JP2001076765A - エネルギー移送装置 - Google Patents

エネルギー移送装置

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JP2001076765A
JP2001076765A JP25404399A JP25404399A JP2001076765A JP 2001076765 A JP2001076765 A JP 2001076765A JP 25404399 A JP25404399 A JP 25404399A JP 25404399 A JP25404399 A JP 25404399A JP 2001076765 A JP2001076765 A JP 2001076765A
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エネルギー蓄積手段に接続すべき配線数を低
減する。 【解決手段】 少なくとも巻線2a〜2dおよびスイッ
チ手段Sa〜Sdを直列接続してなる直列回路を複数有
すると共に、直列接続された複数のエネルギー蓄積手段
Ca〜Cdの各々に複数の直列回路の各々をそれぞれ並
列接続可能に構成され、複数の巻線2a〜2dは、互い
にそれぞれ磁気結合され、複数のスイッチ手段Sa〜S
dは、互いに同期してそれぞれスイッチング制御される
エネルギー移送装置1であって、複数の巻線2a〜2d
の一部または全部を直列接続して構成されると共に各巻
線2a〜2dの接続点に中間タップTa〜Tcが形成さ
れたトランス2Aを備え、複数のスイッチ手段Sa〜S
dの少なくとも一部が、トランス2Aの各中間タップT
a〜Tcを介して巻線2a〜2dにそれぞれ直列接続さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のエネルギー
蓄積手段に接続されて、そのエネルギー蓄積手段相互間
においてエネルギーを移送するエネルギー移送装置に関
し、詳しくは、直列接続された複数のエネルギー蓄積手
段の各々の両端電圧を平均化するのに適したエネルギー
移送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気自動車の開発が盛んな今日、その電
気自動車を駆動するためのバッテリーの開発も盛んにな
っている。この種のバッテリーとしては、現在、電気二
重層コンデンサが有望視されている。その一方、現段階
では、電気二重層コンデンサは、大容量タイプの場合、
高電圧に充電するのが困難である。したがって、高電圧
を出力できかつ大容量のタイプが望ましい電気自動車用
バッテリーとして用いるためには、数個〜数十個を直列
接続し、かつ各電気二重層コンデンサの端子間電圧が等
しくなるように効率よく充電させる必要がある。このた
め、出願人は、複数の電気二重層コンデンサに蓄積され
ている電気エネルギーを平均化するための装置として、
移送装置を既に提案している(特願平11−11323
5号)。
【0003】この出願人が既に提案している移送装置2
1は、図6に示すように、例えば、電気エネルギー蓄積
手段としての4つのコンデンサCa〜Cd(以下、区別
しないときには、「コンデンサC」という)相互間での
エネルギーの移送を可能に構成されている。具体的に
は、移送装置21は、巻線22a〜22d(以下、区別
しないときには、「巻線22」という)を有するトラン
ス22Aを備えている。このトランス22Aは、各巻線
22の抵抗成分が0Ωで、かつリーケージインダクタン
スがなく、しかも励磁電流のない理想トランスとして機
能する。また、各巻線22a〜22dは、鉄心によって
互いに磁気的結合されており、巻数Na,Nb,Nc,
Ndでそれぞれ巻き回されている。さらに、移送装置2
1は、各巻線22a〜22dの巻終わり側端部とコンデ
ンサCa〜Cdのマイナス側端子との間にそれぞれ接続
されるスイッチSa〜Sd(以下、区別しないときに
は、「スイッチS」という)を備えている。この場合、
各スイッチSa〜Sdは、例えばFETやバイポーラト
ランジスタで構成され、図外のスイッチング制御回路に
よって互いに同期してオン/オフ制御される。
【0004】この移送装置21では、各巻線22の各巻
始め側端部と、対応する各スイッチSの固定接点とをコ
ンデンサCa〜Cdの両端にそれぞれ接続し、その状態
で、スイッチング制御回路が各スイッチSa〜Sdをス
イッチング制御する。この際には、コンデンサCa〜C
dの端子間電圧Vca〜Vcdと、巻線22の巻数Na
〜Ndとの間には、下記の式が成立する。 Vca:Vcb:Vcc:Vcd=Na:Nb:Nc:Nd・・・式
【0005】したがって、スイッチSa〜Sdのスイッ
チング時には、各コンデンサCa〜Cd相互間において
エネルギーの移転が行われる。具体的に、例えば、コン
デンサCaの端子間に上記式に規定される電圧よりも
高電圧が印加された場合を例に挙げて説明する。各スイ
ッチSa〜Sdがオン状態に制御されると、コンデンサ
Caの端子間電圧Vcaのみが上記式に応じた電圧よ
りも高電圧のため、コンデンサCaのプラス側端子、巻
線22a、スイッチSaおよびコンデンサCaのマイナ
ス側端子からなる電流経路を電流が流れる。この場合、
巻線22aにコンデンサCaの端子間電圧Vcaと等し
い値の電圧Vaが発生し、他の巻線22b〜22dに
は、巻線22aの巻数Naとの比率に応じた値の電圧V
b〜Vdがそれぞれ発生する。
【0006】この場合、各電圧Vb〜Vdは、対応する
各端子間電圧Vcb〜Vcdよりもそれぞれ高電圧とな
る。このため、各電圧Vb〜Vdに基づく電流が、巻線
22、コンデンサCおよびスイッチSからなる電流経路
を流れ続けて各コンデンサCb〜Cdをそれぞれ充電す
る。次いで、各電圧Vb〜Vdと対応する各端子間電圧
Vcb〜Vcdとが等しい電圧に達したコンデンサCか
ら順次充電が停止され、最終的には、上記式が満足さ
れる。この結果、コンデンサCaから他のコンデンサC
b〜Cdへのエネルギーの分散移転が行われる。
【0007】このように、この移送装置21によれば、
簡易な構成でありながら、各コンデンサCa〜Cdの端
子間電圧を等しくすることができる。このため、コンデ
ンサCa〜Cdを直列接続すると共に、その両端間に充
電電圧を供給した状態で、各スイッチSa〜Sdを同期
させてスイッチングさせることにより、コンデンサCa
〜Cdを効率よく充電させることができる結果、高電圧
かつ大容量のバッテリーを構成することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この出願人
の提案している移送装置21には、以下の改善点があ
る。すなわち、数多くのコンデンサCを直列接続して百
数十Vの高電圧出力タイプのバッテリーを構成する場
合、移送装置21では、各コンデンサCの両端にそれぞ
れ2本の接続ケーブルを接続しなければならない。この
ため、接続ケーブルの配線引き回し作業のコストが高騰
すると共に、接続ケーブルの収納スペースも確保しなけ
ればならず、これらの点の改善が望まれている。
【0009】また、電気二重層コンデンサをバッテリー
として用いる場合、各電気二重層コンデンサの充電電圧
が極端にばらついたときには、スイッチSのスイッチン
グ時に、充電電圧が高い電気二重層コンデンサから充電
電圧が低い電気二重層コンデンサに大電流が流れるおそ
れがある。かかる場合には、スイッチSに大電流が流れ
ることになるため、場合によっては、スイッチSの電流
破壊を引き起こすおそれがあり、この点の改善も望まれ
ている。
【0010】本発明は、かかる改善点を解決すべくなさ
れたものであり、エネルギー蓄積手段に接続すべき配線
数を低減可能なエネルギー移送装置を提供することを主
目的とし、故障が少なく高信頼性のエネルギー移送装置
を提供することを他の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載のエネルギー移送装置は、少なくとも巻線お
よびスイッチ手段を直列接続してなる直列回路を複数有
すると共に、直列接続された複数のエネルギー蓄積手段
