JP3543082B2 - 電圧イコライザ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の蓄電手段に蓄電されている電気エネルギーを相互移転させることによって各蓄電手段の蓄電電圧を均一化するのに適した電圧イコライザに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気自動車の開発が盛んな今日、その電気自動車を駆動するためのバッテリーの開発も盛んになっている。この種のバッテリーとしては、現在、電気二重層コンデンサが有望視されているが、現段階では、電気二重層コンデンサを高電圧に充電するのは困難である。したがって、高電圧かつ大容量のタイプが望ましい電気自動車用バッテリーとして用いるためには、数個〜数十個を直列接続し、かつ各電気二重層コンデンサの端子間電圧が等しくなるように効率よく充電させる必要がある。このため、複数の電気二重層コンデンサに蓄積されている電気エネルギーを均一化するための装置として、電圧イコライザが既に開発されている。
【0003】
この既に開発されている電圧イコライザ31は、基本的には、図5に示すように、例えば、バッテリーBT内に直列接続された電気エネルギー蓄積手段としてのN個のコンデンサC1〜CN(以下、区別しないときには、「コンデンサC」という)の各端子間電圧を均一化可能に構成されている。具体的には、電圧イコライザ31は、同一巻数で巻き回された巻線W1〜WN(以下、区別しないときには、「巻線W」という)と、巻線Wの巻数のN倍の巻数で巻き回された巻線W(N+1)とを有するトランス32を備えている。この場合、各巻線W1〜W(N+1)は、鉄芯によって互いに磁気結合されている。さらに、電圧イコライザ31は、各巻線Wの巻終わり側端子と各コンデンサCのマイナス側端子との間にそれぞれ接続されるスイッチS1〜SN(以下、区別しないときには、「スイッチS」という)と、巻線W(N+1)の巻始め側端子およびコンデンサCNのマイナス側端子の間に接続されるダイオードD11とを備えている。この場合、各スイッチSは、例えばFETやバイポーラトランジスタで構成され、図外の制御部によって互いに同期してオン/オフスイッチングされる。
【0004】
この電圧イコライザ31では、まず、各スイッチSを同期してオン状態に制御する。この際には、各コンデンサCのうちの端子間電圧が最も高いコンデンサCが、そのプラス側端子、巻線W、スイッチS、およびそのコンデンサCのマイナス側端子からなる電流経路で電流を出力する。この場合、そのコンデンサCの端子間電圧とほぼ等しい電圧が各巻線Wの両端にそれぞれ誘起し、かつトランス32が励磁される。同時に、その各誘起電圧に基づく電流が、各巻線Wの巻始め側端子、コンデンサC、スイッチS、および各巻線Wの巻終わり側端子からなる電流経路を流れ続け、これにより、端子間電圧が最も高いコンデンサC以外のコンデンサCがそれぞれ充電される。この場合、端子間電圧が誘起電圧と等しい電圧に達したコンデンサCは、自動的に充電が停止される。この結果、端子間電圧が最も高いコンデンサCの蓄積エネルギーの一部が、他のコンデンサCに分散移転される。
【0005】
次いで、スイッチSがオフ状態に制御されると、トランス32の励磁エネルギーに基づく電流が、巻線W(N+1)の巻き終わり側端子、コンデンサC1〜CNの直列回路、ダイオードD11、および巻線W(N+1)の巻始め側端子からなる電流経路を流れ、これにより、トランス32の励磁エネルギーが各コンデンサCに分散移転される。このように、各スイッチSを同期してオン/オフさせることにより、端子間電圧が最も高いコンデンサCの蓄積エネルギーの一部が他のコンデンサCに分散移転される結果、各コンデンサCの端子間電圧を均一化することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この電圧イコライザ31には、以下の問題点がある。すなわち、この電圧イコライザ31では、数多くのコンデンサCにそれぞれ対応して設けられた数多くのスイッチSを同期してオン/オフスイッチングさせている。一方、スイッチSの初期不良や長年の使用などに起因して、スイッチSが短絡状態となるスイッチ自体の故障が生じることもある。かかる場合には、特定のスイッチSのみが常時オン状態となるスイッチング不良が生じる。その際には、そのスイッチに接続されている巻線Wが、そのスイッチを介して接続されているコンデンサCを短絡するため、巻線Wに過電流が流れることになる。したがって、巻線Wが巻き回されたトランス32の磁気飽和を引き起こしてトランス32がトランスとして機能しなくなるばかりでなく、最悪の場合には、巻線Wの焼損を引き起こすおそれがあるという問題点がある。
