JPH0625594Y2 - 導電膜付きの複層ガラス - Google Patents

導電膜付きの複層ガラス

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JPH0625594Y2
JPH0625594Y2 JP1988016832U JP1683288U JPH0625594Y2 JP H0625594 Y2 JPH0625594 Y2 JP H0625594Y2 JP 1988016832 U JP1988016832 U JP 1988016832U JP 1683288 U JP1683288 U JP 1683288U JP H0625594 Y2 JPH0625594 Y2 JP H0625594Y2
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plate
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潔 板倉
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は導電膜付きの複層ガラスに係り、特に導電膜へ
の通電用リード線の端子接続位置を改良した複層ガラス
に関する。
[従来の技術] 複層ガラスは一般に乾燥剤を含む角形(枠状)のスペー
サを2枚の板ガラスの周辺部のすぐ内側に挟み、該スペ
ーサの外側と板ガラスとの間に封着剤を塗り込み固定し
た構造をしている。このような複層ガラスにおいては、
2枚の板ガラス間に形成される空間部の曇り防止の目的
で、一方の板ガラスに導電膜を設け、これに通電する構
成とされたものがある。
従来の導電膜付き複層ガラスとしては、第3図(平面
図。ただし、上側の板ガラスと封着剤は図示が省略され
ている。)及び第4図(第3図のIV−IV線に沿う断面
図)に示す構成のものがある。この複層ガラスにおいて
は、スペーサ(アルミニウム合金製)14a〜14dを
介して封着剤15で固定された板ガラス11,12のう
ちの一方の板ガラス11に導電膜13が形成されてお
り、この導電膜13の位置は電気絶縁性の点からスペー
サ14a〜14dの内側とされている。なお、各スペー
サ14a〜14dは、それらの接合部に約4mmの間隔が
あくようにプラスチック製の電気絶縁性能を有するコネ
クタ16a〜16dを介して結合されている。そして、
相対する2辺に位置するスペーサ14a,14cより内
側の部分(通常第3図において、l=5mm)に、幅5〜
6mmになるよう導電ペースト剤をリボン状に厚さ0.1
〜0.5mmに塗布し、加熱処理して導電膜13に接着硬
化させることにより、リボン状電極17a,17cが形
成されている。この電極17a,17cの各々1ケ所に
外部からスペーサ14a,14cを貫通して、絶縁被覆
した電線18a,18cがハンダ付けされている。
このような導電膜付き複層ガラスは電気加熱式の冷凍庫
用複層ガラス等に用いられている。
第3図及び第4図に示す従来の複層ガラスでは、スペー
サ14a〜14dがアルミニウム合金製で導電性が高い
ために、導電膜13はスペーサ14a〜14dで形成さ
れる四角枠の内側に収め、通電用のリボン状電極17
a,17cは更にその内側に設ける必要がある。このた
め、リボン状電極17a,17cが複層ガラスの左右又
は上下全幅にわたり見えるようになり、見栄えが悪いと
いう欠点がある。
このような問題を解決するものとして最近になって、電
極をスペーサの位置に設けたものが提案された(特開昭
61−76083,同18489及び同40183)。
例えば、特開昭61−18489のものは、第5図に示
す如く、2枚の板ガラス21,22の一方に導電膜23
を有し、電気絶縁されたスペーサ24位置に電極25が
設けられている。第5図中、26はリード線、27は封
着剤である。また、特開昭61−40183のものは、
第6図に示す如く、2枚の板ガラス31,32の一方に
導電膜33を有し、電気絶縁されたスペーサ34の外側
面にて、T字型電極35の突出部とリード線36とを接
合したものである。第6図中、37は封着剤である。
[考案が解決しようとする課題] 第5図及び第6図に示す複層ガラスでは、電極がスペー
サと同位置となるため、第3図及び第4図に示す複層ガ
ラスのように、電極が見えるという問題は解消されるも
