JP2004050967A - 安全運転支援装置 - Google Patents

Abstract

【課題】法定速度での走行を促して安全運転に役立てる。
【解決手段】制御部１４の道路種別速度取得手段１４ａが、現在位置検出部１３で検出された現在位置の位置データから現在走行している道路の道路種別とその法定速度を取得し、速度超過判定手段１４ｂが、速度センサ２３により検出された現在の走行速度と法定速度とを比較して、走行速度が法定速度を超過していると判定した場合は、制御部１４が、音声出力部３０および表示部４０に警告メッセージを出力する。また、走行中に道路種別が異なる道路に進入した場合にもその旨の警告メッセージを出力する。
【選択図】　図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、法定速度を遵守して走行するように注意を促す安全運転支援装置およびこの装置を適用した車載用ナビゲーション装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、一般の車両は、走行速度が一定速度以上になると、ピーピーという警告音を発することができるようになっている。また、自車の走行速度が規制速度または安全走行速度に対する許容超過速度を超えたときに、その内容のアナウンスメントがスピーカから出力される車載用ナビゲーション装置が、例えば特開平６−２３１３９２号公報に記載されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の警告音を出力する一般の車両では、警告音を発生する基準速度が、例えば時速１１０ｋｍ程度と、どの道路についても固定的であり、制限時速が６０ｋｍの道路については、法定速度を遵守するという安全面の観点からは警告の役目を果たしていないという問題があった。また、自車の走行速度が規制速度を超えた場合にその旨を音声で出力する車載用ナビゲーション装置では、規制速度を超過した時にのみ音声で出力するので、例えば高速道路から一般道路に進入した場合には、その道路種別の変更に気が付かずに、前の道路種別について規定された走行速度でそのまま走行することがあり、安全運転支援装置としての機能が不十分であるという問題があった。
【０００４】
本発明は、このような従来の技術における課題を解決するものであり、法定速度での走行を促して安全運転に資することのできる安全運転支援装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、また、本発明の安全運転支援装置は、道路種別データおよび法定速度データを含む道路データを取得する道路データ取得手段と、車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、車両の走行速度を検出する速度検出手段と、前記検出された現在位置から前記車両が走行している道路の道路種別および法定速度を取得する道路種別速度取得手段と、前記検出された車両の走行速度が前記車両が走行している道路の道路種別について規定された法定速度を超過しているかどうかを判定する速度超過判定手段と、前記走行速度が前記法定速度を超過している場合に警告を音声で出力する音声出力手段とを備えたものである。この構成により、それぞれの道路種別に対応して規定された法定速度を越えた場合には、例えば減速を促す警告を音声で出力することで、運転者に安全運転の励行を促すことができる。
【０００６】
また、本発明の安全運転支援装置は、前記走行速度が前記法定速度を超過している場合に警告を文字で表示する表示手段を備えたことを特徴とするものである。この構成により、それぞれの道路種別に対応して規定された法定速度を越えた場合の警告を音声と文字の両方で行うことで、より的確に警告を実施することができる。
【０００７】
また、本発明の安全運転支援装置は、前記道路種別判定手段が、それまで走行していた道路種別とは異なる制限速度の道路種別を判定した場合に、前記音声出力手段から制限速度が変わったことを示す警告を音声で出力することを特徴とするものである。この構成により、走行中に道路種別の異なる道路に進入した場合には、道路種別変更に伴う速度注意を音声で出力することで、運転者に安全運転の励行を促すことができる。
【０００８】
また、本発明の安全運転支援装置は、前記警告を前記表示手段に文字で表示することを特徴とするものである。この構成により、走行中に道路種別の異なる道路に進入した場合の警告を音声と文字の両方で行うことで、より的確に警告を実施することができる。
【０００９】
