JPH0686548A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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Publication number
JPH0686548A
JPH0686548A JP4235545A JP23554592A JPH0686548A JP H0686548 A JPH0686548 A JP H0686548A JP 4235545 A JP4235545 A JP 4235545A JP 23554592 A JP23554592 A JP 23554592A JP H0686548 A JPH0686548 A JP H0686548A
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JP
Japan
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switching means
transformer
capacitor
primary winding
switching
Prior art date
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Pending
Application number
JP4235545A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaharu Murakami
孝晴 村上
Nobuyoshi Osagata
信義 長潟
Takuya Ishii
卓也 石井
Koji Yoshida
幸司 吉田
Toshishige Ueyama
敏成 植山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Priority to DE4328458A priority patent/DE4328458B4/de
Priority to US08/111,729 priority patent/US5448465A/en
Publication of JPH0686548A publication Critical patent/JPH0686548A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M3/00Conversion of dc power input into dc power output
    • H02M3/02Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac
    • H02M3/04Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters
    • H02M3/10Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • H02M3/145Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal
    • H02M3/155Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only
    • H02M3/1557Single ended primary inductor converters [SEPIC]

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  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 SEPICコンバータの基本特性を損なうこ
となく、スイッチング時にともなうスパイク電圧、スパ
イク電流の発生をなくす。 【構成】 少なくとも1つ以上の2次巻線3bを有する
第1のトランス3の1次巻線3aと第1のスイッチング
手段4とを直列に接続し、第1のスイッチング手段4と
並列に第1のコンデンサ5、第2のスイッチング手段
7、そして第2のコンデンサ8の直列回路を接続し、第
2のスイッチング手段7と第2のコンデンサ8の直列回
路と並列に少なくとも1つ以上の2次巻線6bを有する
第2のトランス6の1次巻線6aを接続し、第1のトラ
ンス3の2次巻線3bに発生する電圧、または第2のト
ランス6の2次巻線6bに発生する電圧、または両方の
2次巻線に発生する電圧を整流平滑手段を介して出力に
供給することにより、スイッチングにともなうスパイク
電圧、スパイク電流の発生を抑制できるスイッチング電
源装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は産業用や民生用の電子機
器に直流安定化電圧を供給するスイッチング電源装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、スイッチング電源装置は電子機器
の低価格化・小型化・高性能化・省エネルギー化に伴
い、より小型で、出力の安定性が高く、高効率のものが
強く求められている。
【0003】以下に従来のスイッチング電源装置につい
て説明する。図9は従来のスイッチング電源装置で、い
わゆるSEPICコンバータである。図9において、1
は入力直流電源で、交流電圧を整流平滑することで、も
しくは電池などで構成されるものであり、正極が端子2
a、負極が端子2bとなるように接続される。20は第
1のインダクタンス素子で、一端が入力端2aに接続さ
れる。4はスイッチング手段であり前記第1のインダク
タンス素子20と直列接続して前記入力端2bへ接続さ
れる。第1のコンデンサ5と第2のインダクタンス素子
21の直列回路は前記スイッチング手段4と並列に接続
され、前記第1のコンデンサ5と前記第2のインダクタ
ンス素子21の接続点にアノード側を接続したダイオー
ド22と、このダイオード22のカソードと端子2b間
に接続された第2のコンデンサ8の両端24a−24b
より出力が取り出される。23は制御回路であり、出力
端子24a−24b間の電圧を検知し、出力電圧を一定
に保つようにスイッチング手段4の時比率を変化させ
る。
【0004】以上のように構成された従来のスイッチン
