JPH06253508A - 永久磁石回転機の着磁方法 - Google Patents
永久磁石回転機の着磁方法Info
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- JPH06253508A JPH06253508A JP5229061A JP22906193A JPH06253508A JP H06253508 A JPH06253508 A JP H06253508A JP 5229061 A JP5229061 A JP 5229061A JP 22906193 A JP22906193 A JP 22906193A JP H06253508 A JPH06253508 A JP H06253508A
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- H02K21/00—Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets
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- H02K15/00—Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
- H02K15/02—Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of stator or rotor bodies
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- H02K1/06—Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
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- H02K1/27—Rotor cores with permanent magnets
- H02K1/2706—Inner rotors
- H02K1/272—Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis
- H02K1/274—Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of two or more circumferentially positioned magnets
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- H02K3/04—Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 永久磁石の軸と固定子巻線の起磁力の軸とを
確実かつ精度良く一致させることができ、これにより永
久磁石に対する適正な着磁を可能とし、十分な着磁量を
確保して運転効率の向上が図れるとともに回転子に対す
る精度の良い位置検出が可能となる永久磁石回転機の着
磁方法を提供する。 【構成】 固定子1の相巻線2に位置決め電流Iaを流
し、この位置決め電流Iaによって生じる起磁力と回転
子3の連結部8との吸引作用により回転子3を基準位置
に回動させ、その後、固定子1の相巻線2に着磁電流I
bを流して各永久磁石6を着磁する。
確実かつ精度良く一致させることができ、これにより永
久磁石に対する適正な着磁を可能とし、十分な着磁量を
確保して運転効率の向上が図れるとともに回転子に対す
る精度の良い位置検出が可能となる永久磁石回転機の着
磁方法を提供する。 【構成】 固定子1の相巻線2に位置決め電流Iaを流
し、この位置決め電流Iaによって生じる起磁力と回転
子3の連結部8との吸引作用により回転子3を基準位置
に回動させ、その後、固定子1の相巻線2に着磁電流I
bを流して各永久磁石6を着磁する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転子に永久磁石を
有する永久磁石回転機の着磁方法に関する。
有する永久磁石回転機の着磁方法に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機においては、省エネルギの観
