JPH0625477B2 - 駐車設備 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、道路等の側方で車輌の駐車、収納を行う駐
車設備に関する。

〔従来の技術〕

従来の車輌の駐車にあっては、道路脇の縦列駐車や、平
面区画された駐車場への駐車等が行われている。

また、近年の狭い土地事情に応じて立体的な駐車設備が
開発され、車輌が直進して駐車空間に乗り込み、駐車空
間を昇降移動や水平方向の移動をさせて駐車を行うもの
がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、運転の未熟なドライバーにとっては、縦
列駐車が苦手な人も多く、熟練したドライバーでも幅よ
せを円滑に行うことが困難である問題点がある。

また、現在の住宅事情では、住宅の敷地内に駐車した場
合に、庭等の敷地が狭くなる問題点が有る。

さらに、立体駐車用の昇降移動する駐車空間を有する駐
車設備にあっては、その駐車空間に車輌を前後に直線的
に動かすことによりその出し入れが行われる構成である
ため、道路脇に駐車空間の入口を設けることは、道路の
進行方向と直角をなす向きに車輌を向け直さなくてはな
らず、不適当であった。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明は、道路側方の昇降用空間内を昇降可能に構成
され、且つ昇降用空間に連続する横行空間内を横移動可
能に構成される車収納ケージと、車輌を搭載して道路上
と車収納ケージの床板との間で水平方向に枢動可能に車
収納ケージに枢支された駐車用台板とを備えたことをそ
の構成の要旨としている。

〔作用〕

この発明においては、駐車用台板が道路面の道路内側方
向に、駆動手段をもって駆動し、道路進行方向を向く車
輌がわずかに道路外側に向けて進行することにより、該
台板に乗込むことができる。

次に、車輌が乗った駐車用台板は、駆動装置により、道
路面から外れる方向、すなわち道路外側方向に向けて駆
動されて車輌を駐車状態にする。車輌を出すときは、該
台板を道路内側に向けて駆動させることにより車輌の後
退が可能となる。

さらに、前期した駐車用台板に車輌を乗せた駐車状態か
ら車収納ケージを昇降させ、さらに必要に応じて水平方
向に動かして、適宜位置に車輌を移動させる。車輌を出
す場合は、車輌が収納された特定の車収納エージを移動
させて駐車用台板を道路面の高さ位置で停止させる。次
に、該駐車用台板を枢動させて道路内側に向けて突出さ
せる。この状態で車輌を後退させて、車輌を道路に復帰
させる。

〔実施例〕

以下、この発明の詳細を図面に示す実施例について説明
する。

第１図において、道路１は高架下あるいは道路下等の高
さが制限され且つ細長い形状の空間の中央に設けられた
ものであって、天井１ａを有している。この道路１の周
囲には、移動駐車室となる複数の車収納ケージ１４を、
該道路１を周回するチェーン１５に設けたブラケット１
６に軸支して設け、該チェーン１５を、同期的に駆動す
るドライブギヤ１７，１７で回転するようにしている。

なお、道路１の側方には車輌２の出入口１８が設けられ
ており、該出入口１の側方で車収納ケージ１４が操作に
より停止するようにし、特に停止状態では、該車収納ケ
ージ１４における床板１４ａが道路１面と同じ高さとな
るようにしている。

また、第２図及び第３図に示すように、上記床板１４ａ
の上面には、道路寄りで、且つ車輌進行方向寄りの一点
で枢支４される略長方形状の駐車用台板３が設けられて
いる。この駐車用台板３の下面には、該台板３の駆動を
起こさせる駆動用モータ２０及びこのモータ２０に取付
けられる駆動車輪５並びに駆動を円滑にする車輪６〜６
を設けている。なお、これらの駆動車輪５，車輪６〜６
は道路１及び床板１４ａの上面に敷設されたガイドレー
ル１９を走行するようにされている。

さらに、この実施例においては前記出入口１８の側方で
停止している車収納ケージ１４で空であれば、例えば駐
車場入口などに空車表示を行う手段が別途設けられてい
る。

次に、この実施例における入庫の場合の操作手順につい
て説明する。

まず、駐車場入口などの空車表示などで確認して道路１
に進入して来た車輌２を、出入口１８の手前で停止させ
る。この出入口１８の付近に設置される操作盤（図示せ
ず）を操作して駐車用台板３を道路１側に向けて回動移
動させる。