グ電源装置について図10も参照して動作説明を行う。
図10は図9の従来のスイッチング電源装置の各部動作
波形を示しており、(a)はスイッチング手段4に印加
される制御回路10のオンオフ信号VGであり、(b)
は第1のインダクタンス素子20を流れる電流IL1、
(c)はスイッチング手段4を流れる電流波形IQ、
(d)は第2のインダクタンス素子21を流れる電流I
L2、(e)はダイオード22を流れる電流ID、そして
(f)はスイッチング手段4に印加される電圧波形VDS
である。
【0005】スイッチング手段4のオンにともないスイ
ッチング手段4にはVDSの電圧変動にしたがったスパイ
ク電流が流れる。これはインダクタンス素子の巻線間に
存在する線間容量および層間容量などの分布容量への充
放電電流や、スイッチング手段4に関連する寄生容量の
充放電電流によるものである。このスパイク電流はノイ
ズ増加や信頼性の低下および損失増加の主な原因とな
る。
【0006】スイッチング手段4がオンになりVDSが十
分に小さくなると、第1のインダクタンス素子20に入
力電圧VINが印加され、同時に第2のインダクタンス素
子21には第1のコンデンサ5に保持されている直流電
圧VCが印加される。スイッチング手段4には第1のイ
ンダクタンス素子20を流れる電流IL1と第2のインダ
クタンス素子21を流れる電流IL2の和の電流が流れ
る。
【0007】スイッチング手段4がオフになると第2の
インダクタンス素子21を流れている電流の連続性によ
ってダイオード22が導通し、第2のインダクタンス素
子21には出力電圧VOが印加され、また、第1のイン
ダクタンス素子20には入力電圧VINと第1のコンデン
サ5に保持されている電圧VCと出力電圧VOつまり、 (VC+VO−VIN) が印加される。
【0008】スイッチング手段のオン期間をTON、オフ
期間をTOFFとすると、第1のインダクタンス素子20
のリセット条件から VIN・TON=(VC+VO−VIN)・TOFF 第2のインダクタンス素子21のリセット条件から VC・TON=VO・TOFF となり、 VC=VIN VO=(TON/TOFF)・VIN が導ける。
【0009】したがって出力電圧VOはスイッチング手
段4の時比率を変化させることにより制御可能である。
また第1のコンデンサ5に印加される電圧は入力電圧V
INとなるため、スイッチング手段4がオンのときには第
1のインダクタンス素子20と第2のインダクタンス素
子21にはVINの電圧が、また、スイッチング手段4が
オフのときには第1のインダクタンス素子20と第2の
インダクタンス素子21にはVOの電圧がそれぞれ印加
される。したがって第1のインダクタンス素子20と第
2のインダクタンス素子21を磁気結合させ第1のイン
ダクタンス素子20のインダクタンス値をL1、第2の
インダクタンス素子21のインダクタンス値をL2と
し、第1のインダクタンス素子20と第2のインダクタ
ンス素子21の間の相互インダクタンス値をM12とする
と L1=M12 と設定することにより第2のインダクタンス素子21の
電流をゼロリップルにでき、また、 L2=M12 と設定することにより第1のインダクタンス素子3の電
流をゼロリップルにできる。
【0010】図11に示される各部動作波形は第1のイ
ンダクタンス素子の20の電流をゼロリップルとしたと
きのもので、それぞれの波形は図10に準じたものであ
るため説明は省略する。なお、このような構成では入力
電圧と出力電圧は非絶縁の関係にある。
【0011】図12は従来の他のスイッチング電源装置
で、いわゆる絶縁型のSEPICコンバータである。図
12において、図9と同じものには同一の記号を用い、
説明は省略する。図12において、1は入力直流電源、
2a−2bは入力端子、20はインダクタンス素子、4
はスイッチング手段、5は第1のコンデンサ、22はダ
イオード、8は第2のコンデンサ、24a−24bは出
力端子である。23は制御回路であり、出力端子24a
−24b間の電圧を検知し、出力電圧を一定に保つよう
にスイッチング手段4の時比率を変化させる。21はト
ランスで1次巻線21aと少なくとも1つ以上の2次巻
線21bを有している。
【0012】以上のように構成された従来のスイッチン
グ電源装置について図13も参照して動作説明を行う。
図13は図12の従来のスイッチング電源装置の各部動
作波形を示しており、(a)はスイッチング手段4に印
加される制御回路23のオンオフ信号VGであり、
(b)はインダクタンス素子20を流れる電流IL1、
(c)はスイッチング手段4を流れる電流波形IQ、
(d)はトランス21の1次巻線21aを流れる電流I
L2、(e)はダイオード22を流れる電流ID、そして
(f)はスイッチング手段4に印加される電圧波形VDS
である。
【0013】スイッチング手段4のオンにともないスイ
ッチング手段4にはVDSの電圧変動にしたがったスパイ
ク電流が流れる。これはインダクタンス素子の巻線間に
存在する線間容量および層間容量などの分布容量への充
放電電流や、スイッチング手段4に関連する寄生容量の
充放電電流によるものである。このスパイク電流はノイ
ズ増加や信頼性の低下および損失増加の主な原因とな
る。
【0014】スイッチング手段4がオンになりVDSが十
分に小さくなると、インダクタンス素子20に入力電圧
VINが印加され、同時にトランス21の1次巻線21a
には第1のコンデンサ5に保持されている直流電圧VC
が印加される。スイッチング手段4にはインダクタンス
素子20を流れる電流IL1とトランス21の1次巻線2
1aを流れる電流IL2の和の電流が流れる。
【0015】スイッチング手段4がオフになるとトラン
ス21の2次巻線21bに誘起される電圧によってダイ
オード7が導通し、トランス21の2次巻線21bには
出力電圧VOが印加され、また、インダクタンス素子2
0には入力電圧VINと第1のコンデンサ5に保持されて
いる電圧VCと出力電圧VOつまり、 (VC+VO−VIN) が印加される。
【0016】スイッチング手段4のオン期間をTON、オ
フ期間をTOFF、スイッチング手段4がオフのときにト
ランス21の1次巻線21aに誘起される電圧をVOFF
