JPH0625350U - シャフト焼入装置 - Google Patents

シャフト焼入装置

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JPH0625350U
JPH0625350U JP066217U JP6621792U JPH0625350U JP H0625350 U JPH0625350 U JP H0625350U JP 066217 U JP066217 U JP 066217U JP 6621792 U JP6621792 U JP 6621792U JP H0625350 U JPH0625350 U JP H0625350U
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frequency heating
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昇 塚本
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富士電子工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シャフト10の外周面を高周波焼入する際
に、その両端部に所定長の非焼入部を形成する。 【構成】 シャフト10の一端部を第1のヘッド20に
より軸方向の移動がないように保持する。その一端部を
高周波加熱コイル40,40の間から突出させる。シャ
フト10の他端部を第2のヘッド30により軸方向に可
動に保持し、シャフト10の熱膨張による軸方向の伸び
を他端側で吸収する。その他端部を、第2のヘッド30
に取り付けた導電性材料からなるスリーブ状のシールド
部材50に挿入する。シールド部材50は、シャフト1
0の他端部の加熱を抑え、且つ、シャフト10の伸びに
伴って第2のヘッド30と共に移動することにより、シ
ャフト10の他端部の挿入長を一定に保つ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、シャフトの両端部を残してその外周面を高周波焼入するシャフト焼 入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シャフトの両端部を残してその外周面を高周波焼入する場合、通常は片側基準 と呼ばれる方法が採用される。これを図4に基づいて説明する。シャフト10は 、両端を保持する一対のセンターピン1,2によって高周波加熱コイル3,3の 間に支持される。
【0003】 シャフト10の一端を保持する第1のセンターピン1は、油圧シリンダー4に よって他端側へ押圧される。シャフト10の他端を保持する第2のセンターピン 2は、ガイド5,5に沿って軸方向に移動し、エアシリンダー6によって一端側 へ押圧される。また、エアシリンダー6は、油圧シリンダー7によって一端側へ 押圧される。
【0004】 ここで、シャフト10は、一端部が高周波加熱コイル3,3の間から外側に突 出される。突出量は、非焼入部分の長さに対応する。シャフト10の他端と高周 波加熱コイル3,3の他端との位置関係も、基本的には非焼入部分の長さに基づ いて決められるが、この長さから単純に決めることはできず、後述するようにシ ャフト10の熱膨張による軸方向の伸びなども考慮して計算と経験から決定され る。
【0005】 焼入を行うには、シャフト10を円周方向に回転させながら高周波加熱コイル 3,3に通電を行う。これにより、シャフト10の外周面が高周波加熱される。 加熱に伴い、シャフト10は軸方向に膨張するが、油圧シリンダー4によって直 接押圧されている一端側は、軸方向の位置移動がなく、シャフト10の熱膨張に よる軸方向の伸びは、もっぱらエアシリンダー6によって弾発的に押圧されてい る他端側に発生する。
【0006】 その結果、シャフト10の一端部については、高周波加熱コイル3,3の間か ら突出させた部分が非焼入部分となる。一方、シャフト10の他端部については 、当初よりこれを高周波加熱コイル3,3の間から突出させておくと、シャフト 10の熱膨張による軸方向の伸びにより突出部分が長くなり、非焼入部分が必要 以上に長くなる。そこで、このシャフト10の伸びを見越して、シャフト10の 他端と高周波加熱コイル3,3の他端との位置関係が決められる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、シャフトの他端と高周波加熱コイルの他端との位置関係を如何 に厳密に決めたとしても、他端部の突出量が加熱中に変化することに変わりはな く、他端側の非焼入部分の長さを高精度に制御するのは至難である。
【0008】 特に、規格によっては非焼入部分の長さが3〜5mmというような場合があり 、そのような場合、例えば1000mmの長さのシャフトを1000℃に加熱す ると、その軸方向の熱膨張は約10mmに達し、非焼入部分の長さよりも大きく なるので、非焼入部分の長さを要求される寸法に仕上げることは殆ど不可能とな る。
【0009】 本考案はかかる事情に鑑みて創案されたものであり、片側基準の焼入を採用す るにもかかわらず、シャフトの両端部に要求される長さの非焼入部分を形成でき るシャフト焼入装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案にかかるシャフト焼入装置は、高周波焼入すべきシャフトの一端部を残 してその外周面を加熱するように配設された高周波加熱コイルと、前記シャフト の一端が軸方向に移動しないように該一端を保持する第1のヘッドと、前記シャ フトの他端を保持する一方、シャフトの熱膨張による軸方向の伸びを吸収するべ く軸方向に可動に支持された第2のヘッドと、導電性のスリーブからなり、その 内部に前記シャフトが他端部が挿入されるように第2のヘッドに装備されて該ヘ ッドと共に軸方向に移動するシールド部材と、を具備することを特徴としている 。
【0011】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。図1は本考案を実施したシ ャフト焼入装置の一例についてその全体構造を示す平面図、図2は図1のシャフ ト焼入装置に装備されたシールド部材を拡大して示す斜視図である。
【0012】 本シャフト焼入装置は、図1に示すように、焼入すべきシャフト10を第1の ヘッド20と第2のヘッド30とによって高周波加熱コイル40,40の間に支 持する。第1のヘッド20は、センターピンからなり、油圧シリンダー21によ り前方へ押圧されて、シャフト10の一端を軸方向の移動がないように保持する 。
