JPH06251221A - 硬貨鑑別装置 - Google Patents

硬貨鑑別装置

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JPH06251221A
JPH06251221A JP5796793A JP5796793A JPH06251221A JP H06251221 A JPH06251221 A JP H06251221A JP 5796793 A JP5796793 A JP 5796793A JP 5796793 A JP5796793 A JP 5796793A JP H06251221 A JPH06251221 A JP H06251221A
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JP
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coin
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sensor
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JP5796793A
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Susumu Watanabe
進 渡辺
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、光電検知センサの検知面に付着し
た異物が転動搬送される硬貨に持ち去られる浮遊現象を
有することに着目して、異物付着時に装置をダウンさせ
ず、付着した異物を効率よく除去処理し、また光電検知
センサを可能な限り有効に活用する硬貨鑑別装置の提供
を目的とする。 【構成】この発明は、投入された硬貨を転動搬送させる
傾斜通路に装備されて硬貨の外径を光電検知する光電検
知センサを備えた硬貨鑑別装置であって、上記光電検知
センサに異物が付着したことを検知する異物検知手段
と、上記異物検知手段が異物の付着を検知したとき、既
知の内部硬貨を上記傾斜通路に搬送通過させる硬貨搬送
手段を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、硬貨を取扱う各種の
自動取引機に内部構成されるような硬貨鑑別装置に関
し、さらに詳しくは光電検知センサにオートクリーニン
グ機能を持たせた硬貨鑑別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の硬貨鑑別装置は、硬貨
投入口より投入された硬貨を傾斜通路上に転動搬送さ
せ、この傾斜通路内を転動搬送する硬貨の外径を光電検
知センサで光電検知して、投入された硬貨の真偽判別お
よび金種判別を行っている(例えば特願平2ー1866
45号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の傾斜通
路には投入された硬貨と共に、塵埃や鉄粉等の異物が侵
入する場合があり、侵入した異物が傾斜通路に向けて臨
ませた光電検知センサの検知面に付着した場合は、該セ
ンサ性能が低下して硬貨の外径を誤検知してしまうた
め、光電検知センサを事前にセンサチェックし、異物付
着時は装置をダウンして係員による復旧処理を要してい
た。このため、光電検知センサの検知異常毎に装置がダ
ウンするのを自動的に回避できるような硬貨鑑別装置の
開発が望まれていた。
【0004】そこでこの発明は、光電検知センサの検知
面に付着した異物が転動搬送される硬貨に持ち去られる
浮遊現象を有することに着目して、異物付着時に装置を
ダウンさせず、付着した異物を効率よく除去処理し、ま
た光電検知センサを可能な限り有効に活用する硬貨鑑別
装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、投入された
硬貨を転動搬送させる傾斜通路に装備されて硬貨の外径
を光電検知する光電検知センサを備えた硬貨鑑別装置で
あって、上記光電検知センサに異物が付着したことを検
知する異物検知手段と、上記異物検知手段が異物の付着
を検知したとき、既知の内部硬貨を上記傾斜通路に搬送
通過させる硬貨搬送手段を備えたことを特徴とする。
【0006】また、投入された硬貨を転動搬送させる傾
