JPH06261546A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

Info

Publication number
JPH06261546A
JPH06261546A JP5046332A JP4633293A JPH06261546A JP H06261546 A JPH06261546 A JP H06261546A JP 5046332 A JP5046332 A JP 5046332A JP 4633293 A JP4633293 A JP 4633293A JP H06261546 A JPH06261546 A JP H06261546A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transformer
switching element
switching
voltage
primary winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5046332A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3175388B2 (ja
Inventor
幸司 ▲吉▼田
Koji Yoshida
Takuya Ishii
卓也 石井
Nobuyoshi Osagata
信義 長潟
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP04633293A priority Critical patent/JP3175388B2/ja
Priority to DE4328458A priority patent/DE4328458B4/de
Priority to US08/111,729 priority patent/US5448465A/en
Publication of JPH06261546A publication Critical patent/JPH06261546A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3175388B2 publication Critical patent/JP3175388B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/0083Converters characterised by their input or output configuration
    • H02M1/009Converters characterised by their input or output configuration having two or more independently controlled outputs

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スイッチングに伴うスパイク電圧スパイク電
流の発生をなくし、負荷変動に伴う動作周波数の変動を
抑制し、さらに多出力コンバータにおける出力の安定性
を改善し、設計の自由度を大きくし、また電流共振を行
わせることにより整流ダイオードのリカバリの発生を抑
えること。 【構成】 少なくとも1次巻線3aと1つ以上の2次巻
線3bを有する第1のトランス3の1次巻線と、オンオ
フを繰り返す第1のスイッチング手段を直列に接続し、
前記第1のトランス3の1次巻線3aに並列に、前記第
1のスイッチング手段と交互にオンオフを繰り返す第2
のスイッチング手段と第1のコンデンサ6の直列回路を
接続し、前記第2のスイッチング手段に並列に、少なく
とも1次巻線10aと1つ以上の2次巻線10bを有す
る第2のトランス10の1次巻線10aと第2のコンデ
ンサ9の直列回路を接続し、前記第1及び第2のトラン
ス3,10の2次巻線3b,10bに発生する電圧を整
流平滑手段を介して出力に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は産業用や民生用の電子機
器に直流安定化電圧を供給するスイッチング電源装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、スイッチング電源装置は電子機器
の低価格化・小型化・高性能化・省エネルギー化に伴
い、より小型で出力の安定性が高く高効率なものが強く
求められている。
【0003】以下に従来のスイッチング電源装置につい
て説明する。図9は従来のスイッチング電源装置で、Z
ETAコンバータと称される入出力非反転の昇降圧型コ
ンバータの回路構成図である。図9において、1は入力
直流電源であり、その電圧をVINとする。2a−2bは
入力端子であり、前記入力直流電源1が接続されてい
る。4はスイッチング素子であり、21は第1のチョー
クコイルであり、6はコンデンサである。スイッチング
素子4は入力直流電圧VINを高周波交流電圧に変換し、
第1のチョークコイル21及びコンデンサ6に伝達す
る。コンデンサ6の静電容量は十分に大きく、その電圧
は図9中に示す方向に直流電圧VCを保持する。22は
ダイオードである。23は第2のチョークコイルであ
り、第1のチョークコイル21とは図9中に示す極性で
磁気結合可能である。12は平滑コンデンサであり、1
3a−13bは出力端子である。平滑コンデンサ12の
静電容量は十分大きく、出力端子13a−13bへは出
力電圧VOが出力される。17は制御回路であり、出力
直流電圧VOを安定化すべくスイッチング素子4を所定
のオンオフ比で駆動する。
【0004】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下その動作を説明する。まず、スイッ
チング素子4がオンの時、第1のチョークコイル21に
は電圧VINが印加されるとともに、第2のチョークコイ
ル23には電圧VIN+VC−VOが印加される。スイッチ
ング素子4には第1のチョークコイル21と第2のチョ
ークコイル23との励磁電流の和の電流が流れる。また
コンデンサ6には第2のチョークコイル23の励磁電流
が流れる。この期間をTONとする。
【0005】次にスイッチング素子4がオフの時、各チ
ョークコイル21,23の電圧は反転し、ダイオード2
2が導通する。このとき第1のチョークコイル21には
電圧VCが印加されるとともに、第2のチョークコイル
23には電圧VOが印加される。ダイオード22には第
1のチョークコイル21と第2のチョークコイル23と
の消磁電流の和の電流が流れる。またコンデンサ6には
第1のチョークコイル21の消磁電流が流れる。この期
間をTOFFとする。安定動作状態においては各チョーク
