JPH06255066A - 高意匠化粧板及びその製造方法 - Google Patents
高意匠化粧板及びその製造方法Info
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- JPH06255066A JPH06255066A JP5043407A JP4340793A JPH06255066A JP H06255066 A JPH06255066 A JP H06255066A JP 5043407 A JP5043407 A JP 5043407A JP 4340793 A JP4340793 A JP 4340793A JP H06255066 A JPH06255066 A JP H06255066A
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Abstract
化粧板製造工程の加熱加圧による貼着工程において消滅
することなく、しかも化粧シート自体の破断やちりめん
状の発生等の表面欠陥のない高意匠化粧板の製造方法及
びその製造方法により得られた高意匠化粧板を提供す
る。 【構成】 絵柄層を設けるか又は設けない熱可塑性樹脂
シートの少なくとも一方の表面に凹凸エンボスを施して
化粧シートとする。この化粧シートを熱融着型の接着剤
で基板表面に加熱融着する。前記接着剤は、少なくとも
その一部分が結晶領域を有し、少なくとも接着時の条件
下では熱可塑性であり、その結晶領域の融点Tm 、前記
熱可塑性樹脂シートのエンボス耐熱温度Tem及び使用時
の最大環境温度Ta との関係が、Ta <Tm <Temであ
り、且つその接着温度TL が、Tm ≦TL <Temである
ものを選択する。
Description
着した意匠性に優れた化粧板に関し、特に、エンボスに
より凹凸模様が施された化粧シートを貼着した意匠性に
優れた化粧板に関する。
ニルシート等の熱可塑性樹脂シート上に、絵柄等の意匠
性を施すか又は施さずに、表面保護のために硬質樹脂層
を形成してなる化粧シートを、接着剤が塗布された基板
上に加熱ローラ等を用いて加熱しながら貼着して化粧板
を製造していた。
造方法においては、化粧シートを接着剤が塗布された基
板上に加熱ローラ等を用いて加熱しながら貼着してお
り、化粧シートの基板への接着性と接着物の耐熱性とを
増すために、通常、加熱温度を180℃以上、特に接着
剤の軟化点の関係から、200℃程度が必要とされてい
た。
エンボスされた化粧シートを用いると、加熱ロールでの
加熱加圧による貼着工程において、高温のために、エン
ボスの凹凸が消滅し、特にエンボス化粧シートとして汎
用のポリ塩化ビニルは150℃を越える温度では凹凸が
急激に消滅する傾向があり、高意匠性において問題があ
った。
スの消滅等の欠陥を生じさせないために、上記従来の方
法において、加熱温度を150℃以下として化粧シート
と基板との接着を行なうと、エンボスの消失を回避でき
るが、このような低温での接着では、環境温度での化粧
シートと基板との接着力が弱くなり、得られた化粧板に
所望の接着強度を与えることはできなかった。
シートと基板との所望される接着力には次のような初期
接着力と最終接着力が必要とされる。すなわち、初期接
着力としては、化粧シートと基板とが手で容易に剥がせ
ず、また化粧シート貼着基板を切断加工したときに切断
面付近が剥離して浮き上がらない程度の接着力であり、
剥離強度が50g/cm幅以上、より好ましくは100
g/cm幅以上であり、且つ接着直後の接着力が化粧板
の取扱い加工に必要な接着力であることが必要とされ
る。
の100℃でも接着剤がクリープ変形を起こさない程度
(架橋、重合して硬化物となっていることが望まし
い。)であり、且つ剥離強度が1000g/cm幅以上
より好ましくは、2000g/cm幅以上の接着力であ
ることが必要とされる。そこで本発明は、化粧シートに
施されている精密エンボスが、化粧板製造の加熱加圧に
よる貼着工程において消滅することがない高意匠化粧板
の製造方法及びその製造方法により得られた高意匠化粧
板を提供することを目的とする。
るために、本発明は、つぎの構成要件を採用する。すな
わち、本発明は、絵柄層を設けるか又は設けない熱可塑
性樹脂シートの少なくとも一方の表面に凹凸模様をエン