斜通路に装備されて硬貨の外径を光電検知する光電検知
センサを備えた硬貨鑑別装置であって、上記光電検知セ
ンサに異物が付着したことを検知する異物検知手段と、
上記異物検知手段が異物の付着を検知したとき、その異
物の付着位置から上記光電検知センサの有効性を判定す
る有効性判定手段と、上記有効性判定手段がセンサ性能
有効と判定したとき、硬貨の鑑別動作を継続し、有効性
判定手段がセンサ性能無効と判定したとき、硬貨の鑑別
動作を停止する鑑別動作制御手段とを備えたことを特徴
とする。
【0007】
【作用】この発明によれば、光電検知センサに異物が付
着したことを異物検知手段が検知すると、これに基づい
て硬貨搬送手段が光電検知センサの傾斜通路に既知の内
部硬貨を転動させて搬送通過させ、この搬送通過された
硬貨によって光電検知センサに付着していた異物が持ち
去られると、再び光電検知センサを有効に取扱って検知
動作させる。
【0008】また、光電検知センサに異物が付着したこ
とを異物検知手段が検知すると、これに基づいて有効性
判定手段が異物の付着位置から光電検知センサの有効性
を判定し、この有効性判定手段がセンサ性能有効と判定
すると、鑑別動作制御手段が硬貨の鑑別動作を継続し、
有効性判定手段がセンサ性能無効と判定すると、鑑別動
作制御手段が硬貨の鑑別動作を停止する。
【0009】
【発明の効果】したがって、光電検知センサに異物が付
着しても装置をダウンさせず、直ちに硬貨の移動による
オートクリーニング動作を行わせて、光電検知センサに
付着した異物を自動的に除去する自動復旧動作を施すこ
とができる。
【0010】また、異物の付着状況に応じて光電検知セ
ンサを可能な限り有効に活用することができるため、セ
ンサ性能および稼動率を確実に向上することができる。
この結果、装置のダウン回数が低減して係員復旧作業を
削減でき、特に装置自体に検知異常によるダウン回避機
能を具備して稼動維持することができるため、無人化運
用される自動取引機に適している。
【0011】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図1は硬貨処理機11を示し、この硬貨処理機
11は接客パネル12の一部に、利用客が硬貨を投入お
よび取出し可能に開口する入出金口13を設け、この入
出金口13の上部をシャッタ14で開閉可能に覆い、入
出金口13の下部にC形状の受皿15を配設し、この受
皿15の下部に個別分離用のディスク16を内蔵したフ
ィーダ17を配設し、受皿15上に投入された硬貨をフ
ィーダ17を介して次段の鑑別部18へと順次一枚ずつ
導くように構成している。
【0012】この鑑別部18に導かれた硬貨は、ここで
真偽および金種が鑑別された後、これより個別搬送路1
9を介して下方の一時貯留部20側とスタッカ21側と
に分岐搬送され、個別搬送路19は搬送方向に定ピッチ
毎に配設した硬貨送りピン22,22間に硬貨C…を立
姿に介在させて一枚ずつ個別に搬送し、この個別に搬送
した硬貨Cを該個別搬送路19の終端反転部より一枚ず
つ落下させて、下方の一時貯留部20に一時貯留させ
る。
【0013】この一時貯留部20は、一時貯留ベルト2
3のベルト上面を貯留部に設定し、該ベルト23を正転
搬送することにより、一時貯留ベルト23の上面に導か
れた硬貨Cを下方の回収金庫24に落下収容させる。ま
た、一時貯留したときに入金取消しがあれば、この一時
貯留ベルト23を逆転搬送して、一時貯留部20より下
方の返却搬送ベルト25上に落下させて導き、この導い
た硬貨を該返却搬送ベルト25を介して入出金口13に
返却するように設けている。
【0014】また、上述の個別搬送路19の中間位置に
は、補充シュート26を接続して、この補充シュート2
6を介して硬貨C…をスタッカ21側に補充供給し、こ
のとき偽硬貨は該シュート26の下面より落下させて下
方の返却搬送ベルト25上に導き、これより入出金口1
3へと返却処理する。
【0015】上述のスタッカ21は、金種別の収納筒を
並列設置して、ここに供給された硬貨を例えば1円、5
円、10円、50円、100円、500円の金種別に個
別に収納し、出金時に各収納筒から繰出した硬貨を出金
用搬送ベルト27および既述した返却搬送ベルト25を
介して入出金口13に出金する。また、補充時に前述の
回収金庫24からは一括補充搬送ベルト28を介して、
