JPH06255329A - タイヤ滑り止め装置及びタイヤ滑り止め装置用サイド締付体 - Google Patents
タイヤ滑り止め装置及びタイヤ滑り止め装置用サイド締付体Info
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- JPH06255329A JPH06255329A JP4815293A JP4815293A JPH06255329A JP H06255329 A JPH06255329 A JP H06255329A JP 4815293 A JP4815293 A JP 4815293A JP 4815293 A JP4815293 A JP 4815293A JP H06255329 A JPH06255329 A JP H06255329A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 タイヤ幅方向に突出する高さを抑制して車両
との干渉を防止できるタイヤ滑り止め装置及びそのサイ
ド締付体を得る。 【構成】 タイヤ14裏側のサイドベルト26は、芯材
50を幅方向に配列しこれを被覆材52によって被覆し
て、薄肉偏平の長尺で自然状態において環形状に形成さ
れている。また、支持ベルト28も薄肉長板状に織布形
成されており、滑り止め本体16とサイドベルト26を
連結支持している。滑り止め本体16がタイヤ外周に巻
き掛けられた状態で、サイドベルト26は平環形状とな
り、また支持ベルト28は肉厚方向がタイヤ幅方向とな
って配される。これにより、タイヤ滑り止め装置12
(サイド締付体24)のタイヤ幅方向への突出高さが抑
制され、車両との干渉が防止される。
との干渉を防止できるタイヤ滑り止め装置及びそのサイ
ド締付体を得る。 【構成】 タイヤ14裏側のサイドベルト26は、芯材
50を幅方向に配列しこれを被覆材52によって被覆し
て、薄肉偏平の長尺で自然状態において環形状に形成さ
れている。また、支持ベルト28も薄肉長板状に織布形
成されており、滑り止め本体16とサイドベルト26を
連結支持している。滑り止め本体16がタイヤ外周に巻
き掛けられた状態で、サイドベルト26は平環形状とな
り、また支持ベルト28は肉厚方向がタイヤ幅方向とな
って配される。これにより、タイヤ滑り止め装置12
(サイド締付体24)のタイヤ幅方向への突出高さが抑
制され、車両との干渉が防止される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤへ装着されるタ
イヤ滑り止め装置及びタイヤ滑り止め装置用サイド締付
体に関する。
イヤ滑り止め装置及びタイヤ滑り止め装置用サイド締付
体に関する。
【0002】
【従来の技術】積雪時等に使用される車両用のタイヤ滑
り止め装置としては、金属チェーンの他に、タイヤ外周
に巻き掛けられる滑り止め本体をゴムやプラスチック素
材で形成した、いわゆる非金属チェーンが知られてい
る。
り止め装置としては、金属チェーンの他に、タイヤ外周
に巻き掛けられる滑り止め本体をゴムやプラスチック素
材で形成した、いわゆる非金属チェーンが知られてい
る。
【0003】この非金属チェーンでは一般に、図7に示
すように、滑り止め本体102が多数の開口104を備
えて形成され、滑り止め本体102の幅方向(タイヤ1
01表裏方向)各端部が、サイド締付体106で締め付
けられる。
すように、滑り止め本体102が多数の開口104を備
えて形成され、滑り止め本体102の幅方向(タイヤ1
01表裏方向)各端部が、サイド締付体106で締め付
けられる。
【0004】タイヤ裏側(図7矢印A方向)のサイド締
付体106では、ロープ108が用いられ、タイヤ周方
向に配置される複数のフック金具110の各一端部が、
滑り止め本体102の開口縁部にカシメにより係止され
るとともに、各他端部がロープ108の長手方向中間部
にカシメにより係止されて、チェーン装着時には、ロー
プ108が、タイヤ周方向に沿って環状に掛け渡され
る。そして、ロープ108の両端を手で引き寄せ、ロー
プ108の一端に形成されたループ内に、ロープ108
の他端に取り付けたジョイント金具112を引っ掛ける
ことによりロープ両端が連結される。
付体106では、ロープ108が用いられ、タイヤ周方
向に配置される複数のフック金具110の各一端部が、
滑り止め本体102の開口縁部にカシメにより係止され
るとともに、各他端部がロープ108の長手方向中間部
にカシメにより係止されて、チェーン装着時には、ロー
プ108が、タイヤ周方向に沿って環状に掛け渡され
る。そして、ロープ108の両端を手で引き寄せ、ロー
プ108の一端に形成されたループ内に、ロープ108
の他端に取り付けたジョイント金具112を引っ掛ける
ことによりロープ両端が連結される。
【0005】一方、タイヤ表側(図7では、図示されな
いが)のサイド締付体では、ゴムリングやロープが用い
られ、このゴムリング等は、フック金具110がロープ
108をカシメるタイヤ裏側とは異なって、フック金具
に取り外し可能に掛けられ、チェーン装着操作上の配慮
がなされている。
いが)のサイド締付体では、ゴムリングやロープが用い
られ、このゴムリング等は、フック金具110がロープ
108をカシメるタイヤ裏側とは異なって、フック金具
に取り外し可能に掛けられ、チェーン装着操作上の配慮
がなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
タイヤ滑り止め装置では、ロープ108は断面形状が円
形とされたものが一般的に用いられている。また、フッ
ク金具110は、前述の如く滑り止め本体102の開口
縁部とロープ108にカシメにより係止されて連結され
ているが、ロープ108自体が円形断面形状であること
と相まって、タイヤ幅方向に対する突出高さが大きく、
このため、ロープ108自体あるいはフック金具110
がサスペンションやブレーキホース類と近接することに
