JPH06260482A - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
- Publication number
- JPH06260482A JPH06260482A JP4513693A JP4513693A JPH06260482A JP H06260482 A JPH06260482 A JP H06260482A JP 4513693 A JP4513693 A JP 4513693A JP 4513693 A JP4513693 A JP 4513693A JP H06260482 A JPH06260482 A JP H06260482A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- film
- forming
- power feeding
- wiring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電気メッキで形成する配線を有する半導体装
置において、電気的特性のよい、微細化が容易な配線を
得ることを目的とする。 【構成】 電気メッキ部8aを電気メッキで形成するた
めに必要な給電層4を化学反応を利用したドライエッチ
ング法によって除去可能な金属膜で構成する。 【効果】 給電層4を化学反応を利用したドライエッチ
ング法で除去することによって、給電層4のエッチング
時の残渣を無くし、電気メッキ部8aのエッチング時の
損傷を防止する。
置において、電気的特性のよい、微細化が容易な配線を
得ることを目的とする。 【構成】 電気メッキ部8aを電気メッキで形成するた
めに必要な給電層4を化学反応を利用したドライエッチ
ング法によって除去可能な金属膜で構成する。 【効果】 給電層4を化学反応を利用したドライエッチ
ング法で除去することによって、給電層4のエッチング
時の残渣を無くし、電気メッキ部8aのエッチング時の
損傷を防止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置に関し、
特に半導体装置で用いられる電気メッキにより形成され
た配線及びその製造方法に関するものである。
特に半導体装置で用いられる電気メッキにより形成され
た配線及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図32は、電気メッキにより形成された
従来の配線の構造を示す断面図である。図において、1
は半導体基板、2は半導体基板1上に形成された第1層
配線、8は半導体基板1上に電気メッキによって形成さ
れた第2層配線の電気メッキ部、9aは電気メッキ部8
を形成するための電気を供給する給電膜であり、給電膜
9aはAu系のスパッタ膜である。ここで、給電膜9a
は、電気メッキによって電気メッキ部8の形成が終了し
た後に、電気メッキ部8の下部を除いてエッチングで除
去された給電層の一部である。そして、電気メッキ部8
は給電膜9aを介して第1層配線2に接続している。
従来の配線の構造を示す断面図である。図において、1
は半導体基板、2は半導体基板1上に形成された第1層
配線、8は半導体基板1上に電気メッキによって形成さ
れた第2層配線の電気メッキ部、9aは電気メッキ部8
を形成するための電気を供給する給電膜であり、給電膜
9aはAu系のスパッタ膜である。ここで、給電膜9a
は、電気メッキによって電気メッキ部8の形成が終了し
た後に、電気メッキ部8の下部を除いてエッチングで除
去された給電層の一部である。そして、電気メッキ部8
は給電膜9aを介して第1層配線2に接続している。
【0003】次に、従来の電気メッキによる配線の製造
方法について図27から図32を用いて説明する。図2
7から図32は従来の電気メッキによる配線の製造工程
を示す断面図である。図27に示すように、まず、半導
体基板1上にリフトオフ法を用いて所定の位置に第1層
配線2を形成する。通常、第1層配線2にはAu系の金
属を用いる。次に、それぞれ接続すべき第1層配線2の
上の領域を除いて選択的に下層レジスト膜3を形成する
(図28)。この下層レジスト膜3は、最終工程で給電
層除去のために用いるイオンミリングによる損傷が半導
体基板1に及ぶのを防止する働きがある。次に、図29
に示すように、半導体基板1の全面に給電層9としてス
パッタ法によりAu系の金属膜を形成する。そして、第
2層配線を形成する部分を除く半導体基板1の全面に上
層レジスト膜7を形成し、電気メッキによって上層レジ
スト膜7の開口部の給電層9上にAuメッキを施して電
気メッキ部8を形成する(図30)。給電層9に用いら
れいるAu系の金属膜は、金メッキより成る電気メッキ
部8との付着力を向上する働きがある。次に、上層レジ
スト膜7を除去する。そして、イオンミリング法を用い
て給電膜9aを残して給電層9の除去を行う(図3
1)。最後に下層レジスト膜3を除去して配線が完了す
る(図32)。
方法について図27から図32を用いて説明する。図2
7から図32は従来の電気メッキによる配線の製造工程
を示す断面図である。図27に示すように、まず、半導
体基板1上にリフトオフ法を用いて所定の位置に第1層
配線2を形成する。通常、第1層配線2にはAu系の金
属を用いる。次に、それぞれ接続すべき第1層配線2の
上の領域を除いて選択的に下層レジスト膜3を形成する
(図28)。この下層レジスト膜3は、最終工程で給電
層除去のために用いるイオンミリングによる損傷が半導
体基板1に及ぶのを防止する働きがある。次に、図29
に示すように、半導体基板1の全面に給電層9としてス
パッタ法によりAu系の金属膜を形成する。そして、第
2層配線を形成する部分を除く半導体基板1の全面に上
層レジスト膜7を形成し、電気メッキによって上層レジ
スト膜7の開口部の給電層9上にAuメッキを施して電
気メッキ部8を形成する(図30)。給電層9に用いら
れいるAu系の金属膜は、金メッキより成る電気メッキ
部8との付着力を向上する働きがある。次に、上層レジ
スト膜7を除去する。そして、イオンミリング法を用い
て給電膜9aを残して給電層9の除去を行う(図3
1)。最後に下層レジスト膜3を除去して配線が完了す
る(図32)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気メッキによ
る配線及びその製造方法は以上のように構成されいてい
るので、給電層9に用いられているスパッタ法で形成さ
れたAu系の金属膜を除去するためには、物理的スパッ
タ法でエッチングを行うイオンミリング法によらなけれ
ばならず、スパッタ時の照射角度等の条件によってはひ
さしとなる部分に残渣が発生する等の問題点があった。
そして、この残渣によって配線の間隔が狭くなると隣合
うパターン間で短絡が起き易くなり、微細化が困難とな
るという問題点が発生する。また、電気メッキで形成し
た電気メッキ部8もイオンミリングを行う際に同時にエ
ッチングされ、電気メッキ部8のメッキ厚が減少すると
いう問題点もあった。
る配線及びその製造方法は以上のように構成されいてい
るので、給電層9に用いられているスパッタ法で形成さ
れたAu系の金属膜を除去するためには、物理的スパッ
タ法でエッチングを行うイオンミリング法によらなけれ
ばならず、スパッタ時の照射角度等の条件によってはひ
さしとなる部分に残渣が発生する等の問題点があった。
そして、この残渣によって配線の間隔が狭くなると隣合
うパターン間で短絡が起き易くなり、微細化が困難とな
るという問題点が発生する。また、電気メッキで形成し
た電気メッキ部8もイオンミリングを行う際に同時にエ
ッチングされ、電気メッキ部8のメッキ厚が減少すると
いう問題点もあった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、イオンミリング法以外の方法で
除去可能な給電層を用いることによって、微細化が容易
で電気メッキによって形成した部分に損傷の残らない配
線を得ることを目的としており、その配線に適した製造
方法を提供することを目的としている。
ためになされたもので、イオンミリング法以外の方法で
除去可能な給電層を用いることによって、微細化が容易
で電気メッキによって形成した部分に損傷の残らない配
線を得ることを目的としており、その配線に適した製造
方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る半導体
装置は、基板上に形成された下層配線と、前記下層配線
上に形成され、化学反応を用いるドライエッチング法で
除去可能な給電膜と、前記給電膜上に電気メッキにより
形成された金属膜からなる上層配線とを備えて構成され
ている。
装置は、基板上に形成された下層配線と、前記下層配線
上に形成され、化学反応を用いるドライエッチング法で
除去可能な給電膜と、前記給電膜上に電気メッキにより
形成された金属膜からなる上層配線とを備えて構成され
ている。
【0007】第2の発明に係る半導体装置は、第1の発
明の半導体装置において、前記給電膜上に形成され、前
記電気メッキによって前記金属膜を成長させるための下
地膜をさらに備えて構成されている。
明の半導体装置において、前記給電膜上に形成され、前
記電気メッキによって前記金属膜を成長させるための下
地膜をさらに備えて構成されている。
【0008】第3の発明に係る半導体装置は、第1の発
明の半導体装置において、前記下層配線の構成材料は、
金を含み、前記給電膜は、前記下層配線と接して形成さ
れ、TiNよりなる第1層と、前記第1層上に形成さ
れ、WSiNよりなる第2層と、前記第2層上に形成さ
れ、アルミニウムよりなる第3層と、前記第3層上に形
成され、WSiNよりなる第4層とを含むことを特徴と
する。
明の半導体装置において、前記下層配線の構成材料は、
金を含み、前記給電膜は、前記下層配線と接して形成さ
れ、TiNよりなる第1層と、前記第1層上に形成さ