【0007】
この場合、各巻線Wの巻始め側端子と各コンデンサCの正極端子との間にカレントトランスを直列にそれぞれ接続して各巻線Wに流れる電流値を常時検出する構成を採用することも考えられる。この構成を採用した場合には、少なくとも一つの巻線Wに所定値を超える電流が流れときには、その巻線Wに接続されているスイッチSに短絡が生じていると判別することが可能となる。ところが、各巻線W毎にカレントトランス等の電流検出手段を設ける方式には、部品点数が大幅に増え、その分、製品コストが上昇すると共に電圧イコライザが大型化するという問題が生じる。
【0008】
本発明は、かかる改善すべき点を解決すべくなされたものであり、スイッチ手段の短絡異常を簡易かつ安価で、しかも確実かつ迅速に検出することが可能な電圧イコライザを提供することを主目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく請求項1記載の電圧イコライザは、互いに磁気結合された複数のイコライズ用巻線を少なくとも有するトランスと、前記各イコライズ用巻線にそれぞれ直列接続されると共に互いに同期してスイッチング制御される複数の第1のスイッチ手段とを備え、前記イコライズ用巻線および前記第1のスイッチ手段からなる直列回路の各々を複数の蓄電手段の各々にそれぞれ並列接続可能に構成された電圧イコライザであって、
前記第1のスイッチ手段のスイッチング時に前記トランスに巻き回されたいずれか一つの巻線の両端電圧を検出する電圧検出手段を備え、前記電圧検出手段によって検出された前記両端電圧が前記トランスが正常に機能していないことを検出できる所定電圧以下のときに、警報信号を出力することを特徴とする。
【0010】
また、請求項2記載の電圧イコライザは、請求項1記載の電圧イコライザにおいて、前記直列回路の各々と前記複数の蓄電手段の各々との間にそれぞれ接続される複数の第2のスイッチ手段を備え、前記電圧検出手段によって検出された前記両端電圧が所定電圧以下のときに、前記第2のスイッチ手段に対して前記直列回路の各々と前記複数の蓄電手段の各々との接続を解除させることを特徴とする。
【0011】
また、請求項3記載の電圧イコライザは、互いに磁気結合された複数のイコライズ用巻線を少なくとも有するトランスと、前記各イコライズ用巻線にそれぞれ直列接続されると共に互いに同期してスイッチング制御される複数の第1のスイッチ手段とを備え、前記イコライズ用巻線および前記第1のスイッチ手段からなる直列回路の各々を複数の蓄電手段の各々にそれぞれ並列接続可能に構成された電圧イコライザであって、
前記第1のスイッチ手段のスイッチング時に前記トランスに巻き回されたいずれか一つの巻線の両端電圧を検出する電圧検出手段と、前記直列回路の各々と前記複数の蓄電手段の各々との間にそれぞれ接続される複数の第2のスイッチ手段とを備え、前記電圧検出手段によって検出された前記両端電圧が前記トランスが正常に機能していないことを検出できる所定電圧以下のときに、前記第2のスイッチ手段に対して前記直列回路の各々と前記複数の蓄電手段の各々との接続を解除させることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る電圧イコライザの好適な実施の形態について説明する。なお、電圧イコライザ31と同一の構成要素については同一の符号を付して重複した説明を省略し、電圧均一化動作自体は同様にして行われるため、その説明を省略する。
【0013】
最初に、本発明に係る電圧イコライザ1の動作原理について、図1を参照して説明する。なお、同図では、電気エネルギー蓄積手段としてのバッテリーBT内に直列接続された電気二重層型のコンデンサC2〜C(N−1)、およびコンデンサC2〜C(N−1)に対応する電圧イコライザ1内における各構成要素の図示を省略する。また、コンデンサC1〜CNは、既に充電されているものとする。
【0014】