コイル21,23の磁束は一周期でリセットされるか
ら、次式が成立する。
【0006】 VIN×TON=VC×TOFF (VIN+VC−VO)×TON=VO×TOFF 従って出力電圧は次式のようになる。
【0007】VO=VC=(TON/TOFF)×VIN 即ち出力電圧VOは、スイッチング素子4のオンオフ比
を調整することにより、安定化することができる。図1
0に各部動作波形を示しておく。
【0008】また、各チョークコイル21,23に印加
される電圧が等しいことから、第1のチョークコイル2
1と第2のチョークコイル23とが同一巻数で磁気結合
可能であることがわかる。詳しい説明は省くが、このス
イッチング電源装置は、第1のチョークコイル21と第
2のチョークコイル23との巻数比をその結合係数と等
しくすることにより、第2のチョークコイル23に流れ
る電流を交流成分のない直流電流とすることができ、出
力直流電圧VOに重畳されるリップル電圧を0Vにする
ことができるという特徴を有している。
【0009】図11にこのスイッチング電源装置を入出
力絶縁型にした回路構成図を示す。図11において、2
4はトランスであり、24aはその1次巻線、24bは
2次巻線である。トランス24が図9における第1のチ
ョークコイル21の代わりに接続される以外は図9に示
したスイッチング電源装置と同様の構成である。また動
作も2次巻線24b以後が巻数比変換されるだけで、図
9のスイッチング電源装置と同様である。
【0010】但し、トランス24の漏れインダクタンス
に起因するサージ電圧がスイッチングの際発生する。こ
のスイッチング電源装置もトランス24とチョークコイ
ル23は磁気結合可能で、2次巻線24bとチョークコ
イル23との巻数比をその結合係数と等しくすることに
より、チョークコイル23に流れる電流を交流成分のな
い直流電流とすることができ、出力直流電圧に重畳され
るリップル電圧を0Vにすることができるという特徴を
有している。図12にその各部動作波形図を示してお
く。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の構成では、軽負荷時にチョークコイルに流れる電流が
0Aになると、出力電圧の安定化のためには、TONを短
くするような動作をするため、負荷急変のある出力仕様
によっては、チョークコイルのインダクタンスを大きく
設定しなければならない。スイッチング素子4のターン
オンの際、ダイオード5は導通しているのでリカバリ電
流が発生するし、このときスイッチング素子4に印加さ
れている電圧はVIN+VOから急峻に0Vに放電される
のでターンオン損失が発生する。これらに加えて図11
のように絶縁型の場合には、トランス24の漏れインダ
クタンスに起因するサージ電圧のために多大なターンオ
フ損失を発生したり、スナバ回路での損失が発生し効率
が低下するという問題点を有していた。
【0012】本発明は前記従来の問題点を解決するもの
で、負荷条件によるスイッチング素子のオンオフ期間の
変動を抑え、ゼロクロススイッチングの実現により効率
を向上するとともに低ノイズを実現したスイッチング電
源装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のスイッチング電源装置は、少なくとも1次巻
線と1つ以上の2次巻線を有する第1のトランスの1次
巻線とオンオフを繰り返す第1のスイッチング手段を直
列に接続し、前記第1のトランスの1次巻線に並列に前
記第1のスイッチング手段と交互にオンオフを繰り返す
第2のスイッチング手段と第1のコンデンサの直列回路
を接続し、前記第2のスイッチング手段に並列に少なく
とも1次巻線と1つ以上の2次巻線を有する第2のトラ
ンスの1次巻線と第2のコンデンサの直列回路を接続
し、前記第1及び第2のトランスの2次巻線に発生する
電圧を整流平滑手段を介して出力に供給する構成を有し
ている。
【0014】
【作用】この構成によって、第1および第2のスイッチ
ング手段のターンオン時には、スイッチング手段の寄生
コンデンサおよびトランスの分布容量に蓄えられたエネ
ルギーを放電してからターンオンするためスパイク電流
の発生もなく、第1および第2のスイッチング手段のタ
ーンオフ時には、トランスの漏れインダクタンスの影響
によるスパイク電圧の発生もない。またトランスの電流
は常に連続となり、負荷条件によるスイッチング素子の
オンオフ期間の変動も抑えられる。さらに多出力時の巻
数設定が独立して行えるため、設計の自由度が増し、ま
たクランプコンデンサの微少な電圧変動を利用してレギ
ュレーション特性の改善の効果もある。また電流共振と
することで2次側の整流ダイオードのゼロ電流スイッチ
ングを達成でき、ターンオフリカバリの発生がなく、ス
イッチング素子のターンオフ電流を小さくできるためタ
ーンオフスイッチングロスも小さくできる。さらに2つ
のクランプコンデンサの容量値を変えることで、2つの
トランスの漏れインダクタンスに応じた共振周波数を設
定できる。
【0015】
【実施例】(実施例1)以下本発明の第1の実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第
1の実施例におけるスイッチング電源装置の構成を示す
ものである。
【0016】1は入力直流電源であり入力電圧をVIN
する。2a−2bは入力端子であり、3は第1のトラン
スで1次巻線3aと1つ以上の2次巻線3bを有し、1
次巻線3aの一端を入力端子2aに接続し他端を第1の
スイッチング素子4を介して入力端子2bに接続し、2
次巻線3bは第1の整流ダイオード11を介して第1の
出力端子13a−13bに接続される。4は第1のスイ
ッチング素子であり、制御回路17によりオンオフされ
る。5は第1のダイオードであり前記第1のスイッチン
グ素子4と前記第1のダイオード5で第1のスイッチン
グ手段を構成する。
【0017】6は直流電圧VC1を保持する第1のコンデ
ンサであり、7は第2のスイッチング素子であり、8は
第2のダイオードであり前記第2のスイッチング素子7
と前記第2のダイオード8で第2のスイッチング手段を
構成する。9は直流電圧VC2を保持する第2のコンデン
サであり第2のトランス10の1次巻線10aを介して
スイッチング素子7の両端に接続される。10は第2の
トランスであり1次巻線10aと1つ以上の2次巻線1
0bを有し、2次巻線10bは第2の整流ダイオード1
4を介して第2の出力端子16a−16bに接続され
る。
【0018】11は第1の整流ダイオードであり、12
は第1の平滑コンデンサであり、前記第1の整流ダイオ
ード11と前記第1の平滑コンデンサ12とで第1の整
流平滑手段を構成し、前記第1のトランス3の2次巻線
3bの誘起電圧を整流平滑して第1の出力端子13a−
