JPH0625936Y2 - トランス - Google Patents

トランス

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JPH0625936Y2
JPH0625936Y2 JP11462688U JP11462688U JPH0625936Y2 JP H0625936 Y2 JPH0625936 Y2 JP H0625936Y2 JP 11462688 U JP11462688 U JP 11462688U JP 11462688 U JP11462688 U JP 11462688U JP H0625936 Y2 JPH0625936 Y2 JP H0625936Y2
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JP
Japan
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bobbin
winding
transformer
collar
insulating tape
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JP11462688U
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靖久 内田
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TDK Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、トランスに係り、特にボビンに一次巻線と二
次巻線とが絶縁テープを介して同芯状に巻かれたもので
あって、前記一次、二次巻線間の絶縁性が優れた小型ト
ランスを実現するボビンの構造に関する。
(従来の技術) 従来のトランスは、第6図に示すように、ボビン1に、
一次巻線2と二次巻線3とを、両巻線端部間に充分な沿
面距離をとるための断面形状がコ字形をなす絶縁テープ
4を介して巻回した構造を有している。
従来のトランスの他の例として、第7図に示すように、
一次巻線2と二次巻線3との間に絶縁テープ5を介在さ
せると共に、前記沿面距離をとるために、ボビン1の鍔
1a,1bの内壁と一次巻線2、二次巻線3との間に、
絶縁性リングでなる巻線位置規制枠6を設けたものがあ
る。
(考案が解決しようとする課題) しかし、第6図のトランスにおいては、幅W1を有する絶
縁テープ4の両側部分4aは二次巻線3を巻回できず、
また、第7図のトランスにおいては、巻線位置規制枠6
の幅W2について、一次巻線2および二次巻線3を巻回で
きないため、必要な巻線巻回数を確保するための各ボビ
ン1の鍔1a,1b間の幅W3、W4が大きくなり、トラン
スの小型化が困難であった。
また、第6図のトランスにおいては、断面形状がコ字形
をなす絶縁テープ4を装着してさらに二次巻線3を巻回
する作業は作業性が悪く、第7図のトランスにおいて
も、巻線位置規制枠6のボビン1内への取付け作業やそ
の内側に巻線2,3を巻回する作業は作業性が悪いとい
う問題点があった。
本考案は、上記問題点を解決し、小型に構成でき、かつ
製作上の作業性が良好であり、さらに絶縁性の良好なト
ランスを提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するため、本考案のトランスは、両端に
鍔を有するボビンの巻軸部に、一次巻線と二次巻線とを
絶縁テープを介して巻回し、巻線とボビンの鍔、および
ボビンの鍔と絶縁テープとの間に絶縁性樹脂を充填した
トランスにおいて、前記ボビンの一方の直径を他方の鍔
の直径より小とし、直径の小さい鍔の周囲に前記樹脂を
一体に形成してなることを特徴とするものであり、成形
樹脂材料を流し硬化させて巻線を固める場合、成形樹脂
材料が成形用型と小径の鍔外周との間を流れやすくな
り、従って巻線とボビンあるいはボビンと絶縁テープと
の間に浸透しやすくなり、気泡の残留が防止される。
(実施例) 第1図は本考案によるトランスの一実施例を構成するボ
ビンの斜視図である。本例のボビン1は、中心にコア
(図示せず)が挿入される円孔1dを有する巻軸部1c
の両端に、基材として鍔1f、1gを一体に有し、一方
の鍔1fの直径D1は、他方の鍔1gの直径D2より小さく
形成され、鍔1gの両側には一体に端子固定部1eが設
けられている。なお、この端子固定部1eは、鍔1f,
1gの双方に設けられる場合もあり、双方ともに設けら
れない場合もある。
第2図に示すように、ボビン1の巻軸部1cと鍔1f,
1gとの間には、内周側より第1の一次巻線2A、絶縁
テープ8A、二次巻線3、絶縁テープ8B、第2の一次
巻線2Bが巻回されている。なお、第2の一次巻線2B
や絶縁テープ8Bは、必ずしも必要ではなく、一次巻線
2Aと二次巻線3とが逆に設けられる場合もある。本実
施例においては、前記絶縁テープ8A、8Bとして、樹
脂充填時に樹脂を含浸させることのでき、絶縁性が向上
するように、多孔紙を用いた。9は巻線2A、3、2B