とすると、インダクタンス素子20のリセット条件から VIN・TON=(VC+VOFF−VIN)・TOFF トランス21のリセット条件から VC・TON=VOFF・TOFF となり、 VC=VIN が導ける。
【0017】トランス21の1次巻線21aと2次巻線
21bの巻数比をn:1とすると出力電圧は、 VO=VOFF/n=((TON/TOFF)/n)・VIN となり出力電圧VOはスイッチング手段4の時比率を変
化させることにより制御可能である。
【0018】また、トランス21の1次巻線21aのイ
ンダクタンス値をLP、トランス21の2次巻線21b
のインダクタンス値をLS、トランス21の1次巻線2
1aと2次巻線21b間の相互インダクタンスをMPS、
トランス21の1次巻線21aとインダクタンス素子2
0との相互インダクタンスをMP、トランス21の2次
巻線21bとインダクタンス素子20との相互インダク
タンスをMSとすると、 LP=MP MPS=MS となるように設定することによりリップル電流をトラン
ス21の1次巻線21aに集中させることができ、入力
電流をゼロリップルにできる。このときの図13に対応
する各部動作波形を図14に示す。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
のSEPICコンバータの構成では、絶縁型とするとス
イッチング手段のターンオフ時のスパイク電流、および
ターンオフ時のスパイク電圧の発生があるため、変換効
率の低下や多出力時のレギュレーション悪化が免れない
という問題点を有していた。
【0020】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、スイッチング手段のターンオン時に発生するスパイ
ク電流、ターンオフ時に発生するスパイク電圧をなくし
たスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のスイッチング電源装置は、少なくとも1つ以
上の2次巻線を有する第1のトランスの1次巻線と第1
のスイッチング手段とを直列に接続し、前記第1のスイ
ッチング手段と並列に第1のコンデンサ、第2のスイッ
チング手段、そして第2のコンデンサの直列回路を接続
し、前記第2のスイッチング手段と前記第2のコンデン
サの直列回路と並列に少なくとも1つ以上の2次巻線を
有する第2のトランスの1次巻線を接続し、前記第1の
トランスの2次巻線に発生する電圧、または前記第2の
トランスの2次巻線に発生する電圧、または両方の2次
巻線に発生する電圧を整流平滑手段を介して出力に供給
する構成または、少なくとも1つ以上の2次巻線を有す
る第1のトランスの1次巻線と第1のスイッチング手段
とを直列に接続し、前記第1のスイッチング手段と並列
に第1のコンデンサ、第2のスイッチング手段、そして
第2のコンデンサの直列回路を接続し、前記第2のスイ
ッチング手段と前記第2のコンデンサの直列回路と並列
に少なくとも1つ以上の2次巻線を有する第2のトラン
スの1次巻線を接続し、前記第1のトランスの2次巻線
に発生する電圧、または前記第2のトランスの2次巻線
に発生する電圧、または両方の2次巻線に発生する電圧
を整流平滑手段を介して出力に供給し、トランスによる
エネルギー伝達ループ上に直列にインダクタンスを挿入
し、あるいは、トランスの漏れインダクタンスを利用す
ることによってループ電流を共振化できる構成、また
は、少なくとも第1の1次巻線と第2の1次巻線と2次
巻線を有するトランスにおいて、前記第1の1次巻線と
第1のスイッチング手段とを直列に接続し、前記第1の
スイッチング手段と並列に第1のコンデンサ、第2のス
イッチング手段、そして第2のコンデンサの直列回路を
接続し、前記第2のスイッチング手段と前記第2のコン
デンサの直列回路と並列に前記第2の1次巻線を接続
し、1つ以上の2次巻線に発生する電圧を整流平滑手段
を介して出力に供給できる構成、または、少なくとも第
1の1次巻線と第2の1次巻線と2次巻線を有するトラ
ンスにおいて、前記第1の1次巻線と第1のスイッチン
グ手段とを直列に接続し、前記第1のスイッチング手段
と並列に第1のコンデンサ、第2のスイッチング手段、
そして第2のコンデンサの直列回路を接続し、前記第2
のスイッチング手段と前記第2のコンデンサの直列回路
と並列に前記第2の1次巻線を接続し、1つ以上の2次
巻線に発生する電圧を整流平滑手段を介して出力に供給
し、トランスによるエネルギー伝達ループ上に直列にイ
ンダクタンスを挿入し、あるいは、トランスの漏れイン
ダクタンスを利用することによってループ電流を共振化
できる構成を有している。
【0022】
【作用】この構成によって、第1のスイッチング手段の
オフ期間中に第2のスイッチング手段を通じてインダク
タまたはトランスを逆励磁でき、このエネルギーを利用
することによって第1および第2のスイッチング手段は
スパイク電流、スパイク電圧の発生なしにスイッチング
を行うことが可能になり、また、出力電流を共振させる
ことができるためダイオードのゼロ電流スイッチングも
可能になる。
【0023】
【実施例】(実施例1)以下本発明の一実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1
の実施例におけるスイッチング電源装置の回路構成を示
すものである。図1において、1は入力直流電源であ
る。2a−2bは入力端子で、2aが前記直流電圧の正
極に、2bが負極に接続されている。3は第1のトラン
スで、1次巻線3aと1つ以上の2次巻線3bを有し、
前記1次巻線3a側の一端を前記入力端子2aに接続
し、前記1次巻線3aと直列に第1のスイッチング素子
4aを接続して前記第1のスイッチング素子4aは前記
入力端子2bへ接続される。4bは第1のダイオードで
あり、前記スイッチング素子4aがオンのときには非導
通となるようドレインまたはコレクタ側にカソードが、
ソースまたはエミッタ側にアノードが接続され、前記第
1のスイッチング素子4aと前記第1のダイオード4b
との組合せによって第1のスイッチング手段4を構成す
る。
【0024】5は第1のコンデンサ、8は第2のコンデ
ンサ、7aは第2のスイッチング素子で、前記第1のコ
ンデンサ5、前記第2のコンデンサ8、前記第2のスイ
ッチング素子7aをそれぞれ接続した回路を前記第1の