れ、WSiNよりなる第2層と、前記第2層上に形成さ
れ、アルミニウムよりなる第3層と、前記第3層上に形
成され、WSiNよりなる第4層とを含むことを特徴と
する。
【0009】第4の発明に係る半導体装置は、第1の発
明の半導体装置において、前記下層配線の構成材料は、
アルミニウムを含み、前記給電膜は、前記下層配線と接
して形成され、WSiNよりなる第1層と、前記第1層
上に形成され、アルミニウムよりなる第2層と、前記第
2層上に形成され、WSiNよりなる第3層と、を含む
ことを特徴とする。
明の半導体装置において、前記下層配線の構成材料は、
アルミニウムを含み、前記給電膜は、前記下層配線と接
して形成され、WSiNよりなる第1層と、前記第1層
上に形成され、アルミニウムよりなる第2層と、前記第
2層上に形成され、WSiNよりなる第3層と、を含む
ことを特徴とする。
【0010】第5の発明に係る半導体装置の製造方法
は、主面上に下層配線が形成された基板を準備する工程
と、前記基板の前記主面上に下層レジスト膜を形成する
工程と、前記下層レジスト膜が形成されている前記基板
の全面に給電層を形成する工程と、前記給電層上に上層
レジスト膜を形成する工程と、前記上層レジスト膜をマ
スクとして、前記給電層上に、該給電層から給電して電
気メッキにより金属膜を形成する工程と、前記上層レジ
スト膜を除去する工程と、前記金属膜をマスクとして化
学反応を利用したドライエッチング法によって前記給電
層を除去する工程と、前記下層レジスト膜を除去する工
程とを備えて構成されている。
は、主面上に下層配線が形成された基板を準備する工程
と、前記基板の前記主面上に下層レジスト膜を形成する
工程と、前記下層レジスト膜が形成されている前記基板
の全面に給電層を形成する工程と、前記給電層上に上層
レジスト膜を形成する工程と、前記上層レジスト膜をマ
スクとして、前記給電層上に、該給電層から給電して電
気メッキにより金属膜を形成する工程と、前記上層レジ
スト膜を除去する工程と、前記金属膜をマスクとして化
学反応を利用したドライエッチング法によって前記給電
層を除去する工程と、前記下層レジスト膜を除去する工
程とを備えて構成されている。
【0011】第6の発明に係る半導体装置の製造方法
は、第5の発明の半導体装置の製造方法において、前記
下層配線の構成材料は、金を含み、前記給電層を形成す
る工程は、前記下層配線と接して形成され、TiNより
なる第1層を形成する工程と、前記第1層上に形成さ
れ、WSiNよりなる第2層を形成する工程と、前記第
2層上に形成され、アルミニウムよりなる第3層を形成
する工程と、前記第3層上に形成され、WSiNよりな
る第4層を形成する工程とを含むことを特徴とする。
は、第5の発明の半導体装置の製造方法において、前記
下層配線の構成材料は、金を含み、前記給電層を形成す
る工程は、前記下層配線と接して形成され、TiNより
なる第1層を形成する工程と、前記第1層上に形成さ
れ、WSiNよりなる第2層を形成する工程と、前記第
2層上に形成され、アルミニウムよりなる第3層を形成
する工程と、前記第3層上に形成され、WSiNよりな
る第4層を形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0012】第7の発明に係る半導体装置の製造方法
は、第5の発明の半導体装置の製造方法において、前記
下層配線の構成材料は、アルミニウムを含み、前記給電
層を形成する工程は、前記下層配線と接して形成され、
WSiNよりなる第1層を形成する工程と、前記第1層
上に形成され、アルミニウムよりなる第2層を形成する
工程と、前記第2層上に形成され、WSiNよりなる第
3層とを形成する工程を含むことを特徴とする。
は、第5の発明の半導体装置の製造方法において、前記
下層配線の構成材料は、アルミニウムを含み、前記給電
層を形成する工程は、前記下層配線と接して形成され、
WSiNよりなる第1層を形成する工程と、前記第1層
上に形成され、アルミニウムよりなる第2層を形成する
工程と、前記第2層上に形成され、WSiNよりなる第
3層とを形成する工程を含むことを特徴とする。
【0013】第8の発明に係る半導体装置の製造方法
は、第5の発明の半導体装置の製造方法において、前記
給電層を形成する工程の後、前記上層レジスト膜を形成
する工程の前に、前記給電層上の領域のうち前記金属膜
が形成されるべき領域あるいはその一部に、リフトオフ
法により、前記電気メッキによって前記金属膜を成長さ
せるための下地膜を選択的に形成する工程をさらに備え
て構成されている。
は、第5の発明の半導体装置の製造方法において、前記
給電層を形成する工程の後、前記上層レジスト膜を形成
する工程の前に、前記給電層上の領域のうち前記金属膜
が形成されるべき領域あるいはその一部に、リフトオフ
法により、前記電気メッキによって前記金属膜を成長さ
せるための下地膜を選択的に形成する工程をさらに備え
て構成されている。
【0014】第9の発明に係る半導体装置の製造方法
は、第5の発明の半導体装置の製造方法において、前記
上層レジスト膜を形成する工程の後、前記金属膜を形成
する工程の前に、前記金属膜が形成されるべき部分を除
く前記給電層上に、レジストパターンを形成する工程
と、前記レジストパターンをマスクとして、イオンミリ
ング法を用い、前記給電層上に、前記電気メッキによっ
て前記金属膜を成長させるための下地膜を選択的に形成
する工程と、前記レジストパターンを除去する工程とを
さらに備えて構成されている。
は、第5の発明の半導体装置の製造方法において、前記
上層レジスト膜を形成する工程の後、前記金属膜を形成
する工程の前に、前記金属膜が形成されるべき部分を除
く前記給電層上に、レジストパターンを形成する工程
と、前記レジストパターンをマスクとして、イオンミリ
ング法を用い、前記給電層上に、前記電気メッキによっ
て前記金属膜を成長させるための下地膜を選択的に形成
する工程と、前記レジストパターンを除去する工程とを
さらに備えて構成されている。
【0015】第10の発明に係る半導体装置の製造方法
は、第5の発明の半導体装置の製造方法において、前記
給電層を形成する工程の後、前記上層レジスト膜を形成
する工程の前に、前記金属膜が形成されるべき領域を除
く前記給電層上に、リフトオフのためのレジスト膜を形
成する工程と、前記リフトオフのためのレジスト膜をマ
スクとして前記給電層を除去する工程と、前記リフトオ
フのためのレジスト膜をマスクとして用いたリフトオフ
法により、前記電気メッキによって前記金属膜を成長さ
せるための下地膜を選択的に形成する工程とをさらに備
えて構成されている。
は、第5の発明の半導体装置の製造方法において、前記
給電層を形成する工程の後、前記上層レジスト膜を形成
する工程の前に、前記金属膜が形成されるべき領域を除
く前記給電層上に、リフトオフのためのレジスト膜を形
成する工程と、前記リフトオフのためのレジスト膜をマ
スクとして前記給電層を除去する工程と、前記リフトオ
フのためのレジスト膜をマスクとして用いたリフトオフ
法により、前記電気メッキによって前記金属膜を成長さ
せるための下地膜を選択的に形成する工程とをさらに備
えて構成されている。
【0016】
【作用】第1の発明における給電膜は、化学反応を用い
るドライエッチング法で除去可能であるため、電気メッ
キにより形成された金属膜に損傷を与えることなく、給
電膜を除去でき、また、給電膜の残渣を残すことなく除
去できるので配線間での短絡が発生し難くなり、性能が
よく、微細化の容易な半導体装置が得られる。
るドライエッチング法で除去可能であるため、電気メッ
キにより形成された金属膜に損傷を与えることなく、給
電膜を除去でき、また、給電膜の残渣を残すことなく除
去できるので配線間での短絡が発生し難くなり、性能が
よく、微細化の容易な半導体装置が得られる。
【0017】第2の発明における下地膜によって、給電
膜上に金属膜を容易に形成することができる。
膜上に金属膜を容易に形成することができる。
【0018】第3の発明における給電膜の第1層は、T
iNよりなり第1層配線との付着力を向上する。第3層
は、アルミニウムよりなり、給電膜の低抵抗化に寄与し
ている。第3層と第4層は、WSiNよりなり、第3層
上に形成されたアルミニウムと第1層配線及び電気メッ
キによって形成される金属膜との反応を防止することが
できる。
iNよりなり第1層配線との付着力を向上する。第3層
は、アルミニウムよりなり、給電膜の低抵抗化に寄与し
ている。第3層と第4層は、WSiNよりなり、第3層
上に形成されたアルミニウムと第1層配線及び電気メッ
キによって形成される金属膜との反応を防止することが
できる。
【0019】第4の発明における給電膜の第1層は、T
iNよりなり第1層配線との付着力を向上する。給電膜
の第2層はアルミニウムよりなり、給電膜の低抵抗化に
寄与している。給電膜の第3層はWSiNよりなり、電
気メッキによって形成される金属膜との反応を防止する
ことができる。
iNよりなり第1層配線との付着力を向上する。給電膜
の第2層はアルミニウムよりなり、給電膜の低抵抗化に
寄与している。給電膜の第3層はWSiNよりなり、電
気メッキによって形成される金属膜との反応を防止する
ことができる。
【0020】第5の発明における金属膜をマスクとして
化学反応を利用したドライエッチング法によって給電層
を除去する工程は、化学反応を利用しているため、金属
膜を損傷することがなく、給電層が残渣として残ること
を防止することができる。
化学反応を利用したドライエッチング法によって給電層
を除去する工程は、化学反応を利用しているため、金属
膜を損傷することがなく、給電層が残渣として残ること
を防止することができる。
【0021】第6の発明における給電層の第1層を形成
する工程は、TiNよりなる層を形成するので、第1層
配線との付着力を向上するとともに、下層レジスト膜か
