JPH10332409A

JPH10332409A - 車載用ナビゲーション装置

Info

Publication number: JPH10332409A
Application number: JP14372597A
Authority: JP
Inventors: Yuuta Yoshida; 勇太吉田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1997-06-02
Filing date: 1997-06-02
Publication date: 1998-12-18

Abstract

(57)【要約】【課題】従来の車載用ナビゲーション装置では、未知の
地域を走行する場合の危険回避については未だ対応が不
十分である。例えば、過去に事故が発生している箇所等
の如く、注意を要する箇所があるにもかかわらず、画面
上で、この事故多発箇所及び情報の表示等の手段が、設
けられていない。【解決手段】本発明は、地図データ記憶手段と、車両の
速度検出手段を含み、車両の現在位置検出手段と、目的
地までの誘導経路を記憶した誘導経路記憶手段と、車両
位置等を表示する地図描画制御手段と、車両位置等を画
面に表示する画面表示手段と、で構成される車載用ナビ
ゲーション装置であって、地図データ記憶手段に過去に
事故が多発して事故多発情報を記憶する事故多発情報記
憶手段を設け、この事故多発情報記憶手段を利用して前
記画面に、事故多発時間、事故多発天候、等の事故
多発情報を表示する構成である。従って、事故多発箇所
及び情報の表示ができるナビゲーション装置を提供でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は過去に事故が多発し
た事故多発情報を表示することを特徴とする車載用ナビ
ゲーション装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】自動車等の移動体の現在位置を地図上に
表示して走行補助をなす車載用ナビゲーション装置に関
しては、(1)人工衛星からの電波（位置情報）を基に自
車の位置を決定するＧＰＳ方式、(2)道路脇に設置した
サインポストからの位置情報により自車の位置を認識す
るサインポスト方式、又は(3)距離センサ及び方向セン
サからの距離情報及び方向情報を基に自車の位置を計算
して決定する完全自律走行方式があり、また前記(1)、
(2)、(3)等の混合方式の自律走行方式のものがある。

【０００３】また、上記(1)の完全自律走行方式や(2)の
混合方式の自律走行方式の車載用ナビゲーション装置で
は、予め自車の現在位置と目的地の間の任意の経路を設
定し、この設定した経路のあるコースを選んで走行予定
コースとし、経路上の特定地点（例えば、交差点やＴ字
路、あるいは三叉路等）を設定してその座標値等をコー
スデータとして登録しておき、実際に車を走行予定コー
スに沿って走行させた場合に、登録された特定地点の座
標値と、自律走行により得た方位情報及び距離情報を基
に算出した座標値とを比較して自車の正確な位置を表示
する経路誘導方式を有するものである。

【０００４】従来、この種の車載用ナビゲーション装置
は、自車位置が交差点付近に接近すると、ディスプレイ
画面の所定位置に該交差点の拡大画像を表示して、車両
が交差点にさしかかったことをユーザに知らせるととも
に、右折、左折、直進等の案内を音声で行う。また該音
声による案内は、装置の操作方法などについても音声出
力するようになっていて、ユーザの便を図っている。例
えば、特開平９−３５１８６号の車載用ナビゲーション
装置がある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような進
行案内をともなう車載用ナビゲーション装置において
は、未知の地域を走行する場合の危険回避については未
だ対応が不十分である。例えば、過去に事故が発生して
いる箇所等の如く、注意を要する箇所があるにもかかわ
らず、画面上で、この事故多発箇所及び情報の表示等の
手段が、設けられていないのが現況である。本発明は、
このような場合に、事故多発箇所及び情報の表示を可能
とするナビゲーション装置の機能を活用して、問題点を
解決する車載用ナビゲーション装置を提供する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の課題は本発明によ
れば、地図データを記憶した地図データ記憶手段と、車
両の速度検出手段を含み、車両現在位置を検出する現在
位置検出手段と、所望の目的地までの誘導経路を記憶し
た誘導経路記憶手段と、前記現在位置検出手段により求
めた車両位置等を表示する地図描画制御手段と、前記現
在位置検出手段により求めた車両位置等を画面に表示す
る画面表示手段と、で構成される車載用ナビゲーション
装置において、前記地図データ記憶手段に過去に事故が
多発して事故多発情報を記憶する事故多発情報記憶手段
を設け、この事故多発情報記憶手段を利用して前記画面
に、少なくとも、事故多発時間、事故多発天候、等
の事故多発情報を表示する構成で解決できる。