とボビン1もしくは絶縁テープ8A、8B間に充填され
た絶縁性樹脂である。
このトランスは、第3図に示すように、巻線2A、3、
2Bおよび絶縁テープ8A、8Bを設けたボビン1を、
ヒータ(図示せず)により加熱してある上型10と下型
11と間の内空部に入れ、真空状態になっている両型1
0、11間の隙間に、樹脂注入口12から流動状態の樹
脂材料(硬化剤、充填剤を含む)を注入して硬化させ、
ブロック化する。
この場合、第4図に示すように、上型10の内空部の内
径D3は、下型11の鍔1g形成部分の内径(この内径
は、前記鍔1gの直径D2よりわずかに大きく設定され
る。)に等しく設定される。従って、第4図に示すよう
に鍔1fと上型10との間には間隙13が形成され、そ
の間隙13部分を矢印aで示すように、注入成形樹脂材
料が流動しやすくなり、また、第5図に示すように、上
型10と鍔1fの外周面との間13から、矢印b、cで
示すように、上型10と鍔1fの上面との間の微少間隙
との間を通して、短時間でまんべんなく樹脂を回り込ま
せることができる。そして、成形樹脂材料の一部は、鍔
1f、1gと巻線2B、3、2Aとの間、およびボビン
1の鍔1f、1gと絶縁テープ8B、8Aとの間に順次
浸透し、さらに巻線2B、3、2Aの細線間に浸透して
いく。
第3図においては、1組の上下型に1つのボビンをセッ
トしている例を示しているが、トランス製造を能率良く
行なうため、ボビンのセット部(内空部)を直並列に接
続してモールドするが実際的であり、この場合、本考案
のように、樹脂の流路が確保されることが、モールド時
間の短縮と大量生産にとって極めて有益である。
上記構成においては、樹脂9の充填が最内部にある第1
の一次巻線2Aまで充分に行なわれ、気泡の発生が防止
される。また、樹脂9が一次巻線2A、2Bと二次巻線
3との間、すなわち鍔1f、1gと絶縁テープ8A、8
Bとの間、および鍔1f1gと巻線2A,3、2Bとの
間に充分充填され、巻線2A、3,2Bも固定されるの
で、一次、二次巻線間の絶縁性が確保され、従来必要と
した断面形状がコ字形の絶縁テープが不要となり、鍔1
f、1g間の間隔W5(第2図参照)が従来のトランスよ
り狭くてすむ。また、上型10と鍔1fとの間のW6に示
す外周部分にも樹脂9が一体に形成される。
(考案の効果) 請求項1においては、樹脂の充填時に樹脂のボビン回り
の流動と浸透が促進され、巻線とボビンの鍔との間、お
よび鍔と絶縁テープとの間に気泡が発生することなく樹
脂が充填され、一次、二次巻線間が確実に絶縁され、断
面形状がコ字形のテープや、巻線位置規制枠がなくても
絶縁性の優れたトランスが提供できる。
また、前記断面形状がコ字形をなす絶縁テープあるいは
巻線位置規制枠が不要となるので、トランスを小型、軽
量化することができる。
また、前記断面形状がコ字形の絶縁テープや、巻線位置
規制枠を取付ける作業が不要となり、形状的には一般的
な絶縁テープである多孔紙やエポキシ含浸不織布等を用
いることができるので、製作上の作業性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるトランスの一実施例を構成するボ
ビンを示す斜視図、第2図は該実施例のトランスの縦断
面図、第3図は該実施例における樹脂充填工程を示す縦
断面図、第4図は第3図の樹脂充填工程を示す横断面
図、第5図は樹脂充填工程を示す縦断面図、第6図およ
び第7図はそれぞれ従来のトランスを示す縦断面図であ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端に鍔を有するボビンの巻軸部に、一次
    巻線と二次巻線とを絶縁テープを介して巻回し、巻線と
    ボビンの鍔、およびボビンの鍔と絶縁テープとの間に絶
    縁性樹脂を充填したトランスにおいて、前記ボビンの一
    方の直径を他方の鍔の直径より小とし、直径の小さい鍔
    の周囲に前記樹脂を一体に形成してなることを特徴とす
    るトランス。
JP11462688U 1988-08-31 1988-08-31 トランス Expired - Lifetime JPH0625936Y2 (ja)

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JP11462688U JPH0625936Y2 (ja) 1988-08-31 1988-08-31 トランス

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Publication Number Publication Date
JPH0236018U JPH0236018U (ja) 1990-03-08
JPH0625936Y2 true JPH0625936Y2 (ja) 1994-07-06

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ID=31355544

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