JPH05122877A - 永久磁石式同期電動機の回転子 - Google Patents
永久磁石式同期電動機の回転子Info
- Publication number
- JPH05122877A JPH05122877A JP3284365A JP28436591A JPH05122877A JP H05122877 A JPH05122877 A JP H05122877A JP 3284365 A JP3284365 A JP 3284365A JP 28436591 A JP28436591 A JP 28436591A JP H05122877 A JPH05122877 A JP H05122877A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- permanent magnet
- core
- synchronous motor
- laminated core
- Prior art date
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- Pending
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- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は永久磁石式同期電動機の回転子にお
いて、積層コアの狭小部での強度不足を両側端に一体ク
ランプした端板によって強度補強し、回転子の信頼性を
高めることを目的としたものである。 【構成】 端板２ａは、積層コア２のような磁気短絡防
止用スリット６を設けないことで機械的強度の強いもの
とし、これを積層コア２の両側端にクランプピン３で一
体クランプして回転子鉄心１を構成するものである。
いて、積層コアの狭小部での強度不足を両側端に一体ク
ランプした端板によって強度補強し、回転子の信頼性を
高めることを目的としたものである。 【構成】 端板２ａは、積層コア２のような磁気短絡防
止用スリット６を設けないことで機械的強度の強いもの
とし、これを積層コア２の両側端にクランプピン３で一
体クランプして回転子鉄心１を構成するものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は一般産業用その他に使用
される永久磁石式同期電動機の回転子の構造に関する。
される永久磁石式同期電動機の回転子の構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】永久磁石式同期電動機は、定速度運転性
及び高効率・高力率性の観点から、従来より広く使用さ
れており、その回転子のついても様々な構造が提案され
てきている。
及び高効率・高力率性の観点から、従来より広く使用さ
れており、その回転子のついても様々な構造が提案され
てきている。
【０００３】従来の回転子を図３を用いて説明する。図
３は回転子の軸直角方向の断面図であり、図中１は回転
子鉄心で積層コア２をクランプピン３でクランプして形
成されている。４は永久磁石であり、５は始動用２次導
体であって回転子鉄心１の両側端に設けた短絡環（図示
せず）と接続されて始動用かご形巻線を形成している。
６は磁極間の磁気短絡を防止するためのスリットであ
り、また７は軸穴である。
３は回転子の軸直角方向の断面図であり、図中１は回転
子鉄心で積層コア２をクランプピン３でクランプして形
成されている。４は永久磁石であり、５は始動用２次導
体であって回転子鉄心１の両側端に設けた短絡環（図示
せず）と接続されて始動用かご形巻線を形成している。
６は磁極間の磁気短絡を防止するためのスリットであ
り、また７は軸穴である。
【０００４】以上のように構成された回転子を有する永
久磁石式同期電動機の作動について説明する。
久磁石式同期電動機の作動について説明する。
【０００５】固定子の電機子巻線（図示せず）に電源が
印加されると回転磁界が発生し、この磁束が回転子の始
動用２次導体５に鎖交することによって導体内に誘導電
流が流れ、前記回転磁界と作用してトルクを生じて回転
し始める。即ち本同期電動機は誘導電動機として始動す
る。
印加されると回転磁界が発生し、この磁束が回転子の始
動用２次導体５に鎖交することによって導体内に誘導電
流が流れ、前記回転磁界と作用してトルクを生じて回転
し始める。即ち本同期電動機は誘導電動機として始動す
る。
【０００６】続いて回転数が同期速度近くに到達すると
回転子は永久磁石４の作る磁極によって同期速度に引込
まれ、以後は電源周波数に同期した同期運転を行うこと
となる。
回転子は永久磁石４の作る磁極によって同期速度に引込
まれ、以後は電源周波数に同期した同期運転を行うこと
となる。
【０００７】本同期電動機は永久磁石４の発生する磁束
があるために励磁電力は不要となって高い効率，力率が
得られるとともに、負荷変動があっても回転数は常に電
源周波数に同期した定速運転ができる等の利点を有す
る。
があるために励磁電力は不要となって高い効率，力率が
得られるとともに、負荷変動があっても回転数は常に電
源周波数に同期した定速運転ができる等の利点を有す
る。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
ような構成では、図３に示すように永久磁石４と磁気短
絡防止用のスリット６との距離Ａ及びコア外周との距離
Ｂは磁気短絡を防ぐために、充分小さく取る必要があ
り、このため積層コア２は永久磁石４の外側部分と内側
部分とが前記Ａの狭小部で繋がっているだけであり、こ
の箇所の機械的強度が不足して信頼性に不安があるとい
う問題を有していた。
ような構成では、図３に示すように永久磁石４と磁気短
絡防止用のスリット６との距離Ａ及びコア外周との距離
Ｂは磁気短絡を防ぐために、充分小さく取る必要があ
り、このため積層コア２は永久磁石４の外側部分と内側
部分とが前記Ａの狭小部で繋がっているだけであり、こ
の箇所の機械的強度が不足して信頼性に不安があるとい
う問題を有していた。
【０００９】本発明は上記問題点を鑑み、積層コアの両
側端に前記スリットのない端板を一体クランプすること
により、回転子鉄心の機械的強度を上げて信頼性の高い