の各々に複数の直列回路の各々をそれぞれ並列接続可能
に構成され、複数の巻線は、互いにそれぞれ磁気結合さ
れ、複数のスイッチ手段は、互いに同期してそれぞれス
イッチング制御されるエネルギー移送装置であって、複
数の巻線の一部または全部を直列接続して構成されると
共に各巻線の接続点に中間タップが形成されたトランス
を備え、複数のスイッチ手段の少なくとも一部が、トラ
ンスの各中間タップを介して巻線にそれぞれ直列接続さ
れていることを特徴とする。
【0012】請求項2記載のエネルギー移送装置は、請
求項1記載のエネルギー移送装置において、エネルギー
蓄積手段の両端電圧を検出する電圧検出手段を備え、ス
イッチ手段は、電圧検出手段の検出電圧に応じてオン/
オフ制御されることを特徴とする。
【0013】請求項3記載のエネルギー移送装置は、請
求項1または2記載のエネルギー移送装置において、ス
イッチ手段に流れている電流を検出する電流検出手段を
備え、スイッチ手段は、電流検出手段の検出電流値が所
定値を超えたときにスイッチングを停止させられること
を特徴とする。
【0014】請求項4記載のエネルギー移送装置は、請
求項1から3のいずれかに記載のエネルギー移送装置に
おいて、直列回路内に過電流保護手段が直列接続されて
いることを特徴とする。
【0015】請求項5記載のエネルギー移送装置は、請
求項1から4のいずれかに記載のエネルギー移送装置に
おいて、エネルギー蓄積手段は、二次電池またはコンデ
ンサであることを特徴とする。この場合、二次電池に
は、リチウムイオン電池やリチウムポリマ電池などが含
まれ、コンデンサには、電気二重層コンデンサなどが含
まれる。なお、エネルギー蓄積手段は、二次電池とコン
デンサとが混在する複合品であってもよい。
【0016】請求項6記載のエネルギー移送装置は、請
求項1から5のいずれかに記載のエネルギー移送装置に
おいて、スイッチ手段は、電界効果トランジスタまたは
バイポーラトランジスタで構成されていることを特徴と
する。
【0017】請求項7記載のエネルギー移送装置は、請
求項1から6のいずれかに記載のエネルギー移送装置に
おいて、スイッチ手段のスイッチングを制御する他励方
式の発振回路を備えていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係るエネルギー移送装置の好適な実施の形態につい
て説明する。なお、移送装置21と同一の構成要素につ
いては同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0019】最初に、本発明に係るエネルギー移送装置
の動作原理について、図1を参照して説明する。
【0020】同図に示すように、移送装置1は、例え
ば、電気エネルギー蓄積手段としての直列接続された4
つのコンデンサCa〜Cd相互間での電気エネルギーの
移送を可能に構成されている。具体的には、移送装置1
は、トランス2A、スイッチSa〜Sdおよびスイッチ
ング制御回路11を備えている。この場合、トランス2
Aには、巻線2a〜2d(以下、区別しないときには、
「巻線2」という)が直列接続されると共に各巻線2の
接続点に中間タップTa〜Tc(以下、区別しないとき
には「中間タップT」という)がそれぞれ形成されてい
る。また、各巻線2a〜2dは、鉄心によって互いに磁
気的結合されており、巻数Na,Nb,Nc,Ndでそ
れぞれ巻き回されている。なお、このトランス2Aは、
各巻線2の抵抗成分が0Ωで、かつリーケージインダク
タンスがなく、しかも励磁電流のない理想トランスとし
て機能する。
【0021】一方、各スイッチSは、例えばFETやバ
イポーラトランジスタで構成され、スイッチングオフ時
には常開状態に維持される。また、スイッチSa〜Sc
は、その一端がトランス2Aの中間タップTa〜Tcに
それぞれ接続され、その他端が各コンデンサCの接続点
にそれぞれ接続されている。さらに、スイッチSdは、
その一端が巻線2dの巻き終わり側端子に接続され、そ
の他端がアース電位としてのコンデンサCdのマイナス
側端子に接続されている。また、スイッチング制御回路
11は、各スイッチSを互いに同期してオン/オフ制御
する。
【0022】この移送装置1では、スイッチング制御回
路11によって各スイッチSがスイッチングされると、
コンデンサCa〜Cdの端子間電圧Vca〜Vcdに関
して上記式が成立するように、各コンデンサC間での
エネルギーの分散移転が行われる。したがって、各巻線
2の巻数を同一に形成することによって、各コンデンサ
Cの端子間電圧Vca〜Vcdを等しくすることができ
る。なお、動作原理は、移送装置21と同一のため、そ
の詳細動作説明については省略する。
【0023】この移送装置1では、巻線2aの巻始め側
端子をコンデンサCaのプラス側端子に接続し、スイッ
チSa〜Scの各他端を、コンデンサCaおよびコンデ
ンサCbの接続点、コンデンサCbおよびコンデンサC
cの接続点、並びにコンデンサCcおよびコンデンサC
dの接続点にそれぞれ接続し、かつスイッチSdの他端
をコンデンサCdのマイナス側端子に接続する。次い
で、スイッチング制御回路が各スイッチSa〜Sdをス
イッチング制御する。なお、出力電圧VO は、各スイッ
チSがスイッチングされている間、およびスイッチング
が停止されている間の任意の期間において、コンデンサ
Ca〜Cdの両端から図外の負荷に供給される。
【0024】この際に、移送装置1では、移送装置21
と同様にして、各コンデンサCa〜Cd相互間において
エネルギーの分散移転が行われる。例えば、コンデンサ
Caの端子間電圧Vcaが上記式に規定される電圧よ
りも高電圧の場合、各スイッチSa〜Sdがオン状態に
制御されると、コンデンサCaのプラス側端子、巻線2
a、中間タップTa、スイッチSaおよびコンデンサC
aのマイナス側端子からなる電流経路を電流が流れる。
この場合、巻線2aにコンデンサCaの端子間電圧Vc
aと等しい値の電圧Vaが発生し、他の巻線2b〜2d
には、巻線2aの巻数Naとの比率に応じた値の電圧V
b〜Vdがそれぞれ発生する。具体的には、巻線2bに
は、値(電圧Va×Nb/Na)の電圧Vbが発生し、
巻線2cには、値(電圧Va×Nc/Na)の電圧Vc
が発生し、巻線2dには、値(電圧Va×Nd/Na)
の電圧Vdが発生する。
【0025】この際に、各電圧Vb〜Vdは、対応する
各端子間電圧Vcb〜Vcdよりもそれぞれ高電圧とな
るため、各電圧Vb〜Vdに基づく電流が、巻線2、コ
ンデンサCおよびスイッチSからなる電流経路を流れ続
けて各コンデンサCb〜Cdをそれぞれ充電する。この
場合、例えば、中間タップTbおよびコンデンサCb,
Ccの接続点を結ぶ接続ラインは、コンデンサCbおよ
びコンデンサCcに流れる電流経路を兼用する。次い
で、各電圧Vb〜Vdと、対応する各端子間電圧Vcb
〜Vcdとが等しい電圧に達したコンデンサCから順次
充電が停止され、最終的には、上記式が満足される。
この結果、コンデンサCaから他のコンデンサCb〜C
dへのエネルギーの分散移転が行われ、上記した式が
成立する。
【0026】このように、この移送装置1によれば、中
間タップTaと、コンデンサCa,Cbの接続点とを結
ぶ接続ラインが、コンデンサCaおよびコンデンサCb
に流れる電流経路を兼用し、同様にして、他の中間タッ
プTと、他のコンデンサC,Cの接続点とを結ぶ接続ラ
インが、その両コンデンサC,Cに流れる電流経路を兼
用する。したがって、N個のコンデンサCが直列接続さ
れている場合、これらのコンデンサCに接続すべき接続
ケーブルの数が(N+1)本のため、同じ例では2・N
本の移送装置21と比較してその接続数を低減すること
ができる。特に、コンデンサCが数多い場合には、その
接続ケーブルの数をほぼ半減させることができる。この
結果、配線作業コストを低減できると共に配線材料コス
トを半減することができる。
【0027】次に、現実的なトランスを用いた実際の回
路構成について、図2を参照して説明する。なお、以
下、移送装置1と同一の構成要素については同一の符号
を付して重複した説明を省略し、同一の動作についても
