適用された鏡体とこの鏡体に
隣接した第1及び第2のTVカメラアダプタとこれらカ
メラアダプタに隣接した第1及び第2のTVカメラの内
部に設けられた光学系の構成を概略的に示す図。
【図3】図1に示す装置に適用された鏡体の外面に設け
られたスイッチユニットの構成を概略的に示す図。
【図4】図1に示す装置に適用された3Dモニタ上に助
手の介助方向を示すカーソル表示がスーパーインポーズ
された状態を示す図。
【図5】本発明の第2の実施例に係る手術用顕微鏡の立
体映像装置に適用された鏡体と、この鏡体に光学的に隣
接した3DTVアダプタの光学的な内部構成を概略的に
示す平面図。
【図6】図5に示す光学系の構成を概略的に示す側面
図。
【図7】図5に示す装置に適用された鏡体の外面に設け
られた非接触形スイッチユニットの構成を概略的に示す
斜視図。
【図8】図5に示す装置に適用された回路のブロック
図。
【図9】本発明の第3の実施例に係る手術用顕微鏡の立
体映像装置に適用された鏡体と、この鏡体に光学的に隣
接した3Dアダプタの光学的な内部構成を概略的に示す
側面図。
【図10】図9に示す光学系の構成を概略的に示す平面
図。
【図11】図9に示す装置に適用された鏡体の外面に設
けられたスイッチユニットの構成を概略的に示す斜視
図。
【図12】図9に示す装置に適用されたヘッドマウント
ディスプレイの構成を概略的に示す側面図。
【図13】図9に示す装置に適用された回路のブロック
図。
【符号の説明】
2…架台、4…第1のアーム、6…第2のアーム、8…
鏡体アーム、10…鏡体、12…第1のTVカメラアダ
プタ、14…第2のTVカメラアダプタ、16…第1の
TVカメラ、18…第2のTVカメラ、20…第1のカ
メラコントロールユニット、22…第2のカメラコント
ロールユニット、24…3Dコンバータ、26…スーパ
ーインポーズ回路、28…3Dモニタ、30…液晶ドラ
イバ、32…円偏光形液晶偏光板。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】図3に示すように、鏡体10の外面には、
スイッチユニット54が設けられており、このスイッチ
ユニット54は、例えばテープスイッチ等の第1ないし
第7の接点部54a〜54gを備えている。これら第1
ないし第7の接点部54a〜54gは、位置検出回路5
6を介してスーパーインポーズ回路26(図1参照)に
接続されている。位置検出回路56は、鏡体10に対す
る助手の相対位置を検出して、その位置検出信号をスー
パーインポーズ回路26に出力する機能を有する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】なお、図6には、第1のビームスプリッタ
42と第1のミラー64と間の光学的関係のみが示さ
れているが、第2のビームスプリッタ44と第2のミラ
ー(図示しない)との間も同様の関係にある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】この第3のフォトスイッチ82cは、術者
の観察視野に対して右側に位置しているため、3Dモニ
タ28上には、その右側にカーソル表示がスーパーイン
ポーズされる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0109
【補正方法】変更
【補正内容】
【0109】更に、超音波の波長を複数バンド使用し
て、各波長に対してそれに対応する介助方向を対応する
LCDモニタ148に表示させるように構成したことに
よって、複数の助手が立体映像を観察しながら介助を行
う場合でも、夫々の助手に対して各介助方向を適確に表
示させることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察対象物を観察可能な鏡体の観察光路
    上に配置された撮像手段と、この撮像手段を介して撮像
    された前記観察対象物の像を立体的に表示するモニタと
    を有する手術用顕微鏡の立体映像装置において、 前記モニタを観察している観察者の前記鏡体に対する相
    対位置を識別して、その相対位置識別信号を出力可能な
    相対位置識別手段と、 この相対位置識別手段から出力された前記相対位置識別
    信号に基づいて、前記鏡体に対する前記観察者の相対位
    置を演算して、その演算結果信号を出力する相対位置演
    算手段と、 この相対位置演算手段から出力された前記演算結果信号
    に基づいて、前記モニタ上に、前記鏡体に対する前記観
    察者の相対位置を表示する相対位置表示手段とを備えて
    いることを特徴とする手術用顕微鏡の立体映像装置。
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