スイッチング手段4と並列に接続する。なお、前記スイ
ッチング素子7aのドレインまたはコレクタ側は前記端
子2bに接続されている。7bは第2のダイオードで、
前記第2のスイッチング素子7aのドレインまたはコレ
クタ側にカソードが、ソースまたはエミッタ側にアノー
ドが接続され、前記第2のスイッチング素子7aと前記
第2のダイオード7bとの組合せによって第2のスイッ
チング手段7を構成する。
【0025】6は第2のトランスで、1次巻線6と1つ
以上の2次巻線6bを有し、前記第2のコンデンサ8と
前記第2のスイッチング手段7の直列回路と並列に接続
される。3bは前記第1のトランス3の2次巻線で、前
記第1のトランス3の2次巻線3bに誘起される電圧を
第3のダイオード9と第3のコンデンサ10で構成され
る整流平滑手段によって整流平滑し出力端14a−14
bから安定した出力を供給する。6bは前記第2のトラ
ンス6の2次巻線で、前記第2のトランス6の2次巻線
6bに誘起される電圧を第4のダイオード11と第4の
コンデンサ12で構成される整流平滑手段によって整流
平滑し出力端15a−15bから安定した出力を供給す
る。13は制御回路で、出力電圧を検出し、所望の出力
電圧となるように前記第1のスイッチング手段4と前記
第2のスイッチング手段7の時比率を決定している。
【0026】以上のように構成された従スイッチング電
源装置について、図2も参照しながらその動作を説明す
る。図2において(a)は制御回路13による第1のス
イッチング手段4の駆動パルス波形VG1を、(b)は制
御回路13による第2のスイッチング手段7の駆動パル
ス波形VG2を示している。(c)は第1のスイッチング
手段4を流れる電流波形IQ1、(d)は第1のトランス
3を流れる電流波形IL1、(e)は第3のダイオード9
を流れる電流波形ID1、(f)は第2のスイッチング手
段7を流れる電流波形IQ2、(g)は第2のトランス6
を流れる電流波形IL2、(h)は第4のダイオード11
を流れる電流波形ID2、(i)は第1のスイッチング手
段4のドレイン・ソース間電圧VDSをそれぞれ示してい
る。
【0027】制御回路13の信号VG1によって第1のス
イッチング手段4がターンオンして第1のトランス3の
1次巻線3aに入力電圧VINが印加される。同時に、第
2のトランス6の1次巻線6aに第1のコンデンサ5の
保持電圧Vcが印加される。なお、この時、図2の
(b)を参照してわかるように、第2のスイッチング手
段7はオフの状態である。このため第1のトランス3の
1次巻線3aを流れる電流IL1と第2のトランス6の1
次巻線6aを流れる電流IL2は直線状に増加し、トラン
ス3およびトランス6に励磁エネルギーが蓄積される。
【0028】制御回路13によって定められた所定のオ
ン期間になると制御信号VG1によって第1のスイッチン
グ手段4はターンオフする。第1のスイッチング手段4
のターンオフ直前に第2のトランス6を流れていた励磁
電流は第2のスイッチング手段7を構成する第2のダイ
オード7bを導通させる。次に、制御回路13の信号V
G2によって第2のスイッチング手段7がターンオンして
第1のトランス3の1次巻線3aに入力電圧VINと第1
のコンデンサ5の保持電圧Vcと第2のコンデンサ8の
保持電圧VOが、同時に、第2のトランス6の1次巻線
6aには第2のコンデンサ8の保持電圧が印加される。
このとき、第1のトランス3の2次巻線3bに接続され
るダイオード9は導通し、出力端子14a−14bに電
流が供給される。同時に、第2のトランス6の2次巻線
6bに接続されるダイオード11も導通し、出力端子1
5a−15bに電流が供給される。このとき第2のスイ
ッチング手段7を流れる電流IQ2は、第1のトランス3
および第2のトランス6の励磁電流が減少するのにとも
なって、また第1のトランス3の2次巻線3bおよび第
2のトランス6の2次巻線6bからの出力電流の増加に
ともない次第に減少し、やがて負の電流となり、第2の
トランス6を逆励磁する。第1のトランス3の2次巻線
3aを流れる電流も同様に2次巻線3bからの出力電流
の増加にともない次第に減少する。第2のトランス6が
逆励磁されている期間に制御回路13によって第2のス
イッチング手段7がターンオフされると、第2のトラン
ス6を流れていた電流は第1のスイッチング手段4を構
成している第1のダイオード4bを導通させる。この動
作をくり返す。
【0029】第1のスイッチング手段4のオン期間をT
ON、オフ期間をTOFFとすると、第1のトランス3のリ
セット条件より VIN・TON=(VC+VO−VIN)・TOFF 第2のトランス6のリセット条件より VC・TON=VO・TOFF よって、 VC=VIN VO=(TON/TOFF)・VIN が求まる。
【0030】第1のトランス3の1次巻線3aと2次巻
線3bの巻数比をN1:1、第2のトランス6の1次巻
線6aと2次巻線6bの巻数比をN2:1とすると、出
力端子14a,14bに発生する出力電圧VO1は、 VO1=(TON/TOFF・VIN)/N1 出力端子15a,15bに発生する出力電圧VO2は、 VO2=(TON/TOFF・VIN)/N2 となり、VO1とVO2とは巻数比を介して比例した出力を
得ることができ、しかもその出力は第1のスイッチング
手段4と第2のスイッチング手段7の時比率を変化させ
ることで制御される。
【0031】以上のように本実施例によれば、第1およ
び第2のダイオードの接続によってスイッチング素子を
流れる電流を双方向に制御でき、したがって逆励磁電流
を強制的に流すことができるため、第1および第2のス
イッチング手段はスパイク電流を発生することなしにタ
ーンオン可能で、さらに、ターンオフ時に発生するスパ
イク電圧も第1および第2のダイオードの導通により効
果的に第1および第2のコンデンサに吸収される。ま
た、2つの出力を独立したトランスから取り出している
ためトランスの励磁電流も小さくてすみ、インダクタン
ス値を比較的大きく取れ、高周波化する上で有利となる
特徴を有している。
【0032】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について図面を参照しながら説明する。図3は本発明の
第2の実施例を示すスイッチング電源装置の回路構成を