重複した説明を省略する。
【0028】同図に示すように、移送装置1Aは、トラ
ンス2Bを備え、このトランス2Bには、互いに同一の
巻数Na〜Ndで巻き回された4つの巻線2a〜2d
と、巻線2aの例えば4倍の巻数Neで巻き回されたリ
セット巻線2e(以下、巻線2a〜2eを区別しないと
きには「巻線2」という)とが直列接続されると共に各
巻線2の接続点に中間タップTa〜Tc,Te(以下、
区別しないときには「中間タップT」という)がそれぞ
れ形成されている。この場合、各巻線2a〜2eは、鉄
心によって互いに磁気的結合されている。また、移送装
置1Aは、各スイッチSa(またはSb〜Sd)と、コ
ンデンサCへの接続端子との間に直列接続されたフュー
ズFa(またはFb〜Fd、以下、区別しないときには
「フューズF」という)およびカレントトランスCTa
(またはCTb〜CTd、以下、区別しないときには
「カレントトランスCT」という)を備えるほか、電圧
検出回路12、電流検出回路13、およびリセット電流
放出用のダイオードD1を備えている。なお、フューズ
FおよびカレントトランスCTのいずれか一方のみを備
える構成であってもよい。
【0029】フューズFは、本発明における過電流保護
手段に相当し、スイッチSの定格最大電流を超える過電
流が流れようとする際に、その電流で切断されることに
より、スイッチSの電流破壊や、配線およびトランス2
Bの焼損を防止する。カレントトランスCTは、本発明
における電流検出手段に相当し、スイッチング時に一次
巻線CTaa(または、CTba〜CTda)を流れる
電流値を検出し、二次巻線CTab(または、CTbb
〜CTdb)から出力する。電圧検出回路12は、直列
接続されたコンデンサCa〜Cdの両端電圧を検出し、
各コンデンサCの定格充電電圧の加算値の例えば60%
に相当する所定電圧を超えたときに、検出信号SD1をス
イッチング制御回路11に出力することにより、スイッ
チング制御回路11に対して各スイッチSをスイッチン
グさせる。また、電流検出回路13は、各カレントトラ
ンスCTの二次巻線から出力される電流値が所定値(例
えばスイッチSの定格電流の90%)を超えたときに、
検出信号SD2をスイッチング制御回路11に出力するこ
とにより、スイッチング制御回路11に対して各スイッ
チSのスイッチングを停止させる。
【0030】この移送装置1Aでは、コンデンサCa〜
Cdが図外の充電器によって所定電圧まで充電される
と、電圧検出回路12が検出信号SD1をスイッチング制
御回路11に出力する。次に、スイッチング制御回路1
1が、各スイッチSを同期してスイッチングさせること
により、移送装置1と同様にして各コンデンサCの端子
間電圧を平均化する。この際に、実際のトランス2Bで
は、励磁電流が流れるため、スイッチSのオン状態制御
時には、トランス2Bが磁化される。次いで、各スイッ
チSがオフ状態に制御されると、各巻線2a〜3eが共
通する鉄心によって磁気的に結合されているため、各巻
線2a〜3eには、トランス2Bの励磁エネルギーに基
づいて、同図に示すように、その巻数比に応じた電圧V
a〜Veがそれぞれ発生する。この場合、各電圧Va〜
Vdに基づく電流は、オフ状態に制御された各スイッチ
Sa〜Sdによってその通過がそれぞれ阻止される。し
たがって、電圧Veに基づく電流が、中間タップTe、
コンデンサCa〜Cd、ダイオードD1、および巻線2
eの巻始め側端子からなる電流経路を流れることによ
り、各コンデンサCa〜Cdが充電されると共にトラン
ス2bが磁気リセットされる。
【0031】この場合、巻線2aに対する巻線2eの巻
数比(Ne/Na)が値4のため、スイッチSを50%
デューティーでスイッチングすることにより、理論的に
は、トランス2Bの励磁エネルギーは、スイッチSのオ
フ期間内ですべて放出されて、トランス2Bの磁気飽和
が確実に防止される。この結果、トランス2Bに蓄積さ
れたエネルギーのすべてが各コンデンサCに分散移転さ
れる。一方、充電が停止された状態で出力電圧VO が負
荷に供給されることによって、コンデンサCa〜Cdの
端子間電圧が所定電圧よりも低下したときには、電圧検
出回路12が検出信号SD1のスイッチング制御回路11
への出力を停止する。この際には、スイッチング制御回
路11は、スイッチSのスイッチングを停止させること
により、スイッチSのスイッチングの際の損失を低減さ
せる。
【0032】一方、各コンデンサCの端子間電圧が極端
にばらついたときには、スイッチSのスイッチング時
に、端子間電圧が高いコンデンサCから端子間電圧が低
いコンデンサCに大電流が流れることもある。かかる場
合、カレントトランスCTが、その電流を検出して電流
検出回路13に出力する。この場合、電流検出回路13
が、カレントトランスCTの一次巻線を流れる電流が所
定電流値を超えるときに、スイッチング制御回路11に
検出信号SD2を出力することによりスイッチSのスイッ
チングを停止させる。これにより、各スイッチSの電流
破壊や、配線およびトランス2Bの焼損が防止される。
なお、リーケージトランスをトランス2Bに用いた場
合、スイッチSのオン状態制御時に各巻線2を介して電
流が流れる際に、そのリーケージインダクタンスを介し
て電流が流れることにより、その電流のピーク値を適度
に制限することができる。また、スイッチSの最大定格
電流を超える過大な電流がスイッチSを流れようとする
際には、その電流経路に配設されているフューズFが切
断されることにより、スイッチSの破壊や、配線および
トランス2Bの焼損が防止される。これにより、高信頼
性を有する移送装置1Aを構成することができる。
【0033】次に、図3を参照して他の実施の形態に係
る移送装置1Bについて説明する。なお、以下に説明す
る移送装置では、移送装置1Aと異なる点を主として説
明するものとし、スイッチング制御回路11などの動作
的に共通する回路部品の図示を省略する。
【0034】この移送装置1Bは、移送装置1Aにおけ
るトランス2Bに代えてトランス3を備えている。この
トランス3は、直列接続されてその接続点に中間タップ
T1が設けられた巻線3a,3bと、直列接続されてそ
の接続点に中間タップT2 が設けられた巻線3c,3d
と、直列接続されてその接続点に中間タップT3 ,T4
が設けられた巻線3e,3fおよびリセット巻線3gと
が、互いに分離し、かつ磁気的に結合された状態で巻き
回されている。この場合、巻線3a〜3fは互いに同一
の巻数Na〜Nfで巻き回され、かつ巻線3gは、巻線
3eの2倍の巻数Ngで巻き回されている。また、移送
装置1Bは、トランス3の励磁エネルギー放出用のダイ
オードD2〜D4を備えている。
【0035】この移送装置1Bでは、スイッチSのスイ
ッチングオン状態制御時には、移送装置1Aと同様にし
て、下記式で規定される電圧よりも高電圧のコンデン
サCのプラス側端子からマイナス端子側に向けて電流が
流れることにより、各コンデンサCa〜Cfの各端子間
電圧Vca〜VCfが下記式を満たすようにエネルギ
ーが移送される。一方、スイッチSのスイッチングオフ
時には、巻線3c,3dに誘起する電圧Vc,Vdに基
づいて、電流I1 が、巻線3dの巻き終わり側端子、ダ
イオードD2、コンデンサCa,Cb、および巻線3c
の巻き始め側端子からなる電流経路を流れる。同様にし
て、巻線3e,3fに誘起する電圧Ve,Vfに基づい
て、電流I2 が、巻線3fの巻き終わり側端子、ダイオ
ードD3、コンデンサCc,Cd、および巻線3eの巻
き始め側端子からなる電流経路を流れ、リセット巻線3
gに誘起する電圧Vgに基づいて、電流I3 が、巻線3
gの巻き終わり側端子、コンデンサCe,Cf、ダイオ
ードD4、および巻線3gの巻き始め側端子からなる電
流経路を流れる。これにより、トランス3の励磁エネル
ギーが、コンデンサCa,Cbの直列回路、コンデンサ
Cc,Cdの直列回路、およびコンデンサCe,Cfの
直列回路に分散されて放出される。 Vca:Vcb:Vcc:Vcd:Vce:Vcf =Na:Nb:Nc:Nd:Ne:Nf・・・式
【0036】この結果、スイッチSのオフ状態制御時に
