JPH0685338U - 導電層を有する複層ガラス - Google Patents

導電層を有する複層ガラス

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JPH0685338U
JPH0685338U JP3193793U JP3193793U JPH0685338U JP H0685338 U JPH0685338 U JP H0685338U JP 3193793 U JP3193793 U JP 3193793U JP 3193793 U JP3193793 U JP 3193793U JP H0685338 U JPH0685338 U JP H0685338U
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glass
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電極と導電膜との接着力が低下しても、電極が
導電膜に十分電気的に接触し続けることができ、通電不
良を起こすことなく十分な防曇効果を有する複層ガラス
を得る。 【構成】電極4が、第1のスぺーサ10の内周側に備え
られた第2のスぺーサ20によって、導電膜11と電気
的に十分接触するように導電膜11に向かって押圧され
ている、中間層側表面に導電膜11を有する複層ガラ
ス。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、少くとも1枚のガラス板の表面に導電層を有する複層ガラスに関す るものであり、特に、導電層に通電することによって効果的に防曇される複層ガ ラスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
2枚、あるいはそれ以上のガラス板が所定間隔をあけて配されている複層ガラ スは、その中間層によって優れた断熱効果を有しており、家庭用の窓ガラスや食 品陳列を目的とするショーケースのドア等、多くの用途に用いられている。
【0003】 特に、窓ガラス用の複層ガラスは、その優れた断熱効果のため、冬は室内の熱 を外へ逃がさず、夏は室外の熱を弊断することによって、冷房、あるいは暖房負 荷の低減がはかられ、省エネ効果をも有している。さらに、熱とともに音を弊断 する効果から、複層ガラスの家庭への需要はますます増える一方である。
【0004】 しかしながら、これら多くの優れた効果を有する複層ガラスは、その中間層の 空気の温度が露点以下となった場合、空気中の水分が凝縮してガラス板が曇って しまうものであった。
【0005】 そこで、スぺーサに乾燥剤を封入することによって、中間層の空気を乾燥状態 とすることや、ガラス板の表面に導電層を設け、この導電層を通電によって発熱 させて複層ガラスが曇ることを防止してきた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したスぺーサに乾燥剤を封入しただけでは、十分な防曇効 果は得られず、確実に複層ガラスの曇りを防止しようとする場合は、どうしても 導電層への通電、発熱にたよるものであった。
【0007】 このガラス板の表面に設けられた導電層へ通電させるためには、導電層に電極 を接続させなければならず、この電極は、通常、導電性粘着剤等によって導電層 に接着固定、あるいはハンダ付けによって導電層に固定されるものであった。 窓用、あるいはドア用の複層ガラスは、風圧や開閉の際等の外力を受けやすく 、また、ガラス板によって隔てられている室内、中間層、室外に圧力差や温度差 が生じてしまうものであり、これら外的要因によって、特に長期間複層ガラスが 使用された場合には、接着力の低下にともなって電極が導電層から剥離してしま い、通電不良、あるいは通電不能となって十分な防曇効果が得られないものであ った。
【0008】 本考案の目的は、従来技術が有していた前述のような欠点を解決することにあ り、従来知られていなかった導電層を有する複層ガラスを新規に提供することに ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、複数のガラス板が所定の 間隔を隔てて対向するようにその周縁部にスぺーサを介在し、該スぺーサによっ てガラス板間に中間層が形成されてなる複層ガラスであって、前記複数のガラス 板のうち少くとも1枚のガラス板の、中間層に接する側の表面に導電層が設けら れた導電層を有する複層ガラスにおいて、前記スぺーサと導電層との間の少くと も一部には電極が介在していて、該電極はスぺーサによって導電層に向けて押圧 されるようにして導電層に電気的に接続されていることを特徴とする導電層を有 する複層ガラスを提供するものである。
【0010】
【作用】
本考案によれば、複層ガラスを防曇するために、ガラス板の表面に備えられて いる導電層に通電する電極を、スぺーサによって、導電層に向けて押圧している ので、長期の使用の後に電極と導電層との接着力が低下しても、電極は導電層に 十分電気的に接触し続けることができ、通電不良を起こすことなく十分な防曇効 果を有する複層ガラスとなる。
【0011】
【実施例】
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。 図1は、本考案における複層ガラスの一例を示す要部概略縦断面図である。複 層ガラス30は、2枚のガラス板1,2が所定の間隔を隔てて対向するように周 縁部に第1のスぺーサ10を介在して、シール材12によってシールされて、ガ ラス板1,2の間に中間層3が形成されてなっている。ガラス板1には、その中 間層側表面に導電層11が設けられており、この導電層11に通電して導電層1 1が発熱することによって、ガラス板の曇りが防止される。
【0012】 第1のスぺーサ10の内周側には、第2のスぺーサ20が備えられており、こ の第2のスぺーサ20と導電層11との間には電極4が介在されている。電極4 はガラス板1に設けられた導電層11に、あらかじめハンダ付けあるいは導電性 接着剤によって接着されており、さらにガラス板1,2間に介在されている第2 のスぺーサ20によって導電層11と電気的に十分接触するように導電層11に 向かって押圧されている。
【0013】 図2は、本考案における複層ガラスの一例を示す正面図であり、複層ガラス3 0は、ガラス板1(2)の周縁部の四辺に、ガラス板1,2間に中間層を形成す るスぺーサ10が配されてなっており、ガラス板1の中間層側の表面には導電層 が設けられている。この導電層に通電させる電極4は、複層ガラスの上下辺に対 向するように、備えられており、複層ガラス30外の電源からのリード線(図示 せず)に連通している。
【0014】 また、電極4の備えられている部分、すなわち複層ガラス30の上下辺の第1 のスぺーサ10よりも内周側には、第2のスぺーサ20が配されており、この第 2のスぺーサ20によって電極4は導電層に向って押圧されて、電極4と導電層 11とは十分接触できるものである。
【0015】 本考案が上記した実施例に限定されるものでないことはもちろんであり、例え ば、本考案における導電層は、一方のガラス板だけに限らず複数のガラス板の表 面に設けられるものであってもよく、また本考案における複層ガラスは2枚のガ ラス板が対向したものであっても、それ以上のガラス板が複数の中間層を形成す るように対向して配されたものであってもよく、さらに対向するガラス板が単板 ガラスであっても、2枚あるいはそれ以上の単板ガラスが合成樹脂製の中間膜を 介して接着された合せガラスであってもよい。
【0016】 また、電極は、複層ガラスの上下辺に対向するように備えられても、左右辺に 対向するように備えられてもよく、これに応じて、第2のスぺーサの位置も電極 を導電層に向って押圧するように備えられるものである。なお、上記したように 電極は第2のスぺーサによって導電層に十分接触しているため、電極と導電層と の間には特別に導電性接着剤や半田を介在する必要はないが、複層ガラスの組立 時の作業性の良さに鑑みて、電極と導電層とは導電性接着剤等によって接着(仮 止め)することが好ましい。
【0017】 第1のスぺーサは中空であって、その内部に乾燥剤を有して複層ガラスの中間 層を乾燥状態にすることが好ましく、このように第1のスぺーサから中間層への 通気性を向上させるために、第1のスぺーサと第2のスぺーサとの間には、ワッ シャー等が介在されることが好ましい。なお、第1のスぺーサと第2のスぺーサ とは、例えばビスによって取付ける等、適宜の方法によって取付けられるもので ある。
【0018】 さらに、第1のスぺーサと第2のスぺーサとは一体となったものであってもよ く、第1のスぺーサのみによって電極を導電層に押圧してもよいが、複層ガラス の密閉性の点に鑑みて、第1のスぺーサと第2のスぺーサとは各々独立し、第1 のスぺーサは確実に中間層を形成すべく複数のガラス板を隔置するものであり、 第2のスぺーサは確実に電極を導電層に押しつけることが好ましい。 なお、第2のスぺーサは、その作業性や第1のスぺーサの乾燥剤から中間層へ の通気性の向上に鑑みて、複数片に分割して感覚をあけるように備えられてもよ い。
【0019】 導電層としては、例えば、着色あるいは無着色の透明導電膜や銀系のエナメル インクが線状にプリントされたもの等があげられるが、複層ガラスを窓ガラス用 に使う点に鑑みて、金属薄膜あるいは金属酸化物薄膜等の種々の導電膜が、ガラ ス板の全面、あるいは所望の場所に、蒸着等の所望の方法によって設けられるこ とが好ましい。
【0020】
【考案の効果】
本考案によれば、複層ガラスに設けられた防曇効果を有する導電層に通電させ る電極が、複層ガラスの周縁部に備えられたスぺーサによって導電層に向って押 圧されているので、電極と導電層とはこの押圧力によって常に電気的に接触状態 を保ち、したがって、複層ガラスの長期間の使用によって導電層と電極との間の 接着剤の接着力が低下しても、導電層と電極とは通電不良を起こすことがないよ う十分な接触状態を保ち、この導電層への通電による発熱によって防曇効果に優 れた複層ガラスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における複層ガラスの一例を示す要部概
略縦断面図
【図2】本考案における複層ガラスの一例を示す正面図
【符号の説明】
1,2:ガラス板 3:中間層 4:電極 10:第1のスぺーサ 11:導電層 12:シール材 20:第2のスぺーサ 30:複層ガラス