該金庫24内に回収した硬貨を既述した返却搬送ベルト
25に繰出し、これを入出金口13および補充シュート
26を経由させて金種別の各収納筒に適宜補充するよう
に構成している。図中、30は補充カートリッジであ
る。
【0016】上述の鑑別部18は、既述したフィーダ1
7から繰出された硬貨を一枚ずつ導いて転動搬送させる
傾斜通路29の途中位置に配設され、この傾斜通路29
は大きさの異なる各種の硬貨Cを立姿で共通して転動搬
送許容する縦長空間を有し、かつ各種の硬貨Cを一定速
度で転動させて取込むのに適した傾斜角度を有し、この
傾斜通路29内を転動して鑑別部18を通過した時に硬
貨が鑑別される。
【0017】この鑑別構造は、図2に示すように、前部
位置に傾斜通路29を転動する硬貨Cの外径を側方より
光電検知する光電検知センサS1 を配設し、後部位置に
傾斜通路29を転動する硬貨Cの材質を側方より検知す
る材質判別コイルを備えた材質検知センサS2 を装備し
ている。
【0018】このうち、光電検知センサS1 は傾斜通路
29の高さ方向の開口断面全体を外径検知域に設定し、
ここを通過する硬貨Cの外径を光電検知する。さらに、
この光電検知センサS1 は、光源にLEDアレーを使用
し、受光部にイメージセンサを用いて、光源と受光部と
の間を通過する硬貨Cの大きさを受光部のイメージセン
サ側で影として捉え、その影が最大となるところを硬貨
の直径として検知している。この場合、該センサS1 の
受光面に、塵埃や鉄粉等の異物が付着すると誤検知して
しまうので、この異物の付着の有無を後述するCPUで
正確に検知判定する。
【0019】図3は硬貨処理機の制御回路ブロック図を
示し、CPU31はROM32に格納されたプログラム
に沿って各回路装置を制御し、その制御データを読出し
可能にRAM33に記憶させる。
【0020】ソレノイド34は、硬貨搬送時に各種の振
分け板を振分け動作させて硬貨を所定の方向に搬送処理
する。例えば、個別搬送路19にあっては、CPU31
からの真偽判定結果に基づいて真硬貨を取込み側に振分
け、偽硬貨を返却側に振分け操作する。
【0021】入金系駆動モータ35は、入出金口13よ
り投入された硬貨Cを内部に取込んで入金処理し、出金
系駆動モータ36は内部に収納待機している硬貨を外部
に繰出して出金処理する。また、これら入出金系モータ
35,36を駆動して、硬貨を循環させることができ、
例えば硬貨を循環させて再鑑別させるなど有効に搬送処
理する。
【0022】さらに、CPU31は光電検知センサS1
が正常検知状態か、異常検知状態かを判定する検知判定
機能を備えており、これは例えば、図4に示すように、
光電検知センサS1 の受光面に塵埃や鉄粉等の異物41
が付着した場合、このセンサS1 が検知した検知波形か
ら異常検知状態を検出し、この検知した検知波形および
その波形間隔を監視することで異物41の有無を判定す
る。
【0023】図5〜図8は検知波形の一例を示し、図5
は光電検知センサS1 の正常な検知待機状態を示し、こ
の検知待機状態では上非検知部aと下非検知部bの通路
高さ検知間cを隔てた2つの検知波形が検出される。
【0024】図6は光電検知センサS1 の正常な硬貨検
知状態を示し、この正常な硬貨検知状態では上非検知部
aと下非検知部bの通路高さ検知間cに、硬貨通過時の
影による硬貨検知波形dが下非検知部b側に沿って検出
され、この波形の大きさにより硬貨の外径が求められ
る。
【0025】図7は光電検知センサS1 の異常な硬貨検
知状態を示し、硬貨Cに異物が付着したままで導かれた
際に、上非検知部aと下非検知部bの通路高さ検知間c
に、硬貨検知波形dに異物検知波形eを加えた異物付き
硬貨検知波形fが検出され、この波形から硬貨のエッジ
部分に異物が付着していると判定される。
【0026】図8は異物が光電検知センサS1 に付着し
た異常検知待機状態を示し、この異常検知待機状態で
は、上非検知部aと下非検知部bの通路高さ検知間c
に、小さな異物検知波形eが検出される。この異物検知
波形eを検出することで異物の付着が認められる。
【0027】図9は硬貨と異物の双方を検知した場合を
示し、硬貨Cは転動搬送されて時間的変化があるため、
硬貨検知波形T1 ,T2 は順次変化するのに対し、異物
41の場合は時間的変化がないため、異物検知波形T3
は一定値が検知出力されて、硬貨Cと異物41が明確に
区別される。