13bに電圧を供給する。13a−13bは第1の出力
端子である。14は第2の整流ダイオードであり、15
は第2の平滑コンデンサであり、前記第2の整流ダイオ
ード14と前記第2の平滑コンデンサ15とで第2の整
流平滑手段を構成し、前記第2のトランス10の2次巻
線10bの誘起電圧を整流平滑して第2の出力端子16
a−16bに電圧を供給する。16a−16bは第2の
出力端子である。17は制御回路であり第2の出力端子
16a−16b間の電圧を検出し出力電圧が一定になる
ように前記第1のスイッチング素子4と前記第2のスイ
ッチング素子7のオンオフ比を変える制御信号を発生す
る。
【0019】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下にその動作を図2の各部動作波形を
参照しながら説明する。
【0020】図2において(a)は制御回路17の第1
のスイッチング素子4の駆動パルス波形VG1を示してお
り、(b)は制御回路17の第2のスイッチング素子7
の駆動パルス波形VG2を示しており、(c)は第1のト
ランス3の1次巻線電流IL1を示しており、(d)は第
2のトランス10の1次巻線電流IL2を示しており、
(e)は第1のスイッチング手段に印加される電圧V
DS1を示しており、(f)は第1のスイッチング手段に
流れる電流IQ1を示しており、(g)は第2のスイッチ
ング手段に印加される電圧VDS2を示しており、(h)
は第2のスイッチング手段に流れる電流IQ2を示してお
り、(i)は第1の整流ダイオード11を流れる電流I
D1を示しており、(j)は第2の整流ダイオード14を
流れる電流I D2を示している。
【0021】動作状態の時間的変化を示すためt1〜t3
を図中に記している。時刻t1で制御回路17のオン信
号により第1のスイッチング素子4がオンし同時に第2
のスイッチング素子7がオフすると、第1のトランス3
の1次巻線3aに入力電圧V INが印加され、同時に第2
のトランス10の1次巻線10aに電圧VIN+VC1−V
C2が印加される。この時第1のトランス3の2次巻線3
bに接続される第1の整流ダイオード11および第2の
トランス10の2次巻線10bに接続される第2の整流
ダイオード14はオフしているように接続されている。
第1のトランス3の1次巻線3aの電流IL1および第2
のトランス10の1次巻線10aの電流は直線状に増加
し、第1のトランス3および第2のトランス10に励磁
エネルギーが蓄積される。
【0022】時刻t2で制御回路17のオフ信号で第1
のスイッチング素子4がオフすると、第1のスイッチン
グ素子4を流れていた電流は第2のダイオード8をター
ンオンさせる。同時に制御回路17のオン信号で第2の
スイッチング素子7がオンするが、オン電流IQ2が第2
のダイオード8を流れても第2のスイッチング素子7を
流れても動作に変化はない。第2のダイオード8または
第2のスイッチング素子7がオンすると第1のトランス
3の1次巻線3aに第1のコンデンサ6に保持されてい
る直流電圧VC1が印加され、同時に第2のトランス10
の1次巻線10aに第2のコンデンサ9に保持されてい
る直流電圧VC2が印加される。この時第1のトランス3
の2次巻線3bに接続される第1の整流ダイオード11
はオンとなり、第1の出力端子13a−13bに電流が
供給される。また第2のトランス10の2次巻線10b
に接続される第2の整流ダイオード14もオンとなり、
第2の出力端子16a−16bにも電流が供給される。
【0023】この時、第2のスイッチング手段を流れる
電流IQ2は第1のトランス3および第2のトランス10
の励磁エネルギーの減少と第1のトランス3の2次巻線
3bから放出される出力電流の増加および第2のトラン
ス10の2次巻線10bから放出する出力電流の増加に
ともない、次第に減少し負の値となる。第2のスイッチ
ング素子7に負電流が流れているときに制御回路17の
オフ信号により第2のスイッチング素子7がターンオフ
すると、この電流により第1のダイオード5をオンとす
る。同時に制御回路17のオン信号により第1のスイッ
チング素子4がオンとなるが第1のスイッチング手段を
流れる電流IQ1が第1のスイッチング素子4を流れても
第1のダイオード5を流れても動作に変化は生じない。
第1のスイッチング素子4がオンし同時に第2のスイッ
チング素子7がオフすると、第1のトランス3の1次巻
線に入力電圧VINが印加され、同時に第2のトランス1
0の1次巻線10aに電圧VIN+VC1−VC2が印加され
る。この動作を繰り返す。
【0024】第1のスイッチング手段のオン期間を
ON、オフ期間をTOFFとすると、第1のトランス3の
リセット条件により VIN×TON=VC1×TOFF が成り立ち第2のトランス10のリセット条件から (VIN+VC1−VC2)×TON=VC2×TOFF となる。以上からVC1、VC2を求めると VC1=TON/TOFF×VINC2=TON/TOFF×VIN となる。第1のトランス3の1次巻線3aと2次巻線3
bの巻数比をn1:1、第2のトランス10の1次巻線
10aと2次巻線10bの巻数比をn2:1とすると第
1の出力端子13a−13bの出力電圧VOUT1は VOUT1=VC1/n1=TON/TOFF/n1×VIN 第2の出力端子16a−16bの出力電圧VOUT2は VOUT2=VC2/n2=TON/TOFF/n2×VIN となり、VOUT1とVOUT2は比例した出力電圧が得られ、
第1のスイッチング素子4および第2のスイッチング素
子7のオンオフ比により出力電圧が制御できる。この構
成ではトランスの漏れインダクタンスに起因する第1の
スイッチング素子4および第2のスイッチング素子7の
ターンオフ時のスパイク電圧が第1のダイオード5およ
び第2のダイオード8がターンオンすることにより効果
的に第1のコンデンサ6および第2のコンデンサ9に吸
収され、スパイク電圧の発生はない。またトランスの電
流は常に連続となり、負荷条件によるスイッチング素子
のオンオフ期間の変動も抑えられる。
【0025】また2つの出力を別々のトランスから取り
出しているため、トランスの巻数比を個別に設定でき設
計の自由度が増す。またトランスの励磁電流も小さくな
り、インダクタンス値を比較的大きくできる。これは高
周波化する上で有利となる。また第1のコンデンサ6と
第2のコンデンサ9は直流電圧を保持する目的で用いた
がコンデンサの容量値を小さくして、直流電圧値を1周
期内で変動させレギュレーション特性を改善することが
可能である。
【0026】さらに第1のトランス3と第2のトランス
10は磁気的に結合が可能であり部品数を少なくするこ
とができる。またトランスを結合させたとき第1のトラ
ンス3の1次巻線3aと第2のトランス10の1次巻線