らの出ガスを防止することができる。第3層を形成する
工程によって、アルミニウムよりなる層を形成でき、低
抵抗化した給電層を形成できる。第2層と第4層を形成
する工程によって、WSiNよりなるバリア層を形成で
き、第3層に形成されたアルミニウムと第1層配線及び
電気メッキによって形成される金属膜との反応を防止し
ながら半導体装置を形成するとができる。
する工程は、TiNよりなる層を形成するので、第1層
配線との付着力を向上するとともに、下層レジスト膜か
らの出ガスを防止することができる。第3層を形成する
工程によって、アルミニウムよりなる層を形成でき、低
抵抗化した給電層を形成できる。第2層と第4層を形成
する工程によって、WSiNよりなるバリア層を形成で
き、第3層に形成されたアルミニウムと第1層配線及び
電気メッキによって形成される金属膜との反応を防止し
ながら半導体装置を形成するとができる。
【0022】第7の発明における給電層の第1層を形成
する工程は、TiNよりなる層を形成するので、第1層
配線との付着力を向上するととに、下層レジスト膜から
の出ガスを防止することができる。給電層の第2層を形
成する工程によって、アルミニウムよりなる層を形成で
き、低抵抗化した給電層を形成できる。給電層の第3層
を形成する工程によって、WSiNよりなる層を形成で
き、電気メッキによって形成される金属膜との反応を防
止しながら半導体装置を形成することができる。
する工程は、TiNよりなる層を形成するので、第1層
配線との付着力を向上するととに、下層レジスト膜から
の出ガスを防止することができる。給電層の第2層を形
成する工程によって、アルミニウムよりなる層を形成で
き、低抵抗化した給電層を形成できる。給電層の第3層
を形成する工程によって、WSiNよりなる層を形成で
き、電気メッキによって形成される金属膜との反応を防
止しながら半導体装置を形成することができる。
【0023】第8の発明における電気メッキによって金
属膜を成長させるための下地膜を選択的に形成する工程
は、給電層を形成する工程の後、上層レジスト膜を形成
する工程の前に行われ、この下地膜によって給電層上に
容易に金属膜を形成することができる。
属膜を成長させるための下地膜を選択的に形成する工程
は、給電層を形成する工程の後、上層レジスト膜を形成
する工程の前に行われ、この下地膜によって給電層上に
容易に金属膜を形成することができる。
【0024】第9の発明におけるイオンミリング法を用
いて金属膜を成長させるための下地膜を形成する工程に
より、電気メッキによって形成される金属膜を給電層上
に容易に形成することができる。
いて金属膜を成長させるための下地膜を形成する工程に
より、電気メッキによって形成される金属膜を給電層上
に容易に形成することができる。
【0025】第10の発明における下地膜を形成する工
程は、電気メッキによって下地膜上に金属膜を容易に形
成することができ、リフトオフのためのレジスト膜をマ
スクとして給電層を除去する工程によって、給電層を取
り除いた領域に金属膜を形成することができる。
程は、電気メッキによって下地膜上に金属膜を容易に形
成することができ、リフトオフのためのレジスト膜をマ
スクとして給電層を除去する工程によって、給電層を取
り除いた領域に金属膜を形成することができる。
【0026】
【実施例】以下、この発明の第1実施例を図について説
明する。図1から図9はこの発明の第1実施例による半
導体装置の製造工程を示す断面図であり、図9は、電気
メッキにより形成された配線の構造を示す断面図であ
る。図において、1は半導体基板、2は半導体基板1上
に形成された下層配線、8aは半導体基板1上に電気メ
ッキによって形成された上層配線の電気メッキ部、4a
は電気メッキ部8を形成するための電気を供給する給電
層のうちの電気メッキ部8a直下の領域に残された給電
膜であり、給電膜4aは多層構造の膜、5aは給電層上
の電気メッキ部8aを形成すべき部分に電気メッキ部8
aを成長させるために設けられるAu系の下地膜であ
る。ここで、給電層4は、電気メッキによって電気メッ
キ部8aの形成が終了した後に、電気メッキ部8aの下
部を除いてエッチングで除去されている。そして、電気
メッキ部8aは給電層及び下地膜5aを介して下層配線
2に接続している。
明する。図1から図9はこの発明の第1実施例による半
導体装置の製造工程を示す断面図であり、図9は、電気
メッキにより形成された配線の構造を示す断面図であ
る。図において、1は半導体基板、2は半導体基板1上
に形成された下層配線、8aは半導体基板1上に電気メ
ッキによって形成された上層配線の電気メッキ部、4a
は電気メッキ部8を形成するための電気を供給する給電
層のうちの電気メッキ部8a直下の領域に残された給電
膜であり、給電膜4aは多層構造の膜、5aは給電層上
の電気メッキ部8aを形成すべき部分に電気メッキ部8
aを成長させるために設けられるAu系の下地膜であ
る。ここで、給電層4は、電気メッキによって電気メッ
キ部8aの形成が終了した後に、電気メッキ部8aの下
部を除いてエッチングで除去されている。そして、電気
メッキ部8aは給電層及び下地膜5aを介して下層配線
2に接続している。
【0027】次に、この発明の第1実施例による電気メ
ッキ配線の製造方法について図1から図9を用いて説明
する。まず、図1に示すように従来と同様にリフトオフ
法を用いて下層配線2を形成する。下層配線2にAu系
の金属を用いる。次に、それぞれ接続すべき下層配線2
の上の領域を除いて選択的に下層レジスト膜3を形成す
る(図2)。次に、図3に示すように、半導体基板1の
全面に給電層4として多層膜よりなる金属膜を形成す
る。
ッキ配線の製造方法について図1から図9を用いて説明
する。まず、図1に示すように従来と同様にリフトオフ
法を用いて下層配線2を形成する。下層配線2にAu系
の金属を用いる。次に、それぞれ接続すべき下層配線2
の上の領域を除いて選択的に下層レジスト膜3を形成す
る(図2)。次に、図3に示すように、半導体基板1の
全面に給電層4として多層膜よりなる金属膜を形成す
る。
【0028】給電層4の構成は、下層配線2と接する最
下層に下層配線2との付着力の向上とレジストからの出
ガスとを防止することを目的として基板全面にスパッタ
リングによってTiNの層が設けられ、その上の第2層
にバリアメタル層としてWSiNが設けられ、その上の
第3層に給電層4の低抵抗化を目的としてアルミニウム
の層が形成され、最上層の第4層にバリアメタル層とし
てWSiNが設けられる。第2層に設けられているWS
iNは第3層のアルミニウムと下層配線2のAuとの反
応を防止しており、第4層に設けられているWSiNは
第3層のアルミニウムと電気メッキ部のAuとの反応を
防止しする役割がある。この給電層4は各層の間に酸化
膜ができることを防止するため真空中で連続的に形成さ
れた多層膜である。
下層に下層配線2との付着力の向上とレジストからの出
ガスとを防止することを目的として基板全面にスパッタ
リングによってTiNの層が設けられ、その上の第2層
にバリアメタル層としてWSiNが設けられ、その上の
第3層に給電層4の低抵抗化を目的としてアルミニウム
の層が形成され、最上層の第4層にバリアメタル層とし
てWSiNが設けられる。第2層に設けられているWS
iNは第3層のアルミニウムと下層配線2のAuとの反
応を防止しており、第4層に設けられているWSiNは
第3層のアルミニウムと電気メッキ部のAuとの反応を
防止しする役割がある。この給電層4は各層の間に酸化
膜ができることを防止するため真空中で連続的に形成さ
れた多層膜である。
【0029】次に、上層配線を形成する部分を除く半導
体基板1の全面にレジストパターン6を形成し、電気メ
ッキによって金を形成すべき部分に下地膜を形成するた
めのAu系の薄膜5をリフトオフ法によって形成する
(図4)。WSiN上には、電気メッキ法でAuを形成
することが不可能なため、メッキ成長が可能となるよう
にAuの薄膜5を形成する。例えば、Au系の薄膜とし
てTi/Auの積層膜等があり、この場合は、WSiN
との付着力をTiによって向上させ、その上のAuの上
に金メッキを施すことができる。
体基板1の全面にレジストパターン6を形成し、電気メ
ッキによって金を形成すべき部分に下地膜を形成するた
めのAu系の薄膜5をリフトオフ法によって形成する
(図4)。WSiN上には、電気メッキ法でAuを形成
することが不可能なため、メッキ成長が可能となるよう
にAuの薄膜5を形成する。例えば、Au系の薄膜とし
てTi/Auの積層膜等があり、この場合は、WSiN
との付着力をTiによって向上させ、その上のAuの上
に金メッキを施すことができる。
【0030】そして、レジストパターン6を除去して下
地膜5aを形成し(図5)、電気メッキによって金を選
択成長させるべき部分を除く半導体基板1の全面にマス
クとして上層レジスト膜7を形成し、上層レジスト膜7
の開口部の給電層4上にAuメッキを施して電気メッキ
部8aを形成する(図6)。上層レジスト7のレジスト
厚みは、通常形成する電気メッキの厚み以上の膜圧が用
いられる。次に、上層レジスト膜7を除去する(図
7)。そして、化学反応を利用したドライエッチング法
で電気メッキ部8aをマスクとして給電膜4aを残して
給電層4の除去を行う(図8)。最後に下層レジスト膜
3を除去して配線が完了する(図9)。給電層4は化学
反応を利用したドライエッチングで行うため、従来のよ
うにイオンミリング法によって物理的に給電層を除去し
ていた際に生じたひさしによる残渣は発生しない。その
ため配線における微細なパターンの形成が可能になる。
また、イオンミリング法のように電気メッキ部8aの金
メッキが少なくなる等の損傷がなく、膜圧の均一性が向
上する。
地膜5aを形成し(図5)、電気メッキによって金を選
択成長させるべき部分を除く半導体基板1の全面にマス