点から圧縮機モータの可変速化が普通となっている。こ
のような可変速モータの例として、回転子に永久磁石を
有する永久磁石回転機がある。
点から圧縮機モータの可変速化が普通となっている。こ
のような可変速モータの例として、回転子に永久磁石を
有する永久磁石回転機がある。
【0003】永久磁石回転機において、回転子の永久磁
石は、磁性粉が固められて成形されるものであるため、
初めは磁極を有しておらず、製造完了後になされる着磁
処置によって初めて磁極が形成される。
石は、磁性粉が固められて成形されるものであるため、
初めは磁極を有しておらず、製造完了後になされる着磁
処置によって初めて磁極が形成される。
【0004】この着磁に際しては、磁極がずれないよ
う、永久磁石の軸と固定子巻線の起磁力の軸とを一致さ
せる必要がある。仮に、両者の軸がずれたまま着磁がな
されると、着磁量が不十分となって運転効率の低下を招
き、また回転子の位置検出に際し誤差が生じる。こうな
ると、運転中に脱調が生じたり、起動ができなくなるな
どの不具合を生じる。ひいては、異常電流が流れて駆動
側のインバータ回路で素子破壊を招く心配がある。そこ
で、着磁の前に、永久磁石の軸と固定子巻線の起磁力の
軸とが一致するよう、位置合せがなされる。
う、永久磁石の軸と固定子巻線の起磁力の軸とを一致さ
せる必要がある。仮に、両者の軸がずれたまま着磁がな
されると、着磁量が不十分となって運転効率の低下を招
き、また回転子の位置検出に際し誤差が生じる。こうな
ると、運転中に脱調が生じたり、起動ができなくなるな
どの不具合を生じる。ひいては、異常電流が流れて駆動
側のインバータ回路で素子破壊を招く心配がある。そこ
で、着磁の前に、永久磁石の軸と固定子巻線の起磁力の
軸とが一致するよう、位置合せがなされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】永久磁石の軸と固定子
巻線の起磁力の軸との位置合せは、従来、機械的方法に
頼っており、精度が十分でないという問題がある。この
発明は上記の事情を考慮したもので、その目的とすると
ころは、永久磁石の軸と固定子巻線の起磁力の軸とを確
実かつ精度良く一致させることができ、これにより永久
磁石に対する適正な着磁を可能とし、十分な着磁量を確
保して運転効率の向上が図れるとともに回転子に対する
精度の良い位置検出が可能となる永久磁石回転機の着磁
方法を提供することにある。
巻線の起磁力の軸との位置合せは、従来、機械的方法に
頼っており、精度が十分でないという問題がある。この
発明は上記の事情を考慮したもので、その目的とすると
ころは、永久磁石の軸と固定子巻線の起磁力の軸とを確
実かつ精度良く一致させることができ、これにより永久
磁石に対する適正な着磁を可能とし、十分な着磁量を確
保して運転効率の向上が図れるとともに回転子に対する
精度の良い位置検出が可能となる永久磁石回転機の着磁
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の永久磁石回転
機の着磁方法は、固定子の巻線に位置決め電流を流し、
この位置決め電流によって生じる起磁力と回転子の連結
部との吸引作用により回転子を基準位置に回動させ、そ
の後、固定子の巻線に着磁電流を流して各永久磁石を着
磁する。
機の着磁方法は、固定子の巻線に位置決め電流を流し、
この位置決め電流によって生じる起磁力と回転子の連結
部との吸引作用により回転子を基準位置に回動させ、そ
の後、固定子の巻線に着磁電流を流して各永久磁石を着
磁する。
【0007】請求項2の永久磁石回転機の着磁方法は、
固定子の第1の相巻線から第2および第3の相巻線に分
流させて位置決め電流を流し、この位置決め電流によっ
て生じる起磁力と回転子の連結部との吸引作用により回
転子を基準位置に回動させ、その後、固定子の第2およ
び第3の相巻線を通して着磁電流を流し、各永久磁石を
着磁する。
固定子の第1の相巻線から第2および第3の相巻線に分
流させて位置決め電流を流し、この位置決め電流によっ
て生じる起磁力と回転子の連結部との吸引作用により回
転子を基準位置に回動させ、その後、固定子の第2およ
び第3の相巻線を通して着磁電流を流し、各永久磁石を
着磁する。
【0008】請求項3の永久磁石回転機の着磁方法は、
固定子の第2および第3の相巻線を通して位置決め電流