示すものである。なお、図3において、図1と同じもの
については説明を省略する。図3において、1は入力直
流電源である。2a−2bは入力端子、3は第1のトラ
ンスで、1次巻線3aと1つ以上の2次巻線3bを有し
ている。4aはスイッチング素子、4bは第1のダイオ
ードであり、前記第1のスイッチング素子4aと前記第
1のダイオード4bとの組合せによって第1のスイッチ
ング手段4を構成する。
【0033】5は第1のコンデンサ、8は第2のコンデ
ンサ、7aは第2のスイッチング素子、7aは第2のダ
イオードで、前記第2のスイッチング素子7aと前記第
2のダイオード7bとの組合せによって第2のスイッチ
ング手段7を構成する。6は第2のトランスで、1次巻
線6と1つ以上の2次巻線6bを有している。3bは前
記第1のトランス3の2次巻線3bで、第3のダイオー
ド9と第3のコンデンサ10で構成される整流平滑手段
によって整流平滑し出力端14a−14bから安定した
出力を供給する。6bは前記第2のトランス6の2次巻
線で、第4のダイオード11と第4のコンデンサ12で
構成される整流平滑手段によって整流平滑し出力端15
a−15bから安定した出力を供給する。13は制御回
路で、出力電圧を検出し、所望の出力電圧となるように
前記第1のスイッチング手段4と前記第2のスイッチン
グ手段7の時比率を決定している。
【0034】3cは漏れインダクタンスまたはインダク
タンス素子であり、第1のトランス3の1次巻線3aに
直列に接続され、第2のスイッチング手段7のオン期間
に第1のコンデンサ5および第2のコンデンサ8と共振
し、第1のトランス3の2次巻線3bに伝達される出力
電流を共振電流とする。6cは漏れインダクタンスまた
はインダクタンス素子であり、第2のトランス6の1次
巻線6aに直列に接続され、第2のスイッチング手段7
のオン期間に第2のコンデンサ8と共振し、第2のトラ
ンス6の2次巻線6bに伝達される出力電流を共振電流
とする。
【0035】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下にその動作を図4の各部動作波形を
参照しながら説明する。
【0036】図4において(a)は制御回路13による
第1のスイッチング手段4の駆動パルス波形VG1を、
(b)は制御回路13による第2のスイッチング手段7
の駆動パルス波形VG2を示している。(c)は第1のス
イッチング手段4を流れる電流波形IQ1、(d)は第1
のトランス3を流れる電流波形IL1、(e)は第3のダ
イオード9を流れる電流波形ID1、(f)は第2のスイ
ッチング手段7を流れる電流波形IQ2、(g)は第2の
トランス6を流れる電流波形IL2、(h)は第4のダイ
オード11を流れる電流波形ID2、(i)は第1のスイ
ッチング手段4のドレイン・ソース間電圧VDSをそれぞ
れ示している。
【0037】基本的な動作は第1の実施例と同じである
が、第2のスイッチング手段7がオンの期間中に出力へ
電流を供給するとき、第1のコンデンサ5および第2の
コンデンサ8と漏れインダクタンスまたはインダクタン
ス素子3cは共振を起こす。また、このときの共振周波
数は十分小さく設定されているため第1のトランス3の
2次巻線3bを流れる出力巻線電流ID1の波形は正弦波
状でゼロから立ち上がり、第2のスイッチング手段7の
オン期間中に再びゼロとなる。このため第3のダイオー
ド9はゼロ電流スイッチング動作を行いリカバリー電流
は発生しない。
【0038】同様に、第2のスイッチング手段7がオン
の期間中、第2のコンデンサ8と漏れインダクタンスま
たはインダクタンス素子6cは共振を起こす。また、こ
のときの共振周波数は十分小さく設定されているため第
2のトランス6の2次巻線6bを流れる出力巻線電流I
D2の波形は正弦波状でゼロから立ち上がり、第2のスイ
ッチング手段7のオン期間中に再びゼロとなる。このた
め第4ダイオード11はゼロ電流スイッチング動作を行
いリカバリー電流は発生せず、さらに第1のスイッチン
グ手段4と第2のスイッチング手段7のターンオフ電流
を小さくでき、スイッチングロスを小さくできるという
効果もある。これらのような過渡時以外の動作は実施例
1の場合と同様であるので省略する。
【0039】直流電圧VCは実際は直流電圧分と共振電
圧分である交流分の和の電圧となるが、共振電圧による
変動分は十分小さく設定できるため入力電圧と出力電圧
の変換比は実施例1の場合と変わらない。
【0040】以上のように、第1および第2のダイオー
ドの接続によってスイッチング素子を流れる電流を双方
向に制御でき、したがって逆励磁電流を強制的に流すこ
とができるため、第1および第2のスイッチング手段は
スパイク電流を発生することなしにターンオン可能で、
さらに、ターンオフ時に発生するスパイク電圧も第1お
よび第2のダイオードの導通により効果的に第1および
第2のコンデンサに吸収される。また、2つの出力を独
立したトランスから取り出しているためトランスの励磁
電流も小さくてすみ、インダクタンス値を比較的大きく
取れる。しかも、漏れインダクタンスまたはインダクタ
ンス素子を利用した電流共振化によって出力ダイオード
のゼロ電流スイッチングを実現しノイズ抑制に効果を発
揮することが可能である。
【0041】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図5は本発明の第
3の実施例におけるスイッチング電源装置の回路構成を
示すものである。なお、図5において、図1と同じもの
については説明を省略する。図5において、1は入力直
流電源である。2a−2bは入力端子、16はトランス
で、第1の1次巻線16aと第2の1次巻線3bと1つ
以上の2次巻線16cを有している。4aはスイッチン
グ素子、4bは第1のダイオードであり、前記第1のス
イッチング素子4aと前記第1のダイオード4bとの組
合せによって第1のスイッチング手段4を構成する。
【0042】5は第1のコンデンサ、8は第2のコンデ
ンサ、7aは第2のスイッチング素子、7bは第2のダ
イオードで、前記第2のスイッチング素子7aと前記第
2のダイオード7bとの組合せによって第2のスイッチ
ング手段7を構成する。16cは前記トランス16の2
次巻線で、第3のダイオード17と第3のコンデンサ1