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のガラス板が所定の間隔を隔てて対向
    するようにその周縁部にスぺーサを介在し、該スぺーサ
    によってガラス板間に中間層が形成されてなる複層ガラ
    スであって、前記複数のガラス板のうち少くとも1枚の
    ガラス板の、中間層に接する側の表面に導電層が設けら
    れた導電層を有する複層ガラスにおいて、前記スぺーサ
    と導電層との間の少くとも一部には電極が介在してい
    て、該電極はスぺーサによって導電層に向けて押圧され
    るようにして導電層に電気的に接続されていることを特
    徴とする導電層を有する複層ガラス。
  2. 【請求項2】スぺーサは、ガラス板間に中間層を形成す
    る第1のスぺーサと、第1のスぺーサの内周側にあっ
    て、前記電極を導電層に向けて押圧する第2のスぺーサ
    とに分離していることを特徴とする請求項1の導電層を
    有する複層ガラス。
JP1993031937U 1993-05-21 1993-05-21 導電層を有する複層ガラス Expired - Lifetime JP2605206Y2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013530916A (ja) * 2010-06-22 2013-08-01 サン−ゴバン グラス フランス 電気的機能および接続要素を備える積層窓ガラス
JP2014076937A (ja) * 2012-10-06 2014-05-01 Figla Co Ltd 複層ガラス
JP2022506871A (ja) * 2018-11-08 2022-01-17 サン-ゴバン グラス フランス 二重のスペーサーを備えている絶縁グレージング

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JP2014076937A (ja) * 2012-10-06 2014-05-01 Figla Co Ltd 複層ガラス
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