【０００７】また、上記の課題は本発明によれば、地図
データを記憶した地図データ記憶手段と、車両の速度検
出手段を含み、車両現在位置を検出する現在位置検出手
段と、所望の目的地までの誘導経路記憶手段と、前記現
在位置検出手段により求めた車両位置等を表示する地図
描画制御手段と、前記現在位置検出手段により求めた車
両位置等を画面に表示する画面表示手段と、で構成され
る車載用ナビゲーション装置において、前記地図データ
記憶手段に過去に事故が多発した事故多発情報を記憶す
る事故多発情報記憶手段を設け、この事故多発情報記憶
手段を利用して前記画面に、少なくとも、事故多発時
間、事故多発天候、事故多発季節、事故件数、
事故多発内容、事故多発内容の詳細、等の事故多発情
報を表示することで解決できる。

【０００８】また、上記の課題は本発明によれば、事故
多発情報表示が交差点内の事故多発情報である車載用ナ
ビゲーション装置とすることで解決できる。

【０００９】さらにまた、上記の課題は本発明によれ
ば、事故多発情報表示に、事故多発内容を音声案内する
ようにした車載用ナビゲーション装置とすることで解決
できる。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明による車載用ナビゲーショ
ン装置の地図描画制御手段は、現在位置検出手段によっ
て検出された誘導経路走行中の車両の現在位置が、事故
多発情報記憶手段に記憶された過去に事故が多発してい
る等の事故多発点に接近したことを検出すると、画面表
示又は音声案内により運転者に警告を促すので、運転者
は事前に危険を予測してその地点に進入することができ
る。

【００１１】また、地図描画表示手段により描画される
画面表示は、事故多発情報として、例えば、事故多発
時間、事故多発天候、事故多発季節、事故件数、
事故多発内容、事故多発内容の詳細、等を選択表示
することにより、運転者に事故に関する必要な情報を表
示又は音声等で案内し、注意の喚起、及び慎重な運転を
勧告する。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を基に説明す
る。

【００１３】図１は本発明に係る車載用ナビゲーション
装置の外観図である。

【００１４】本発明の車載用ナビゲーション装置Ａの構
成の一例を、図５にもとづいて説明する。該図５は本発
明の車載用ナビゲーション装置Ａのブロック構成図であ
る。１は道路地図を構成する地図データ記憶手段（例え
ば、ＣＣ−ＲＯＭ）である。地図データには、例えば、
(イ)道路レイヤ、(ロ)地図上にオブジェクトを表示するた
めの背景レイヤ、(ハ)市町村名等を表示するための文字
レイヤ、等から構成される。この地図データ記憶手段１
に記憶された地図は、縮尺レベルに応じて適当な大きさ
の経度幅、緯度幅の地域に区切られており、道路は経
度、緯度の座標で表現された頂点（ノード）の集合で示
される。この地図データ記憶手段１には、事故多発箇所
Ｂ、又は事故多発情報Ｃ等の事故多発情報を記憶する事
故多発情報記憶手段１１を設ける。

【００１５】２はＣＲＴディスプレイ（画面表示手段で
あり、以下、ディスプレイとする。）であり、映像信号
を入力して画面に地図を、車両位置マークや、事故多発
箇所Ｂ、又は事故多発情報Ｃ等とともに表示する。

【００１６】３は走行中の車両Ｄの走行距離と方位に基
づいて現在地を算出する現在位置検出手段であり、車両
Ｄの進行方位を検出する方位センサ３１（地磁気セン
サ、光ジャイロ、振動ジャイロ等）と走行距離を検出す
る車速センサ３２を有している。図において、４は地図
検索キー、地図スクロールキー、経路探索モードキー、
セットキー、探索開始キー等を備えた操作手段、５は地
図描画制御手段（誘導経路記憶手段、地図表示制御手
段）であり、現在地周辺の地図画像Ｅ（地図、背景、文
字、他の情報等）を表示するとともに、車両Ｄ（自車）
の車両位置マークＤ’等を発生する。

