JPH06256674A - 二色性色素、該色素を含む液晶組成物および液晶素子 - Google Patents

二色性色素、該色素を含む液晶組成物および液晶素子

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JPH06256674A
JPH06256674A JP4395793A JP4395793A JPH06256674A JP H06256674 A JPH06256674 A JP H06256674A JP 4395793 A JP4395793 A JP 4395793A JP 4395793 A JP4395793 A JP 4395793A JP H06256674 A JPH06256674 A JP H06256674A
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JP
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liquid crystal
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liq
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JP4395793A
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Masaharu Kaneko
雅晴 金子
Hisayo Hosogai
尚代 細貝
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式〔I〕 【化1】 (式中、Rはアルキル基、アルコキシアルキル基、アル
コキシ基またはアルキル基、アルコキシアルキル基、ア
ルコキシ基で置換されたフェニル基もしくはシクロヘキ
シル基を示し、mは0、1又は2、nは1〜18の数を
示し、Xは 【化2】 を、Z1 〜Z9 は水素原子、ハロゲン原子、メチル基又
はメトキシ基を示し、Z 1 、Z2 またはZ4 、Z5 また
はZ7 、Z8 は互に連結して脂肪族環、芳香族環または
含窒素芳香環を形成してもよい。)で表されるパーフル
オロアルキルメルカプト基を含有するアゾ系二色性色素
およびこれを含む液晶組成物ならびに液晶素子。 【効果】 本発明の二色性色素は高い二色性と着色力を
有し、かつ色相も好ましいので、コントラストや耐久性
に優れた液晶組成物及び液晶素子を構成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な黄色から青色のア
ゾ系二色性色素およびこれを含む液晶組成物ならびに液
晶素子に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】現
在、液晶表示としてはツイストネマチック(TN)型表
示モード、スーパーツイスト(STN)モードなどの外
に各種の表示モードが提案されている。このうち液晶に
色素を溶解して用いるゲストホスト(GH)型表示方式
が、広い視野角などの特徴のために、自動車などの表示
パネルとして広く用いられている。
【0003】このGHモードに用いられる二色性色素の
特性としては下記の項目 1)二色性 2)溶解性 3)耐光性 4)着色力 が優れていることが要求される。
【0004】他方、市場のニーズが大きいブラックの液
晶組成物を構成する上で必要な赤色系の二色性色素につ
いては、従来、末端にアルキル基、ニトロ基あるいはシ
アノ基を有する構造の色素などが知られていた。フッ素
原子を含む置換基としては、トリフルオロメチル基は検
討されているがそれ以外の基については未だ充分でな
い。
【0005】しかしながら従来のニトロ基やシアノ基を
有する二色性色素は耐光性や溶解性に大きな難点があ
り、またアルキル基を有する色素は黄味の赤色などの浅
色の色相になりやすく、青味赤色などの深色の色相には
なりにくいという難点を有していた。また、従来の色素
は最近のTFT液晶素子などに用いられているフッ素系
液晶に対する溶解性などの親和性が充分ではないという
問題点があった。
【0006】本発明は上記の難点の少ない赤色系の二色
性色素およびこれを含む液晶組成物および液晶素子を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、前記請
求項1において一般式〔I〕で表されるパーフルオロア
ルキルメルカプト基を含有するアゾ系二色性色素および