を流し、この位置決め電流によって生じる起磁力と回転
子の連結部との吸引作用により回転子を所定位置に回動
させ、次に固定子の第1の相巻線から第2および第3の
相巻線に分流させて位置決め電流を流し、この位置決め
電流によって生じる起磁力と回転子の連結部との吸引作
用により回転子を基準位置に回動させ、その後、固定子
の第2および第3の相巻線を通して着磁電流を流し、各
永久磁石を着磁する。
固定子の第2および第3の相巻線を通して位置決め電流
を流し、この位置決め電流によって生じる起磁力と回転
子の連結部との吸引作用により回転子を所定位置に回動
させ、次に固定子の第1の相巻線から第2および第3の
相巻線に分流させて位置決め電流を流し、この位置決め
電流によって生じる起磁力と回転子の連結部との吸引作
用により回転子を基準位置に回動させ、その後、固定子
の第2および第3の相巻線を通して着磁電流を流し、各
永久磁石を着磁する。
【0009】
【作用】請求項1の永久磁石回転機の着磁方法では、位
置決め電流によって回転子が基準位置に回動し、その
後、着磁電流によって各永久磁石が着磁される。請求項
2の永久磁石回転機の着磁方法では、位置決め電流が固
定子の第1の相巻線から第2および第3の相巻線に分流
して流れることにより回転子が基準位置に回動し、その
後、着磁電流が固定子の第2および第3の相巻線を通し
て流れることにより各永久磁石が着磁される。
置決め電流によって回転子が基準位置に回動し、その
後、着磁電流によって各永久磁石が着磁される。請求項
2の永久磁石回転機の着磁方法では、位置決め電流が固
定子の第1の相巻線から第2および第3の相巻線に分流
して流れることにより回転子が基準位置に回動し、その
後、着磁電流が固定子の第2および第3の相巻線を通し
て流れることにより各永久磁石が着磁される。
【0010】請求項3の永久磁石回転機の着磁方法で
は、先ず位置決め電流が固定子の第2および第3の相巻
線を通して流れることにより回転子が所定位置に回動
し、次に位置決め電流が固定子の第1の相巻線から第2
および第3の相巻線に分流して流れることにより回転子
が基準位置に回動し、その後、着磁電流が固定子の第2
および第3の相巻線を通して流れることにより各永久磁
石が着磁される。
は、先ず位置決め電流が固定子の第2および第3の相巻
線を通して流れることにより回転子が所定位置に回動
し、次に位置決め電流が固定子の第1の相巻線から第2
および第3の相巻線に分流して流れることにより回転子
が基準位置に回動し、その後、着磁電流が固定子の第2
および第3の相巻線を通して流れることにより各永久磁
石が着磁される。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1において、1は固定子で、この固
定子1の内周のスロットに複数の相巻線2が装着され
る。この固定子1の内側に回転子3が設けられる。
照して説明する。図1において、1は固定子で、この固
定子1の内周のスロットに複数の相巻線2が装着され
る。この固定子1の内側に回転子3が設けられる。
【0012】固定子3は、図2に断面を示すように、中
心の回転軸4の周囲にヨーク部5を設け、そのヨーク部
5の周囲に複数たとえば4つの永久磁石6を設け、これ
ら永久磁石6の周囲を外周リング7で覆うとともに、各
永久磁石6の境界位置に連結部8を設けたものである。
連結部8は、電磁鋼板材質であり、ヨーク部5と外周リ
ング7とを磁気的に連結する働きをする。
心の回転軸4の周囲にヨーク部5を設け、そのヨーク部
5の周囲に複数たとえば4つの永久磁石6を設け、これ
ら永久磁石6の周囲を外周リング7で覆うとともに、各
永久磁石6の境界位置に連結部8を設けたものである。
連結部8は、電磁鋼板材質であり、ヨーク部5と外周リ
ング7とを磁気的に連結する働きをする。
【0013】各永久磁石6は、磁性粉が固められて成形
されるもので、製造時はまだ磁極を有しておらず、製造
後の後述する着磁処置によって初めて磁極が形成され
る。なお、相対向する2つの永久磁石6,6の周方向中
心を通る軸をA−A線、残りの相対向する2つの永久磁
石6,6の周方向中心を通る軸をB−B線で示してい
る。
されるもので、製造時はまだ磁極を有しておらず、製造
後の後述する着磁処置によって初めて磁極が形成され
