JPH06256599A - オイルブリードepdmゴム - Google Patents

オイルブリードepdmゴム

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JPH06256599A
JPH06256599A JP6757293A JP6757293A JPH06256599A JP H06256599 A JPH06256599 A JP H06256599A JP 6757293 A JP6757293 A JP 6757293A JP 6757293 A JP6757293 A JP 6757293A JP H06256599 A JPH06256599 A JP H06256599A
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JP
Japan
Prior art keywords
epdm rubber
bleeding
oil bleeding
pts
rubber
Prior art date
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Pending
Application number
JP6757293A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsushi Sato
徹志 佐藤
Shinsuke Kawaji
信介 川治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Inoue MTP KK, Inoac Corp filed Critical Inoue MTP KK
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Publication of JPH06256599A publication Critical patent/JPH06256599A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強度、耐熱性及び耐候性、加工性及び低コス
トを維持し、長期的に表面潤滑性を有するオイルブリー
ドEPDMゴム(或る時間の経過後に所定の可塑剤が表
面にしみだしてくるもの)を提供する。 【構成】 オイルブリードEPDMゴムは、エチレン−
プロピレン−ジエンモノマー共重合物(EPDM)10
0重量部に対し、フタル酸ジ−オクチル(DOP)、ア
ジピン酸ジ−ブチルジグリコール(BXA)、セバシン
酸ジ−オクチル及びアビエチン酸メチルから選択される
1種又は2種以上を10〜50重量部(特に、20〜3
5重量部)含有することを特徴とする。自動車用プラグ
ホール、グロメット、各種パッキン材、カバーパーキン
グ及びローラー等の材料に利用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オイルブリードEPD
Mゴム、即ち或る時間の経過後に所定の可塑剤が表面に
しみだしてくる表面潤滑性を有するEPDMゴムに関
し、自動車用プラグホール、グロメット、各種パッキン
材、カバーパーキング及びローラー等の材料に利用され
る。
【0002】
【従来の技術】EPDMゴムは、優れた耐熱性及び耐候
性をもち、汎用ゴム並のコストという点で自動車の部品
をはじめ、各分野において幅広い用途に使用されてい
る。その用途の中には表面の摺動抵抗を下げるような潤
滑性を要求するものがあり、例えば、アッセンブリ性
(プラグホール、グロメット、パッキン類等)、摺動性
(カバーパーキング、ローラー等)の場合には、その対
応策としてシリコン、フッ素系薬品により表面処理を
行う、シリコンオイル等に浸漬する、フッ素系樹脂
をゴムにブレンドする等の方法がとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記及び
の表面処理等を行う方法では、工程が増えて製法が複雑
となるとともにコスト高となり、また表面処理層が除去
されると潤滑性がなくなり、長期に渡って潤滑性を維持
できない。また、上記フッ素系樹脂をゴムにブレンド
する方法については、多量に配合しないと効果が得られ
ないので、ゴム物性が低下するとともに非常にコストが
高くなるという問題があった。
【0004】本発明は上記問題点を解決するものであ
り、強度、耐熱性及び耐候性、加工性及び低コストを維
持し、長期的に表面潤滑性を有するオイルブリードEP
DMゴムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、長期的に表
面潤滑性を有するEPDMゴムを安価に且つ従来の製造
設備をそのまま利用して製造できる方法について、鋭意
検討した結果、EPDMゴムにとって相溶性が十分に優
れないためこのゴムの添加剤としては全く不都合な可塑
剤を逆に配合することにより、ブリード性を付与して長
期の潤滑性を与えることを見出して、本発明を完成した
ものである。本発明のオイルブリードEPDMゴムは、
エチレン−プロピレン−ジエンモノマー共重合物100
重量部に対し、フタル酸ジ−オクチル(以下、DOPと
いう。)、アジピン酸ジ−ブチルジグリコール(以下、
BXAという。)、セバシン酸ジ−オクチル及びアビエ
チン酸メチルから選択される1種又は2種以上を10〜
50重量部含有することを特徴とする。
【0006】上記「EPDM」は、エチレン−プロピレ
ン−ジエンモノマー共重合物であり、このジエンモノマ
ーとしては、エチリデンノルボルネン、1,4−ヘキサ
ジエン、ジシクロペンタジエン等を用いることができ
る。上記「DOP」としては、フタル酸ジ−n−オクチ
ル又はフタル酸ジ−2−エチルヘキシル等のように炭素
数が8のものであればよい。また、上記に列挙するもの
は、いずれもEPDMとある比率まで相溶性を有しその
比率を越えると相溶性が悪くなり、その分が連続的にゴ
ム表面にブリードしてくる性質を有する、いわゆる可塑
剤である。これらの可塑剤の汎用樹脂に対する相溶性
は、表1に示すようにいずれも近似したものである
(「10889の化学商品」、第822〜823頁、化
学工業日報社発行)ので、同様なブリード性を有するこ
ととなる。
【0007】
【表1】
【0008】上記DOP、BXA等の可塑剤の含有量
は、10重量部未満ではブリード性に乏しく、目的とす
る表面の潤滑性が得られないし、また、50重量部を越
えると未加硫生地にもブリードが発生し、加硫直後のブ
リードも著しく、成形が困難となり、更に加硫物性も著
しく低下するため好ましくない。
【0009】
【作用】本発明に使用されるゴム成分は、EPDMから
なる。従って、優れた耐熱性、耐候性及び成形性、更に
加硫可能性を有する。また、本発明では潤滑油として
は、DOP、BXA等が用いられる。これらは、いずれ
もEPDMと或る比率まで相溶性を有するものであり、
しかもこれらは、この一定比率以上に配合されるもので
ある。従って、その比率を越えた分が連続的にゴム表面
にブリードしてくることとなる。更に、この可塑剤の一
定量がEPDMに配合されるので、EPDMの物理特性
に悪影響を与えず、優れた成形性も維持でき、更に揮発
性が小さいので耐熱潤滑性及び長期潤滑性を有する。
【0010】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 (1)試験片の作製 表2に示す配合組成物(試験例No.1〜7)を用い
て、以下の条件下により成形し、その後加硫して各試験
片を作製した。尚、表2中の数値は各々重量部を示す。
尚、同表中の「カーボンブラック」は東海カーボン株式
会社製の「シーストSO」(商品名)、「パラフィン系
プロセスオイル」は、出光興産株式会社製の「PW−3
80」(商品名)、「加硫促進剤」は大内新興化学工業
株式会社製の「ノクセラーBZ」、「ノクセラーC
Z」、「ノクセラーTT」(商品名)を用いた。
【0011】(1)成形条件 硫黄及び加硫促進剤を除く各配合剤を3リットル密閉型
混合機でミキシングした後、硫黄及び加硫促進剤を8イ
ンチオープンロールにて投入混練して練生地を得た。 (2)加硫条件 上記練生地から、加硫プレス成型、160℃×20分間
で各テストピースを調製した。
【0012】
【表2】
【0013】(2)性能評価 次いで、各試験片の硬度、引張り強度、伸び、耐熱性及
び摩擦係数(ブリード性)の物性・性能評価を行った。
この結果を表3に示す。尚、試験方法は以下の通りであ
る。
【0014】
【表3】
【0015】硬度 JIS K 6301の方法に準拠した。 引張り強度 JIS K 6301 加硫ゴム物理試験方法によっ
た。 伸び JIS K 6301 加硫ゴム物理試験方法によっ
た。 耐熱性 JIS K 6301 加硫ゴム物理試験方法によっ
た。 摩擦係数 鋼板上に試料板(100mm×100mm×2mm)を
載せ、この上に500gの荷重Wをかけ、この試料板を
引張り、この負荷量(f)をロードセルにて測定した。
そして、摩擦係数(μ)をf/Wにて算出した。尚、表
中の各値は、ブランク(試験例No.1)を100とし
たときの相対値として求めた。
【0016】(3)性能評価結果 表3の結果によれば、DOP及び/又はBXAを20部
以上を配合する場合は、無配合の場合(No.1)と比
べると、著しくブリード性が向上した。即ち、DOPを
20部を配合した場合(No.2)でも、加硫直後はブ
リード性がみられないものの、耐熱試験後においては摩
擦係数が〔1/10〕未満と著しく低下し、加硫3日後
においても約1/2にまで低下した。また、これらの可
塑剤を30部を配合した場合(No.3及びNo.5)
は、加硫直後はブリード性がみられず、加硫3日後及び
耐熱試験後においては摩擦係数が〔1/10〕未満と著
しく低下し、大変優れ且つバランスのよいブリード性、
且つ加硫直後はしみださないものの経時により徐々にし
みだすという大変好ましいブリード性を示した。更に、
35部を配合した場合(No.4及び6)は、この加硫
生地ではブリードが生じず、しかもうまく加硫でき、ま
た加硫直後においては1/5に摩擦係数が低下したとと
もに、加硫3日後及び耐熱試験後においては摩擦係数が
同様に著しく低下した。
【0017】そして、ゴム物性(硬度、引張り強度、伸
び、耐熱性)はほとんど変化しなかった。更に、パラフ
ィン系プロセスオイルを10部及びDOPを60部配合
すること以外は試験例No.1と同組成の組成物を用い
て、同様に成形しようとした所うまく成形できなかった
とともに、その生地にもブリードが生じた。尚、本発明
においては、前記具体的実施例に示すものに限られず、
目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施
例とすることができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明のオイルブリード
EPDMゴムは、ゴム物性(硬度、引張り強度、伸び、
耐熱性及び成形性)を維持しつつ、経時により可塑剤と
いう潤滑油を表面にブリードさせることができる。従っ
て、EPDMの特性を備えつつ、長期に渡って表面の潤
滑性を維持することができるとともに、容易に且つ安価
に製造できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン−プロピレン−ジエンモノマー
    共重合物100重量部に対し、フタル酸ジ−オクチル、
    アジピン酸ジ−ブチルジグリコール、セバシン酸ジ−オ
    クチル及びアビエチン酸メチルから選択される1種又は
    2種以上を10〜50重量部含有することを特徴とする
    オイルブリードEPDMゴム。
JP6757293A 1993-03-03 1993-03-03 オイルブリードepdmゴム Pending JPH06256599A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998010435A1 (fr) * 1996-09-05 1998-03-12 Kabushiki Kaisha Miyasaka Gomu Passe-fil
JP2001002864A (ja) * 1999-06-18 2001-01-09 Nok Corp Epdm組成物

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