8で構成される整流平滑手段によって整流平滑し出力端
19a−19bから安定した出力を供給する。
【0043】13は制御回路で、出力電圧を検出し、所
望の出力電圧となるように前記第1のスイッチング手段
4と前記第2のスイッチング手段7の時比率を決定して
いる。トランス16の第1の1次巻線16aのインダク
タンスをL1、第2の1次巻線16bのインダクタンス
をL2、第1の1次巻線16aと第2の1次巻線16b
間の相互インダクタンスをM12、第1の1次巻線16a
と2次巻線16c間の相互インダクタンスをM1S、第2
の1次巻線16bと2次巻線16c間の相互インダクタ
ンスをM2Sとして、 L2=M12 M1S=M2S が成り立つように構成されている。
【0044】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下にその動作を図6の各部動作波形を
参照しながら説明する。図6において(a)は制御回路
13による第1のスイッチング手段4の駆動パルス波形
VG1を、(b)制御回路13による第2のスイッチング
手段7の駆動パルス波形VG2を示している。(c)は第
1のスイッチング手段4を流れる電流波形IQ1、(d)
はトランス16の第1の1次巻線16aを流れる電流波
形IL1、(e)は第3のダイオード17を流れる電流波
形ID1、(f)は第2のスイッチング手段7を流れる電
流波形IQ2、(g)はトランス6の第2の1次巻線16
bを流れる電流波形IL2、(h)は第1のスイッチング
手段4のドレイン・ソース間電圧VDSをそれぞれ示して
いる。
【0045】制御回路13の信号VG1によって第1のス
イッチング手段4がターンオンしてトランス16の第1
の1次巻線16aに入力電圧VINが印加される。同時
に、トランス16の第2の1次巻線16bに第1のコン
デンサ5の保持電圧Vcが印加される。なお、この時、
図6の(b)を参照してわかるように、第2のスイッチ
ング手段7はオフの状態である。このためトランス16
の第1の1次巻線16aを流れる電流IL1とトランス6
の第2の1次巻線16bを流れる電流IL2は直線状に増
加し、トランス16に励磁エネルギーが蓄積される。
【0046】制御回路13によって定められた所定のオ
ン期間になると制御信号VG1によって第1のスイッチン
グ手段4はターンオフする。第1のスイッチング手段4
のターンオフ直前にトランス16の第2の1次巻線16
bを流れていた励磁電流は第2のスイッチング手段7を
構成する第2のダイオード7bを導通させる。次に、制
御回路13の信号VG2によって第2のスイッチング手段
7がターンオンしてトランス16の第1の1次巻線16
aに入力電圧VINと第1のコンデンサの保持電圧Vcと
第2のコンデンサ8の保持電圧VOが、同時に、トラン
ス16の第2の1次巻線16bには第2のコンデンサ8
の保持電圧が印加される。このとき、トランス16の2
次巻線16cに接続される第3のダイオード17は導通
し、出力端子19a−19bに電流が供給される。
【0047】このとき第2のスイッチング手段7を流れ
る電流IQ2は、トランス16の第2の1次巻線16bの
励磁電流が減少するのにともなって、またトランス16
の2次巻線16cからの出力電流の増加にともない次第
に減少し、やがて負の電流となり、トランス16の第2
の1次巻線16bを逆励磁する。トランス16が逆励磁
されている期間に制御回路13によって第2のスイッチ
ング手段7をターンオフすると、トランス16の第2の
1次巻線16bを流れていた電流は第1のスイッチング
手段4を構成している第1のダイオード4aを導通させ
る。この動作をくり返す。
【0048】第1のスイッチング手段4のオン期間をT
ON、オフ期間をTOFFとすると、トランス16の第1の
1次巻線16aのリセット条件より VIN・TON=(VC+VO−VIN)・TOFF トランス16の第2の1次巻線16bのリセット条件よ
り VC・TON=VO・TOFF よって、 VC=VIN VO=(TON/TOFF)・VIN が求まる。
【0049】トランス16の第1の1次巻線16aとト
ランス16の2次巻線16cの巻数比をN:1とする
と、出力端子19a,19bに発生する出力電圧VO3
は、 VO3=(TON/TOFF)・VIN/N となり、出力電圧は第1のスイッチング手段4と第2の
スイッチング手段7の時比率を変化させることで制御さ
れる。
【0050】以上のように、第1および第2のダイオー
ドの導通接続によってトランスの漏れインダクタンスに
起因する第1のスイッチング手段および第2のスイッチ
ング手段のターンオフ時のスパイク電圧が効果的に第1
および第2のコンデンサに吸収でき、スパイク電圧の発
生を抑制することができる。また第1および第2のコン
デンサの容量が十分大きく、保持している直流電圧の変
動が無視できるとき、トランスの第1の1次巻線の電流
波形をゼロリップルにできるという特徴を有している。
【0051】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図7は本発明の第
4の実施例におけるスイッチング電源装置の回路構成を
示すものである。なお、図7において、図1と同じもの
については説明を省略する。図7において、1は入力直
流電源である。2a−2bは入力端子、16はトランス
で、第1の1次巻線16aと第2の1次巻線3bと1つ
以上の2次巻線16cを有している。
【0052】4aはスイッチング素子、4bは第1のダ
イオードであり、前記第1のスイッチング素子4aと前
記第1のダイオード4bとの組合せによって第1のスイ
ッチング手段4を構成する。5は第1のコンデンサ、8
は第2のコンデンサ、7aは第2のスイッチング素子、
7bは第2のダイオードで、前記第2のスイッチング素
子7aと前記第2のダイオード7bとの組合せによって
第2のスイッチング手段7を構成する。
【0053】16cは前記トランス16の2次巻線で、
第3のダイオード17と第3のコンデンサ18で構成さ
れる整流平滑手段によって整流平滑し出力端19a−1
9bから安定した出力を供給する。13は制御回路で、
出力電圧を検出し、所望の出力電圧となるように前記第
1のスイッチング手段4と前記第2のスイッチング手段