は、トランス3の励磁エネルギーが、両端電圧の最も低
い一組のコンデンサC,Cの直列回路に移転され、その
後、励磁エネルギーの放出が終了するまでの間におい
て、両端電圧のより低い一組のコンデンサC,Cの直列
回路から優先的に順次移転される。このため、すべての
コンデンサCa〜Cdの直列回路に一括してエネルギー
が放出される移送装置1Aと比較して、スイッチSのス
イッチングオフ時におけるトランス3の励磁エネルギー
の放出を効率よく行うことができる。
【0037】次に、各スイッチSのスイッチングを制御
するドライブ方式について、図4を参照して説明する。
【0038】図4に示す移送装置1Cは、他励発振方式
でスイッチSのオン/オフを制御する装置であって、巻
線4a〜4cが直列接続されてその各接続点に中間タッ
プTa,Tbが設けられたトランス4と、FETで構成
されたスイッチSa〜Scと、各スイッチSのゲート−
ソース間に二次巻線5a〜5cが接続されると共に一次
巻線5dがスイッチS1を介してコンデンサCa〜Cc
の直列回路に並列接続されたトランス5とを備えてい
る。この場合、スイッチS1は、例えば、FETやバイ
ポーラ型トランジスタで構成され、装置外部のスイッチ
ング制御回路から出力されるスイッチング用同期信号に
同期してオン/オフ制御される。
【0039】この移送装置1Cでは、スイッチS1がオ
ン/オフ制御されると、トランス5の一次巻線5dに電
流が流れ、その際に、各二次巻線5a〜5cに電圧が誘
起する。次いで、この誘起電圧が各スイッチSa〜Sc
に供給されることにより、各スイッチSa〜Scが、ス
イッチS1のスイッチング周波数に同期してオン/オフ
制御される。したがって、装置外部からスイッチング用
同期信号を入力することにより、すべてのスイッチSa
〜Scに対するスイッチングオン/オフをスイッチング
同期用信号に確実に同期させて制御することができる。
【0040】このように、上記した移送装置1,1A〜
1Cによれば、各コンデンサCの端子間電圧を上記の
式または式に従った電圧に維持しつつ充電または放電
させることができるため、各コンデンサCにより多くの
エネルギーを蓄積させることができると共に、各コンデ
ンサCから効率よくエネルギーを放出させることができ
る。また、各トランスの巻線の接続点に中間タップTを
設け、その中間タップTと、コンデンサC,Cの接続点
とを結ぶことにより、コンデンサCに接続すべき接続ケ
ーブルの数を低減することができる結果、配線作業コス
トを低減できると共に配線材料コストを半減することが
できる。加えて、回路部品数が少ないため、移送装置
1,1A〜1Cを小型かつ安価に構成することができ
る。
【0041】なお、本発明は、上記した発明の実施の形
態に限定されず、その構成を適宜変更することができ
る。例えば、コンデンサCの蓄積エネルギーを負荷に供
給する方法は、上記した実施の形態に限定されず、図5
に示すように、各コンデンサC(例えば同図ではコンデ
ンサCc)の両端や、任意の数のコンデンサCの両端か
ら負荷RLに供給することができる。なお、同図に示す
ように、特定のコンデンサCcの両端から負荷RLにエ
ネルギーを供給する場合、そのコンデンサCcの端子間
電圧の低下が大きいため、そのコンデンサCcにより多
く電流が流れることになる。このため、そのコンデンサ
Ccに直列接続される巻線2(この例では巻線2c)の
線径を他の巻線2の線径よりも太くしておくことが好ま
しい。
【0042】さらに、本発明は、自動車用バッテリーの
各セルとしてのコンデンサCの端子間電圧を平均化する
用途に限らない。例えば、大容量蓄電手段が直列接続さ
れる蓄電システムなどにおいて、その大容量蓄電手段の
各両端電圧を平均化したり、トランスにおける巻線の巻
数比に応じた電圧に維持する場合など、任意の用途に適
用できるのは勿論である。
【0043】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載のエネルギ
ー移送装置によれば、複数のスイッチ手段の少なくとも
一部をトランスに形成した各中間タップを介して各巻線
にそれぞれ直列接続したことにより、エネルギー蓄積手
段に接続すべき接続ケーブルの数を低減することができ
る結果、配線作業コストおよび配線材料コストを低減す
ることができると共にその分の省スペース化を図ること
ができる。
【0044】また、請求項2記載のエネルギー移送装置
によれば、スイッチ手段が電圧検出手段の検出電圧に応
じてオン/オフ制御されることにより、スイッチ手段の
不要なスイッチングを避けることができ、これにより、
スイッチ手段によるスイッチングの際の損失を低減する
ことができる。
【0045】さらに、請求項3記載のエネルギー移送装
置によれば、スイッチ手段が電流検出手段の検出電流値
が所定値を超えたときにスイッチングを停止させられる
ことにより、スイッチ手段の電流破壊や、配線およびト
ランスの焼損を防止することができる。
【0046】また、請求項4記載のエネルギー移送装置
によれば、過電流保護手段を備えたことにより、スイッ
チ手段の電流破壊や、配線およびトランスの焼損を確実
に防止することができる。
【0047】また、請求項5記載のエネルギー移送装置
によれば、二次電池またはコンデンサでエネルギー蓄積
手段を構成したことにより、各種バッテリーに用いられ
る二次電池やコンデンサの両端電圧を平均化することが
できるため、バッテリーを高効率で充放電させることが
できる。
【0048】さらに、請求項6記載のエネルギー移送装
置によれば、電界効果トランジスタまたはバイポーラト
ランジスタでスイッチ手段を構成したことにより、スイ
ッチ手段を安価に構成することができると共にスイッチ
ング時における電力損失をより少なくすることができ
る。
【0049】また、請求項7記載のエネルギー移送装置
によれば、スイッチ手段のスイッチングを制御する他励
方式の発振回路を備えたため、装置外部からスイッチン
グ用同期信号を入力することにより、すべてのスイッチ
手段に対するスイッチングオン/オフをスイッチング同
期用信号に確実に同期させて制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作原理を説明するための移送装置1
の回路図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る移送装置1Aの回路
図である。
【図3】本発明の他の実施の形態に係る移送装置1Bの
回路図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る移送装置1Cの
回路図である。
【図5】コンデンサCの蓄積エネルギーの負荷への供給
方法を示す移送装置1の回路図である。
【図6】出願人が既に提案している移送装置21の動作
原理を説明するための回路図である。
【符号の説明】
1,1A〜1C 移送装置 2A,2B,3〜5 トランス 2a〜2d,3a〜3f,4a〜4c 巻線 2e,3g リセット巻線 12 電圧検出回路 13 電流検出回路 Ca〜Cf コンデンサ CTa〜CTd カレントトランス Fa〜Fd フューズ S1,Sa〜Sf スイッチ Ta〜Tc,T1 〜T4 中間タップ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月10日(2000.7.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 エネルギー移送装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のエネルギー
蓄積手段に接続されて、そのエネルギー蓄積手段相互間
においてエネルギーを移送するエネルギー移送装置に関
し、詳しくは、直列接続された複数のエネルギー蓄積手
段の各々の両端電圧を平均化するのに適したエネルギー
移送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気自動車の開発が盛んな今日、その電
気自動車を駆動するためのバッテリーの開発も盛んにな