回転子を提供しようとするものである。
側端に前記スリットのない端板を一体クランプすること
により、回転子鉄心の機械的強度を上げて信頼性の高い
回転子を提供しようとするものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、回転子鉄心に複数個の永久磁石を埋設
するとともに、その外側に始動用２次導体を配設してな
る永久磁石式同期電動機の回転子において、前記回転子
鉄心を磁極間の磁気短絡防止用スリットを有する積層コ
アと、その両側端に配置し且つ前記スリットを有しない
端板を一体クランプして形成する構成としたものであ
る。
めに、本発明は、回転子鉄心に複数個の永久磁石を埋設
するとともに、その外側に始動用２次導体を配設してな
る永久磁石式同期電動機の回転子において、前記回転子
鉄心を磁極間の磁気短絡防止用スリットを有する積層コ
アと、その両側端に配置し且つ前記スリットを有しない
端板を一体クランプして形成する構成としたものであ
る。
【００１１】
【作用】本発明は上記した構成により、端板はスリット
がないので、磁石の外側部分と内側部分とは、広い幅で
繋がれているため充分な機械的強度を有しており、これ
が積層コアの両側端にクランプピンで一体クランプされ
ているので、回転子鉄心は前記した積層コアの狭小部で
の機械的強度の不足が補強されることとなり、回転子の
信頼性を高めることができる。
がないので、磁石の外側部分と内側部分とは、広い幅で
繋がれているため充分な機械的強度を有しており、これ
が積層コアの両側端にクランプピンで一体クランプされ
ているので、回転子鉄心は前記した積層コアの狭小部で
の機械的強度の不足が補強されることとなり、回転子の
信頼性を高めることができる。
【００１２】
【実施例】以下本発明の実施例の回転子について図１及
び図２を参照しながら説明する。
び図２を参照しながら説明する。
【００１３】図１は本発明の一実施例に於ける回転子の
端板を示す図面である。図１に於いて、端板２ａには
３′，４′，５′及び７′の夫々クランプピン、永久磁
石、始動用２次導体、軸穴に対応する穴が設けられてお
り、各々の寸法は積層コア２の穴の寸法と同一に設定し
てある。そして端板２ａは積層コア２の両側端に配置さ
れてクランプピン３によって一体クランプされて回転子
鉄心１を形成する。
端板を示す図面である。図１に於いて、端板２ａには
３′，４′，５′及び７′の夫々クランプピン、永久磁
石、始動用２次導体、軸穴に対応する穴が設けられてお
り、各々の寸法は積層コア２の穴の寸法と同一に設定し
てある。そして端板２ａは積層コア２の両側端に配置さ
れてクランプピン３によって一体クランプされて回転子
鉄心１を形成する。
【００１４】その後永久磁石４及び始動用２次導体５
と、これに接続する短絡環が装着されて、回転子を構成
することとなる。
と、これに接続する短絡環が装着されて、回転子を構成
することとなる。
【００１５】ここで、端板２ａは積層コア２に設けたよ
うな磁気短絡防止用のスリット６がないので、永久磁石
穴４ａの外側部分と内側部分とを繋ぐＣ部は広い幅を取
れるために充分な機械的強度を有しており、これを積層
コア２の両側端にクランプピン３で一体クランプするこ
とにより、回転子鉄心１は積層コア２の永久磁石４とス
リット６との間の狭小部での機械的強度不足が補強され
て、回転子の信頼性を高めることができる。
うな磁気短絡防止用のスリット６がないので、永久磁石
穴４ａの外側部分と内側部分とを繋ぐＣ部は広い幅を取
れるために充分な機械的強度を有しており、これを積層
コア２の両側端にクランプピン３で一体クランプするこ
とにより、回転子鉄心１は積層コア２の永久磁石４とス
リット６との間の狭小部での機械的強度不足が補強され
て、回転子の信頼性を高めることができる。
【００１６】また端板２ａの板厚を厚くしたり、高剛性
の材料を採用したりすることにより、機械的強度を更に
増大させることも可能である。
の材料を採用したりすることにより、機械的強度を更に
増大させることも可能である。
【００１７】尚端板の材料は磁気リークの影響度合によ
って透磁性或いは非透磁性いずれかを適宜選択すればよ
い。
って透磁性或いは非透磁性いずれかを適宜選択すればよ
い。
【００１８】
【発明の効果】以上のように本発明は、回転子鉄心に複
数個の永久磁石を埋設するとともに、その外側に始動用
２次導体を配設してなる永久磁石式同期電動機におい
て、前記回転子鉄心を磁極間の磁気短絡防止用スリット
を有する積層コアと、その両側端に配置し且つ前記スリ
ットを有しない端板とを一体クランプして形成している
ため、回転子鉄心は積層コアの永久磁石とスリットとの
間の狭小部での機械的強度不足が端板によって補強され
ることとなり、回転子の信頼性を高めることができる。
数個の永久磁石を埋設するとともに、その外側に始動用
２次導体を配設してなる永久磁石式同期電動機におい
て、前記回転子鉄心を磁極間の磁気短絡防止用スリット
を有する積層コアと、その両側端に配置し且つ前記スリ
ットを有しない端板とを一体クランプして形成している
ため、回転子鉄心は積層コアの永久磁石とスリットとの
間の狭小部での機械的強度不足が端板によって補強され
ることとなり、回転子の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示す回転子の端板の平面図
【図２】本発明の一実施例を示す回転子の図１における
Ｘ−Ｏ−Ｙ方向の縦断面図
Ｘ−Ｏ−Ｙ方向の縦断面図
【図３】従来の回転子の軸と直角方向の断面図
１ 回転子鉄心 ２ 積層コア ２ａ 端板 ４ 永久磁石 ５ 始動用２次導体 ６ スリット
Claims (1)
- 【請求項１】 回転子鉄心に複数個の永久磁石を埋設す
るとともに、その外側に始動用２次導体を配設してなる
永久磁石式同期電動機の回転子において、前記回転子鉄
心を磁極間の磁気短絡防止用スリットを有する積層コア
と、その両側端に配置し且つ前記スリットを有しない端
板とを一体クランプして、形成することを特徴とする永
