JPS5925830A - 自動車用シ−ル材 - Google Patents

自動車用シ−ル材

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JPS5925830A
JPS5925830A JP13466982A JP13466982A JPS5925830A JP S5925830 A JPS5925830 A JP S5925830A JP 13466982 A JP13466982 A JP 13466982A JP 13466982 A JP13466982 A JP 13466982A JP S5925830 A JPS5925830 A JP S5925830A
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JP
Japan
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weight
resistance
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thiopropionate
chlorinated polyethylene
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JP13466982A
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JPS6314738B2 (ja
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Naotoshi Watanabe
渡辺 直敏
Yasuaki Saitou
斉藤 泰旻
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Resonac Holdings Corp
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Showa Denko KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ■ 発明の目的 本発明は(〜塩素化ポリエチレン、0フアーネスブラツ
ク、Gフェノール系酸化防止剤、0チオプロピオネート
系酸化防止剤、■塩化ビニル系重合体の脱塩化水素防止
剤および[F]有機過酸化物から得られる自動車用&ン
ール材に関するものであり、耐熱性のすぐれた自動車用
シール材質を提供することを目的とするものである。
■ 発明の背景 以前から、熱可塑性ニジストマーに滑剤、充填剤、老化
防止剤、可塑剤、加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、
架橋剤、架橋助剤などの添加剤を加えて加熱処理させ、
加硫または加橋させることによって得られるゴム弾性組
成物、すなわちゴム製物は自動車の安全・保安重量部品
やその他の部品に数多く使用され、自動車の性能の維持
向上に多大に貢献していることは周知の通りである。し
かし、最近の自動車産業の動向にともない、排気ガス規
制、自動車の構造改良などがなされている。
自動車用シール材としても、最も自要視される4熱性、
耐寒性、耐密封性、耐摩耗性、耐水性、耐油性、耐候性
、耐屈曲性などの特性がさらに高性能(高特性)を有す
る材料が要望されている。これらの特性が高性能である
熱可塑性エラストマー〔たとえば、ケイ素含有ゴム状物
(シリコンゴム)、エピクロルヒドリン系ゴム状物、弗
素含有ゴム状物〕については、加工性およびコストの点
において問題がある。一方、一般に使用されている熱可
塑性エラストマーは価格の点については問題がないが、
二重結合を有しているために耐熱性および耐候性が乏し
い。そのために、老化防止剤、酸化防止剤などを添加し
ているが、老化防止剤、酸化防止剤がブリードするばか
りか、全ての特性についても一長一短あり、満足すべき
ものとはかならずしも云えない。その上%製品を長時間
使用すると、エラストマーの劣化によるゴム弾性の低下
を生ずる々どの欠点がある。さらに、一般に用いられて
いる個々の熱可塑エラストマーについて、問題点を詳細
に論述する。
スチレン−ブタジェン共重合ゴム(SBR)おヨヒアク
リロニトリルーブタジエン共重合ゴム(NBR)Kつい
ては%耐油性、耐寒性および耐屈曲性はすぐれているが
、構造上二重結合を有しているために耐候性、劇オゾン
性および耐熱老化性が比較的多量の老化防止剤、酸化防
止剤などを添加しても、長時間の保持性が劣る。また、
エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合ゴム(EPD
M)については、耐寒性、耐屈曲性、劇オゾン性および
耐熱老化性はすぐれている。しかし、自動車用フレキシ
ブルブーツに最も重要な物性である面4油性においてす
ぐれた特性を有しない。さらに、クロロプレン系ゴム(
CR)については、耐油性、耐寒性および耐屈曲性はす
ぐれた特性を発揮する。
しかしながら、SBRおよびNBRと同様に二重結合を
有するために老化防止剤を比較的多量添加することによ
って短時間の耐候性および耐オゾン性を改良することが
できる。しかし、長時間使用することにともない、これ
らの特性が低下する。
また、120℃以上の厳しい温度条件では、耐熱老化性
が低い。さらに、クロロスルフォン化ポリエチレンにつ
いては、耐油性、耐寒性%耐屈曲性、耐オゾン性および
耐候性はすぐれた特性を有する。
また、耐熱老化性においては120℃までの温度条件で
はすぐれた特性を有する。しかしながら、120℃以上
の厳しい条件にさらされると、耐熱老化性が低下する。
σ■ 発明の構成 以」二のことから、本発明者らは、比較的に低価格であ
り、かつこれらの一般に使用されている熱可塑性ニジス
トマーが有する欠点を改良し、自動車用シール旧に適合
したゴム弾性組成物を得ることについて種々探索した結
果、 ■ 塩素化ポリエチレン 100重量部。
0 ファーネスブラック 10〜100重量部、G フ
ェノール系酸化防止剤 0.1〜100重量部、 0 チオプロピオネート系酸化防止剤 0.1〜10.