っている。この種のバッテリーとしては、現在、電気二
重層コンデンサが有望視されている。その一方、現段階
では、電気二重層コンデンサは、大容量タイプの場合、
高電圧に充電するのが困難である。したがって、高電圧
を出力できかつ大容量のタイプが望ましい電気自動車用
バッテリーとして用いるためには、数個〜数十個を直列
接続し、かつ各電気二重層コンデンサの端子間電圧が等
しくなるように効率よく充電させる必要がある。このた
め、出願人は、複数の電気二重層コンデンサに蓄積され
ている電気エネルギーを平均化するための装置として、
移送装置を既に提案している(特願平11−11323
5号)。
【0003】この出願人が既に提案している移送装置2
1は、図6に示すように、例えば、電気エネルギー蓄積
手段としての4つのコンデンサCa〜Cd(以下、区別
しないときには、「コンデンサC」という)相互間での
エネルギーの移送を可能に構成されている。具体的に
は、移送装置21は、巻線22a〜22d(以下、区別
しないときには、「巻線22」という)を有するトラン
ス22Aを備えている。このトランス22Aは、各巻線
22の抵抗成分が0Ωで、かつリーケージインダクタン
スがなく、しかも励磁電流のない理想トランスとして機
能する。また、各巻線22a〜22dは、鉄心によって
互いに磁気的結合されており、巻数Na,Nb,Nc,
Ndでそれぞれ巻き回されている。さらに、移送装置2
1は、各巻線22a〜22dの巻終わり側端部とコンデ
ンサCa〜Cdのマイナス側端子との間にそれぞれ接続
されるスイッチSa〜Sd(以下、区別しないときに
は、「スイッチS」という)を備えている。この場合、
各スイッチSa〜Sdは、例えばFETやバイポーラト
ランジスタで構成され、図外のスイッチング制御回路に
よって互いに同期してオン/オフ制御される。
【0004】この移送装置21では、各巻線22の各巻
始め側端部と、対応する各スイッチSの固定接点とをコ
ンデンサCa〜Cdの両端にそれぞれ接続し、その状態
で、スイッチング制御回路が各スイッチSa〜Sdをス
イッチング制御する。この際には、コンデンサCa〜C
dの端子間電圧Vca〜Vcdと、巻線22の巻数Na
〜Ndとの間には、下記の式が成立する。 Vca:Vcb:Vcc:Vcd=Na:Nb:Nc:Nd・・・式
【0005】したがって、スイッチSa〜Sdのスイッ
チング時には、各コンデンサCa〜Cd相互間において
エネルギーの移転が行われる。具体的に、例えば、コン
デンサCaの端子間に上記式に規定される電圧よりも
高電圧が印加された場合を例に挙げて説明する。各スイ
ッチSa〜Sdがオン状態に制御されると、コンデンサ
Caの端子間電圧Vcaのみが上記式に応じた電圧よ
りも高電圧のため、コンデンサCaのプラス側端子、巻
線22a、スイッチSaおよびコンデンサCaのマイナ
ス側端子からなる電流経路を電流が流れる。この場合、
巻線22aにコンデンサCaの端子間電圧Vcaと等し
い値の電圧Vaが発生し、他の巻線22b〜22dに
は、巻線22aの巻数Naとの比率に応じた値の電圧V
b〜Vdがそれぞれ発生する。
【0006】この場合、各電圧Vb〜Vdは、対応する
各端子間電圧Vcb〜Vcdよりもそれぞれ高電圧とな
る。このため、各電圧Vb〜Vdに基づく電流が、巻線
22、コンデンサCおよびスイッチSからなる電流経路
を流れ続けて各コンデンサCb〜Cdをそれぞれ充電す
る。次いで、各電圧Vb〜Vdと対応する各端子間電圧
Vcb〜Vcdとが等しい電圧に達したコンデンサCか
ら順次充電が停止され、最終的には、上記式が満足さ
れる。この結果、コンデンサCaから他のコンデンサC
b〜Cdへのエネルギーの分散移転が行われる。
【0007】このように、この移送装置21によれば、
簡易な構成でありながら、各コンデンサCa〜Cdの端
子間電圧を等しくすることができる。このため、コンデ
ンサCa〜Cdを直列接続すると共に、その両端間に充
電電圧を供給した状態で、各スイッチSa〜Sdを同期
させてスイッチングさせることにより、コンデンサCa
〜Cdを効率よく充電させることができる結果、高電圧
かつ大容量のバッテリーを構成することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この出願人
の提案している移送装置21には、以下の改善点があ
る。すなわち、数多くのコンデンサCを直列接続して百
数十Vの高電圧出力タイプのバッテリーを構成する場
合、移送装置21では、各コンデンサCの両端にそれぞ
れ2本の接続ケーブルを接続しなければならない。この
ため、接続ケーブルの配線引き回し作業のコストが高騰
すると共に、接続ケーブルの収納スペースも確保しなけ
ればならず、これらの点の改善が望まれている。
【0009】また、電気二重層コンデンサをバッテリー
として用いる場合、各電気二重層コンデンサの充電電圧
が極端にばらついたときには、スイッチSのスイッチン
グ時に、充電電圧が高い電気二重層コンデンサから充電
電圧が低い電気二重層コンデンサに大電流が流れるおそ
れがある。かかる場合には、スイッチSに大電流が流れ
ることになるため、場合によっては、スイッチSの電流
破壊を引き起こすおそれがあり、この点の改善も望まれ
ている。
【0010】本発明は、かかる改善点を解決すべくなさ
れたものであり、エネルギー蓄積手段に接続すべき配線
数を低減可能なエネルギー移送装置を提供することを主
目的とし、故障が少なく高信頼性のエネルギー移送装置
を提供することを他の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載のエネルギー移送装置は、少なくとも巻線お
よびスイッチ手段を直列接続してなる直列回路を複数有
すると共に、直列接続された複数のエネルギー蓄積手段
の各々に複数の直列回路の各々をそれぞれ並列接続可能
に構成され、複数の巻線は、互いにそれぞれ磁気結合さ
れ、複数のスイッチ手段は、互いに同期してそれぞれス
イッチング制御されるエネルギー移送装置であって、複
数の巻線の一部または全部を直列接続して構成されると
共に各巻線の接続点に中間タップが形成されたトランス
と、直列接続された複数のエネルギー蓄積手段全体とし
ての両端電圧を検出する電圧検出手段とを備え、複数の
スイッチ手段の少なくとも一部が、トランスの各中間タ
ップを介して巻線にそれぞれ直列接続され、複数のスイ
ッチ手段は、電圧検出手段の検出電圧が所定電圧を超え
たときにスイッチング制御されることを特徴とするエネ
ルギー移送装置。
【0012】請求項記載のエネルギー移送装置は、請
求項記載のエネルギー移送装置において、スイッチ手
段に流れている電流を検出する電流検出手段を備え、ス
イッチ手段は、電流検出手段の検出電流値が所定値を超
えたときにスイッチングを停止させられることを特徴と
する。
【0013】請求項記載のエネルギー移送装置は、請
求項1または2記載のエネルギー移送装置において、直
列回路内に過電流保護手段が直列接続されていることを
特徴とする。
【0014】請求項記載のエネルギー移送装置は、請
求項1からのいずれかに記載のエネルギー移送装置に
おいて、エネルギー蓄積手段は、二次電池またはコンデ
ンサであることを特徴とする。この場合、二次電池に
は、リチウムイオン電池やリチウムポリマ電池などが含
まれ、コンデンサには、電気二重層コンデンサなどが含
まれる。なお、エネルギー蓄積手段は、二次電池とコン
デンサとが混在する複合品であってもよい。
【0015】請求項記載のエネルギー移送装置は、請
求項1からのいずれかに記載のエネルギー移送装置に
おいて、スイッチ手段は、電界効果トランジスタまたは
バイポーラトランジスタで構成されていることを特徴と
する。
【0016】請求項記載のエネルギー移送装置は、請
求項1からのいずれかに記載のエネルギー移送装置に
おいて、スイッチ手段のスイッチングを制御する他励方
式の発振回路を備えていることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係るエネルギー移送装置の好適な実施の形態につい
て説明する。なお、移送装置21と同一の構成要素につ