クとして上層レジスト膜7を形成し、上層レジスト膜7
の開口部の給電層4上にAuメッキを施して電気メッキ
部8aを形成する(図6)。上層レジスト7のレジスト
厚みは、通常形成する電気メッキの厚み以上の膜圧が用
いられる。次に、上層レジスト膜7を除去する(図
7)。そして、化学反応を利用したドライエッチング法
で電気メッキ部8aをマスクとして給電膜4aを残して
給電層4の除去を行う(図8)。最後に下層レジスト膜
3を除去して配線が完了する(図9)。給電層4は化学
反応を利用したドライエッチングで行うため、従来のよ
うにイオンミリング法によって物理的に給電層を除去し
ていた際に生じたひさしによる残渣は発生しない。その
ため配線における微細なパターンの形成が可能になる。
また、イオンミリング法のように電気メッキ部8aの金
メッキが少なくなる等の損傷がなく、膜圧の均一性が向
上する。
【0031】以下、この発明の第2実施例を図について
説明する。図10から図18はこの発明の第2実施例に
よる半導体装置の製造工程を示す断面図であり、図18
は、電気メッキにより形成された配線の構造を示す断面
図である。図において、8bは半導体基板1上に電気メ
ッキによって形成された上層配線の電気メッキ部、4b
は電気メッキ部8bを形成するための電気を供給する給
電層のうち電気メッキ部8b直下の部分に残った給電膜
であり、給電膜4bは多層構造の膜、5bは給電層上の
電気メッキ部8bを形成すべき領域に電気メッキ部8b
を形成するために設けられるAu系の下地膜である。こ
こで、給電層は、電気メッキによって電気メッキ部8b
の形成が終了した後に、電気メッキ部8bの下部を除い
てエッチングで除去されている。そして、電気メッキ部
8bは給電膜5c及び下地膜5bを介して下層配線2に
接続している。
説明する。図10から図18はこの発明の第2実施例に
よる半導体装置の製造工程を示す断面図であり、図18
は、電気メッキにより形成された配線の構造を示す断面
図である。図において、8bは半導体基板1上に電気メ
ッキによって形成された上層配線の電気メッキ部、4b
は電気メッキ部8bを形成するための電気を供給する給
電層のうち電気メッキ部8b直下の部分に残った給電膜
であり、給電膜4bは多層構造の膜、5bは給電層上の
電気メッキ部8bを形成すべき領域に電気メッキ部8b
を形成するために設けられるAu系の下地膜である。こ
こで、給電層は、電気メッキによって電気メッキ部8b
の形成が終了した後に、電気メッキ部8bの下部を除い
てエッチングで除去されている。そして、電気メッキ部
8bは給電膜5c及び下地膜5bを介して下層配線2に
接続している。
【0032】次に、この発明の第2実施例による電気メ
ッキ配線の製造方法について図10から図18を用いて
説明する。まず、図10に示すように従来と同様にリフ
トオフ法を用いて下層配線2を形成する。下層配線2に
Au系の金属を用いる。次に、それぞれ接続すべき下層
配線2の上の領域を除いて選択的に下層レジスト膜3を
形成する(図11)。次に、図12に示すように、半導
体基板1の全面に給電層4として多層膜よりなる金属膜
を形成する。給電層4の構成は、第1実施例で示した給
電層4と同じ構成である。同様に、給電層4の上の半導
体基板1の全面にTi/AuよりなるAu系の金属薄膜
5を形成する。WSiN上には、電気メッキ法でAuを
形成することが不可能なため、メッキ成長が可能となる
ようにAuの薄膜5を形成する。半導体基板1の電気メ
ッキによって金を選択成長させるべき部分にマスクとし
てレジストパターン10を形成し(図13)、レジスト
パターン10をマスクとしてイオンミリング法によって
最上層のAu層のみの除去を行い、金属薄膜5のパター
ニングを行い、下地膜5bを形成する(図14)。その
際Auの厚みが例えば1000オングストローム程度の
薄膜であれば、残渣等の発生なく形成が可能である。
ッキ配線の製造方法について図10から図18を用いて
説明する。まず、図10に示すように従来と同様にリフ
トオフ法を用いて下層配線2を形成する。下層配線2に
Au系の金属を用いる。次に、それぞれ接続すべき下層
配線2の上の領域を除いて選択的に下層レジスト膜3を
形成する(図11)。次に、図12に示すように、半導
体基板1の全面に給電層4として多層膜よりなる金属膜
を形成する。給電層4の構成は、第1実施例で示した給
電層4と同じ構成である。同様に、給電層4の上の半導
体基板1の全面にTi/AuよりなるAu系の金属薄膜
5を形成する。WSiN上には、電気メッキ法でAuを
形成することが不可能なため、メッキ成長が可能となる
ようにAuの薄膜5を形成する。半導体基板1の電気メ
ッキによって金を選択成長させるべき部分にマスクとし
てレジストパターン10を形成し(図13)、レジスト
パターン10をマスクとしてイオンミリング法によって
最上層のAu層のみの除去を行い、金属薄膜5のパター
ニングを行い、下地膜5bを形成する(図14)。その
際Auの厚みが例えば1000オングストローム程度の
薄膜であれば、残渣等の発生なく形成が可能である。
【0033】そして、レジストパターン10を除去し
(図15)、電気メッキによって金を選択成長させるべ
き部分を除く半導体基板1の全面にマスクとして上層レ
ジスト膜7を形成し、上層レジスト膜7の開口部の給電
層4上にAuメッキを施して電気メッキ部8bを形成す
る(図16)。上層レジスト7のレジスト厚みは、通常
形成する電気メッキの厚み以上の膜圧が用いられる。次
に、上層レジスト膜7を除去する。そして、化学反応を
利用したドライエッチング法で電気メッキ部8bをマス
クとして給電膜4bを残して給電層4の除去を行う(図
17)。最後に下層レジスト膜3を除去して配線が完了
する(図18)。給電層4は化学反応を利用したドライ
エッチングで行うため、イオンミリング法によって物理
的に給電層を除去していた際に生じたひさしによる残渣
は発生しない。そのため配線における微細なパターンの
形成が可能になる。また、イオンミリング法のように電
気メッキ部8bの金メッキが少なくなる等の損傷がな
く、膜圧の均一性が向上する。
(図15)、電気メッキによって金を選択成長させるべ
き部分を除く半導体基板1の全面にマスクとして上層レ
ジスト膜7を形成し、上層レジスト膜7の開口部の給電
層4上にAuメッキを施して電気メッキ部8bを形成す
る(図16)。上層レジスト7のレジスト厚みは、通常
形成する電気メッキの厚み以上の膜圧が用いられる。次
に、上層レジスト膜7を除去する。そして、化学反応を
利用したドライエッチング法で電気メッキ部8bをマス
クとして給電膜4bを残して給電層4の除去を行う(図
17)。最後に下層レジスト膜3を除去して配線が完了
する(図18)。給電層4は化学反応を利用したドライ
エッチングで行うため、イオンミリング法によって物理
的に給電層を除去していた際に生じたひさしによる残渣
は発生しない。そのため配線における微細なパターンの
形成が可能になる。また、イオンミリング法のように電
気メッキ部8bの金メッキが少なくなる等の損傷がな
く、膜圧の均一性が向上する。
【0034】以下、この発明の第3実施例を図について
説明する。図19から図26はこの発明の第3実施例に
よる半導体装置の製造工程を示す断面図であり、図26
は、電気メッキにより形成された配線の構造を示す断面
図である。図において、8cは半導体基板1上に電気メ
ッキによって形成された上層配線の電気メッキ部、5c
は電気メッキ部8cを形成すべき領域に給電層と電気的
に接続されて電気メッキ部8cを形成するために設けら
れるAu系の下地膜である。ここで、給電層は、下地膜
5cを形成する前に、電気メッキ部8cの形成される部
分がエッチングで除去されている。そして、電気メッキ
部8cは下地膜5cを介して下層配線2に接続してい
る。
説明する。図19から図26はこの発明の第3実施例に
よる半導体装置の製造工程を示す断面図であり、図26
は、電気メッキにより形成された配線の構造を示す断面
図である。図において、8cは半導体基板1上に電気メ
ッキによって形成された上層配線の電気メッキ部、5c
は電気メッキ部8cを形成すべき領域に給電層と電気的
に接続されて電気メッキ部8cを形成するために設けら
れるAu系の下地膜である。ここで、給電層は、下地膜
5cを形成する前に、電気メッキ部8cの形成される部
分がエッチングで除去されている。そして、電気メッキ
部8cは下地膜5cを介して下層配線2に接続してい
る。
【0035】次に、この発明の第3実施例による電気メ
ッキ配線の製造方法について図19から図26を用いて
説明する。まず、図1に示すように従来と同様にリフト
オフ法を用いて下層配線2を形成する。下層配線2にA
u系の金属を用いる。次に、それぞれ接続すべき下層配
線2の上の領域を除いて選択的に下層レジスト膜3を形
成する(図2)。次に、図3に示すように、半導体基板
1の全面に給電層4として多層膜よりなる金属膜を形成
する。次に、図3に示すように、半導体基板1の全面に
給電層4として多層膜よりなる金属膜を形成する。ここ
までは第1実施例と同様に行う。給電層4の構成は、第
1実施例で示した給電層4と同じ構成である。
ッキ配線の製造方法について図19から図26を用いて
説明する。まず、図1に示すように従来と同様にリフト
オフ法を用いて下層配線2を形成する。下層配線2にA
u系の金属を用いる。次に、それぞれ接続すべき下層配
線2の上の領域を除いて選択的に下層レジスト膜3を形
成する(図2)。次に、図3に示すように、半導体基板
1の全面に給電層4として多層膜よりなる金属膜を形成
する。次に、図3に示すように、半導体基板1の全面に
給電層4として多層膜よりなる金属膜を形成する。ここ
までは第1実施例と同様に行う。給電層4の構成は、第
1実施例で示した給電層4と同じ構成である。
【0036】次に、上層配線を形成する部分を除く半導
体基板1の全面にレジストパターン6を形成し(図1