これを含む液晶組成物および少なくとも一方が透明な2
枚の電極付基板間に該液晶組成物を挟持してなる液晶素
子により達成される。本発明のアゾ系二色性色素は下記
の反応式
【0008】
【化3】
【0009】により、合成されるパーフルオロアルキル
メルカプト基を含むアニリン類から、公知のジアゾ化カ
ップリング反応を適用することにより合成することがで
きる。前示一般式〔I〕に於けるRとしてはメチル、エ
チル、直鎖状または分枝状のプロピル、ブチル、ヘキシ
ル、オクチルなどのC1〜C18のアルキル基、エトキ
シメチル、ブトキシメチル、エトキシエチル、ブトキシ
エチルなどのアルコキシアルキル基、メトキシ、エトキ
シ、直鎖状または分枝状のプロポキシ、ブトキシ、ヘプ
チルオキシなどのC1〜C18のアルコキシ基、ブチル
フェニル、ヘキシルフェニルなどのアルキル置換フェニ
ル基、エトキシメチルフェニル、ブトキシエチルフェニ
ルなどのアルコキシアルキル置換フェニル基、プロポキ
シフェニル、ヘキシルオキシフェニルなどのアルコキシ
置換フェニル基、ブチルシクロヘキシル、オクチルシク
ロヘキシルなどのアルキル置換シクロヘキシル基、ブト
キシエチルシクロヘキシルなどのアルコキシアルキル置
換シクロヘキシル基、ペントキシシクロヘキシルなどの
アルコキシ置換シクロヘキシル基が挙げられる。又、X
で示される
【0010】
【化4】
【0011】は、トランスシクロヘキシレン基を示す。
本発明の二色性色素では、とくにジスアゾ系色素は赤色
で青味赤色〜紫色の深色系の赤色を呈するので、ブラッ
ク色の液晶組成物の成分として好ましい。本発明の液晶
組成物は前示一般式〔I〕で示されるアゾ系二色性色素
を、〔液晶デバイスハンドブック;日本学術振興会第1
42委員会編(1989);p154〜p192,p7
15〜p722〕記載のネマチックあるいはスメクチッ
ク相を示すビフェニル系、フェニルシクロヘキサン系、
フェニルピリミジン系、シクロヘキシルシクロヘキサン
系などの各種の液晶化合物または液晶組成物に公知の方
法で混合することにより容易に調製することができる。
このような液晶化合物の例としては、特開平3−148
92号公報等に記載の化合物が挙げられる。この他、T
FT液晶素子のようなフッ素系液晶も好適に使用でき
る。
【0012】また本発明の液晶組成物はコレステリルノ
ナノエートなどの、液晶相を示しても示さなくても良い
光学活性化合物を含有してもよく、あるいは紫外線吸収
剤、酸化防止剤などの各種の添加剤を含有しても良い。
このようにして得られた液晶組成物を、少なくとも一方
が透明な電極付基板間に挟持することにより、ゲストホ
スト効果を応用した素子〔松本正一、角田市良“液晶の
最新技術”工業調査会,34(1983);J.L.F
ergason,SID85Digest,68(19
85)等〕などを構成することができる。該基板として
は通常ガラス板或いはアクリル樹脂ポリカーボネート樹
脂、エポキシ樹脂等の各種合成樹脂板が挙げられ、その
基板上に電極層が形成される。透明電極層としては、酸
化インジウム、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化ス
ズ等の金属酸化物から成るものが通常使用される。透明
電極層の液晶に接する表面は必要に応じて配向処理を施
す。該配向処理の方法としては、例えばオクタデシルジ
メチル〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕アンモ
ニウムクロライド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウ
ムブロマイド等を塗布して垂直配向にする方法、ポリイ
ミドを塗布して平行配向にする方法、綿布、脱脂面等で
ラビングして平行配向にする方法、SiOを斜めの角度
から蒸着して平行配向にする方法等が適宜用いられる。
【0013】基体は互に配向処理層面が対向するように
してスペーサー等を介して一体化し、1〜50μ好まし
くは1〜15μの素子間隔の素子を構成し、この素子間
隔の中に液晶を封入する。
【0014】
【発明の効果】本発明の高い二色性と高い着色力をもつ
赤色系の二色性色素およびこれを含むフッ素系液晶組成
物などにより、コントラストおよび耐久性に優れた表示
素子などの液晶素子を構成することができる。
【0015】
【実施例】次に、本発明を実施例により、具体的に説明
が本発明はこれら実施例により何ら限定されない。 実施例1 下記構造式で示されるパーフルオロアルキルメルカプト