また、本発明は、上記の安全運転支援装置を備えた車載用ナビゲーション装置である。この構成により、同様な道路データ取得手段や現在地検出手段等を備えた車載用ナビゲーション装置への本発明の安全運転支援装置の適用を容易に行うことができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。図１は本発明に係る安全運転支援装置を適用した車載用ナビゲーション装置の構成を示したものである。図１において、ナビゲーション装置１０は、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−ＲＯＭ、ＨＤなどのデジタル地図記憶媒体１１から道路データを取得する道路データ取得部１２と、外部データ取得部２０のＧＰＳ受信機２１、方位センサ２２、速度センサ２３からの信号を基に車両の現在位置を検出する現在位置検出部１３と、道路データ取得部１２から取得した道路データおよび現在位置検出部１３から取得した現在位置データを基に、現在走行している道路の種別および法定速度を取得する道路種別速度取得手段１４ａと、速度センサ２３により検出された車両の走行速度が現在車両が走行している道路の道路種別について規定された法定速度を超過しているかどうかを判定する速度超過判定手段１４ｂとを備えた制御部１４と、走行速度が法定速度を超過している場合に警告を音声で出力する音声出力部３０と、警告を文字で表示する表示部４０とを備えている。その他には、図示を省略しているが、デジタル地図記憶媒体１１から読み出した地図データを表示部４０に表示する機能、利用者が命令や指示を入力する機能、入力され目的地までの推奨経路を探索して表示する機能、推奨経路上の施設等を検索する機能など、車載用ナビゲーション装置としての必要な機能が備えられている。
【００１１】
デジタル地図記憶媒体１１には、道路種別データ１１ａ、法定速度データ１１ｂ、緯度経度データ１１ｃ、音声データ１１ｄ、地図データ１１ｅ等の道路データが記憶されている。図２はデジタル地図記憶媒体１１に記憶された道路データにおける高速、有料道路、国道、主要地方道等の道路種別と道路の幅員と法定速度との関係を示しており、道路種別と幅員が特定されれば法定速度が特定されるようになっている。道路データ取得部１２は、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−ＲＯＭ、ＨＤなどのデジタル地図記憶媒体１１から道路データを読み出すドライバである。なお、道路データ取得部１２は、外部の情報センタからデジタル地図記憶媒体１１内の道路データと同様な道路データを受信する通信手段であってもよい。ＧＰＳ受信機２１は、複数のＧＰＳ衛星からの電波を受信して、ＧＰＳ受信機２１を搭載した車両の現在位置における緯度、経度データおよび方位データを算出するものである。方位センサ２２は、振動ジャイロや３次元ジャイロが使用されて、その角速度変移信号から車両の進行方位を算出することができる。速度センサ２３は、車両の回転する車輪から車速パルス信号を生成するもので、車速パルス信号と車両のタイヤ径から車両の走行速度および走行距離を算出することができる。制御部１４は、ＲＡＭおよびＲＯＭなどの記憶部１４ｃおよびＣＰＵを有するマイクロコンピュータであり、記憶部１４ｃのＲＯＭに記憶されたプログラムに従ってＲＡＭに作業データを記憶しながらＣＰＵが演算処理を行う。道路種別速度取得手段１４ａは、道路データ取得部１２で取得した道路データと現在位置データとから道路種別および法定速度を取得する処理を行い、速度超過判定手段１４ｂは、現在車両が走行している道路の種別に基づいた法定速度を超過しているかどうかの判定処理を行う。音声出力部３０は、スピーカであり、デジタル地図記憶媒体１１に記憶された音声データおよび図示されない音声合成部で合成された音声データを音声として出力可能である。表示部４０は液晶ディスプレイであり、デジタル地図記憶媒体１１に記憶された地図データを地図画像として表示することができ、さらに表示された地図画像上に現在位置検出部１３が検出した車両の現在位置および図示されない経路探索部が算出した推奨経路などを表示することができる。
【００１２】
次に、本実施の形態における速度超過警告処理について図３のフロー図を参照して説明する。装置の電源を投入して装置を起動させ、道路データ取得部１２にデジタル地図記憶媒体１１を挿入すると、道路データ取得部１２はデジタル地図記憶媒体１１から道路データを読み出し、制御部１４の記憶部１４ｃに記憶する（ステップＳ１）。次いで、現在位置検出部１３が、ＧＰＳ受信機２１により得た車両の現在位置データおよび方位データを基に、速度センサ２３により得た走行距離データおよび方位センサ２２により得た方位データで補正しながら正確な現在位置を検出する（ステップＳ２）。車両が走行を開始すると、速度センサ２３から車両の走行速度を検出するとともに（ステップＳ３）、制御部１４の道路種別速度取得手段１４ａが、検出された現在位置の位置データから現在走行している道路の道路種別とその法定速度を取得し（ステップＳ４）、速度超過判定手段１４ｂが、検出された車両の走行速度と、走行している道路の道路種別に規定されている法定速度とを比較して、車両の走行速度がその道路について規定された法定速度を超過していると判定した場合は（ステップＳ５）、制御部１４が、記憶部１４ｃに記憶された、またはデジタル地図記憶媒体１１に記憶された音声データを基に、「制限速度は○○キロメートルです。減速して下さい。」等の警告メッセージを音声出力部３０から音声で出力し、同様な内容の警告メッセージを表示部４０に文字で表示する（ステップＳ６）。また、走行中に道路種別が異なる道路に進入した場合、例えば高速道路から一般道路に進入した場合は、道路種別速度取得手段１４ａが現在位置検出部１３が検出した位置データからそのことを判断し（ステップＳ７）、道路種別が変更された場合は法定速度も変更されるので、同様に記憶部１４ｃに記憶された、またはデジタル地図記憶媒体１１に記憶された音声データを基に、「一般道路に入りました。制限速度は○○キロメートルです。」等の制限速度が変わったことを報知するための警告メッセージを音声で出力し、同様な内容の警告メッセージを表示部４０に文字で表示する（ステップＳ８）。以上の処理を車両が走行している間、継続して実行する。