る。なお、相対向する2つの永久磁石6,6の周方向中
心を通る軸をA−A線、残りの相対向する2つの永久磁
石6,6の周方向中心を通る軸をB−B線で示してい
る。
【0014】固定子1の相巻線2は、疑似4極3相巻線
であり、図3および図4に示すように、中性点2pを中
心に星形結線された第1の相巻線2u、第2の相巻線2
v、第3の相巻線2wからなる。なお、1aはスロッ
ト、数字はスロット番号である。Tu,Tv,Twは巻
線端子である。
であり、図3および図4に示すように、中性点2pを中
心に星形結線された第1の相巻線2u、第2の相巻線2
v、第3の相巻線2wからなる。なお、1aはスロッ
ト、数字はスロット番号である。Tu,Tv,Twは巻
線端子である。
【0015】つぎに、作用を説明する。図4に示すよう
に、端子Tuと端子Tv,Twとの間に位置決め電源1
0を接接続し、その位置決め電源10をオンする。する
と、位置決め電源10から20Vないし30Vの直流電圧が
発せられ、位置決め電流Iaが相巻線2uから相巻線2
v,2wに分流して流れる。
に、端子Tuと端子Tv,Twとの間に位置決め電源1
0を接接続し、その位置決め電源10をオンする。する
と、位置決め電源10から20Vないし30Vの直流電圧が
発せられ、位置決め電流Iaが相巻線2uから相巻線2
v,2wに分流して流れる。
【0016】位置決め電流Iaが流れると、図5に太線
矢印で示す起磁力が固定子1に生じる。この起磁力の軸
をA´−A´線およびB´−B´線で示す。固定子1に
起磁力が生じると、それと回転子3の連結部8との間に
吸引作用が働き、回転子3が回動する。この回動は起磁
力の軸(A´−A´線、B´−B´線)と連結部8とが
一致したところで止まる。このとき、回転子3は基準位
置にあり、図5のように、起磁力の軸A´−A´線,B
´−B´線に対し、各永久磁石6の中心軸A−A線,B
−B線が直交した状態となる。これで位置決めの完了で
ある。
矢印で示す起磁力が固定子1に生じる。この起磁力の軸
をA´−A´線およびB´−B´線で示す。固定子1に
起磁力が生じると、それと回転子3の連結部8との間に
吸引作用が働き、回転子3が回動する。この回動は起磁
力の軸(A´−A´線、B´−B´線)と連結部8とが
一致したところで止まる。このとき、回転子3は基準位
置にあり、図5のように、起磁力の軸A´−A´線,B
´−B´線に対し、各永久磁石6の中心軸A−A線,B
−B線が直交した状態となる。これで位置決めの完了で
ある。
【0017】位置決めが完了したら、図6に示すよう
に、端子Tvと端子Twとの間に着磁電源20を接続
し、その着磁電源20をオンする。すると、着磁電源2
0から800Vないし 900Vの直流電圧が瞬時的に発せら
れ、相巻線2vから相巻線2wにかけて図7に示す着磁
電流Ibが流れる。
に、端子Tvと端子Twとの間に着磁電源20を接続
し、その着磁電源20をオンする。すると、着磁電源2
0から800Vないし 900Vの直流電圧が瞬時的に発せら
れ、相巻線2vから相巻線2wにかけて図7に示す着磁
電流Ibが流れる。
【0018】着磁電流Ibが流れると、図1に太線矢印
で示す起磁力が固定子1に生じる。この起磁力は各永久
磁石6の軸A−A線,B−B線と対応しており、これに
より相対向する2つの永久磁石6がS極、残りの相対向
する2つ永久磁石6がN極に着磁される。
で示す起磁力が固定子1に生じる。この起磁力は各永久
磁石6の軸A−A線,B−B線と対応しており、これに
より相対向する2つの永久磁石6がS極、残りの相対向
する2つ永久磁石6がN極に着磁される。
【0019】このように、回転子3を先ず位置決め電流
Iaによって基準位置に回動させ、その後、着磁電流I
bによって各永久磁石6を着磁することにより、各永久
磁石6の軸と固定子巻線の起磁力の軸とを確実かつ精度
良く一致させることができ、これにより各永久磁石6に
対する適正な着磁が可能となる。そして、この適正な着
磁により、十分な着磁量が確保されて運転効率の向上が
図れるとともに、回転子3に対する精度の良い位置検出
が可能となる。
Iaによって基準位置に回動させ、その後、着磁電流I
bによって各永久磁石6を着磁することにより、各永久
磁石6の軸と固定子巻線の起磁力の軸とを確実かつ精度
良く一致させることができ、これにより各永久磁石6に
