JPS5846445Y2 - 液晶表示装置の電極取出し構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は液晶を用いた表示装置に関するものであり、詳
しくは液晶表示装置の電極取出し構造に関する。

ある種の液晶に電圧を印加するとその電圧印加された部
分の液晶は光散乱現象を生べ光の透過率の著しい変化を
起こす現象を利用したものが液晶表示装置である。

従来の液晶表示装置の構成は第１図に示すように少なく
とも一方は透明な電導皮膜１．２をもった二枚のガラス
電極板３．４に液晶体６を絶縁物５を介してサンドイン
チ状にはさみ、この二枚の電導皮膜１．２に電圧を印加
する。

この電圧が印加される部分の液晶は光散乱効果を生じ、
その透過率の著しい変化を起こす。

ここで二枚のガラス電極板３．４の間に封入された液晶
層の６の厚みは数ミクロンから数十ミクロンとミクロン
オーダーであるので非常に小さなものである。

したがって両ガラス電極板３．４からのリードを取り出
すことは非常に困難である。

本考案の目的は、外部回路と表示装置の電気的接続を容
易にすることにある。

本考案の他の目的は、２枚の電極板間に配された導電性
物質とり一ト端子の電気的接続を確実に行なうことであ
る。

以下本考案に係る詳細な説明をする。

本考案では第２図に示す如くガラス電極板Ｔはガラス電
極板８より縦の方向に長（しである。

したがってガラス電極板７はガラス電極板８よりＡの部
分だけはみ出している。

この部分に表示部分のモザイク模様のリード線の端子９
，１０゜１１．１２，１３，１４．１５を設けるように
する。

このときガラス電極板８の透明電導皮膜部分１６のリー
ド取り出し端子１Ｔの部分のガラス電極板７に重ね合わ
せる部分よりリード端子１８を作って耘く。

このようにして端子を設けたガラス電極板７．８を絶縁
物スペーサ１９を介して液晶物質を封入するわけである
が、このとき金属箔２０をリード取り出し端子１７と１
８との間にはさむ。

このようにして構成された透明電導性ガラス電極の端子
１８と端子９，１０．ｉｔ、１２，１３゜１４．１５の
間に電圧を印加すると必要な文字が光散乱現象によって
表示されるわけである。

本考案のスペーサ１９は、その角部を切り欠き、この切
り欠いた部分１９１でガラス電極板８のリード取り出し
端子１７とガラス電極板Ｉ上に形成したリード端子１８
の接続を行う。

本考案の構造によれば、スペーサ１９０角部を切り欠い
た部分１９１に導電性物質２０を配し両電極板７．８の
電気的接続な行なうため、外部回路との電気的接続は、
一方の電極板のみで行なうことができる。

更に、スペーサ１９０角部を切り欠いた部分１９１に導
電性物質２０を配しているため、スペーサ１９によって
接合された２枚の電極板７及び８を離す方向に力が加わ
っても、電極板の辺に沿つて形成されたスペーサの延長
線より内方に導電性物質が存在し、この導電性物質と電
極板上に形成されたリード端子との間隔は離れることな
く、両電極板間の電気的接続は確実に保たれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の液晶表示装置の断面を示す図である。 第２図は本考案の液晶表示装置の一実施例を示す斜祝図
である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電圧の印加に応じて光学的性質の変化する液晶物質を用
   いた液晶表示装置にトいて、数ミクロンから数十ミクロ
   ン程度の厚みを有するスペーサな介して相対向した２枚
   の電極板にそれぞれ形成された電極を有し、前記スペー
   サの角部を切り欠き、この切り欠き部に前記電極板の一
   方に形成した電極のリード端子と他方の電極板に形成し
   たリード端子との接続を行なう導電性物質を配し、外部
   回路との電気的接続を片方の電極板のみで行なうことを
   特徴とする液晶表示装置。