電圧イコライザ1は、同一巻数の巻線(イコライズ用巻線)W1〜WNと、リセット用の巻線(他の巻線)WRとが巻き回されたトランス2を備えている。この場合、各巻線W1〜WN,WRは、鉄芯によって互いに磁気結合されている。さらに、電圧イコライザ1は、スイッチS1〜SN、スイッチF1〜FN(以下、区別しないときには、「スイッチF」という)、制御部4、ドライブ回路A1〜AN(以下、区別しないときには「ドライブ回路A」という)、電圧検出回路Bおよび判別回路5を備えている。
【0015】
スイッチSは、本発明における第1のスイッチ手段に相当し、各巻線Wの巻終わり側端子と各コンデンサCのマイナス側端子との間に接続される。スイッチFは、本発明における第2のスイッチ手段に相当し、一例として各巻線Wの巻始め側端子と各コンデンサCのプラス側端子との間に接続されて、電流経路を遮断する機能を有する。この場合、各コンデンサCのプラス側端子、各巻線Wの巻始め側端子、スイッチS、および各コンデンサCのマイナス側端子からなる電流経路内の任意の位置にスイッチFを設けることができる。また、各スイッチS,Fは、通常、トランジスタやFET等の半導体スイッチ素子で構成される。さらに、スイッチFは、通常状態ではオン状態を維持する。なお、スイッチFは、オン/オフのスイッチングを常時繰り返すスイッチSとは異なり、スイッチSの短絡異常が生じた際に作動させられるものであるため、スイッチング可能回数が仕様的に少ないリレーのような機械式スイッチ手段を採用してもよい。
【0016】
制御部4は、発振回路を内蔵し、図外の電源スイッチが投入された状態では、その発振回路の発振信号としてのスイッチング制御信号SS をドライブ回路A1〜ANに出力することにより、各スイッチS1〜SNのオン/オフスイッチングを制御する。また、制御部4は、判別回路5から警報信号SA が出力された際には、スイッチング制御信号SS の出力を停止して各スイッチSをオフ状態に制御すると共に、遮断制御信号SE を出力することにより各スイッチFをオフ状態に制御する。
【0017】
各ドライブ回路Aは、制御部4から出力されたスイッチング制御信号SS を相互に絶縁した状態で出力することにより、各スイッチSをそれぞれ駆動する。電圧検出回路Bは、本発明における電圧検出手段を構成し、一例として巻線W1の両端子に接続され、その巻線W1の端子間電圧VW を整流して電圧検出信号SV を生成して判別回路5に出力する。
【0018】
判別回路5は、制御部4からスイッチング信号SS が出力されている状態であって、かつ電圧検出回路Bによって検出された電圧検出信号SV の電圧値が所定電圧以下のときに、いずれかのスイッチSに短絡異常が生じていると判別し、その際には、警報信号SA を制御部4および装置外部に出力する。
【0019】
この電圧イコライザ1では、すべてのスイッチSが正常に作動している状態では、図2(a)に示すスイッチング制御信号SS がハイレベルのとき(スイッチSのオン状態時)に、同図(b)に示すように、端子間電圧が最も高いコンデンサCのその端子間電圧とほぼ等しい端子間電圧VW が巻線W1の端子間に発生する。逆に、スイッチング制御信号SS がローレベルのとき(スイッチSのオフ状態時)には、トランス2に蓄積されているエネルギーが巻線WRおよびダイオードD1を介して各コンデンサCに放出される。このため、この際には、同図(b)に示すように、各巻線Wには、負電圧のフライバック電圧が端子間電圧VW として発生する。この場合、電圧検出回路Bは、巻線W1に発生する端子間電圧VW を整流して正電圧の電圧検出信号SV を生成する。
【0020】
一方、いずれか1つのスイッチSに短絡異常が生じた場合、各スイッチSのオン/オフに拘わらず、そのスイッチSに接続されているコンデンサC、巻線W、およびそのスイッチSからなる電流経路を電流が流れ続けてトランス2が磁気飽和し、その際には、磁束密度が殆ど変化しない。したがって、トランス2がトランスとして機能しないため、各巻線Wには、誘起電圧が殆ど発生せず、僅かに、巻線Wの巻線抵抗(直流抵抗)にその電流値を乗算した電圧が発生する。具体的には、各巻線Wには、図2(c)に実線で示すように、正電圧でほぼ0Vの端子間電圧VW が発生する。したがって、判別回路5は、正常なスイッチング時において巻線W1に発生する端子間電圧VW (同図(c)に破線で示す)の絶対値(正電圧)よりも低い電圧(例えば1/2の電圧)を基準の電圧(本発明における所定電圧)VREF として、スイッチング制御信号SS が出力されているときであって、端子間電圧VW が電圧VREF よりも低下しているときには、短絡異常が生じていると判別して警報信号SA を出力する。この場合、電圧VREF としては、トランス2が正常に機能していないことを検出できる程度の電圧値に規定すればよく、正常時に巻線W1に誘起する端子間電圧VW の1/2の電圧値に限定されず、その1/3、1/4、・・・等の任意の電圧値でよい。さらに、トランス2の磁気飽和時には、すべての巻線Wに発生する端子間電圧が共に低下するため、電圧検出回路Bを巻線W1〜WN,WRのうちの任意の1つに接続し、その巻線Wに発生する端子間電圧VW を検出させることもできる。