対する適正な着磁が可能となる。そして、この適正な着
磁により、十分な着磁量が確保されて運転効率の向上が
図れるとともに、回転子3に対する精度の良い位置検出
が可能となる。
【0020】ところで、位置決めの前、起磁力の軸A´
−A´線,B´−B´線に対して連結部8がそれぞれ45
度の位置に存していることがある。この場合、連結部8
に働く吸引作用が左右方向にバランスし、回転子3が回
動しないことがある。この場合、位置決めができない。
−A´線,B´−B´線に対して連結部8がそれぞれ45
度の位置に存していることがある。この場合、連結部8
に働く吸引作用が左右方向にバランスし、回転子3が回
動しないことがある。この場合、位置決めができない。
【0021】そこで、このような不具合を解消する方法
として、先ず図8に示すように、端子Tvと端子Twと
の間に位置決め電源10を接続し、相巻線2vから相巻
線2wにかけて位置決め電流Icを流す。こうして図9
に示すように回転子3を所定位置にずらして連結部8に
働く吸引作用のバランスを一旦除去しておき、その後、
図4に示した接続により基準位置への本来の位置決めを
行なう。
として、先ず図8に示すように、端子Tvと端子Twと
の間に位置決め電源10を接続し、相巻線2vから相巻
線2wにかけて位置決め電流Icを流す。こうして図9
に示すように回転子3を所定位置にずらして連結部8に
働く吸引作用のバランスを一旦除去しておき、その後、
図4に示した接続により基準位置への本来の位置決めを
行なう。
【0022】なお、上記実施例では、固定子1の相巻線
2が疑似4極3相巻線の場合を例に説明したが、通常の
4極3相巻線の場合にも同様に実施可能である。これを
図10、図11、および図12に示す。
2が疑似4極3相巻線の場合を例に説明したが、通常の
4極3相巻線の場合にも同様に実施可能である。これを
図10、図11、および図12に示す。
【0023】図10は着磁電流によって生じる起磁力を
示し、図11は固定子1のスロットと相巻線2との対応
を示し、図12は位置決め電流によって生じる起磁力を
示している。
示し、図11は固定子1のスロットと相巻線2との対応
を示し、図12は位置決め電流によって生じる起磁力を
示している。
【0024】ところで、回転子3は、図13に示すよう
に、多数枚の円形板11を積層し、その積層体の軸方向
両端に端板12を設けたものである。円形板11は、永
久磁石6を挿入するための4つの挿入孔21を周縁部に
有し、回転軸4を挿入するための挿入孔22を中央部に
有し、その挿入孔13の周囲(ヨーク部5)に4つのリ
ベット挿入孔23を有する。端板12も、回転軸4を挿
入するための挿入孔22、およびリベット挿入孔23を
有する。
に、多数枚の円形板11を積層し、その積層体の軸方向
両端に端板12を設けたものである。円形板11は、永
久磁石6を挿入するための4つの挿入孔21を周縁部に
有し、回転軸4を挿入するための挿入孔22を中央部に
有し、その挿入孔13の周囲(ヨーク部5)に4つのリ
ベット挿入孔23を有する。端板12も、回転軸4を挿
入するための挿入孔22、およびリベット挿入孔23を
有する。
【0025】組立てに当たっては、円形板11を積層
し、4つの挿入孔21にそれぞれ永久磁石6を挿入し、
積層体の軸方向両端に端板12を配置し、4つのリベッ
ト挿入孔23にそれぞれリベットを挿入し、そのリベッ
トをかしめることで全体を固定する。
し、4つの挿入孔21にそれぞれ永久磁石6を挿入し、
積層体の軸方向両端に端板12を配置し、4つのリベッ
ト挿入孔23にそれぞれリベットを挿入し、そのリベッ
トをかしめることで全体を固定する。
【0026】また、このようにして構成される永久磁石
回転機は、たとえば図14に示すように、空気調和機用
の圧縮機に使用される。図14において、31は圧縮機
のケーシングである。このケーシング31内の底部に圧
縮機部32が設けられ、その圧縮機部32の上方部に永
久磁石回転機が組込まれる。
回転機は、たとえば図14に示すように、空気調和機用
の圧縮機に使用される。図14において、31は圧縮機
のケーシングである。このケーシング31内の底部に圧
縮機部32が設けられ、その圧縮機部32の上方部に永
久磁石回転機が組込まれる。
【0027】永久磁石6の着磁は、図15に示すよう