【００１３】
以上のように、本実施の形態によれば、制御部１４の道路種別速度取得手段１４ａが、現在位置検出部１３で検出された現在位置の位置データから現在走行している道路の道路種別とその法定速度を取得し、速度超過判定手段１４ｂが、現在の走行速度と法定速度とを比較して、走行速度が法定速度を超過していると判定した場合は、制御部１４が、音声出力部３０および表示部４０に「制限速度は○○キロメートルです。減速して下さい。」等の警告メッセージを出力するので、運転者に安全運転の励行を促すことができる。また、走行中に道路種別が異なる道路に進入した場合には、「一般道路に入りました。制限速度は○○キロメートルです。」等の警告メッセージを音声で出力するので、より的確に警告を実施することができる。
【００１４】
なお、上記実施の形態では、本発明を車載用ナビゲーション装置に適用した例を示したが、本発明は、安全運転支援装置として独立して構成することができる。その場合、本発明を図１の制御部１４だけの構成として、本発明の実施に必要なデータを既存の車載用ナビゲーション装置から取得するように構成することもできる。
【００１５】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の安全運転支援装置は、道路種別データおよび法定速度データを含む道路データを取得する道路データ取得手段と、車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、車両の走行速度を検出する速度検出手段と、検出された現在位置から車両が走行している道路の道路種別および法定速度を取得する道路種別速度取得手段と、検出された車両の走行速度が車両が走行している道路の道路種別について規定された法定速度を超過しているかどうかを判定する速度超過判定手段と、走行速度が法定速度を超過している場合に警告を音声で出力する音声出力手段、または音声出力手段と文字で表示する表示手段の両方とを備えているので、運転者に安全運転の励行を促すことができ、交通安全に資することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態における車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図
【図２】本発明の実施の形態における道路データ内の道路種別と道路幅員と法定速度との関係を示すテーブル図
【図３】本発明の実施の形態における速度超過警告処理を示すフロー図
【符号の説明】
１０　ナビゲーション装置
１１　デジタル地図記憶媒体
１２　道路地図データ取得部
１３　現在位置検出部
１４　制御部
１４ａ　道路種別速度取得手段
１４ｂ　速度超過判定手段
１４ｃ　記憶部
２０　外部データ取得部
２１　ＧＰＳ受信機
２２　方位センサ
２３　速度センサ
３０　音声出力部
４０　表示部

Claims (5)

1. 道路種別データおよび法定速度データを含む道路データを取得する道路データ取得手段と、車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、車両の走行速度を検出する速度検出手段と、前記検出された現在位置から前記車両が走行している道路の道路種別および法定速度を取得する道路種別速度取得手段と、前記検出された車両の走行速度が前記車両が走行している道路の道路種別について規定された法定速度を超過しているかどうかを判定する速度超過判定手段と、前記走行速度が前記法定速度を超過している場合に警告を音声で出力する音声出力手段とを備えた安全運転支援装置。
2. 前記走行速度が前記法定速度を超過している場合に警告を文字で表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項１記載の安全運転支援装置。
3. 前記道路種別判定手段が、それまで走行していた道路種別とは異なる制限速度の道路種別を判定した場合に、前記音声出力手段から制限速度が変わったことを示す警告を音声で出力することを特徴とする請求項１または請求項２記載の安全運転支援装置。
4. 前記警告を前記表示手段に文字で表示することを特徴とする請求項３記載の安全運転支援装置。
5. 請求項１から請求項４までのいずれかに記載の安全運転支援装置を備えた車載用ナビゲーション装置。

Images