【００１７】６は音声案内を行うスピーカーである。

【００１８】上記のごとき構成の装置において、電源が
オンされると、現在位置検出手段３は車両位置データ、
車両方位データを入力し、地図描画制御手段５を利用し
て車両位置を含む地図データ等を地図データ記憶手段１
から読み出し、該読み出した地図データを用いて車両Ｄ
の位置を中心とする北を上向きにした地図画像Ｅを描画
し、さらに地図画像Ｅの中心に車両方位方向を向けた車
両位置マークＤ’をディスプレイ２に描画する。そし
て、ユーザが現在位置を出発地とし、所望の目的地まで
最適な経路に沿って走行したいとき、操作手段４のカー
ソルキーにより地図スクロール操作を行い、目的地を探
す。カーソルが目的地に合ったところで操作手段４の目
的地入力キーを押圧すると、その時点のカーソル位置を
目的地として設定し、目的地データとして出力する。該
目的地データを入力された地図描画制御手段５は検出さ
れている現在位置を出発地として設定し、出発地から目
的地までが入る範囲の地図データを地図データ記憶手段
１から読み出し、該読み出した地図データの中の、特に
(イ)道路レイヤを用いて出発地から目的地までを結ぶ最
短の経路を横型探索法（一例である。）により検索し、
結果を地図描画制御手段５の誘導経路記憶手段に記憶さ
せる。その後、カーソル位置を中心とする図面画像Ｅが
描画されるエリアに入っている誘導経路が読み出され、
地図画像Ｅに重ねて所定色で太く強調した誘導経路をデ
ィスプレイ２に描画する。尚、地図描画制御手段５及び
事故多発情報記憶手段１１は、現在位置検出手段３から
車両位置計算用ＣＰＵを介して出力される現在位置デー
タ及び地図データ記憶手段１から出力される地図データ
に基づいて現在表示中の地図エリアを特定し、該地図エ
リアの(イ)道路レイヤ（記憶手段に記憶されている）を
サーチし、進行方向上に事故多発箇所Ｂがあるか判断す
る。そして、進行方向上に事故多発箇所Ｂがあれば地図
画像Ｅに事故多発情報Ｃを表示する。図２〜図４は、車
載用ナビゲーション装置Ａの地図描画制御手段５に関す
る事故多発箇所Ｂ、又は事故多発情報Ｃ等の表示方式例
を示す図である。

【００１９】図２で目的地に向かって走行中の車両Ｄの
車両位置マークＤ’が表示されているが、事故多発箇所
Ｂと車両Ｄの距離が、例えば、400m以上離れているの
で、画面には自車の周辺の地図は表示しているが事故多
発情報Ｃは表示されない。次に、車両もＤが事故多発箇
所Ｂに接近し、事故多発箇所Ｂと車両Ｄの距離が400m以
内になると図３に示すようにディスプレイ２の左側に事
故多発情報Ｃが表示される。

【００２０】図３の事故多発情報Ｃは、事故多発時
間、事故多発天候、事故多発季節、事故件数、
事故多発内容、事故多発内容の詳細、等を示す。更に
車両Ｄが事故多発箇所Ｂを通過認識するか若しくは事故
多発箇所Ｃから400m以上離れると事故多発情報Ｃの表示
をやめ、図２に示すように地図画像Ｅを元のように地図
画像Ｅに戻す。なお、地図描画制御手段５により描画さ
れる事故多発情報Ｃは、地図画像Ｅの、例えば九分の一
の大きさを持ち、地図描画制御手段５によりでディスプ
レイ２の、例えば、右下隅に合成されるものとする。こ
の図３のような表示とともに、地図描画制御手段５は現
在位置検出手段３から車両位置計算用ＣＰＵを介して出
力される現在位置データによって、次の事故多発箇所Ｂ
までの距離を算出し、所定距離まで接近したか否かをチ
ェックし所定距離内に接近していれば地図描画制御手段
５により、地図画像Ｅが表示される。

【００２１】また他の例としては、例えば、音声案内等
を選択すれば、「この先、事故多発地点です。減速して
ください」というようなメッセージで警告することもで
きる。従って、運転者は危険を予測して事故多発箇所Ｂ
に進入又は対応できる。

【００２２】なお、実施例では事故多発情報Ｃを表示す
る基準である事故多発箇所Ｂと車両距離を400mとした
が、勿論、この400mに限定されない。この事故多発箇所
Ｂ、事故多発情報Ｃ、又は操作方法、表示方法等は、夫
々自由であり、使用の状況、コスト、操作性等の各方向
から、最適な方法及び構成が採用される。