0重量部、 ■ 塩化ビニル系重合体の脱塩化水素防止剤(以下「脱
塩化水素防止剤」と云う)0.5〜150重量部 および [F] 有機過酸化物 0.1〜200重量部から得ら
れる自動車用シール材が、比較的に低価格であるのみな
らず、前記のごとき一般に使われている熱可塑性エラス
トマーが有する欠点を大きく改良していることを見出し
、本発明に到達した。
収 発明の効果 本発明によって得られる自動車用シール材はフェノール
系酸化防止剤、チオプロピオネート系酸化防止剤と脱塩
化防止剤とを併用することにより、有機過酸化物の分野
によって生じる遊離ラジカルの消費が極めて少なく、し
たがって比較的に多量の前記酸化防止剤および脱塩化水
素防止剤を配合しても、架橋度に及ぼす影響が少なく、
シたがって耐熱性にすぐれた自動車シール材である。
本発明によって得られた自動車用シール材は下記のごと
き特徴(効果)を発揮する。
(1)耐熱性および柔軟性が良好である。
(2)耐候性がすぐれている。
(3)耐屈曲性、耐摩耗性および耐寒性が良好である。
(41耐m性(アロマティックオイル、アリファテイッ
クオイル)がすぐれている。
(5)寸法精度がよい。
(6)成形加工性が良好であるばかりでなく、成形時の
収縮率が小さい。
(力 最も特徴ある効果は、140℃以上の厳しい条件
でも、耐熱老化性がすぐれており、長時間の使用にも耐
熱老化性の低下が比較的に小さい。
凹 発明の詳細な説明 囚 塩素化ポリエチレン 本発明において使われる塩素化ポリエチレンはポリエチ
レンの粉末または粒子を水性懸濁液中で塩素化するか、
あるいは有機溶媒中に溶解したポリエチレンを塩素化す
ることによって得られるものである(水性懸濁液中で塩
素化することによって得られるものが重重しい)。一般
には、その塩素含有量が20〜50重量係の非結晶性ま
たは結晶性の塩素化ポリエチレンであり、特に塩素含量
が25〜45重量係の非結晶性の塩素化ポリエチレンが
好ましい。
前記ポリエチレンはエチレンを単独重合またはエチレン
と多くとも10重量係のα−オレフィン(一般には、炭
素数が多くとも12個)とを共重合することによって得
られるものである。その密度は一般には、0910〜0
.970,9/ccである。
また、その分子量は5万〜70万である。
本発明の組成物を製造するにあた9、塩素化ポリエチレ
ンのみを使用してもよいが、塩素化ポリエチレンと混和
性のある他種の高分子物質を配合してもよい。該高分子
物質としては、エチレン−プロピレン−ジエン三元系共
重合ゴム(EPDM)、天然ゴム、クロロプレン系ゴム
、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム状物、スチレン
−ブタジェン共重合ゴム状物(SBR)、アクリロニト
リル−ブタジェン共重合ゴム状物(NBR)およびブタ
ジェン単独重合ゴム状物のごときゴム状物〔一般には、
ムーニー粘度(MLo、A)は10〜15o〕があげら
れる。また、他の高分子物質としては、前記ポリエチレ
ン、塩化ビニルを主成分とする塩化ビニル樹脂(重合度
、400〜1800)、メチルメタクリレートを主成分
とするメチルメタクリレート系樹脂およびアクリロニト
リル−スチレン共重合樹脂のごとき樹脂状物があげられ
る。これらのゴム状物および樹脂状物については、神原
ら編集六合成ゴムハンドブック〃 (朝倉書店、昭和4
2年発行)、村橋ら編集もプラスチックハンドブック〃
 (朝倉書店、昭和44年発行)などによってよく知ら
れているものである。
部である。
0 フェノール系酸化防止剤 本発明において使われるフェノール系酸化防止剤は一般
