JPH06258090A - 安全走行指示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 始めての道を自動車で運転しているような場
合、突然急カーブが出現したりしてブレーキが間に合わ
なかったりする危険性がある。これを回避する装置を得
る。 【構成】 少なくとも所定地点ごとにその道路を一般車
輌が安全に走行できる限界車速を道路地図に対応させて
記憶させておき、走行中の自車輌の位置を検出し逐次限
界車速を運転者に指示する装置とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動車などの車輌の安
全走行を促す安全走行指示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】特に山岳路などを自動車で運転している
と、見通しの悪い所で突然急カーブに差しかかったり、
突然道幅が狭くなったりして危険な思いをすることが良
くある。このような場合、急ブレーキをかけるとスリッ
プしたり転倒したりして事故になる可能性が高く、十分
に減速してから通過する必要がある。従って、道路状況
が十分頭に入っている地域では予め減速して安全に通過
することができるが、始めての地域や不案内の地域では
この予測ができず、不案内の地域の道路状況を予め予測
できる装置がないと、必要以上の低速走行を強いられ、
且つ、安心して運転できない。

【０００３】図２（Ａ）は、いわゆる従来の車載ナビゲ
ーション装置を示すブロック図であり、図において、１
は例えばＧＰＳなどを利用した自車輌の走行位置を検出
する位置検出部、２は各地の道路地図を格納している情
報格納部、３は位置検出部１で検出した自車輌の位置か
ら該当する道路地図を検索する道路情報検索部、４は道
路情報検索部３で検索した当該道路地図に自車輌の位置
を付して表示する表示部４である。図２（Ｂ）は、表示
部４の表示例を示す図で、４０の矢印は自車輌の位置を
示すマークである。

【０００４】図２に示すナビゲーション装置は、表示部
４に図２（Ｂ）に示すように表示され、自車輌がこれか
ら走行する道路地図が表示部４に表示されるため、この
地図を見ながら、先が急カーブで道幅も狭くなっている
等が予想でき、これにより運転者がどの程度減速すれば
良いかある程度判断することができる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記のような車載ナビ
ゲーション装置では、始めての地域や不案内の地域でも
道路状況を地図で表示してくれるため、ある程度の予測
はできるが、表示部の小さい道路地図での表示では、道
路状況の詳細が解らず、且つ、臨場感に欠けるため、安
全走行指示装置としては十分でないという問題点があっ
た。

【０００６】本発明は、かかる問題点を解決するために
なされたものであり、不案内の場所でも安全走行速度を
具体的かつ的確に指示する安全走行指示装置を提供する
ことを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の安全走行指示装
置は、少なくとも所定地点ごとにその道路を一般車輌が
安全に走行できる限界車速を道路地図に対応させて記憶
させておく手段と、走行中の自車輌の位置を検出し自車
輌の位置ごとに限界車速を逐次運転者に指示する手段と
を備え、不案内の場所でも車輌の移動に合わせて限界車
速を具体的に指示する装置とし、また、自車輌の走行性
能も考慮した限界車速を指示する装置とした。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。図１（Ａ）は本発明に係わる安全走行指示装置の
構成の概略を示すブロック図であり、図において、１は
自車輌の位置を検出する位置検出部で、位置を検出する
方法としては、ＧＰＳ，ロランなどの電波航法を利用す
る、あるいは車速センサと方位センサとの推測航法を利
用する、もしくはこれらを併用する、またはビーコン受
信機から得る方法などを利用する等、何れの方法でも良
い。

【０００９】２は道路情報格納部であり、この道路情報
格納部２は、例えばＣＤ−ＲＯＭ等で構成され、従来の
道路地図の他に、道路地図に対応させて各道路の道路状
況情報（曲率，幅，路面状況，名称，位置など）を格納
している。３は道路情報検索部で、位置検出部１で検出
した自車輌の位置から該当する道路地図および道路状況
情報を検索して、道路地図に自車輌の位置を示すマーク
を付して表示部４で表示すると共に、道路状況情報を限
界車速演算部６へ送る。