に、当該永久磁石回転機がケーシング31に組込まれた
状態でなされる。すなわち、ケーシング31が移動台に
載せられて移動する間、相巻線2から導出されている口
出線33の端子33aが端子取付部材34に装着され
る。そして、端子取付部材34がケーシング31の上部
開口に取付けられ、その状態で端子33aを介し着磁が
なされる。
に、当該永久磁石回転機がケーシング31に組込まれた
状態でなされる。すなわち、ケーシング31が移動台に
載せられて移動する間、相巻線2から導出されている口
出線33の端子33aが端子取付部材34に装着され
る。そして、端子取付部材34がケーシング31の上部
開口に取付けられ、その状態で端子33aを介し着磁が
なされる。
【0028】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、位
置決め電流によって回転子を基準位置に回動し、その
後、着磁電流によって各永久磁石を着磁するようにした
ので、永久磁石の軸と固定子巻線の起磁力の軸とを確実
かつ精度良く一致させることができ、これにより永久磁
石に対する適正な着磁を可能とし、十分な着磁量を確保
して運転効率の向上が図れるとともに回転子に対する精
度の良い位置検出が可能となる永久磁石回転機の着磁方
法を提供できる。
置決め電流によって回転子を基準位置に回動し、その
後、着磁電流によって各永久磁石を着磁するようにした
ので、永久磁石の軸と固定子巻線の起磁力の軸とを確実
かつ精度良く一致させることができ、これにより永久磁
石に対する適正な着磁を可能とし、十分な着磁量を確保
して運転効率の向上が図れるとともに回転子に対する精
度の良い位置検出が可能となる永久磁石回転機の着磁方
法を提供できる。
【図1】この発明の一実施例の固定子および回転子の構
成と着磁に際して生じる起磁力を示す図。
成と着磁に際して生じる起磁力を示す図。
【図2】同実施例における回転子の構成図。
【図3】同実施例における固定子のスロットと相巻線と
の対応を示す図。
の対応を示す図。
【図4】同実施例における相巻線と位置決め電源の接続
を示す図。
を示す図。
【図5】同実施例における固定子および回転子の構成と
位置決めに際して生じる起磁力を示す図。
位置決めに際して生じる起磁力を示す図。
【図6】同実施例における相巻線と着磁電源の接続を示
す図。
す図。
【図7】同実施例における着磁電流を示す図。
【図8】同実施例における相巻線と補助的な位置決め電
源の接続を示す図。
源の接続を示す図。
【図9】図8の接続によって生じる起磁力を示す図。
【図10】同実施例の変形例における固定子および回転
子の構成と着磁に際して生じる起磁力を示す図。
子の構成と着磁に際して生じる起磁力を示す図。
【図11】同変形例における固定子のスロットと相巻線
との対応を示す図。
との対応を示す図。
【図12】同変形例における固定子および回転子の構成
と位置決めに際して生じる起磁力を示す図。
と位置決めに際して生じる起磁力を示す図。
【図13】同実施例における回転子の具体的な構成を示
す分解斜視図。
す分解斜視図。
【図14】同実施例が組込まれた圧縮機の構成を示す断
面図。
面図。
【図15】図14の圧縮機内の永久磁石回転機に対する
着磁の仕方を示す図。
着磁の仕方を示す図。
1…固定子、2…相巻線、3…回転子、4…回転軸、5
…ヨーク、6…永久磁石、7…外枠、8…連結部、10
…位置決め電源、20…着磁電源。
…ヨーク、6…永久磁石、7…外枠、8…連結部、10
…位置決め電源、20…着磁電源。
Claims (3)
- 【請求項1】 ヨーク部の周囲に設けられた複数の永久
磁石、これら永久磁石の周囲に設けられた外周リング、
各永久磁石の境界位置に設けられてヨーク部と外周リン
グを連結する連結部を有する回転子と、複数の相巻線を
有する固定子とからなる永久磁石回転機において、前記
固定子の巻線に位置決め電流を流し、この位置決め電流
によって生じる起磁力と前記回転子の連結部との吸引作
用により前記回転子を基準位置に回動させ、その後、前
記固定子の巻線に着磁電流を流して前記各永久磁石を着
磁することを特徴とする永久磁石回転機の着磁方法。 - 【請求項2】 ヨーク部の周囲に設けられた複数の永久
磁石、これら永久磁石の周囲に設けられた外周リング、
