JP5018530B2 - ジャンクションボックス - Google Patents
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Description
該コンデンサ50には、例えば直流電圧を交流電圧に変換するインバータ95と、該インバータ95から供給された交流電圧によって作動するモータ(図示略)とが並列接続されている。
そして、第一接点部931と第二接点部932と第三接点部933とは、制御装置97によって制御されている。
そのため、電源供給開始時点においては、第一接点部931をオンせず、第二接点部932と第三接点部933とをオンして、抵抗96を介して電流を流した状態で徐々にコンデンサ950をプリチャージする。そして、コンデンサ950のプリチャージが完了した後、第一接点部931をオンすることによって平滑化された直流電圧をインバータ95に供給する。
この場合、例えば、第一接点部931が溶着すると、電源92からの電流は抵抗96を流れないため、突入電流が発生するおそれがある。また、第一接点部931と第二接点部932と第三接点部933とが溶着している場合には、インバータ95への放電を防止することができなくなるおそれがある。
そこで、図8、図9に示すように、第一接点部931と第三接点部933とを並列接続するとともにオン/オフを同時に制御するジャンクションボックス9が提案されている(特許文献2参照)。
また、このように各接点部ごとに配線がなされると、それぞれにおいて配線スペースを必要とするため、図9に示すように、ジャンクションボックス9の体格の小型化や低コスト化を図ることが困難となる。
さらに、配線量が多くなると部品点数も多くなるため、各接点部の組み付けに手間がかかっていた。
上記電源の負極側に接続される第二接点部と、
該第二接点部と抵抗とを直列接続してなる直列体と並列接続された第三接点部と、
上記第一接点部における上記電源と接続された側と反対側に配される端子と上記第三接点部における上記電源と接続された側と反対側に配される端子との間に接続されたコンデンサとを有し、
上記第一接点部と上記第二接点部とは、上記第一接点部と上記第二接点部とを同時にオン/オフ制御する一つの部品である第一システムメインリレーを構成し、
上記第三接点部は、上記第一システムメインリレーとは別個に制御された第二システムメインリレーを構成することを特徴とするジャンクションボックスにある。
上記第一接点部と上記第二接点部とは、上記第一接点部と上記第二接点部とを同時にオン/オフ制御する一つの部品である第一システムメインリレーを構成する。すなわち、第一接点部と第二接点部とを別々の場所にて配線する必要がなく、その分の配線量を低減することができる。それゆえ、簡潔な構成のジャンクションボックスとすることができる。
さらに、配線量を減らすことにより配線スペースをも減らすことができるため、ジャンクションボックスの体格の小型化を図ることができる。
また、上記のとおり、第一システムメインリレーを一部品により構成することにより、部品点数を低減することができるため、第一システムメインリレーの組み付けを容易に行うことができるとともに、ジャンクションボックスの体格も小型化しやすくなる。したがって、組付性に優れた小型のジャンクションボックスを得ることができる。
上記電源の負極側に接続される第二接点部と、
上記第一接点部と抵抗とを直列接続してなる直列体と並列接続された第三接点部と、
上記第三接点部における上記電源と接続された側と反対側に配される端子と上記第二接点部における上記電源と接続された側と反対側に配される端子との間に接続されたコンデンサとを有し、
上記第一接点部と上記第二接点部とは、上記第一接点部と上記第二接点部とを同時にオン/オフ制御する一つの部品である第一システムメインリレーを構成し、
上記第三接点部は、上記第一システムメインリレーとは別個に制御された第二システムメインリレーを構成することを特徴とするジャンクションボックスにある。
上記第一接点部における上記電源と接続された側と反対側に配される端子と上記第二接点部における上記電源と接続された側と反対側に配される端子との間には、第三接点部と抵抗とを並列接続してなる並列体と、コンデンサとが直列接続されており、
上記第一接点部と上記第二接点部とは、上記第一接点部と上記第二接点部とを同時にオン/オフ制御する一つの部品である第一システムメインリレーを構成し、
上記第三接点部は、上記第一システムメインリレーとは別個に制御された第二システムメインリレーを構成することを特徴とするジャンクションボックスにある(請求項1)。
上記第一接点部、上記第二接点部、及び上記第三接点部として、例えば電磁石のコイルに電流を流すことによって生じる磁力により各接点部における接点同士の接触/非接触、すなわち、各接点部のオン/オフを制御することができるように構成されたものを用いることができる。
一方、上記第三システムメインリレーは、上記第三接点部からなるノーマルオープンのいわゆる1aタイプのシステムメインリレーである。
参考例に係るジャンクションボックスについて、図1〜図3を用いて説明する。
本例のジャンクションボックス1は、図1に示すように、電源2の正極側に接続される第一接点部31と、電源2の負極側に接続される第二接点部32と、第二接点部32と抵抗6とを直列接続してなる直列体61と並列接続された第三接点部41とを有する。
また、第三接点部41は、第一システムメインリレー3とは別個に制御された第二システムメインリレー4を構成する。
本例のジャンクションボックス1は、例えばハイブリッド車や電気自動車等におけるモータ駆動装置(図示略)等に用いることができる。
ジャンクションボックス1は、上述したように、電源2と、第一接点部31と第二接点部32とを有する第一システムメインリレー3と、第三接点部41を有する第二システムメインリレー4と、コンデンサ50と、抵抗6とを有する。
また、コンデンサ50には、該コンデンサ50から供給された直流電圧を交流電圧に変換するインバータ5と、該インバータ5から供給された交流電圧によって作動するモータ(図示略)とが並列接続されている。