いては同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0018】最初に、本発明に係るエネルギー移送装置
の動作原理について、図1を参照して説明する。
【0019】同図に示すように、移送装置1は、例え
ば、電気エネルギー蓄積手段としての直列接続された4
つのコンデンサCa〜Cd相互間での電気エネルギーの
移送を可能に構成されている。具体的には、移送装置1
は、トランス2A、スイッチSa〜Sdおよびスイッチ
ング制御回路11を備えている。この場合、トランス2
Aには、巻線2a〜2d(以下、区別しないときには、
「巻線2」という)が直列接続されると共に各巻線2の
接続点に中間タップTa〜Tc(以下、区別しないとき
には「中間タップT」という)がそれぞれ形成されてい
る。また、各巻線2a〜2dは、鉄心によって互いに磁
気的結合されており、巻数Na,Nb,Nc,Ndでそ
れぞれ巻き回されている。なお、このトランス2Aは、
各巻線2の抵抗成分が0Ωで、かつリーケージインダク
タンスがなく、しかも励磁電流のない理想トランスとし
て機能する。
【0020】一方、各スイッチSは、例えばFETやバ
イポーラトランジスタで構成され、スイッチングオフ時
には常開状態に維持される。また、スイッチSa〜Sc
は、その一端がトランス2Aの中間タップTa〜Tcに
それぞれ接続され、その他端が各コンデンサCの接続点
にそれぞれ接続されている。さらに、スイッチSdは、
その一端が巻線2dの巻き終わり側端子に接続され、そ
の他端がアース電位としてのコンデンサCdのマイナス
側端子に接続されている。また、スイッチング制御回路
11は、各スイッチSを互いに同期してオン/オフ制御
する。
【0021】この移送装置1では、スイッチング制御回
路11によって各スイッチSがスイッチングされると、
コンデンサCa〜Cdの端子間電圧Vca〜Vcdに関
して上記式が成立するように、各コンデンサC間での
エネルギーの分散移転が行われる。したがって、各巻線
2の巻数を同一に形成することによって、各コンデンサ
Cの端子間電圧Vca〜Vcdを等しくすることができ
る。なお、動作原理は、移送装置21と同一のため、そ
の詳細動作説明については省略する。
【0022】この移送装置1では、巻線2aの巻始め側
端子をコンデンサCaのプラス側端子に接続し、スイッ
チSa〜Scの各他端を、コンデンサCaおよびコンデ
ンサCbの接続点、コンデンサCbおよびコンデンサC
cの接続点、並びにコンデンサCcおよびコンデンサC
dの接続点にそれぞれ接続し、かつスイッチSdの他端
をコンデンサCdのマイナス側端子に接続する。次い
で、スイッチング制御回路が各スイッチSa〜Sdをス
イッチング制御する。なお、出力電圧VO は、各スイッ
チSがスイッチングされている間、およびスイッチング
が停止されている間の任意の期間において、コンデンサ
Ca〜Cdの両端から図外の負荷に供給される。
【0023】この際に、移送装置1では、移送装置21
と同様にして、各コンデンサCa〜Cd相互間において
エネルギーの分散移転が行われる。例えば、コンデンサ
Caの端子間電圧Vcaが上記式に規定される電圧よ
りも高電圧の場合、各スイッチSa〜Sdがオン状態に
制御されると、コンデンサCaのプラス側端子、巻線2
a、中間タップTa、スイッチSaおよびコンデンサC
aのマイナス側端子からなる電流経路を電流が流れる。
この場合、巻線2aにコンデンサCaの端子間電圧Vc
aと等しい値の電圧Vaが発生し、他の巻線2b〜2d
には、巻線2aの巻数Naとの比率に応じた値の電圧V
b〜Vdがそれぞれ発生する。具体的には、巻線2bに
は、値(電圧Va×Nb/Na)の電圧Vbが発生し、
巻線2cには、値(電圧Va×Nc/Na)の電圧Vc
が発生し、巻線2dには、値(電圧Va×Nd/Na)
の電圧Vdが発生する。
【0024】この際に、各電圧Vb〜Vdは、対応する
各端子間電圧Vcb〜Vcdよりもそれぞれ高電圧とな
るため、各電圧Vb〜Vdに基づく電流が、巻線2、コ
ンデンサCおよびスイッチSからなる電流経路を流れ続
けて各コンデンサCb〜Cdをそれぞれ充電する。この
場合、例えば、中間タップTbおよびコンデンサCb,
Ccの接続点を結ぶ接続ラインは、コンデンサCbおよ
びコンデンサCcに流れる電流経路を兼用する。次い
で、各電圧Vb〜Vdと、対応する各端子間電圧Vcb
〜Vcdとが等しい電圧に達したコンデンサCから順次
充電が停止され、最終的には、上記式が満足される。
この結果、コンデンサCaから他のコンデンサCb〜C
dへのエネルギーの分散移転が行われ、上記した式が
成立する。
【0025】このように、この移送装置1によれば、中
間タップTaと、コンデンサCa,Cbの接続点とを結
ぶ接続ラインが、コンデンサCaおよびコンデンサCb
に流れる電流経路を兼用し、同様にして、他の中間タッ
プTと、他のコンデンサC,Cの接続点とを結ぶ接続ラ
インが、その両コンデンサC,Cに流れる電流経路を兼
用する。したがって、N個のコンデンサCが直列接続さ
れている場合、これらのコンデンサCに接続すべき接続
ケーブルの数が(N+1)本のため、同じ例では2・N
本の移送装置21と比較してその接続数を低減すること
ができる。特に、コンデンサCが数多い場合には、その
接続ケーブルの数をほぼ半減させることができる。この
結果、配線作業コストを低減できると共に配線材料コス
トを半減することができる。
【0026】次に、現実的なトランスを用いた実際の回
路構成について、図2を参照して説明する。なお、以
下、移送装置1と同一の構成要素については同一の符号
を付して重複した説明を省略し、同一の動作についても
重複した説明を省略する。
【0027】同図に示すように、移送装置1Aは、トラ
ンス2Bを備え、このトランス2Bには、互いに同一の
巻数Na〜Ndで巻き回された4つの巻線2a〜2d
と、巻線2aの例えば4倍の巻数Neで巻き回されたリ
セット巻線2e(以下、巻線2a〜2eを区別しないと
きには「巻線2」という)とが直列接続されると共に各
巻線2の接続点に中間タップTa〜Tc,Te(以下、
区別しないときには「中間タップT」という)がそれぞ
れ形成されている。この場合、各巻線2a〜2eは、鉄
心によって互いに磁気的結合されている。また、移送装
置1Aは、各スイッチSa(またはSb〜Sd)と、コ
ンデンサCへの接続端子との間に直列接続されたフュー
ズFa(またはFb〜Fd、以下、区別しないときには
「フューズF」という)およびカレントトランスCTa
(またはCTb〜CTd、以下、区別しないときには
「カレントトランスCT」という)を備えるほか、電圧
検出回路12、電流検出回路13、およびリセット電流
放出用のダイオードD1を備えている。なお、フューズ
FおよびカレントトランスCTのいずれか一方のみを備
える構成であってもよい。
【0028】フューズFは、本発明における過電流保護
手段に相当し、スイッチSの定格最大電流を超える過電
流が流れようとする際に、その電流で切断されることに
より、スイッチSの電流破壊や、配線およびトランス2
Bの焼損を防止する。カレントトランスCTは、本発明
における電流検出手段に相当し、スイッチング時に一次
巻線CTaa(または、CTba〜CTda)を流れる
電流値を検出し、二次巻線CTab(または、CTbb
〜CTdb)から出力する。電圧検出回路12は、直列
接続されたコンデンサCa〜Cdの両端電圧を検出し、
各コンデンサCの定格充電電圧の加算値の例えば60%
に相当する所定電圧を超えたときに、検出信号SD1をス
イッチング制御回路11に出力することにより、スイッ
チング制御回路11に対して各スイッチSをスイッチン
グさせる。また、電流検出回路13は、各カレントトラ
ンスCTの二次巻線から出力される電流値が所定値(例
えばスイッチSの定格電流の90%)を超えたときに、
検出信号SD2をスイッチング制御回路11に出力するこ
とにより、スイッチング制御回路11に対して各スイッ
チSのスイッチングを停止させる。
【0029】この移送装置1Aでは、コンデンサCa〜
Cdが図外の充電器によって所定電圧まで充電される