7の時比率を決定している。
【0054】16dはトランス16の第2の1次巻線1
6bの漏れインダクタンスまたは直列に接続されたイン
ダクタンス素子で、第2のスイッチング手段7のオン期
間中にトランス16の2次巻線16cに伝達される出力
電流を共振電流とするように設定されている。トランス
16の第1の1次巻線16aのインダクタンスをL1、
第2の1次巻線16bのインダクタンスをL2、第1の
1次巻線16aと第2の1次巻線16b間の相互インダ
クタンスをM12、第1の1次巻線16aと2次巻線16
c間の相互インダクタンスをM1S、第2の1次巻線16
bと2次巻線16c間の相互インダクタンスをM2Sとし
て、 L2=M12 M1S=M2S が成り立つように構成されている。
【0055】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下にその動作を図8の各部動作波形を
参照しながら説明する。図8において(a)は制御回路
13による第1のスイッチング手段4の駆動パルス波形
VG1を、(b)は制御回路13による第2のスイッチン
グ手段7の駆動パルス波形VG2を示している。(c)は
第1のスイッチング手段4を流れる電流波形IQ1、
(d)はトランス16の第1の1次巻線16aを流れる
電流波形IL1、(e)は第3のダイオード17を流れる
電流波形ID、(f)は第2のスイッチング手段7を流
れる電流波形IQ2、(g)はトランス16の第2の1次
巻線16bを流れる電流波形IL2、(h)は第1のスイ
ッチング手段4のドレイン・ソース間電圧VDSをそれぞ
れ示している。
【0056】基本的な動作は第3の実施例と同じである
が、第2のスイッチング手段7がオンの期間中に出力へ
電流を供給するとき、第2のコンデンサ8と漏れインダ
クタンスまたはインダクタンス素子16dと共振を起こ
す。また、このときの共振周波数は十分小さく設定され
ているためトランス16の2次巻線16cを流れる出力
巻線電流IDの波形は正弦波状でゼロから立ち上がり、
第2のスイッチング手段7のオン期間中に再びゼロとな
る。このため第3のダイオード17はゼロ電流スイッチ
ング動作を行いリカバリー電流は発生しない。これらの
ような過渡時以外の動作は実施例3の場合と同様である
ので省略する。さらに第1のスイッチング手段4と第2
のスイッチング手段7のターンオフ電流を小さくでき、
スイッチングロスを小さくできるという効果もある。
【0057】直流電圧VCは実際は直流電圧分と共振電
圧分である交流分の和の電圧となるが、共振電圧による
変動分は十分小さく設定できるため入力電圧と出力電圧
の変換比は実施例1の場合と変わらない。
【0058】以上のように、第1および第2のダイオー
ドの接続によってスイッチング素子を流れる電流を双方
向に制御でき、したがって逆励磁電流を強制的に流すこ
とができるため、第1および第2のスイッチング手段は
スパイク電流を発生することなしにターンオン可能で、
さらに、ターンオフ時に発生するスパイク電圧も第1お
よび第2のダイオードの導通により効果的に第1および
第2のコンデンサに吸収される。また、漏れインダクタ
ンスまたはインダクタンス素子を利用した電流共振化に
よって出力ダイオードのゼロ電流スイッチングを実現し
ノイズ抑制に効果を発揮することが可能である。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明は、少なくとも1つ
以上の2次巻線を有する第1のトランスの1次巻線と第
1のスイッチング手段とを直列に接続し、前記第1のス
イッチング手段と並列に第1のコンデンサ、第2のスイ
ッチング手段、そして第2のコンデンサの直列回路を接
続し、前記第2のスイッチング手段と前記第2のコンデ
ンサの直列回路と並列に少なくとも1つ以上の2次巻線
を有する第2のトランスの1次巻線を接続し、前記第1
のトランスの2次巻線に発生する電圧、または前記第2
のトランスの2次巻線に発生する電圧、または両方の2
次巻線に発生する電圧を整流平滑手段を介して出力に供
給する構成または、少なくとも1つ以上の2次巻線を有
する第1のトランスの1次巻線と第1のスイッチング手
段とを直列に接続し、前記第1のスイッチング手段と並
列に第1のコンデンサ、第2のスイッチング手段、そし
て第2のコンデンサの直列回路を接続し、前記第2のス
イッチング手段と前記第2のコンデンサの直列回路と並
列に少なくとも1つ以上の2次巻線を有する第2のトラ
ンスの1次巻線を接続し、前記第1のトランスの2次巻
線に発生する電圧、または前記第2のトランスの2次巻
線に発生する電圧、または両方の2次巻線に発生する電
圧を整流平滑手段を介して出力に供給し、トランスによ
るエネルギー伝達ループ上に直列にインダクタンスを挿
入し、あるいは、トランスの漏れインダクタンスを利用
することによってループ電流を共振化できる構成また
は、少なくとも第1の1次巻線と第2の1次巻線と2次
巻線を有するトランスにおいて前記第1の1次巻線と第
1のスイッチング手段とを直列に接続し、前記第1のス
イッチング手段と並列に第1のコンデンサ、第2のスイ
ッチング手段、そして第2のコンデンサの直列回路を接
続し、前記第2のスイッチング手段と前記第2のコンデ
ンサの直列回路と並列に前記第2の1次巻線を接続し、
1つ以上の2次巻線に発生する電圧を整流平滑手段を介
して出力に供給できる構成または、少なくとも第1の1
次巻線と第2の1次巻線と2次巻線を有するトランスに
おいて、前記第1の1次巻線と第1のスイッチング手段
とを直列に接続し、前記第1のスイッチング手段と並列
に第1のコンデンサ、第2のスイッチング手段、そして
第2のコンデンサの直列回路を接続し、前記第2のスイ
ッチング手段と前記第2のコンデンサの直列回路と並列
に前記第2の1次巻線を接続し、1つ以上の2次巻線に
発生する電圧を整流平滑手段を介して出力に供給し、ト
ランスによるエネルギー伝達ループ上に直列にインダク
タンスを挿入し、あるいは、トランスの漏れインダクタ
ンスを利用することによってループ電流を共振化できる
構成を有することにより、第1および第2のスイッチン
グ手段のターンオン時にはスイッチング手段の寄生容量
およびトランスの分布容量に蓄えられたエネルギーを放
電してからターンオンできるためスパイク電流の発生も