10aの巻数比と結合係数を等しくすることで、第1の
トランス3または第2のトランス10の1次巻線を流れ
る電流の交流電流分をゼロとすることができるという特
徴もある。
【0027】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図3は本発明の
第2の実施例におけるスイッチング電源装置の構成を示
すものである。
【0028】1は入力直流電源であり入力電圧はVIN
する。2a−2bは入力端子であり、3は第1のトラン
スで1次巻線3aと1つ以上の2次巻線3bを有する。
4は第1のスイッチング素子であり、制御回路17によ
りオンオフされる。5は第1のダイオードであり前記第
1のスイッチング素子4と前記第1のダイオード5で第
1のスイッチング手段を構成する。
【0029】6は直流電圧VCIを保持する第1のコンデ
ンサであり、7は第2のスイッチング素子であり、8は
第2のダイオードであり前記第2のスイッチング素子7
と前記第2のダイオード8で第2のスイッチング手段を
構成する。9は直流電圧VC2を保持する第2のコンデン
サであり、10は第2のトランスであり1次巻線10a
と1つ以上の2次巻線10bを有する。11は第1の整
流ダイオードであり、12は第1の平滑コンデンサであ
り、第1の整流ダイオード11と第1の平滑コンデンサ
12とで第1の整流平滑手段を構成し、13a−13b
は第1の出力端子である。14は第2の整流ダイオード
であり、15は第2の平滑コンデンサであり、第2の整
流ダイオード14と第2の平滑コンデンサ15とで第2
の整流平滑手段を構成し、16a−16bは第2の出力
端子である。17は制御回路であり第2の出力端子16
a−16b間の電圧を検出し出力電圧が一定になるよう
に第1のスイッチング素子4と第2のスイッチング素子
7のオンオフ比を変える制御信号を発生する。
【0030】18は第3のコンデンサであり、第1のス
イッチング素子4の両端に接続され、第1のスイッチン
グ素子4および第2のスイッチング素子7に印加される
電圧の急峻な変化を抑える。なお前記第1のスイッチン
グ素子4と第2のスイッチング素子7は同時にオフの期
間を持つように制御回路17のオンオフ信号は設定され
ている。
【0031】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下にその動作を図4の各部動作波形を
参照しながら説明する。
【0032】図4において(a)は制御回路17の第1
のスイッチング素子4の駆動パルス波形VG1を示してお
り、(b)は制御回路17の第2のスイッチング素子7
の駆動パルス波形VG2を示しており、(c)は第1のト
ランス3の1次巻線電流IL1を示しており、(d)は第
2のトランス10の1次巻線電流IL2を示しており、
(e)は第1のスイッチング手段に印加される電圧V
DS1を示しており、(f)は第1のスイッチング手段に
流れる電流IQ1を示しており、(g)は第2のスイッチ
ング手段に印加される電圧VDS2を示しており、(h)
は第2のスイッチング手段に流れる電流IQ2を示してお
り、(i)は第1の整流ダイオード11を流れる電流I
D1を示しており、(j)は第2の整流ダイオード14を
流れる電流I D2を示している。
【0033】基本的な動作は第1の実施例の回路構成と
同じであるが、第1のスイッチング素子4と第2のスイ
ッチング素子7は同時にオフの期間を持ち、その期間に
第1のスイッチング素子4と第2のスイッチング素子7
に印加される電圧が変化するように設定されている。第
1のスイッチング素子4の両端には第3のコンデンサ1
8が接続されているため第1のスイッチング素子4のタ
ーンオフおよびターンオフ時の電圧波形の急峻な立ち上
がり立ち下がりは緩和され、また第3のコンデンサ18
に蓄えられた電荷を入力直流電源1に回生してから、第
1のスイッチング素子4をターンオンできるため、第1
のスイッチング素子4のターンオン損失にならない。同
様な効果は第2のスイッチング素子7にもある。
【0034】これらのような過渡時以外の動作は図1で
説明した実施例と同様であるので省略する。またこれら
のコンデンサを付加した場合、過渡時において第1のト
ランス3の各巻線の出力インピーダンスが変化し、特に
第1のスイッチング素子4のオフ時の各巻線電流の初期
電流値が変化するが制御動作そのものへの影響は少な
く、第1のスイッチング素子4と第2のスイッチング素
子7に印加される電圧波形は急峻でないために、ノイズ
の発生が抑えられ、第1のスイッチング素子4と第2の
スイッチング素子7のスイッチング損失の発生も抑えら
れる効果がある。さらに本実施例ではトランスの漏れイ
ンダクタンスに起因する第1のスイッチング素子4およ
び第2のスイッチング素子7のターンオフ時のスパイク
電圧が第1のダイオード5および第2のダイオード8が
ターンオンすることにより効果的に第1のコンデンサ6
および第2のコンデンサ9に吸収され、スパイク電圧の
発生はない。またトランスの電流は常に連続となり、負
荷条件によるスイッチング素子のオンオフ期間の変動も
抑えられる。
【0035】また2つの出力を別々のトランスから取り
出しているため、トランスの巻数比を個別に設定でき設
計の自由度が増す。またトランスの励磁電流も小さくな
り、インダクタンス値を比較的大きくできる。これは高
周波化する上で有利となる。またコンデンサ6とコンデ
ンサ9は直流電圧を保持する目的で用いたがコンデンサ
の容量値を小さくして、直流電圧値を1周期内で変動さ
せレギュレーション特性を改善することが可能である。
【0036】さらに第1のトランス3と第2のトランス
10は磁気的に結合が可能であり部品数を少なくするこ
とができる。またトランスを結合させたとき第1のトラ
ンス3の1次巻線3aと第2のトランス10の1次巻線
10aの巻数比と結合係数を等しくすることで、第1の
トランス3または第2のトランス10の1次巻線10a
を流れる電流の交流電流分をゼロとすることができると
いう特徴もある。
【0037】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図5は本発明の
第3の実施例におけるスイッチング電源装置の構成を示
すものである。
【0038】1は入力直流電源であり入力電圧はVIN
する。2a−2bは入力端子であり、3は第1のトラン
スで1次巻線3aと1つ以上の2次巻線3bを有する。
4は第1のスイッチング素子であり、制御回路17によ
りオンオフされる。5は第1のダイオードであり前記第
1のスイッチング素子4と前記第1のダイオード5で第
1のスイッチング手段を構成する。
【0039】6は直流電圧VC1を保持する第1のコンデ