【００１０】車輌情報格納部５は、当該車輌の走行性能
情報が格納されている。例えば当該車輌ではタイヤの摩
擦力でどれだけ遠心力（いわゆる横ｇ）を支えられるか
等であり、この走行性能情報は固定情報としても、書き
換え可能な情報（例えば走行距離を入力し、タイヤのグ
リップ値を可変する等）であっても良い。この車輌情報
格納部５からの走行性能情報は、限界車速演算部６へ送
られ、ここで当該地点における限界車速が演算され、こ
の情報が指示部７へ送られ、安全に走行できる車速の上
限が指示される。

【００１１】例えば道路がカーブにさしかかった際、道
路状況情報から得た道路の曲率により、車速に対する横
ｇが算出され、車輌情報格納部５から得た当該車輌が耐
えうる横ｇから車速の上限が算出され指示部７でこれを
指示する。図１（Ｂ）は、指示部７の一指示例を示す図
で、当該道路は時速６０ｋｍ−６０ｋｍ−３０ｋｍ−２
０ｋｍ以内で通過すべきことを指示しており、現在は時
速３０ｋｍ以下に減速すべきことを指示している。

【００１２】なお、指示部７の限界車速の指示は、図１
（Ｂ）のようなＬＣＤやＬＥＤを用いた画像による指示
に限らず、音声による指示でも良い。また、この実施例
では、従来の道路地図情報を表示する表示部４と対応さ
せた例を示したが、例えばスピードメータの数値に限界
車速を指示するマークを点灯させる等、指示部４による
単独表示を行うこととしても良い。さらに、上記実施例
では、車輌情報格納部５を設けて、当該車輌個別の限界
車速を演算することとしているが、道路状況情報から全
ての車輌が安全に走行できる限界車速を予め割り出して
おいてこれを記憶させておき、車輌が当該位置に達した
ときその数値を指示部７で指示するようにしても良く、
このようにすれば装置を簡略化でき、且つ限界車速の指
示が迅速にできる。

【００１３】

【発明の効果】この発明の安全走行指示装置は以上説明
したように、不案内の場所でも安全走行速度を具体的か
つ的確に指示できるので、運転者は知らない道であって
も、スピードの出し過ぎによってカーブを曲がりそこね
る等の危険を侵さずにすむと共に、必要以上の低速走行
を強いられる必要もなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す図である。

【図２】従来の車載ナビゲーションを示す図である。

【符号の説明】

１ 道路情報格納部 ２ 位置検出部 ３ 道路情報検索部 ４ 表示部 ５ 車輌情報格納部 ６ 限界車速演算部 ７ 指示部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも所定地点ごとにその道路を一
   般車輌が安全に走行できる限界車速を道路地図に対応さ
   せて記憶させておく手段と、走行中の自車輌の位置を検
   出する位置検出手段と、この位置検出手段で検出した自
   車輌の位置ごとに上記限界車速を逐次運転者に指示する
   指示手段とを備えたことを特徴とする安全走行指示装
   置。
2. 【請求項２】 少なくとも各道路の所定地点ごとに当該
   地点の道路曲率、または更に道路幅、もしくは更に路面
   状況などの安全走行速度に関連する道路状況情報を道路
   地図に対応させて記憶させておく手段と、 少なくとも当該車輌が走行中どれだけの遠心力（いわゆ
   る横ｇ）を支えられるかなどの当該車輌個別の走行性能
   情報を記憶させておく手段と、 走行中の自車輌の位置を検出する位置検出手段と、 演算手段と、 指示手段とを備え、 上記位置検出手段で検出した自車輌の位置ごとの上記道
   路状況情報と上記走行性能情報とから上記演算手段で各
   地点ごとに当該地点を当該車輌が安全に走行できる当該
   車輌の限界車速を逐次算出し、上記指示手段でこれを逐
   次運転者に指示することを特徴とする安全走行指示装
   置。
3. 【請求項３】 上記走行性能情報を書き換える手段を備
   え、少なくとも走行距離によるタイヤの劣化を推定しこ
   の走行性能情報を逐次書き換えることを特徴とする請求
   項第２項記載の安全走行指示装置。
4. 【請求項４】 上記指示手段による限界車速の表示は、
   当該走行地点付近の道路地図の画像情報に対応させて、
   単独数値により、もしくは既に通過した地点からこれか
   ら通過する地点の複数の数値を連続させた画像表示によ
   り行う手段を備えたことを特徴とする請求項第１項〜第
   ３項記載の安全走行指示装置。