のの、次のような問題が新たに生起する。
即ち、対向する2辺のスペーサについては、電極の上に
スペーサが乗るため電極のない部分のスペーサは浮き上
がる。これを防止するために、隣接するスペーサの厚み
を変える必要があり、この場合には材料品種の増加によ
りコストアップをまねく。スペーサの厚みを変えない場
合には、特にスペーサコーナー部で隙間ができ、封着剤
が複層ガラスの中へ飛び出してくる恐れがあり、また、
浮いている側のガラスが割れ易くなる。
本考案は、上記従来の問題点を解決し、電極が複層ガラ
スを通して見えることがないため見栄えが良く、しかも
4辺のスペーサの厚みを等しくすることができる導電膜
付き複層ガラスを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案の導電膜付きの複層ガラスは、スペーサを介して
2枚のガラス板が積層され、該スペーサはガラス板の周
縁部に配置されると共に、該ガラス板の内面には導電膜
が形成されている複層ガラスにおいて、該導電膜の4縁
部をガラス板の縁部よりも内側であって、かつ、前記ス
ペーサよりもガラス板の縁部側へ延在せしめ、この延在
した部分に通電用のリード線を接続したことを特徴とす
る。
[作用] 本考案の導電膜付きの複層ガラスは、導電膜の4縁部が
ガラス板の縁部よりも内側であって、かつ、スペーサよ
りもガラス板の縁部側へ延在しており、この延在した部
分に通電用のリード線が接続されているため電極及びリ
ード線接続部はスペーサで囲まれる枠よりも外周側とな
り、この部分は封着剤により封着される部分となるた
め、外部から見えることなく、見栄えが良い。
しかも、全てのスペーサは共に同じ高さに保持されるこ
ととなるため、即ち、スペーサが挿入されるガラス板間
はどの位置においても等間隔となるため、この間隔が異
なることによる従来の問題、例えば封着剤がはみ出した
り、ガラスが割れ易くなるなどの問題又は異なる規格の
スペーサを用いることによるコストアップの問題等が解
決される。なお、導電膜はその縁部がガラス板の縁部よ
りも内側となるように形成するため、電気絶縁性が確保
され、好ましい。
[実施例] 以下、図面に示す実施例を参照しながら、本考案につい
て更に詳細に説明する。
第1図は本考案の導電膜付き複層ガラスの一実施例を示
す平面図(ただし、上側の板ガラスと封着剤とは図示が
省略されている。)、第2図は第1図II−II線に沿う断
面図である。
本実施例の複層ガラスは2枚の板ガラス1a,1bが、
その周縁部に配置されたスペーサ2a,2b,2c,2
dを介して積層されている。この板ガラス1a,1bの
うち、一方の板ガラス1aの内面には、導電膜3が、そ
の縁部3a,3b,3c,3dが、板ガラス1aの縁部
よりも内側であって、かつ、スペーサ2a〜2dよりも
板ガラス1aの端部側へ延在するように形成されてい
る。そして、この延在した部分のうちの相対する2辺に
リボン状電極4a,4cが設けられ、この電極4a,4
cに通電用のリード線5a,5cが接続されている。図
中、6はスペーサ固定用両面テープ、7a,7cは電極
4a,4cとリード線5a,5cとの接合部、8は封着
剤、9は乾燥剤である。
本実施例において、板ガラス縁部近傍の各部の寸法は、
図中のl〜lの値で下記の通りである。
=12〜15mm l=3〜5mm l=4〜6mm このような本考案の導電膜付き複層ガラスは、例えば次
のようにして製造することができる。
まず、導電膜付き板ガラスと通常の板ガラスとを用意
し、それぞれ所定の寸法に切断し、導電膜付き板ガラス
については、その4側辺部の導電膜を板ガラス縁部(エ
ッジ部)から3〜5mmの幅で砥石等で取り去る。その
後、導電膜の相対する2辺において、膜端辺近傍に、幅
6〜4mmのリボン状電極を印刷し、加熱硬化させて接着
させる。
次に、硬質塩化ビニル等の電気絶縁性材料からなるスペ
ーサを枠状に組み立てて、枠の内辺が板ガラスの縁部か
ら12mm内側となるように設置してガラス板と導電膜付
きガラス板をこのスペーサの枠を介して積層する。
その後、リボン状電極に半田付け又は導電性接着剤によ
りリード線を取り付け、封着剤にて4周辺部をシールす
る。
なお、リード線は、板ガラスを積層する前に予め取り付
けておいても良い。
ところで、リード線には、複層ガラスの使用形態によっ