9)、レジストパターン6をマスクとして給電層4のエ
ッチングを行う(図20)。次に、電気メッキによって
金を形成すべき部分に下地膜を形成するためのAu系の
薄膜5をリフトオフ法によって形成する(図21)。
体基板1の全面にレジストパターン6を形成し(図1
9)、レジストパターン6をマスクとして給電層4のエ
ッチングを行う(図20)。次に、電気メッキによって
金を形成すべき部分に下地膜を形成するためのAu系の
薄膜5をリフトオフ法によって形成する(図21)。
【0037】そして、レジストパターン6を除去し(図
22)、電気メッキによって金を選択成長させるべき部
分を除く半導体基板1の全面にマスクとして上層レジス
ト膜7を形成し、上層レジスト膜7の開口部の給電層4
と電気的に接続している下地膜5c上に金メッキを施し
て電気メッキ部8cを形成する(図23)。上層レジス
ト7のレジスト厚みは、通常形成する電気メッキの厚み
以上の膜圧が用いられる。次に、上層レジスト膜7を除
去する(図24)。そして、化学反応を利用したドライ
エッチング法で電気メッキ部8cをマスクとして給電層
4の除去を行う(図25)。この時、給電層4は電気メ
ッキ部8cの下には存在しないので、配線が終了した
後、給電層4は配線内には残っていない。最後に下層レ
ジスト膜3を除去して配線が完了する(図26)。給電
層4は化学反応を利用したドライエッチングで行うた
め、イオンミリング法によって物理的に給電層を除去し
ていた際に生じたひさしによる残渣は発生しない。その
ため配線における微細なパターンの形成が可能になる。
また、イオンミリング法のように電気メッキ部8cの金
メッキが少なくなる等の損傷がなく、膜圧の均一性が向
上する。
22)、電気メッキによって金を選択成長させるべき部
分を除く半導体基板1の全面にマスクとして上層レジス
ト膜7を形成し、上層レジスト膜7の開口部の給電層4
と電気的に接続している下地膜5c上に金メッキを施し
て電気メッキ部8cを形成する(図23)。上層レジス
ト7のレジスト厚みは、通常形成する電気メッキの厚み
以上の膜圧が用いられる。次に、上層レジスト膜7を除
去する(図24)。そして、化学反応を利用したドライ
エッチング法で電気メッキ部8cをマスクとして給電層
4の除去を行う(図25)。この時、給電層4は電気メ
ッキ部8cの下には存在しないので、配線が終了した
後、給電層4は配線内には残っていない。最後に下層レ
ジスト膜3を除去して配線が完了する(図26)。給電
層4は化学反応を利用したドライエッチングで行うた
め、イオンミリング法によって物理的に給電層を除去し
ていた際に生じたひさしによる残渣は発生しない。その
ため配線における微細なパターンの形成が可能になる。
また、イオンミリング法のように電気メッキ部8cの金
メッキが少なくなる等の損傷がなく、膜圧の均一性が向
上する。
【0038】なお、上記第1〜第3実施例では、下層配
線2にAu系の薄膜を用いたが、下層配線にアルミニウ
ムを用いてもよく。この場合、給電層4の構成を、最下
層からTiN/アルミニウム/WSiNの構造すれば、
上記各実施例と同様に半導体装置を構成することができ
る。この場合、下層配線2がアルミニウムであるため、
TiNとアルミニウムとの間のバリアメタル層を省くこ
とができる。この給電層4は各層の間に酸化膜ができる
ことを防止するため真空中で連続的に形成された多層膜
である。
線2にAu系の薄膜を用いたが、下層配線にアルミニウ
ムを用いてもよく。この場合、給電層4の構成を、最下
層からTiN/アルミニウム/WSiNの構造すれば、
上記各実施例と同様に半導体装置を構成することができ
る。この場合、下層配線2がアルミニウムであるため、
TiNとアルミニウムとの間のバリアメタル層を省くこ
とができる。この給電層4は各層の間に酸化膜ができる
ことを防止するため真空中で連続的に形成された多層膜
である。
【0039】また、上記第1〜第3実施例において、給
電層4の上に形成された下地膜5a〜5cに比べて上層
レジスト層7の開口サイズが広くなっているが、逆に開
口サイズを小さくして電気メッキ部8a〜8cよりも下
地膜5a〜5cの面積のほうが大きくても良い。
電層4の上に形成された下地膜5a〜5cに比べて上層
レジスト層7の開口サイズが広くなっているが、逆に開
口サイズを小さくして電気メッキ部8a〜8cよりも下
地膜5a〜5cの面積のほうが大きくても良い。
【0040】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明の半導
体装置によれば、下層配線上に形成され、化学反応を用
いるドライエッチング法で除去可能な給電膜を備えて構
成されているので、膜圧が均一で電気的性能がよく、給
電膜の残渣を発生しないので微細化の容易な半導体装置
が得られるという効果がある。
体装置によれば、下層配線上に形成され、化学反応を用
いるドライエッチング法で除去可能な給電膜を備えて構
成されているので、膜圧が均一で電気的性能がよく、給
電膜の残渣を発生しないので微細化の容易な半導体装置
が得られるという効果がある。
【0041】請求項2記載の発明の半導体装置によれ
ば、給電膜と金属膜との間に、給電膜及び金属膜に接し
て形成され、電気メッキによって金属膜を成長させるた
めの下地膜を備えて構成されているので、電気メッキに
よる金属膜の形成が容易な半導体装置を得られるという
効果がある。
ば、給電膜と金属膜との間に、給電膜及び金属膜に接し
て形成され、電気メッキによって金属膜を成長させるた
めの下地膜を備えて構成されているので、電気メッキに
よる金属膜の形成が容易な半導体装置を得られるという
効果がある。
【0042】請求項3記載の発明の半導体装置によれ
ば、下層配線の構成材料は、金を含み、給電膜は、下層
配線と接して形成され、TiNよりなる第1層と、第1
層上に形成され、WSiNよりなる第2層と、第2層上
に形成され、アルミニウムよりなる第3層と、第3層上
に形成され、WSiNよりなる第4層とを備えて構成さ
れているので、化学反応を用いるドライエッチング法で
除去可能な給電膜を用いた電気メッキによって形成され
た金属膜を有する半導体装置を得ることができるという
効果がある。
ば、下層配線の構成材料は、金を含み、給電膜は、下層
配線と接して形成され、TiNよりなる第1層と、第1
層上に形成され、WSiNよりなる第2層と、第2層上
に形成され、アルミニウムよりなる第3層と、第3層上
に形成され、WSiNよりなる第4層とを備えて構成さ
れているので、化学反応を用いるドライエッチング法で
除去可能な給電膜を用いた電気メッキによって形成され
た金属膜を有する半導体装置を得ることができるという
効果がある。
【0043】請求項4記載の発明の半導体装置によれ
ば、下層配線の構成材料は、アルミニウムを含み、給電
膜は、下層配線と接して形成され、WSiNよりなる第
1層と、第1層上に形成され、アルミニウムよりなる第
2層と、第2層上に形成され、WSiNよりなる第3層
とを含むように構成されているので、化学反応を用いる
ドライエッチング法で除去可能な給電膜を用いた電気メ
ッキによって形成された金属膜を有する半導体装置を得
ることができるという効果がある。
ば、下層配線の構成材料は、アルミニウムを含み、給電
膜は、下層配線と接して形成され、WSiNよりなる第
1層と、第1層上に形成され、アルミニウムよりなる第
2層と、第2層上に形成され、WSiNよりなる第3層
とを含むように構成されているので、化学反応を用いる
ドライエッチング法で除去可能な給電膜を用いた電気メ
ッキによって形成された金属膜を有する半導体装置を得
ることができるという効果がある。
【0044】請求項5記載の発明の半導体装置によれ
ば、金属膜をマスクとして化学反応を利用したドライエ
ッチング法によって給電層を除去する工程を備えて構成
されているので、膜圧が均一で電気的性能がよく、給電
層の残渣を発生しないので微細化の容易な半導体装置が
得られるという効果がある。
ば、金属膜をマスクとして化学反応を利用したドライエ
ッチング法によって給電層を除去する工程を備えて構成
されているので、膜圧が均一で電気的性能がよく、給電
層の残渣を発生しないので微細化の容易な半導体装置が
得られるという効果がある。
【0045】請求項6記載の発明の半導体装置によれ
ば、下層配線の構成材料は、金を含み、給電層を形成す
る工程は、下層配線と接して形成され、TiNよりなる
第1層と、第1層上に形成され、WSiNよりなる第2
層を形成する工程と、第2層上に形成され、アルミニウ
ムよりなる第3層を形成する工程と、第3層上に形成さ
れ、WSiNよりなる第4層を形成する工程とを含むよ
うに構成されているので、化学反応を用いるドライエッ
チング法で除去可能な給電層を用いて金属膜を容易に形
成することができるという効果がある。
ば、下層配線の構成材料は、金を含み、給電層を形成す
る工程は、下層配線と接して形成され、TiNよりなる
第1層と、第1層上に形成され、WSiNよりなる第2
層を形成する工程と、第2層上に形成され、アルミニウ
ムよりなる第3層を形成する工程と、第3層上に形成さ
れ、WSiNよりなる第4層を形成する工程とを含むよ
うに構成されているので、化学反応を用いるドライエッ
チング法で除去可能な給電層を用いて金属膜を容易に形
成することができるという効果がある。
【0046】請求項7記載の発明の半導体装置によれ
ば、下層配線の構成材料は、アルミニウムを含み、給電
層を形成する工程は、下層配線と接して形成され、WS
iNよりなる第1層を形成する工程と、第1層上に形成
され、アルミニウムよりなる第2層を形成する工程と、
第2層上に形成され、WSiNよりなる第3層を形成す
る工程とを含むように構成されているので、化学反応を
用いるドライエッチング法で除去可能な給電層を用いて
金属膜を容易に形成することができるという効果があ
る。