【0028】また、光電検知センサS1 に付着する小さ
な異物41は、傾斜通路29内で浮遊するなど不安定
で、特に転動搬送される硬貨に持ち去られる傾向がある
ため、CPU31は光電検知センサS1 に異物41が付
着しても、直ぐに装置をダウンさせず、内部に格納した
金種別の硬貨を所定枚数循環搬送させて、光電検知セン
サS1 の傾斜通路29上を搬送通過させることで、この
循環搬送された硬貨によって、光電検知センサS1 に付
着していた異物が取除かれることがあり、異物が取除か
れると再び正常な光電検知動作をするため、有効な光電
検知センサS1 として取扱うことができ、装置のダウン
を回避して自動的に復旧させる自動復旧機能を有してい
る。
【0029】したがって、光電検知センサS1 に異物が
付着した時、CPU31は硬貨を循環搬送させて光電検
知センサS1 に対するオートクリーニング動作を施し、
このとき異物が持ち去られると、検知動作を継続させ、
異物が取除かれない場合は係員操作して対処する。
【0030】このように取扱われる光電検知センサS1
のセンサチェック処理動作を図10のフローチャートを
参照して説明する。鑑別部18に導かれた硬貨を鑑別処
理するに先だって、CPU31は光電検知センサS1 に
異物41が付着していると、この異物41に起因して誤
検知する恐れがあるため、事前に光電検知センサS1 を
チェックする(ステップn1 〜n2)。
【0031】この場合、センサチェックした判定結果が
異常の場合、CPU31はその異常が異物の付着検知と
解読すると、スタッカ21に収納待機されている例えば
100円硬貨を5枚程度循環搬送させて、傾斜通路29
を通過搬送させ、再び元のスタッカ21の位置に戻す
(ステップn3 〜n6 )。
【0032】このとき、循環搬送された硬貨によって、
光電検知センサS1 に付着していた異物41が持ち去ら
れると、該センサS1 は正常に検知動作するため、その
時点で該光電検知センサS1 を有効に取扱って検知動作
を継続させる(ステップn7)。
【0033】なお、循環搬送しても異物41が取れなか
ったり、その他の異常が認められた場合には、上位の装
置に異常信号を出力して、係員による復旧処理を実行さ
せる(ステップn8 )。
【0034】これに対し、CPU31が事前に鑑別部1
8の光電検知センサS1 をチェックした時、正常な検知
状態と判定すると、投入された硬貨Cの真偽および金種
を鑑別し、投入された硬貨を全て鑑別処理し、この鑑別
結果に基づいて取込み処理すると、その入金取引データ
を記憶管理し、該センサのチェック回数をクリアして、
次の取引に備える(ステップn9 〜n12)。
【0035】次に、CPU31は光電検知センサS1 に
異物41が付着した時、オートクリーニング動作に代え
て光電検知センサS1 の有効性を判定し、センサ性能有
効と判定すると、異物41の付着が検知動作に支障がな
いと判定して硬貨の鑑別動作を継続し、センサ性能無効
と判定すると、誤検知する恐れがあると判定して硬貨の
鑑別動作を停止させるセンサに対する鑑別動作制御機能
を備えている。
【0036】これは、図11に示すように、傾斜通路2
9の通路高さ検知間cを、高さ方向に4つの検知領域A
1 〜A4 に区分し、第1検知領域A1 は通路上側を検知
し、ここで硬貨がジャンプして通過した異常搬送時を検
知し、この場合は鑑別信号を無効に取扱い、偽硬貨とし
て処理する。第2検知領域A2 は通路中間部の上側を検
知し、転動搬送されて通過する立姿硬貨の上エッジ部分
を検知する。第3検知領域A3 は通路中間部の下側を検
知し、転動搬送されて通過する硬貨の中間部分を検知す
る。第4検知領域A4 は通路下側を検知し、転動搬送さ
れて通過する立姿硬貨の下エッジ部分を検知する。
【0037】これらの検知領域A1 〜A4 のうち、第1
検知領域A1 と第3検知領域A3 は硬貨の外径検知領域
外のため、異物の有無に拘らず、適正な検知動作を実行
し、このときに検出された検知値を有効に取扱って検知
動作させる。これに対し、第2検知領域A2 と第4検知
領域A4 は硬貨の上下エッジ部分を検知する外径検知領
域内にあるため、光電検知センサS1 に異物が付着する
と誤検知する恐れがあるため、この場合は光電検知セン
サS1 の検知値を無効に取扱って検知動作を停止させ
る。
【0038】また、CPU31は異物の大きさによって