ては約5kg程度の外力が加えられることがある。そこ
で、外力により電極とリード線との接合部が破損しない
ように、スペーサに孔又は切欠きを設け、この部分から
リード線を一旦スペーサの中に通して外力が直接加えら
れるのを防ぐと共に、封着剤によっても十分固定される
ように構成するのが好ましい。
第1図及び第2図に示す実施例においては、スペーサ4
a〜4dが導電膜と直接接触するため、スペーサ4a〜
4dは電気絶縁性であることが必要とされる。この場
合、スペーサを構成する材料としては、前述の硬質塩化
ビニルの他、ナイロン等の電気絶縁性の高いプラスチッ
クが好ましい。また、封着剤8としては、接着性の強い
導電ペーストを用いることにより、十分に封着剤として
要求される強度を付与することができる。封着剤8とし
ては、ポリサルファイド、ホットメルトブチル、シリコ
ーン等を用いることができる。
本考案において、板ガラスに形成される導電膜としては
SnO,ITO膜等が好適である。導電膜付き板ガラ
スは、板ガラスに導電性フィルムを貼り付けたものでも
良い。
この導電膜は、その電気絶縁性の確保の点から、好まし
くは板ガラスの縁部から3mm以上内側(即ち、第1図に
おいてl≧3mm)に形成する。導電膜に設けるリボン
状電極は、前述の如く、接着性の強い導電ペーストをス
クリーン印刷して加熱硬化させることにより形成するほ
か、無電解方式によるニッケルメッキ、あるいは、この
ニッケルメッキの上に更に金メッキを施すことによって
も形成することができる。リボン状電極の厚みは通常の
場合20〜40μm程度とするのが好ましい。
なお、第1図及び第2図に示す例は本考案の一実施例で
あって、本考案はその要旨を超えない範囲で、図示のも
のに何ら限定されるものではない。
例えば、第1図及び第2図では、スペーサとして電気絶
縁性のスペーサを用いているが、本考案においては、ス
ペーサは必ずしも電気絶縁性である必要はなく、Al等
の導電性のものであっても良い。この場合には、スペー
サの位置に、スペーサと導電膜との接着幅+3mm以上、
厚さ1mm以上の電気絶縁材料のシートを介在させること
により、絶縁処理する。しかしながら、この場合には製
造作業が煩雑となるので、一般には電気絶縁性のスペー
サを用いるのが好ましい。
その他、電極の形状や大きさ、リード線の接合位置等に
おいて、様々な態様を採ることができる。
[考案の効果] 以上詳述した通り、本考案の導電膜付き複層ガラスは、
目ざわりな電極やリード線接合部が、封着剤によるシー
ル部分に内蔵されるようになるため、ガラス外部から見
えず、見栄えが良い。
また、スペーサの設置されるガラス板間が等間隔となる
ため、同規格のスペーサを用いて低コストで製造するこ
とができ、封着剤のはみ出しやガラスの割れ等の問題の
ない、安定かつ良好な品質の導電膜付き複層ガラスが提
供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の導電膜付き複層ガラスの一実施例を示
す平面図、第2図は第1図II−II線に沿う断面図であ
る。第3図は従来例を示す平面図、第4図は第3図IV−
IV線に沿う断面図である。第5図及び第6図は各々従来
例を示す断面図である。 1a,1b…ガラス板、 2a,2b,2c,2d…スペーサ、 3…導電膜、 4a,4c…リボン状電極、 5a,5c…リード線、 8…封着剤、 9…乾燥剤。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スペーサを介して2枚のガラス板が積層さ
    れ、該スペーサはガラス板の周縁部に配置されると共
    に、該ガラス板の内面には導電膜が形成されている複層
    ガラスにおいて、該導電膜の4縁部をガラス板の縁部よ
    りも内側であって、かつ、前記スペーサよりもガラス板
    の縁部側へ延在せしめ、この延在した部分に通電用のリ
    ード線を接続したことを特徴とする導電膜付きの複層ガ
    ラス。
JP1988016832U 1988-02-10 1988-02-10 導電膜付きの複層ガラス Expired - Lifetime JPH0625594Y2 (ja)

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