ば、下層配線の構成材料は、アルミニウムを含み、給電
層を形成する工程は、下層配線と接して形成され、WS
iNよりなる第1層を形成する工程と、第1層上に形成
され、アルミニウムよりなる第2層を形成する工程と、
第2層上に形成され、WSiNよりなる第3層を形成す
る工程とを含むように構成されているので、化学反応を
用いるドライエッチング法で除去可能な給電層を用いて
金属膜を容易に形成することができるという効果があ
る。
【0047】請求項8記載の発明の半導体装置によれ
ば、給電層を形成する工程の後、上層レジスト膜を形成
する工程の前に、給電層上の領域のうち金属膜が形成さ
れるべき領域あるいはその一部に、リフトオフ法によ
り、電気メッキによって金属膜を成長させるための下地
膜を選択的に形成する工程を備えて構成されいるので、
給電層上に容易に金属膜を形成することができるという
効果がある。
ば、給電層を形成する工程の後、上層レジスト膜を形成
する工程の前に、給電層上の領域のうち金属膜が形成さ
れるべき領域あるいはその一部に、リフトオフ法によ
り、電気メッキによって金属膜を成長させるための下地
膜を選択的に形成する工程を備えて構成されいるので、
給電層上に容易に金属膜を形成することができるという
効果がある。
【0048】請求項9記載の発明の半導体装置によれ
ば、上層レジスト膜を形成する工程の後、金属膜を形成
する工程の前に、金属膜が形成されるべき部分を除く給
電層上に、レジストパターンを形成する工程と、レジス
トパターンをマスクとして、イオンミリング法を用い、
給電層上に、電気メッキによって金属膜を成長させるた
めの下地膜を選択的に形成する工程と、レジストパター
ンを除去する工程とを備えて構成さいるので、給電層上
に容易に金属膜を形成することができるという効果があ
る。
ば、上層レジスト膜を形成する工程の後、金属膜を形成
する工程の前に、金属膜が形成されるべき部分を除く給
電層上に、レジストパターンを形成する工程と、レジス
トパターンをマスクとして、イオンミリング法を用い、
給電層上に、電気メッキによって金属膜を成長させるた
めの下地膜を選択的に形成する工程と、レジストパター
ンを除去する工程とを備えて構成さいるので、給電層上
に容易に金属膜を形成することができるという効果があ
る。
【0049】請求項10記載の発明の半導体装置によれ
ば、給電層を形成する工程の後、上層レジスト膜を形成
する工程の前に、金属膜が形成されるべき領域を除く給
電層上に、リフトオフのためのレジスト膜を形成する工
程と、リフトオフのためのレジスト膜をマスクとして給
電層を除去する工程と、リフトオフのためのレジスト膜
をマスクとして用いたリフトオフ法により、電気メッキ
によって金属膜を成長させるための下地膜を選択的に形
成する工程とを備えて構成されているので、金属膜と下
層配線との間の給電層を除いて下層配線上に下地膜を介
して直接金属膜を形成することができ、電気的特性の良
い半導体装置を形成することができるという効果があ
る。
ば、給電層を形成する工程の後、上層レジスト膜を形成
する工程の前に、金属膜が形成されるべき領域を除く給
電層上に、リフトオフのためのレジスト膜を形成する工
程と、リフトオフのためのレジスト膜をマスクとして給
電層を除去する工程と、リフトオフのためのレジスト膜
をマスクとして用いたリフトオフ法により、電気メッキ
によって金属膜を成長させるための下地膜を選択的に形
成する工程とを備えて構成されているので、金属膜と下
層配線との間の給電層を除いて下層配線上に下地膜を介
して直接金属膜を形成することができ、電気的特性の良
い半導体装置を形成することができるという効果があ
る。
【図1】この発明の第1実施例による半導体装置の製造
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図2】この発明の第1実施例による半導体装置の製造
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図3】この発明の第1実施例による半導体装置の製造
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図4】この発明の第1実施例による半導体装置の製造
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図5】この発明の第1実施例による半導体装置の製造
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図6】この発明の第1実施例による半導体装置の製造
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図7】この発明の第1実施例による半導体装置の製造
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図8】この発明の第1実施例による半導体装置の製造
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図9】この発明の第1実施例による半導体装置の製造
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図10】この発明の第2実施例による半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
造工程を示す断面図である。
【図11】この発明の第2実施例による半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
造工程を示す断面図である。
【図12】この発明の第2実施例による半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
造工程を示す断面図である。
【図13】この発明の第2実施例による半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
造工程を示す断面図である。
【図14】この発明の第2実施例による半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
造工程を示す断面図である。
【図15】この発明の第2実施例による半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
造工程を示す断面図である。
【図16】この発明の第2実施例による半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
造工程を示す断面図である。
【図17】この発明の第2実施例による半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
造工程を示す断面図である。
【図18】この発明の第2実施例による半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
造工程を示す断面図である。
【図19】この発明の第3実施例による半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
造工程を示す断面図である。
【図20】この発明の第3実施例による半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
造工程を示す断面図である。
【図21】この発明の第3実施例による半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
造工程を示す断面図である。
【図22】この発明の第3実施例による半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
造工程を示す断面図である。
【図23】この発明の第3実施例による半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
造工程を示す断面図である。
【図24】この発明の第3実施例による半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
造工程を示す断面図である。
【図25】この発明の第3実施例による半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
造工程を示す断面図である。
【図26】この発明の第3実施例による半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
造工程を示す断面図である。
【図27】従来の半導体装置の製造工程を示す断面図で
ある。
ある。
【図28】従来の半導体装置の製造工程を示す断面図で
ある。
ある。
【図29】従来の半導体装置の製造工程を示す断面図で
ある。
ある。
【図30】従来の半導体装置の製造工程を示す断面図で
ある。
ある。
【図31】従来の半導体装置の製造工程を示す断面図で
ある。
ある。
【図32】従来の半導体装置の製造工程を示す断面図で
ある。
ある。
1 半導体基板 2 下層配線 3 下層レジスト膜 4 給電膜 5a〜5c 下地膜 7 上層レジスト膜 8a〜8c 電気メッキ部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】次に、従来の電気メッキによる配線の製造
方法について図27から図32を用いて説明する。図2
7から図32は従来の電気メッキによる配線の製造工程
を示す断面図である。図27に示すように、まず、半導
体基板1上にリフトオフ法を用いて所定の位置に第1層
配線2を形成する。通常、第1層配線2にはAu系の金
属を用いる。次に、それぞれ接続すべき第1層配線2の
上の領域を除いて選択的に下層レジスト膜3を形成する
(図28)。この下層レジスト膜3は、最終工程で給電
層除去のために用いるイオンミリングによる損傷が半導