と、電圧検出回路12が検出信号SD1をスイッチング制
御回路11に出力する。次に、スイッチング制御回路1
1が、各スイッチSを同期してスイッチングさせること
により、移送装置1と同様にして各コンデンサCの端子
間電圧を平均化する。この際に、実際のトランス2Bで
は、励磁電流が流れるため、スイッチSのオン状態制御
時には、トランス2Bが磁化される。次いで、各スイッ
チSがオフ状態に制御されると、各巻線2a〜3eが共
通する鉄心によって磁気的に結合されているため、各巻
線2a〜3eには、トランス2Bの励磁エネルギーに基
づいて、同図に示すように、その巻数比に応じた電圧V
a〜Veがそれぞれ発生する。この場合、各電圧Va〜
Vdに基づく電流は、オフ状態に制御された各スイッチ
Sa〜Sdによってその通過がそれぞれ阻止される。し
たがって、電圧Veに基づく電流が、中間タップTe、
コンデンサCa〜Cd、ダイオードD1、および巻線2
eの巻始め側端子からなる電流経路を流れることによ
り、各コンデンサCa〜Cdが充電されると共にトラン
ス2bが磁気リセットされる。
【0030】この場合、巻線2aに対する巻線2eの巻
数比(Ne/Na)が値4のため、スイッチSを50%
デューティーでスイッチングすることにより、理論的に
は、トランス2Bの励磁エネルギーは、スイッチSのオ
フ期間内ですべて放出されて、トランス2Bの磁気飽和
が確実に防止される。この結果、トランス2Bに蓄積さ
れたエネルギーのすべてが各コンデンサCに分散移転さ
れる。一方、充電が停止された状態で出力電圧VO が負
荷に供給されることによって、コンデンサCa〜Cdの
端子間電圧が所定電圧よりも低下したときには、電圧検
出回路12が検出信号SD1のスイッチング制御回路11
への出力を停止する。この際には、スイッチング制御回
路11は、スイッチSのスイッチングを停止させること
により、スイッチSのスイッチングの際の損失を低減さ
せる。
【0031】一方、各コンデンサCの端子間電圧が極端
にばらついたときには、スイッチSのスイッチング時
に、端子間電圧が高いコンデンサCから端子間電圧が低
いコンデンサCに大電流が流れることもある。かかる場
合、カレントトランスCTが、その電流を検出して電流
検出回路13に出力する。この場合、電流検出回路13
が、カレントトランスCTの一次巻線を流れる電流が所
定電流値を超えるときに、スイッチング制御回路11に
検出信号SD2を出力することによりスイッチSのスイッ
チングを停止させる。これにより、各スイッチSの電流
破壊や、配線およびトランス2Bの焼損が防止される。
なお、リーケージトランスをトランス2Bに用いた場
合、スイッチSのオン状態制御時に各巻線2を介して電
流が流れる際に、そのリーケージインダクタンスを介し
て電流が流れることにより、その電流のピーク値を適度
に制限することができる。また、スイッチSの最大定格
電流を超える過大な電流がスイッチSを流れようとする
際には、その電流経路に配設されているフューズFが切
断されることにより、スイッチSの破壊や、配線および
トランス2Bの焼損が防止される。これにより、高信頼
性を有する移送装置1Aを構成することができる。
【0032】次に、図3を参照して他の実施の形態に係
る移送装置1Bについて説明する。なお、以下に説明す
る移送装置では、移送装置1Aと異なる点を主として説
明するものとし、スイッチング制御回路11などの動作
的に共通する回路部品の図示を省略する。
【0033】この移送装置1Bは、移送装置1Aにおけ
るトランス2Bに代えてトランス3を備えている。この
トランス3は、直列接続されてその接続点に中間タップ
T1が設けられた巻線3a,3bと、直列接続されてそ
の接続点に中間タップT2 が設けられた巻線3c,3d
と、直列接続されてその接続点に中間タップT3 ,T4
が設けられた巻線3e,3fおよびリセット巻線3gと
が、互いに分離し、かつ磁気的に結合された状態で巻き
回されている。この場合、巻線3a〜3fは互いに同一
の巻数Na〜Nfで巻き回され、かつ巻線3gは、巻線
3eの2倍の巻数Ngで巻き回されている。また、移送
装置1Bは、トランス3の励磁エネルギー放出用のダイ
オードD2〜D4を備えている。
【0034】この移送装置1Bでは、スイッチSのスイ
ッチングオン状態制御時には、移送装置1Aと同様にし
て、下記式で規定される電圧よりも高電圧のコンデン
サCのプラス側端子からマイナス端子側に向けて電流が
流れることにより、各コンデンサCa〜Cfの各端子間
電圧Vca〜VCfが下記式を満たすようにエネルギ
ーが移送される。一方、スイッチSのスイッチングオフ
時には、巻線3c,3dに誘起する電圧Vc,Vdに基
づいて、電流I1 が、巻線3dの巻き終わり側端子、ダ
イオードD2、コンデンサCa,Cb、および巻線3c
の巻き始め側端子からなる電流経路を流れる。同様にし
て、巻線3e,3fに誘起する電圧Ve,Vfに基づい
て、電流I2 が、巻線3fの巻き終わり側端子、ダイオ
ードD3、コンデンサCc,Cd、および巻線3eの巻
き始め側端子からなる電流経路を流れ、リセット巻線3
gに誘起する電圧Vgに基づいて、電流I3 が、巻線3
gの巻き終わり側端子、コンデンサCe,Cf、ダイオ
ードD4、および巻線3gの巻き始め側端子からなる電
流経路を流れる。これにより、トランス3の励磁エネル
ギーが、コンデンサCa,Cbの直列回路、コンデンサ
Cc,Cdの直列回路、およびコンデンサCe,Cfの
直列回路に分散されて放出される。 Vca:Vcb:Vcc:Vcd:Vce:Vcf =Na:Nb:Nc:Nd:Ne:Nf・・・式
【0035】この結果、スイッチSのオフ状態制御時に
は、トランス3の励磁エネルギーが、両端電圧の最も低
い一組のコンデンサC,Cの直列回路に移転され、その
後、励磁エネルギーの放出が終了するまでの間におい
て、両端電圧のより低い一組のコンデンサC,Cの直列
回路から優先的に順次移転される。このため、すべての
コンデンサCa〜Cdの直列回路に一括してエネルギー
が放出される移送装置1Aと比較して、スイッチSのス
イッチングオフ時におけるトランス3の励磁エネルギー
の放出を効率よく行うことができる。
【0036】次に、各スイッチSのスイッチングを制御
するドライブ方式について、図4を参照して説明する。
【0037】図4に示す移送装置1Cは、他励発振方式
でスイッチSのオン/オフを制御する装置であって、巻
線4a〜4cが直列接続されてその各接続点に中間タッ
プTa,Tbが設けられたトランス4と、FETで構成
されたスイッチSa〜Scと、各スイッチSのゲート−
ソース間に二次巻線5a〜5cが接続されると共に一次
巻線5dがスイッチS1を介してコンデンサCa〜Cc
の直列回路に並列接続されたトランス5とを備えてい
る。この場合、スイッチS1は、例えば、FETやバイ
ポーラ型トランジスタで構成され、装置外部のスイッチ
ング制御回路から出力されるスイッチング用同期信号に
同期してオン/オフ制御される。
【0038】この移送装置1Cでは、スイッチS1がオ
ン/オフ制御されると、トランス5の一次巻線5dに電
流が流れ、その際に、各二次巻線5a〜5cに電圧が誘
起する。次いで、この誘起電圧が各スイッチSa〜Sc
に供給されることにより、各スイッチSa〜Scが、ス
イッチS1のスイッチング周波数に同期してオン/オフ
制御される。したがって、装置外部からスイッチング用
同期信号を入力することにより、すべてのスイッチSa
〜Scに対するスイッチングオン/オフをスイッチング
同期用信号に確実に同期させて制御することができる。
【0039】このように、上記した移送装置1,1A〜
1Cによれば、各コンデンサCの端子間電圧を上記の
式または式に従った電圧に維持しつつ充電または放電
させることができるため、各コンデンサCにより多くの
エネルギーを蓄積させることができると共に、各コンデ
ンサCから効率よくエネルギーを放出させることができ
る。また、各トランスの巻線の接続点に中間タップTを
設け、その中間タップTと、コンデンサC,Cの接続点
とを結ぶことにより、コンデンサCに接続すべき接続ケ