なる。
タイヤ滑り止め装置では、ロープ108は断面形状が円
形とされたものが一般的に用いられている。また、フッ
ク金具110は、前述の如く滑り止め本体102の開口
縁部とロープ108にカシメにより係止されて連結され
ているが、ロープ108自体が円形断面形状であること
と相まって、タイヤ幅方向に対する突出高さが大きく、
このため、ロープ108自体あるいはフック金具110
がサスペンションやブレーキホース類と近接することに
なる。
【0007】この近接した状態で走行が行われると、ロ
ープ108自体あるいはフック金具110が、サスペン
ションやブレーキホース類と接触して、ロープ108や
滑り止め本体102が破損に到る事態が予想される。
ープ108自体あるいはフック金具110が、サスペン
ションやブレーキホース類と接触して、ロープ108や
滑り止め本体102が破損に到る事態が予想される。
【0008】一方、タイヤ裏側は、目視し難く、また、
タイヤ裏側には手が入り難いので、タイヤ裏側のロープ
両端の連結作業は困難となり、チェーン装着にあたっ
て、タイヤ101と滑り止め本体102との間で、それ
ら幅方向の中心線にずれが生じ易い。しかも、そのずれ
は、タイヤ101が雪上で激しく空転することによって
も生ずる恐れがある。
タイヤ裏側には手が入り難いので、タイヤ裏側のロープ
両端の連結作業は困難となり、チェーン装着にあたっ
て、タイヤ101と滑り止め本体102との間で、それ
ら幅方向の中心線にずれが生じ易い。しかも、そのずれ
は、タイヤ101が雪上で激しく空転することによって
も生ずる恐れがある。
【0009】このずれが生じた場合には、滑り止めの機
能が十分に果たされないばかりか、ロープ108がサス
ペンションやブレーキホース類へより一層近接すること
になる。
能が十分に果たされないばかりか、ロープ108がサス
ペンションやブレーキホース類へより一層近接すること
になる。
【0010】またさらに、このようなタイヤ滑り止め装
置においては、ロープ108に大きな外力が作用するた
め(特に長手方向に対して)、この外力に対して充分耐
え得る必要がある。
置においては、ロープ108に大きな外力が作用するた
め(特に長手方向に対して)、この外力に対して充分耐
え得る必要がある。
【0011】本発明は上記事実を考慮し、タイヤ幅方向
に突出する高さを抑制して車両との干渉を防止できるタ
イヤ滑り止め装置及びタイヤ滑り止め装置用サイド締付
体を得ることが目的である。
に突出する高さを抑制して車両との干渉を防止できるタ
イヤ滑り止め装置及びタイヤ滑り止め装置用サイド締付
体を得ることが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のタ
イヤ滑り止め装置は、タイヤ外周へ巻き掛けられる滑り
止め本体と、長手方向に延びるモノフィラメント繊維か
ら成る芯材を有しこれを被覆材によって被覆して薄肉偏
平に形成され、前記滑り止め本体をタイヤ外周へ巻き掛
けた状態では、偏平面がタイヤサイド部に対向してその
肉厚方向がタイヤ幅方向となり前記滑り止め本体のタイ
ヤ幅方向端部に沿って平環形状に支持される長尺部材
と、を備えたことを特徴としている。
イヤ滑り止め装置は、タイヤ外周へ巻き掛けられる滑り
止め本体と、長手方向に延びるモノフィラメント繊維か
ら成る芯材を有しこれを被覆材によって被覆して薄肉偏
平に形成され、前記滑り止め本体をタイヤ外周へ巻き掛
けた状態では、偏平面がタイヤサイド部に対向してその
肉厚方向がタイヤ幅方向となり前記滑り止め本体のタイ
ヤ幅方向端部に沿って平環形状に支持される長尺部材
と、を備えたことを特徴としている。
【0013】請求項2に係る発明のタイヤ滑り止め装置
は、請求項1に記載のタイヤ滑り止め装置において、前
記長尺部材の芯材はモノフィラメント繊維の束から成
り、これを幅方向に配列したことを特徴としている。
は、請求項1に記載のタイヤ滑り止め装置において、前
記長尺部材の芯材はモノフィラメント繊維の束から成
り、これを幅方向に配列したことを特徴としている。
【0014】請求項3に係る発明のタイヤ滑り止め装置
は、請求項1または請求項2に記載のタイヤ滑り止め装
置において、前記長尺部材の被覆材は、ゴムまたはエラ
ストマーから成ることを特徴としている。
は、請求項1または請求項2に記載のタイヤ滑り止め装
置において、前記長尺部材の被覆材は、ゴムまたはエラ
ストマーから成ることを特徴としている。
【0015】請求項4に係る発明のタイヤ滑り止め装置
は、請求項1、請求項2または請求項3に記載のタイヤ
滑り止め装置において、前記長尺部材は、自然状態にお
いて環状に形成されることを特徴としている。
は、請求項1、請求項2または請求項3に記載のタイヤ
滑り止め装置において、前記長尺部材は、自然状態にお
いて環状に形成されることを特徴としている。
【0016】請求項5に係る発明のタイヤ滑り止め装置
は、請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記
載のタイヤ滑り止め装置において、薄肉長板状に織布形
成されると共に可撓性を有し、前記滑り止め本体と長尺
部材との間にそれらの長手方向に沿って所定間隔をおい
て複数枚が配置され、その長手方向一端部は前記滑り止
め本体の縁部に連結されると共に他端部は前記長尺部材
に連結され、前記滑り止め本体がタイヤ外周に巻き掛け
られた状態では、前記長尺部材と共に偏平面がタイヤサ
イド部に対向してその肉厚方向がタイヤ幅方向となる連
結支持部材を備えたことを特徴としている。
は、請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記
載のタイヤ滑り止め装置において、薄肉長板状に織布形
成されると共に可撓性を有し、前記滑り止め本体と長尺
部材との間にそれらの長手方向に沿って所定間隔をおい
て複数枚が配置され、その長手方向一端部は前記滑り止
め本体の縁部に連結されると共に他端部は前記長尺部材