体基板1に及ぶのを防止する働きがある。次に、図29
に示すように、半導体基板1の全面に給電層9としてス
パッタ法によりAu系の金属膜を形成する。そして、第
2層配線を形成する部分を除く半導体基板1の全面に上
層レジスト膜7を形成し、電気メッキによって上層レジ
スト膜7の開口部の給電層9上にAuメッキを施して電
気メッキ部8を形成する(図30)。給電層9に用いら
れいるAu系の金属膜は、金メッキより成る電気メッキ
部8との付着力を向上させる働きがある。次に、上層レ
ジスト膜7を除去する。そして、イオンミリング法を用
いて給電膜9aを残して給電層9の除去を行う(図3
1)。最後に下層レジスト膜3を除去して配線が完了す
る(図32)。
方法について図27から図32を用いて説明する。図2
7から図32は従来の電気メッキによる配線の製造工程
を示す断面図である。図27に示すように、まず、半導
体基板1上にリフトオフ法を用いて所定の位置に第1層
配線2を形成する。通常、第1層配線2にはAu系の金
属を用いる。次に、それぞれ接続すべき第1層配線2の
上の領域を除いて選択的に下層レジスト膜3を形成する
(図28)。この下層レジスト膜3は、最終工程で給電
層除去のために用いるイオンミリングによる損傷が半導
体基板1に及ぶのを防止する働きがある。次に、図29
に示すように、半導体基板1の全面に給電層9としてス
パッタ法によりAu系の金属膜を形成する。そして、第
2層配線を形成する部分を除く半導体基板1の全面に上
層レジスト膜7を形成し、電気メッキによって上層レジ
スト膜7の開口部の給電層9上にAuメッキを施して電
気メッキ部8を形成する(図30)。給電層9に用いら
れいるAu系の金属膜は、金メッキより成る電気メッキ
部8との付着力を向上させる働きがある。次に、上層レ
ジスト膜7を除去する。そして、イオンミリング法を用
いて給電膜9aを残して給電層9の除去を行う(図3
1)。最後に下層レジスト膜3を除去して配線が完了す
る(図32)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】そして、レジストパターン6を除去して下
地膜5aを形成し(図5)、電気メッキによって金を選
択成長させるべき部分を除く半導体基板1の全面にマス
クとして上層レジスト膜7を形成し、上層レジスト膜7
の開口部の給電層4上にAuメッキを施して電気メッキ
部8aを形成する(図6)。上層レジスト7のレジスト
厚みは、通常形成する電気メッキの厚み以上の膜厚が用
いられる。次に、上層レジスト膜7を除去する(図
7)。そして、化学反応を利用したドライエッチング法
で電気メッキ部8aをマスクとして給電膜4aを残して
給電層4の除去を行う(図8)。最後に下層レジスト膜
3を除去して配線が完了する(図9)。給電層4は化学
反応を利用したドライエッチングで行うため、従来のよ
うにイオンミリング法によって物理的に給電層を除去し
ていた際に生じたひさしによる残渣は発生しない。その
ため配線における微細なパターンの形成が可能になる。
また、イオンミリング法のように電気メッキ部8aの金
メッキが少なくなる等の損傷がなく、膜厚の均一性が向
上する。
地膜5aを形成し(図5)、電気メッキによって金を選
択成長させるべき部分を除く半導体基板1の全面にマス
クとして上層レジスト膜7を形成し、上層レジスト膜7
の開口部の給電層4上にAuメッキを施して電気メッキ
部8aを形成する(図6)。上層レジスト7のレジスト
厚みは、通常形成する電気メッキの厚み以上の膜厚が用
いられる。次に、上層レジスト膜7を除去する(図
7)。そして、化学反応を利用したドライエッチング法
で電気メッキ部8aをマスクとして給電膜4aを残して
給電層4の除去を行う(図8)。最後に下層レジスト膜
3を除去して配線が完了する(図9)。給電層4は化学
反応を利用したドライエッチングで行うため、従来のよ
うにイオンミリング法によって物理的に給電層を除去し
ていた際に生じたひさしによる残渣は発生しない。その
ため配線における微細なパターンの形成が可能になる。
また、イオンミリング法のように電気メッキ部8aの金
メッキが少なくなる等の損傷がなく、膜厚の均一性が向
上する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】そして、レジストパターン10を除去し
(図15)、電気メッキによって金を選択成長させるべ
き部分を除く半導体基板1の全面にマスクとして上層レ
ジスト膜7を形成し、上層レジスト膜7の開口部の給電
層4上にAuメッキを施して電気メッキ部8bを形成す
る(図16)。上層レジスト7のレジスト厚みは、通常
形成する電気メッキの厚み以上の膜厚が用いられる。次
に、上層レジスト膜7を除去する。そして、化学反応を
利用したドライエッチング法で電気メッキ部8bをマス
クとして給電膜4bを残して給電層4の除去を行う(図
17)。最後に下層レジスト膜3を除去して配線が完了
する(図18)。給電層4は化学反応を利用したドライ
エッチングで行うため、イオンミリング法によって物理
的に給電層を除去していた際に生じたひさしによる残渣
は発生しない。そのため配線における微細なパターンの
形成が可能になる。また、イオンミリング法のように電
気メッキ部8bの金メッキが少なくなる等の損傷がな
く、膜厚の均一性が向上する。
(図15)、電気メッキによって金を選択成長させるべ
き部分を除く半導体基板1の全面にマスクとして上層レ
ジスト膜7を形成し、上層レジスト膜7の開口部の給電
層4上にAuメッキを施して電気メッキ部8bを形成す
る(図16)。上層レジスト7のレジスト厚みは、通常
形成する電気メッキの厚み以上の膜厚が用いられる。次
に、上層レジスト膜7を除去する。そして、化学反応を
利用したドライエッチング法で電気メッキ部8bをマス
クとして給電膜4bを残して給電層4の除去を行う(図
17)。最後に下層レジスト膜3を除去して配線が完了
する(図18)。給電層4は化学反応を利用したドライ
エッチングで行うため、イオンミリング法によって物理
的に給電層を除去していた際に生じたひさしによる残渣
は発生しない。そのため配線における微細なパターンの
形成が可能になる。また、イオンミリング法のように電
気メッキ部8bの金メッキが少なくなる等の損傷がな
く、膜厚の均一性が向上する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】そして、レジストパターン6を除去し(図
22)、電気メッキによって金を選択成長させるべき部
分を除く半導体基板1の全面にマスクとして上層レジス
ト膜7を形成し、上層レジスト膜7の開口部の給電層4
と電気的に接続している下地膜5c上に金メッキを施し
て電気メッキ部8cを形成する(図23)。上層レジス
ト7のレジスト厚みは、通常形成する電気メッキの厚み
以上の膜厚が用いられる。次に、上層レジスト膜7を除
去する(図24)。そして、化学反応を利用したドライ
エッチング法で電気メッキ部8cをマスクとして給電層
4の除去を行う(図25)。この時、給電層4は電気メ
ッキ部8cの下には存在しないので、配線が終了した
後、給電層4は配線内には残っていない。最後に下層レ
ジスト膜3を除去して配線が完了する(図26)。給電
層4は化学反応を利用したドライエッチングで行うた
め、イオンミリング法によって物理的に給電層を除去し
ていた際に生じたひさしによる残渣は発生しない。その
ため配線における微細なパターンの形成が可能になる。
また、イオンミリング法のように電気メッキ部8cの金
メッキが少なくなる等の損傷がなく、膜厚の均一性が向
上する。
22)、電気メッキによって金を選択成長させるべき部
分を除く半導体基板1の全面にマスクとして上層レジス
ト膜7を形成し、上層レジスト膜7の開口部の給電層4
と電気的に接続している下地膜5c上に金メッキを施し
て電気メッキ部8cを形成する(図23)。上層レジス
ト7のレジスト厚みは、通常形成する電気メッキの厚み
以上の膜厚が用いられる。次に、上層レジスト膜7を除
去する(図24)。そして、化学反応を利用したドライ
エッチング法で電気メッキ部8cをマスクとして給電層
4の除去を行う(図25)。この時、給電層4は電気メ
ッキ部8cの下には存在しないので、配線が終了した
後、給電層4は配線内には残っていない。最後に下層レ
ジスト膜3を除去して配線が完了する(図26)。給電
層4は化学反応を利用したドライエッチングで行うた
め、イオンミリング法によって物理的に給電層を除去し
ていた際に生じたひさしによる残渣は発生しない。その
ため配線における微細なパターンの形成が可能になる。
また、イオンミリング法のように電気メッキ部8cの金
メッキが少なくなる等の損傷がなく、膜厚の均一性が向
上する。
Claims (10)
- 【請求項1】 基板上に形成された下層配線と、 前記下層配線上に形成され、化学反応を用いるドライエ
ッチング法で除去可能な給電膜と、 前記給電膜上に電気メッキにより形成された金属膜から
なる上層配線と、 を備える、半導体装置。 - 【請求項2】 前記給電膜上に形成され、前記電気メッ
キによって前記金属膜を成長させるための下地膜をさら
に備える、請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項3】 前記下層配線の構成材料は、金を含み、 前記給電膜は、 前記下層配線と接して形成され、TiNよりなる第1層
と、 前記第1層上に形成され、WSiNよりなる第2層と、 前記第2層上に形成され、アルミニウムよりなる第3層
と、 前記第3層上に形成され、WSiNよりなる第4層と、 を含む、請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項4】 前記下層配線の構成材料は、アルミニウ
ムを含み、 前記給電膜は、 前記下層配線と接して形成され、WSiNよりなる第1