【００２３】前記したように、以上の動作説明は、過去
のデータを基に事故の発生地点を対象例として説明した
が、交差点内の事故多発情報Ｃについても、同様な動作
によって接近時に警告を行うことができる（図４）。

【００２４】

【発明の効果】本発明は、誘導経路中に存在する過去に
事故が多発している事故多発箇所を検出して、画面表示
及び／又は音声案内等を利用して表示及び／又は警告す
る構成である。従って、予め事故多発箇所及び情報の把
握と、このデーターを利用して安全運転に役立つこと、
等の数々の効果がある。

【００２５】また音声案内等を利用して警告する構成で
ある。従って、障害者への警告、居眠り運転等の非常時
における警告、等にも役立つ副次的な効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に関する道路地図表示装置の外観図であ
る。

【図２】本発明に関する道路地図表示装置のディスプレ
イ表示例である。

【図３】本発明に関する道路地図表示装置の事故多発点
情報のディスプレイ表示例である。

【図４】本発明に関する道路地図表示装置の他のディス
プレイ表示例である。

【図５】本発明に関する道路地図表示装置のブロック図
である。

【符号の説明】

１地図データ記憶手段１１事故多発情報記憶手段２ディスプレイ３現在位置検出手段３１方位センサ３２車速センサ４操作手段５地図描画制御手段６スピーカー事故多発時間事故多発天候事故多発季節事故件数事故多発内容事故多発内容の詳細Ａナビゲーション装置Ｂ事故多発箇所Ｃ事故多発情報Ｄ車両Ｄ’ 車両位置マークＥ地図画像

【手続補正書】

【提出日】平成９年６月５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図２】本発明に関する道路地図表示装置のディスプレ
イ表示例を示す図である。

【図３】本発明に関する道路地図表示装置の事故多発点
情報のディスプレイ表示例を示す図である。

【図４】本発明に関する道路地図表示装置の他のディス
プレイ表示例を示す図である。

【符号の説明】１地図データ記憶手段１１事故多発情報記憶手段２ディスプレイ３現在位置検出手段３１方位センサ３２車速センサ４操作手段５地図描画制御手段６スピーカー事故多発時間事故多発天候事故多発季節事故件数事故多発内容事故多発内容の詳細Ａナビゲーション装置Ｂ事故多発箇所Ｃ事故多発情報Ｄ車両Ｄ’ 車両位置マークＥ地図画像

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】地図データを記憶した地図データ記憶手
段と、車両の速度検出手段を含み、車両現在位置を検出
する現在位置検出手段と、所望の目的地までの誘導経路
を記憶した誘導経路記憶手段と、前記現在位置検出手段
により求めた車両位置等を表示する地図描画制御手段
と、前記現在位置検出手段により求めた車両位置等を画
面に表示する画面表示手段と、で構成される車載用ナビ
ゲーション装置において、前記地図データ記憶手段に過去に事故が多発して事故多
発情報を記憶する事故多発情報記憶手段を設け、この事
故多発情報記憶手段を利用して前記画面に、少なくと
も、事故多発時間、事故多発天候、等の事故多発情
報を表示することを特徴とする車載用ナビゲーション装
置。
【請求項２】地図データを記憶した地図データ記憶手
段と、車両の速度検出手段を含み、車両現在位置を検出
する現在位置検出手段と、所望の目的地までの誘導経路
記憶手段と、前記現在位置検出手段により求めた車両位
置等を表示する地図描画制御手段と、前記現在位置検出
手段により求めた車両位置等を画面に表示する画面表示
手段と、で構成される車載用ナビゲーション装置におい
て、前記地図データ記憶手段に過去に事故が多発して事故多
発情報を記憶する事故多発情報記憶手段を設け、この事
故多発情報記憶手段を利用して前記画面に、少なくと
も、事故多発時間、事故多発天候、事故多発季
節、事故件数、事故多発内容、事故多発内容の詳
細、等の事故多発情報を表示することを特徴とする車載
用ナビゲーション装置。
【請求項３】上記の事故多発情報表示が交差点内の事
故多発情報である請求項１又は請求項２の車載用ナビゲ
ーション装置。
【請求項４】上記の事故多発情報表示に、事故多発内
容を音声案内するようにした請求項１又は請求項２の車
載用ナビゲーション装置。