久磁石式同期電動機の回転子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3284365A JPH05122877A (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 永久磁石式同期電動機の回転子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3284365A JPH05122877A (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 永久磁石式同期電動機の回転子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05122877A true JPH05122877A (ja) | 1993-05-18 |
Family
ID=17677642
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3284365A Pending JPH05122877A (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 永久磁石式同期電動機の回転子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05122877A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001161040A (ja) * | 1993-12-28 | 2001-06-12 | Sanyo Electric Co Ltd | 圧縮機用電動機の回転子 |
| JP2001161041A (ja) * | 1993-12-28 | 2001-06-12 | Sanyo Electric Co Ltd | 圧縮機用電動機の回転子 |
| JP2001161042A (ja) * | 1993-12-28 | 2001-06-12 | Sanyo Electric Co Ltd | 圧縮機用電動機の回転子 |
| JP2001169484A (ja) * | 1993-12-28 | 2001-06-22 | Sanyo Electric Co Ltd | 圧縮機用電動機の回転子 |
| JP2001178046A (ja) * | 1993-12-28 | 2001-06-29 | Sanyo Electric Co Ltd | 圧縮機 |
| JP2002084691A (ja) * | 1993-12-28 | 2002-03-22 | Sanyo Electric Co Ltd | 密閉型圧縮機 |
| JP2002084694A (ja) * | 1993-12-28 | 2002-03-22 | Sanyo Electric Co Ltd | 密閉型圧縮機 |
| JP2006211801A (ja) * | 2005-01-27 | 2006-08-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 永久磁石埋込型電動機 |
| EP2597752A3 (de) * | 2011-11-28 | 2017-08-16 | Kienle + Spiess GmbH | Lamellenstapel für Rotoren und/oder Statoren von Elektromotoren und Generatoren, Rotor mit einem solchen Lamellenstapel sowie Verfahren zur Herstellung eines Rotors und/oder Stators |
-
1991
- 1991-10-30 JP JP3284365A patent/JPH05122877A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001161040A (ja) * | 1993-12-28 | 2001-06-12 | Sanyo Electric Co Ltd | 圧縮機用電動機の回転子 |
| JP2001161041A (ja) * | 1993-12-28 | 2001-06-12 | Sanyo Electric Co Ltd | 圧縮機用電動機の回転子 |
| JP2001161042A (ja) * | 1993-12-28 | 2001-06-12 | Sanyo Electric Co Ltd | 圧縮機用電動機の回転子 |
| JP2001169484A (ja) * | 1993-12-28 | 2001-06-22 | Sanyo Electric Co Ltd | 圧縮機用電動機の回転子 |
| JP2001178046A (ja) * | 1993-12-28 | 2001-06-29 | Sanyo Electric Co Ltd | 圧縮機 |
| JP2002084691A (ja) * | 1993-12-28 | 2002-03-22 | Sanyo Electric Co Ltd | 密閉型圧縮機 |
| JP2002084694A (ja) * | 1993-12-28 | 2002-03-22 | Sanyo Electric Co Ltd | 密閉型圧縮機 |
| JP2006211801A (ja) * | 2005-01-27 | 2006-08-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 永久磁石埋込型電動機 |
| JP4655646B2 (ja) * | 2005-01-27 | 2011-03-23 | パナソニック株式会社 | 永久磁石埋込型電動機 |
| EP2597752A3 (de) * | 2011-11-28 | 2017-08-16 | Kienle + Spiess GmbH | Lamellenstapel für Rotoren und/oder Statoren von Elektromotoren und Generatoren, Rotor mit einem solchen Lamellenstapel sowie Verfahren zur Herstellung eines Rotors und/oder Stators |
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