【0021】
一方、制御部4は、警報信号SA の入力を検知したときには、スイッチング制御信号SS の出力を停止して各スイッチSをオフ状態に制御すると共に、遮断制御信号SE を出力して各スイッチFをオフ状態に制御する。これにより、各コンデンサCと各巻線Wとの接続が解除されて、各巻線Wに過電流が流れるのを確実かつ迅速に回避することができる。また、図外の制御装置では、警報信号SA を入力することで、電圧イコライザ1の故障を確実に検知することができる。
【0022】
なお、本発明は、上記した発明の実施の形態に限定されず、適宜変更が可能である。例えば、図3に示す電圧イコライザ11のように、各巻線W1〜WN,WRに代えて、トランス2Aに巻き回した補助巻線WSの電圧VS を検出してもよい。
【0023】
また、例えば、図4に示す電圧イコライザ21にも適用することができる。なお、同図では、電圧イコライザ1,11と同一の構成要素については同一の符号を付し、重複した説明を省略する。この電圧イコライザ21は、充電装置としても機能し、N個の巻線Wに加えて巻線WPを更に巻き回したトランス2Bと、スイッチS1〜SNのオン/オフに反転同期してオン/オフ制御され巻線WPに直列接続されたスイッチSPと、巻線WPおよびスイッチSPの直列回路に接続されたバッテリーB1とを備えている。この電圧イコライザ21では、まず、スイッチSPをオン状態に制御すると共にスイッチS1〜SNをオフ状態に制御する。この際には、巻線WPにバッテリーB1から電流が供給されてトランス2Bにエネルギーが蓄積される。次いで、スイッチSPをオフ状態に制御すると共にスイッチS1〜SNをオン状態に制御する。この際には、トランス2Bに蓄積されているエネルギーが各巻線W1〜WNから各コンデンサC1〜CNに放出される。この場合、端子間電圧が低いコンデンサCほど、より多くの電流が供給される。したがって、バッテリーB1によって各コンデンサCを充電しつつ、各コンデンサの端子間電圧を均一化することができる。この電圧イコライザ21でも、電圧イコライザ1における電圧検出回路Bを巻線W1〜WN,WPのいずれか1つに接続し、電圧検出信号SV を判別回路5に出力することにより、判別回路5が各スイッチS1〜SN,SPの短絡異常を検出することができる。
【0024】
また、本発明の実施の形態では、エネルギー蓄積手段として電気二重層型コンデンサを例に挙げて説明したが、これに限らず、各種コンデンサや二次電池が含まれる。また、各エネルギー蓄積手段は、直列接続されている場合に限らず、各エネルギー蓄積手段が絶縁された状態で別個独立している場合にも適用が可能である。さらに、各エネルギー蓄積手段の定格充電電圧が異なる場合にも適用が可能である。かかる場合には、各巻線Wの巻数比を各エネルギー蓄積手段の定格充電電圧に比例するように規定すればよい。また、本発明の実施の形態では、判別回路5が警報信号SA を装置外部に出力する構成を例に挙げて説明したが、電圧検出回路Bによって検出された端子間電圧VW を外部装置に出力し、外部装置に対して、端子間電圧VW に基づいてスイッチSの短絡を判別させる構成を採用することもできる。
【0025】
加えて、本発明の適用範囲についても、自動車用バッテリーの各セルとしてのコンデンサの端子間電圧を均一化する用途に限らず、例えば、大容量蓄電手段が直列接続される蓄電システムなどにおいて、その大容量蓄電手段の各両端電圧を均一化する場合など、各種用途に適用できるのは勿論である。
【0026】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の電圧イコライザによれば、電圧検出手段が第1のスイッチ手段のスイッチング時にトランスに巻き回されたいずれか一つの巻線の両端電圧を検出することにより、すべてのスイッチ手段の短絡異常を確実かつ迅速に検出することができると共に、電圧検出手段によって検出された両端電圧がトランスが正常に機能していないことを検出できる所定電圧以下のときに警報信号を出力することにより、例えば制御装置やオペレータに対して、電圧イコライザの故障を確実に報知することができる。また、巻線のすべてにカレントトランス等をそれぞれ直列接続する方式と比較して、部品点数の低減および製品コストの低減を図ることができると共に、電圧イコライザの小型化を実現することができる。