なく、また、第1および第2のスイッチング手段のター
ンオフ時には、トランスの漏れインダクタンスの影響に
よるスパイク電圧の発生もなく、また、入力電流をゼロ
リップルにできるという特徴もあり、したがって小型・
高効率・低ノイズである優れたスイッチング電源を実現
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるスイッチング電
源装置の回路構成図
【図2】第1の実施例における回路動作説明のための各
部波形図
【図3】本発明の第2の実施例におけるスイッチング電
源装置の回路構成図
【図4】第2の実施例における回路動作説明のための各
部波形図
【図5】本発明の第3の実施例におけるスイッチング電
源装置の回路構成図
【図6】第3の実施例における回路動作説明のための各
部波形図
【図7】本発明の第4の実施例におけるスイッチング電
源装置の回路構成図
【図8】第4の実施例における回路動作説明のための各
部波形図
【図9】従来の非絶縁型のSEPICコンバータの回路
構成図
【図10】従来の非絶縁型のSEPICコンバータの通
常動作時の各部動作波形図
【図11】従来の非絶縁型のSEPICコンバータのゼ
ロリップル動作時の各部動作波形図
【図12】従来の絶縁型のSEPICコンバータの回路
構成図
【図13】従来の絶縁型のSEPICコンバータの通常
動作時の各部動作波形図
【図14】従来の絶縁型のSEPICコンバータのゼロ
リップル動作時の各部動作波形図
【符号の説明】
1 入力直流電源 2a−2b 入力端子 3 第1のトランス 4 第1のスイッチング手段 5 第1のコンデンサ 6 第2のトランス 7 第2のスイッチング手段 8 第2のコンデンサ 9 第3のダイオード 10 第3のコンデンサ 11 第4のダイオード 12 第4のコンデンサ 13 制御回路
フロントページの続き (72)発明者 吉田 幸司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 植山 敏成 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つ以上の2次巻線を有する第
    1のトランスの1次巻線と第1のスイッチング手段とを
    直列に接続し、前記第1のスイッチング手段と並列に第
    1のコンデンサ、第2のスイッチング手段、そして第2
    のコンデンサの直列回路を接続し、前記第2のスイッチ
    ング手段と前記第2のコンデンサの直列回路と並列に少
    なくとも1つ以上の2次巻線を有する第2のトランスの
    1次巻線を接続し、前記第1のトランスの2次巻線に発
    生する電圧、または前記第2のトランスの2次巻線に発
    生する電圧、または両方の2次巻線に発生する電圧を整
    流平滑手段を介して出力に供給するスイッチング電源装
    置。
  2. 【請求項2】少なくとも1つ以上の2次巻線を有する第
    1のトランスの1次巻線と第1のスイッチング手段とを
    直列に接続し、前記第1のスイッチング手段と並列に第
    1のコンデンサ、第2のスイッチング手段、そして第2
    のコンデンサの直列回路を接続し、前記第2のスイッチ
    ング手段と前記第2のコンデンサの直列回路と並列に少
    なくとも1つ以上の2次巻線を有する第2のトランスの
    1次巻線を接続し、前記第1のトランスの2次巻線に発
    生する電圧、または前記第2のトランスの2次巻線に発
    生する電圧、または両方の2次巻線に発生する電圧を整
    流平滑手段を介して出力に供給し、トランスによるエネ
    ルギー伝達ループ上に直列にインダクタンスを挿入し、
    あるいは、トランスの漏れインダクタンスを利用するこ
    とによってループ電流を共振化させたスイッチング電源
    装置。
  3. 【請求項3】少なくとも第1の1次巻線と第2の1次巻
    線と2次巻線を有するトランスの第1の1次巻線と第1
    のスイッチング手段とを直列に接続し、前記第1のスイ
    ッチング手段と並列に第1のコンデンサ、第2のスイッ
    チング手段、そして第2のコンデンサの直列回路を接続
    し、前記第2のスイッチング手段と前記第2のコンデン
    サの直列回路と並列に前記第2の1次巻線を接続し、1
    つ以上の2次巻線に発生する電圧を整流平滑手段を介し
    て出力に供給するスイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】少なくとも第1の1次巻線と第2の1次巻
    線と2次巻線を有するトランスの第1の1次巻線と第1
    のスイッチング手段とを直列に接続し、前記第1のスイ
    ッチング手段と並列に第1のコンデンサ、第2のスイッ
    チング手段、そして第2のコンデンサの直列回路を接続
    し、前記第2のスイッチング手段と前記第2のコンデン
    サの直列回路と並列に前記第2の1次巻線を接続し、1
    つ以上の2次巻線に発生する電圧を整流平滑手段を介し
    て出力に供給し、トランスによるエネルギー伝達ループ
    上に直列にインダクタンスを挿入し、あるいは、トラン
    スの漏れインダクタンスを利用することによってループ
    電流を共振化させたスイッチング電源装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11235022A (ja) * 1998-02-10 1999-08-27 Sharp Corp 同期整流回路
JP2000308271A (ja) * 1999-04-21 2000-11-02 Nagano Japan Radio Co エネルギー移送装置、充電装置および電源装置
JP2001076765A (ja) * 1999-09-08 2001-03-23 Nagano Japan Radio Co エネルギー移送装置
KR100729835B1 (ko) * 2005-11-18 2007-06-18 서울산업대학교 산학협력단 세픽 플라이백 컨버터

Cited By (4)

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