次に、運転者は、車輌２を運転して、該駐車用台板３の
上に乗入れる。次に、車収納ケージ１４に設けてあるリ
ミットスイッチ（図示せず）などにより、自動的に駐車
用台板３を車収納ケージ１４内に戻すリミットスイッチ
を設けずに、操作盤で操作することも勿論可能である。

そして、このように入庫準備が完了した後、運転者は、
車輌２から降り、車収納ケージ１４を移動させるため、
操作盤を操作させることによりドライブギヤ１７を駆動
させる。次に、空の車収納ケージ１４が出入口１８に来
たときに該ドライブギヤ１７を停止させる。なお、この
ような停止は、充車検知装置などを用いて自動制御され
る。

従って、出入口１８から車輌２を収納したときに、他に
空の車収納ケージ１４が無ければ、車収納ケージ１４の
移動は起こらない。

次に、車輌２を車収納ケージ１４から出す場合は、ま
ず、目的の車輌２が収納されている車収納ケージ１４の
番地を操作盤にて押すことにより、この車収納ケージ１
４が出入口１８まで移動されて停止するようにされてい
る。そして、操作盤を操作して当該車収納ケージ１４に
おける駆動用モータ２０を駆動させ、駆動用台板３を道
路１側に駆動させて所定の位置で該台板３が停止した
後、運転者が車輌２に乗り車輌２を後退させて、道路１
に移動させる。

このようにして車輌２を出して空になった車収納用ケー
ジ１４は、回転を行わずにその位置にとどまる。

通常、道路に停止した車輌２は、道路進行方向を向いて
いるが、駐車用台板３が上記の操作により道路１内側に
突出した場合に、わずかにハンドルをきるだけで車輌２
の乗込みが可能となり、この駐車用台板３を道路１側方
の定位置に枢動させることにより、幅寄せが完了する。
このように、車輌２が駐車用台板３に前進して乗込んで
いるため、車輌２を出す場合は、該台板３を道路１内側
に枢動させた後、車輌２を後退させればよく、車輌２は
でた状態で道路進行方向を向いているため、すぐに発進
することができる。

なお、上記の実施例においては、一方通行用の道路１に
ついて述べているが、対向車線を有する道路の場合にも
適用されるものであって、第４図に示すように、道路１
の両側に出入口１８を設けて、両車線からも駐車ができ
るように設計変更することも可能である。

以上、以上に述べた実施例は、上記構成に限らず、樹脂
の要旨の付随した各種の設計変更が可能である。

例えば、駐車用台板３の駆動を駆動用モータ２０で駆動
した構成としているが、手動で行うことも勿論可能であ
る。

〔発明の効果〕

この発明は、駐車用台板を道路内側方に駆動させること
により、車輌の乗入れ、乗出しが簡単となる効果があ
る。

また、この発明においては、道路側方で車収納ケージが
昇降する構成であるため、従来のタワー型式の駐車が出
来る他、高架下あるいは地下型式の駐車設備に適用可能
となる効果がある。また、かゝる構成により駐車，出庫
の所要時間を短縮すると共に出庫した状態で発進が出来
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図はこの発明を適用した一実施例を示す
説明図、第４図はこの発明を適用した他の一実施例を示
す説明図である。 １……道路、２……車輌、３……駐車用台板、８……地
下室、１４……車収納ケージ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−51268（ＪＰ，Ａ) 特開 昭49−95373（ＪＰ，Ａ) 実開 昭50−49881（ＪＰ，Ｕ)

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】道路側方の昇降用空間内を昇降可能に構成
   され、且つ昇降用空間に連続する横行空間内を横移動可
   能に構成される車収納ケージと、車輌を搭載して道路上
   と車収納ケージの床板との間で水平方向に枢動可能に車
   収納ケージに枢支された駐車用台板とを備えたことを特
   徴とする駐車設備。
2. 【請求項２】車収納ケージは、その多数が道路の上下及
   び左右を周回するチェンに無端状に接続されて昇降及び
   横移動可能に構成された特許請求の範囲第１項記載の駐
   車設備。