も光電検知センサS1 を鑑別継続させるか、鑑別停止さ
せるかを判定する。例えば、異物の大きさがセンサ性能
に悪影響を与えない3mm以下の場合に鑑別継続し、これ
に対し異物の大きさが3mm以上の場合は付着位置に拘ら
ず検知動作に悪影響を与える恐れがあるため、鑑別動作
を停止する。
【0039】図12〜図14は穴明き硬貨Cに対する光
電検知センサS1 の有効検知時と無効検知時を示し、図
12に示すように、異物41の付着位置が穴明き硬貨C
の穴位置中央部に相当して異物検知波形cと穴明き硬貨
検知波形dとを明瞭に区別できる場合は、センサ性能有
効と判定して穴明き硬貨Cを鑑別許容する。
【0040】これに対し、図13に示すように、異物4
1の付着位置が穴明き硬貨Cの穴位置エッジ部分に相当
したり、図14に示すように、異物41の付着位置が穴
位置全体にかかれば、そのときの穴明き硬貨検知波形d
は硬貨Cと異物41とを明瞭に区別できず、誤検知する
恐れがあるため、この場合はセンサ性能無効と判定して
鑑別停止する。このように、異物41の付着位置によっ
て鑑別継続か鑑別停止かを判定し、検知動作に支障がな
ければ検知許容するため、光電検知センサS1を可能な
限り有効に活用することができる。
【0041】このように取扱われる光電検知センサS1
のセンサチェック処理動作を図15のフローチャートを
参照して説明する。鑑別動作する時、CPU31は事前
に光電検知センサS1 に異物41が付着しているか、否
かをチェックし(ステップn21〜n22)、異物41がセ
ンサS1 に付着していれば、その付着位置からセンサS
1 の有効領域と無効領域をフラグ設定し(ステップn23
〜n26)、続いて、異物41の大きさからも、センサS
1 の有効性と無効性とをフラグ設定し(ステップn27〜
n29)、これらのフラグ設定された異物検知データに基
づいて適正に鑑別継続するセンサ状態か、不適な鑑別停
止すべき状態かを上位コンピュータにデータ送信して、
光電検知センサS1 を制御管理する(ステップn30〜n
34)。
【0042】一方、センサチェック時に異物の付着を検
知しない場合は、適正な検知状態とフラグ設定して、こ
れを上位コンピュータにデータ送信する(ステップn35
〜n36)。
【0043】次に、このように構成された硬貨処理機の
鑑別処理動作を図16のフローチャートを参照して説明
する。今、硬貨処理機11の入出金口13に所定枚数の
硬貨C…が投入されると、この投入された硬貨Cはフィ
ーダ17より一枚ずつ傾斜通路29に導かれ、この傾斜
通路29に導かれた硬貨Cは転動搬送されて鑑別部18
の位置を通過し、この通過時に鑑別処理される。
【0044】この場合、CPU31は事前に光電検知セ
ンサS1 の検知性能をチェックし(ステップn41)、光
電検知センサS1 に異物41が付着していれば、その付
着位置と異物の大きさの異物検知データを格納し(ステ
ップn42〜n43)、これらの最新の異物検知データにて
硬貨を読取り待機し(ステップn44)、この待機状態で
光電検知センサS1 の位置に硬貨が導かれると、硬貨の
外径を光電検知する(ステップn45〜n46)。
【0045】このとき、異物の大きさがセンサ性能に悪
影響を与えない3mm以下の比較的小さな場合は、適正に
検知するセンサ検知状態にあるため、導かれた金種を正
確に鑑別する(ステップn47〜n49)。
【0046】この金種鑑別時に、光電検知して求めた硬
貨の外径値から5円硬貨あるいは50円硬貨の穴明き硬
貨と判定した場合は、CPU31が異物データと穴明き
硬貨のデータとを照合し、この結果、穴明き硬貨を誤検
知する恐れがあるか、誤検知する恐れがないかを判定し
(ステップn50〜n53)、誤検知する恐れがないと判定
した場合は、その光電検知した金種データを上位コンピ
ュータにデータ送信して一枚の投入硬貨の金種鑑別が終
了し、次の硬貨の鑑別に備える(ステップn54〜n5
6)。
【0047】一方、センサチェック時に異物の付着位置
がセンサ性能無効領域となる場合、また異物の大きさが
センサ性能に悪影響を与える3mm以上の異物と判定した
場合は、不適な検知状態と判定し、鑑別した硬貨を偽硬
貨扱いして、このデータを上位コンピュータにデータ送
信する(ステップn57)。
【0048】上述のように、光電検知センサに異物が付
着しても装置をダウンさせず、直ちに硬貨の移動による