層と、 前記第1層上に形成され、アルミニウムよりなる第2層
と、 前記第2層上に形成され、WSiNよりなる第3層と、 を含む、請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項5】 主面上に下層配線が形成された基板を準
備する工程と、 前記基板の前記主面上に下層レジスト膜を形成する工程
と、 前記下層レジスト膜が形成されている前記基板の全面に
給電層を形成する工程と、 前記給電層上に上層レジスト膜を形成する工程と、 前記上層レジスト膜をマスクとして、前記給電層上に、
該給電層から給電して電気メッキにより金属膜を形成す
る工程と、 前記上層レジスト膜を除去する工程と、 前記金属膜をマスクとして化学反応を利用したドライエ
ッチング法によって前記給電層を除去する工程と、 前記下層レジスト膜を除去する工程と、 を備える、半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 前記下層配線の構成材料は、金を含み、 前記給電層を形成する工程は、 前記下層配線と接して、TiNよりなる第1層を形成す
る工程と、 前記第1層上に形成され、WSiNよりなる第2層を形
成する工程と、 前記第2層上に形成され、アルミニウムよりなる第3層
を形成する工程と、 前記第3層上に形成され、WSiNよりなる第4層を形
成する工程と、 を含む、請求項5記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】 前記下層配線の構成材料は、アルミニウ
ムを含み、 前記給電層を形成する工程は、 前記下層配線と接して形成され、WSiNよりなる第1
層を形成する工程と、 前記第1層上に形成され、アルミニウムよりなる第2層
を形成する工程と、 前記第2層上に形成され、WSiNよりなる第3層を形
成する工程と、 を含む、請求項5記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 前記給電層を形成する工程の後、前記上
層レジスト膜を形成する工程の前に、 前記給電層上の領域のうち前記金属膜が形成されるべき
領域あるいはその一部に、リフトオフ法により、前記電
気メッキによって前記金属膜を成長させるための下地膜
を選択的に形成する工程をさらに備える、請求項5記載
の半導体装置の製造方法。 - 【請求項9】 前記上層レジスト膜を形成する工程の
後、前記金属膜を形成する工程の前に、 前記金属膜が形成されるべき部分を除く前記給電層上
に、レジストパターンを形成する工程と、 前記レジストパターンをマスクとして、イオンミリング
法を用い、前記給電層上に、前記電気メッキによって前
記金属膜を成長させるための下地膜を選択的に形成する
工程と、 前記レジストパターンを除去する工程と、 をさらに備える、請求項5記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項10】 前記給電層を形成する工程の後、前記
上層レジスト膜を形成する工程の前に、 前記金属膜が形成されるべき領域を除く前記給電層上
に、リフトオフのためのレジスト膜を形成する工程と、 前記リフトオフのためのレジスト膜をマスクとして前記
給電層を除去する工程と、 前記リフトオフのためのレジスト膜をマスクとして用い
たリフトオフ法により、前記電気メッキによって前記金
属膜を成長させるための下地膜を選択的に形成する工程
と、 をさらに備える、請求項5記載の半導体装置の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4513693A JPH06260482A (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4513693A JPH06260482A (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06260482A true JPH06260482A (ja) | 1994-09-16 |
Family
ID=12710869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4513693A Pending JPH06260482A (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06260482A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6808641B2 (en) | 2000-01-17 | 2004-10-26 | Murata Manufacturing Co., Ltd | Method of wiring formation and method for manufacturing electronic components |
JP2008166797A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Hynix Semiconductor Inc | 多重拡散防止膜を備える半導体素子の製造方法 |
-
1993
- 1993-03-05 JP JP4513693A patent/JPH06260482A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6808641B2 (en) | 2000-01-17 | 2004-10-26 | Murata Manufacturing Co., Ltd | Method of wiring formation and method for manufacturing electronic components |
US7316783B2 (en) | 2000-01-17 | 2008-01-08 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Method of wiring formation and method for manufacturing electronic components |
JP2008166797A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Hynix Semiconductor Inc | 多重拡散防止膜を備える半導体素子の製造方法 |
US8441079B2 (en) | 2006-12-27 | 2013-05-14 | Hynix Semiconductor Inc. | Semiconductor device with gate stack structure |
US9064854B2 (en) | 2006-12-27 | 2015-06-23 | SK Hynix Inc. | Semiconductor device with gate stack structure |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6802945B2 (en) | Method of metal sputtering for integrated circuit metal routing | |
US5736448A (en) | Fabrication method for thin film capacitors | |
JPH07273118A (ja) | 配線、電極の形成方法 | |
JPS6185879A (ja) | 導電パタ−ンの形成方法 | |
JPH04249326A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
TW200300288A (en) | Process for manufacturing multiple layer wiring substrate onto which thin film capacitor is incorporated | |
JPH06260482A (ja) | 半導体装置 | |
JPH0513933A (ja) | プリント配線板の導体パターン及びその形成方法 | |
US7316783B2 (en) | Method of wiring formation and method for manufacturing electronic components | |
JP2000286536A (ja) | 可撓性回路基板の製造法 | |
JPH0245996A (ja) | 混成集積回路の製造方法 | |
JPH07161723A (ja) | 金属パターンの形成方法 | |
JP2825050B2 (ja) | 多層配線基板 | |
JP3360415B2 (ja) | 回路パターン形成方法 | |
JP2666977B2 (ja) | 薄膜電子部品 | |
JPH05121403A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH0832029A (ja) | 混成集積回路の製造方法 | |
JPS628030B2 (ja) | ||
JPH05315321A (ja) | メッキ配線の製造方法 | |
JPH06163544A (ja) | 半導体集積回路配線構造体及び製造方法 | |
JPH06177255A (ja) | 半導体集積回路装置の製造方法 | |
JPS62281356A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPS62295494A (ja) | 高速素子実装用回路基板の製造方法 | |
JPH0917792A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH06267942A (ja) | 半導体集積回路装置の製造方法 |