【0013】 第2のヘッド30は、センターピン31と、これを後方から片持ち支持する支 持部材32とからなる。支持部材32は、ガイド33,33によってセンターピ ン31の軸方向に可動に支持され、後方からエアシリンダー34によって弾発的 に押圧される。エアシリンダー34は、前記ガイド33,33によってセンター ピン31の軸方向に可動に支持された支持部材35の前面に取り付けられている 。支持部材35は油圧シリンダー36によって前方に押圧される。
【0014】 センターピン31を支持する支持部材32の前面には、銅等の導電性材料から なるシールド部材50が、センターピン31を取り囲むように取り付けられてい る。シールド部材50は、図2に示すように、円筒部51と、該円筒部51から 後方に延出した一対の支持腕52,52と、支持腕52,52の各後端に設けら れた取付部53,53とからなる。円筒部51は、シャフト10の外径より大き い内径を有すると共に、高周波加熱コイル40,40の間に挿入される外径を有 し、取付部53,53を支持部材32の前面にビス止めすることにより、センタ ーピン31の先端部外側に同心状に保持されて、シャフト10の他端部を挿入さ せる。55および56は、シールド部材50を冷却する冷却液の図示しない供給 管および排出管がそれぞれ接続されるカプラである。
【0015】 高周波加熱コイル40,40は所謂ラインコイルである。シャフト10の一端 部は高周波加熱コイル40,40の一端より外側に突出している。また、高周波 加熱コイル40,40の他端は、シャフト10の他端より外側に位置している。 つまり、シャフト10の他端部は、高周波加熱コイル40,40の間にあって、 シールド部材50の円筒部51に包囲されるのである。
【0016】 本シャフト焼入装置において焼入を行うには、シャフト10を円周方向に回転 させながら高周波加熱コイル40,40に通電を行う。これにより、シャフト1 0の外周面近傍に誘導電流が流れ、主にその外周面近傍が加熱される。そして、 シャフト10の外周面近傍が所定の焼入温度に達すると、加熱が停止され、その 加熱部に焼入液が吹き付けられる。
【0017】 このとき、シャフト10は、その加熱に伴う熱膨張により軸方向に延びるが、 シャフト10の一端は、油圧シリンダー21により押圧されているので、一端側 への伸びはなく、シャフト10の伸びは、エアシリンダー34によって押圧され ている他端側に生じる。即ち、シャフト10の伸びによりエアシリンダー34が 縮み、第2のヘッド30が後退することによりシャフト10の伸びが吸収される 。
【0018】 ここで、シャフト10の一端部は、高周波加熱コイル40,40の間から突出 している。シャフト10は一端側へは伸びはないので、その突出量は加熱の全期 間を通して一定に維持される。そのため、シャフト10の一端部に所定長の非焼 入部分が形成される。
【0019】 一方、シャフト10の他端部は、高周波加熱コイル40,40の間にあるが、 その他端部はシールド部材50の円筒部51内に挿入されている。円筒部51は 、導電性材料であるため、高周波加熱コイル40,40によって生じる磁界のた めに誘導電流を生じ、この誘導電流によって生じる磁界が、高周波加熱コイル4 0,40によってシャフト10の他端部に生じる磁界を相殺する。そのため、円 筒部51に挿入されているシャフト10の他端部の加熱が抑制される。
【0020】 しかも、シールド部材50は、第2のヘッド30に取り付けられているので、 シャフト10が他端側に伸びても、その伸びに伴って他端側へ移動する。そのた め、シャフト10の他端部の円筒部51内への挿入長は、加熱の全期間を通して 一定に維持される。従って、シャフト10の他端部にも所定長の非焼入部分が形 成される。
【0021】 なお、シールド部材50は、上記実施例では第2のヘッド30の支持部材32 にネジ止めさているが、これに限らず、例えば図3に示すように、第2のヘッド 30のセンターピン31に一体的に設けた構成とすることもできる。
【0022】
【考案の効果】
以上に説明したとおり、本考案にかかるシャフト焼入装置は、シャフトの一端 を第1のヘッドにより軸方向の移動がないように保持し、その一端を基準に外周 面を高周波加熱するので、一端部については要求される長さの非焼入部分を形成 できる。シャフトの他端部については、これが導電性スリーブからなるシールド 部材に挿入され、その加熱が抑制される上に、シールド部材が軸方向に可動に支 持された第2のヘッドに装備され、シャフトの熱膨張による軸方向の伸びに伴っ て該ヘッドと共に軸方向に移動するので、シャフトの伸びによってもその他端部 の挿入深さは変わらない。従って、シャフトの他端部についても要求される長さ の非焼入部分を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を実施したシャフト焼入装置の一例につ
いてその全体構造を示す平面図である。
【図2】図1のシャフト焼入装置に装備されたシールド
部材を拡大して示す斜視図である。
【図3】シールド部材の他の構成を示す側面図である。
【図4】従来のシャフト焼入装置の概略構成を示す平面
図である。
【符号の説明】
10 シャフト 20 第1のヘッド 21 油圧シリンダー 30 第2のヘッド 31 センターピン 34 エアシリンダー 36 油圧シリンダー 40 高周波加熱コイル 50 シールド部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波焼入すべきシャフトの一端部を残
    してその外周面を加熱するように配設された高周波加熱
    コイルと、前記シャフトの一端が軸方向に移動しないよ
    うに該一端を保持する第1のヘッドと、前記シャフトの
    他端を保持する一方、シャフトの熱膨張による軸方向の
    伸びを吸収するべく軸方向に可動に支持された第2のヘ
    ッドと、導電性のスリーブからなり、その内部に前記シ
    ャフトが他端部が挿入されるように第2のヘッドに装備
    されて該ヘッドと共に軸方向に移動するシールド部材と
    を具備することを特徴とするシャフト焼入装置。
JP1992066217U 1992-08-28 1992-08-28 シャフト焼入装置 Expired - Lifetime JP2535456Y2 (ja)

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