ーブルの数を低減することができる結果、配線作業コス
トを低減できると共に配線材料コストを半減することが
できる。加えて、回路部品数が少ないため、移送装置
1,1A〜1Cを小型かつ安価に構成することができ
る。
【0040】なお、本発明は、上記した発明の実施の形
態に限定されず、その構成を適宜変更することができ
る。例えば、コンデンサCの蓄積エネルギーを負荷に供
給する方法は、上記した実施の形態に限定されず、図5
に示すように、各コンデンサC(例えば同図ではコンデ
ンサCc)の両端や、任意の数のコンデンサCの両端か
ら負荷RLに供給することができる。なお、同図に示す
ように、特定のコンデンサCcの両端から負荷RLにエ
ネルギーを供給する場合、そのコンデンサCcの端子間
電圧の低下が大きいため、そのコンデンサCcにより多
く電流が流れることになる。このため、そのコンデンサ
Ccに直列接続される巻線2(この例では巻線2c)の
線径を他の巻線2の線径よりも太くしておくことが好ま
しい。
【0041】さらに、本発明は、自動車用バッテリーの
各セルとしてのコンデンサCの端子間電圧を平均化する
用途に限らない。例えば、大容量蓄電手段が直列接続さ
れる蓄電システムなどにおいて、その大容量蓄電手段の
各両端電圧を平均化したり、トランスにおける巻線の巻
数比に応じた電圧に維持する場合など、任意の用途に適
用できるのは勿論である。
【0042】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載のエネルギ
ー移送装置によれば、複数のスイッチ手段の少なくとも
一部をトランスに形成した各中間タップを介して各巻線
にそれぞれ直列接続したことにより、エネルギー蓄積手
段に接続すべき接続ケーブルの数を低減することができ
る結果、配線作業コストおよび配線材料コストを低減す
ることができると共にその分の省スペース化を図ること
ができる。また、スイッチ手段が、電圧検出手段の検出
電圧が所定電圧を超えたときに初めてスイッチング制御
されるため、複数のスイッチ手段によるスイッチングの
際の損失を低減することができる。
【0043】さらに、請求項記載のエネルギー移送装
置によれば、スイッチ手段が電流検出手段の検出電流値
が所定値を超えたときにスイッチングを停止させられる
ことにより、スイッチ手段の電流破壊や、配線およびト
ランスの焼損を防止することができる。
【0044】また、請求項記載のエネルギー移送装置
によれば、過電流保護手段を備えたことにより、スイッ
チ手段の電流破壊や、配線およびトランスの焼損を確実
に防止することができる。
【0045】また、請求項記載のエネルギー移送装置
によれば、二次電池またはコンデンサでエネルギー蓄積
手段を構成したことにより、各種バッテリーに用いられ
る二次電池やコンデンサの両端電圧を平均化することが
できるため、バッテリーを高効率で充放電させることが
できる。
【0046】さらに、請求項記載のエネルギー移送装
置によれば、電界効果トランジスタまたはバイポーラト
ランジスタでスイッチ手段を構成したことにより、スイ
ッチ手段を安価に構成することができると共にスイッチ
ング時における電力損失をより少なくすることができ
る。
【0047】また、請求項記載のエネルギー移送装置
によれば、スイッチ手段のスイッチングを制御する他励
方式の発振回路を備えたため、装置外部からスイッチン
グ用同期信号を入力することにより、すべてのスイッチ
手段に対するスイッチングオン/オフをスイッチング同
期用信号に確実に同期させて制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作原理を説明するための移送装置1
の回路図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る移送装置1Aの回路
図である。
【図3】本発明の他の実施の形態に係る移送装置1Bの
回路図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る移送装置1Cの
回路図である。
【図5】コンデンサCの蓄積エネルギーの負荷への供給
方法を示す移送装置1の回路図である。
【図6】出願人が既に提案している移送装置21の動作
原理を説明するための回路図である。
【符号の説明】 1,1A〜1C 移送装置 2A,2B,3〜5 トランス 2a〜2d,3a〜3f,4a〜4c 巻線 2e,3g リセット巻線 12 電圧検出回路 13 電流検出回路 Ca〜Cf コンデンサ CTa〜CTd カレントトランス Fa〜Fd フューズ S1,Sa〜Sf スイッチ Ta〜Tc,T1 〜T4 中間タップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G003 AA01 BA03 CA11 CC02 FA06 FA08 GA01 5G065 AA00 AA08 DA04 EA02 GA09 HA01 HA16 JA02 KA02 KA05 LA01 LA02 MA09 MA10 NA01 NA04 NA05 NA09 5H030 AA03 AA04 AA06 AS08 BB01 BB06 BB08 BB21 FF42 FF43 FF44 5H730 AA15 AS08 BB21 DD04 DD22 EE14 EE73 FD11 FD31 XX15 XX35 XX46

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも巻線およびスイッチ手段を直
    列接続してなる直列回路を複数有すると共に、直列接続
    された複数のエネルギー蓄積手段の各々に前記複数の直
    列回路の各々をそれぞれ並列接続可能に構成され、前記
    複数の巻線は、互いにそれぞれ磁気結合され、前記複数
    のスイッチ手段は、互いに同期してそれぞれスイッチン
    グ制御されるエネルギー移送装置であって、 前記複数の巻線の一部または全部を直列接続して構成さ
    れると共に当該各巻線の接続点に中間タップが形成され
    たトランスを備え、前記複数のスイッチ手段の少なくと
    も一部が、前記トランスの前記各中間タップを介して前
    記巻線にそれぞれ直列接続されていることを特徴とする
    エネルギー移送装置。
  2. 【請求項2】 前記エネルギー蓄積手段の両端電圧を検
    出する電圧検出手段を備え、前記スイッチ手段は、前記
    電圧検出手段の検出電圧に応じてオン/オフ制御される
    ことを特徴とする請求項1記載のエネルギー移送装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ手段に流れている電流を検
    出する電流検出手段を備え、前記スイッチ手段は、前記
    電流検出手段の検出電流値が所定値を超えたときにスイ
    ッチングを停止させられることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のエネルギー移送装置。
  4. 【請求項4】 前記直列回路内に過電流保護手段が直列
    接続されていることを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載のエネルギー移送装置。
  5. 【請求項5】 前記エネルギー蓄積手段は、二次電池ま
    たはコンデンサであることを特徴とする請求項1から4
    のいずれかに記載のエネルギー移送装置。
  6. 【請求項6】 前記スイッチ手段は、電界効果トランジ
    スタまたはバイポーラトランジスタで構成されているこ
    とを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のエネ
    ルギー移送装置。
  7. 【請求項7】 前記スイッチ手段のスイッチングを制御
    する他励方式の発振回路を備えていることを特徴とする
    請求項1から6のいずれかに記載のエネルギー移送装
    置。
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