オートクリーニング動作を行わせて、光電検知センサに
付着した異物を自動的に除去する自動復旧動作を施すこ
とができる。
【0049】また、異物の付着状況に応じて光電検知セ
ンサを可能な限り有効に活用することができるため、セ
ンサ性能および稼動率を確実に向上することができる。
この結果、装置のダウン回数が低減して係員復旧作業を
削減でき、特に装置自体に検知異常によるダウン回避機
能を具備して稼動維持することができるため、無人化運
用される自動取引機に適している。
【0050】この発明と、上述の実施例の構成との対応
において、この発明の硬貨鑑別装置は、実施例の鑑別部
18に対応し、以下同様に、異物検知手段と、硬貨搬送
手段と、有効性判定手段と、鑑別動作制御手段は、CP
U31に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成
のみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の硬貨処理機の内部構成図。
【図2】この発明の鑑別部の使用状態を示す要部側面
図。
【図3】この発明の硬貨処理機の制御回路ブロック図。
【図4】この発明の異物付着状態の光電検知センサを示
す説明図。
【図5】この発明の光電検知センサの異物未付着時の検
知待機状態を示す検知波形図。
【図6】この発明の光電検知センサの異物未付着時の硬
貨検知状態を示す検知波形図。
【図7】この発明の光電検知センサの異物付着時の硬貨
検知状態を示す検知波形図。
【図8】この発明の光電検知センサの異物付着時の検知
待機状態を示す検知波形図。
【図9】この発明の光電検知センサの異物と硬貨との検
知差を示す検知波形図。
【図10】この発明の異物除去可能なセンサチェック処
理動作を示すフローチャート。
【図11】この発明の光電検知センサの検知領域を区分
して示す説明図。
【図12】この発明の穴明き硬貨に対する光電検知セン
サの有効検知状態を示す説明図。
【図13】この発明の穴明き硬貨に対する光電検知セン
サの無効検知状態を示す説明図。
【図14】この発明の穴明き硬貨に対する光電検知セン
サの無効検知状態を示す説明図。
【図15】この発明の光電検知センサのセンサチェック
処理動作を示すフローチャート。
【図16】この発明の硬貨鑑別処理動作を示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
18…鑑別部 29…傾斜通路 31…CPU 41…異 物 S1 …光電検知センサ C…硬 貨

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】投入された硬貨を転動搬送させる傾斜通路
    に装備されて硬貨の外径を光電検知する光電検知センサ
    を備えた硬貨鑑別装置であって、上記光電検知センサに
    異物が付着したことを検知する異物検知手段と、上記異
    物検知手段が異物の付着を検知したとき、既知の内部硬
    貨を上記傾斜通路に搬送通過させる硬貨搬送手段を備え
    た硬貨鑑別装置。
  2. 【請求項2】投入された硬貨を転動搬送させる傾斜通路
    に装備されて硬貨の外径を光電検知する光電検知センサ
    を備えた硬貨鑑別装置であって、上記光電検知センサに
    異物が付着したことを検知する異物検知手段と、上記異
    物検知手段が異物の付着を検知したとき、その異物の付
    着位置から上記光電検知センサの有効性を判定する有効
    性判定手段と、上記有効性判定手段がセンサ性能有効と
    判定したとき、硬貨の鑑別動作を継続し、有効性判定手
    段がセンサ性能無効と判定したとき、硬貨の鑑別動作を
    停止する鑑別動作制御手段とを備えた硬貨鑑別装置。
JP5796793A 1993-02-22 1993-02-22 硬貨鑑別装置 Pending JPH06251221A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015184803A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 富士通フロンテック株式会社 自動釣銭機、自動釣銭機のクリーニング方法及びプログラム

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