に連結され、前記滑り止め本体がタイヤ外周に巻き掛け
られた状態では、前記長尺部材と共に偏平面がタイヤサ
イド部に対向してその肉厚方向がタイヤ幅方向となる連
結支持部材を備えたことを特徴としている。
【0017】請求項6に係る発明のタイヤ滑り止め装置
用サイド締付体は、タイヤ外周へ巻き掛けられる滑り止
め本体を備えたタイヤ滑り止め装置に用いられ、長手方
向に延びるモノフィラメント繊維から成る芯材を有しこ
れを被覆材によって被覆して薄肉偏平に形成され、前記
滑り止め本体をタイヤ外周へ巻き掛けた状態では、偏平
面がタイヤサイド部に対向してその肉厚方向がタイヤ幅
方向となり前記滑り止め本体のタイヤ幅方向端部に沿っ
て平環形状に支持される長尺部材を備えたことを特徴と
している。
用サイド締付体は、タイヤ外周へ巻き掛けられる滑り止
め本体を備えたタイヤ滑り止め装置に用いられ、長手方
向に延びるモノフィラメント繊維から成る芯材を有しこ
れを被覆材によって被覆して薄肉偏平に形成され、前記
滑り止め本体をタイヤ外周へ巻き掛けた状態では、偏平
面がタイヤサイド部に対向してその肉厚方向がタイヤ幅
方向となり前記滑り止め本体のタイヤ幅方向端部に沿っ
て平環形状に支持される長尺部材を備えたことを特徴と
している。
【0018】請求項7に係る発明のタイヤ滑り止め装置
用サイド締付体は、請求項6に記載のタイヤ滑り止め装
置用サイド締付体において、前記長尺部材の芯材はモノ
フィラメント繊維の束から成り、これを幅方向に配列し
たことを特徴としている。
用サイド締付体は、請求項6に記載のタイヤ滑り止め装
置用サイド締付体において、前記長尺部材の芯材はモノ
フィラメント繊維の束から成り、これを幅方向に配列し
たことを特徴としている。
【0019】請求項8に係る発明のタイヤ滑り止め装置
用サイド締付体は、請求項6または請求項7に記載のタ
イヤ滑り止め装置用サイド締付体において、前記長尺部
材の被覆材は、エラストマーから成ることを特徴として
いる。
用サイド締付体は、請求項6または請求項7に記載のタ
イヤ滑り止め装置用サイド締付体において、前記長尺部
材の被覆材は、エラストマーから成ることを特徴として
いる。
【0020】請求項9に係る発明のタイヤ滑り止め装置
用サイド締付体は、請求項6、請求項7または請求項8
に記載のタイヤ滑り止め装置用サイド締付体において、
前記長尺部材は、自然状態において環状に形成されるこ
とを特徴としている。
用サイド締付体は、請求項6、請求項7または請求項8
に記載のタイヤ滑り止め装置用サイド締付体において、
前記長尺部材は、自然状態において環状に形成されるこ
とを特徴としている。
【0021】請求項10に係る発明のタイヤ滑り止め装
置用サイド締付体は、請求項6、請求項7、請求項8ま
たは請求項9に記載のタイヤ滑り止め装置用サイド締付
体において、薄肉長板状に織布形成されると共に可撓性
を有し、前記滑り止め本体と長尺部材との間にそれらの
長手方向に沿って所定間隔をおいて複数枚が配置され、
その長手方向一端部は前記滑り止め本体の縁部に連結さ
れると共に他端部は前記長尺部材に連結され、前記滑り
止め本体がタイヤ外周に巻き掛けられた状態では、前記
長尺部材と共に偏平面がタイヤサイド部に対向してその
肉厚方向がタイヤ幅方向となる連結支持部材を備えたこ
とを特徴としている。
置用サイド締付体は、請求項6、請求項7、請求項8ま
たは請求項9に記載のタイヤ滑り止め装置用サイド締付
体において、薄肉長板状に織布形成されると共に可撓性
を有し、前記滑り止め本体と長尺部材との間にそれらの
長手方向に沿って所定間隔をおいて複数枚が配置され、
その長手方向一端部は前記滑り止め本体の縁部に連結さ
れると共に他端部は前記長尺部材に連結され、前記滑り
止め本体がタイヤ外周に巻き掛けられた状態では、前記
長尺部材と共に偏平面がタイヤサイド部に対向してその
肉厚方向がタイヤ幅方向となる連結支持部材を備えたこ
とを特徴としている。
【0022】
【作用】請求項1記載のタイヤ滑り止め装置では、滑り
止め本体をタイヤ外周に巻き掛けると、長尺部材は滑り
止め本体の幅方向端部に沿って偏平面がタイヤサイド部
に対向して環状に配される。
止め本体をタイヤ外周に巻き掛けると、長尺部材は滑り
止め本体の幅方向端部に沿って偏平面がタイヤサイド部
に対向して環状に配される。
【0023】ここで、長尺部材は薄肉偏平に形成される
ため、タイヤ幅方向に突出する高さが抑制され、したが
って、車両との干渉が確実に防止される。
ため、タイヤ幅方向に突出する高さが抑制され、したが
って、車両との干渉が確実に防止される。
【0024】請求項2記載のタイヤ滑り止め装置では、
モノフィラメント繊維の束により長尺部材を薄肉偏平に
形成し易く、また長尺部材の長手方向の強度が向上し、
充分な耐久性が得られる。
モノフィラメント繊維の束により長尺部材を薄肉偏平に
形成し易く、また長尺部材の長手方向の強度が向上し、
充分な耐久性が得られる。
【0025】請求項3記載のタイヤ滑り止め装置では、
長尺部材の芯材がゴムまたはエラストマーにより被覆さ
れて外部に露出することがないため、芯材自体が保護さ
れると共にタイヤとの接触も防止されてタイヤの損傷も
防止できる。
長尺部材の芯材がゴムまたはエラストマーにより被覆さ
れて外部に露出することがないため、芯材自体が保護さ
れると共にタイヤとの接触も防止されてタイヤの損傷も
防止できる。
【0026】請求項4記載のタイヤ滑り止め装置では、
長尺部材が自然状態において環状に形成されるため、滑
り止め本体をタイヤ外周に巻き掛けた状態において長尺
部材は滑り止め本体の幅方向端部に沿って均一に環状に
配される。したがって、モノフィラメント繊維から成る
芯材に均一に外力が作用し、長尺部材の耐久性が大幅に
向上する。
長尺部材が自然状態において環状に形成されるため、滑
り止め本体をタイヤ外周に巻き掛けた状態において長尺
部材は滑り止め本体の幅方向端部に沿って均一に環状に
配される。したがって、モノフィラメント繊維から成る