まず、第一接点部31と第二接点部32とで共有する上記コイルに制御装置7から電流73を流して第一接点部31と第二接点部32とを同時にオンすると、電源2と、第一接点部31と、コンデンサ50と、抵抗6と第二接点部32とを直列接続してなる直列体61との間に一つの閉回路が形成される。これにより、コンデンサ50に直流電圧が供給されて徐々にプリチャージされる。
なお、この状態は、コンデンサ50において電荷が飽和するまで続けられる。
このとき、プリチャージされたコンデンサ50から平滑化されて安定した直流電圧がインバータ5へと供給される。
また、インバータ5において、上記モータが発電した交流電圧を直流電圧へと変換する。この直流電流は、直列体61を流れず、第三接点部41を通過して電源2に供給される。
なお、図3は、各接点部のオン/オフを行うタイミングを示した図である。すなわち、図3におけるラインL2、ラインL3、ラインL4、ラインL31、ラインL32、ラインL42はそれぞれ、電源2、第一システムメインリレー3、第二システムメインリレー4、第一接点部31、第二接点部32、第三接点部41のオン/オフ状態を示している。
まず、コンデンサ50の両端に電圧計を設置する。
そして、図3に示すように、時刻t1において電源2をオンにする(図3におけるラインL2参照)。
このとき、第三接点部41はまだオンされていないため(図3における区間T1、ラインL4、L41参照)、抵抗6における電圧降下によって、コンデンサ50の両端の電圧は緩やかに上昇するはずである。
ここで、コンデンサ50の両端における電圧上昇速度が異常に速い場合には、電流が第三接点部41側を流れているために電圧が急激に上昇したものと判断する。すなわち、第三接点部41における接点同士が溶着しているものと判断する。
その後、時刻t4において第一接点部31と第二接点部32とを同時にオフする(ラインL3、L31、L32参照)。
これにより、時刻t4から時刻t5までの間(図3における区間T3)においてコンデンサ50の両端の電圧は通常低下するはずであるが、電圧降下速度に異常があれば、第一接点部31が溶着しているものと判断する。
以上のような手順にて、第一接点部31の接点間と第三接点部32の接点間とにおける溶着の有無を検出することができる。
第一接点部31と第二接点部32とは、第一接点部31と第二接点部32とを同時にオン/オフ制御する一つの部品である第一システムメインリレー3を構成する。すなわち、第一接点部32と第二接点部32とを別々の場所にて配線する必要がなく、その分の配線量を低減することができる。それゆえ、簡潔な構成のジャンクションボックス1とすることができる。
さらに、配線量を減らすことにより配線スペースをも減らすことができるため、ジャンクションボックス1の体格の小型化を図ることができる。
また、上記のとおり、第一システムメインリレー1を一部品により構成することにより、部品点数を低減することができるため、第一システムメインリレー1の組み付けを容易に行うことができるとともにジャンクションボックス1の体格も小型化しやすくなる。したがって、組付性に優れた小型のジャンクションボックス1を得ることができる。
本例は、図4に示すように、参考例1と別形態の本発明に係るジャンクションボックス1の例である。
すなわち、本例では、電源2の正極側において、第三接点部41と、第一接点部31と抵抗6とを直列接続してなる直列体61とが並列接続されている。また、電源2の負極側には、第二接点部32が接続されている。
そして、第三接点部41における電源2と接続された側と反対側に配される端子412と、第二接点部32における電源2と接続された側と反対側に配される端子322との間に、コンデンサ50に並列接続されたインバータ5が接続されている。
その他は、参考例1と同様の構成及び作用効果を有する。
本例は、図5、図6に示すように、参考例1と別形態の本発明に係るジャンクションボックス1の例である。
すなわち、図5に示すように、電源2の正極側に第一接点部31が接続されており、電源2の負極側に第二接点部32が接続されている。そして、第一接点部31における電源2と接続された側と反対側に配される端子312と、第二接点部32における電源2と接続された側と反対側に配される端子322との間において、第三接点部41と抵抗部6とを並列接続してなる並列体62と、コンデンサ50とが、直列接続されている。
また、本例においても、上記参考例1と同様、第一システムメインリレー3は、第一接点部31と第二接点部32とを一体化してなるとともに、第一接点部31と第二接点部32とを同時にオン/オフ制御するよう構成された一つの部品である。
すなわち、通常走行(図3における区間T2)後に第三接点部41をオンしたままで第一接点部31と第二接点部32とをオフした場合(図3における区間T3)におけるコンデンサ50の電圧下降速度が異常であれば、第一接点部31における接点間と第二接点部32における接点間との双方が溶着しているものと判断する。
その他は、参考例1と同様である。
その結果、より一層ジャンクションボックス1の小型化を図ることができる。
2 電源
3 第一システムメインリレー
31 第一接点部
32 第二接点部
4 第二システムメインリレー
41 第三接点部
50 コンデンサ
6 抵抗
61 直列体
Claims (1)
- 電源の正極側に接続される第一接点部と上記電源の負極側に接続される第二接点部とを有し、
上記第一接点部における上記電源と接続された側と反対側に配される端子と上記第二接点部における上記電源と接続された側と反対側に配される端子との間には、第三接点部と抵抗とを並列接続してなる並列体と、コンデンサとが直列接続されており、
上記第一接点部と上記第二接点部とは、上記第一接点部と上記第二接点部とを同時にオン/オフ制御する一つの部品である第一システムメインリレーを構成し、
上記第三接点部は、上記第一システムメインリレーとは別個に制御された第二システムメインリレーを構成することを特徴とするジャンクションボックス。
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