ボスして化粧シートとし、前記化粧シートを熱融着型の
接着剤で基板表面に加熱融着して接着する化粧板の製造
方法であって、前記熱融着型の接着剤が、少なくともそ
の一部分が結晶領域を有し、少なくとも接着時の条件下
では熱可塑性であり、その結晶領域の融点Tm 、前記透
明熱可塑性樹脂シートのエンボス耐熱温度Tem及び使用
時の最大環境温度Ta との関係が、 Ta <Tm <Tem であり、且つその接着温度TL が、 Tm ≦TL <Tem である接着剤を選択することを特徴とする高意匠化粧板
の製造方法とするものである。
に、絵柄層を設けるか又は設けずに、着色熱可塑性樹脂
シートを積層し、得られた積層シートの少なくとも一方
の表面に凹凸模様をエンボスして化粧シートとし、得ら
れた化粧シートを熱融着型の接着剤で基板表面に加熱融
着して接着する化粧板の製造方法であって、前記熱融着
型の接着剤が、少なくともその一部分が結晶領域を有
し、少なくとも接着時の条件下では熱可塑性であり、そ
の結晶領域の融点Tm 、前記透明熱可塑性樹脂シートの
エンボス耐熱温度Tem及び使用時の最大環境温度Ta と
の関係が、 Ta <Tm <Tem であり、且つその接着温度TL が、 Tm ≦TL <Tem である接着剤を選択することを特徴とする高意匠化粧板
の製造方法とするものである。
た接着剤層、及び該接着剤層上にラミネートされてい
る、少なくとも一方の面に凹凸模様がエンボスにより形
成されている透明熱可塑性樹脂シートを含む化粧シート
からなる積層された化粧板であって、前記接着剤層の接
着剤の結晶領域の融点Tm 、該化粧シートのエンボス耐
熱温度Tem、使用時の最大環境温度Ta とが、 Ta <Tm <Tem であることを特徴とする高意匠化粧板とするものであ
る。
キ及び印刷方法、凹凸模様、接着剤及び接着処理につい
て以下、詳細に説明する。 基板:本発明の高意匠化粧板に使用される基板には、金
属板、木質板、合成樹脂板等の各種基板が使用できる。
その金属板には、鉄、ステンレス鋼、炭素鋼、アルミニ
ウム、銅、等が用いられる。なお、これらの金属板に
は、例えば、亜鉛メッキ、アルマイト処理等の酸化物不
動態膜等を形成することが望ましい。
れる透明熱可塑性樹脂シートに使用される材料は、通常
使用されるものが適用できる。特に貼着される基板が金
属鋼板である場合には、その透明熱可塑性樹脂シートに
適用できる材料は、可塑剤としてフタル酸ジオクチル等
を17〜30重量部含む半硬質〜軟質ポリ塩化ビニルが
好ましく、その他には例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共
重合体(ASと略される)、アクリロニトリル−ブタジ
エン−スチレン共重合体(ABSと略される)、ポリカ
ーボネート、アクリル酸エステル又はメタアクリル酸エ
ステル重合体等が使用できる。
れる透明熱可塑性樹脂シートには、必要に応じて絵柄模
様等が印刷される。本発明で使用される印刷インキに
は、ビヒクルとして透明熱可塑性樹脂を用い、その透明
熱可塑性樹脂には、例えば、エチルセルロース、硝酸セ
ルロース、酢酸セルロース、エチルヒドロキシエチルセ
ルロース、セルロースアセテートプロピオネート等のセ
ルロース誘導体;ポリスチレン、ポリα−メチルスチレ
ン等のスチレン樹脂又はスチレン共重合体;ポリメタク
リル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル
酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル樹脂;ポ
リ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニル重合体;
ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノ
ール樹脂、重合ロジン等のロジンエステル樹脂;クロマ
ン樹脂;ビニルトルエン樹脂;ポリアミド樹脂等の天然
又は合成樹脂が挙げられる。
ン等の公知の種々の印刷法が適用できる。 凹凸模様:本発明における凹凸模様には、各種凹凸模様
が適用でき、例えば、木目板の導管溝、万線状の条溝、
砂目、梨地等が挙げられる。特に本発明の効果が顕著に
目立つ凹凸模様の特徴は、凹部の幅、凸部の幅、及び深