基含有モノアゾ系化合物
【0016】
【化5】
【0017】85mgを酢酸4ml、プロピオン酸4m
lに溶解して0〜5℃に冷却し、これに44%ニトロシ
ル硫酸0.17gを撹拌下に加える。同温度で1時間撹
拌した後、スルファミン酸20mgを加えてジアゾ液を
調製する。他方、下記のカップラー
【0018】
【化6】
【0019】0.23gをN−メチルピロリドン2m
l、メタノール50mlに溶解して調整したカップラー
液を準備し、これを0〜5℃に冷却して撹拌下にジアゾ
液を徐々に加え、同温度で2時間反応させた。反応後、
室温に冷却しメタノールで希釈して析出物を濾過、水
洗、乾燥して得られた粗結晶をカラムクロマトにより精
製して下記構造式
【0020】
【化7】
【0021】で示されるアゾ系化合物を得た。このアゾ
化合物を商品名ZLI−1565(E.MERCK社
製)として市販されているフェニルシクロヘキサン系液
晶混合物に1wt%の濃度で溶解させ赤色のゲストホス
ト液晶組成物を調製した。これをポリイミド系樹脂を塗
布、硬化、ラビング処理した透明電極付きガラス基板を
対向させ、液晶が平行配向となるように構成したギャッ
プ9μのセルに封入した。
【0022】この赤色に着色したセルの配向方向に平行
な直線偏光に対する吸光度(A//)および配向方向に垂
直な直線偏光に対する吸光度(A⊥)を測定し、その吸
収ピーク(λmax:592nm)におけるオーダーパ
ラメーター(S)を下記の式 S=(A//−A⊥)/(A//+2A⊥) から求めた結果、S=0.76であった。上記のZLI
−1565の代りに商品名ZLI−4792(E.ME
RCK社製)として市販されているフッ素系液晶混合物
を用いて、同様にしてオーダーパラメーターを求めた結
果、S=0.75(λmax:566nm)であった。
【0023】実施例2,3 実施例1と同様にして調製したジアゾ液に、下記構造式
【0024】
【化8】
【0025】で示されるキノリン系カップラーを実施例
1と同様にして反応、処理して下記構造式
【0026】
【化9】
【0027】で示されるアゾ化合物を得た。これを実施
例1と同様にして赤色に着色した液晶セルを作製し、同
様にしてオーダーパラメーターを測定した結果、S=
0.74(λmax:570nm)であった。同様にし
て下記構造式
【0028】
【化10】
【0029】で示されるカップラーを反応させ下記構造
【0030】
【化11】
【0031】で示されるアゾ化合物を得た。これを実施
例1と同様にして赤色に着色した液晶セルを作製し、同
様にしてオーダーパラメーターを測定した結果、S=
0.78(λmax:519nm)であった。
【0032】実施例4 上記の実施例に準じた方法により得られたアゾ系色素の
フェニルシクロヘキサン系液晶混合物:商品名ZLI−
1565(E.MERCK社製)中におけるオーダーパ
ラメーター(S)と色相を表−1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02F 1/13 500 9225−2K 1/137 101 9315−2K

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式〔I〕 【化1】 (式中、Rはアルキル基、アルコキシアルキル基、アル
    コキシ基またはアルキル基、アルコキシアルキル基、ア
    ルコキシ基で置換されたフェニル基もしくはシクロヘキ
    シル基を示し、mは0、1又は2、nは1〜18の数を
    示し、Xは 【化2】 を、Z1 〜Z9 は水素原子、ハロゲン原子、メチル基又
    はメトキシ基を示し、Z 1 、Z2 またはZ4 、Z5 また
    はZ7 、Z8 は互に連結して脂肪族環、芳香族環または
    含窒素芳香環を形成してもよい。)で表されるパーフル
    オロアルキルメルカプト基を含有するアゾ系二色性色
    素。
  2. 【請求項2】 液晶化合物と請求項1記載のパーフルオ
    ロアルキルメルカプト基を含有するアゾ系二色性色素を
    含む液晶組成物。
  3. 【請求項3】 少なくとも一方が透明な二枚の電極付基
    板間に請求項2記載の液晶組成物を挟持してなる液晶素
    子。
JP4395793A 1993-03-04 1993-03-04 二色性色素、該色素を含む液晶組成物および液晶素子 Pending JPH06256674A (ja)

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