ンサであり、7は第2のスイッチング素子であり、8は
第2のダイオードであり前記第2のスイッチング素子7
と前記第2のダイオード8で第2のスイッチング手段を
構成する。9は直流電圧VC2を保持する第2のコンデン
サであり、10は第2のトランスであり1次巻線10a
と1つ以上の2次巻線10bを有する。11は第1の整
流ダイオードであり、12は第1の平滑コンデンサであ
り、前記第1の整流ダイオード11と前記第1の平滑コ
ンデンサ12とで第1の整流平滑手段を構成し、13a
−13bは第1の出力端子である。14は第2の整流ダ
イオードであり、15は第2の平滑コンデンサであり、
前記第2の整流ダイオード14と前記第2の平滑コンデ
ンサ15とで第2の整流平滑手段を構成し、16a−1
6bは第2の出力端子である。17は制御回路であり前
記第2の出力端子16a−16b間の電圧を検出し出力
電圧が一定になるように前記第1のスイッチング素子4
と前記第2のスイッチング素子7のオンオフ比を変える
制御信号を発生する。
【0040】19は漏れインダクタンスまたはインダク
タンス素子であり、前記第1のトランス3の1次巻線3
aに直列に接続され前記第2のスイッチング素子7のオ
ン期間に前記第1のコンデンサ6と共振し、前記第1の
トランス3の2次巻線3bに伝達される出力電流を共振
電流とする。20は漏れインダクタンスまたはインダク
タンス素子であり、前記第2のトランス10の1次巻線
10aに直列に接続され前記第2のスイッチング素子7
のオン期間に前記第2のコンデンサ9と共振し、前記第
2のトランス10の2次巻線10bに伝達される出力電
流を共振電流とする。
【0041】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下にその動作を図6の各部動作波形を
参照しながら説明する。
【0042】図6において(a)は制御回路17の第1
のスイッチング素子4の駆動パルス波形VG1を示してお
り、(b)は制御回路17の第2のスイッチング素子7
の駆動パルス波形VG2を示しており、(c)は第1のト
ランス3の1次巻線電流IL1を示しており、(d)は第
2のトランス10の1次巻線電流IL2を示しており、
(e)は第1のスイッチング手段に印加される電圧V
DS1を示しており、(f)は第1のスイッチング手段に
流れる電流IQ1を示しており、(g)は第2のスイッチ
ング手段に印加される電圧VDS2を示しており、(h)
は第2のスイッチング手段に流れる電流IQ2を示してお
り、(i)は第1の整流ダイオード11を流れる電流I
D1を示しており、(j)は第2の整流ダイオード14を
流れる電流I D2を示している。動作状態の時間的変化を
示すためt1〜t4を図中に記している。
【0043】基本的な動作は第1の実施例の回路構成と
同じであるが、第2のスイッチング素子7がオンとなり
出力に電流を供給するとき、第1のコンデンサ6と漏れ
インダクタンスまたはインダクタンス素子19は共振
し、共振周波数を十分小さく設定されているので、第1
のトランス3の2次巻線電流ID1は正弦波状となりゼロ
から立ち上がり、t4で再びゼロとなる。従って第1の
整流ダイオード11はゼロ電流スイッチングとなりリカ
バリは発生しない。同様に、第2のコンデンサ9と漏れ
インダクタンスまたはインダクタンス素子20は共振
し、共振周波数を十分小さく設定されているので、第2
のトランス10の2次巻線電流ID2は正弦波状となりゼ
ロから立ち上がり、t2で再びゼロとなる。従って第2
の整流ダイオード14はゼロ電流スイッチングとなりリ
カバリは発生しない。
【0044】これらのような過渡時以外の動作は図1で
説明した実施例と同様であるので省略する。
【0045】さらに第1のスイッチング素子4と第2の
スイッチング素子7のターンオフ電流を小さくでき、ス
イッチングロスを小さくできるという効果もある。
【0046】直流電圧VC1およびVC2は実際は直流電圧
分と共振電圧である変動分の和電圧となるが、共振電圧
による変動分は十分小さく設定できるため、入力電圧と
出力電圧の変換比は実施例1の場合とほとんど変わらな
い。
【0047】さらに本実施例ではトランスの漏れインダ
クタンスに起因する第1のスイッチング素子4および第
2のスイッチング素子7のターンオフ時のスパイク電圧
が第1のダイオード5および第2のダイオード8がター
ンオンすることにより効果的に第1のコンデンサ6およ
び第2のコンデンサ9に吸収され、スパイク電圧の発生
はない。またトランスの電流は常に連続となり、負荷条
件によるスイッチング素子のオンオフ期間の変動も抑え
られる。
【0048】また2つの出力を別々のトランスから取り
出しているため、トランスの巻数比を個別に設定でき設
計の自由度が増す。またトランスの励磁電流も小さくな
り、インダクタンス値を比較的大きくできる。これは高
周波化する上で有利となる。また第1のコンデンサ6と
第2のコンデンサ9は直流電圧を保持する目的で用いた
がコンデンサの容量値を小さくして、直流電圧値を1周
期内で変動させレギュレーション特性を改善することが
可能である。また各トランスの2次巻線を流れる共振電
流の共振周波数は、第1のトランス3で第1のコンデン
サ6と漏れインダクタンスまたはインダクタンス素子1
9、第2のトランス10で第2のコンデンサ9と漏れイ
ンダクタンスまたはインダクタンス素子20で設定する
ことができ、共振周波数の設定が容易となる。
【0049】さらに第1のトランス3と第2のトランス
10は磁気的に結合が可能であり部品数を少なくするこ
とができる。またトランスを結合させたとき第1のトラ
ンス3の1次巻線3aと第2のトランス10の1次巻線
10aの巻数比と結合係数を等しくすることで、第1の
トランス3または第2のトランス10の1次巻線10a
を流れる電流の交流電流分をゼロとすることができると
いう特徴もある。
【0050】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図7は本発明の
第4の実施例におけるスイッチング電源装置の構成を示
すものである。
【0051】1は入力直流電源であり入力電圧はVIN
する。2a−2bは入力端子であり、3は第1のトラン
スで1次巻線3aと1つ以上の2次巻線3bを有する。
4は第1のスイッチング素子であり、制御回路17によ
りオンオフされる。5は第1のダイオードであり前記第
1のスイッチング素子4と前記第1のダイオード5で第
1のスイッチング手段を構成する。
【0052】6は直流電圧VC1を保持する第1のコンデ
ンサであり、7は第2のスイッチング素子であり、8は
第2のダイオードであり前記第2のスイッチング素子7
と前記第2のダイオード8で第2のスイッチング手段を
構成する。9は直流電圧VC2を保持する第2のコンデン