【0027】
また、請求項2,3記載の電圧イコライザによれば、電圧検出手段が第1のスイッチ手段のスイッチング時にトランスに巻き回されたいずれか一つの巻線の両端電圧を検出することにより、すべてのスイッチ手段の短絡異常を確実かつ迅速に検出することができると共に、電圧検出手段によって検出された両端電圧がトランスが正常に機能していないことを検出できる所定電圧以下のときに第2のスイッチ手段を制御することにより、短絡異常の際に直列回路の各々と複数の蓄電手段の各々との接続を迅速に解除することができる。また、請求項3記載の電圧イコライザによれば、巻線のすべてにカレントトランス等をそれぞれ直列接続する方式と比較して、部品点数の低減および製品コストの低減を図ることができると共に、電圧イコライザの小型化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電圧イコライザ1のブロック図である。
【図2】電圧イコライザ1の動作を説明するための信号波形図であって、(a)はスイッチング制御信号SS の電圧波形図、(b)は端子間電圧VW の電圧波形図、(c)はいずれかのスイッチSに短絡異常が生じたときの端子間電圧VW の電圧波形図および各スイッチSが正常に作動しているときの端子間電圧VW の電圧波形図である。
【図3】本発明に係る電圧イコライザ11のブロック図である。
【図4】本発明に係る電圧イコライザ21の回路図である。
【図5】既に開発されている電圧イコライザ31のブロック図である。
【符号の説明】
1,11,21 電圧イコライザ
2,2A,2B トランス
4 制御部
B 電圧検出回路
BT バッテリー
C1〜CN コンデンサ
S1〜SN,SP,F1〜FN スイッチ
SA 警報信号
SE 遮断制御信号
SV 電圧検出信号
VW 端子間電圧
W1〜WN,WP,WR,WS 巻線

Claims (3)

  1. 互いに磁気結合された複数のイコライズ用巻線を少なくとも有するトランスと、前記各イコライズ用巻線にそれぞれ直列接続されると共に互いに同期してスイッチング制御される複数の第1のスイッチ手段とを備え、前記イコライズ用巻線および前記第1のスイッチ手段からなる直列回路の各々を複数の蓄電手段の各々にそれぞれ並列接続可能に構成された電圧イコライザであって、
    前記第1のスイッチ手段のスイッチング時に前記トランスに巻き回されたいずれか一つの巻線の両端電圧を検出する電圧検出手段を備え、前記電圧検出手段によって検出された前記両端電圧が前記トランスが正常に機能していないことを検出できる所定電圧以下のときに、警報信号を出力することを特徴とする電圧イコライザ。
  2. 前記直列回路の各々と前記複数の蓄電手段の各々との間にそれぞれ接続される複数の第2のスイッチ手段を備え、前記電圧検出手段によって検出された前記両端電圧が所定電圧以下のときに、前記第2のスイッチ手段に対して前記直列回路の各々と前記複数の蓄電手段の各々との接続を解除させることを特徴とする請求項1記載の電圧イコライザ。
  3. 互いに磁気結合された複数のイコライズ用巻線を少なくとも有するトランスと、前記各イコライズ用巻線にそれぞれ直列接続されると共に互いに同期してスイッチング制御される複数の第1のスイッチ手段とを備え、前記イコライズ用巻線および前記第1のスイッチ手段からなる直列回路の各々を複数の蓄電手段の各々にそれぞれ並列接続可能に構成された電圧イコライザであって、
    前記第1のスイッチ手段のスイッチング時に前記トランスに巻き回されたいずれか一つの巻線の両端電圧を検出する電圧検出手段と、前記直列回路の各々と前記複数の蓄電手段の各々との間にそれぞれ接続される複数の第2のスイッチ手段とを備え、前記電圧検出手段によって検出された前記両端電圧が前記トランスが正常に機能していないことを検出できる所定電圧以下のときに、前記第2のスイッチ手段に対して前記直列回路の各々と前記複数の蓄電手段の各々との接続を解除させることを特徴とする電圧イコライザ。
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