芯材に均一に外力が作用し、長尺部材の耐久性が大幅に
向上する。
【0027】請求項5記載のタイヤ滑り止め装置では、
長尺部材は連結支持部材によって滑り止め本体に確実に
連結され、滑り止め本体をタイヤ外周に巻き掛けた状態
においては、長尺部材は滑り止め本体の幅方向端部に沿
って均一に環状に配されると共に、連結支持部材は長尺
部材と共に偏平面がタイヤサイド部に対向してその肉厚
方向がタイヤ幅方向となって配される。したがって、長
尺部材のみならず連結支持部材(及びこれらの連結箇
所)もタイヤ幅方向に突出する高さが抑制され、車両と
の干渉が一層確実に防止される。
長尺部材は連結支持部材によって滑り止め本体に確実に
連結され、滑り止め本体をタイヤ外周に巻き掛けた状態
においては、長尺部材は滑り止め本体の幅方向端部に沿
って均一に環状に配されると共に、連結支持部材は長尺
部材と共に偏平面がタイヤサイド部に対向してその肉厚
方向がタイヤ幅方向となって配される。したがって、長
尺部材のみならず連結支持部材(及びこれらの連結箇
所)もタイヤ幅方向に突出する高さが抑制され、車両と
の干渉が一層確実に防止される。
【0028】請求項6記載のタイヤ滑り止め装置用サイ
ド締付体では、滑り止め本体をタイヤ外周に巻き掛ける
と、この滑り止め本体に支持される長尺部材が滑り止め
本体の幅方向端部に沿って偏平面がタイヤサイド部に対
向して環状に配される。
ド締付体では、滑り止め本体をタイヤ外周に巻き掛ける
と、この滑り止め本体に支持される長尺部材が滑り止め
本体の幅方向端部に沿って偏平面がタイヤサイド部に対
向して環状に配される。
【0029】ここで、長尺部材は薄肉偏平に形成される
ため、タイヤ幅方向に突出する高さが抑制され、車両と
の干渉が確実に防止される。
ため、タイヤ幅方向に突出する高さが抑制され、車両と
の干渉が確実に防止される。
【0030】請求項7記載のタイヤ滑り止め装置用サイ
ド締付体では、モノフィラメント繊維の束により長尺部
材を薄肉偏平に形成し易く、また長尺部材の長手方向の
強度が向上し、充分な耐久性が得られる。
ド締付体では、モノフィラメント繊維の束により長尺部
材を薄肉偏平に形成し易く、また長尺部材の長手方向の
強度が向上し、充分な耐久性が得られる。
【0031】請求項8記載のタイヤ滑り止め装置用サイ
ド締付体では、長尺部材の芯材がエラストマーにより被
覆されて外部に露出することがないため、芯材自体が保
護されると共にタイヤとの接触も防止されてタイヤの損
傷も防止できる。
ド締付体では、長尺部材の芯材がエラストマーにより被
覆されて外部に露出することがないため、芯材自体が保
護されると共にタイヤとの接触も防止されてタイヤの損
傷も防止できる。
【0032】請求項9記載のタイヤ滑り止め装置用サイ
ド締付体では、長尺部材が自然状態において環状に形成
されるため、滑り止め本体をタイヤ外周に巻き掛けた状
態においては、長尺部材は滑り止め本体の幅方向端部に
沿って均一に環状に配される。したがって、モノフィラ
メント繊維から成る芯材に均一に外力が作用し、長尺部
材の耐久性が大幅に向上する。
ド締付体では、長尺部材が自然状態において環状に形成
されるため、滑り止め本体をタイヤ外周に巻き掛けた状
態においては、長尺部材は滑り止め本体の幅方向端部に
沿って均一に環状に配される。したがって、モノフィラ
メント繊維から成る芯材に均一に外力が作用し、長尺部
材の耐久性が大幅に向上する。
【0033】請求項10記載のタイヤ滑り止め装置用サ
イド締付体では、長尺部材は連結支持部材によって滑り
止め本体に確実に連結され、滑り止め本体をタイヤ外周
に巻き掛けた状態においては、長尺部材は滑り止め本体
の幅方向端部に沿って均一に環状に配されると共に、連
結支持部材は長尺部材と共に偏平面がタイヤサイド部に
対向してその肉厚方向がタイヤ幅方向となって配され
る。したがって、長尺部材のみならず連結支持部材(及
びこれらの連結箇所)もタイヤ幅方向に突出する高さが
抑制され、車両との干渉が一層確実に防止される。
イド締付体では、長尺部材は連結支持部材によって滑り
止め本体に確実に連結され、滑り止め本体をタイヤ外周
に巻き掛けた状態においては、長尺部材は滑り止め本体
の幅方向端部に沿って均一に環状に配されると共に、連
結支持部材は長尺部材と共に偏平面がタイヤサイド部に
対向してその肉厚方向がタイヤ幅方向となって配され
る。したがって、長尺部材のみならず連結支持部材(及
びこれらの連結箇所)もタイヤ幅方向に突出する高さが
抑制され、車両との干渉が一層確実に防止される。
【0034】
【実施例】図1には本発明の実施例に係るタイヤ滑り止
め装置12が斜視図にて示されている。
め装置12が斜視図にて示されている。
【0035】このタイヤ滑り止め装置12では、タイヤ
14外周に滑り止め本体16が巻き掛けられる。滑り止
め本体16は、薄肉のゴム素材やプラスチック素材で形
成され、多数の開口を備えている。滑り止め本体16の
幅方向中央には、菱形開口18が周方向に並設されると
ともに、隣合う菱形開口18間には、滑り止め本体16
の幅方向左右両側に、菱形開口18と同様の菱形開口2
0と、三角形開口22とがタイヤ周方向に沿って交互に
並設され、菱形開口20の縁部は、滑り止め本体16の
幅方向端部から突出形成されている。
14外周に滑り止め本体16が巻き掛けられる。滑り止
め本体16は、薄肉のゴム素材やプラスチック素材で形
成され、多数の開口を備えている。滑り止め本体16の
幅方向中央には、菱形開口18が周方向に並設されると
ともに、隣合う菱形開口18間には、滑り止め本体16
の幅方向左右両側に、菱形開口18と同様の菱形開口2
0と、三角形開口22とがタイヤ周方向に沿って交互に
並設され、菱形開口20の縁部は、滑り止め本体16の
幅方向端部から突出形成されている。
【0036】滑り止め本体16の幅方向の端部には、サ
イド締付体が設けられる。滑り止め本体16の幅方向の
一端部、すなわちタイヤ裏側(タイヤ裏側の方向を矢印