サであり、10は第2のトランスであり1次巻線10a
と1つ以上の2次巻線10bを有する。11は第1の整
流ダイオードであり、12は第1の平滑コンデンサであ
り、前記第1の整流ダイオード11と前記第1の平滑コ
ンデンサ12とで第1の整流平滑手段を構成し、13a
−13bは第1の出力端子である。14は第2の整流ダ
イオードであり、15は第2の平滑コンデンサであり、
前記第2の整流ダイオード14と前記第2の平滑コンデ
ンサ15とで第2の整流平滑手段を構成し、16a−1
6bは第2の出力端子である。17は制御回路であり前
記第2の出力端子16a−16b間の電圧を検出し出力
電圧が一定になるように前記第1のスイッチング素子4
と前記第2のスイッチング素子7のオンオフ比を変える
制御信号を発生する。
【0053】19は漏れインダクタンスまたはインダク
タンス素子であり、前記第1のトランス3の1次巻線3
aに直列に接続され前記第2のスイッチング素子7のオ
ン期間に前記第1のコンデンサ6と共振し、前記第1の
トランス3の2次巻線3bに伝達される出力電流を共振
電流とする。20は漏れインダクタンスまたはインダク
タンス素子であり、前記第2のトランス10の1次巻線
10aに直列に接続され前記第2のスイッチング素子7
のオン期間に前記第2のコンデンサ9と共振し、前記第
2のトランス10の2次巻線10bに伝達される出力電
流を共振電流とする。
【0054】18は第3のコンデンサであり、前記第1
のスイッチング素子4の両端に接続され、前記第1のス
イッチング素子4および前記第2のスイッチング素子7
に印加される電圧の急峻な変化を抑える。なお前記第1
のスイッチング素子4と前記第2のスイッチング素子7
は同時にオフの期間を持つように制御回路17のオンオ
フ信号は設定されている。
【0055】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下にその動作を図8の各部動作波形を
参照しながら説明する。
【0056】図8において(a)は制御回路17の第1
のスイッチング素子4の駆動パルス波形VG1を示してお
り、(b)は制御回路17の第2のスイッチング素子7
の駆動パルス波形VG2を示しており、(c)は第1のト
ランス3の1次巻線電流IL1を示しており、(d)は第
2のトランス10の1次巻線電流IL2を示しており、
(e)は第1のスイッチング素子4に印加される電圧V
DS1を示しており、(f)は第1のスイッチング手段に
流れる電流IQ1を示しており、(g)は第2のスイッチ
ング手段に印加される電圧VDS2を示しており、(h)
は第2のスイッチング手段に流れる電流IQ2を示してお
り、(i)は第1の整流ダイオード11を流れる電流I
D1を示しており、(j)は第2の整流ダイオード14を
流れる電流ID2を示している。
【0057】基本的な動作は第3の実施例の回路構成と
同じであるが、第1のスイッチング素子4と第2のスイ
ッチング素子7は同時にオフの期間を持ち、その期間に
第1のスイッチング素子4と第2のスイッチング素子7
に印加される電圧が変化するように設定されている。第
1のスイッチング素子4の両端には第3のコンデンサ1
8が接続されているため第1のスイッチング素子4のタ
ーンオフおよびターンオフ時の電圧波形の急峻な立ち上
がり立ち下がりは緩和され、また第3のコンデンサ18
に蓄えられた電荷を前記入力直流電源1に回生してか
ら、第1のスイッチング素子4をターンオンできるた
め、第1のスイッチング素子4のターンオン損失になら
ない。同様な効果は第2のスイッチング素子7にもあ
る。
【0058】これらのような過渡時以外の動作は図5で
説明した実施例と同様であるので省略する。またこれら
のコンデンサを付加した場合、過渡時において第1のト
ランス3の各巻線の出力インピーダンスが変化し、特に
第1のスイッチング素子4のオフ時の各巻線電流の初期
電流値が変化するが制御動作そのものへの影響は少な
く、2次巻線電流波形を共振電流とする効果に加えて、
第1のスイッチング素子4と第2のスイッチング素子7
に印加される電圧波形は急峻でないために、ノイズの発
生が抑えられ、第1のスイッチング素子4と第2のスイ
ッチング素子7のスイッチング損失の発生も抑えられる
効果がある。
【0059】さらに本実施例ではトランスの漏れインダ
クタンスに起因する第1のスイッチング素子4および第
2のスイッチング素子7のターンオフ時のスパイク電圧
が第1のダイオード5および第2のダイオード8がター
ンオンすることにより効果的に第1のコンデンサ6およ
び第2のコンデンサ9に吸収され、スパイク電圧の発生
はない。またトランスの電流は常に連続となり、負荷条
件によるスイッチング素子のオンオフ期間の変動も抑え
られる。
【0060】また2つの出力を別々のトランスから取り
出しているため、トランスの巻数比を個別に設定でき設
計の自由度が増す。またトランスの励磁電流も小さくな
り、インダクタンス値を比較的大きくできる。これは高
周波化する上で有利となる。また第1のコンデンサ6と
第2のコンデンサ9は直流電圧を保持する目的で用いた
がコンデンサの容量値を小さくして、直流電圧値を1周
期内で変動させレギュレーション特性を改善することが
可能である。また各トランスの2次巻線を流れる共振電
流の共振周波数は、第1のトランス3で第1のコンデン
サ6と漏れインダクタンスまたはインダクタンス素子1
9、第2のトランス10で第2のコンデンサ9と漏れイ
ンダクタンスまたはインダクタンス素子20で設定する
ことができ、共振周波数の設定が容易となる。
【0061】さらに第1のトランス3と第2のトランス
10は磁気的に結合が可能であり部品数を少なくするこ
とができる。またトランスを結合させたとき第1のトラ
ンス3の1次巻線3aと第2のトランス10の1次巻線
10aの巻数比と結合係数を等しくすることで、第1の
トランス3または第2のトランス10の1次巻線を流れ
る電流の交流電流分をゼロとすることができるという特
徴もある。
【0062】
【発明の効果】この構成によって、第1および第2のス
イッチング手段のターンオン時には、スイッチング手段
の寄生コンデンサおよびトランスの分布容量に蓄えられ
たエネルギーを放電してからターンオンするためスパイ
ク電流の発生もなく、第1および第2のスイッチング手
段のターンオフ時には、トランスの漏れインダクタンス
の影響によるスパイク電圧の発生もない。またトランス
の電流は常に連続となり、負荷条件によるスイッチング
素子のオンオフ期間の変動も抑えられる。さらに多出力
時の巻数設定が独立して行えるため、設計の自由度が増
す。またクランプコンデンサの微少な電圧変動を利用し
てレギュレーション特性の改善の効果もある。また電流