各永久磁石の境界位置に設けられてヨーク部と外周リン
グを連結する連結部を有する回転子と、第1,第2,第
3の相巻線を有する固定子とからなる永久磁石回転機に
おいて、前記第1の相巻線から第2および第3の相巻線
に分流させて位置決め電流を流し、この位置決め電流に
よって生じる起磁力と前記回転子の連結部との吸引作用
により前記回転子を基準位置に回動させ、その後、前記
第2および第3の相巻線を通して着磁電流を流し前記各
永久磁石を着磁することを特徴とする永久磁石回転機の
着磁方法。 - 【請求項3】 ヨーク部の周囲に設けられた複数の永久
磁石、これら永久磁石の周囲に設けられた外周リング、
各永久磁石の境界位置に設けられてヨーク部と外周リン
グを連結する連結部を有する回転子と、第1,第2,第
3の相巻線を有する固定子とからなる永久磁石回転機に
おいて、前記第2および第3の相巻線を通して位置決め
電流を流し、この位置決め電流によって生じる起磁力と
前記回転子の連結部との吸引作用により前記回転子を所
定位置に回動させ、次に前記第1の相巻線から第2およ
び第3の相巻線に分流させて位置決め電流を流し、この
位置決め電流によって生じる起磁力と前記回転子の連結
部との吸引作用により前記回転子を基準位置に回動さ
せ、その後、前記第2および第3の相巻線を通して着磁
電流を流し前記各永久磁石を着磁することを特徴とする
永久磁石回転機の着磁方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5229061A JPH06253508A (ja) | 1992-12-28 | 1993-09-14 | 永久磁石回転機の着磁方法 |
TW082109999A TW234194B (ja) | 1992-12-28 | 1993-11-26 | |
KR1019930028959A KR970004568B1 (ko) | 1992-12-28 | 1993-12-22 | 영구자석회전기의 착자(着磁)방법 |
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US08/174,068 US5424902A (en) | 1992-12-28 | 1993-12-28 | Method of polarizing electric motor provided with stator having plural phase windings and rotator having plural permanent magnets |
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JP4-349434 | 1992-12-28 | ||
JP5229061A JPH06253508A (ja) | 1992-12-28 | 1993-09-14 | 永久磁石回転機の着磁方法 |
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1993
- 1993-09-14 JP JP5229061A patent/JPH06253508A/ja active Pending
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- 1993-12-22 KR KR1019930028959A patent/KR970004568B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1993-12-27 CN CN93121221A patent/CN1044540C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1993-12-28 US US08/174,068 patent/US5424902A/en not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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TW234194B (ja) | 1994-11-11 |
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