Aで示す)のサイド締付体24は、長尺部材を構成する
サイドベルト26を備えている。図2及び図3に一部破
断した斜視図にて示す如く、サイドベルト26は、モノ
フィラメント繊維(例えば、ポリエステル、ナイロンあ
るいはガラス繊維等)を束ねた複数の芯材50を幅方向
に配列し、これをエラストマー(例えば、ゴムやポリウ
レタン等)から成る被覆材52によって被覆することに
より、有端で可撓性を有する薄肉偏平の長尺形状とされ
ており、さらに、自然形状(外力を受けない状態の形
状)が、曲率半径Rを有する平板な環形状(偏平環形状
ないし平環形状)とされている。
イド締付体が設けられる。滑り止め本体16の幅方向の
一端部、すなわちタイヤ裏側(タイヤ裏側の方向を矢印
Aで示す)のサイド締付体24は、長尺部材を構成する
サイドベルト26を備えている。図2及び図3に一部破
断した斜視図にて示す如く、サイドベルト26は、モノ
フィラメント繊維(例えば、ポリエステル、ナイロンあ
るいはガラス繊維等)を束ねた複数の芯材50を幅方向
に配列し、これをエラストマー(例えば、ゴムやポリウ
レタン等)から成る被覆材52によって被覆することに
より、有端で可撓性を有する薄肉偏平の長尺形状とされ
ており、さらに、自然形状(外力を受けない状態の形
状)が、曲率半径Rを有する平板な環形状(偏平環形状
ないし平環形状)とされている。
【0037】滑り止め本体16とサイドベルト26との
間には、連結支持部材としての支持ベルト28が設けら
れている。支持ベルト28は、滑り止め本体16とサイ
ドベルト26との間にそれらの長手方向に沿って所定間
隔をおいて複数枚設けられている。各支持ベルト28
は、サイドベルト26と同様に薄肉長板状に織布形成さ
れると共に可撓性を有しており、図3及び図4に示す如
く、その長手方向中間部が滑り止め本体16の菱形開口
20の縁部に挿通されて折り返された後に、長手方向両
端部がサイドベルト26と重ね合わされて縫製糸32に
より縫製されている。
間には、連結支持部材としての支持ベルト28が設けら
れている。支持ベルト28は、滑り止め本体16とサイ
ドベルト26との間にそれらの長手方向に沿って所定間
隔をおいて複数枚設けられている。各支持ベルト28
は、サイドベルト26と同様に薄肉長板状に織布形成さ
れると共に可撓性を有しており、図3及び図4に示す如
く、その長手方向中間部が滑り止め本体16の菱形開口
20の縁部に挿通されて折り返された後に、長手方向両
端部がサイドベルト26と重ね合わされて縫製糸32に
より縫製されている。
【0038】滑り止め本体16がタイヤ14の外周に巻
き掛けられた状態では、サイドベルト26が、上記平環
形状を得るように、各支持ベルト28がサイドベルト2
6の曲率中心から放射方向に延びてサイドベルト26を
支持し、サイドベルト26及び支持ベルト28は共にそ
の肉厚方向がタイヤ幅方向となって配される構成であ
る。
き掛けられた状態では、サイドベルト26が、上記平環
形状を得るように、各支持ベルト28がサイドベルト2
6の曲率中心から放射方向に延びてサイドベルト26を
支持し、サイドベルト26及び支持ベルト28は共にそ
の肉厚方向がタイヤ幅方向となって配される構成であ
る。
【0039】なお、図6に示す如く、支持ベルト28に
代えて、平金具29を用いこれをかしめて連結する構成
としてもよい。
代えて、平金具29を用いこれをかしめて連結する構成
としてもよい。
【0040】また、サイドベルト26の長手方向両端間
には、面ファスナ(マジックテープ)34が設けられて
いる。面ファスナ34は、図5に示すように、サイドベ
ルト26の長手方向各端に板状片を構成する布片36、
37がそれぞれ固着されている。これら布片36、37
は、サイドベルト26の肉厚方向を肉厚方向として固着
され、すなわち、滑り止め本体16をタイヤ外周へ巻き
掛けた状態では、肉厚方向がタイヤ幅方向となり、布片
36、37を肉厚方向に重ね合わせることにより、対面
する一方の面に多数形成された鉤38と、他方の面に形
成された多数のリング40とが絡み合って係合し、サイ
ドベルト26の長手方向両端が連結される。
には、面ファスナ(マジックテープ)34が設けられて
いる。面ファスナ34は、図5に示すように、サイドベ
ルト26の長手方向各端に板状片を構成する布片36、
37がそれぞれ固着されている。これら布片36、37
は、サイドベルト26の肉厚方向を肉厚方向として固着
され、すなわち、滑り止め本体16をタイヤ外周へ巻き
掛けた状態では、肉厚方向がタイヤ幅方向となり、布片
36、37を肉厚方向に重ね合わせることにより、対面
する一方の面に多数形成された鉤38と、他方の面に形
成された多数のリング40とが絡み合って係合し、サイ
ドベルト26の長手方向両端が連結される。
【0041】一方、滑り止め本体16の幅方向の他端
部、すなわちタイヤ表側のサイド締付体では、図示を省
略するが、タイヤ周方向に沿って所定間隔をおき複数の
フック金具が設けられ、各フック金具の一端は、菱形開
口20の縁部に係合され、他端に、ゴムリングやロープ
が環状に掛け渡される。
部、すなわちタイヤ表側のサイド締付体では、図示を省
略するが、タイヤ周方向に沿って所定間隔をおき複数の
フック金具が設けられ、各フック金具の一端は、菱形開
口20の縁部に係合され、他端に、ゴムリングやロープ
が環状に掛け渡される。
【0042】次に、本実施例の作用を説明する。上記構
成によれば、滑り止め本体16をタイヤ14外周に巻き
掛けると、サイドベルト26は、滑り止め本体16のタ
イヤ幅方向端部に沿って、平環形状を得る。そして、面
ファスナ34により、布片36、37を重ねると、サイ
ドベルト26の長手方向両端が連結される。
成によれば、滑り止め本体16をタイヤ14外周に巻き
掛けると、サイドベルト26は、滑り止め本体16のタ
イヤ幅方向端部に沿って、平環形状を得る。そして、面
ファスナ34により、布片36、37を重ねると、サイ
ドベルト26の長手方向両端が連結される。
【0043】この場合、面ファスナ34の布片36、3
7を重ねることによってサイドベルト26の長手方向両
端の連結を行えるので、その連結作業が容易となり、目
視し難く手も入り難いタイヤ裏側においても、滑り止め
本体16をタイヤ外周の所定の位置に確実に巻き掛ける
ことができる。
7を重ねることによってサイドベルト26の長手方向両
端の連結を行えるので、その連結作業が容易となり、目
視し難く手も入り難いタイヤ裏側においても、滑り止め
本体16をタイヤ外周の所定の位置に確実に巻き掛ける
ことができる。
【0044】ここで、サイドベルト26は薄肉偏平に形
成され、さらに、滑り止め本体16をタイヤ14外周に
巻き掛けた状態では支持ベルト28はその肉厚方向が、
サイドベルト26の肉厚方向と共に、タイヤ幅方向とな
って配されるため、サイドベルト26のみならず支持ベ
ルト28も、従来のロープ材及びフック金具による支持
に比して、タイヤ幅方向への突出高さが抑制される。
成され、さらに、滑り止め本体16をタイヤ14外周に
巻き掛けた状態では支持ベルト28はその肉厚方向が、
サイドベルト26の肉厚方向と共に、タイヤ幅方向とな
って配されるため、サイドベルト26のみならず支持ベ
ルト28も、従来のロープ材及びフック金具による支持
に比して、タイヤ幅方向への突出高さが抑制される。
【0045】また、サイドベルト26の長手方向両端を
連結する面ファスナ34によれば、布片36、37を重
ねたときの布片36、37の肉厚方向の面ファスナ34
の外形寸法が小さくて足り、これによっても、従来のジ
ョイント金具による連結に比してタイヤ幅方向に突出す
る高さが抑制される。
連結する面ファスナ34によれば、布片36、37を重
ねたときの布片36、37の肉厚方向の面ファスナ34
の外形寸法が小さくて足り、これによっても、従来のジ
ョイント金具による連結に比してタイヤ幅方向に突出す
る高さが抑制される。
【0046】これらにより、サイド締付体24が車両の
サスペンションやブレーキホース類と接触してサイドベ
ルト26や滑り止め本体16が損傷されるような事態は
回避される。
サスペンションやブレーキホース類と接触してサイドベ
ルト26や滑り止め本体16が損傷されるような事態は
回避される。
【0047】このように、サイド締付体24は、滑り止
め本体16をタイヤ外周の所定の位置に確実に巻き掛け
ることができるのみならず、タイヤ幅方向に突出する突
出高さが抑制されて車両との干渉が確実に防止される。
め本体16をタイヤ外周の所定の位置に確実に巻き掛け
ることができるのみならず、タイヤ幅方向に突出する突
出高さが抑制されて車両との干渉が確実に防止される。
【0048】さらに、サイド締付体24では、サイドベ
ルト26が自然状態において環状に形成されるため、滑
り止め本体16をタイヤ外周に巻き掛け支持ベルト28
によってサイドベルト26を滑り止め本体16に連結し
た状態においては、サイドベルト26は滑り止め本体1
6の幅方向端部に沿って均一に環状に配される。したが
って、モノフィラメント繊維から成る芯材50に均一に
外力が作用し、サイドベルト26の耐久性が大幅に向上
する。さらに、自然形状が真直形状であるベルトを平環
形状に曲げる場合と異なり、フレアの発生も防止され
る。
ルト26が自然状態において環状に形成されるため、滑
り止め本体16をタイヤ外周に巻き掛け支持ベルト28
によってサイドベルト26を滑り止め本体16に連結し
た状態においては、サイドベルト26は滑り止め本体1
6の幅方向端部に沿って均一に環状に配される。したが
って、モノフィラメント繊維から成る芯材50に均一に
外力が作用し、サイドベルト26の耐久性が大幅に向上
する。さらに、自然形状が真直形状であるベルトを平環
形状に曲げる場合と異なり、フレアの発生も防止され
る。
【0049】また、サイドベルト26には滑り止め本体
16の幅方向端部を締め付けるための締付力が作用する
が、サイドベルト26の芯材50は、その締付力に対抗
する上で好ましい。
16の幅方向端部を締め付けるための締付力が作用する
が、サイドベルト26の芯材50は、その締付力に対抗
する上で好ましい。
【0050】さらに、サイド締付体24では、サイドベ
ルト26がこれと同様に織り形成された支持ベルト28
で滑り止め本体16に支持されるので、支持ベルト28
を適度な強さで設計すれば、従来のフック金具が滑り止
め本体16にカシメにより係止されるのに起因して生ず
る滑り止め本体16の疲労破損が防止される。すなわ
ち、金属製であるフック金具によれば、走行中に過度の
外力がフック金具に及ぶと、フック金具がカシメ係止さ
れた部位で滑り止め本体16が疲労して破損し、もはや
補修が不可能となることも考えられるが、上記実施例の
支持ベルト28によれば、それが改善される。
ルト26がこれと同様に織り形成された支持ベルト28
で滑り止め本体16に支持されるので、支持ベルト28
を適度な強さで設計すれば、従来のフック金具が滑り止
め本体16にカシメにより係止されるのに起因して生ず
る滑り止め本体16の疲労破損が防止される。すなわ
ち、金属製であるフック金具によれば、走行中に過度の
外力がフック金具に及ぶと、フック金具がカシメ係止さ
れた部位で滑り止め本体16が疲労して破損し、もはや
補修が不可能となることも考えられるが、上記実施例の
支持ベルト28によれば、それが改善される。
【0051】なお、上記実施例では、支持ベルト28
は、滑り止め本体16の菱形開口20内に係合するルー
プを形成してサイドベルト26に縫製されて固着されて
いるが、支持ベルト28とサイドベルト26の連結は縫
製でなくてもよく、超音波溶着や、接着、あるいはホッ
チキスの針のような金属によることも可能である。
は、滑り止め本体16の菱形開口20内に係合するルー
プを形成してサイドベルト26に縫製されて固着されて
いるが、支持ベルト28とサイドベルト26の連結は縫
製でなくてもよく、超音波溶着や、接着、あるいはホッ
チキスの針のような金属によることも可能である。
【0052】また、上記実施例では、サイドベルト26
の長手方向両端部を面ファスナ34により連結する構成
としたが、このような面ファスナ34により連結するに
限らず、例えば、板状片を重ねて一方の板状片に形成し
た突起を他方の板状片に形成した孔に挿入係合すること
により連結する等、種々のものが適用可能である。
の長手方向両端部を面ファスナ34により連結する構成
としたが、このような面ファスナ34により連結するに
限らず、例えば、板状片を重ねて一方の板状片に形成し
た突起を他方の板状片に形成した孔に挿入係合すること
により連結する等、種々のものが適用可能である。
【0053】さらに、上記実施例に示す如くモノフィラ
メント繊維から成る芯材50を内部に埋設するようにサ
イドベルト26の被覆材52をエラストマーで形成する
ことにより、このサイドベルト26の製造が極めて容易
になるが、被覆材52を織布形成することも可能であ
る。
メント繊維から成る芯材50を内部に埋設するようにサ
イドベルト26の被覆材52をエラストマーで形成する
ことにより、このサイドベルト26の製造が極めて容易
になるが、被覆材52を織布形成することも可能であ
る。
【0054】またさらに、サイド締付体24は、タイヤ
表側のサイド締付体への適用も可能であり、その適用が
タイヤの表裏のいずれかに限定されるものではない。
表側のサイド締付体への適用も可能であり、その適用が
タイヤの表裏のいずれかに限定されるものではない。
【0055】
【発明の効果】以上説明した如く本発明は以下の効果を
有している。
有している。
【0056】請求項1記載のタイヤ滑り止め装置では、
タイヤ幅方向に突出する高さが抑制され、車両との干渉
が確実に防止される。
タイヤ幅方向に突出する高さが抑制され、車両との干渉
が確実に防止される。
【0057】請求項2記載のタイヤ滑り止め装置では、
長尺部材を形成し易くまた充分な耐久性が得られる。
長尺部材を形成し易くまた充分な耐久性が得られる。
【0058】請求項3記載のタイヤ滑り止め装置では、
長尺部材の芯材が保護されると共にタイヤに直接接触し
て損傷することが防止される。
長尺部材の芯材が保護されると共にタイヤに直接接触し
て損傷することが防止される。
【0059】請求項4記載のタイヤ滑り止め装置では、
長尺部材が滑り止め本体の幅方向端部に沿って均一に環
状に配され、芯材に均一に外力が作用し、長尺部材の耐
久性が大幅に向上する。
長尺部材が滑り止め本体の幅方向端部に沿って均一に環
状に配され、芯材に均一に外力が作用し、長尺部材の耐
久性が大幅に向上する。
【0060】請求項5記載のタイヤ滑り止め装置では、
長尺部材のみならず連結支持部材もタイヤ幅方向に突出
する高さが抑制され、車両との干渉が一層確実に防止さ
れる。
長尺部材のみならず連結支持部材もタイヤ幅方向に突出
する高さが抑制され、車両との干渉が一層確実に防止さ
れる。
【0061】請求項6記載のタイヤ滑り止め装置用サイ
ド締付体では、タイヤ幅方向に突出する高さが抑制さ
れ、車両との干渉が確実に防止される。
ド締付体では、タイヤ幅方向に突出する高さが抑制さ
れ、車両との干渉が確実に防止される。
【0062】請求項7記載のタイヤ滑り止め装置用サイ
ド締付体では、長尺部材を形成し易くまた充分な耐久性
が得られる。
ド締付体では、長尺部材を形成し易くまた充分な耐久性
が得られる。
【0063】請求項8記載のタイヤ滑り止め装置用サイ
ド締付体では、長尺部材の芯材が保護されると共にタイ
ヤに直接接触して損傷することが防止される。
ド締付体では、長尺部材の芯材が保護されると共にタイ
ヤに直接接触して損傷することが防止される。
【0064】請求項9記載のタイヤ滑り止め装置用サイ
ド締付体では、長尺部材は滑り止め本体の幅方向端部に
沿って均一に環状に配され、芯材に均一に外力が作用
し、長尺部材の耐久性が大幅に向上する。
ド締付体では、長尺部材は滑り止め本体の幅方向端部に
沿って均一に環状に配され、芯材に均一に外力が作用
し、長尺部材の耐久性が大幅に向上する。
【0065】請求項10記載のタイヤ滑り止め装置用サ
イド締付体では、長尺部材のみならず連結支持部材もタ
イヤ幅方向に突出する高さが抑制され、車両との干渉が
一層確実に防止される。
イド締付体では、長尺部材のみならず連結支持部材もタ
イヤ幅方向に突出する高さが抑制され、車両との干渉が
一層確実に防止される。
【図1】本発明の実施例に係るタイヤ滑り止め装置及び
そのサイド締付体をタイヤ裏側から見た斜視図である。
そのサイド締付体をタイヤ裏側から見た斜視図である。
【図2】本発明の実施例に係るサイド締付体のサイドベ
ルトの一部破断した斜視図である。
ルトの一部破断した斜視図である。
【図3】本発明の実施例に係るサイド締付体のサイドベ
ルト及び支持ベルトの連結状態を示す斜視図である。
ルト及び支持ベルトの連結状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例に係るタイヤ滑り止め装置のサ
イド締付体の一部をタイヤ裏側から見た図である。
イド締付体の一部をタイヤ裏側から見た図である。
【図5】本発明の実施例に係るタイヤ滑り止め装置のサ
イド締付体の面ファスナを示す斜視図である。
イド締付体の面ファスナを示す斜視図である。
【図6】サイド締付体の支持ベルトの他の例を示す斜視
図である。
図である。
【図7】従来のタイヤ滑り止め装置及びそのサイド締付
体をタイヤ裏側から見た斜視図である。
体をタイヤ裏側から見た斜視図である。
12 タイヤ滑り止め装置 14 タイヤ 16 滑り止め本体 24 サイド締付体 26 サイドベルト(長尺部材) 28 支持ベルト(連結支持部材) 50 芯材 52 被覆材
Claims (10)
- 【請求項1】 タイヤ外周へ巻き掛けられる滑り止め本
体と、 長手方向に延びるモノフィラメント繊維から成る芯材を
有しこれを被覆材によって被覆して薄肉偏平に形成さ
れ、前記滑り止め本体をタイヤ外周へ巻き掛けた状態で
は、偏平面がタイヤサイド部に対向してその肉厚方向が
タイヤ幅方向となり前記滑り止め本体のタイヤ幅方向端
部に沿って平環形状に支持される長尺部材と、 を備えたことを特徴とするタイヤ滑り止め装置。 - 【請求項2】 前記長尺部材の芯材はモノフィラメント
繊維の束から成り、これを幅方向に配列したことを特徴
とする請求項1記載のタイヤ滑り止め装置。 - 【請求項3】 前記長尺部材の被覆材は、ゴムまたはエ
ラストマーから成ることを特徴とする請求項1または請
求項2記載のタイヤ滑り止め装置。 - 【請求項4】 前記長尺部材は、自然状態において環状
に形成されることを特徴とする請求項1、請求項2また
は請求項3記載のタイヤ滑り止め装置。 - 【請求項5】 薄肉長板状に織布形成されると共に可撓
性を有し、前記滑り止め本体と長尺部材との間にそれら
の長手方向に沿って所定間隔をおいて複数枚が配置さ
れ、その長手方向一端部は前記滑り止め本体の縁部に連
結されると共に他端部は前記長尺部材に連結され、前記
滑り止め本体がタイヤ外周に巻き掛けられた状態では、
前記長尺部材と共に偏平面がタイヤサイド部に対向して
その肉厚方向がタイヤ幅方向となる連結支持部材を備え
たことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3また
は請求項4記載のタイヤ滑り止め装置。 - 【請求項6】 タイヤ外周へ巻き掛けられる滑り止め本
体を備えたタイヤ滑り止め装置に用いられ、 長手方向に延びるモノフィラメント繊維から成る芯材を
有しこれを被覆材によって被覆して薄肉偏平に形成さ
れ、前記滑り止め本体をタイヤ外周へ巻き掛けた状態で
は、偏平面がタイヤサイド部に対向してその肉厚方向が
タイヤ幅方向となり前記滑り止め本体のタイヤ幅方向端
部に沿って平環形状に支持される長尺部材を備えたこと
を特徴とするタイヤ滑り止め装置用サイド締付体。 - 【請求項7】 前記長尺部材の芯材はモノフィラメント
繊維の束から成り、これを幅方向に配列したことを特徴
とする請求項6記載のタイヤ滑り止め装置用サイド締付
体。 - 【請求項8】 前記長尺部材の被覆材は、エラストマー
から成ることを特徴とする請求項6または請求項7記載
のタイヤ滑り止め装置用サイド締付体。 - 【請求項9】 前記長尺部材は、自然状態において環状
に形成されることを特徴とする請求項6、請求項7また
は請求項8記載のタイヤ滑り止め装置用サイド締付体。 - 【請求項10】 薄肉長板状に織布形成されると共に可
撓性を有し、前記滑り止め本体と長尺部材との間にそれ
らの長手方向に沿って所定間隔をおいて複数枚が配置さ
れ、その長手方向一端部は前記滑り止め本体の縁部に連
結されると共に他端部は前記長尺部材に連結され、前記
滑り止め本体がタイヤ外周に巻き掛けられた状態では、
前記長尺部材と共に偏平面がタイヤサイド部に対向して
その肉厚方向がタイヤ幅方向となる連結支持部材を備え
たことを特徴とする請求項6、請求項7、請求項8また
は請求項9記載のタイヤ滑り止め装置用サイド締付体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4815293A JPH06255329A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | タイヤ滑り止め装置及びタイヤ滑り止め装置用サイド締付体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4815293A JPH06255329A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | タイヤ滑り止め装置及びタイヤ滑り止め装置用サイド締付体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06255329A true JPH06255329A (ja) | 1994-09-13 |
Family
ID=12795397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4815293A Pending JPH06255329A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | タイヤ滑り止め装置及びタイヤ滑り止め装置用サイド締付体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06255329A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012229013A (ja) * | 2011-04-19 | 2012-11-22 | Rud Ketten Rieger & Dietz Gmbh & Co Kg | 共通で被覆されており牽引手段に似た保持部材を有するタイヤチェーン |
KR200474214Y1 (ko) * | 2014-07-18 | 2014-09-03 | 이수영 | 스노우 타이어 커버 |
-
1993
- 1993-03-09 JP JP4815293A patent/JPH06255329A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012229013A (ja) * | 2011-04-19 | 2012-11-22 | Rud Ketten Rieger & Dietz Gmbh & Co Kg | 共通で被覆されており牽引手段に似た保持部材を有するタイヤチェーン |
KR200474214Y1 (ko) * | 2014-07-18 | 2014-09-03 | 이수영 | 스노우 타이어 커버 |
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