共振とすることで2次側の整流ダイオードのゼロ電流ス
イッチングを達成でき、ターンオフリカバリの発生がな
く、スイッチング素子のターンオフ電流を小さくできる
ためターンオフスイッチングロスも小さくできる。さら
に2つのクランプコンデンサの容量値を変えることで、
2つのトランスの漏れインダクタンスに応じた共振周波
数を設定できる。
【0063】したがって小型、高効率、低ノイズの優れ
たスイッチング電源装置を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるスイッチング電
源装置を示す回路構成図
【図2】図1の回路構成図の動作波形を示す説明図
【図3】本発明の第2の実施例におけるスイッチング電
源装置を示す回路構成図
【図4】図3の回路構成図の動作波形を示す説明図
【図5】本発明の第3の実施例におけるスイッチング電
源装置を示す回路構成図
【図6】図5の回路構成図の動作波形を示す説明図
【図7】本発明の第4の実施例におけるスイッチング電
源装置を示す回路構成図
【図8】図7の回路構成図の動作波形を示す説明図
【図9】図1の従来例におけるスイッチング電源装置の
回路構成図
【図10】図9の回路構成図の動作波形を示す説明図
【図11】第2の従来例におけるスイッチング電源装置
の回路構成図
【図12】図11の回路構成図の動作波形を示す説明図
【符号の説明】
1 入力直流電源 2a−2b 入力端子 3 第1のトランス 4 第1のスイッチング素子 5 第1のダイオード 6 第1のコンデンサ 7 第2のスイッチング素子 8 第2のダイオード 9 第2のコンデンサ 10 第2のトランス 11 第1の整流ダイオード 12 第1の平滑コンデンサ 13a−13b 第1の出力端子 14 第2の整流ダイオード 15 第2の平滑コンデンサ 16a−16b 第2の出力端子 17 制御回路 18 第3のコンデンサ 19 漏れインダクタンスまたはインダクタンス素子 20 漏れインダクタンスまたはインダクタンス素子 21 第1のチョークコイル 22 ダイオード 23 第2のチョークコイル 24 トランス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1次巻線と1つ以上の2次巻
    線を有する第1のトランスの1次巻線とオンオフを繰り
    返す第1のスイッチング手段を直列に接続し、前記第1
    のトランスの1次巻線に並列に前記第1のスイッチング
    手段と交互にオンオフを繰り返す第2のスイッチング手
    段と第1のコンデンサの直列回路を接続し、前記第2の
    スイッチング手段に並列に少なくとも1次巻線と1つ以
    上の2次巻線を有する第2のトランスの1次巻線と第2
    のコンデンサの直列回路を接続し、前記第1及び第2の
    トランスの2次巻線に発生する電圧を整流平滑手段を介
    して出力に供給するスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 第1のスイッチング手段の両端または第
    2のスイッチング手段の両端またはその両方にコンデン
    サを接続し、前記第1のスイッチング手段と第2のスイ
    ッチング手段を両方ともオフとなる期間を持ち、交互に
    オンオフを繰り返すようにした請求項1記載のスイッチ
    ング電源装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも1次巻線と1つ以上の2次巻
    線を有する第1のトランスの1次巻線とオンオフを繰り
    返す第1のスイッチング手段を直列に接続し、前記第1
    のトランスの1次巻線に並列に前記第1のスイッチング
    手段と交互にオンオフを繰り返す第2のスイッチング手
    段と第1のコンデンサの直列回路を接続し、前記第2の
    スイッチング手段に並列に少なくとも1次巻線と1つ以
    上の2次巻線を有する第2のトランスの1次巻線と第2
    のコンデンサの直列回路を接続し、前記第1及び第2の
    トランスの2次巻線に発生する電圧を整流平滑手段を介
    して出力に供給し、前記第1のトランスまたは前記第2
    のトランスの1次巻線と2次巻線を介して結合される前
    記第1及び第2のコンデンサ、整流平滑手段、前記第2
    のスイッチング手段からなるループにおいて、前記コン
    デンサまたは整流平滑手段またはそれらの組合せと前記
    第1及び第2のトランスの漏れインダクタンスまたは外
    付けのインダクタンスとで共振し、第1または第2のト
    ランスまたはその両方の2次巻線電流を共振電流とした
    スイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】 第1のスイッチング手段の両端または第
    2のスイッチング手段の両端またはその両方にコンデン
    サを接続し、前記第1のスイッチング手段と第2のスイ
    ッチング手段を両方ともオフとなる期間を持ち、交互に
    オンオフを繰り返すようにした請求項3記載のスイッチ
    ング電源装置。
  5. 【請求項5】 第1のトランスおよび第2のトランスを
    磁気結合させた請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4または請求項5記載のスイッチング電源装置。
JP04633293A 1992-08-25 1993-03-08 スイッチング電源装置 Expired - Fee Related JP3175388B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04633293A JP3175388B2 (ja) 1993-03-08 1993-03-08 スイッチング電源装置
DE4328458A DE4328458B4 (de) 1992-08-25 1993-08-24 Schalt-Spannungsversorgung
US08/111,729 US5448465A (en) 1992-08-25 1993-08-25 Switching power supply without switching induced spike voltages

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04633293A JP3175388B2 (ja) 1993-03-08 1993-03-08 スイッチング電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06261546A true JPH06261546A (ja) 1994-09-16