に合成樹脂などの有機物質の酸化防止剤として使用され
ているものである。該フェノール系酸化防止剤のうち、
代表的なものの一般式は下式〔(I)式ないしく5)式
〕として表わされる。
〔以下「フェノール系化合物(1)」と云う]〔以下「
フェノール系化合物(2)」と云う〕〔以下「フェノー
ル系化合物(3)」と云う■ 〔以下「フェノール系化合物(4)」と云う〕ただし、
R,、R2およびR3は同一でも異種でもよく、水素原
子または炭素数が1〜20個のアルギル基、炭素数が4
〜20個のシクロアルキル基。
炭素数が1〜20個のアルキル基を有する1−アルギル
シクロアルギル基および炭素数が1〜20個のアルキル
基を有する1−アルキルベンジル基からなる群から選ば
れた炭化水素基であるがb R5R2およびR3のうち
、少なくとも二個は該炭化水素基であり、R4は炭素数
が1〜6個のアルキル基であり、R5およびR6は同一
でも異議でもよく、水素原子、上記炭化水素基もしくは
炭素数が7〜20個のアラルキル基または炭素数が1〜
20個のアルコシ基であるが、R6および鳥のうち、少
なくとも一個は該炭化水素基もしくは上記アラルキル基
であり%R1およびR8は同一でも異種でもよく、水素
原子あるいは炭素数が1〜12個のアルキル基、炭素数
が4〜12個のシクロアルキル基、炭素数が6〜12個
のアリル(aryl)基または炭素数が1〜12個のア
ルキル基を有する1−アルキルシクロアルキル基もしく
は1−アルキルベンジル基であり、R9は炭素数が、1
〜12個のアルキリデン基またはアルキレン基であり、
Xは1〜6の整数であL yは1.2または3である〕
(I)式で示されるフェノール化合物(1)のうち、(
I)式においてRf%R2およびR3の炭素数がそれぞ
れ多くとも12個のものが好ましい。好ましいものの代
表例としては、2,6−ジー第三級−プチル−4−エチ
ルフェノール、2.6−ジー第三級−フチル−4−#−
F−ルフェノール、2.4−シ)fルー6−(α、α′
、γ、γ″−テトラメチルブチル)フェノール、2.6
−ジペンジルー4−メチルフェノール、2.6−ジー第
三級−アミル−4−メチルフェノールおよび2−第三級
−ブチル−4−エチル−6−第三級オクチルフェノール
があげられる。その他の該フェノール系化合物の代表例
は特開昭50−138050号、同51.−64563
号および同5]−] 12867号各明細書に記載され
ている。
また%■で示されるフェノール系化合物(2)のうち、
0式においてR4の炭素数が3ないし6個のものが望ま
しい。望ましいものの代表例としては、テトラ〔メチレ
ン−3−(3,5−ジー第三級−ブチル−4−ヒドロキ
ンフェニル)プロピオネートコメタン、テトラ〔メチレ
ン−4−(3−第三級−フチルー5−n−へキシル−4
−ヒドロキシフェニル)ブチレートコメタンおよびテト
ラ〔メチレン−4−(3,5−ジー第三級−プチル−4
−ヒドロキシフェニル)ブチレートコメタンがあげられ
る。
その他の該フェノール系化合物の代表例は特開昭51−
6251号、同51−64563号および同51.−1
12867号各明細書に記載されている。さらに、帥で
示されるフェノール系化合物のうち、R5およびR6の
炭素数が多くとも18個のものが好ましく、特に4個以
上のものが好適である。
好適な該フェノール系化合物の代表例としては、2.2
′−チオビス−(4−オクチルフェノール)%4.4”
−チオビス〔4−メチル−6−(1−メチルシクロヘキ
ンル)フェノール〕、4.4’−チオビス(3,6−ジ
ステアリルフェノール)および2.2’−ジチオビス−
(4−n−プロポキン−6−第三級−ブチルフェノール
)があげられる。その他の該フェノール系化合物の代表
例は特開昭51−56860号、同51−64563号
および同51−112687号各明細書に記載されてい
る。
また、測成で表わされるフェノール系化合物(4)のう
ち、前記の■式において、R7およびR8の炭素数が多
くとも18個のものが望1しく、とりわけ4個以下のも
のが好適である。さらに、Roの炭素数が多くとも12
個のものが好ましく、特に8個以下のものが好適である
。該フェノール系化合物の代表的々ものとしては、2.
2′−メチレンビス(4,6−シメチルフエノール)、
2.2″−メチレンビス−(4−メーF−ルー6−第三
級−ブチルフェノール)、4.4”−メチレンビス−(
6−i三級−ブチルフェノール)、2.2”−イソプロ
ピリデンビス−(4,,6−ジーn−オクチルフェノー
ル)および4,4′−デカメチレンビス−(3−メチル
フェノール)、2.2’−1−リチオビス=(4−メト
キシ−6−第三級−ブチルフェノール)および4.4’
−)リチオビス−(2,6−ジー第三級−ブチルフェノ
ール)がhげび同51−112867号各明細書に記載
されている。
(q カーボンブラック さらに、本発明において用いられるm−1カーボンブラ
ックとしては、一般にはその比表面積が低温窒素吸着法
およびBET法で測定して20〜1800 n?/ 、
!l/および細孔容積が細孔半径30〜7500人の範
囲において水銀圧入法で測定して1.5〜4.Qcc/
gであり、特に比表面積が600〜1200i/gのも
のが有効である。
該カーボンブラックと17では、チャンネルブラック、
サーマルブラック、アセチレンブラックおよびファーネ
スブラック法によって製造されるカーボンブラックがあ
げられる。これらのカーボンブラックについては、カー
ボンブラック協会編−\カーボンブラック便覧〃 (図
書出版社、昭和47年発行)、ラバーダイジェスト社線
N便覧、ゴム・プラスチック配合薬品〃 (ラバーダイ
ジェスト社、昭和49年発行)、前記六合成ゴムハンド
ブック〃などによってそれらの製造方法および物性など
がよく知られているものである。これらのカーボンブラ
ックのうち、導電性カーボンブラックおよびアセチレン
法によって得られるアセチレンブラック(一般には、比
表面積は600〜1,200m”/9’)は、電導性が
大きく、高モジュラスになるため好適でない。また、チ
ャンネル法によって得られるチャンネルブラック(一般
には、比表面積は50〜1200???″/El)は特
殊な用途に使用されているが pHが酸性を示している
ために本発明に使用するカーボンブラックとしては好適
でない。これらに対し、サーマル法、ファーネス法によ
って得られるサーマルブラックおよびファーネスブラッ
クは塩素化ポリエチレンに対して補強性、屈曲性、耐摩
耗性、耐熱性、耐油性およびアルカリ性(pHとして)
t−有しているため、比較的少ない配合量で高い特性を
付与することができる理由によって好適である。
0 チオプロピオネート系酸化防止剤 また、本発明において用いられるチオプロピオネ−1・
系酸化防止剤は前記のフェノール系酸化防止剤と同様に
合成樹脂などの有機物質の酸化防止剤として使われてい
るものであり、しばしば該フェノール系酸化防止剤とと
もに併用されているものである。該チオプロピオネート
酸化防止剤のうち、代表的なものの一般式は1式〔Mな
いはり式〕として示される。
帥 ただし、 R,o、R,、およびRI2は同一でも異種
でもよく、炭素数が1〜20個のアルキル基、アリル(
aryl)基およびアラルキル基からなる群から選ばれ
た炭化水素基であり、nは1ないし2oの整数である) 本発明において使用されるチオプロピオネート系酸化防
止剤のうち、代表例としては、ジブチルチオジプロピオ
ネート、シアミルチオジプロピオネート、ジヘキシルチ
オジプロピオネート、ジヘプチルチオジプ口ピオネート
、ジオクチルチオジブロビナネート、ジノニルチオジプ
ロピオネート、ジラウリルチオジプロピオネート、シミ
リスチルチオジプロピオネート、ラウリル・ステアリル
チオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネ
ートおよびペンタエリスリトールテトラキス(β−ラウ
リルチオプロピネート)があげられる。
その他のチオプロピオネート系酸化防止剤の代表例はラ
バーダイジェスト社編六便覧・ゴム・プラスチック配合
薬品〃 (ラバーダイジェスト社、昭和49年発行)の
第105頁ないし第111頁及び山田ら編集Nプラスチ
ック配合剤(基礎と応用)〃(犬成社、昭和44年発行
)の第111頁ないし第130頁に詳細に記載されてい
る。該チオプロピオネート系酸化防止剤のうち、前記の
M式及び■式において、RlobRllおよびRI2の
炭素数がそれぞれ多くとも20個のものが望ましく、と
シわけ12個以上のものが好適である。好適なチオプロ
ピオネート系酸化防止剤の代表例としては、ジラウリル
チオグロピネートジミリスチルチオジプロビオネート、
ラウリル・ステアリルチオジプロピオネート、ジステア
リルチオジプロピオネートおよびペンタエリスリトール
テトラキス(β−ラウリルチオプロピネート)があげら
れる。
■ 脱塩化水素防止剤 さらに、本発明において使用される脱塩化水素防止剤は
一般に塩化ビニル系重合体のようにハロゲン原子C主と
して、塩素原子)を含有する重合体が熱などによって生
じる脱塩化水素を防止するために広く使われているもの
である。該脱塩化水素防止剤は金属石けん、無機酸塩類
金属の配合物、有機スズ化合物および純有機化合物に大
別される。
これらのうち、金属石けんの代表例としては、炭素数が
1〜10個の有機カルボン酸(多くとも3個の塩素原子
で置換されてもよい)の金属塩があげられる。該金属と
しては、リチウム、マグネシウム、カルシウム、ストロ
ンチウム、バリウム、カドミウム、アルミニウムおよび
鉛があげられる。
他の金属石けんとしては、三塩基性マレイン酸、二塩基
性フタル酸およびサリチル酸のごときカルボン酸の鉛塩
もあげられる。捷た、無機酸塩類としては、アルキルア
リル亜りん酸カドミウム、オルトケイ酸鉛−シリカゲル
共沈物、塩基性ケイ酸鉛、三塩基性硫酸鉛、塩基性亜硫
酸鉛および二塩基性亜リン酸鉛があげられる。金属の酸
化物のうち、酸化マグネシウムが好んで使用される。さ
らに、有機スズ化合物としては、ジプチル・チン・ジラ
ウレート、オクチル・スズ系化合物、ジメチルスズ系化
合物、ジブチルΦチン・マレート、含イオウ有機スズ化
合物、スタナン・ジオール誘導体およびジプチル−1−
C−スズ−β−メルカプトプロパノエートがあげられる
。また、純有機化合物としては、キレート剤〔一般式を
凹成に示す〕およびエポキシ化合物があげらねる。
■式において、RI3、R14およびR15は同一でも
異種でもよく、炭素数は多くとも20個の炭化水素基で
ある。
さらに、その他の脱塩化水素防止剤として、ステアロイ
ルベンゾイルメタンおよびバルミトイルベンゾイルメタ
ンがあげられる。
(昭和49年、ラバーダイジェスト社発行)の第266
頁ないし第319頁に記載されている。これらの脱塩化
水素防止剤のうち、無機酸塩類、金属の酸化物および有
機スズ化合物が好1しく、特に無機酸塩類、金属の酸化
物が望ましい。とりわけ、二塩基性フタル酸鉛、二塩基
性ステアリン酸鉛、三塩基性硫酸鉛、塩基性ケイ酸鉛、
酸化マグネシウムおよび酸化鉛が好適である。
[F] 有機過酸化物 また、本発明において使われる有機過酸化物は特別の限
定はないが、とりわけ分解温度(半減期が1分間である
温度)が120℃以上のものが重重しぐ、特に140℃
以上のものが好適である。
好適な有機過酸化物の代表例としては、■、1−ビスー
第三級−ブチルパーオキシ−3,3,5−)リメチルシ
クロヘキサンのごときケトンパーオキシド、2.5−ジ
メチルヘキサン−2;5−シバイトロバ−オキシドのご
ときハイドロパーオキシド、2.5−ジメチル−2,5
−ジー第三級−ブチルパーオキシヘキサンのごときパー
オキシエステル、ペンソイルパーオキシドのごときジア
シルパーオキシドおよびジアシルパーオキシドのごとき
ジアルキルパーオキシドがあげられる。
さらに、通常のゴム分野において架橋助剤として使用さ
れているトリアリルイソシアヌレートおよびトリアリル
イソシアヌレートのごとき多官能性物質を配合してもよ
い。
0 配合割合 100重量部の塩素化ポリエチレン(他のゴム状物およ
び/または樹脂状物を含む場合はこれらも含む)に対す
る他の配合成分の配合割合は下記の通りである。
カーボンブラックの配合割合は10〜100重量部であ
り、20〜100重量部が望1しぐ、とシわけ30〜1
00重量部が好適である。100重量部の塩素化ポリエ
チレンに対するカーボンブラックの配合割合が10重量
部未満では、補強性、耐摩耗性のすぐれたシール材が得
られない。一方、100重量部を越えると、成形性が悪
く、良好なシール材が得られないのみならず、適当な柔
軟性を有するものが得られない。
さらに、フェノール系酸化防止剤の配合割合は01〜1
00重量部であり、特に01〜5.0重量部が好ましい
捷だ、チオプロピオネート系酸化防止剤の配合割合は0
1〜10.0重量部であり、と9わけ01〜50重量部
が望ましい。
さらに、脱塩化水素防止剤の配合割合は10〜150重
量部であり、特に50〜100重量部が好ましい。
また、有機過酸化物の配合割合は01〜200重量部で
あシ、とりわけ10〜100重量部が望ましい。
さらに、架橋助剤を使用する場合、その使用割合は多く
とも100重量部である。
塩素化ポリエチレンに対するフェノール系酸化防止剤、
チオプロピオネート系酸化防止剤および一方、上限を越
えて配合したとしても、さらに安定性が向上することも
なく、むしろそれらがシール材の表面にブリートするこ
ともあるために好ましくない。まこ、有機過酸化物の配
合割合が下限未満では、架橋が完成に進行しないために
良好なシール材が得られない。一方、上限を越して配合
した場合は逆に架橋が速く進行するために長石な形状を
有するものを得ることが難しくなるばかりか、架橋を制
御することが困難になることもある。
O混合方法、成形方法々と ゴム菓を及び樹脂業界において一般に使わねている充填
剤、可塑剤、酸素、オゾン、熱および元本発明oG物を
製造するさい、その配合(混合)方法は、当該技術分野
において一般に用いられているオープンロール、ドライ
ブレンダ−、バンバリーミキサ−及びニーダ−のごとき
混合機を使用して混合すればよい。これらの混合方法の
う滉A ち、一層均一な盲殻物を得るためにはこれらの混合方法
を二種以上適用してもよい(たとえば、あらかじめドラ
イブレンダ−で混合した後、その混使用されている押出
成形機、射出成形機、圧縮成形機およびカレンダー成形
機のごとき成形機を用いて所望の形状物に成形してもよ
い。また、塩素化ポリエチレンまたは上記のような1廣
物を添加してゴム技術分野において一般に加硫(架橋)
しながら成形物を製造する方法、すなわち加硫と成形と
を同時に進行させる方法を適用して所望の形状物に成形
さ使用されている押出成形機、射出成形機、圧縮成形機
およびカレンダー成形機のとと者 m−を添加してゴム技術分野において一般に加硫(架橋
)しながら成形物を製造する方法、すなわち加硫と成形
とを同時に進行させる方法を適用して所望の形状物に成
形させてもよい。
叩 実施例および比較例 以下、実施例によって本発明をさらにぐわしく説明する
なお、実施例および比較例において、耐熱老化試験は、
温度がそれぞれ120°および140℃に設定されたJ
ISギヤオーブン中にJIS  Nα3号ダンベルを5
日間それぞれを放置した後、ショーパ型引張試験機を使
用し、引張強度(以下[TJと云う)、伸び率C以下1
’−EnJと云う)および硬さc以下rH5Jと云う)
を測定し、Tn、Enの変化率およびHsの変化を求め
た。また、耐油性試験は温度が140℃に設定された。
TISテストチューブ試験中にJIS  +3オイルを
入れ、その中にJISN13号ダンベルと体積変化率測
定用の試別を浸漬させ、5日間それぞれ放置した後、側
熱老化試験と同じ測定機を用いて同様に測定を行なった
。なお、体積変化率C以下「△■」と云う)はアルキメ
デス法で測定を行なった。さらに、而」エンジンオイル
性試験はトヨタ純正エンジンオヤ イル(20W−40J、ツスル スパークリン−8D)
とイスズ純正エンジンオイル(イスズSAE豐30)を
用いて耐油性試験と同様な条件で測定を行なった。また
、耐摩耗性試験はアクロン式摩耗試験機を使って荷重が
3 Kg、回転数が1000回転/分の条件で摩耗量を
ω単位で測定した。さらに、圧縮永久性試験はJISK
−6301にしたがい、温度が100℃、120℃およ
び140℃にそれぞれ設定し、3日間放置した後の歪み
値(係)を測定した。
なお、実施例および比較例において使用した各混合成分
は下記のごとき形状および物性ならびに製造方法によっ
て製造されたものである。
〔(5)塩素化ポリエチレン〕 塩素化ポリエチレンとして、密度が0.941,9/ 
c4のエチレン系重合体(平均分子量 約20万)を水
性懸濁法で塩素化させることによって得らねた塩素化ポ
リエチレン〔塩素含有量 41212重量部品性、以下
「CPE(5)」と云う〕および密度が0.9369 
/ ctILのエチレン系重合体(平均分子量 約17
万)を水性懸濁法で塩素化させることによって得られた
塩素化ポリエチレン〔塩素含有量 36262重量部品
性、以下「CPE([31」と云う〕を使用した。
〔0カーボンブラック〕 カーボンブラックとして、ファーネスブラック(昭和キ
ャボット社製、商品名 ショウブラックN−330、平
均粒径 30ミリミクロン、比面積 80rr?/g、
以下rcB−IJと云う)およびサーマルブラック(旭
カーボン社製、商品名無サーマル、平均粒径 90ミク
ロン、比表面積 16扉/g、以下[cB−2jと云う
)を用いた。
〔Ω フェノール系酸化防止剤〕
フェノール系酸化防止剤として、2.2″−チオ−ジ−
エチル−ビス[3−(3,5−ジー第三級−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕〔以下[酸化
防止剤(1)と云う〕を使った。
〔0チオプロピオネ−1・光酸化防止剤〕チオプロピオ
ネート系酸化防止剤として、ペンタエリスリトール・テ
トう(ラウリル−チオプロピオネート)〔以下「酸化防
止剤(2)」と云う〕およびジラウリルチオプロピオネ
ート(以下[DLTDPJと云う)を使用した。
〔[F] 脱塩化水素防止剤〕
脱塩化水素防止剤として、三塩基性硫酸鉛(以下「トリ
ベース」と云う)および酸化マグネシウム(協和化学工
業社製、商品名 キヨーワマグ≠150,100メツン
ユバス、比表面積 150rr?/j9、以下rMgo
Jと云う)を用いた。
〔[F] 有機過酸化物〕
有機過酸化物として、n−ブチル−4,4−ビス(第三
級−ブチルパーオキシ)バレート〔以下「過酸化物(a
)」と云う〕を使った。
〔0架橋助剤〕 架橋助剤として、トリアリールイソシアネート(以下1
’−TAICJと云う)を使用した。
〔O可塑剤〕
可塑剤として、ジイソデンル・フタレート(以下[DI
DPJと云う)を用いた。
実施例 1〜5、比較例 1〜8 100重量部の塩素化ポリエチレン(種類を第1表に示
す)、41景部の過酸化物(a)(有機過酸化物として
)、3重量部のTAIC(架橋助剤として)および25
重量部のDIDP(可塑剤として)ならびにカーボンブ
ラックとしてCB−1およびCB−2、フェノール系酸
化防止剤として酸化防止剤(1)、チオプロピオネート
系酸化防止剤(2)またはDLTDPおよび脱塩化防止
剤としてトリベースまたはMg0(それぞれの配合量を
第1表に示す)をあらかじめ表面温度を50℃に設定さ
れタオープンロールを使ってd20分間十分混練しなが
らシート金成形した。
このようにして得られた各シートを温度が155℃およ
び圧力が200 Kg/ caの条件で15分間熱プレ
スし、外径が521廁、内径が31晒および厚さが2胴
の自動車用ンールを製造した。得られたそれぞれのンー
ルについて、耐熱老化試験、耐油性試験および耐エンジ
ンオイル性試験を行なった。
また、前記の混線によって得られたシートを前記と同じ
条件で30分間熱プレスし、圧縮永久歪性試験および面
l摩耗性試験のためのサンプルを製造し、それぞれ試験
を行なった。耐熱老化性試験、耐油性試験および耐摩耗
性試験を第2表に示す。
サラに、耐エンジンオイル性試験および圧縮永久歪性試
験の結果を第3表に示す。なお、これらの表において、
TBおよびEnは変化率(単位は係)ならびにHsは変
化(単位はポイント)として示す。
以上の実施例および比較例の結果から、本発明によって
得られる自動車用ンール材は、高温(140℃)におけ
る耐熱老化性ならびに耐油性のTn(引張強度)および
EB(伸び率)がすぐれているばかりでなく、高温にお
ける耐圧縮永久歪が良好であることは明白であり、した
がって自動車に用いられている回転軸用オイルシール、
回転軸用ダスト7−ル、一方向回転ネジシール(SGン
ール)、両回転ネジシール(DPシール)、耐圧オイル
シール、往復運動用シールなどに特来有望であることは
明らかである。
特許出願人 昭′和電工株式会社 代理人 弁理士菊地精− 215−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ■ 塩素化ポリエチレン 100重量部、■ カーボン
    ブラック 10〜100重量部。 0 フェノール系酸化防止剤 01〜10.0重量部 0 チオプロピオネート系酸化防止剤 0.1〜100
    重量部、 ■ 塩化ビニル系重合体の脱塩化水素防止剤05〜15
    0重量部 および [F] 有機過酸化物 01〜200重量部から得られ
    る自動車用シール材。
JP13466982A 1982-08-03 1982-08-03 自動車用シ−ル材 Granted JPS5925830A (ja)

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