さが0.1〜100μm程度のパターンの場合である。
接着剤には、結晶化度が高く、加熱時に接着剤の樹脂成
分が結晶領域から急峻に粘度が変化して流動性を示す、
上記に示した関係式を有するものを使用する。すなわ
ち、結晶領域の融点Tm が、透明熱可塑性樹脂シートの
エンボス耐熱温度Temより小さくなるように選ぶ(Ta
<Tm <Tem)。接着剤の結晶化度が100%未満であ
ったり、接着剤に添加剤が含まれていると、完全結晶体
のように熔融粘度の立ち上がりの傾斜がゆるやかにな
る。しかし、粘度の立ち上がりがTa とTemとの間で、
終了すれば本発明には支障なく使用できる。
発明で使用する接着剤は次の表1に示す特徴を有する。
また、次の表1には、本発明で使用する接着剤と、従来
の非晶質熱融着型接着剤、粘着剤、2液硬化型接着剤
(未硬化時液体)を用いて製造した、エンボスを施した
化粧シートを貼着して化粧板との比較を示す。
4及び図5に基づいて説明する。図4は従来の接着剤又
は粘着剤の温度−熔融粘度特性を示し、図5は本発明で
使用する熱熔融型接着剤の温度−熔融粘度特性を示す。
非晶質熱融着型接着剤の場合、温度−熔融粘度曲線の立
ち上がりが穏やかなため、凹凸が消失しない温度でエン
ボスすると、使用環境温度においても接着剤に流動性、
クリープ変形性が生じ、接着特性が不十分となり(図4
の(B))、また使用環境温度で十分な接着特性を出そ
うとすると、接着力を発現させるためには、エンボスの
凹凸の消失領域に入ってしまい(図4の(A))、この
ような現象はエンボス耐熱性と、接着特性が両立しない
からである。
は、図5に示すように温度−熔融粘度曲線が融点付近で
急峻に立ち上がるために、接着力の発現する温度を、エ
ンボスが消失する温度と使用環境温度との間に持ってく
ることができ、エンボスの耐熱特性と接着特性とを両立
させることが可能となる。本発明で使用可能な接着剤に
は、例えば、変性ウレタン樹脂(アクリルポリオール、
ポリエーテルポリオール、エポキシポリオール等のプレ
ポリマー)、不飽和ポリエステル樹脂等が使用できる。
36860号公報に記載されているような、(i)テレ
フタル酸と、(ii)イソフタル酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、P−オキシ安息香酸、ナフタレン
−2,6−ジカルボン酸及びジフェニルスルホンジカル
ボン酸からなる群より選ばれた1種以上の化合物からな
り、末端水酸基が芳香族モノカルボン酸またはその誘導
体により封鎖されている還元粘度η sp /c=0.15
〜0.40dl/g及び融点140〜200℃の結晶性
共重合ポリエステルを有効成分とする線状ポリエステル
樹脂乃至プレポリマーからなるホットメルト接着剤や、
また、特公昭51−30898号公報に記載されている
ような、分子両末端にイソシアネート基を有するウレタ
ンプレポリマーと、エチレン−酢酸ビニル共重合体2〜
25重量%と、アビチエン酸型ロジン誘導体及び/又は
テルペン−フェノール共重合体樹脂とよりなる反応性ホ
ットメルト型接着剤が使用できる。
アネート等の架橋剤を添加する。この架橋剤には、例え
ば、ポリオールプレポリマーに対して、2,4−トリレ
ンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネー
ト、4、4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジ
イソシアネート等の多価イソシアネート等を添加する。
質ポリ塩化ビニルを材料とする場合には、エンボス耐熱
温度Tem=120〜150℃であり、また、通常の化粧
板の場合、最大環境温度Ta ≦100℃であるため、1
00℃<結晶領域の融点Tm<120〜150℃となる
ように選べばよい。接着温度Tadh は、Ta <Tm ≦T
adh <Temになるように選ぶ、前記ポリ塩化ビニルシー
ト(いわゆる、塩ビシート)では100℃<接着温度T
adh <120〜150℃となるように選ぶ。
に冷却されるため、樹脂が結晶化し、シートが固定され
る。上記した本発明で用いる接着剤に対して、通常の接
着剤は、最大100℃の環境温度でも十分な接着性を維
持するためには、接着に必要な流動性を示す状態が18
0℃以上となるため、シートの軟化流動、残留応力開放
等によって精密エンボスが損なわれるので、高意匠化粧
板とすることは不可能である。
よっても異なるが、ローラーを使用したラミネートの場
合では、通常t≦1sec、P≦5kg/cm2 であ
る。なお、接着剤は、少なくとも上記の接着条件の間、
熱可塑性(即ち、熱で熔融して接着性を発現)であれば
よく、また、接着後経時で、化学反応により、架橋・重
合によって硬化しても良い。そのためには、例えば、接
着剤が不飽和ポリエステル、ポリウレタン等の樹脂を使
用している場合には、架橋剤として前記したイソシアネ
ートを添加して、架橋がほとんど進まない間に、熱接着
させて所望の最終密着力及び耐熱クリープ性を与える。
PL のもとにエンボスしたシートを加熱したときに、温
度の上昇とともに、次第に凹凸模様が消失していくが、
凹凸の深さが試験前の50%以上あるときは、凹凸の消
失はほとんど目立たない。よって、接着時間tL 、接着
圧力PL のもとに、凹凸の深さが試験前の50%を維持
する最大温度を持って、エンボス耐熱温度Temとする。
前記熱可塑性樹脂シートがポリ塩化ビニルシートである
場合には、このエンボス耐熱温度Temは120〜150
℃となる。
20重量部)の裏面に、インキとして化Xインキ(商品
名、昭和インク工業株式会社製)で絵柄層を形成した。
形成された絵柄層のある面に、凹部の幅、凸部の幅がそ
れぞれ10μm、深さ5μmの万線条溝エンボスのパタ
ーンをエンボス温度160℃で熱エンボスして化粧シー
トを製造した。
で接着剤として、タケネートTD917(商品名)を5
0重量部、ポリスターT#115(商品名)を42.5
重量部、エチレン−酢酸ビニル共重合体7.5重量部か
らなる反応性ホットメルト接着剤を塗布した。接着剤が
塗布された鋼板を130℃まで加熱し、板温が130℃
の状態で、上記の精密エンボスが施された化粧シートを
その絵柄層と接着剤塗布層とが重なり合うように、常温
のゴムロールを用い線圧2〜3kgf/cmで加圧プレ
スして圧着し高意匠化粧板を製造した。
す。電気亜鉛メッキ鋼板1上に、接着剤層2、絵柄層
3、裏面に精密エンボスが施された透明塩ビシート4の
順に積層されている。
30重量部)の表面にインキとして化Xインキ(商品
名、昭和インク工業株式会社製)で絵柄層を形成する。
厚さ80μmの透明塩ビシート(可塑剤30重量部)を
用意し、この透明塩ビシートを前記着色塩ビシート表面
に形成された絵柄層と重ね合わせ熱ラミネートした。積
層した塩ビシートの表面(透明塩ビ面)に凹部幅、凸部
幅がそれぞれ10μm、深さ5μmの万線条溝エンボス
パターンをエンボス温度160℃で熱エンボスして化粧
シートを製造した。
前記実施例1で使用したものと同じ接着剤を塗布した。
接着剤が塗布された鋼板を130℃まで加熱し、板温が
130℃の状態で、上記の精密エンボスが施された化粧
シートの着色塩ビシート面と接着剤層とを重なり合うよ
うに、常温のゴムロールを用い線圧2〜3kgf/cm
で加圧プレスして圧着し高意匠化粧板を製造した。
気亜鉛メッキ鋼板1上に、接着剤層2、着色塩ビシート
5、絵柄層3、表面に精密エンボスが施された透明塩ビ
シート4の順に積層されている。
20重量部)の裏面に、インキとして化Xインキ(商品
名、昭和インク工業株式会社製)で絵柄層を形成した。
絵柄層が形成されていない方の透明塩ビシート表面に、
凹部幅、凸部幅がそれぞれ10μm、深さ5μmの万線
条溝エンボスのパターンをエンボス温度160℃で熱エ
ンボスして化粧シートを製造した。
で接着剤として前記実施例1で使用したものと同じ接着
剤を塗布した。接着剤が塗布された鋼板を130℃まで
加熱し、板温が130℃の状態で、上記の精密エンボス
が施された化粧シートをその絵柄層と接着剤塗布層とが
重なり合うように、常温のゴムロールを用い線圧2〜3
kgf/cmで加圧プレスして圧着して高意匠化粧板を
製造した。
気亜鉛メッキ鋼板1上に、接着剤層2、絵柄層3、表面
に精密エンボスが施された透明塩ビシート4の順に積層
されている。
ートからなる化粧シートとの接着が、100〜150℃
という低温で行なえるため、化粧シートに施されている
精密エンボスが熱のために損なわれることなく、従来で
は表現できなかった精密エンボスパターンを有する高意
匠化粧板を提供することができる。
度下での接着力、耐熱クリープ性も良好である。
板の断面を示す。
板の断面を示す。
板の断面を示す。
を示す。
粘度特性を示す。
Claims (5)
- 【請求項1】 (1)絵柄層を設けるか又は設けない熱
可塑性樹脂シートの少なくとも一方の表面に凹凸模様を
エンボスして化粧シートとし、 (2)前記化粧シートを熱融着型の接着剤で基板表面に
加熱融着して接着する化粧板の製造方法であって、 (3)前記熱融着型の接着剤が、少なくともその一部分
が結晶領域を有し、少なくとも接着時の条件下では熱可
塑性であり、その結晶領域の融点Tm 、前記透明熱可塑
性樹脂シートのエンボス耐熱温度Tem及び使用時の最大
環境温度Ta との関係が、 Ta <Tm <Tem であり、且つその接着温度TL が、 Tm ≦TL <Tem である接着剤を選択することを特徴とする高意匠化粧板
の製造方法。 - 【請求項2】 (1)透明熱可塑性樹脂シートに、絵柄
層を設けるか又は設けずに、着色熱可塑性樹脂シートを
積層し、 (2)前記(1)で得られた積層シートの少なくとも一
方の表面に凹凸模様をエンボスして化粧シートとし、 (3)前記化粧シートを熱融着型の接着剤で基板表面に
加熱融着して接着する化粧板の製造方法であって、 (3)前記熱融着型の接着剤が、少なくともその一部分
が結晶領域を有し、少なくとも接着時の条件下では熱可
塑性であり、その結晶領域の融点Tm 、前記透明熱可塑
性樹脂シートのエンボス耐熱温度Tem及び使用時の最大
環境温度Ta との関係が、 Ta <Tm <Tem であり、且つその接着温度TL が、 Tm ≦TL <Tem である接着剤を選択することを特徴とする高意匠化粧板
の製造方法。 - 【請求項3】 前記接着剤中に架橋剤を添加し、前記化
粧シートと基板とを接着した後、化学反応により該接着
剤を架橋、硬化させることを特徴とする請求項1又は2
記載の高意匠化粧板の製造方法。 - 【請求項4】 (1)基板、 (2)該基板上に形成された接着剤層、及び (3)該接着剤層上にラミネートされている、少なくと
も一方の面に凹凸模様がエンボスにより形成されている
透明熱可塑性樹脂シートを含む化粧シートからなる積層
された化粧板であって、 (4)前記接着剤層の接着剤の結晶領域の融点Tm 、該
化粧シートのエンボス耐熱温度Tem、使用時の最大環境
温度Ta とが、 Ta <Tm <Tem であることを特徴とする高意匠化粧板。 - 【請求項5】 前記接着剤層が架橋剤により架橋硬化さ
れたものである請求項4記載の高意匠化粧板。
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JP04340793A JP3264543B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 高意匠化粧板及びその製造方法 |
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JP2000255199A (ja) * | 1999-03-10 | 2000-09-19 | Sansho:Kk | 金属製化粧板とその製作方法 |
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KR100465820B1 (ko) * | 2002-04-16 | 2005-01-13 | 심대근 | 문짝용 플라스틱 판넬 및 그 제조 방법 |
WO2007032223A1 (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-22 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | 装飾用シート、加飾成形品および自動車両 |
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1993
- 1993-03-04 JP JP04340793A patent/JP3264543B2/ja not_active Expired - Fee Related
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