JP3175388B2 JP3175388B2 (ja) 2001-06-11

Family

ID=12744193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04633293A Expired - Fee Related JP3175388B2 (ja) 1992-08-25 1993-03-08 スイッチング電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3175388B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000308271A (ja) * 1999-04-21 2000-11-02 Nagano Japan Radio Co エネルギー移送装置、充電装置および電源装置
JP2001076765A (ja) * 1999-09-08 2001-03-23 Nagano Japan Radio Co エネルギー移送装置
EP1207617A2 (de) * 2000-11-09 2002-05-22 Power-One AG DC-DC-Wandler
JP2002159175A (ja) * 2000-09-06 2002-05-31 Densei Lambda Kk フライバックコンバータ
WO2007139148A1 (ja) 2006-06-01 2007-12-06 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Dc-dcコンバータ

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4124814B2 (ja) 2004-12-06 2008-07-23 株式会社デンソー 入出力絶縁型dcーdcコンバータ
US10516339B2 (en) 2016-04-06 2019-12-24 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Power converter having a differential determination with secondary current sensor

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000308271A (ja) * 1999-04-21 2000-11-02 Nagano Japan Radio Co エネルギー移送装置、充電装置および電源装置
JP2001076765A (ja) * 1999-09-08 2001-03-23 Nagano Japan Radio Co エネルギー移送装置
JP2002159175A (ja) * 2000-09-06 2002-05-31 Densei Lambda Kk フライバックコンバータ
EP1207617A2 (de) * 2000-11-09 2002-05-22 Power-One AG DC-DC-Wandler
EP1207617A3 (de) * 2000-11-09 2002-07-03 Power-One AG DC-DC-Wandler
WO2007139148A1 (ja) 2006-06-01 2007-12-06 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Dc-dcコンバータ
US8077482B2 (en) 2006-06-01 2011-12-13 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki DC-DC converter
JP4873009B2 (ja) * 2006-06-01 2012-02-08 株式会社豊田自動織機 Dc−dcコンバータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3175388B2 (ja) 2001-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7405955B2 (en) Switching power supply unit and voltage converting method
US8068355B1 (en) Apparatus for isolated switching power supply with coupled output inductors
MXPA00009151A (es) Circuito conmutador de alimentacion.
JP3221185B2 (ja) スイッチング電源装置
US7158389B2 (en) Switching power supply circuit
JP2001190072A (ja) スイッチング電源
JP3175388B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2513381B2 (ja) 電源回路
KR100966966B1 (ko) 다중출력 직류/직류 컨버터
JP2019146359A (ja) スイッチング電源装置
JP3159261B2 (ja) スナバ回路並びにそれを用いたスイッチング電源装置
JP3354454B2 (ja) スイッチング電源装置
JPH0678537A (ja) スイッチング電源装置
JPH0723562A (ja) スイッチング電源
JP3666882B2 (ja) スイッチング電源装置
JP4329450B2 (ja) 直流変換装置
JPH11146645A (ja) 電源装置
JPH07264860A (ja) スイッチング電源装置
JP4329451B2 (ja) スイッチング電源装置
JP4305935B2 (ja) スイッチング電源
JPH05328724A (ja) スイッチング電源装置
JPH0556665A (ja) 電源装置
JP3306484B2 (ja) スイッチング電源回路
JPH09224375A (ja) プッシュプル型スイッチング電源装置
JPH07222447A (ja) スイッチング電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080406

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090406

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100406

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees